JP2005282407A - 内燃機関の油温制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジンオイルに未燃燃料が混入され得ることを予測してエンジンオイルの油温の制御を行うことができる内燃機関の油温制御装置を提供する。
【解決手段】 エンジン(2)側に供給されたエンジンオイルをオイルパン(18)に回収させるオイル供給装置(16)と、エンジンオイルに対するエンジン未燃燃料の混入を予測する燃料混入予測手段(42,44,46)と、燃料混入予測手段により出力された未燃燃料の混入を予測する情報に応じて未燃燃料の蒸発の要否を判定し、未燃燃料の蒸発を要するときに、クーラー通路(32)へのエンジンオイルの通過を禁止し、バイパス通路(34)へのエンジンオイルの通過を許可するように通路切換手段(30)を作動させる制御手段(52,54)とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の油温制御装置に係り、詳しくは、内燃機関に供給されるオイルの油温制御に用いられて好適な内燃機関の油温制御装置に関する。
この種のオイルは所定の粘度を有しており、内燃機関(エンジン)に供給され、エンジン内にて潤滑、密封、清掃及び防錆等の各機能を発揮してエンジンを保護する。
このオイル(エンジンオイル)はエンジン内のオイルパン内に貯留されており、オイルポンプがオイルパンから汲み上げて圧送し、油路を介してエンジン側の各部に供給している。この供給されたエンジンオイルは回収され、オイルパンに再び貯留される。
また、エンジンオイルはオイルクーラーで冷却される。このオイルクーラーにはエンジン冷却水が供給されており、エンジンオイルの油温はオイルクーラー内の水温に応じて変化する。
しかしながら、その油温を所望の値に維持しなければ、エンジン性能の低下やエンジンオイルの劣化を招く虞がある。そこで、オイルパンからエンジン側に至る油路を、オイルクーラーに流れるメイン油路と、オイルクーラーをバイパスするバイパス油路とに分岐させ、その油温の調節を行う油温制御装置の技術が提案されている(特許文献1)。
特開2000−120420号公報(段落番号0014〜0019、図2等)
ところで、エンジンオイルは、上述の如くエンジンを保護するためにヘッド側、クランク側やトランスミッション等の潤滑等を行ってオイルパンに回収されており、この回収されたエンジンオイルにはエンジン燃料の未燃分(未燃燃料)が混入され得る。
この混入された未燃燃料は、例えば走行時間が長時間に亘るかのように、エンジンオイルの油温がかなり高温にならなければ蒸発しない。つまり、この未燃燃料がエンジンオイルに混入し続けた場合には、未燃燃料の割合が増加し続けることになる。そして、その後の走行時間の経過等によって、仮にエンジンオイルの油温がかなり高温になった場合には、未燃燃料は短期間の間に、且つ、大量に蒸発することになる。
ここで、近年の自動車では、環境負荷の軽減を図るためにブローバイガスの大気解放が禁止され、このブローバイガスを例えば吸気管等のエンジン側に戻さなければならないとの規制がなされている。よって、未燃燃料が短期間にて大量に蒸発し得る場合において、大気解放を行わずにブローバイガスとともにエンジン側に戻されると、エンジンは予想外の挙動を行うことが懸念される。
しかしながら、前記従来の技術では、エンジンオイルの油温検出値に基づいてエンジンオイルの油温を上下させるとの単なる油温の制御だけを行っており、未燃燃料による短期間の大量の蒸発を回避させる点については格別な配慮がなされていない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、エンジンオイルに未燃燃料が混入され得ることを予測してエンジンオイルの油温の制御を行うことができる内燃機関の油温制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載の内燃機関の油温制御装置は、エンジン側に供給されるエンジンオイルを貯留するオイルパン、オイルパンからオイルクーラーを介してエンジン側に供給させるクーラー通路、及びオイルクーラーをバイパスし、オイルパンからエンジン側に供給させるバイパス通路、並びにクーラー通路とバイパス通路とを切り換える通路切換手段を有し、エンジン側に供給されたエンジンオイルをオイルパンに回収させるオイル供給装置と、エンジンオイルに対するエンジン未燃燃料の混入を予測する燃料混入予測手段と、燃料混入予測手段により出力された未燃燃料の混入を予測する情報に応じて未燃燃料の蒸発の要否を判定し、未燃燃料の蒸発を要するときに、クーラー通路へのエンジンオイルの通過を禁止し、バイパス通路へのエンジンオイルの通過を許可するように通路切換手段を作動させる制御手段と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明では、燃料混入予測手段は、DPF再生情報を制御手段に出力することを特徴としている。
従って、請求項1記載の本発明の内燃機関の油温制御装置によれば、エンジンオイルに対するエンジン未燃燃料の混入予測情報に応じてこの未燃燃料の蒸発の要否を判定し、未燃燃料の蒸発を要するときにはクーラー通路へのエンジンオイルの通過を禁止してバイパス通路へのエンジンオイルの通過を許可するので、この場合には、エンジンオイルがオイルクーラーで冷却されずにその油温が上昇し、未燃燃料を速やかに蒸発させることができる。つまり、エンジンオイルに未燃燃料が混入され得ることを予測し、この予測に基づく先行した油温の制御を行うことから、エンジンオイルに対する未燃燃料の混入割合をその蒸発に先行して減少させ、高温時における短期間での大量の未燃燃料の蒸発が防止される。この結果、エンジンの信頼性の向上を図ることができる。
しかも、エンジンオイルの油温を積極的に制御できることから、この油温の低い低油温時には油温の上昇によってエンジンの暖機促進や燃費向上が可能となり、また、この暖機後においてもその油温を高めに設定可能となり、燃費向上が図られる。
また、請求項2記載の発明によれば、DPF再生制御では、エンジンオイルに対する未燃燃料の混入割合が特に増加し得ることから、エンジンオイルの油温を積極的に制御すれば、エンジンオイルに対する未燃燃料の混入割合をその蒸発に先行して特に減少させる。よって、DPF再生制御を行う場合のディーゼルエンジンの信頼性がより一層向上する。これは、油温を上昇させ難い近距離走行用の車両にとって格別に有効な制御となり、この結果、高温時における短期間での大量の未燃燃料の蒸発防止を図りつつ、排ガス浄化の促進も図られる。
以下、本発明をディーゼルエンジン(以下エンジンとする)の油温制御装置に具体化した一実施形態を説明する。
エンジン2には図示しないウォータジャケットが形成されている。このウォータジャケットのジャケット入口10とジャケット出口12とは、冷却水路4及び電動ファン8にて冷却されるラジエータ6により相互に接続されて冷却水の循環路を形成している。また、ジャケット入口10側にはウォータポンプ14が設けられており、エンジン2の運転時の冷却水は、ウォータポンプ14によりウォータジャケット内を循環してエンジン2を冷却し、冷却水路4及びラジエータ13内を流通して放熱され、再びウォータジャケット内に導入されている。また、この冷却水はオイル供給装置16のオイルクーラー28にも供給され、エンジンオイルを冷却する。
また、本実施形態のエンジン2には図示しないDPF(Diesel Particulate Filter)が備えられている。このDPFでは、ディーゼル車の排ガスに含まれる黒煙等の粒子状物質(PM)が捕集される。また、本実施形態のDPFの再生方式は、エンジン運転領域以外の領域での燃料添加が行われる。
一方、エンジン2にはオイル供給装置16が設置されている。このオイル供給装置16にはオイルポンプ22が配設されており、オイルポンプ22の吸込側はストレーナ20に接続され、オイルポンプ22の吐出側はリリーフ弁24の他、オイルフィルタ26を介してエンジン2内に形成された油路38に接続されている。
より具体的には、このオイル供給装置16はオイルパン18を備え、オイルパン18には油路38に供給されるエンジンオイルが貯留されている。このエンジンオイルは、オイルポンプ22によりオイルパン18からストレーナ20を介して吸引され、オイルフィルタ26に圧送される。
オイルフィルタ26の下流側には三方電磁弁(通路切換手段)30が配設され、この三方電磁弁30の下流側には、オイルフィルタ26からのエンジンオイルがオイルクーラー28を介して油路38に供給されるクーラー通路32と、オイルフィルタ26からのエンジンオイルがオイルクーラー38をバイパスして油路38に供給されるバイパス通路34とが並列に配設されている。この三方電磁弁30は電子コントロールユニット(ECU)50による開度調整信号に応じてクーラー通路32とバイパス通路34とを選択的に切り換えている。
また、三方電磁弁30にて分岐されたクーラー通路32とバイパス通路34とは、これら各通路の下流側にて合流され、油圧調整用のレギュレータ弁36を介して油路38に接続されている。このように、エンジン2の運転時のエンジンオイルは、ストレーナ20を経てオイルポンプ22に吸い上げられ、オイルフィルタ26及び三方電磁弁30に至る。そして、エンジンオイルは、この三方電磁弁30による通路の切り換えにより、クーラー通路32或いはバイパス通路34のいずれかに案内されてから油路38に流通し、エンジン2内の図示しないピストンやジャーナル部等を潤滑し、その後にオイルパンに戻される。
上記ECU50は車室内に備えられている。このECU50には、図示しない入出力装置、多数の制御プログラムを内蔵した記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、CPUやタイマカウンタ等が備えられており、ECU50により、エンジンオイルの油温制御を含めたエンジン2の総合的な制御が行われる。
ECU50には油路38内を流れるエンジンオイルの油温を検出する油温センサ41からの検出信号が出力されている。また、ECU50には、オイルパン18内に貯留されているエンジンオイルの油温を検出する油温センサ40や、その粘度を検出する油粘度センサ(燃料混入予測手段)42の他、その貯留量を検出する油量センサ(燃料混入予測手段)44からの各検出信号も出力されている。更に、このECU50には上記DPFにおけるDPF再生情報出力部(燃料混入予測手段)46からの信号も出力されている。オイルパン18に戻されたエンジンオイルには上記燃料添加に伴う未燃燃料が混入され得るからである。
そして、本実施形態のECU50では上記各種センサ等の出力信号に応じて三方電磁弁30による通路の切り換えを行う。
より具体的には、ECU50は蒸発要否判定部(制御手段)52と電磁弁開度調整部(制御手段)54とを備えており、この蒸発要否判定部52では、油粘度センサ42、油量センサ44、或いはDPF再生情報出力部46の各情報を監視しつつ、油温センサ40や油温センサ41によるオイルパン18内や油路38内のエンジンオイルの各油温を監視する。この監視結果は電磁弁開度調整部54に出力され、この電磁弁開度調整部54では、エンジンオイルを冷却させるクーラー通路32と冷却させないバイパス通路34とを適宜切り換え、エンジンオイルに混入された未燃燃料を速やかに蒸発させる。なお、当該ECU50では未燃燃料の混入割合に応じて警告ランプ48を点灯させ、乗員に注意を促している。
図2乃至図4にはECU50によるオイル油温制御のフローチャートが示されており、以下、上記の如く構成された油温制御装置の本発明に係る作用について説明する。
図2のステップS201では、電磁弁開度調整部54により三方電磁弁30が閉弁されてクーラー通路32が開かれる。次いで、ステップS202では油温センサ40によるオイルパン18内のエンジンオイルの油温Toilを読み込み、ステップS203ではDPF再生情報出力部46からのDPF再生情報を読み込んでステップS204に進む。
このステップS204では蒸発要否判定部52にて現在の油温Toilが低温閾値TL以下であるか否かを判別し、そして、油温Toilが低温閾値TL以下である場合、すなわちYESと判定されたときにはステップS205に進む。一方、油温Toilが低温閾値TLを超えているときにはステップS206に進み、DPFが非再生中であるか否かを判別し、DPF非再生中であり、燃料添加を行っていない場合、すなわちYESと判定されたときにはステップS201に戻り、燃料添加を行っている場合にはAに進む。
ステップS205では未燃燃料の蒸発に関する判定フラグがOFFであるか否かを判別し、この判定フラグがOFFである場合、すなわちYESと判定されたときにはステップS207に進み、一方、判定フラグがOFFでない場合にはBに進む。そして、ステップS207ではDPFが非再生中であるか否かを判別し、燃料添加を行っていない場合、すなわちYESと判定されたときにはステップS208に進み、燃料添加を行っている場合にはAに進む。
このステップS208では、現在の油温Toilが低温閾値TL以下であることから、電磁弁開度調整部54により三方電磁弁30が開弁されてクーラー通路32が閉じられ、バイパス通路34が開かれる。そして、ステップS209では蒸発要否判定部52にて現在の油温Toilが低温閾値TL以上であるか否かを判別し、この油温Toilが低温閾値TL以上になるまでこの判別が繰り返され、油温Toilが低温閾値TL以上になった場合、すなわちYESと判定されたときにはこのルーチンを抜ける。
上述のステップS206及びステップS207によるDPF非再生中でない、つまり、燃料添加を行っている場合に進むAについては図3に示されている。
同図のステップS301では電磁弁開度調整部54により三方電磁弁30が開弁されてクーラー通路32が閉じられ、バイパス通路34が開かれる。これはDPF再生制御が行われ、未燃燃料がエンジンオイルに混入され得る状況にあることを鑑みたものである。そして、ステップS302では蒸発要否判定部52にて現在の油温Toilが高温閾値TH以下であるか否かを判別し、油温Toilが高温閾値TH以下である場合、すなわちYESと判定されたときにはステップS303に進む。一方、油温Toilが高温閾値TLを超えているときにはステップS307に進む。過昇温を未然に防止するためである。
このステップS307では、電磁弁開度調整部54により三方電磁弁30が閉弁されてバイパス通路34が閉じられ、クーラー通路32が開かれる。そして、ステップS308では現在の油温Toilが高温閾値TH以下であるか否かを判別し、この油温Toilが高温閾値TH以下になるまで、ステップS307及びこの判別が繰り返される。油温Toilが高温閾値TH以下になった場合、すなわちYESと判定されたときにはステップS309に進み、電磁弁開度調整部54により三方電磁弁30が開弁されてクーラー通路32が閉じられ、バイパス通路34が開かれてDに進む。
このDや、ステップS302にて現在の油温Toilが高温閾値TH以下であると判定されたときにはステップS303に進み、このステップS303ではDPF再生情報出力部46からDPFの再生が終了しているか否かを判別し、DPFの再生が終了している旨が検出されるまで、この判定が繰り返され、DPFの再生が終了した旨を判定されたときにはステップS304に進む。
このステップS304では蒸発要否判定部52にて現在の油温Toilが未燃燃料の蒸発可能温度TM以上であるか否かを判別し、この油温Toilが蒸発可能温度TM以上になるまで、この判別が繰り返される。この時点ではクーラー通路32が閉じられてバイパス通路34が開かれているので、油温Toilは上昇傾向にあるからである。よって、油温Toilが蒸発可能温度TM以上になった場合、すなわちYESと判定されたときにはステップS305に進み、未燃燃料の蒸発に関する判定フラグをONにし、ステップS306に進んでタイマカウントを開始してBに進む。これは、DPF再生制御中の他、DPF再生制御が終了した後の一定時間内にも未燃燃料を蒸発させ、エンジンオイル内に混入される未燃燃料の割合をより速やかに減少させるためである。
このタイマカウントを開始した場合や図2のステップS205にて判定フラグがOFFでない場合に進むBについては図4に示されている。
同図のステップS401では電磁弁開度調整部54により三方電磁弁30が開弁されてクーラー通路32が閉じられ、バイパス通路34が開かれる。そして、ステップS402では蒸発要否判定部52にて現在の油温Toilが未燃燃料の蒸発可能温度TM以上であるか否かを判別し、油温Toilが蒸発可能温度TM以上である場合、すなわちYESと判定されたときにはステップS403に進んでタイマカウントを継続する。一方、油温Toilが蒸発可能温度TM以上でない場合にはステップS404に進み、タイマカウントを一時停止させてステップS402に戻る。
ステップS405では蒸発要否判定部52にて現在の油温Toilが高温閾値TH以下であるか否かを判別し、油温Toilが高温閾値TH以下である場合、すなわちYESと判定されたときにはステップS406に進む。これに対し、油温Toilが高温閾値TLを超えているときにはステップS408に進む。このステップS408では電磁弁開度調整部54により三方電磁弁30が閉弁されてバイパス通路34が閉じられ、クーラー通路32が開かれる。そして、ステップS409では現在の油温Toilが高温閾値TH以下であるか否かを判別し、この油温Toilが高温閾値TH以下になるまで、ステップS408及びこの判別が繰り返される。そして、油温Toilが高温閾値TH以下になった場合、すなわちYESと判定されたときにはステップS406に進む。
このステップS406では上記タイマカウントによる未燃燃料がほぼ蒸発したと推定される所定時間tを経過しているか否かを判別し、所定時間tを経過している場合、すなわちYESと判定されたときにはステップS407に進み、一方、所定時間tを経過していない場合にはステップS405に戻る。
そして、ステップS407ではタイマカウンタをリセットしてCに進む。このCは、上述した図2のステップS202に戻る。
以上のように、本実施形態は、オイルパン18内に貯留されたエンジンオイルに未燃燃料が混入され、この未燃燃料が過度に濃くなる前に未燃燃料を蒸発させることに着目したものである。
従って、本実施形態による油温制御装置によれば、蒸発要否判定部52がDPF再生情報出力部46による未燃燃料の混入予測情報に応じてこの未燃燃料の蒸発の要否を判定し、未燃燃料の蒸発を要するときには、電磁弁開度調整部54が三方電磁弁30を開弁し、クーラー通路32へのエンジンオイルの通過を禁止してバイパス通路34へのエンジンオイルの通過を許可することから、このエンジンオイルはオイルクーラー28で冷却されずにその油温が上昇し、未燃燃料は速やかに蒸発する。
すなわち、本実施形態の油温制御装置は、エンジンオイルに未燃燃料が混入され得ることを予測し、この予測に基づく油温の制御を行うので、エンジンオイルに対する未燃燃料の混入割合をその蒸発に先行して減少させ、高温時における短期間での大量の未燃燃料の蒸発が防止される。この結果、DPF再生制御を行う場合のディーゼルエンジンの信頼性がより一層向上する。この点は、長時間走行による油温の上昇を図れない近距離走行用の車両にとって格別に有効な制御となる。
しかも、本実施形態の油温制御装置ではエンジンオイルの油温を積極的に制御する。従って、この油温の低い低油温時には、電磁弁開度調整部54がバイパス通路34へのエンジンオイルの通過を許可すれば、エンジンオイルの油温は速やかに上昇する。これは、エンジンオイルに持ち去られる熱量を極力減らして冷却水の水温を速やかに上昇させることにもなり、エンジン2の暖機促進や燃費向上が図られる。
また、このエンジン2の暖機後においては、蒸発要否判定部52が油路38に設置された油温センサ41の温度を監視する。この油路38内のエンジンオイルの油温が高温閾値THを超えない範囲であって、フリクションの面で有利なより高い温度領域で平衡可能となるように、電磁弁開度調整部54による三方電磁弁30の開閉制御を行えば、この暖機後にも燃費向上が図られる。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では、DPF再生情報出力部46による未燃燃料の混入を予測する情報を用いているが、必ずしもこの形態に限定されるものではない。
一例としては、蒸発要否判定部52では油粘度センサ42による情報を用い、エンジンオイルが未燃燃料の混入によって粘度が低下した場合には、電磁弁開度調整部54がバイパス通路34へのエンジンオイルの通過を許可して油温を上昇させ、未燃燃料を蒸発させても良い。この場合には、エンジンオイルの粘度が未燃燃料の混入に拘わらず油温によって変化し得ることを鑑み、基準となるオイル粘度を油温と粘度との関係から求めてECU50に記憶し、この基準となるオイル粘度と油粘度センサ42による情報との比較によって判断すれば良い。
また、他の一例としては、蒸発要否判定部52では油量センサ44による情報を用いても良い。この場合には、オイルパン18内の貯留量を数回に亘って監視しても、その貯留量が常に一定量を上回るときには、電磁弁開度調整部54がバイパス通路34へのエンジンオイルの通過を許可して油温を上昇させ、未燃燃料を蒸発させることになる。オイルパン18内の貯留量が一定量以下にならない場合は、未燃燃料によるエンジンオイルの希釈が生じ、そのダイリューション量が増えているからである。よって、貯留量が一定量以下になるまで油温を上昇させれば、未燃燃料を減らすことが可能となる。
そして、これら油粘度センサ42や油量センサ44による情報を用いた場合にも、警告ランプ48を点灯させ、乗員に注意を促すことも可能である。
更に、上記実施形態の三方電磁弁30の構成に代えて三方電動弁の構成を用いても良く、この場合にも高温時における短期間での大量の未燃燃料の蒸発を防止できる。
本発明の一実施形態における内燃機関の油温制御装置の全体構成図である。 図1のECUが実行する油温制御ルーチンを示すフローチャートである。 図1のECUが実行する油温制御ルーチンを示すフローチャートである。 図1のECUが実行する油温制御ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
2 エンジン
16 オイル供給装置
18 オイルパン
22 オイルポンプ
26 オイルフィルタ
28 オイルクーラー
30 三方電磁弁(通路切換手段)
32 クーラー通路
34 バイパス通路
38 油路
40 油温センサ
42 油粘度センサ(燃料混入予測手段)
44 油量センサ(燃料混入予測手段)
46 DPF再生情報出力部(燃料混入予測手段)
50 電子コントロールユニット(ECU)
52 蒸発要否判定部(制御手段)
54 電磁弁開度調整部(制御手段)

Claims (2)

  1. エンジン側に供給されるエンジンオイルを貯留するオイルパン、該オイルパンからオイルクーラーを介して前記エンジン側に供給させるクーラー通路、及び前記オイルクーラーをバイパスし、前記オイルパンから前記エンジン側に供給させるバイパス通路、並びに前記クーラー通路と前記バイパス通路とを切り換える通路切換手段を有し、前記エンジン側に供給されたエンジンオイルを前記オイルパンに回収させるオイル供給装置と、
    前記エンジンオイルに対するエンジン未燃燃料の混入を予測する燃料混入予測手段と、 該燃料混入予測手段により出力された前記未燃燃料の混入を予測する情報に応じて前記未燃燃料の蒸発の要否を判定し、該未燃燃料の蒸発を要するときに、前記クーラー通路へのエンジンオイルの通過を禁止し、前記バイパス通路へのエンジンオイルの通過を許可するように前記通路切換手段を作動させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の油温制御装置。
  2. 前記燃料混入予測手段は、DPF再生情報を前記制御手段に出力することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の油温制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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