JP2005281604A - ウレタン樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】速乾性、高強度、高伸び率を保持したまま、高耐熱性を実現させ得るウレタン樹脂組成物を提供する。
【解決手段】芳香族ポリイソシアネートと、ポリオールとからなり、下記式(1)
Figure 2005281604

(Mn1は芳香族ポリイソシアネートの数平均分子量、F1は芳香族ポリイソシアネートの平均官能基数、W1は芳香族ポリイソシアネートの重量部、Mn2はポリオールの数平均分子量、F2はポリオールの平均官能基数、W2はポリオールの重量部を示す。)で表される分岐点密度が0.004〜0.20であり、末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタンプレポリマー(A)と、2−(2−イソプロピル−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エタノール2モルに対し、分子中に2個のイソシアネート基を含有する有機ジイソシアネート1モルを反応させて得られたビスオキサゾリジン化合物(B)と、1分子中に2個以上のフェノール基を有する化合物(C)とを配合してなる。
【選択図】なし

Description

本発明は、ウレタン樹脂組成物に関し、より詳しくは、防水材やシーリング材として使用される湿気硬化型ウレタン樹脂組成物に関する。
防水材やシ−リング材に使用されるウレタン樹脂樹脂組成物は、下地モルタルのクラックに追従するために、一定以上の伸び率を有することが必要とされている。
伸び率を向上させる方法としては、従来、ウレタンプレポリマ−の分岐点密度を低下させたり、ポリオールにポリイソシアネートを付加したNCO末端ウレタンプレポリマーとN−ヒドロキシアルキル−オキサゾリジンとの反応によって得られるような高分子量(分子量800〜9000程度)のビスオキサゾリジン化合物を配合したウレタン樹脂組成物を使用する方法(特許文献1)が知られている。
特開平9−328607号公報
しかしながら、ウレタンプレポリマ−の分岐点密度を低下させた場合や、高分子量のビスオキサゾリジン化合物を配合した場合には、それに伴って耐熱性が低下したり、硬化が遅くなるという問題があった。
仮に、高分子量ビスオキサゾリジン化合物に代えて、低分子量のビスオキサゾリジン化合物を用いれば、硬化性や強度面の特性を改善することはできるが、伸び率が低くなってしまう。
そして、伸び率を向上させるべく、ウレタンプレポリマ−の架橋密度を低下させると、耐熱性が悪化するという問題がある。
即ち、従来技術においては、伸び率を高く維持しつつ、速乾性に優れ、しかも高強度であって、更に耐熱性に優れるようなウレタン樹脂組成物を得ることはできなかった。
そこで本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、速乾性、高強度、高伸び率を保持したまま、高耐熱性を実現させ得るウレタン樹脂組成物を提供することを課題とする。
上記課題に鑑み、本発明者らが鋭意研究したところ、2−(2−イソプロピル−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エタノ−ル2モルに対し、1分子中に2個のイソシアネ−ト基を含有する有機ジイソシアネ−ト1モルを反応させて得た低分子量のビスオキサゾリジン化合物を配合すると、速乾性に優れ、高強度のウレタン樹脂が得られるが、樹脂の延び率が低下するところ、さらに、1分子中に2個以上のフェノ−ル基を有する化合物を併用することにより、速乾性に優れ、高強度であり、しかも延び率をも向上させ得るウレタン樹脂組成物が得られることを見出した。
即ち、本発明のウレタン樹脂組成物は、芳香族ポリイソシアネート(a1)と、ポリオール(a2)とからなり、下記式(1)
Figure 2005281604
(式中、Mn1は芳香族ポリイソシアネートの数平均分子量、F1は芳香族ポリイソシアネートの平均官能基数であって2以上の数、W1は芳香族ポリイソシアネートの重量部、Mn2はポリオールの数平均分子量、F2はポリオールの平均官能基数であって2以上の数、W2はポリオールの重量部を示す。)
で表される分岐点密度が0.04〜0.20であり、末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタンプレポリマー(A)と、2−(2−イソプロピル−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エタノール(b1)2モルに対し、分子中に2個のイソシアネート基を含有する有機ジイソシアネート(b2)1モルを反応させて得られたビスオキサゾリジン化合物(B)と、1分子中に2個以上のフェノール基を有する化合物(C)とを配合してなり、前記化合物(C)の配合量が前記ウレタンプレポリマー(A)に対して1重量%以上であることを特徴とする。
分岐点密度が0.04未満であると耐熱性が低下し、0.20を超えると必要な伸び率が得られなくなる。
前記分岐点密度は、好ましくは0.04〜0.15とし、より好ましくは0.06〜0.09とする。
尚、前記式(1)中において、芳香族ポリイソシアネートの平均官能基数を表すF1は、2以上の数であり、好ましくは2〜3である。
F1は、下記式(2)によって計算される。
Figure 2005281604
また、前記式(1)中において、芳香族ポリイソシアネートの数平均分子量を表すMn1は、下記式(3)によって計算される。
Figure 2005281604
尚、前記式(2)および(3)中の各記号の意味は、下記表1に示す通りである。
Figure 2005281604
同様に、前記式(1)中において、ポリオールの平均官能基数を表すF2は、2以上の数であり、好ましくは2〜3である。
F2は、下記式(4)によって計算される。
Figure 2005281604
また、前記式(1)中において、ポリオールの数平均分子量を表すMn2は、下記式(5)によって計算される。
Figure 2005281604
尚、前記式(4)および(5)中の各記号の意味は、下記表2に示す通りである。
Figure 2005281604
前記ウレタンプレポリマー(A)を構成する芳香族ポリイソシアネート(a1)としては、トリレンジイソシアネート(TDI)やジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)の他、一部をカルボジイミド化されたジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネートなどの公知の芳香族ポリイソシアネートを使用することができる。
また、ウレタンプレポリマー(A)を構成するポリオール(a2)としては、特に限定されず、分子内にイソシアネート基と反応する2個又は3個以上の水酸基(活性水素原子)を有するような、ポリウレタン樹脂原料として公知のポリオールの中から選択して使用することができる。
該ポリオール(a2)の具体例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどのジオール類、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジグリセリン、ソルビトール、ショ糖などの3価以上のポリオール類、さらに、エチレンジアミンやエタノールアミン等の脂肪族アミン、アルカノールアミン、又は前記ポリオール類に、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイド又はブチレンオキサイドを付加重合して得られるポリエーテルポリオール類、ポリテトラメチレンエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリエチレンアジペートなどのポリエステルポリオール類、ポリブタジエンポリオール、前記ポリエーテルポリオール類、又は前記ポリエステルポリオール類にビニルモノマーがグラフトしてなるポリマーポリオール類、1分子中に1個以上の活性水素を有するエチレン性不飽和単量体を共重合して得られる化合物等が挙げられる。
これらは単独又は2種以上の混合物として使用することができる。
また、本発明のウレタン樹脂中には、ビスオキサゾリジン化合物(B)が含まれているため、その中のオキサゾリジン環が空気中の水分によって加水分解され、アミンポリオールが生成される。そして、このアミンポリオールが、ウレタンプレポリマー(A)中のイソシアネート基と反応することにより、硬化物が得られる。このとき生成されるアミンポリオール中のアミノ基は、イソシアネート基との反応性に富んでいるため、ウレタンプレポリマー中のイソシアネート基と素早く反応させることができ、従って、ウレタン樹脂組成物の硬化速度を速め、例えば、施工時間の短縮による工費の削減が可能となる。
本発明において使用されるビスオキサゾリジン化合物(B)は、2−(2−イソプロピル−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エタノール(b1)2モルに対し、分子中に2個のイソシアネート基を含有する有機ジイソシアネート(b2)1モルを反応させて得られる低分子量のビスオキサゾリジン化合物である。
尚、ここでいう低分子量のビスオキサゾリジン化合物とは、分子量が800未満のものをいうが、好ましくは600以下、より好ましくは500以下のものを使用する。尚、分子量の下限は特に制限はないが、通常300以上とする。
(b1)成分としては、2−(2−イソプロピル−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エタノールを用いるものとする。
該2−(2−イソプロピル−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エタノールは、例えば、ジエタノールアミンとイソブチルアルデヒドの脱水縮合によって得ることができる。
一方、ビスオキサゾリジン化合物(B)を構成する、分子中に2個のイソシアネート基を含有する有機ジイソシアネート(b2)としては、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を使用することができる。
中でも、有機ジイソシアネート(b2)としてトリレンジイソシアネート(TDI)を用いることが好ましく、該トリレンジイソシアネート(TDI)を用いて得たビスオキサゾリジン化合物(B)を配合することにより、優れた硬化性、耐熱性、貯蔵安定性が得られるという効果がある。
斯かるビスオキサゾリジン化合物(B)は、前記ウレタンプレポリマー(A)中のイソシアネート基と、ビスオキサゾリジンが水分によって開環した時に発生する活性水素基とがモル比で1:1(当量)〜1:1.5となるように混合することが好ましく、1:1.05〜1:1.4となるように混合することがより好ましい。
さらに、本発明のウレタン樹脂組成物においては、1分子中に2個以上のフェノール基を有する化合物(C)が配合されているため、前記ビスオキサゾリジン化合物(B)が配合されているにも拘わらず、伸び率の優れた硬化物を得ることができる。
該化合物(C)の配合量は、前記ウレタンプレポリマー(A)に対して1重量%以上とし、好ましくは1〜5重量%、より好ましくは2〜3重量%とする。
該化合物(C)の配合量が前記ウレタンプレポリマー(A)に対して1重量%未満であれば、下地の追従に必要な伸び率が得られないという問題がある。
該化合物(C)の具体例としては、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘクシルフェノール)、2,2’−ジヒドロキシ−3,3’−ジ(α−メチルシクロヘキシル)−5,5’−ジメチルジフェニルメタン、2,2’−エチリデン−ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−ブチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,6−ヘキサンジオールビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリエチレングリコール−ビス−3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、N,N’−ビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、N,N’−ヘキサメチレンビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2−チオジエチレンビス−[3(3,5−ジ―t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ビス[2−t−ブチル−4−メチル−6−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル]テレフタレート、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス[3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチルイソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレン−ビス−(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−ソジウムスルホヘキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]を挙げることができる。
中でも、耐熱性付与効果および少量の添加で伸び率を向上させることができるという観点から、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−ブチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)が好ましい。
さらに、本発明のウレタン樹脂組成物は、前記ウレタンプレポリマー(A)、ビスオキサゾリジン化合物(B)、および1分子中に2個以上のフェノール基を有する化合物(C)に加え、パラフィン系またはアルキルシクロヘキサン系の有機溶剤(D)を配合することが好ましい。
ウレタン樹脂組成物中に有機溶剤(D)を配合することにより、粘度を低下させ、作業性を向上させることができる、という効果がある。
前記パラフィン系の有機溶剤としては、炭素数4〜13までのノルマルパラフィンおよびイソパラフィンなどを挙げることができ、特に、炭素数8〜12のノルマルパラフィンおよびイソパラフィンの混合物を好適に使用することができる。
また、アルキルシクロヘキサン系の有機溶剤としては、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、トリメチルシクロヘキサン、プロピルシクロヘキサン、メチルエチルシクロヘキサンなどを挙げることができ、特に、プロピルシクロヘキサン、メチルエチルシクロヘキサン、トリメチルシクロヘキサンの混合物を好適に使用することができる。
このように、本発明のウレタン樹脂組成物によれば、速乾性、高強度、高伸び率を保持しつつも高耐熱性を実現し得るウレタン樹脂組成物を提供することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
(実施例1)
反応器に、
芳香族ポリイソシアネート(a1)として、
トリレンジイソシアネート(分子量174.2、官能基数2)14.8重量部と、
ポリオール(a2)として、
ポリプロピレングリコール(分子量5000、官能基数3)39.95重量部と、
ポリプロピレングリコール(分子量2000、官能基数2)37.71重量部と、
ポリプロピレングリコール(分子量750、官能基数2)7.54重量部と、
を配合してなるポリオール(数平均分子量:2309、平均官能基数2.22)85.18重量部(合計)とを充填し、混合物を窒素気流下95℃で5時間反応させて分岐点密度が0.08のウレタンプレポリマーA1を得た。
また、別の容器に2−(2−イソプロピル−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エタノールと、トリレンジイソシアネート(TDI)とを2:1のモル比となるように充填し、混合物を95℃で5時間反応させることにより、低分子量のウレタンビスオキサゾリジン化合物B1(分子量492.7)を得た。
次に、密閉容器中に前記ウレタンプレポリマーA1を100重量部、乾燥させた炭酸カルシウム110重量部、ジイソノニルフタレート(DINP)30重量部、トナー(グレー色顔料/DINP=50/50)13重量部、および1分子中に2個以上のフェノール基を有する化合物C1として2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)2重量部を充填し、撹拌混合したものに、前記ウレタンビスオキサゾリジン化合物B1を10.46重量部(1当量)添加および攪拌混合し、最後にアルキルシクロヘキサン系有機溶剤(新日本理化社製、リカソルブ900)とパラフィン系有機溶剤(シェルケミカルズジャパン株式会社製、シェルゾール−S)とをそれぞれ5重量部添加し、撹拌混合した後、脱泡を行い、実施例1のウレタン樹脂組成物を得た。
(実施例2)
反応器に、
芳香族ポリイソシアネート(a1)として、
トリレンジイソシアネート(分子量174.2、官能基数2)9.07重量部と、
ジフェニルメタンジイソシアネート(分子量250.3、官能基数2)4.00重量部と
を配合してなる芳香族ポリイソシアネート(数平均分子量192.1、平均官能基数2.00)13.07重量部(合計)を充填し、
ポリオール(a2)として、
ポリプロピレングリコール(分子量5000、官能基数3)35.25重量部と、
ポリプロピレングリコール(分子量4000、官能基数2)55.65重量部と、
を配合してなるポリオール(数平均分子量4336.3、平均官能基数2.34)90.9重量部(合計)とを充填し、混合物を窒素気流下95℃で5時間反応させて分岐点密度が0.068のウレタンプレポリマーA2を得た。
さらに、化合物C1として、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)を3重量部使用し、ウレタンビスオキサゾリジン化合物B1(分子量492.7)を9.97重量部(1当量)使用すること以外は、実施例1と同様にして実施例2のウレタン樹脂組成物を得た。
(実施例3)
ウレタンビスオキサゾリジン化合物B1(分子量492.7)を12.55重量部(1.2当量)使用すること以外は、実施例1と同様にして実施例3のウレタン樹脂組成物を得た。
(実施例4)
1分子中に2個以上のフェノール基を有する化合物C2として、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)を2重量部使用すること以外は、実施例1と同様にして実施例4のウレタン樹脂組成物を得た。
(実施例5)
1分子中に2個以上のフェノール基を有する化合物C3として、2,2’−ブチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)を2重量部使用すること以外は、実施例1と同様にして実施例5のウレタン樹脂組成物を得た。
(実施例6)
1分子中に2個以上のフェノール基を有する化合物C4として、2,2’−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)を2重量部使用すること以外は、実施例1と同様にして実施例6のウレタン樹脂組成物を得た。
(比較例1)
前記化合物C1を添加しないこと以外は、実施例1と同様にして比較例1のウレタン樹脂組成物を得た。
(比較例2)
ポリプロピレングリコール(分子量1000、官能基数2)73.86重量部とトリレンジイソシアネート26.12重量部とを反応器に充填し、95℃で5時間反応させた後、遊離イソシアネート6.31%のウレタンプレポリマーを合成し、続いて、2−(2−イソプロピル−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エタノールを23.92重量部添加し、混合物を95℃で5時間反応させて、高分子量のウレタンビスオキサゾリジン化合物B2(分子量1666.9)を得た。
そして、前記オキサゾリジン化合物B1の代わりに該オキサゾリジンB2を35.41重量部(1当量)使用すること、及び前記化合物C1を添加しないこと以外は、実施例1と同様にして比較例2のウレタン樹脂組成物を得た。
(比較例3)
反応器に、
芳香族ポリイソシアネート(a1)として、
トリレンジイソシアネート(分子量174.2、官能基数2)15.33重量部と、
ポリオール(a2)として、
ポリプロピレングリコール(分子量5000、官能基数3)14.11重量部と、
ポリプロピレングリコール(分子量2000、官能基数2)66.83重量部と、
ポリプロピレングリコール(分子量750、官能基数2)3.71重量部と、
を配合してなるポリオール(数平均分子量2055.4、平均官能基数2.07)84.65重量部(合計)とを充填し、混合物を窒素気流下95℃で5時間反応させて分岐点密度が0.028のウレタンプレポリマーA3を得た。
さらに、低分子量のウレタンビスオキサゾリジン化合物B1(分子量492.7)を10.84重量部(1当量)使用すること以外は、実施例1と同様にして比較例3のウレタン樹脂組成物を得た。
(比較例4)
反応器に、
芳香族ポリイソシアネート(a1)として、
トリレンジイソシアネート(分子量174.2、官能基数2)15.23重量部と、
ポリオール(a2)として、
ポリプロピレングリコール(分子量3000、官能基数3)84.75重量部と、
を充填し、混合物を窒素気流下95℃で5時間反応させて分岐点密度が0.283のウレタンプレポリマーA4を得た。
さらに、低分子量のウレタンビスオキサゾリジン化合物B1(分子量492.7)を10.79重量部(1当量)使用すること以外は、実施例1と同様にして比較例4のウレタン樹脂組成物を得た。
(比較例5)
反応器に、
脂環式のポリイソシアネートとして、イソホロンジイソシアネート(IPDI)(分子量223.3、官能基数2)17.98重量部と、
ポリオール(a2)として、
ポリプロピレングリコール(分子量5000、官能基数3)39.96重量部と、
ポリプロピレングリコール(分子量2000、官能基数2)35.03重量部と、
ポリプロピレングリコール(分子量750、官能基数2)7.01重量部と、
を配合してなるポリオール(数平均分子量2352.7、平均官能基数2.23)82.00重量部(合計)とを、
を充填し、混合物を窒素気流下95℃で5時間反応させて分岐点密度が0.08のウレタンプレポリマーA5を得た。
該ウレタンプレポリマーA5を使用すること以外は、実施例1と同様にして比較例5のウレタン樹脂組成物を得た。
(比較例6)
前記化合物C1の配合量を0.5重量部とすること以外は、実施例1と同様にして比較例6のウレタン樹脂組成物を得た。
上記の実施例および比較例のウレタン樹脂組成物を用い、下記の試験を行った。
粘度
各ウレタン樹脂組成物について、BM型回転粘度計を用い、ローターNo.4、12rpm、20℃にて、60秒後の粘度を測定した。
硬化性
100ccのポリカップにウレタン樹脂組成物を30g入れ、23℃、湿度60%の環境下、16時間養生し、硬化している部分を取り出し、高分子計器(株)製の膜厚測定器を使用して厚みを測定した。厚みが1mm以上であるものを○、1mm未満のものを×として評価した。
初期強度
JIS K 6251−1993「加硫ゴムの引張試験方法」に準拠し、ウレタン樹脂組成物を23℃、湿度60%の条件下で168時間養生し、硬化させた後の塗膜を3号ダンベルにて測定した。引張強度が2.3N/mm2以上であるものを○、2.3N/mm2未満のものを×として評価した。
伸び率
同じくJIS K 6251−1993「加硫ゴムの引張試験方法」に準拠し、ウレタン樹脂組成物を23℃、湿度60%の条件下で168時間養生し、硬化させた後の塗膜を3号ダンベルにて測定した。伸び率が450%以上であるものを○、450%未満のものを×として評価した。
耐熱強度保持率
JIS A 6201−2000に準拠し、各ウレタン樹脂組成物の硬化後の被膜を80℃で168時間熱処理し、熱処理前の引張強さに対する熱処理後の引張り強さの割合(%)を測定した。
実施例および比較例で使用したウレタンプレポリマーA1〜A5の配合を表3に示し、実施例および比較例の配合と試験結果を表4に示す。
Figure 2005281604
Figure 2005281604

Claims (3)

  1. 芳香族ポリイソシアネート(a1)と、ポリオール(a2)とからなり、下記式(1)
    Figure 2005281604
    (式中、Mn1は芳香族ポリイソシアネートの数平均分子量、F1は芳香族ポリイソシアネートの平均官能基数であって2以上の数、W1は芳香族ポリイソシアネートの重量部、Mn2はポリオールの数平均分子量、F2はポリオールの平均官能基数であって2以上の数、W2はポリオールの重量部を示す。)
    で表される分岐点密度が0.04〜0.20であり、末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタンプレポリマー(A)と、
    2−(2−イソプロピル−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エタノール(b1)2モルに対し、分子中に2個のイソシアネート基を含有する有機ジイソシアネート(b2)1モルを反応させて得られたビスオキサゾリジン化合物(B)と、
    1分子中に2個以上のフェノール基を有する化合物(C)とを配合してなり、
    前記化合物(C)の配合量が前記ウレタンプレポリマー(A)に対して1重量%以上であることを特徴とするウレタン樹脂組成物。
  2. 前記有機ジイソシアネート(b2)が、トリレンジイソシアネートであることを特徴とする請求項1記載のウレタン樹脂組成物。
  3. パラフィン系またはアルキルシクロヘキサン系の有機溶剤(D)が配合されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のウレタン樹脂組成物。
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