JP2005282080A - コンクリート型枠用間隔保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】打設したコンクリート中に間隔保持具の残骸が残らないように撤去できるコンクリート型枠用間隔保持具を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明による間隔保持具10は、板状本体11とブラケット20から成る。
板状本体は幅が一端から他端に向かって漸減する帯状鉄板を、一端に第1上方折り曲げ片12を連設し、他端に係合舌片13を連設するようにプレス成形して形成される。
ブラケットは、角形の鉄板を、係合穴23が穿設されるベース部21と第2上方折り曲げ片22とが連設するようにプレス成形し、係合穴の内側上方へ突出して前記係合舌片が当接する突出片24が設けられて形成される。
係合穴へ係合舌片を係合して板状本体とブラケットは連結され、第1上方折り曲げ片に一方の型枠AのアウターフレームA6を当接し、第2折り曲げ片に他方の型枠AのアウターフレームA6を当接することによって、コンクリート型枠は所定間隔に保持される。
【選択図】図1
【解決手段】本発明による間隔保持具10は、板状本体11とブラケット20から成る。
板状本体は幅が一端から他端に向かって漸減する帯状鉄板を、一端に第1上方折り曲げ片12を連設し、他端に係合舌片13を連設するようにプレス成形して形成される。
ブラケットは、角形の鉄板を、係合穴23が穿設されるベース部21と第2上方折り曲げ片22とが連設するようにプレス成形し、係合穴の内側上方へ突出して前記係合舌片が当接する突出片24が設けられて形成される。
係合穴へ係合舌片を係合して板状本体とブラケットは連結され、第1上方折り曲げ片に一方の型枠AのアウターフレームA6を当接し、第2折り曲げ片に他方の型枠AのアウターフレームA6を当接することによって、コンクリート型枠は所定間隔に保持される。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンクリート型枠用間隔保持具に関する。
従来のコンクリート型枠用間隔保持具aは図19に示すように、短冊状の板材bの両端を折曲して外側位置規制片cを形成し、各外側位置規制片cの内側で板材aの中間部を切り起こして内側位置規制片dを形成し、両位置規制片c,dによりコンクリート型枠Aの端部を係止する型枠嵌合部eを形成した構造を備えている。
係る構造のコンクリート型枠用間隔保持具aによれば、対向する一対のコンクリート型枠Aの下端部をそれぞれ型枠嵌合部eに嵌合し、上端部をそれぞれ別の保持具aの型枠嵌合部eに嵌合することで、両コンクリート型枠Aが所定間隔で立設保持される。
そして、コンクリートCの硬化後に上側の間隔保持具aをコンクリート型枠Aから外すとともに、コンクリート型枠Aを下側の間隔保持具aの型枠嵌合部eから外し、下側の間隔保持具aの側面へハンマー等で打撃を加えることで、コンクリートCから露出した型枠嵌合部eを分離する。
特開平9−4225号公報
係る構造のコンクリート型枠用間隔保持具aによれば、対向する一対のコンクリート型枠Aの下端部をそれぞれ型枠嵌合部eに嵌合し、上端部をそれぞれ別の保持具aの型枠嵌合部eに嵌合することで、両コンクリート型枠Aが所定間隔で立設保持される。
そして、コンクリートCの硬化後に上側の間隔保持具aをコンクリート型枠Aから外すとともに、コンクリート型枠Aを下側の間隔保持具aの型枠嵌合部eから外し、下側の間隔保持具aの側面へハンマー等で打撃を加えることで、コンクリートCから露出した型枠嵌合部eを分離する。
上記の構成による間隔保持具aを用いた場合、打設したコンクリートCに間隔保持具aの板材bが残骸として埋設され、やがて腐食してコンクリートCの劣化の一因となる。
本発明は上記の課題に鑑み為されたものであって、硬化したコンクリート中に残骸が残らないように撤去できるコンクリート型枠用間隔保持具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、対向して配置される一対のコンクリート型枠を所定間隔に保持するため両コンクリート型枠の下端部間に配置されるコンクリート型枠用間隔保持具であって、
幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減し、一端に係合舌片が形成され、他端に第1上方折り曲げ片を形成した板状本体と、
前記係合舌片が上下方向に着脱可能に係合する係合穴が形成され、かつ内端部に第2上方折り曲げ片を形成したブラケットから成り、
係合舌片を係合穴に係合して板状本体とブラケットを連結し、第1上方折り曲げ片に一方のコンクリート型枠の下端部外側を当接させ、第2上方折り曲げ片に他方のコンクリート型枠の下端部外側を当接させて両コンクリート型枠を所定間隔に保持するように構成したことを特徴とする。
そして、好ましくは前記ブラケットに前記係合穴の内側上方へ突出して前記係合舌片の上面が当接する突出片を設ける。
また、請求項3に記載の発明は、対向して配置される一対のコンクリート型枠を所定間隔に保持するため両コンクリート型枠の下端部間に配置されるコンクリート型枠用間隔保持具であって、
幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減し、一端に係合舌片が形成され、他端に第1上方折り曲げ片を形成するとともに第1折り曲げ片の上端部に第1内側折り曲げ片を形成した板状本体と、
前記係合舌片が上下方向に着脱可能に係合する係合穴が形成されるとともに係合穴の内側上方へ突出して前記係合舌片の上面が当接する突出片を設け、かつ内端部に第2上方折り曲げ片を形成するとともに第2上方折り曲げ片の上端に第2内側折り曲げ片を形成したブラケットと、
ブラケットの裏面に組み付けられ前記係合穴に重なる位置と係合穴から外れる位置との間で摺動するスライドプレートを備え、
係合舌片を係合穴に係合するとともに突出片とスライドプレートで係合舌片を挟んで板状本体とブラケットを連結し、一方のコンクリート型枠の下端部外側を第1内側折り曲げ片に係止するとともに第1上方折り曲げ片に当接させ、かつ他方のコンクリート型枠の下端部外側を第2内側折り曲げ片に係止するとともに第2上方折り曲げ片に当接させて両コンクリート型枠を所定間隔に保持するように構成したことを特徴とする。
加えて、請求項4に記載の発明は、対向して配置される一対のコンクリート型枠を所定間隔に保持するため両コンクリート型枠の下端部間に配置されるコンクリート型枠用間隔保持具であって、
幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減し、一端に切欠部を形成し、他端に第1上方折り曲げ片を形成するとともに第1折り曲げ片の上端部に第1内側折り曲げ片を形成した板状本体と、
側面に係合溝を形成し、上端に第2内側折り曲げ片が一体に設けられ前記切欠部に上下方向に着脱可能に係合するブラケットと、
前記板状本体の裏面に沿って摺動し前記係合溝に着脱可能に係合して前記切欠部に係合した前記ブラケットを抜け止めするスライドプレートを備え、
ブラケットを切欠部に係合し、係合溝にスライドプレートを係合して板状本体とブラケットを連結し、一方のコンクリート型枠の下端部外側を第1内側折り曲げ片に係止するとともに第1上方折り曲げ片に当接させ、かつ他方のコンクリート型枠の下端部外側を第2内側折り曲げ片に係止するとともにブラケットに当接させて両コンクリート型枠を所定間隔に保持するように構成したことを特徴とする。
幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減し、一端に係合舌片が形成され、他端に第1上方折り曲げ片を形成した板状本体と、
前記係合舌片が上下方向に着脱可能に係合する係合穴が形成され、かつ内端部に第2上方折り曲げ片を形成したブラケットから成り、
係合舌片を係合穴に係合して板状本体とブラケットを連結し、第1上方折り曲げ片に一方のコンクリート型枠の下端部外側を当接させ、第2上方折り曲げ片に他方のコンクリート型枠の下端部外側を当接させて両コンクリート型枠を所定間隔に保持するように構成したことを特徴とする。
そして、好ましくは前記ブラケットに前記係合穴の内側上方へ突出して前記係合舌片の上面が当接する突出片を設ける。
また、請求項3に記載の発明は、対向して配置される一対のコンクリート型枠を所定間隔に保持するため両コンクリート型枠の下端部間に配置されるコンクリート型枠用間隔保持具であって、
幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減し、一端に係合舌片が形成され、他端に第1上方折り曲げ片を形成するとともに第1折り曲げ片の上端部に第1内側折り曲げ片を形成した板状本体と、
前記係合舌片が上下方向に着脱可能に係合する係合穴が形成されるとともに係合穴の内側上方へ突出して前記係合舌片の上面が当接する突出片を設け、かつ内端部に第2上方折り曲げ片を形成するとともに第2上方折り曲げ片の上端に第2内側折り曲げ片を形成したブラケットと、
ブラケットの裏面に組み付けられ前記係合穴に重なる位置と係合穴から外れる位置との間で摺動するスライドプレートを備え、
係合舌片を係合穴に係合するとともに突出片とスライドプレートで係合舌片を挟んで板状本体とブラケットを連結し、一方のコンクリート型枠の下端部外側を第1内側折り曲げ片に係止するとともに第1上方折り曲げ片に当接させ、かつ他方のコンクリート型枠の下端部外側を第2内側折り曲げ片に係止するとともに第2上方折り曲げ片に当接させて両コンクリート型枠を所定間隔に保持するように構成したことを特徴とする。
加えて、請求項4に記載の発明は、対向して配置される一対のコンクリート型枠を所定間隔に保持するため両コンクリート型枠の下端部間に配置されるコンクリート型枠用間隔保持具であって、
幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減し、一端に切欠部を形成し、他端に第1上方折り曲げ片を形成するとともに第1折り曲げ片の上端部に第1内側折り曲げ片を形成した板状本体と、
側面に係合溝を形成し、上端に第2内側折り曲げ片が一体に設けられ前記切欠部に上下方向に着脱可能に係合するブラケットと、
前記板状本体の裏面に沿って摺動し前記係合溝に着脱可能に係合して前記切欠部に係合した前記ブラケットを抜け止めするスライドプレートを備え、
ブラケットを切欠部に係合し、係合溝にスライドプレートを係合して板状本体とブラケットを連結し、一方のコンクリート型枠の下端部外側を第1内側折り曲げ片に係止するとともに第1上方折り曲げ片に当接させ、かつ他方のコンクリート型枠の下端部外側を第2内側折り曲げ片に係止するとともにブラケットに当接させて両コンクリート型枠を所定間隔に保持するように構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明に係るコンクリート型枠用間隔保持具の使用方法は以下の通りである。
両コンクリート型枠の下端部の間に間隔保持具を配置して両型枠間にコンクリートを流し込み、コンクリートがある程度硬化して型枠に加わる圧力が消滅した後、型枠を間隔保持具から取り外すと、硬化したコンクリートからブラケットと第1上方折り曲げ片が露出するので、ブラケットの係合穴を係合舌片から外してブラケットを板状本体から分離する。次ぎに、第1上方折り曲げ片を掴んで引っ張り、打設したコンクリート中から板状本体を抜き取る。
請求項1に記載の発明に係る間隔保持具によれば、コンクリートを両型枠間に流し込んだとき両型枠の間隔を広げる方向に作用するコンクリートの圧力を両上方折り曲げ片で受け止めて両型枠を所定間隔に保つことができる。
しかして、請求項1に記載の間隔保持具は打設したときブラケットと板状本体の上方折り曲げ片が露出するように両型枠の下端部間に配置でき、かつブラケットをコンクリート中に埋設された板状本体から分離可能に構成するとともに、板状本体を幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減する形状にしたので、硬化したコンクリートから板状本体を抜き取ることができ、間隔保持具の残骸が残らないようにコンクリートを打設できる。
従って、ブラケットと板状本体は再使用が可能であり、コンクリート打設工事の施工費用を低減できる。
そして、ブラケットに突出片を設けることにより、係合舌片を係合穴に係合して板状本体にブラケットを連結したとき、係合舌片の上面が突出片に当接してブラケットの板状本体からの脱落を防止できるので、間隔保持具を両コンクリート型枠の下端部間に配置する作業が容易になる。
請求項3に記載の発明に係るコンクリート型枠用間隔保持具の使用方法は以下の通りである。
両コンクリート型枠の下端部の間に間隔保持具を配置して両型枠間にコンクリートを流し込み、コンクリートがある程度硬化して型枠に加わる圧力が消滅した後、型枠を間隔保持具から取り外すと、硬化したコンクリートからブラケットとスライドプレート及び板状本体の第1上方折り曲げ片と第1内側折り曲げ片が露出するので、スライドプレートを係合穴から外れる位置へ摺動し、スライドプレートと突出片で挟まれていた係合舌片を開放して、ブラケットの係合穴を係合舌片から外し、ブラケットとスライドプレートを板状本体から分離する。次ぎに、第1上方折り曲げ片を掴んで引っ張り、打設したコンクリート中から板状本体を抜き取る。
請求項3に記載の発明に係る間隔保持具によれば、コンクリートを両型枠間に流し込んだとき両型枠の間隔を広げる方向に作用するコンクリートの圧力を両上方折り曲げ片で受け止めて両型枠を所定間隔に保つことができる。
しかして、請求項3に記載の間隔保持具は板状本体に第1内側折り曲げ片を設けるとともに、ブラケットに第2内側折り曲げ片を設けて両内側折り曲げ片をコンクリート型枠の下端部に係止するので、両コンクリート型枠の下端部間に脱落しないように装着できる。そのため、べた基礎のように平らなベース部と、ベース部から立ち上がる立ち上がり部とをほぼ同時に打設するとき、地面からベースの厚み分だけ浮かせて設置したコンクリート型枠の下端部に装着して間隔を保持できる。
また、コンクリートを打設したときブラケットとスライドプレート及び板状本体の上方折り曲げ片が露出するように両型枠の下端部間に配置でき、かつブラケットとスライドプレートをコンクリート中に埋設された板状本体から分離可能に構成するとともに、板状本体を幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減する形状にしたので、硬化したコンクリートから板状本体を抜き取ることができ、間隔保持具の残骸が残らないようにコンクリートを打設できる。
請求項4に記載の発明に係るコンクリート型枠用間隔保持具の使用方法は以下の通りである。
両コンクリート型枠の下端部の間に間隔保持具を配置して両型枠間にコンクリートを流し込み、コンクリートがある程度硬化して型枠に加わる圧力が消滅した後、型枠を間隔保持具から取り外すと、硬化したコンクリートからブラケットとスライドプレート及び板状本体の第1上方折り曲げ片と第1内側折り曲げ片が露出するので、スライドプレートをブラケットの係合溝から外して、ブラケットを板状本体の切欠部から外し、ブラケットを板状本体から分離する。次ぎに、第1上方折り曲げ片を掴んで引っ張り、打設したコンクリート中から板状本体を抜き取る。
請求項4に記載の発明に係る間隔保持具によれば、コンクリートを両型枠間に流し込んだとき両型枠の間隔を広げる方向に作用するコンクリートの圧力を両上方折り曲げ片で受け止めて両型枠を所定間隔に保つことができる。
しかして、請求項4に記載の発明に係る間隔保持具は、板状本体に第1内側折り曲げ片を設けるとともに、ブラケットに第2内側折り曲げ片を設けて両内側折り曲げ片をコンクリート型枠の下端部に係止するので、両コンクリート型枠の下端部間に脱落しないように装着できる。
板状本体の切欠部にブラケットを係合させて板状本体とブラケットを連結し、ブラケットの係合溝にスライドプレートを係合させてブラケットを板状本体から脱落しないように組み付けるので、板状本体とブラケットを強固に連結でき、かつ板状本体とブラケットの分離操作も簡単になる。
両コンクリート型枠の下端部の間に間隔保持具を配置して両型枠間にコンクリートを流し込み、コンクリートがある程度硬化して型枠に加わる圧力が消滅した後、型枠を間隔保持具から取り外すと、硬化したコンクリートからブラケットと第1上方折り曲げ片が露出するので、ブラケットの係合穴を係合舌片から外してブラケットを板状本体から分離する。次ぎに、第1上方折り曲げ片を掴んで引っ張り、打設したコンクリート中から板状本体を抜き取る。
請求項1に記載の発明に係る間隔保持具によれば、コンクリートを両型枠間に流し込んだとき両型枠の間隔を広げる方向に作用するコンクリートの圧力を両上方折り曲げ片で受け止めて両型枠を所定間隔に保つことができる。
しかして、請求項1に記載の間隔保持具は打設したときブラケットと板状本体の上方折り曲げ片が露出するように両型枠の下端部間に配置でき、かつブラケットをコンクリート中に埋設された板状本体から分離可能に構成するとともに、板状本体を幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減する形状にしたので、硬化したコンクリートから板状本体を抜き取ることができ、間隔保持具の残骸が残らないようにコンクリートを打設できる。
従って、ブラケットと板状本体は再使用が可能であり、コンクリート打設工事の施工費用を低減できる。
そして、ブラケットに突出片を設けることにより、係合舌片を係合穴に係合して板状本体にブラケットを連結したとき、係合舌片の上面が突出片に当接してブラケットの板状本体からの脱落を防止できるので、間隔保持具を両コンクリート型枠の下端部間に配置する作業が容易になる。
請求項3に記載の発明に係るコンクリート型枠用間隔保持具の使用方法は以下の通りである。
両コンクリート型枠の下端部の間に間隔保持具を配置して両型枠間にコンクリートを流し込み、コンクリートがある程度硬化して型枠に加わる圧力が消滅した後、型枠を間隔保持具から取り外すと、硬化したコンクリートからブラケットとスライドプレート及び板状本体の第1上方折り曲げ片と第1内側折り曲げ片が露出するので、スライドプレートを係合穴から外れる位置へ摺動し、スライドプレートと突出片で挟まれていた係合舌片を開放して、ブラケットの係合穴を係合舌片から外し、ブラケットとスライドプレートを板状本体から分離する。次ぎに、第1上方折り曲げ片を掴んで引っ張り、打設したコンクリート中から板状本体を抜き取る。
請求項3に記載の発明に係る間隔保持具によれば、コンクリートを両型枠間に流し込んだとき両型枠の間隔を広げる方向に作用するコンクリートの圧力を両上方折り曲げ片で受け止めて両型枠を所定間隔に保つことができる。
しかして、請求項3に記載の間隔保持具は板状本体に第1内側折り曲げ片を設けるとともに、ブラケットに第2内側折り曲げ片を設けて両内側折り曲げ片をコンクリート型枠の下端部に係止するので、両コンクリート型枠の下端部間に脱落しないように装着できる。そのため、べた基礎のように平らなベース部と、ベース部から立ち上がる立ち上がり部とをほぼ同時に打設するとき、地面からベースの厚み分だけ浮かせて設置したコンクリート型枠の下端部に装着して間隔を保持できる。
また、コンクリートを打設したときブラケットとスライドプレート及び板状本体の上方折り曲げ片が露出するように両型枠の下端部間に配置でき、かつブラケットとスライドプレートをコンクリート中に埋設された板状本体から分離可能に構成するとともに、板状本体を幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減する形状にしたので、硬化したコンクリートから板状本体を抜き取ることができ、間隔保持具の残骸が残らないようにコンクリートを打設できる。
請求項4に記載の発明に係るコンクリート型枠用間隔保持具の使用方法は以下の通りである。
両コンクリート型枠の下端部の間に間隔保持具を配置して両型枠間にコンクリートを流し込み、コンクリートがある程度硬化して型枠に加わる圧力が消滅した後、型枠を間隔保持具から取り外すと、硬化したコンクリートからブラケットとスライドプレート及び板状本体の第1上方折り曲げ片と第1内側折り曲げ片が露出するので、スライドプレートをブラケットの係合溝から外して、ブラケットを板状本体の切欠部から外し、ブラケットを板状本体から分離する。次ぎに、第1上方折り曲げ片を掴んで引っ張り、打設したコンクリート中から板状本体を抜き取る。
請求項4に記載の発明に係る間隔保持具によれば、コンクリートを両型枠間に流し込んだとき両型枠の間隔を広げる方向に作用するコンクリートの圧力を両上方折り曲げ片で受け止めて両型枠を所定間隔に保つことができる。
しかして、請求項4に記載の発明に係る間隔保持具は、板状本体に第1内側折り曲げ片を設けるとともに、ブラケットに第2内側折り曲げ片を設けて両内側折り曲げ片をコンクリート型枠の下端部に係止するので、両コンクリート型枠の下端部間に脱落しないように装着できる。
板状本体の切欠部にブラケットを係合させて板状本体とブラケットを連結し、ブラケットの係合溝にスライドプレートを係合させてブラケットを板状本体から脱落しないように組み付けるので、板状本体とブラケットを強固に連結でき、かつ板状本体とブラケットの分離操作も簡単になる。
本発明による間隔保持具は、板状本体とブラケットから成る。
板状本体は幅が一端から他端に向かって漸減する帯状鉄板を、幅の狭い一端に係合舌片を連設し、幅の広い他端に第1上方折り曲げ片を連設するようにプレス成形して形成される。
ブラケットは、角形の鉄板を、係合穴が穿設されるベース部と第2上方折り曲げ片とが連設するようにプレス成形し、係合穴の内側上方へ突出して前記係合舌片が当接する突出片が設けられて形成される。
係合穴へ係合舌片を係合して板状本体とブラケットは連結され、第1上方折り曲げ片に一方のコンクリート型枠の下端部外側を当接し、第2折り曲げ片に他方のコンクリート型枠の下端部外側を当接することによって、コンクリート型枠は所定間隔に保持される。
板状本体は幅が一端から他端に向かって漸減する帯状鉄板を、幅の狭い一端に係合舌片を連設し、幅の広い他端に第1上方折り曲げ片を連設するようにプレス成形して形成される。
ブラケットは、角形の鉄板を、係合穴が穿設されるベース部と第2上方折り曲げ片とが連設するようにプレス成形し、係合穴の内側上方へ突出して前記係合舌片が当接する突出片が設けられて形成される。
係合穴へ係合舌片を係合して板状本体とブラケットは連結され、第1上方折り曲げ片に一方のコンクリート型枠の下端部外側を当接し、第2折り曲げ片に他方のコンクリート型枠の下端部外側を当接することによって、コンクリート型枠は所定間隔に保持される。
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1及び図2には本発明の第1実施例に係るコンクリート型枠用間隔保持具10が示されている。当該間隔保持具10は、鉄板を所要形状にプレス成形した板状本体11とブラケット20から成る。図3に示すように板状本体11はその幅が一端から他端に向けて漸減し、一端の幅は他端の幅の約2/3に設定されている。幅の広い一端には第1上方折り曲げ片12が形成され、幅の狭い他端には略正方形の係合舌片13と、係合舌片13より幅の細い連結部14が成形されている。
ブラケット20は図4に示すように、ベース部21に係合舌片13と連結部14がそれぞれ上下方向に着脱可能に係合する大係合穴23aと小係合穴23bが形成され、両係合穴23は連通し、小係合穴23bは内端に開口している。大係合穴23aの一端に突出片24が設けられ、係合舌片13を大係合穴23aに係合したとき係合舌片13の上面が当接するように大係合穴23aの内側上方に突出している。ベース部21内端には第2上方折り曲げ片22が形成されている。
第1実施例に係るコンクリート型枠用間隔保持具10の構造は以上の通りであって、以下にその使用方法を説明する。図1及び図2に示すように係合舌片13と連結部14をそれぞれ大係合穴23aと小係合穴23bに係合して板状本体11とブラケット20を連結する。そして図5に示すように、地面Dに置いて一対のコンクリート型枠aを載置する。以下の本実施例で用いるコンクリート型枠Aは型枠パネル面A1と、型枠パネル面A1の上下左右端部に溶接した鉄製のトップフレームA3、ベースフレームA2、サイドフレームA4、及びベースフレームA2の反パネル面端部に起立するアウターフレームA6とパネル面中央に溶接されるセンターフレームA5等から構成される。
間隔保持具10の、第1上方折り曲げ片12に一方のコンクリート型枠AのアウターフレームA6を当接し、第2上方折り曲げ片22に他方のコンクリート型枠AのアウターフレームA6を当接する。両コンクリート型枠AのトップフレームA3間に従来のコンクリート型枠用間隔保持具aを装着する。こうして両コンクリート型枠Aを所定間隔に保持し、型枠パネル面A1の間にコンクリートを流し込む。
間隔保持具10の、第1上方折り曲げ片12に一方のコンクリート型枠AのアウターフレームA6を当接し、第2上方折り曲げ片22に他方のコンクリート型枠AのアウターフレームA6を当接する。両コンクリート型枠AのトップフレームA3間に従来のコンクリート型枠用間隔保持具aを装着する。こうして両コンクリート型枠Aを所定間隔に保持し、型枠パネル面A1の間にコンクリートを流し込む。
コンクリートがある程度硬化して型枠パネル面A1に加わる圧力が消滅した後、型枠Aを間隔保持具10から取り外すと、図6に示すように硬化したコンクリートCからブラケット20と第1上方折り曲げ片12が露出するので、ブラケット20を持ち上げて係合穴23を係合舌片13から外し、ブラケット20を板状本体11から分離する。次ぎに、第1上方折り曲げ片12を掴んで引っ張り、打設したコンクリートC中から板状本体11を抜き取る。
第1実施例に係る間隔保持具10によれば、コンクリートを両型枠パネル面A1間に流し込んだとき両型枠Aの間隔を広げる方向に作用するコンクリートCの圧力を両上方折り曲げ片で受け止めて両型枠Aを所定間隔に保つことができる。
しかして、第1実施例に係る間隔保持具10は、コンクリートを打設したときブラケット20と板状本体11の上方折り曲げ片が露出するように両型枠AのベースフレームA2間に配置でき、かつブラケット20をコンクリート中に埋設された板状本体11から分離可能に構成し、板状本体11を幅が漸減する形状にしたので、硬化したコンクリートCから板状本体11を抜き取ることができ、間隔保持具10の残骸が残らないようにコンクリートを打設できる。従って、ブラケット20と板状本体11は再使用が可能であり、コンクリート打設工事の施工費用を低減できる。
しかして、第1実施例に係る間隔保持具10は、コンクリートを打設したときブラケット20と板状本体11の上方折り曲げ片が露出するように両型枠AのベースフレームA2間に配置でき、かつブラケット20をコンクリート中に埋設された板状本体11から分離可能に構成し、板状本体11を幅が漸減する形状にしたので、硬化したコンクリートCから板状本体11を抜き取ることができ、間隔保持具10の残骸が残らないようにコンクリートを打設できる。従って、ブラケット20と板状本体11は再使用が可能であり、コンクリート打設工事の施工費用を低減できる。
ブラケット20に突出片24を設けたので、係合舌片13を係合穴23に係合して板状本体11にブラケット20を連結したとき、係合舌片13の上面が突出片24に当接してブラケット20の板状本体11から脱落するのを防止できる。このため間隔保持具10を地面Dに置くとき、ブラケット20と板状本体11が分離し難いので、間隔保持具10の配置作業が容易になる。
本発明の第2実施例に係るコンクリート型枠用間隔保持具210を図7及び図8に示す。当該間隔保持具210は鉄板を所要形状にプレス成形した板状本体211とブラケット220及びスライドプレート230から成る。図9に示すように板状本体211は幅が一端から他端に向かって漸減し、幅の狭い一端に係合舌片214と係合舌片214の幅より細い連結部215が形成され、幅の広い他端に第1上方折り曲げ片212と、第1上方折り曲げ片212の上端部に第1内側折り曲げ片213が形成されている。
ブラケット220は図10に示すように、ベース部221に係合舌片214と連結部215が上下方向に着脱可能に係合する大係合穴224aと小係合穴224bが形成されている。両係合穴224は連通し、小係合穴224bは内端部に開口している。大係合穴224aの一端に突出片225が設けられ、係合舌片214を大係合穴224aに係合したとき係合舌片214の上面が当接するように大係合穴224aの内側上方に突出している。ベース部221の内端部には第2上方折り曲げ片222が形成され、第2上方折り曲げ片222の上端に第2内側折り曲げ片223が形成されている。ベース部221の中央部にガイドスリット226が形成されている。このガイドスリット226は一端が外端部に開口し、係合穴224方向に延びている。ガイドスリット226の両側に左右2個の釘穴227が形成されている。
スライドプレート230は図11に示すように、外端に第3上方折り曲げ片231が形成されている。スライドプレート230の中央部にはネジ棒232が溶接により立設され、ネジ棒232に蝶ネジ233がネジ付けられている。スライドプレート230はネジ棒232をブラケット220のガイドスリット226に摺動可能に嵌合させることにより、ブラケット220の裏面に組み付けられ、大係合穴224aと小係合穴224bに重なる位置と両係合穴224から外れる位置との間で摺動させることができる。
第2実施例に係るコンクリート型枠用間隔保持具210の構造は以上の通りであって、次ぎにその使用方法を説明する。
図12に示すように、地面Dに型枠支持金具240を設置する。支持金具240は鉄製丸棒241を門形に成形し、両脚部の下端部に長方形の座金242を溶接して固定し、中間部に受け座243を溶接して固定した構造を有する。型枠支持金具240の受け座243に間隔保持具210の板状本体211を載置する。そして、一方の型枠を板状本体211の第1上方折り曲げ片212側の端部に載置して、型枠AのアウターフレームA6に第1上方折り曲げ片212を当接させるとともに、第1内側折り曲げ片213をアウターフレームA6に係止する。次ぎに板状本体211の係合舌片214側の端部に他方の型枠Aを載置し、型枠の外側に係合舌片214と連結部215を露出させる。ついで、型枠AのアウターフレームA6に第2上方折り曲げ片222を当接させるとともに、第2内側折り曲げ片223を係止させながら、係合舌片214と連結部215をそれぞれ大係合穴224aと小係合穴224bに係合させる。続いて、スライドプレート230を第3上方折り曲げ片231がブラケット220の外端部に当たるまで、ガイドスリット226に沿って摺動する。第3上方折り曲げ片231がブラケット220の外端部に当たる位置まで摺動するとスライドプレート230が大係合穴224aと小係合穴224bに重なるので、蝶ネジ233を締め付けてスライドプレート230を固定する。これにより突出片225とスライドプレート230で係合舌片214が挟まれ、ブラケット220が板状本体211に連結される。一方、両コンクリート型枠AのトップフレームA3間に従来のコンクリート型枠用間隔保持具aを装着する。こうして両コンクリート型枠Aを所定間隔に保持するとともに型枠支持金具240で地面Dから浮かせて設置し、型枠パネル面A1の間にコンクリートを流し込む。
図12に示すように、地面Dに型枠支持金具240を設置する。支持金具240は鉄製丸棒241を門形に成形し、両脚部の下端部に長方形の座金242を溶接して固定し、中間部に受け座243を溶接して固定した構造を有する。型枠支持金具240の受け座243に間隔保持具210の板状本体211を載置する。そして、一方の型枠を板状本体211の第1上方折り曲げ片212側の端部に載置して、型枠AのアウターフレームA6に第1上方折り曲げ片212を当接させるとともに、第1内側折り曲げ片213をアウターフレームA6に係止する。次ぎに板状本体211の係合舌片214側の端部に他方の型枠Aを載置し、型枠の外側に係合舌片214と連結部215を露出させる。ついで、型枠AのアウターフレームA6に第2上方折り曲げ片222を当接させるとともに、第2内側折り曲げ片223を係止させながら、係合舌片214と連結部215をそれぞれ大係合穴224aと小係合穴224bに係合させる。続いて、スライドプレート230を第3上方折り曲げ片231がブラケット220の外端部に当たるまで、ガイドスリット226に沿って摺動する。第3上方折り曲げ片231がブラケット220の外端部に当たる位置まで摺動するとスライドプレート230が大係合穴224aと小係合穴224bに重なるので、蝶ネジ233を締め付けてスライドプレート230を固定する。これにより突出片225とスライドプレート230で係合舌片214が挟まれ、ブラケット220が板状本体211に連結される。一方、両コンクリート型枠AのトップフレームA3間に従来のコンクリート型枠用間隔保持具aを装着する。こうして両コンクリート型枠Aを所定間隔に保持するとともに型枠支持金具240で地面Dから浮かせて設置し、型枠パネル面A1の間にコンクリートを流し込む。
コンクリートがある程度硬化して型枠パネル面A1に加わる圧力が消滅した後、型枠Aを間隔保持具210から取り外すと、図13に示すように硬化したコンクリートのベース部Bと立ち上がり部Cの角部にブラケット220とスライドプレート230及び第1上方折り曲げ片212が露出するので、蝶ネジ233を緩めてスライドプレート230をガイドスリット226から抜き取り、ブラケット220を持ち上げて係合穴224を係合舌片214から外し、ブラケット220を板状本体211から分離する。そして、第1上方折り曲げ片212を掴んで引っ張り、打設したコンクリート中から板状本体211を抜き取る。
第2実施例に係る間隔保持具210によれば、コンクリートを両型枠パネル面A1間に流し込んだとき両型枠Aの間隔を広げる方向に作用するコンクリートの圧力を両上方折り曲げ片で受け止めて両型枠Aを所定間隔に保つことができる。
しかして、第2実施例に係る間隔保持具210は、板状本体211に第1内側折り曲げ片213を設けるとともに、ブラケット220に第2内側折り曲げ片223を設けて両内側折り曲げ片をコンクリート型枠AのアウターフレームA6に係止するので、両コンクリート型枠AのベースフレームA2間に脱落しないように装着できる。そのため、べた基礎のように平らなベース部Bと、ベース部Bから立ち上がる立ち上がり部Cとを同時に打設するとき、地面Dからベース部Bの厚み分だけ浮かせて設置したコンクリート型枠AのベースフレームA2に装着して間隔を保持できる。
しかして、第2実施例に係る間隔保持具210は、板状本体211に第1内側折り曲げ片213を設けるとともに、ブラケット220に第2内側折り曲げ片223を設けて両内側折り曲げ片をコンクリート型枠AのアウターフレームA6に係止するので、両コンクリート型枠AのベースフレームA2間に脱落しないように装着できる。そのため、べた基礎のように平らなベース部Bと、ベース部Bから立ち上がる立ち上がり部Cとを同時に打設するとき、地面Dからベース部Bの厚み分だけ浮かせて設置したコンクリート型枠AのベースフレームA2に装着して間隔を保持できる。
コンクリートを打設したときブラケット220とスライドプレート230及び板状本体211の上方折り曲げ片が露出するように両型枠AのベースフレームA2間に配置でき、かつブラケット220とスライドプレート230をコンクリート中に埋設された板状本体211から分離可能に構成するとともに、板状本体211を幅が漸減する形状にしたので、硬化したコンクリートCから板状本体211を抜き取ることができ、間隔保持具210の残骸が残らないようにコンクリートを打設できる。
なお、第2実施例に係るコンクリート型枠用間隔保持具210を使用して型枠Aを設置する場合、予めベース部Bを打設し、硬化したベース部Bにブラケット220の釘穴227からコンクリート釘を打ち込んで、間隔保持具210をベース部Bに固定すれば、型枠パネル面A1間にコンクリートを流し込んだとき、型枠Aに不均等にコンクリートの圧力が作用しても、確実に型枠Aを所定間隔に保持できる。
本発明の第3実施例に係るコンクリート型枠用間隔保持具310を図13及び図14に示す。当該間隔保持具310は板状本体311とブラケット320及びスライドプレート330から成る。板状本体311は第2実施例の板状本体311と同じ形状を有し、幅が一端から他端に向かって漸減し、幅の狭い一端に切欠部314を形成して連結部315が成形され、幅の広い他端に第1上方折り曲げ片312が形成され、第1上方折り曲げ片312の上端部に第1内側折り曲げ片313が形成されている。
図15に示すように、ブラケット320は断面L字形のプレート321と2個の断面正方形の係合片322から成り、プレート321の内側の左右2箇所に係合片322が溶接され、プレート321の上端部が第2内側折り曲げ片323を形成している。係合片322は板状本体311の切欠部314に上下方向に着脱可能に係合するように形状、寸法が定められている。係合片322の外側側面には係合溝324が形成され、横方向に延びている。
スライドプレート330は図16に示すように、一端に第4上方折り曲げ片331が形成され、反折り曲げ片側端部に2本の係合突部332と、2本のスリット333が形成されている。スライドプレート330は各係合突部332のスリット333側縁部を係合片322の係合溝324に着脱可能に係合することにより板状本体311の裏面に沿って摺動可能に組み付けられ、切欠部314に係合片322を係合させたときブラケット320を切欠部314から抜け止めするように構成されている。
第3実施例に係るコンクリート型枠用間隔保持具310の構造は以上の通りであって、以下にその使用方法を説明する。この間隔保持具310は第2実施例に係る間隔保持具210と同様に、型枠支持金具240で地面Dから浮かせて設置した型枠AのベースフレームA2に装着して使用する。使用に際しては、一方のコンクリート型枠AのアウターフレームA6を第1内側折り曲げ片313に係止するとともに第1上方折り曲げ片312に当接させる。次ぎに、図17に示すように、ブラケット320の係合片322を板状本体311の切欠部314に係合し、係合溝324にスライドプレート330の係合突部332を係合する。これにより板状本体311とブラケット320が連結されるので、他方のコンクリート型枠AのアウターフレームA6を第2内側折り曲げ片323に係止するとともに、係合片322に当接させて両コンクリート型枠Aを所定間隔に保持する。
両コンクリート型枠AのベースフレームA2の間に間隔保持具310を配置して両型枠パネル面A1間にコンクリートを流し込み、コンクリートがある程度硬化して型枠パネル面A1に加わる圧力が消滅した後、型枠Aを間隔保持具310から取り外すと、硬化したコンクリートからブラケット320とスライドプレート330及び板状本体311の第1上方折り曲げ片312と第1内側折り曲げ片313が露出するので、スライドプレート330をブラケット320の係合溝324から外して、ブラケット320を板状本体311の切欠部314から外し、ブラケット320を板状本体311から分離する。次ぎに、第1上方折り曲げ片312を掴んで引っ張り、打設したコンクリートC中から板状本体311を抜き取る。
第3実施例に係る間隔保持具310は、板状本体311に第1内側折り曲げ片313を設けるとともに、ブラケット320に第2内側折り曲げ片323を設けて両内側折り曲げ片をコンクリート型枠AのアウターフレームA6に係止するので、両コンクリート型枠AのベースフレームA2間に脱落しないように装着できる。
板状本体311の切欠部314にブラケット320を係合させて板状本体311とブラケット320を連結し、ブラケット320の係合溝324にスライドプレート330を係合させてブラケット320を板状本体311から脱落しないように組み付けるので、板状本体311とブラケット320を強固に連結でき、かつ板状本体311とブラケット320の分離操作も簡単になる。
板状本体311の切欠部314にブラケット320を係合させて板状本体311とブラケット320を連結し、ブラケット320の係合溝324にスライドプレート330を係合させてブラケット320を板状本体311から脱落しないように組み付けるので、板状本体311とブラケット320を強固に連結でき、かつ板状本体311とブラケット320の分離操作も簡単になる。
A…コンクリート型枠、A1…型枠パネル面、A2…ボトムフレーム、A3…トップフレーム、A4…サイドフレーム、A5…センターフレーム、A6…アウターフレーム、B…コンクリートのベース部、C…コンクリートの立ち上がり部、D…地面。
a…従来の間隔保持具、b…板材、c…外側位置規制片、d…内側位置規制片、e…型枠嵌合部。
10…第1実施例に係る間隔保持具、11…板状本体、12…第1上方折り曲げ片、13…係合舌片、14…連結部。
20…ブラケット、21…ベース部、22…第2上方折り曲げ片、23…係合穴、23a…大係合穴、23b…小係合穴、24…突出片。
210…第2実施例に係る間隔保持具、211…板状本体、212…第1上方折り曲げ片、213…第1内側折り曲げ片、214…係合舌片、215…連結部。
220…ブラケット、221…連結部、222…第2上方折り曲げ片、223…第2内側折り曲げ片、224…係合穴、224a…大係合穴、224b…小係合穴、225…突出片、226…ガイドスリット、227…釘穴。
230…スライドプレート、231…第3上方折り曲げ片、232…ネジ棒、233…蝶ネジ。
240…型枠支持金具、241…丸棒、242…座金、243…受け座。
310…第3実施例に係る間隔保持具、311…板状本体、312…第1上方折り曲げ片、313…第1内側折り曲げ片、314…切欠け部、315…連結部。
320…ブラケット、321…プレート、322…係合片、323…第2内側折り曲げ片、324…係合溝。
330…スライドプレート、331…第4上方折り曲げ片、332…係合突部、333…スリット
a…従来の間隔保持具、b…板材、c…外側位置規制片、d…内側位置規制片、e…型枠嵌合部。
10…第1実施例に係る間隔保持具、11…板状本体、12…第1上方折り曲げ片、13…係合舌片、14…連結部。
20…ブラケット、21…ベース部、22…第2上方折り曲げ片、23…係合穴、23a…大係合穴、23b…小係合穴、24…突出片。
210…第2実施例に係る間隔保持具、211…板状本体、212…第1上方折り曲げ片、213…第1内側折り曲げ片、214…係合舌片、215…連結部。
220…ブラケット、221…連結部、222…第2上方折り曲げ片、223…第2内側折り曲げ片、224…係合穴、224a…大係合穴、224b…小係合穴、225…突出片、226…ガイドスリット、227…釘穴。
230…スライドプレート、231…第3上方折り曲げ片、232…ネジ棒、233…蝶ネジ。
240…型枠支持金具、241…丸棒、242…座金、243…受け座。
310…第3実施例に係る間隔保持具、311…板状本体、312…第1上方折り曲げ片、313…第1内側折り曲げ片、314…切欠け部、315…連結部。
320…ブラケット、321…プレート、322…係合片、323…第2内側折り曲げ片、324…係合溝。
330…スライドプレート、331…第4上方折り曲げ片、332…係合突部、333…スリット
Claims (4)
- 対向して配置される一対のコンクリート型枠を所定間隔に保持するため両コンクリート型枠の下端部間に配置されるコンクリート型枠用間隔保持具であって、
幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減し、一端に係合舌片が形成され、他端に第1上方折り曲げ片を形成した板状本体と、
前記係合舌片が上下方向に着脱可能に係合する係合穴が形成され、かつ内端部に第2上方折り曲げ片を形成したブラケットから成り、
係合舌片を係合穴に係合して板状本体とブラケットを連結し、第1上方折り曲げ片に一方のコンクリート型枠の下端部外側を当接させ、第2上方折り曲げ片に他方のコンクリート型枠の下端部外側を当接させて両コンクリート型枠を所定間隔に保持するように構成したことを特徴とするコンクリート型枠用間隔保持具。 - 前記ブラケットに前記係合穴の内側上方へ突出して前記係合舌片の上面が当接する突出片を設けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート型枠用間隔保持具。
- 対向して配置される一対のコンクリート型枠を所定間隔に保持するため両コンクリート型枠の下端部間に配置されるコンクリート型枠用間隔保持具であって、
幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減し、一端に係合舌片が形成され、他端に第1上方折り曲げ片を形成するとともに第1折り曲げ片の上端部に第1内側折り曲げ片を形成した板状本体と、
前記係合舌片が上下方向に着脱可能に係合する係合穴が形成されるとともに係合穴の内側上方へ突出して前記係合舌片の上面が当接する突出片を設け、かつ内端部に第2上方折り曲げ片を形成するとともに第2上方折り曲げ片の上端に第2内側折り曲げ片を形成したブラケットと、
ブラケットの裏面に組み付けられ前記係合穴に重なる位置と係合穴から外れる位置との間で摺動するスライドプレートを備え、
係合舌片を係合穴に係合するとともに突出片とスライドプレートで係合舌片を挟んで板状本体とブラケットを連結し、一方のコンクリート型枠の下端部外側を第1内側折り曲げ片に係止するとともに第1上方折り曲げ片に当接させ、かつ他方のコンクリート型枠の下端部外側を第2内側折り曲げ片に係止するとともに第2上方折り曲げ片に当接させて両コンクリート型枠を所定間隔に保持するように構成したことを特徴とするコンクリート型枠用間隔保持具。 - 対向して配置される一対のコンクリート型枠を所定間隔に保持するため両コンクリート型枠の下端部間に配置されるコンクリート型枠用間隔保持具であって、
幅が同じ若しくは一端から他端に向かって漸減し、一端に切欠部を形成し、他端に第1上方折り曲げ片を形成するとともに第1折り曲げ片の上端部に第1内側折り曲げ片を形成した板状本体と、
側面に係合溝を形成し、上端に第2内側折り曲げ片が一体に設けられ前記切欠部に上下方向に着脱可能に係合するブラケットと、
前記板状本体の裏面に沿って摺動し前記係合溝に着脱可能に係合して前記切欠部に係合した前記ブラケットを抜け止めするスライドプレートを備え、
ブラケットを切欠部に係合し、係合溝にスライドプレートを係合して板状本体とブラケットを連結し、一方のコンクリート型枠の下端部外側を第1内側折り曲げ片に係止するとともに第1上方折り曲げ片に当接させ、かつ他方のコンクリート型枠の下端部外側を第2内側折り曲げ片に係止するとともにブラケットに当接させて両コンクリート型枠を所定間隔に保持するように構成したことを特徴とするコンクリート型枠用間隔保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004096313A JP2005282080A (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | コンクリート型枠用間隔保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004096313A JP2005282080A (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | コンクリート型枠用間隔保持具 |
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JP2005282080A true JP2005282080A (ja) | 2005-10-13 |
Family
ID=35180775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004096313A Withdrawn JP2005282080A (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | コンクリート型枠用間隔保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005282080A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH701411A1 (de) * | 2009-07-08 | 2011-01-14 | Karl Kengelbacher | Schalung und Verfahren zum Aufbau einer Schalung. |
-
2004
- 2004-03-29 JP JP2004096313A patent/JP2005282080A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CH701411A1 (de) * | 2009-07-08 | 2011-01-14 | Karl Kengelbacher | Schalung und Verfahren zum Aufbau einer Schalung. |
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