JP2005281976A - 化粧ボード及び床材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 荷重に対する凹みを小さくすることができると共に、層間剥離が発生することを防ぐことができ、しかも化粧シートが突き板であっても接着することができる化粧ボードを提供する
【解決手段】 合板1と化粧シート2の間に、熱硬化性樹脂シート3を合板1の側において、水系接着剤4を付着した紙5を化粧シート2の側においてそれぞれ配設する。そしてこれを加熱加圧することによって、合板1に化粧シート2が接着されて形成される化粧ボード係る。熱硬化性樹脂シート3による熱硬化性樹脂の硬い硬化層11で局所的な荷重を支持することができる。また熱硬化性樹脂の硬化層11は水分に対する寸法安定性が良く、化粧シート2の剥離やクラックなどが発生することを防ぐことができる。さらに、合板1と化粧シート2の間に水系接着剤4を付着した紙5を配設することによって、化粧シート2が突き板であっても接着することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、合板の表面に化粧シートを接着して形成される化粧ボード及び、この化粧ボードから形成される床材に関するものである。
合板1の表面に突き板などの化粧シート2を接着した化粧ボードとしては、図5(a)のように合板1の表面に化粧シート2を直接接着したものや、図5(b)のように合板1と化粧シート2の間にMDF(中密度繊維板)14のような合板1や化粧シート2よりも硬い材料を介して接着したものが提供されている(特許文献1参照)。
特開平8−230128号公報
前者の合板1の表面に突き板などの化粧シート2を直接接着した化粧ボードでは、荷重が表面に加わると、その荷重は合板1に作用するので凹みが大きく発生し易い。例えば化粧ボードを床材として用いる場合、その上に椅子のキャスターによって局所的に荷重がかかると、凹みが大きく発生し、またその荷重が長時間作用すると、化粧ボードに層間剥離などの破壊が生じるおそれもある。
また後者の合板1と化粧シート2の間にMDF14が介設された化粧ボードでは、局所的な荷重は硬いMDF14で支持されるので、凹みの発生を小さくすることができるが、MDF14は乾燥・湿潤など含水率の変化による寸法変化が大きいので、使用環境によっては化粧ボードに層間剥離が生じるおそれがある。さらにこの化粧ボードを防音床材として使用するために、合板1の裏側に複数の平行な溝を切り込んで入れると、溝によって防音床材が変形される際にMDF14は脆いために破壊されるおそれがあり、このようなMDF14が介設された化粧ボードを防音床材として使用することはできない。
一方、局所的な荷重による凹みを低減する方法として、MDF14を介設する方法の他に、熱硬化性樹脂で合板1に化粧シート2を接着して、合板1と化粧シート2の間に熱硬化性樹脂の硬い層を形成する方法があるが、化粧シート2が突き板の場合、突き板は水分を多く含んでいるので、水系接着剤でしか接着することができず、熱硬化性樹脂の硬い層を形成することを適用することはできない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、荷重に対する凹みを小さくすることができると共に、層間剥離が発生することを防ぐことができ、しかも化粧シートが突き板であっても接着することができる化粧ボードを提供することを目的とするものであり、また防音用の溝を設けても破壊が生じることを防止できる床材を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る化粧ボードは、合板1と化粧シート2の間に、熱硬化性樹脂シート3を合板1の側において、水系接着剤4を付着した紙5を化粧シート2の側においてそれぞれ配設し、これを加熱加圧することによって、合板1に化粧シート2が接着されて成ることを特徴とするものである。
また請求項2の発明は、請求項1において、熱硬化性樹脂シート3と紙5は予め接着されて一体化されていることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係る化粧ボードは、合板1と化粧シート2の間に、一方の面に熱硬化性樹脂6を含浸すると共に他方の面に水系接着剤4を付着した紙5を、熱硬化性樹脂6の含浸面が合板1側に、水系接着剤4の付着面が化粧シート2側に向くように配設し、これを加熱加圧することによって、合板1に化粧シート2が接着されて成ることを特徴とするものである。
また請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、上記の加熱加圧を行なうにあたって、水系接着剤4が熱硬化する低い温度で加熱し、次いで熱硬化性樹脂3,6が溶融・軟化した後硬化する高い温度で加熱加圧することを特徴とするものである。
また請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、熱硬化性樹脂3,6がジアリルフタレート樹脂であることを特徴とするものである。
本発明の請求項6に係る床材は、請求項1乃至5に記載の化粧ボードにおいて、合板1の裏面側に複数本の溝7を凹設すると共に合板1の裏面にクッション材8を接着して成ることを特徴とするものである。
請求項1に係る化粧ボードの発明によれば、熱硬化性樹脂シート3による熱硬化性樹脂の硬い硬化層11で局所的な荷重を支持することができ、荷重に対する凹みを小さくすることができる。また熱硬化性樹脂の硬化層11は水分に対する寸法安定性が良く、化粧シート2の剥離やクラックなどが発生することを防ぐことができる。さらに、合板1と化粧シート2の間に水系接着剤4を付着した紙5を配設することによって、化粧シート2が突き板であっても接着することができる。
また請求項2の発明によれば、熱硬化性樹脂シート3と紙5を一体化した状態で取り扱うことができ、合板1に化粧シート2を接着する作業が容易になる。
請求項3に係る化粧ボードの発明によれば、紙4に含浸した熱硬化性樹脂6の硬い硬化層11で局所的な荷重を支持することができ、荷重に対する凹みを小さくすることができる。また熱硬化性樹脂の硬化層11は水分に対する寸法安定性が良く、層間剥離が発生することを防ぐことができる。さらに、化粧シート2が突き板であっても、紙5に付着した水系接着剤4によって接着することができる。
また請求項4の発明によれば、熱硬化性樹脂3,6を溶融・軟化させる温度よりも低い温度で水系接着剤4を硬化させることができ、高温で水系接着剤4を加熱する場合のように水系接着剤4中の水分が急激に気化して気泡などができることを防いで、接着不良を防止することができる。
また請求項5の発明によれば、ジアリルフタレート樹脂は有害揮発成分を含まず、また燃焼時に有害物質が生成されないので、環境を害することがない。
請求項6に係る床材の発明によれば、熱硬化性樹脂3,6の硬化層11は合板1と同程度の強度を有しており、防音用の溝7を設けても破壊が生じることを防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明に係る化粧ボードの実施の形態の一例を示すものであり、図1(a)のように合板1の表面に未硬化乃至半硬化の熱硬化性樹脂シート3を重ね、その上に紙5を重ねると共に紙5の表面側に水系接着剤4を塗布し、さらにこの上に化粧シート2を重ねる。そしてこれを熱盤間で加熱・加圧することによって、水系接着剤4で化粧シート2と紙5を接着させ、さらに熱硬化性樹脂シート3を溶融乃至軟化させて、溶融乃至軟化した熱硬化性樹脂で紙5と合板1を接着させ、図1(b)のように熱硬化性樹脂の硬化層11で紙5を介して合板1に化粧シート2を接着した化粧ボードAを得ることができるものである。
ここで、熱硬化性樹脂シート3としては、紙などの基材に熱硬化性樹脂のワニスを含浸して乾燥することによって、熱硬化性樹脂をBステージの半硬化状態にしたプリプレグシートを用いることができる。またこの熱硬化性樹脂としては、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などを用いることができるが、なかでもジアリルフタレート樹脂は、有害揮発成分を含まず、また燃焼時に有害物質が生成されず、さらに比較的安価であるので、特に好ましい。
また、水系接着剤4としては、SBR(スチレンブジエンゴム)、メラミン樹脂、ユリアミラミン樹脂、水性ビニルウレタン樹脂などやこれらの混合物を樹脂分とし、これらの樹脂分を高分子水溶液や、水系エマルジョンなどの態様に調製したものを用いることができる。
図2は本発明に係る化粧ボードの他の実施の形態の一例を示すものであり、このものでは図2(a)のように、熱硬化性樹脂シート3の片面に紙5を予め貼り合わせて、熱硬化性樹脂シート3と紙5を一体化してある。そして熱硬化性樹脂シート3が合板1の表面に接するように熱硬化性樹脂シート3と紙5の一体化シート12を重ね、紙5の表面側に水系接着剤4を塗布した後、さらにこの上に化粧シート2を重ねる。そしてこれを熱盤間で加熱・加圧することによって、水系接着剤4で化粧シート2と紙5を接着させ、さらに熱硬化性樹脂シート3を溶融乃至軟化させて、溶融乃至軟化した熱硬化性樹脂を合板1に接着させ、図2(b)のように熱硬化性樹脂の硬化層11で紙5を介して合板1に化粧シート2を接着した化粧ボードAを得ることができるものである。
図3は本発明に係る化粧ボードのさらに他の実施の形態の一例を示すものであり、このものでは図3(a)のように、紙5の片面にワニスなど未硬化樹脂液として調製される熱硬化性樹脂6を塗布して含浸させるようにしてある。熱硬化性樹脂6としては上記したものを用いることができる。そして紙5の他方の片面の表面に水系接着剤4を塗布し、この紙5を熱硬化性樹脂6を含浸した側の面(水系接着剤4の塗布面と反対側の面)で合板1の表面に重ね、さらにこの上に化粧シート2を重ねる。次に、これを熱盤間で加熱・加圧することによって、水系接着剤4で化粧シート2と紙5を接着させ、さらに熱硬化性樹脂6を溶融乃至軟化させて、溶融乃至軟化した熱硬化性樹脂で合板1に紙5接着させ、図3(b)のように熱硬化性樹脂の硬化層11で紙5を介して合板1に化粧シート2を接着した化粧ボードAを得ることができるものである。
上記の各実施の形態のように作製される化粧ボードAにおいて、熱硬化性樹脂シート3や含浸熱硬化性樹脂6による熱硬化性樹脂の硬い硬化層11で椅子のキャスターなどの局所的な荷重を支持することができるものであり、荷重に対して発生する凹みを小さくすることができるものである。また熱硬化性樹脂の硬化層11は水分に対する寸法安定性が良く、湿度の変化が大きい環境で使用しても、化粧シート2の剥離やクラックなどが発生することを防ぐことができるものである。さらに、合板1と化粧シート2の間には水系接着剤4を付着した紙5が配設してあるので、化粧シート2が湿式突き板のように水分を多く含むものであっても、水系接着剤4で化粧シート2と紙5を接着することができると共に熱硬化性樹脂で紙5と合板1とを接着することができ、突き板を化粧シート2として用いて支障なく合板1に貼り付けることができるものである。
また水系接着剤4の樹脂を熱硬化させる温度は一般に、熱硬化性樹脂シート3の熱硬化性樹脂や含浸した熱硬化性樹脂6を溶融乃至軟化した後硬化させる温度よりも低いので、上記のように、加熱・加圧を行なうにあたっては、まず水系接着剤4の樹脂を熱硬化させる温度で加熱・加圧して、化粧シート2と紙5を接着させた後、熱硬化性樹脂を溶融乃至軟化させる温度に加熱温度を高めて、溶融乃至軟化した熱硬化性樹脂で紙5と合板1を接着させる、というように2ステップで加熱・加圧を行なうようにするのがよい。水系接着剤4を熱硬化させる1ステップ目の加熱温度は90〜130℃程度の範囲が好ましく、熱硬化性樹脂を溶融乃至軟化した後硬化させる2ステップ目の加熱温度は130〜190℃程度の範囲が好ましい。
1ステップで加熱・加圧を行なう場合は、いきなり熱硬化性樹脂を溶融乃至軟化させる高温で加熱を行なう必要があるが、このように高温で加熱を行なうと水系接着剤4中の水分が急激に気化し、水蒸気の抜けがうまくできず、気泡だまりなどが生じて接着不良が発生し易い。これに対して上記のように2ステップで加熱・加圧を行なう場合は、比較的低い温度で加熱してまず水系接着剤4の樹脂を熱硬化させるので、水系接着剤4中の水分が急激に気化するようなことはなく、水分を徐々に気化させて抜くことができ、気泡だまりなどが生じるようなことを防ぐことができるものであり、気泡だまりなどによって接着不良が発生することを防止できるものである。
図4は本発明に係る床材の実施の形態の一例を示すものであり、上記の各実施の形態で作製された化粧ボードAを用い、その合板1の裏面に溝7を切削加工によって形成してある。溝7は合板1の裏面に開口し、合板1の厚みの半分程度の深さで形成されるものであり、平行に複数本形成するようにしてある。さらに合板1の裏面にクッション材8が接着してある。クッション材8としては不織布などを用いることができる。
上記のように合板1の裏側に溝7を設けて形成される床材Bにあって、床材Bの上を歩くときなどの衝撃を溝7及びクッション材8によって吸収することができ、防音床材として使用することができるものである。そしてこのように衝撃吸収用に合板1に溝7を設けることによって、床材Bは荷重によって撓み変形等を受け易いが、化粧ボードAに上記のように形成される熱硬化性樹脂の硬化層11は合板1と同程度の強度を有するものであり、床材Bが多少の変形を受けてもクラック等の破壊が生じることはなく、床材Bが破壊されることを防止することができるものである。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1)
熱硬化性樹脂シート3として、ジアリルフタレート樹脂(溶融軟化最低温度100℃)を面重量80g/mの紙に150g/mの含浸量で含浸したプリプレグシートを用い、また水系接着剤4として、SBR(SBRラテックス:(株)サンベーク製「SB−NM−591K」、樹脂分濃度45重量%)とメラミン樹脂(メラミン−ユリア−ホルムアルデヒド重縮合物:(株)サンベーク製「C−20」、樹脂分濃度56重量%)の混合接着剤(熱硬化最低温度100℃)を用いた。
そして厚さ11.8mm×長さ1840mm×幅313mmの合板1の上に熱硬化性樹脂シート3を重ね、その上に面重量30g/mの紙5を重ね、紙5の上面に水系接着剤4を80g/mの塗布量で塗布し、さらにその上に化粧シート2として厚さ0.2mmの突き板を重ねた(図1(a)参照)。
次に、加熱盤の間にセットして、120℃、0.98MPa(10kg/cm)の条件で1分間、加熱・加圧成形し、水系接着剤4で化粧シート2と紙5を接着した。さらに、150℃、0.98MPa(10kg/cm)の条件で1分間、加熱・加圧成形し、熱硬化性樹脂シート3の熱硬化性樹脂を溶融乃至軟化させると共に硬化させ、熱硬化性樹脂の硬化層11で紙5と合板1を接着して、化粧ボードAを得た(図1(b)参照)。
(実施例2)
実施例1と同じ熱硬化性樹脂シート3の上面に面重量30g/mの紙5を接着した一体化シート12を用い、これを実施例1と同じ合板1の上に重ね、紙5の上面に実施例1と同じ水系接着剤4を80g/mの塗布量で塗布し、さらにその上に実施例1と同じ化粧シート2を重ねた(図2(a)参照)。後は、実施例1と同様に2ステップで加熱・加圧成形をして、化粧ボードAを得た(図2(b)参照)。
(実施例3)
面重量30g/mの紙5の下面に実施例1と同じジアリルフタレート樹脂(溶融軟化最低温度100℃)からなる熱硬化性樹脂6を150g/mの塗布量で塗布して含浸させると共に、この紙5の上面に実施例1と同じ水系接着剤4を80g/mの塗布量で塗布した。そしてこの紙5を合板1の上に重ね、さらにこの上に実施例1と同じ化粧シート2を重ねた(図3(a)参照)。後は、実施例1と同様に2ステップで加熱・加圧成形をして、化粧ボードAを得た(図3(b)参照)。
(比較例1)
実施例1と同じ合板1の上に、実施例1と同じ水系接着剤を用いて、実施例1と同じ化粧シート2を接着することによって、化粧ボードAを得た(図5(a)参照)。
(比較例2)
厚み2.7mmのMDF14の上に実施例1と同じ化粧シート2を実施例1と同じ水系接着剤を用いて接着し、これを実施例1と同じ合板1の上に、水性ビニルウレタン接着剤を用いて接着することによって、化粧ボードAを得た(図5(b)参照)。
上記のようにして実施例1〜3及び比較例1〜2で得た化粧ボードAについて、耐キャスター性能、寸法安定性能、耐クラック性能を測定した。
耐キャスター性能の試験は、25kgの荷重を直径50mmの金属キャスターに載荷し、化粧ボードA上の同一箇所を2000回走行させ、走行箇所に発生する凹みの深さを計測することによって行なった。寸法安定性の試験は、気乾状態の化粧ボードAを40℃、90%RHの雰囲気に置き、化粧ボードA内の水分が平衡状態になったときの、化粧ボードAの寸法変化を計測することによって行なった。耐クラック性能の試験は、化粧ボードAについて、特殊合板の日本農林規格の寒熱繰り返しB試験を10回繰り返し行ない、発生したクラックの長さを計測することによって行なった。これらの結果を表1に示す。
Figure 2005281976
表1にみられるように、各実施例のものは、耐キャスター性能は比較例2と同等、寸法安定性能は比較例1と同等であるが、それ以外については、いずれの性能においても比較例よりも高い性能を有するものであった。
(実施例4)
合板1として厚さ8.8mm×長さ1840mm×幅313mmのものを用いるようにした他は、実施例1と同様にして化粧ボードAを作製した(図1(a)参照)。そして合板1の下面側に深さ6.5mm、幅1.8mmの溝7を10mmピッチで平行に切削して形成した。さらにクッション材8としてポリエステル系不織布(バインダーとしてアクリル系樹脂使用)とポリエステル系不織布シート(ポリエチレンラミネート品)の2層からなる総厚5mm、面密度320g/mのものを用い、このクッション材8を合板1の下面に貼り合わせることによって、防音床材Bを得た(図4参照)。
(比較例3)
合板1として厚さ8.8mmのものを用いるようにした他は、比較例1と同様にして化粧ボードAを作製した(図5(a)参照)。そして合板1の下面に実施例4と同様に溝7を形成すると共にクッション材8を貼り合わせることによって、防音床材Bを得た(図6(a)参照)。
(比較例4)
合板1として厚さ6.1mmのものを用いるようにした他は、比較例2と同様にして化粧ボードAを作製した(図5(b)参照)。そして合板1の下面に実施例4と同様に溝7を形成すると共にクッション材8を貼り合わせることによって、防音床材Bを得た(図6(b)参照)。
上記のようにして実施例4及び比較例3〜4で得た防音床材Bについて、耐キャスター性能(凹み量と破壊)、寸法安定性能、耐クラック性能、防音性能を測定した。
耐キャスター性能のうち凹み量の試験は上記と同様にして行なった。また耐キャスター性能のうち破壊の試験は、25kgの荷重を直径50mmの金属キャスターに載荷し、化粧ボードA上の同一箇所を2000回走行させ、走行箇所に破壊が発生するか否かを検査することによって行なった。寸法安定性能、耐クラック性能、の試験は上記と同様にして行なった。防音性能の試験は、JIS A 1418に準拠して行なった。結果を表2に示す。
Figure 2005281976
表2にみられるように、実施例4のものは、耐キャスター性能(凹み量)は比較例4と同等、耐キャスター性能(破壊)は比較例3と同等、寸法安定性能及び防音性能は比較例3と同等であるが、それ以外については、いずれの性能においても比較例3,4よりも高い性能を有するものであった。
化粧ボードに係る本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a),(b)はそれぞれ断面図である。 化粧ボードに係る本発明の他の実施の形態の一例を示すものであり、(a),(b)はそれぞれ断面図である。 化粧ボードに係る本発明のさらに他の実施の形態の一例を示すものであり、(a),(b)はそれぞれ断面図である。 床材に係る本発明の実施の形態の一例を示す断面図である。 化粧ボードに係る従来例を示すものであり、(a),(b)はそれぞれ断面図である。 床材に係る従来例を示すものであり、(a),(b)はそれぞれ断面図である。
符号の説明
1 合板
2 化粧シート
3 熱硬化性樹脂シート
4 水系接着剤
5 紙
6 熱硬化性樹脂
7 溝
8 クッション材

Claims (6)

  1. 合板と化粧シートの間に、熱硬化性樹脂シートを合板の側において、水系接着剤を付着した紙を化粧シートの側においてそれぞれ配設し、これを加熱加圧することによって、合板に化粧シートが接着されて成ることを特徴とする化粧ボード。
  2. 熱硬化性樹脂シートと紙は予め接着されて一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧ボード。
  3. 合板と化粧シートの間に、一方の面に熱硬化性樹脂を含浸すると共に他方の面に水系接着剤を付着した紙を、熱硬化性樹脂の含浸面が合板側に、水系接着剤の付着面が化粧シート側に向くように配設し、これを加熱加圧することによって、合板に化粧シートが接着されて成ることを特徴とする化粧ボード。
  4. 上記の加熱加圧を行なうにあたって、水系接着剤が熱硬化する低い温度で加熱し、次いで熱硬化性樹脂が溶融乃至軟化した後硬化する高い温度で加熱加圧することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の化粧ボード。
  5. 熱硬化性樹脂がジアリルフタレート樹脂であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の化粧ボード。
  6. 請求項1乃至5に記載の化粧ボードにおいて、合板の裏面側に複数本の溝を凹設すると共に合板の裏面にクッション材を接着して成ることを特徴とする床材。
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