JP2005281821A - 製膜装置 - Google Patents

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隆之 福長
Masakazu Takahashi
政和 高橋
Noboru Mizutani
昇 水谷
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伸一 古澤
Hiroshi Sakurai
浩 桜井
Fumitake Ito
文武 伊藤
Hiromi Oike
弘美 尾池
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Abstract

【課題】マスクの撓みを防ぐことが可能なマスク固定機構を有する蒸着装置を提供する。
【解決手段】所定のパターンを有するマスクにより所定の形状の薄膜を基板に形成する蒸着装置に、基板を載置する基板ホルダーとマスクを基板に対して位置決めするマスク固定機構を設ける。
このマスク固定機構は、マスクの所定点を中心として回転可能に支持する1つの突起部と、前記基板ホルダーに対し移動可能で前記突起部との間でマスクを引張る複数の係止部とから構成なり、係止部がマスクを引張る方向は、前記突起部と前記係止部の各々を結ぶ直線上になるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、製膜装置において、マスクの固定機構に関する技術である。
従来より、基板面に一定形状の膜を製膜する代表的な方法として、以下の(1)乃至(3)に示す製膜方法がある。
(1)真空蒸着法:真空に保たれた容器の中で、所定の形状の開口部(パターン)が形成されたマスクで膜を形成する予定の基板面を覆う。そして、この容器の内部で、膜の元となる材料を加熱機構により加熱し蒸発させてることにより気体蒸気(膜材料)にし、この気体蒸気を基板面に衝突させて付着させ、パターンと同じ形状の膜を形成する方法。
尚、材料の加熱方法として、抵抗加熱式、電子ビーム式、高周波誘導式、レーザー式などがある。
(2)スパッタリング法:スパッタリング法を用いた蒸着装置は、ガス供給手段により希ガスが供給され一定の真空度が保たれている容器内部に、陰電極及び陽電極が所定の間隔を空けて対向配置されている。そして、陰電極には電気的導通状態で金属板が配置され、さらに、この金属板に、陰電極に対して電気的絶縁状態で基板が載置されている。
この基板は、所定の形状の開口部(パターン)が形成されたマスクで膜を形成する予定の基板面が覆われており、基板の膜を形成する面は、陽電極に対面している。
以上のように構成した装置において、陽電極及び陰電極間に直流高電圧を印加して、両極間にグロー放電を発生させてプラズマ状態にする。
そして、陽イオン化した希ガスを両極間の電界により加速して陰電極に電気的導通状態で配置された金属板に衝突させて、そこから金属原子を飛出させ、この金属原子の一部を陽イオン化して陽電極及び陰電極間の電界により陰電極側へ引き寄せる。このとき、基板面にイオン化した金属原子(膜材料)を付着堆積させて製膜する。
(3)化学蒸着(CVD)法:化学蒸着法を用いた蒸着装置は、反応室と気化室により構成されている。反応室には、基板とこの基板を加熱する加熱機構が備わっている。基板の膜を形成する予定の面は、所定の形状の開口部(パターン)が形成されたマスクで覆われている。
このように構成された反応室に、気化室で加熱し蒸発させてた膜材料の蒸気を送り、マスクに覆われていない基板表面(パターン部分)において膜材料の蒸気が加熱された基板の熱により析出反応させて、膜を形成する。
これらの製膜方法を用いた製膜装置において、パターンの形状と同形状の膜を正確に成膜する為には、マスクに覆われた基板面の露出した部分、つまり、マスクに形成されたパターンの部分にのみ膜材料を蒸着させる必要がある。
このため、蒸着の際に、マスクと基板面の隙間に、膜材料が侵入しないように、マスクと基板面を密着させる必要がある。
基板面にマスクを密着させる方法として、ベースとなる枠体にマスクの一部領域が重なるようにネジにより取り付けられ、基板の成膜予定領域にマスクに形成されたパターンが重なるように構成し、蒸着を行なう方法が特許文献1に開示されている。
実開平4−60543号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成を真空蒸着法及び化学蒸着法による製膜装置に用いた場合、真空容器内の熱源である材料の加熱機構や膜材料の蒸気に対して、マスクが直接さらされる部分とさらされない部分ができてしまう。
また、特許文献1に記載の構成をスパッタリング法による製膜装置に用いた場合、真空容器内において蒸着中に発生するグロー放電に対して、マスクが直接さらされる部分とさらされない部分ができてしまう。この結果、グロー放電によりマスクが部分的に温度上昇してしまう。
つまり、成膜時にベース枠体と重なっているマスクの部分は、製膜中に容器内で発生する熱及び熱源に直接さらされないので、枠体と重なっていない部分に比べると、温度が上昇せず、マスク内において温度差が生じてしまうことになる。
従って、マスクの熱及び熱源に直接さらされる部分とさらされない部分で、熱膨張量の差ができてしまい、マスクが歪んだり、マスクのパターンが形成されている部分が膨らんでしまい、基板とマスクとの間に隙間が生じてしまう。
この結果、マスクと基板との間生じた隙間に、膜材料が回り込み、膜の形状がぼやけたり、寸法精度が損なわれる問題がある。
本願発明は、上記の問題点を解決するために提案されたものであり、マスクと基板の密着性を保ち、膜の形状や寸法精度が損なわれにくい製膜装置を提供するものである。
課題を解決する為の手段として、所定の開口パターンを有するマスクにより薄膜を基板に形成する蒸着装置において、所定のパターンの薄膜を基板に形成する蒸着装置において、前記基板を載置する基板ホルダーと、前記マスクを前記基板に対して固定するマスク固定機構を有し、前記マスク固定機構は、マスクを位置決めする位置決め部とマスクに対して張力を与える張力付加機構からなり、前記位置決め部は、前記マスクの所定位置を支持する1つの突起部を有し、前記張力付加機構は、前記基板ホルダーに対し移動可能で前記突起部との間でマスクを引張る複数の係止部とからなり、前記係止部が前記マスクを引張る方向は、前記突起部と前記係止部の各々を結ぶ直線上にあることを特徴とするマスク固定機構を製膜装置に備えれば良い。
また、突起部は、前記マスクの所定位置を中心として、前記マスクを回転可能に支持するように各部を構成するとよい。
さらに、前記基板ホルダーを複数有するとともに、前記突起部は前記複数の基板ホルダーの間に位置し、前記複数の係止部は基板ホルダーの外側に位置するように各部を構成しても課題を解決することが可能である。
本発明によれば、マスク全体が製膜時に発生する熱及び熱源に対して、露出した状態で基板を覆うので、マスク内において部分的な温度差が生じることがなく、マスク全体が均等に熱膨張することができる。
また、マスクを基板に対して平行な方向に常に一定の力で引張り、テンションを付加しているので、熱膨張したマスクを常に基板に対して平行な状態に保つことができる。
従って、マスクが部分的に盛り上がったり、歪んだりすることがなく、基板とマスクを常に密着した状態に保つことができ、マスクと基板との間への膜材料の回り込みを防ぐことが可能となる。
図1は、真空蒸着法を用いた蒸着装置である。
図1を参照すると、内部を真空に保つことが可能な容器Cに真空ポンプPが排気管P1を介して接続されている。そして、容器Cの内部には、容器Cの外部に設けられた電源Dに接続された膜材料Mを加熱するための加熱部Sと容器C内の所定位置に配置された基板ホルダー10,20,30及び基板ホルダー10,20,30に固定された基板K及びマスク40,50,60が、加熱部Sに対向して設けられている。
成膜時に、加熱部Sにより加熱され膜材料Mが蒸発して蒸発分子Maとなり放出される方向には、基板ホルダー10,20,30に固定されマスク40,50,60に覆われた基板Kが、蒸着する面を膜材料の方向を向けて配置されている。
マスク40,50,60は、金属やセラミック等の材料を用いて形成されている。
次に、本発明であるマスク固定機構を備えた製膜装置の第1の実施の形態を図面に沿って説明する。
図2は、基板とマスクを固定する基板ホルダー10の基板載置部10aを垂直方向から見た図である。
図3(イ)(ロ)は、図2に示されている基板ホルダー10のA−A断面図である。
図2及び図3(イ)(ロ)を参照すると、金属により形成された板状の基板ホルダー10には、凹部である基板載置部10aが形成され、マスクの位置決めを行なう位置決め部11とマスクに一定の張力を与える張力付加機構12が設けられている。
この位置決め部11と張力付加機構12により、本発明の特徴であるマスク固定機構が構成されている。
凹部10aの開口形状は、載置される基板の外形と略一致の形状であり、深さは基板が載置された時に、基板の蒸着する予定の面と基板ホルダー10の面が一致するように構成されている。
尚、マスク固定機構は、蒸着時のみ基板ホルダー10に取り付けることが可能な、別体のものでもよい。マスク固定機構を別体のものにすれば、多種多様な基板ホルダーに対して、マスク固定機構を共通化することができる。
位置決め部11は、基板ホルダーの面から突起し内周に雌ネジ11bが形成された円筒形状である突起部11aと、この雌ネジ11bと合致するネジが形成されている雄ネジ11cと、ばね性を有する板を適宜折り曲げてアーチ形状に形成し穴部11eを設けたばね11dにより構成されれている。
雄ネジ11cは、ばね11dに形成された穴部11eを通し、雌ネジ部11bに取り付けられる。(マスク30の基板ホルダー10への取り付け方法については、後に説明する。)
マスクへの張力付加機構12は、基板載置面に突出する係止部12aと、張力調整部12cと、ばね12gにより構成されている。
係止部12aには、基板ホルダー10の基板載置面と平行な方向に延びる溝部12bが形成され、後に説明する保持部12eに保持されている。張力調節部12cは、係止部12aを保持する保持部12eとこの保持部12eの反対側の一部領域に雄ネジ部12dが形成されている。ばね12gは、バネ性を有する板を適宜折り曲げてアーチ形状に形成し穴部12fが形成されている。
尚、張力付加機構については、重りやソレノイドによりマスクを引くことにより張力を付加する機構など、マスクを一定方向に引くことができれば、どのような機構でもよい。
張力調節部12cは、基板ホルダー10の基板載置面と平行な透孔10dに挿入されており、保持部12eには係止部12aが取り付けられている。ばね12gは、張力調節部12cを穴部12fに挿入し、基板ホルダー10とナット12hにより挟持されている。
張力調節部12cに取り付けられた係止部12aは、基板ホルダー10に形成された長穴10cから基板載置面に突起している。尚、長穴10cの拡張方向は、係止部12aと突起部11aを結ぶ直線上を軸に拡張されている。
以上が、本発明の第1の実施の形態の構成である。
次に、本発明の第1の実施の形態における基板K及びマスク40の取り付けから保持に至る過程を説明する。
まず、図4は、図2に示されている基板ホルダー10に固定するマスク40の平面図である。
マスク40には、蒸着により基板面に一定形状の膜を形成する為のパターン40cが形成され、さらに、基板ホルダー10に設けられた位置決め部11及び張力付加機構12の係止部12aに対応する位置にそれぞれ穴40a,穴40bが形成されている。
図5(イ)(ロ)(ハ)に示されている図は、それぞれ、(イ)基板ホルダー10に基板K及びマスク40が載置される前の状態、(ロ)基板ホルダー10に基板K及びマスク40が載置された状態、(ハ)載置されたマスク40に位置決め部11及び張力付加手段12により一定の張力を付加した状態、を示す。
図5(イ)を参照すると、基板K、マスク40、位置決め部11を構成する雄ネジ11c及びばね11dの順序で基板ホルダー10にそれぞれ載置される。
図5(ロ)を参照すると、凹部である基板載置部10aには基板Kが載置され、円筒部11a及び係止部12aをそれぞれ穴部40aと40bを挿入することにより、マスク40が基盤ホルダー10に取り付けられている。
図5(ハ)を参照すると、マスク40は位置決め部11及び張力付加手段12によりそれぞれ一定の力F1、F2を受けて基盤ホルダー10に固定されている。
力F1は、雄ネジ11cを締め、バネ11dを一定量撓ませることにより発生するバネの復元力を利用したものであり、マスク40を基板ホルダーに押しつける方向に作用する。
従って、力F1をマスク40に作用させることにより、マスク40の位置を確実に決めることができ、マスク40の基板ホルダー10からの浮きを防止することが可能となる。
F2は、穴40bの内側に位置する係止部12aが、切り欠き部12bでマスク40を保持しながら、穴40bの内周を押圧することにより発生し、マスク40を位置決め部11から遠ざける方向に作用する。
係止部12aの動きは、張力調節部12cに取り付けられたナット12hによりコントロールされ、雄ネジ部12dに対してねじを締める方向にナット12hを動かすと、係止部12a位置決め部11にから遠ざかり、ねじを戻す方向にナット12hを動かすと、位置決め部11に近づく。
このような張力付加部12は、マスクを保持した状態でナット12hを締めることにより、ばね12gを撓ませ復元力を発生させ、この復元力によりマスクに張力を与えているので、マスクが蒸着時の熱により膨張しても、安定して張力をマスクに付加し続けることが可能である。
従って、以上のようにマスク40を保持することにより、マスク全体が露出した状態で基板を覆うことが可能となり、蒸着過程で発生する膜材料を加熱する加熱機構からの熱や膜材料の蒸気の熱に対して、マスク全体を均等にさらすことができ、マスク内において部分的な温度差を生じさせにくく、マスク全体が均等に熱膨張するので、マスクの撓みや反りを防ぐことができる。
また、マスク40は一点が固定され、複数の点(本実施の形態は3点)に力F2が作用する、つまり、複数の点でマスクに張力を付加するので、熱によるマスク40のあらゆる方向の膨張に対しても、マスク40の撓みなどを防ぎ、マスク40と基板Kの蒸着面と平行な位置関係を保つことが可能となる。
さらに、係止部12aに形成された溝部12bがマスクを保持するので、係止部12aからのマスク40の外れを防止することが可能となる。
以上は、真空蒸着法を用いた蒸着装置に本願発明の特徴であるマスク固定機構を構成した場合の構成・作用・効果を説明したものであるが、スパッタリング法及び化学蒸着法を用いた蒸着装置に本願発明の特徴であるマスク固定機構を構成しても、同様な効果を得ることが可能である。
つまり、スパッタリング法を用いた蒸着装置に本願発明の特徴であるマスク固定機構を構成した場合も、マスク全体が露出した状態で基板を覆うことが可能となり、蒸着過程で発生するグロー放電に対して、マスク全体を均等にさらすことができ、マスク内において部分的な温度差を生じさせにくく、マスク全体が均等に熱膨張するので、マスクの撓みや反りを防ぐことができる。
また、マスク40は一点が固定され、複数の点(本実施の形態は3点)に力F2が作用する、つまり、複数の点でマスクに張力を付加するので、熱によるマスク40のあらゆる方向の膨張に対しても、マスク40の撓みなどを防ぎ、マスク40と基板Kの蒸着面と平行な位置関係を保つことが可能となる。
さらに、係止部12aに形成された溝部12bがマスクを保持するので、係止部12aからのマスク40の外れを防止することが可能となる。
化学蒸着法をスパッタリング法を用いた蒸着装置に本願発明の特徴であるマスク固定機構を構成した場合も、マスク全体が露出した状態で基板を覆うことが可能となり、蒸着過程で発生する膜材料を加熱する加熱機構からの熱や膜材料の蒸気の熱に対して、マスク全体を均等にさらすことができ、マスク内において部分的な温度差を生じさせにくく、マスク全体が均等に熱膨張するので、マスクの撓みや反りを防ぐことができる。
また、マスク40は一点が固定され、複数の点(本実施の形態は3点)に力F2が作用する、つまり、複数の点でマスクに張力を付加するので、熱によるマスク40のあらゆる方向の膨張に対しても、マスク40の撓みなどを防ぎ、マスク40と基板Kの蒸着面と平行な位置関係を保つことが可能となる。
さらに、係止部12aに形成された溝部12bがマスクを保持するので、係止部12aからのマスク40の外れを防止することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図面に沿って説明する。
図6は、基板Kとマスク50を固定する基板ホルダー20の平面図である。
図7は、図6に示された基板ホルダー20に固定するマスク50の平面図である。
図6を参照すると、基板ホルダー20の中心にマスク50の位置決め部21が設けられている。この位置決め部21の外方に、基板ホルダー20に形成された凹部により構成される4つの基板載置部20aと、固定されたマスク50に一定の張力を与える8つの張力付加機構22が設けられている。
4つの基板載置部20aは、位置決め部21を中心に、それぞれ隣り合う基板載置部20aの間隔を均等になるように、基板ホルダー20に形成されている。8つの張力付加機構22は、それぞれ隣り合う張力付加機構22の間隔が均等になるように、基板ホルダー20の外周付近に設けられている。
尚、位置決め部21,基板載置部20a,張力付加機構22は、第1の実施の形態で示した位置決め部11,基板載置部10a,張力付加機構12と、それぞれ同様の機構である。
次に、図7を参照すると、マスク50には、穴部50a,穴部50b(8箇所),パターン部50c(4箇所)が形成されている。
穴部50aは、マスク50を基板ホルダー20に固定する際に、位置決め部21を挿入するためのものである。
パターン部50cは、基板面に一定形状の膜を蒸着させる為のものであり、穴部50aを中心に、それぞれ隣り合うパターン部50cの間隔を均等になるように、マスク50に形成されている。
穴部50bは、マスク50を固定する際に張力付加機構22を挿入するためのもので、互いに隣り合う穴部50bの間隔がが均等になるように設けられている。
尚、第2の実施の形態において、基板ホルダー60への基板K及びマスク50の取り付けから保持に至る過程は、第1の実施の形態における基板ホルダー10への基板K及びマスク40の取り付けから保持に至る過程と同様であるので、説明を省略する。
以上のように各部を構成すれば、第1の実施の形態で説明した効果を保ちつつ、複数の基板を同時に蒸着することができる。
また、マスクの位置決めを4つのパターン部50cそれぞれから同じ間隔の位置にある穴部50cに、4つ基板載置部20aそれぞれから同じ間隔の位置にある突起部21を挿入することにより行なうので、いずれの基板及びパターンもマスクの位置決めの位置から同じ距離にあり、各基板の蒸着面に対してパターンの位置ずれが最小限で済む。
つまり、それぞれのパターン部及び基板載置部から異なった距離でマスク位置決めする場合と比較すると、マスクの熱膨張によるパターン部の基板載置部に対する位置ズレを最小限にすることができる。
従って、基板面の所定の位置に膜を形成することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態を図面に沿って説明する。
図8は、基板Kとマスク60を固定する基板ホルダー30の平面図である。
図9は、図8に示された基板ホルダー30に固定するマスク60の平面図である。
図8を参照すると、基板ホルダー30には、凹部である基板載置部30aを挟んで、基板ホルダー30に固定された突起部31と基板ホルダー30に形成された穴部30b内を移動できる係止部32aが設けられている。
固定された突起部31の平面から見た形状は、帯形状であり、マスク60の基板ホルダー30に対する位置を決めるための凸形状である位置決め部31bが形成されている。
また、係止部32aも平面から見た形状は帯形状であり、マスク60に張力を付加する張力付加機構32の一部をなすものである。尚、張力付加機構32の構成については、第1の実施の形態で示した張力付加機構12と同様の機構である。
固定された突起部31と係止部32aは、互いの部位が平行になるように位置しており、係止部32aはこの平行の状態を保ったまま、基板ホルダー30に形成された穴部30b内を移動することができる。
次に、図9を参照すると、マスク内にはマスクを基板ホルダー30に固定する際に、突起部31と係止部32aを挿入可能な位置に、穴部60a及び穴部60bが形成されている。これら穴部の形状は、挿入する突起部の平面から見た形状に略一致している。つまり、マスク60は位置決め部31bにより、基板ホルダー30に対して位置が決まるように構成されている。
以上のように構成されたマスク60は、固定された突起部31と移動可能な係止部32aをそれぞれ対応する穴部60a及び60bに挿入し、基板ホルダー30に載置される。
このように各部を構成すれば、マスク60が受ける張力は、帯状の係止部32aの面32b全体で穴部60bの内側を押圧するので、押圧されるマスク穴部60bが形成されている付近の辺全体に力を均等に加えることができ、安定して張力をマスクに付加することが可能となる。
マスク固定手段を用いた真空蒸着装置の概要を示す図 第1の実施の形態で用いる基板ホルダーを示す平面図 図2に示されたA−A断面図 第1の実施の形態で用いるマスクの平面図 第1の実施の形態におけるマスクの保持過程を示す断面図 第2の実施の形態で用いる基板ホルダーを示す平面図 第2の実施の形態で用いるマスクの平面図 第3の実施の形態で用いる基板ホルダーを示す平面図 第3の実施の形態で用いるマスクの平面図
符号の説明
10,20,30 基板ホルダー
40,50,60 マスク
11,21,31b 位置決め部
12,22,32 張力付加機構

Claims (3)

  1. 所定の開口パターンを有するマスクにより薄膜を基板に形成する蒸着装置において、
    前記基板を載置する基板ホルダーと、
    前記マスクを前記基板に対して固定するマスク固定機構を有し、
    前記マスク固定機構は、マスクを位置決めする位置決め部とマスクに対して張力を与える張力付加機構からなり、
    前記位置決め部は、前記マスクの所定位置を支持する1つの突起部を有し、
    前記張力付加機構は、前記基板ホルダーに対し移動可能で、前記突起部との間でマスクを引張る複数の係止部とからなり、
    前記係止部が前記マスクを引張る方向は、前記突起部と前記係止部の各々を結ぶ直線上にあることを特徴とするマスク固定機構を備えた製膜装置。
  2. 前記突起部は、前記マスクの所定位置を中心として、前記マスクを回転可能に支持することを特徴とする請求項1に記載のマスク固定機構を備えた製膜装置。
  3. 前記基板ホルダーを複数有するとともに、前記突起部は前記複数の基板ホルダーの間に位置し、前記複数の係止部は基板ホルダーの外側に位置することを特徴とする請求項1乃至2に記載の製膜装置。
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