JP2005279246A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract


【課題】 本発明は、投入口から発光素子を挿入し、コインの認識を強制的に行う不正行為者を排除し得る構造を持つことができる。
【解決手段】 本発明は、投入されたコインの中から適正なコインを選別し、不適正なコインを排出するスロットマシン1のコイン選別装置10である。コイン選別装置10は、コインがその自重によって通過可能に形成されたコイン通路14と、コイン通路14を通過するコインを検出するフォトセンサ26とを備えている。このフォトセンサ26は、発光部26aと受光部26bとを備えている。この発光部26aが光の発振を変調して発光し、受光部26bが、発光部26aの発光と同期し、該発光部26aによって発光された光を受光して復調することにより、コイン通路14を通過するコインが検出される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、投入された遊技媒体を検知する遊技機に関する。
従来、スロットマシンなどの遊技機にはコイン選別装置が備えられている(例えば、特許文献1参照)。このコイン選別装置には投入されたコインが通過可能な位置にセンサが複数配備されており、各センサが投入されたコインを検出することにより、コイン選別装置は、各センサから出力される検出結果のタイミングが所定の条件を満たす場合には、投入されたコインが適正なコインであるとして判定する。
例えば、コインが通過可能な位置に発光部と受光部とを含むセンサが配備されている場合には、発光部から発光された光がコイン上で反射し、受光部が反射された光を受光することにより、コイン選別装置は投入されたコインを検出する。そして、コインが他のセンサ上も移動すると、当該各センサが検出信号を出力するため、コイン選別装置は、各センサから入力された各検出信号の間隔が予め設定された時間であるか否かなどを判定する。その後、コイン選別装置は、例えば各検出信号の間隔が予め設定された時間である場合には、投入されたコインが適正であると判定し、各検出信号の間隔が予め設定された時間でない場合には、投入されたコインが不適正であると判定する。
特開平8−24434号公報
しかしながら、上述のコイン選別装置は、センサによる受光又は未受光のみにより投入されたコインが適正であるか否かを判定しているため、不正行為者によって発光素子が投入口から挿入され、当該発光素子が各センサの近傍において特定のタイミングで点滅された場合には、コインが投入されていないにも関わらず、適正なコインが投入されたものとして判定するなど遊技媒体及びその位置を正確に認識できないために行われた不正行為を防ぐことができないことがあった。
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、遊技機内を移動するコインなどの遊技媒体の位置をより正確に認識し、その認識結果に基づいた遊技制御が可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、コインを貯留する貯留手段と、コインを貯留手段に案内する案内手段と、案内手段が案内するコインに信号を送信する信号送信手段と、案内手段が案内するコインから送信される信号を受信する信号受信手段と、信号送信手段から送信する信号に含める情報を生成する送信情報生成手段と、送信情報生成手段が生成した情報及び信号受信手段により受信した信号に基づいて、案内手段がコインを案内しているか否かを判定する案内判定手段とを備えることを特徴とする。
上記発明においては、乱数データを生成する乱数データ生成手段を有し、送信情報生成手段は、乱数データ生成手段により生成した乱数データに基づいて、複数のビット列から選択した特定のビット列を情報として生成し、信号送信手段は、特定のビット列をパルス信号に変換して送信し、案内判定手段は、信号受信手段により受信したパルス信号を変換して得られるビット列に特定のビット列が含まれる場合に、案内手段がコインを案内していると判定してもよい。
上記発明においては、送信情報生成手段は、信号送信手段が信号を送信する毎に、乱数データ生成手段により生成した乱数データに基づいて情報を生成し、案内判定手段は、案内手段がコインを案内していないと判定してから、所定の回数連続して受信したパルス信号を変換して得られるビット列に特定のビット列が含まれる場合には、案内手段がコインを案内していると判定し、案内手段がコインを案内していると判定してから、所定の回数連続して受信したパルス信号を変換して得られるビット列に特定のビット列が含まれない場合には、案内手段がコインを案内していないと判定してもよい。
上記発明においては、案内手段が1又は複数の領域から構成され、案内判定手段が領域毎に1又は複数備えられており、1又は複数の案内判定手段の判定結果が特定の順番で変化した場合に、案内手段によるコインの案内が完了したと判定する案内完了判定手段が備えられてもよい。
また、本願に係る発明は、上記課題を解決するために、投入されたコインの中から適正なコインを選別し、不適正なコインを排出する遊技機のコイン選別装置であって、コインがその自重によって通過可能に形成されたコイン通路部と、コイン通路部を通過するコインを検出するフォトセンサとを備えており、フォトセンサは、発光部と、受光部とを備えており、発光部が光の発振を変調して発光し、受光部が、発光部の発光と同期し、該発光部によって発光された光を受光して復調することにより、通路部を通過するコインを検出することを特徴とする。
このような本願に係る発明によれば、発光部が光の発振を変調して発光し、受光部が、発光部の発光と同期し、該発光部によって発光された光を受光して復調することにより、通路部を通過するコインを検出するため、コイン選別装置は、投入口から発光素子を挿入し、コインを強制的に認識させようとする不正行為者を排除し得る構造を持つことができる。従来ではコイン選別装置は、受光部による受光又は未受光のみにより、投入されたコインの検出を行っていたため、コイン通路部に配備された発光部とは別の発光部が外部から挿入されると、適正なコインが投入されたものとして判定してしまうことがある。ところが、本発明ではコイン選別装置は、受光部が発振部からの光を受光し、受光された光に対応する信号が復調されなければ、適正なコインが投入されたものと判定しないため、従来の装置よりも的確に不正行為者を排除可能な構造を持つことができる。
上記発明においては、受光部が発光部から光を受光している場合に発光部の発光と同期しない場合には、コインの通過状態などが異常であると判定するコイン判定部が備えられることにより、不正行為者によって投入口から挿入された発光部がコイン通路部に配備された受光部の近傍で発光したとしても、当該発光のタイミングがコイン通路部に配備された発光部の発光タイミングとは異なるため、受光部は、挿入された発光部の発光とは同期しない。そして、コイン判定部が、受光部において発光部の発光と同期しないことを検出し、現在の状態が異常であると判定することにより、コイン選別装置及び遊技機は、不正行為者が挿入した発光部を的確に判定することができる。
なお、フォトセンサは発光部と受光部とを備え、コインの通過方向に沿って複数配備されており、一のフォトセンサによって復調されたタイミングと他のフォトセンサによって復調されたタイミングとの間隔が予め設定された基準時間内である場合には、通路部を通過するコインを検出するコイン検出手段が備えられてもよい。
なお、フォトセンサは発光部と受光部とを備え、コインの通過方向に沿って複数配備されており、コイン判定部は、一のフォトセンサによって復調されたタイミングと他のフォトセンサによって復調されたタイミングとの間隔が予め設定された基準時間内にない場合には、状態が異常であると判定してもよい。
なお、発光部は、光の発振を変調して送信データを含む発光パターンを発光し、受光部は、発光部の発光と同期し、発光部から発光パターンが発光される毎に、発光部から受光した発光パターンに含まれる受信データと、該同期のタイミングで発光部から発光される発光パターンに含まれる送信データとが一致(復調が成功)しているか否かの回数を計数する計数部が備えられ、コイン検出部は、計数部によって計数された一致の回数が最初に第1基準数に到達し、その後不一致の回数が第2基準数に到達した場合には、通路部を通過するコインを検出してもよい。この第1基準数は第2基準数よりも大きくてもよい。
なお、発光部が所定のタイミングで光の発光を停止し、コイン検出部は、発光部による発光が行われていない場合に、受光部による受光状態が変化した場合には、状態が異常であると判定してもよい。また、発光部が所定のタイミング毎に光の発生を停止し、計数手段は、発光部による発光が行われていない場合に、受光部による受光状態が変化した回数を当該所定のタイミング毎に計数し、コイン検出部は、計数手段によって計数された回数が第3基準数に到達した場合には、状態が異常であると判定してもよい。
本発明によれば、遊技機内を移動するコインなどの遊技媒体の位置をより正確に認識し、その認識結果に基づいた遊技制御ができる。
[第1実施形態]
(コイン選別装置の構成)
図1は、本実施形態におけるスロットマシン1の外観を示す図である。図1に示すように、スロットマシン1の全体を形成しているキャビネットの正面には、3個のパネル表示窓が形成されている。リールユニットを形成するリール5L,5C,5Rは、これらのパネル表示窓を通じて視認される。また、3個のパネル表示窓には、横方向に3本及び斜め方向に2本の入賞ラインが記されており、スロットマシン1の前面側に備えられたコイン投入口2から投入される遊技媒体(ここではコイン)の枚数に応じて有効化される入賞ラインの本数が決定される。そして、遊技者がコイン投入口2にコインを投入し、スタートレバー6を操作することにより、各リール5L,5C,5Rは回転を開始する。そして、各リール5L,5C,5Rに対応して設けられた停止ボタン7L,7C,7Rを遊技者が押下すことにより、各リール5L,5C,5Rの回転は停止する。この回転停止時に各パネル表示窓を通じて視認される各リール5L,5C,5Rのシンボルの組合せにより、入賞態様が決定され、入賞時にはその入賞態様に応じた枚数のコイン数が払い出される。また、コインが詰った場合には、コイン投入口2に併設されたコイン返却ボタン3が押下されることにより、詰ったコインが払い出される。
本実施形態に係るコイン選別装置10は、コイン投入口2から投入されたコインをその自重によってホッパー152に案内する案内手段であり、スロットマシン1の内部に配備されている。スロットマシン1のコイン投入口2に投入されたコインは、図2に示される入口31からコイン通路14内に入り、その出口32に向かって移動する。
図2及び図3は、コイン選別装置10の正面図及び背面図である。図4は、基板11から押し板12を分離した状態を示す図である。図5は、押し板12を示す斜視図である。図6は、押し板12の開閉機構を示す図2のV−V線断面を示す図である。
図2に示すように、コイン選別装置10は、略矩形の基板11の一方の面に、押し板12 及び案内部材13によって形成されたコイン通路14を備えている。このコイン通路14は、図4に示すように、入口31から出口32に至る垂直路14a及び傾斜路14bから成る。
コイン投入口2から投入されたコインはコイン通路14を移動する間に外径に応じて選別され、適正とされたコイン(以下では単に「適正コイン」と称する)は、前記傾斜路14bを通過して出口32から排出される。このような適正コインは、後述する2個のフォトセンサ26 、27により検出され、この検出信号がスロットマシンの制御回路(図示省略)へ入力されることにより、スロットマシン内部のカウンタ(図示省略)で計数される。また、非磁性体コインが適正コインとして用いられる場合には、コイン選別装置10は後述するように磁性体コインの不正使用を検出する。
押し板12は、図4に示すように基板11の軸受28 ,29に着脱可能な軸22を中心として回動自在に装着され、通常はバネ24によって基板11に押し板12の一部が当接するように付勢されている。更に、図5に示すように、押し板12が基板11に装着された場合にはコイン通路14の傾斜路14bに対応する開口部12aが形成されている。
図2に示すコイン通路14の通路面20には、後述のように適正コインより小径の不適正なコイン(以下では単に「不適正コイン」と称する)を手前側に排出する第1突起部材15の先端部として形成された上下一対の突出端16 ,17が突出している。第1突起部材15は、基板11の一方の面上に形成された通路面20と反対側の面30(図3参照)に備えられており、その一方の端部が二又に形成され、その先端部が一対の突出端16 ,17となっている。本実施形態に係る各突出端16 ,17は、不適正コインを排出し易くするため、コイン移動方向に傾斜した円弧状の斜面16a ,17a を備えている。
第1突起部材15は、図7に示すように、基板11に備えられた軸受67 ,68に支持された縦軸61を中心として回動自在であり、通常はバネ62により第1突起部材15の二又になった先端部の上下一対の突出端16 ,17が通路面20から突出するように付勢されている。図8に示すように、上側の突出端16は、下側の突出端17よりも通路面20から突出しており、これによってコインを排出しやすくしている。
適正コインよりも小径なコインは、後述するようにバネ62の付勢力によって、第1突起部材15の突出端16 ,17の形状と相まって排出される。このバネ62は、適正コインがコイン通路14を通過する際に、突出端16 ,17がコインに押されて引き込むような弾性力を有している。
ここで、本実施形態において正規に遊技を行っていたにも拘らず、コイン通路14内にコインや異物が詰まった場合のコインの排出を行う機構を説明する。
この機構は、図1に示すスロットマシン1のコイン返却ボタン3と連動して動作する。このため、図3及び図6に示すように、コイン返却ボタン3の下端は略三角形の回動もしくは旋回部材81に近接して配備され、コイン返却ボタン3それ自体はバネ等(図示省
略)によって上方に常時付勢されている。
操作者がコイン返却ボタン3を押すと、図6に示すように旋回部材81は、基板11 と一体に形成された軸受86に取り付けられた横軸82を中心に回動し、旋回部材81 の一端が押し板12を押し上げるように動く。したがって、押し板12は軸22を中心に回動し、基板11の通路面20との間隔が大きく開くため、詰まったコインや異物は排出方向(図6右側)に排出される。
図8乃至図10は、適正コインの通過を検出する手段を示す図である。コイン通過時には、第1突起部材15の突出端16 ,17がコインに押されて縦軸61を中心に回動し、この場合に第1突起部材15の後端部66が、第1検出器である透過型フォトセンサ63(図3参照)の発光部64と受光部65との間の光路を横切る(図10参照)ため、透過型フォトセンサ63は検出信号を出力する。この検出信号は、スロットマシン1の制御回路(図示省略)へ送られることにより、コイン選別装置10は、コイン通路14をコインが通過したことを検出する。
コイン通路14 においてコイン詰まりなどが生じた場合や不正操作が行われると、第1 突起部材15の突出端16 ,17が押される時間が長くなり、検出信号の立ち上がりから立ち下がりまでの時間が所定時間より長くなるため、コイン選別装置10は異常を検出する。
また、適正コインが非磁性体の場合には、不適正コインとなる磁性体コインが投入されると、図2に示すように通路面20の突出端16 ,17の近傍に配された磁石19 により磁性体コインが捕捉され、突出端16 ,17が通路面20から引き込まれる。これにより、上記と同様に検出信号の長さが変化するため、そのような不適正コインが検出される。
コイン受付機構40は、基板11の面30側(図3参照)に配備されている。図3に示すように、コイン受付機構40は、基板11の通路面20と反対側の面30上に備えられた円柱形のソレノイド41と、このソレノイド41の励磁により吸引され、基板11 と一体に形成された支持部材42を支点として回動される回動部材43と、この回動部材43が吸引された場合に、その一端44に一端52を押されて、基板11と一体に形成された軸受58 、59に取り付けられた軸55を中心に回動し、突起部53(図2参照)が通路面20から引き込むように回動される可動ガイド板51と、回動部材43がソレノイド41に吸引されない場合に、回動部材43の他端45との当接により通路面20に突出するように押されていた突起部72(図2参照)が、他端73の重みにより、基板11と一体に形成された軸受78 、79に支持された軸74を中心に回動し、通路面20から没することが可能な第2突起部材71とを備えている。
上述の可動ガイド板51は、前記制御回路によりコイン受付可能状態(図11参照)とコイン受付不能状態(図12参照)との間で、ガイド溝80の間隔を変えることができる。このコイン受付可能状態とは、可動ガイド板51がコイン通路14におけるコインの厚み方向の間隔を適正コインの厚さよりも僅かに大きくとる位置にある状態である。コイン受付不能状態とは、可動ガイド板51がコイン通路14のコインの厚み方向の間隔を適正コインの厚さよりも大きくとる位置にある状態である。ここで、コイン受付不能状態が備えられた理由は、スロットマシン等の遊技準備が未完了の場合等や遊技機側が稼動状態にない場合には、投入されたコインを遊技機内部へ送らずに返却するためである。
図11は、コイン受付機構40のコイン受付可能状態を示す図である。この場合にはソレノイド41は励磁されている。回動部材43はソレノイド41に吸引されており、回動部材43の他端45は第2突起部材71を押圧していない。したがって、第2突起部材71はその他端73の重みにより、基板11に形成された軸受78 ,79に取り付けられた軸74を中心として回動し、突出端72は通路面20から没している。
また、通路面20と可動ガイド板51のガイド端54との間隔は、適正コインが通過できる最小の間隔まで狭められ(この場合にはガイド溝80が形成される。)、可動ガイド板51の突起部53も通路面20から没した状態にある。この状態で、図2に示すように適正コインが投入された場合には、適正コインは、第1突起部材15の突出端16 ,17を押しながら傾斜路14bを通過して、出口32から遊技機等の内部機構へ移動する。
この実施例では、通路面20の出口32の近傍に、第2検出器として2個のフォトセンサ26 ,27がコイン移動方向に互いに近接して配備されている。この場合には1個目のフォトセンサ26は、2個目のフォトセンサ27よりもコインが先に通過する位置にある。すなわち、1個目のフォトセンサ26は、2個目のフォトセンサ27よりも投入口側(上流側)に設けられている。
この第2検出器を備えた理由は、コイン選別装置10を通過するコインの数が正確な数としてカウントされるようにすること、何等かの理由(コイン詰まりや不正操作も含む)でコインが異常動作をした場合にはその異常動作が正確に検出されるようにすることによるためである。例えば下記の所定条件が成立した場合には、異常信号が遊技機などの制御回路へ出力される。
具体的に所定条件とは、1 .フォトセンサ26がオンする前にフォトセンサ27がオンした場合、2 .フォトセンサ26 がオンした後、フォトセンサ27が所定時間(例えば、100ms)経過後もオンにならない場合、3.フォトセンサ27がオンした後、フォトセンサ26が所定時間(例えば、100ms)経過後もオフにならない場合、4 .フォトセンサ26がオフした後、フォトセンサ27が所定時間(例えば、100ms)経過後もオフにならない場合等が挙げられる。
また、上記のコイン受付可能状態で適正コインより小径のコインが投入された場合には、その小径のコインは上端がガイド溝80(図11 、図12参照)に引っ掛からないため、斜めに円弧状にカットされた形状の第1突起部材15の突出端16 ,17に当接し、排出方向(図2の手前側、以下同様)に付勢されて排出される。
一方、図12に示すように、コイン受付け機構40がコイン受付不能状態の場合には、コイン通路14に突出する可動ガイド板51の突起部53および第2突起部材71の突出端72により、投入されたコインは全て図12の左側に排出され、図1のスロットマシン1のコイン返却口4に戻る。可動ガイド板51の突起部53は、コインを出口32側に絶対に通過させないため、通路面20から垂直に突出するように備えられている。第2突起部材71の突出端72は、コインを排出方向に付勢するため、突出端16 ,17 と同様に斜めに円弧状にカットされた斜面72aを備えている。
(コイン選別装置の動作)
上述の本実施形態に係るコイン選別装置10の動作は次の通りである。先ず、図2に示すように、投入されたコインは入口31から入り、傾斜路33を通って出口32 に到達する。
上述のコイン受付可能状態では、図11に示すように、可動ガイド板51はガイド端54 と通路面20との間にガイド溝80を形成し、第2突起部材71の突出端72と可動ガイド板51の突起部53は通路面20から没した状態にある。入口31から入ったコインのうち、適正コインより外径が小さいコインは、バネ62により付勢されて通路面20から突出している第1突起部材15の突出端16 ,17により、コイン通路14 から排出される。
適正な外径のコインが入ってきた場合には、ガイド溝80にコインの端が拘束されるため、第1突起部材15の突出端16 ,17は、図10に示すようにコインによって通路面20から没し、第1突起部材15の後端部66が第1検出器である透過型フォトセンサ63の光軸を切る。したがって、検出信号がスロットマシンの制御回路(図示省略)に出力されてコインが通過したことが検出される。
可動ガイド板51は、コイン受付可能状態(図11参照)とコイン受付不能状態(図12参照)との間で可変駆動され、コイン受付可能状態では、上述のようにガイド溝80が形成され、第2突起部材の突出端72と可動ガイド板51の他端53とは、それぞれ通路面20から没した状態にある。この場合には、適正コインはコイン通路14の出口32まで移動できる。
一方、可動ガイド板51がコイン受付不能状態(図12参照)にある場合には、可動ガイド板51は、通路面20と図11の場合よりも大きな間隔をあけてコインを案内せず、コインの排出を促している。また、第2突起部材71の突出端72と可動ガイド板51の突起部53とは通路面20から突出している状態にあるため、確実にコインを排出することができる。
上述のようにコイン受付可能状態で投入された適正コインは、コイン通路14を通過し、出口32からスロットマシン内部へ移動する。この場合には第2検出器として通路面20に備えられた2個のフォトセンサ26 ,27により、コインの通過が検出される。この検出信号がスロットマシンの制御回路(図示省略)へ入力された場合に、上述したコインが異常でない場合には、コイン選別装置10を通過する適正コインの数が確実に検出される。
第1突起部材15と第2突起部材71の各突出端16 ,17 ,72 は、不適正コインを排出し易くするため、コイン移動方向に傾斜した円弧状の斜面16a ,17a ,72aをつけた形状に形成され、第1突起部材15と第2突起部材71の付勢力と相まってコインの排出を促すようにしている。
押し板12は、通常はバネ24により基板11に押し付けられている。コイン詰まりが生じた場合に、遊技者が指でコイン返却ボタン3を押した場合には、旋回部材81が横軸82 を中心に回動し、旋回部材81の一端が押し板12を押し上げるように動く。したがって、押し板12が軸22を中心に回動し、基板11の通路面20との間隔(コイン厚み方向の間隔)が大きく開くため、詰まったコインは排出方向(図6右側)に排出される。
適正コインとして非磁性体が用いられた場合には、第1突起部材15の近傍の通路面20に磁石19が配備されることにより、磁性体の不適正コインは磁石19の磁力に捕捉される。これにより、第1突起部材15による透過型フォトセンサ63からの検出信号の時間が変化するため、コイン選別装置10は不適正コインを検出できる。
以上のように、本発明によれば、コイン通路がコインの自重によって通過可能に形成されることにより、従来のようにコインの通過速度が落ちることなく、動作時間が短縮可能となるため、コイン選別装置10はコインの飲込みを防止可能な構造を持つことができる。また、基板11と押し板12と案内部材13とからコイン通路14が形成され、可動ガイド板や第1突起部材という機械的な手段がコインの選別を行うことにより、コイン選別装置10は、従来の磁気センサ等の電気的手段が用いられた装置に比べて安価に製造可能な構造を持つことができる。また、第2突起部材が付加的に備えられた場合には、適正コインが確実にカウントされると共に第1突起部材の不具合などで排出されなかったコインも確実に排出される。
さらに、第1突起部材の先端部がコイン通路14から出没した場合に、その動きを検出する第1検出器が備えられた場合には、コイン選別装置10はこの検出器が出力する検出信号の変化から異常状態を検出することができる。これにより、例えばセルと呼ばれる板状の道具をコイン通路に挿入して不正に遊技する行為が防止できる。
また、第2検出器として複数の検出器がコイン通路14の出口近傍に順次配備された場合には、各検出器のオン・オフの順序や時間変化により異常動作が検出可能となるため、コイン選別装置10は糸吊りコイン等を使用した不正行為も防止可能な構造を持つことができる。
さらに、適正コインとして非磁性体が用いられた場合には、コイン通路において第1検出器の近傍に磁石が配備されることにより、不適正コインとなる磁性体のコインが磁石に引き付けられて停止するか、或いはそのコインの移動速度が変わるため、コイン選別装置10は、第1検出器からの出力信号の変化により、不適正コインを検出することができる。
(変更例)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変更を加えることができる。上述の本実施形態では透過型のフォトセンサ26及びフォトセンサ27が用いられているが、これに替えて光変調型のフォトセンサ26及びフォトセンサ27が用いられてもよい。
図13は、フォトセンサ26及びフォトセンサ27の構造を示す図である。本変更例では、フォトセンサ26とフォトセンサ27とは同一であるため、フォトセンサ26についてのみ説明する。図13に示すように、フォトセンサ26は、発光部26aと受光部26bとを備えている。これらの発光部26aと受光部26bとは、通路面20の近傍に配備されている。
図13(a)に示すように、コインが発光部26a及び受光部26bの上を通過していない場合には、発光部26aから発せられた光Lは、受光部26bへ進行せず、所定の傾斜角を持って前方へ進行する。一方、図13(b)に示すように、コインが発光部26a及び受光部26bの上を通過している場合には、発光部26aから発せられた光Lは、コインによって反射され、受光部26bによって受光される。
図14は、フォトセンサ26及びフォトセンサ27の電気的な接続関係を示す図である。図14に示すように、フォトセンサ26及びフォトセンサ27は、発光部26aと、受光部26bとを備えている。この発光部26aは、第1発光素子261aと、信号発生回路262aとを備えている。
信号発生回路262aは、0.72マイクロメートルから1.3マイクロメートルなどの発光パターンを生成するものであり、第1発光素子261aと復調回路263bとに接続されている。なお、変調された光は、波長が0.72マイクロメートルから1.3マイクロメートルであり、0.4マイクロメートルから0.7マイクロメートルまでの可視光線の波長とは異なる帯域である。
上述の第1発光素子261aは、信号発生回路262aから入力された発光パターンに基づいて、該発光パターンに応じた周波数で点滅する。後述する受光部26bが第1発光素子261aにおける発光のタイミングと第1発光素子261aにおける受光のタイミングとの同期を取るために、信号発生回路262aは発光パターンと同じ波長で、同じ位相の同期信号を復調回路263bにも出力する。
受光部26bは、第1受光素子261bと、増幅回路262bと、復調回路263bとを備えている。増幅回路262bは、第1受光素子261bによって受光された光に対応する受光信号を増幅するものであり、第1受光素子261bと復調回路263bとに接続されている。
復調回路263bは、増幅回路262bから受光信号が入力され、信号発生回路262aから同期信号が入力された場合には、同期信号の周波数に対応する第1発光素子261aの点滅に合せたタイミングで受光信号をサンプリングし、発光パターンを復調するものである。この復調回路263bは、信号発生回路262aと増幅回路262bと制御回路(図示せず)とに接続されている。
以上より復調回路263bは、可視光線などの他の帯域の光を減衰させ、第1受光素子261bに入射される赤外線を検出可能となる。この復調回路263bは、受光信号の振幅が小さい場合には、第1受光素子261bに赤外線が入射されないものと判定し、コインがコイン通路14を通過していない旨を示す信号を制御回路に出力する(図13(a)参照)。一方、復調回路263bは、受光信号の振幅が大きい場合には、第1受光素子261bに赤外線が入射されたものと判定し、コインがコイン通路14を通過した旨を示す信号を制御回路に出力する(図13(b)参照)。
すなわち、発光部26aが光の発振を変調して発光し、受光部26bが、発光部26aの発光と同期し、発光部24aによって発行された光を受光して復調することにより、フォトセンサ26は、コイン通路14をコインが通過したか否かを検出する。
このような本変更例によれば、発光部26aが光の発振を変調して発光し、受光部26bが、発光部26aの発光と同期し、該発光部26aによって発光された光を受光して復調することにより、コイン通路14を通過するコインを検出するため、コイン選別装置10(又はスロットマシン1)は、コイン投入口2から発光素子を挿入し、コインが存在するかのように強制的に認識させようとする不正行為者を排除し得る構造を持つことができる。従来ではコイン選別装置は、受光部による受光又は未受光のみにより、投入されたコインの検出を行っていたため、コイン通路14に配備された発光部とは別の発光部が外部から挿入されると、適正なコインが投入されたものとして判定してしまうことがある。ところが、本発明ではコイン選別装置10は、受光部26bが発光部26aからの光を受光し、受光された光に対応する信号が復調されなければ、適正なコインが投入されたものと判定しないため、従来のコイン選別装置よりも的確に不正行為者を排除可能な構造を持つことができる。
なお、受光部26bが発光部26aから光を受光している場合に発光部26aの発光と同期しない場合には、状態が異常であると判定する制御回路(図示せず)が備えられてもよい。これにより、不正行為者によってコイン投入口2から挿入された発光部がコイン通路14に配備された受光部26bの近傍で発光したとしても、当該発光のタイミングがコイン通路14に配備された発光部26aの発光のタイミングとは異なるため、受光部26bは、挿入された発光部の発光とは同期しない。そして、制御回路が、受光部26bにおいて発光部26aの発光と同期しないことを検出し、現在の状態が異常であると判定することにより、コイン選別装置10は、不正行為者を的確に判定することができる。
なお、フォトセンサ26は、コインの通過方向に沿って複数配備されてもよい。これにより、コイン選別装置10は、各フォトセンサ26から入力された検出信号を特定可能となる。したがって、コイン選別装置10は、各フォトセンサ26から入力された検出信号に基づいて、所定の条件(例えば、各検出信号の間隔が予め設定された時間であることなど)が満たされているか否かを判定することにより、適正なコインをより確実に判定できる。
なお、上述の本実施形態及び変更例に係るコイン選別装置10の機能(例えば、適正なコインと不適正なコインとを選別する機能、フォトセンサ26、フォトセンサ27の機能など)はコイン選別装置10自体に備えられているが、これに限定されず、スロットマシン1に備えられてもよい。
なお、投入されたコインの中から適正なコインを選別し、不適正なコインを排出する遊技機のコイン選別装置であって、コインがその自重によって通過可能に形成されたコイン通路部(例えば、基板11、押し板12、案内部材13)と、コイン通路部を通過するコインを検出するフォトセンサ(例えば、フォトセンサ26、フォトセンサ27)とを備えており、フォトセンサは、発光部(例えば、発光部26a)と受光部(例えば、受光部26b)とを備えており、発光部が光の発振を変調して発光し、受光部が、発光部の発光と同期し、該発光部によって発光された光を受光して復調することにより、通路部を通過するコインを検出してもよい。
[第2実施形態]
第1実施形態及び第2実施形態では、2つのフォトセンサ26及びフォトセンサ27がコインを検出し、当該検出したタイミングが所定条件を満たすことにより、コインの通過が正常であるか否かが判定されているという点で、第2実施形態は、発明の概念が第1実施形態と共通するものの、当該発明が実現される上での処理が第1実施形態よりも詳細であるという点で相違する。第2実施形態では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、重複する点(例えば、コイン選別装置10の機構)についての説明は省略する。
(遊技機及びコイン選別装置の構成)
図15は、遊技機の主制御回路100を示すブロック図である。図15に示すように、主制御回路100は、マイクロコンピュータ130と、所定の乱数値を抽出(サンプリング)するための回路とを備えている。
マイクロコンピュータ130は、メインCPU131と、プログラムROM132と、制御RAM133と、I/Oポート38とを備えている。
具体的には、メインCPU131は、プログラムROM132に記憶されているプログラムに基づいて、後述するメイン処理(図17乃至図19など)における各処理を行う。例えば、メインCPU131は、遊技者による操作に基づいて所定の役を当選役として決定する処理、決定された当選役と遊技者による停止ボタンの停止操作とに基づいて入賞態様を決定する処理、遊技者の操作に基づいて決定された入賞態様に基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与する処理などを行う。
プログラムROM132は、メインCPU131の処理に係るプログラムを記憶している。また、プログラムROM132は、配当テーブル及び確率抽選テーブなどを記憶している。
制御RAM133は、メインCPU131の処理に係る制御データを記憶し、バックアップ機能を有している。
I/Oポート138は、各回路(リール位置検出回路142、リール停止信号回路143及び払出完了信号発生回路153)及び各スイッチ(スタートスイッチ6S、BETスイッチ11S)からの各種入力信号を受信するとともに、マイクロコンピュータ130によって制御されるアクチュエータ(ステッピングモータ6L〜ステッピングモータ6R及びホッパー152)に対して各種出力信号を出力するインターフェースである。また、I/Oポート138は、後述する副制御回路200・300と主制御回路100との間における通信を行う副制御回路通信ポート154に対して各種出力信号を送信するインターフェースでもある。
所定の乱数値を抽出するための回路は、基準となるクロックパルスを発生するクロックパルス発生回路134及び分周器135と、所定範囲の乱数を発生する乱数発生器136と、乱数発生器136が発生する乱数の中から1の乱数値を発生するサンプリング回路137とを備えている。
マイクロコンピュータ130には、該マイクロコンピュータ130によって制御されるステッピングモータ6L,6C,6Rを駆動するモータ駆動回路141、及び、該マイクロコンピュータ130によって制御されるホッパー152を駆動するホッパー駆動回路151が接続されている。なお、ステッピングモータ6L,6C,6Rは、リール5L,5C,5Rを回転させるものである。また、ホッパー152は、当選役に係る図柄の組合せが有効ラインに揃うことによってコインを払出すものであり、該ホッパー152には、払出されたコインを検出するコイン検出部152Sが併設されている。さらに、ホッパー152は、遊技者によりコイン投入口2から投入された遊技媒体であるコイン等を貯留する貯留手段である。
また、マイクロコンピュータ130には、リール位置検出回路142と、リール停止信号回路143と、スタートスイッチ6Sと、BETスイッチ11Sと、払出完了信号発生回路153と、副制御回路通信ポート154とが接続されている。
リール位置検出回路142は、リール5L,5C,5Rが回転している際に所定の位置(例えば、センターライン8c)を通過した図柄を検出する。具体的には、リール位置検出回路142は、ステッピングモータ6L,6C,6Rのそれぞれに供給される駆動パルスの数を計数し、計数した駆動パルスの数を制御RAM133に格納する。また、リール位置検出回路142は、リール5L,5C,5Rにそれぞれ備えられた遮蔽板(図示せず)を検出するフォトセンサ(図示せず)からの入力信号をリールが1回転する毎に受信し、該入力信号を受信すると、制御RAM133に格納された駆動パルスの数をリセットする。すなわち、リール位置検出回路142は、制御RAM133に格納された駆動パルスの数に基づいて、所定の位置(例えば、センターライン8c)を通過した図柄を検出する。また、制御RAM133に格納された駆動パルスの数が、リールが1回転する毎にリセットされるため、駆動パルスの数と所定の位置(例えば、センターライン8c)を通過した図柄との対応付けにズレが生じたとしても、そのズレは、1回転毎に解消される。
リール停止信号回路143は、停止ボタン7L,7C,7Rに対する操作に応じて、停止ボタン7L,7C,7Rにそれぞれ対応するリール5L,5C,5Rを停止させることを指令する停止指令信号をマイクロコンピュータ130に出力する。スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6に対する操作に応じて、1回の遊技を開始するための遊技開始指令信号をマイクロコンピュータ130に出力する。
払出完了信号発生回路153は、コイン検出部152Sによって検出されたコインの枚数(実際に払出されたコインの枚数)が、払出すように指示された枚数となると、コインの払出しが完了したことを示す信号を発生してマイクロコンピュータ130に出力する。副制御回路通信ポート154は、マイクロコンピュータ130から出力されたコマンドを副制御回路200・300に送信する。
図16は、本実施形態における副制御回路200・300及びコイン選別装置10を示すブロック図である。図16に示すように、副制御回路200・300は、画像制御回路200と、音・ランプ制御回路300とを備えている。
画像制御回路200は、シリアルポート201と、画像制御CPU202と、プログラムROM203と、画像ROM204と、ワークRAM205と、カレンダIC206と、画像制御IC207と、制御RAM208と、ビデオRAM209とを備えている。
シリアルポート201は、主制御回路100(マイクロコンピュータ130)から副制御回路通信ポート154を介して出力されたコマンドを受信する。また、シリアルポート201は、画像制御CPU202によって生成されたコマンドを音・ランプ制御回路300に出力する。
画像制御CPU202は、シリアルポート201を介して主制御回路100から受信したコマンド(遊技状態や当選役等を示すコマンド)をワークRAM205の作業領域に記憶し、該作業領域に記憶した情報に基づいて、画像ROM204に記憶されている画像データ(キャラクタに係る画像データ等)を読み出すとともに、カレンダIC206から日時に係るデータを取得する。さらに、画像制御CPU202は、画像ROM204から読み出した画像データ(キャラクタに係る画像データ等)及びカレンダIC206から取得した日時に係るデータを画像制御IC207に送信する。
また、画像制御CPU202は、主制御回路100から送信されたコマンドに従って画像の制御を行う演算処理装置であり、シリアルポート201を介して主制御回路100からコマンドを取得するとともに、シリアルポート201,301を介して、音・ランプ制御回路300に対する制御指令を出力する。
さらに、画像制御CPU202は、ワークRAM205内の作業領域に設定された情報(各識別子やカウンタ値等)に基づいて、プログラムROM203内に格納する画像制御プログラムに従って液晶表示装置400における表示内容を制御する。具体的には、画像制御CPU202は、主制御回路100によって決定された当選役に基づいて、演出画像を決定する処理などを行う。
プログラムROM203は、画像制御CPU202による画像制御に係るプログラムを記憶している。画像ROM204は、記憶領域内の所定のアドレスに、液晶表示装置400に表示される画像データ、各種テーブルを記憶している。ワークRAM205は、画像制御CPU202による画像制御に係る作業領域である。また、カレンダIC206は、日時に係るデータを管理するICである。なお、ワークRAM205及びカレンダIC206に記憶されているデータは、バックアップの対象となるデータである。
画像制御IC207(以下、VDPと呼ぶこともある)は、画像制御CPU202から受信したデータ(キャラクタに係る画像データ等及び日時に係るデータ)を、画像制御IC207の内部に備えられた制御RAM208に記憶し、記憶したデータに基づいて液晶表示装置400に表示される画像(1フレーム)に係る画像データ(1フレーム)を所定のタイミング(1/30秒)毎に生成して、ビデオRAM209に備えられた2つのフレームバッファに交互に格納する。
音・ランプ制御回路300は、シリアルポート301と、音・ランプ制御CPU302と、音源IC303と、パワーアンプ304と、ワークRAM305と、プログラムROM306と、音源ROM307とを備えている。
シリアルポート301は、画像制御CPU202によって生成されたコマンドをシリアルポート201から受信する。
音・ランプ制御CPU302は、プログラムROM306に記憶されているプログラムに基づいて、LED類500及びランプ類501の点灯、スピーカ類502の出力音を制御する。例えば、音・ランプ制御CPU302は、シリアルポート301を介して画像制御回路200から受信したコマンドをワークRAM305に記憶し、記憶した情報に基づいて音源IC303を制御する。
音源IC303は、音・ランプ制御CPU302による制御に応じて、音源ROM307に記憶されている音データを読み出すとともに、読み出した音データを、パワーアンプ304を用いて増幅する。なお、パワーアンプ304による増幅度は、音量調節回路503からの入力信号に応じて決定される。
コイン選別装置10は、コイン監視制御CPU90と、第1セレクタポート94aと、第2セレクタポート94bと、第1発光素子261aと、第1受光素子261bと、第2発光素子271aと、第2受光素子271bとを備えている。なお、第1発光素子261aと、第1受光素子261bと、第2発光素子271aと、第2受光素子271bとは第1実施形態で説明した通りであるため、詳細な説明は省略する。
第1セレクタポート94a及び第2セレクタポート94bは、コイン監視制御CPU90からの各セレクタ信号を主制御回路100に出力する。
コイン監視制御CPU90は、送信データ/受信データRAM91と、I/Oポート92a,92bと、シリアルインターフェース93a,93bとを備えている。この監視制御CPU90は、後述する図27に示すRESET割込処理、図29に示す定期割込処理などを行う。また、コイン監視制御CPU90は、第1実施形態で説明した信号発生回路262aと、増幅回路262bと、復調回路263bとに置換可能である。
送信データ/受信データRAM91は、第1送信データを記憶するための第1送信データRAM91aと、第1受信データを記憶するための第1受信データRAM91bと、第2送信データを記憶するための第2送信データRAM91cと、第2受信データを記憶するための第2受信データRAM91dとを備えている。
I/Oポート92a,92b及びシリアルインターフェース93a,93bは、第1発光素子261a、第1受光素子261b、第2発光素子271a及び第2受光素子271bと、送信データ/受信データRAM91との間のデータの送受信を中継するものである。後述する図33に示す受光エラー検出処理では、スイッチがS1,S3に切替えられ、I/Oポート92a,92bが用いられる。また、後述する図29に示す処理で、第1受信データRAM91b及び第2受信データRAM91dにデータが記憶されている場合、ステップ430により第1発光パターン及び第2発光パターンを発光させる場合などのコイン通過をチェックする処理では、スイッチがS2,S4に切替えられ、シリアルインターフェース93a,93bが用いられる。
(遊技機及びコイン選別装置の動作)
上述の本実施形態に係るスロットマシン1及びコイン選別装置10の動作は次の通りである。先ず、本実施形態における主制御回路100によって行われる動作について説明する。図17乃至図19は、本実施形態における主制御回路100の動作を示すフロー図である。
図17に示すように、ステップ1において、メインCPU131は、所定のデータ(各種フラグ、通信データなど)を初期化する。
ステップ2において、メインCPU131は、前回のゲーム終了時に制御RAM133に記憶されている所定のデータを消去する。具体的には、メインCPU131は、前回のゲームで使用されたパラメータを制御RAM133から消去し、次のゲームで使用するパラメータを制御RAM133に書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定等を行う。
ステップ3において、メインCPU131は、コイン投入/スタートチェック処理を行う。このコイン投入/スタートチェック処理についての具体的な処理は、後述する図21で詳述する。
ステップ4において、メインCPU131は、各種決定に用いる乱数値を抽出する。
ステップ5において、メインCPU131は、遊技状態監視処理を行う。具体的には、メインCPU131は、遊技状態が一般遊技状態であると判定し、前回の遊技において当選役がRBであり、かつ前回の遊技における入賞役がRBではない場合には、そのRBを持越役としてセットし、遊技状態をRB持越状態に設定する。一方、メインCPU131は、遊技状態が一般遊技状態であると判定し、前回の遊技において当選役がRBではなく、持越役がセットされている場合には遊技状態をRB持越状態に設定し、持越役がセットされていない場合には遊技状態を一般遊技状態のままにする。また、メインCPU131は、遊技状態が一般遊技状態でないRB持越状態又はRB遊技状態である場合には、遊技状態を現在のRB持越状態又はRB遊技状態のままにする。なお、RB遊技状態は、後述するステップ26で設定されるものとする。
ステップ6において、メインCPU131は、確率抽選処理を行う。具体的には、メインCPU131は、遊技状態に応じた確率抽選テーブル(図示せず)を参照して、ステップ4で抽出した乱数に基づいて当選役を決定する。
ステップ7において、メインCPU131は、停止用当選役の選択を行う。具体的には、メインCPU131は、停止用当選役テーブル(図示せず)を参照し、ステップ6によって決定された当選役と遊技状態とに応じて停止用当選役の決定を行う。また、メインCPU131は、決定された停止用当選役に対応する図柄組合せを並べる有効ラインの選択を行う。
ステップ8において、メインCPU131は、停止テーブルを選択する処理を行う。
ステップ9において、メインCPU131は、スタートコマンドを副制御回路200・300へ送信する処理を行う。このスタートコマンドには、当選役、停止用当選役、遊技状態などの情報が含まれている。
ステップ10において、メインCPU131は、前回のゲームを開始してからゲーム最短時間(例えば、4.1秒)が経過しているか否かを判定する。また、メインCPU131は、ゲーム最短時間が経過している場合にはステップ11の処理に移り、ゲーム最短時間が経過していない場合には本処理を繰返す。
ステップ11において、メインCPU131は、ゲーム最短時間計時用カウンタにゲーム最短時間を設定する。このゲーム最短時間は、前回のゲームが終了してから今回のゲームが開始されるまでに必要な時間を意味する。ゲーム最短時間計時用カウンタにセットされた時間の減算については、図20に示す定期割込処理のステップ115で行われる。
ステップ12において、メインCPU131は、全てのリール5L,5C,5Rの回転を開始するように指示する回転開始要求情報を設定する。
ステップ13において、メインCPU131は、リール5L,5C,5Rの停止を許可することを指示するリール停止許可コマンドを設定する。
ステップ14において、メインCPU131は、停止ボタン7L,7C,7Rが遊技者によって操作されたか否かを判定する。具体的には、メインCPU131は、リール停止信号回路46からの入力がオンであるか否かを判定する。また、メインCPU131は、入力がオンである場合にはステップ15の処理に移り、入力がオフである場合には本処理を繰返す。
ステップ15において、メインCPU131は、滑りコマ数決定処理を行う。具体的には、メインCPU131は、ステップ8のテーブルライン選択処理で選択された停止テーブルの停止操作位置と停止制御位置とに基づいて滑りコマ数を決定する。
ステップ16において、メインCPU131は、停止ボタン7L,7C,7Rのいずれかが押下された場合には停止要求があると判定し、ステップ15によって決定された滑りコマ数分リールが回転するまで待機する。なお、このリールを回転させる処理は、後述する図20に示す定期割込処理のリール制御処理で行われる。
ステップ17において、メインCPU131は、該当するリールの回転を停止するように指示するリール停止コマンドを設定する。
ステップ18において、メインCPU131は、全てのリール5L,5C,5Rが停止したか否かを判定する。また、メインCPU131は、全てのリール5L,5C,5Rが停止している場合にはステップ19の処理に移り、全てのリール5L,5C,5Rが停止していない場合にはステップ14の処理に移る。
ステップ19において、メインCPU131は、全てのリール5L,5C,5Rが停止したことを示す全リール停止コマンドを設定する。
ステップ20において、メインCPU131は、入賞検索を行う。入賞検索とは、図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞した役)を特定することである。具体的には、メインCPU131は、センターライン8cに沿って並ぶ図柄のコードナンバー及び入賞判定テーブル(図示せず)に基づいて入賞役を特定する。
ステップ21において、メインCPU131は、入賞役が正常であるか否かを判定する。また、メインCPU131は、入賞役が正常でない場合にはステップ22の処理に移り、入賞役が正常である場合にはステップ23の処理に移る。この入賞役が正常か否かの判定は、入賞役が当選役に含まれる場合、又は入賞役が持越役に含まれる場合に正常と判定されるように構成されている。例えば、当選役がベルの小役又はスイカの小役である単位遊技である場合には、入賞役がベルの小役、スイカの小役又はハズレであれば正常と判定する。また、当選役がベルの小役、持越役がRBである場合には、入賞役がベルの小役、RB又はハズレであれば正常と判定する。
ステップ22において、メインCPU131は、イリーガルエラーの表示を行う。なお、この場合には、メインCPU131はゲームを中止する。
ステップ23において、メインCPU131は、入賞役を識別するための入賞コマンドを設定する。
ステップ24において、メインCPU131は、入賞役がRBであるか否かを判定する。
ステップ25において、メインCPU131は、入賞役であるRBに対応する持越役をクリアする。
ステップ26において、メインCPU131は、入賞役(例えば、RBなど)と遊技状態とに応じて、コインのクレジット又は払出しを行う。また、メインCPU131は、入賞役がRBである場合には、遊技状態をRB遊技状態へ移行させる。さらに、メインCPU131は、入賞役がリプレイである場合には、入賞役がリプレイであることを示す情報を格納する。このメインCPU131は、この情報に基づいて、次のゲームが開始した場合にはコインの自動投入を行うか否かの判定が行われる。なお、メインCPU131は、ステップ3の処理を行った場合には、入賞役がリプレイであることを示す情報をクリアする。
ステップ27において、メインCPU131は、遊技状態がRB遊技状態であるか否かを判定する。また、メインCPU131は、遊技状態がRB遊技状態である場合にはステップ28の処理に移り、遊技状態がRB遊技状態でない場合にはステップ2の処理に移る。
ステップ28において、メインCPU131は、RBゲーム数チェックを行う。この処理では、例えば、RB遊技状態における遊技回数、RB遊技状態における入賞回数がチェックされる。
ステップ29において、メインCPU131は、RB遊技状態が終了したか否かを判定する。具体的には、“BAR−BAR−BAR”が有効ラインに沿って並んで停止表示されていることを検出したことによりRBが入賞した後には、メインCPU131は、RB遊技状態におけるJACゲームの入賞回数が8回、又は、RB遊技状態におけるゲーム回数が12回であるか否かを判定する。また、メインCPU131は、RB遊技状態が終了した場合にはステップ30の処理に移り、RB遊技状態が終了していない場合にはステップ2の処理に移る。
ステップ30において、メインCPU131は、RBの終了時処理を行う。具体的には、メインCPU131は、RB遊技状態が終了した後に、遊技状態を一般遊技状態へ戻す処理を行う。
図20は、スロットマシン1のメイン処理(上記図17乃至図19の処理)に所定の間隔(ここでは、1.1725ms)で割り込む定期割込処理である。図20に示すように、ステップ101において、メインCPU131は、レジスタに記憶されたデータを退避させる。
ステップ102において、メインCPU131は、各入力ポートをチェックする。
ステップ103において、メインCPU131は、割込カウンタの値に1を加算する。この割込カウンタとは、図20に示す定期割込処理が行われた回数を計数するための制御RAM133の作業領域である。
ステップ104において、メインCPU131は、割込カウンタの値が偶数であるか否かを確認する。また、メインCPU131は、割込カウンタの値が偶数である場合にはステップ111の処理に移り、割込カウンタの値が偶数でない場合にはステップ105の処理に移る。ここで、ステップ104においてNOが判定された場合のみ、ステップ106,108,110におけるリール制御処理が行われることとなるため、当該リール制御処理は、1.1725ms毎ではなく、2.235ms毎に行われることとなる。
ステップ105において、メインCPU131は、制御RAM133に設けられたリール5L,5C,5Rに関する情報を示すリール識別情報に右リール5Rに関する情報を設定する。
ステップ106において、メインCPU131は、右リール5Rについてのリール停止処理を行う。具体的には、先ず、メインCPU131は、上述の図18のステップ12において回転開始要求情報がセットされている場合には、右リール5Rの回転を開始させて、一定の回転速度になるまで右リール5Rの回転を徐々に加速させる。そして、メインCPU131は、右リール5Rの回転速度が一定となり、停止ボタン7Rが押下された場合には停止要求があると判定し、ステップ20によって決定された滑りコマ数分リールを回転させ、停止させる。
ステップ107において、メインCPU131は、リール識別情報に中リール5Cに関する情報を設定する。
ステップ108において、メインCPU131は、中リール5Cについてのリール停止処理を行う。この処理は上記ステップ106と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップ109において、メインCPU131は、リール識別情報に左リール5Lに関する情報を設定する。
ステップ110において、メインCPU131は、左リール5Lについてのリール停止処理を行う。この処理は上記ステップ106と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップ111において、メインCPU131は、7セグメントLEDから構成される表示部(図示せず)などに数値等を表示させる制御を行う。
ステップ112において、メインCPU131は、コインが投入された場合には、正常なコインと不正常なコインとを振り分けるコインセレクタを制御する。
ステップ113において、メインCPU131は、キャビネットの前面に設けられた当たり表示ランプ(図示せず)などを点灯させる制御を行う。
ステップ114において、メインCPU131は、各種コマンドを副制御回路200・300に送信する。
ステップ115において、メインCPU131は、各種カウンタの値から所定数を減算する処理を行う。例えば、メインCPU131は、ステップ11においてセットされたゲーム最短時間用カウンタの値から所定数を減算する処理を行う。
ステップ116において、メインCPU131は、退避させたレジスタを元に戻す。
図21は、上述したステップ3におけるコイン投入/スタートチェック処理を示す図である。図21に示すように、ステップ201において、メインCPU131は、透過型フォトセンサ63が連続して特定の時間(ここでは2秒間)オンされたままであるか否かを確認する。また、メインCPU131は、透過型フォトセンサ63が連続して2秒間オンされたままである場合にはステップ202の処理に移り、透過型フォトセンサ63が連続して2秒間オンされたままでない場合にはステップ204の処理に移る。
ここで、透過型フォトセンサ63は、上述した第1実施形態で説明したように、図1に示す突出端16,17の裏側に備えられ、フォトセンサ26及びフォトセンサ27に対して手前側、言換えると投入口側、上流側に備えられている。このため、コインがコイン投入口2に投入された場合には、投入されたコインは、コイン選別装置10の入口31側に備えられている突出端16,17を通過し、その後コイン選別装置10の出口32側に備えられているフォトセンサ26及びフォトセンサ27を通過することとなる。
また、透過型フォトセンサ63は、コインが突出端16,17を通過していない、言換えると突出端16,17がコインの通過部に突出している場合には常にオンとなり、コインが突出端16,17上を通過している場合にはオフとなる。したがって、透過型フォトセンサ63が連続して2秒間オンされたままである場合、すなわちステップ201においてYESが判定された場合には、コインが透過型フォトセンサ63付近で詰っていることとなる。
ステップ202において、メインCPU131は、コイン通過チェックエラー表示用データをセットする。
ステップ203において、メインCPU131は、セットされたコイン通過チェックエラー表示用データに基づいて、コイン詰まりに関する情報を液晶表示装置400などに表示するように指示するコマンドを画像制御回路200に出力するとともに、スロットマシン1の状態がエラー状態であると判定してスロットマシン1の動作を中断する。なお、遊技場の店員がスロットマシン1の扉を開放し、詰ったコインを取出し又は流し、スロットマシン1の電源を再び投入し直すことにより、メインCPU131はスロットマシン1のエラー状態を解除する。
ステップ204において、メインCPU131は、フォトセンサ26又はフォトセンサ27の検知結果とは逆の状態に関する情報であるコイン通過状態情報に初期状態をセットする。このコイン通過状態情報は、後述する第1セレクタポート94a,第2セレクタポート94bからの第1セレクタ信号,第2セレクタ信号に関する情報であり、この情報であるHを初期状態として記憶する。また、メインCPU131は、コイン通過タイマに初期値として0をセットする。
ステップ205において、メインCPU131は、コイン通過状態情報が変化したか否かを確認する。また、メインCPU131は、コイン通過状態情報が変化した場合にはステップ206の処理に移り、コイン通過状態情報が変化していない場合にはステップ210の処理に移る。
ステップ206において、メインCPU131は、コイン通過状態情報を更新する。
ここで、メインCPU131は、コイン選別装置10の出力端である第1セレクタポート94a及び第2セレクタポート94bからの各セレクタ信号があるか否かを確認することにより、フォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知結果とは逆の状態(受光状態を負論理で示した状態)に関する情報であるコイン通過状態情報を更新する。具体的には、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27を通過していない場合には、フォトセンサ26及びフォトセンサ27から発光された発光パターンがそのまま直進し、当該発光パターンがフォトセンサ26及びフォトセンサ27へ向けて反射されないため、フォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知結果はオフとなる。この場合には、そのフォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知結果とは逆の状態であるオンに対応するHigh(以下では単にHとする)が第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号として第1セレクタポート94a,第2セレクタポート94bからメインCPU131に出力されるため、メインCPU131は、入力された第1セレクタ信号であるH及び第2セレクタ信号であるHをコイン通過状態情報として制御RAM133に記憶する。
また、コインがフォトセンサ26又はフォトセンサ27の検知範囲内に位置している場合には、フォトセンサ26又はフォトセンサ27から発光された発光パターンがコインで反射されるため、フォトセンサ26又はフォトセンサ27の検知結果はオンとなる。そして、受光された発光パターンに対応する受信データが、前にフォトセンサ26又はフォトセンサ27から発光された発光パターンに対応する送信データと一致している場合には、フォトセンサ26又はフォトセンサ27の検知結果が適正であるため、その検知結果とは逆の状態であるオフに対応するLow(以下では単にLとする)が第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号として第1セレクタポート94a及び第2セレクタポート94bからメインCPU131に出力される。このメインCPU131は、入力された第1セレクタ信号であるL,第2セレクタ信号であるLをコイン通過状態情報として記憶する。
本実施形態では、受光された発光パターンに対応する受信データが、前にフォトセンサ26又はフォトセンサ27から発光された発光パターンに対応する送信データと一致(又は不一致)しているか否かの判定は、所定回数行われており、当該所定回数の全てにおいて当該受信データが当該送信データと一致(又は不一致)している場合にのみ、フォトセンサ26又はフォトセンサ27の検知結果とは逆の状態に対応するH(又はL)が第1セレクタ信号又は第2セレクタ信号として第1セレクタポート94a又は第2セレクタポート94bからメインCPU131に出力される。この点については、後述する図31のセレクタ信号出力処理で詳述する。
図22乃至図26は、コイン通過状態情報が変化する様子を示す図である。図22(a)乃至図26(a)は、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27を通過する様子を示しており、図22(b)乃至図26(b)は、コインの位置に応じて第1セレクタポート94a及び第2セレクタポート94bから出力される第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号がコイン通過状態情報として記憶される様子を示す図である。
図22(a)及び(b)に示すように、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知範囲内に位置していない場合には、上述したステップ204においてセットされたコイン通過状態情報が変化していないため、メインCPU131は、コイン通過状態情報をそのままにする。この場合には、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知範囲内に位置しておらず、フォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知結果、及びコイン通過状態情報が変化しないため、メインCPU131はステップ205においてNOを判定することとなる。
図23(a)及び(b)に示すように、コインがフォトセンサ26の検知範囲内に位置し、かつフォトセンサ27の検知範囲外に位置する場合には、受光された発光パターンに対応する受信パターンと、その前に発光された発光パターンに対応する送信データとが所定回数一致していることを条件に、フォトセンサ26の検知結果とは逆の状態であるオフに対応するLが第1セレクタ信号として第1セレクタポート94aからメインCPU131に出力される。また、コインがフォトセンサ27の検知範囲外に位置しているため、第2セレクタ信号は、Hに保持されたまま、第2セレクタポート94bからメインCPU131に出力される。このように図22(a)及び(b)から図23(a)及び(b)に状態が変化した場合、すなわちメインCPU131が第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号として受信した信号がそれぞれH,HからL,Hに変化した場合には、メインCPU131は、ステップ205においてYESを判定し、ステップ206において第1セレクタ信号であるL、第2セレクタ信号であるHをコイン通過状態情報として更新する。ここで、特定のタイミングでステップ205による判定結果において入力した第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号がそれぞれH,Hであり、該特定のタイミングの次のタイミングにおけるステップ205による判定処理において入力した第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号がそれぞれH,Hである場合には、ステップ205においてNOが判定される。
図24(a)及び(b)に示すように、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知範囲内に位置し、フォトセンサ27の検知結果もオフからオンに変化した場合には、受光された発光パターンに対応する受信パターンと、その前に発光された発光パターンに対応する送信データとが所定回数一致していることを条件に、フォトセンサ27の検知結果とは逆の状態であるオフに対応するLが第2セレクタ信号として第2セレクタポート94bからメインCPU131に出力される。また、上述した図23(a)及び(b)で説明したように、コインがフォトセンサ26の検知範囲内に未だ位置しているため、第1セレクタ信号は、Lに保持されたまま、第1セレクタポート94aからメインCPU131に出力される。この場合には、メインCPU131は、ステップ205においてYESを判定し、ステップ206において第1セレクタ信号であるL、第2セレクタ信号であるLをコイン通過状態情報として更新する。
図25(a)及び(b)に示すように、コインがフォトセンサ26の検知範囲内から検知範囲外に移動して、フォトセンサ27の検知範囲内に位置し、フォトセンサ26の検知結果がオンからオフに変化した場合には、受光された発光パターンに対応する受信パターンと、その前に発光された発光パターンに対応する送信データとが所定回数一致していないことを条件に、フォトセンサ26の検知結果とは逆の状態であるオンに対応するHが第1セレクタ信号として第1セレクタポート94aからメインCPU131に出力される。また、上述した図24(a)及び(b)で説明したように、コインがフォトセンサ27の検知範囲内に未だ位置しているため、第2セレクタ信号は、Lに保持されたまま、第2セレクタポート94bからメインCPU131に出力される。この場合には、メインCPU131は、ステップ205においてYESを判定し、ステップ206において第1セレクタ信号であるH、第2セレクタ信号であるLをコイン通過状態情報として更新する。
図26(a)及び(b)に示すように、コインがフォトセンサ26のみならず、フォトセンサ27も通過し、フォトセンサ27の検知結果もオンからオフに変化した場合には、受光された発光パターンに対応する受信パターンと、その前に発光された発光パターンに対応する送信データとが所定回数一致していないことを条件に、フォトセンサ27の検知結果とは逆の状態であるオンに対応するHが第2セレクタ信号として第2セレクタポート94bからメインCPU131に出力される。また、上述した図25(a)及び(b)で説明したように、コインがフォトセンサ26を既に通過しているため、第1セレクタ信号は、Hに保持されたまま、第1セレクタポート94aからメインCPU131に出力される。この場合には、メインCPU131は、ステップ205においてYESを判定し、ステップ206において第1セレクタ信号であるH、第2セレクタ信号であるHをコイン通過状態情報として更新する。なお、図26(b)に示すように、コイン通過状態情報のうち、第1セレクタ信号に対応する情報が特定の順序(ここではH→L→L→H→H)であり、第2セレクタ信号に対応する情報が特定の順序(ここではH→H→L→L→H)である場合には、メインCPU131は、当該コイン通過状態情報によりコインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知範囲を通過したものと判定する。
ステップ207において、メインCPU131は、コイン通過状態情報の変化が正常であるか否かを確認する。上述した図22乃至図26で説明したように、コイン通過状態情報のうち、第1セレクタ信号に対応する情報がH→L→L→H→Hの順番で変化(一部の変化も含む)し、第2セレクタ信号に対応する情報がH→H→L→L→Hの順番で変化(一部の変化も含む)している場合には、メインCPU131は、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27を正常に通過しているものと判定する。
一方、メインCPU131は、第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号に対応する情報が上述した順番で変化していない場合には、コインがフォトセンサ26又はフォトセンサ27を正常に通過していないものと判定する。例えば、第1セレクタ信号に対応する情報がH→L→Hであり、同一のタイミングで第2セレクタ信号に対応する情報がH→H→Hである場合には、コインがフォトセンサ26の検知範囲内に位置するが、その後コインがコインの流下方向とは逆の方向に戻されたことを意味するため、メインCPU131は、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27を正常に通過していないものと判定する。
また、メインCPU131は、コイン通過状態情報の変化が正常である場合にはステップ209の処理に移り、コイン通過状態情報の変化が正常でない場合にはステップ208の処理に移る。
ステップ208において、メインCPU131は、コインの通過が正常でないことを報知するように指示する逆行エラー表示用データをセットし、エラー処理を行う。これにより、スロットマシン1がその旨を報知することにより、遊技場の店員は、不正行為者が紐を付けたコインをフォトセンサ26又はフォトセンサ27の付近まで位置させて、そのコインを引抜こうとする行為を早く特定することができる。このエラーの原因が遊技場の店員により特定され、エラー解除がなされた場合には、コイン通過状態として初期状態がセットされるとともに、コイン通過タイマに初期値として0がセットされる。
ステップ209において、メインCPU131は、コイン通過タイマに初期値(ここでは、100msに対応する値)をセットする。このコイン通過タイマとは、コインがフォトセンサ26又はフォトセンサ27の検知範囲内に位置してから完全にフォトセンサ26又はフォトセンサ27を通過するまでの最大の時間を計数するための制御RAM208の作業領域である。なお、コイン通過タイマの値が0より大きい場合には、上述した図20のステップ114で減算される。すなわちメインCPU131は1.1725ms毎に減算するように構成されている。
ステップ210において、メインCPU131は、コイン通過タイマの値が0であるか、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知範囲を通過したか(すなわちコイン通過状態情報が図26(b)に示す状態になったか)、又はコイン通過状態情報が初期状態であるか否かを確認する。また、メインCPU131は、これらのいずれかが満たされている場合にはステップ211の処理に移り、これらのいずれかが満たされていない場合にはステップ205の処理に移る。
ステップ211において、メインCPU131は、コイン通過状態状態が初期状態から変化しているか否かを確認する。具体的には、メインCPU131は、コイン通過状態情報が初期状態である場合には、共に第1セレクタ信号であるH及び第2セレクタ信号であるHがコイン通過状態情報(図22(b)に示す情報)であるため、このコイン通過状態情報がHから変化したか否かを確認する。
また、メインCPU131は、コイン通過状態情報が初期状態から変化している場合にはステップ212の処理に移り、コイン通過状態情報が初期状態から変化していない場合にはステップ216の処理に移る。
ステップ212において、メインCPU131は、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27を通過したか否かを確認する。また、メインCPU131は、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27を通過した場合にはステップ215の処理に移り、コインがフォトセンサ26及び又はフォトセンサ27を通過していない場合にはステップ213の処理に移る。具体的には、メインCPU131は、第1セレクタ信号に対応する情報がH→L→L→H→Hの順番で変化し、同一のタイミングで第2セレクタ信号に対応する情報がH→H→L→L→Hの順番で変化している場合には、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27を正常に通過しているものと判断し、ステップ215の処理に移る。一方、メインCPU131は、第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号が上述した順番で変化していない場合には、コインがコインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27を正常に通過していないものと判断し、ステップ213の処理に移る。
ここで、コインがフォトセンサ26又はフォトセンサ27の検知範囲内に位置し、又はこれらの位置からコインが外れた場合には、コイン通過状態情報が変化する。このため、ステップ209において、コイン通過状態情報が変化する毎に、コイン通過タイマに初期値が更新されることとなる。
したがって、コインがフォトセンサ26の検知範囲内に位置してから、コインがフォトセンサ27を通過するまでは、コイン通過タイマに初期値が順次更新されるため、コイン通過タイマの値は0にならない。よって、ステップ210においてYESが判定された場合には、コイン通過タイマに対応する時間(本実施例では100ms)が経過したこととなるため、ステップ212においてメインCPU131は、コイン通過状態情報が図26(b)に示す情報とは異なり、コイン通過タイマが0である場合には、コインがフォトセンサ26、フォトセンサ27の1又は両方の検知範囲内で詰っていることを判定し、ステップ213の処理に移る。例えば、第1セレクタ信号に対応する情報がH→Lに変化し、そのLがコイン通過タイマに対応する時間である100ms経過しても変化しない場合には、メインCPU131は、コインがフォトセンサ26で詰っていることを判定する。
一方、ステップ212においてメインCPU131は、第1セレクタ信号に対応する情報(H→L→L→H→H)、第2セレクタ信号に対応する情報(H→H→L→L→H)が全て存在する場合には、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27を通過したと判定し、ステップ215の処理に移る。
ステップ213において、メインCPU131は、コインがフォトセンサ26又はフォトセンサ27で詰っていることを報知するように指示するコマンドを画像制御回路200に出力すると共に、スロットマシン1の処理がエラー状態であるため、スロットマシン1の動作を中断する。なお、遊技場の店員がスロットマシン1の扉を開放し、詰ったコインを取出し又は流し、スロットマシン1のエラー操作解除をするなどにより、メインCPU131はスロットマシン1のエラー状態を解除する。
なお、ステップ213においてCPU131は、コインがフォトセンサ26又はフォトセンサ27付近で詰っていることを報知するように指示するコマンドを出力するが、これに対し、上述したステップ208においてCPU131は、不正行為者によりコインの流下方向に対してコインが逆の方向に戻されていることを報知するように指示するコマンドを出力するという点で相違する。
ステップ214において、メインCPU131は、エラーが解除したことに基づいて、上述したステップ204と同様に、コイン通過状態情報に初期状態をセットし、コイン通過タイマを0にする。
ステップ215において、メインCPU131は、コインの投入枚数に1を加算し、コイン通過状態情報に初期状態をセットし、コイン通過タイマを0にする。
ステップ216において、メインCPU131は、コインの投入枚数が3であるか否かを確認する。また、メインCPU131は、コインの投入枚数が3である場合にはステップ217の処理に移り、コインの投入枚数が3でない場合にはステップ1の処理に移る。すなわち、3枚のコインが投入されることにより、スタートレバー6の操作が受け付けられることとなる。本実施例ではいわゆる3枚掛け専用のスロットマシン1で説明しており、遊技状態に応じて掛けられる最大コイン枚数が変更される場合には、ステップ216の判定処理で用いる判定用枚数を遊技状態に応じて変化させる必要がある。
ステップ217において、メインCPU131は、スタートレバー6の操作があるか否かを確認する。また、メインCPU131は、スタートレバー6の操作がある場合にはコイン投入/スタートチェック処理を終了し、スタートレバー6の操作がない場合には本処理を繰り返す。
図27は、コイン選別装置10によって行われるRESET割込処理を示す図である。図27に示すように、ステップ301において、コイン監視制御CPU90は、初期化処理を行う。この初期化処理についての具体的な処理は、後述する図28で詳述する。
ステップ302において、コイン監視制御CPU90は、第1送信データが1〜126の範囲内で任意の値を設定する。例えば、コイン監視制御CPU90は、乱数抽選などで値を決定し、第1送信データとして決定された値を格納する。この第1送信データとは、第1発光素子261aから発光される第1発光パターンに含むデータである。この第1送信データは、第1送信データRAM91aに記憶される。
ステップ303において、コイン監視制御CPU90は、第2送信データが1〜126の範囲内で任意の値を設定する。例えば、コイン監視制御CPU90は、乱数抽選などで値を決定し、第2送信データとして決定された値を格納する。この第2送信データとは、第2発光素子271aから発光された第2発光パターンに含むデータである。この第2送信データは、第2送信データRAM91cに記憶される。
ステップ304において、コイン監視制御CPU90は、第1送信データを1〜126の範囲内で任意の値を更新する。例えば、コイン監視制御CPU90は、乱数抽選などで値を決定し、第1送信データとして決定された値を格納し直す。
ステップ305において、コイン監視制御CPU90は、第2送信データを1〜126の範囲内で任意の値を更新する。例えば、コイン監視制御CPU90は、乱数抽選などで値を決定し、第2送信データとして決定された値を格納し直す。
ここで、後述する図30に示すように、第1送信データ及び第2送信データは、7ビット(図30に示すD1からD7)で構成されており、全て0及び全て1を除く126通りの組合せを有する。この第1送信データ(又は第2送信データ)が含まれる第1発光パターン(又は第2発光パターン)は、後述するステップ430において、第1発光素子261a(又は第2発光素子271a)から発光される。
図28は、上述したステップ301における初期化処理を示す図である。図28に示すように、ステップ301−1において、コイン監視制御CPU90は、割り込み(後述する図29に示す定期割込処理の発生)を禁止する処理を行う。
ステップ301−2において、コイン監視制御CPU90は、第1セレクタ信号であるL及び第2セレクタ信号であるLを第1セレクタポート94a及び第2セレクタポート94bからメインCPU131に出力する。
ステップ301−3において、コイン監視制御CPU90は、第1一致カウンタ及び第1不一致カウンタに0をセットする。この第1一致カウンタとは、第1発光素子261aから発光される第1発光パターンに対応する第1送信データと、第1発光素子261aから発光され、コインで反射されて第1受光素子261bで受光された第1発光パターンに対応する第1受信データとが連続して一致している回数を計数するための送信データ/受信データRAM91の作業領域である。また、第1不一致カウンタとは、第1発光素子261aから発光される第1発光パターンに対応する第1送信データと、第1発光素子261aから発光され、コインで反射されて第1受光素子261bで受光された第1発光パターンに対応する第1受信データとが連続して不一致している回数を計数するための送信データ/受信データRAM91の作業領域である。
ステップ301−4において、コイン監視制御CPU90は、第2一致カウンタ及び第2不一致カウンタに0をセットする。この第2一致カウンタとは、第2発光素子271aから発光される第2発光パターンに対応する第2送信データと、第2発光素子271aから発光され、コインで反射されて第2受光素子271bで受光された第2発光パターンに対応する第2受信データとが連続して一致している回数を計数するための送信データ/受信データRAM91の作業領域である。また、第2不一致カウンタとは、第2発光素子271aから発光される第2発光パターンに対応する第2送信データと、第2発光素子271aから発光され、コインで反射されて第2受光素子271bで受光された第2発光パターンに対応する第2受信データとが連続して不一致している回数を計数するための送信データ/受信データRAM91の作業領域である。
ステップ301−5において、コイン監視制御CPU90は、第1受光エラーカウンタに0をセットする。この第1受光エラーカウンタとは、第1発光素子261aがオフされている場合(すなわち未発光の場合)に第1受光素子261bが連続して受光状態となった回数を図29に示す定期割込処理毎に計数するための送信データ/受信データRAM91の作業領域である。
ステップ301−6において、コイン監視制御CPU90は、第2受光エラーカウンタに0をセットする。この第2受光エラーカウンタとは、第2発光素子271aがオフされている場合(すなわち未発光の場合)に第2受光素子271bが連続して受光状態となった回数を図29に示す定期割込処理毎に計数するための送信データ/受信データRAM91の作業領域である。
ステップ301−7において、コイン監視制御CPU90は、割り込み(後述する図29に示す定期割込処理の発生)を許可する。
図29は、コイン選別装置10によって実行される定期割込処理を示す図である。本実施形態における定期割込処理は、特定の周期(例えば1ms)毎に前述した図27に示したRESET割込処理を中断して行われる。図29に示すように、ステップ401において、コイン監視制御CPU90は、第1受信データRAM91b及び第2受信データRAM91dのそれぞれに第1受信データ及び第2受信データが新たに記憶されないようにする。
ステップ402において、コイン監視制御CPU90は、第1送信データに対応する第1発光パターンをLにすると共に、第2送信データに対応する第2発光パターンをLにする。
ここで、図30は、図29に示す定期割込処理において記憶された第1送信データを含む第1発光パターン、及び第2送信データを含む第2発光パターンを示す図である。図30に示すt0よりも前の初期時点では、第1発光パターン及び第2発光パターンがHとされるが、図30に示す定期割込処理がt0で発生した時点では、ステップ402において第1発光パターン及び第2発光パターンがLとされる。これらの第1発光パターン及び第2発光パターンがLとなっている間に、後述するステップ423の受光エラー検出処理において第1受光素子261b又は第2受光素子271bの検知結果がオンである場合には、第1受光素子261b又は第2受光素子271bの検知結果がエラーであるとして判定される。これにより、スロットマシン1は、外部から挿入された発光素子がフォトセンサ26又はフォトセンサ27の近傍で点灯していることを即座に認識することができる。
また、図30に示すように、図29に示す定期割込処理において選択された第1送信データ及び第2送信データがステップ430で出力されるが、その出力される時点はt2に該当し、t2からt3の間にあるD1からD7が送信データに対応する発光パターンとなる。なお、図30中のSTは発光パターンのスタートビットを意味し、SPは発光パターンのストップビットを意味し、次回の定期割込みの発生及びステップ402の開始までは継続的に第1発光パターン、及び第2発光パターンはHのまま保持される。すなわち、第1発光素子261a及び第2発光素子271aは発光し続ける。
ステップ403において、コイン監視制御CPU90は、第2送信データを1〜126の範囲内で更新する。ここで、ステップ403において第2送信データのみが再度更新されるため、第1送信データと第2送信データとが同一の値になり難くなる。これにより、それぞれの送信データに対応する第1発光パターンと第2発光パターンとが同一になり難くなるため、第1発光パターン及び第2発光パターンと一致するパターンが不正行為者によって特定され難くなる。
ステップ404において、コイン監視制御CPU90は、第1受信データが記憶されている第1受信データRAM91bを選択する。ここで、第1受信データRAM91bに第1受信データが記憶されている場合には、前回割込時におけるステップ429により第1受信データの記憶許可がなされてから、今回割込時のステップ401により第1受信データの記憶が禁止されるまでの間に、コイン監視制御CPU90のシリアルインターフェース93aが、第1受光素子261bを経由してスタートビット信号を検出したことに基づいて、該スタートビット信号に続いて受信される7ビットのシリアルデータを第1受信データRAM91bに格納した場合である。
ステップ405において、コイン監視制御CPU90は、前回の定期割込処理において第1送信データを記憶した第1送信データRAM91aを後述のステップ410で使用する比較データの格納場所として選択する。
ここで、後述する図32に示すように、今回の割込時がt3である場合には、前回の割込時であるt1において、第1送信データRAM91aに記憶した送信データが第1送信データ(比較データ)となる。また、図32に示すように、前回の割込時であるt2から今回の割込時であるt3の間に、第1受信データRAM91bに記憶された受信データが第1受信データとなる。これらの第1送信データ及び第1受信データは、後述するステップ410で用いられる。
ステップ406において、コイン監視制御CPU90は、一致カウンタとして第1一致カウンタを選択する。
ステップ407において、コイン監視制御CPU90は、不一致カウンタとして第1一致カウンタを選択する。
ステップ408において、コイン監視制御CPU90は、セレクタポートとして第1セレクタポート94aを選択する。
ステップ409において、コイン監視制御CPU90は、不一致カウンタの上限値として5を選択する。
ステップ410において、コイン監視制御CPU90は、セレクタ信号出力処理を行う。このセレクタ信号出力処理についての具体的な詳細は、後述する図31で説明する。
ここで、ステップ404からステップ410においてコイン監視制御CPU90は、フォトセンサ26で受光された発光パターンに対応する第1受信データと、前にフォトセンサ26から発光された発光パターンに対応する第1送信データとが連続して一致回数(又は連続して不一致となった回数)に応じて、第1セレクタ信号を第1セレクタポート94aから出力する処理を行っている。同様にして、後述するステップ411からステップ417においてコイン監視制御CPU90は、フォトセンサ27で受光された発光パターンに対応する第2受信データと、前にフォトセンサ27から発光された発光パターンに対応する第2送信データとが連続して一致した回数(又は連続して不一致となった回数)に応じて、第2セレクタ信号を第2セレクタポート94bから出力する処理を行っている。
ステップ411において、コイン監視制御CPU90は、第2受信データが記憶されている第2受信データRAM91dを選択する。ここで、第2受信データRAM91dに第2受信データが記憶されている場合には、前回割込時におけるステップ429により第2受信データの記憶許可がなされてから、今回割込時のステップ401により第2受信データの記憶が禁止されるまでの間に、コイン監視制御CPU90のシリアルインターフェース93bが、第2受光素子271bを経由してスタートビット信号を検出したことに基づいて、該スタートビット信号に続いて受信される7ビットのシリアルデータを第2受信データRAM91dに格納した場合である。
ステップ412において、コイン監視制御CPU90は、前回の割込時において第2送信データを記憶した第2送信データRAM91cを後述するステップ417で使用する比較データの格納場所として選択する。
ステップ413において、コイン監視制御CPU90は、一致カウンタとして第2一致カウンタを選択する。
ステップ414において、コイン監視制御CPU90は、不一致カウンタとして第2一致カウンタを選択する。
ステップ415において、コイン監視制御CPU90は、セレクタポートとして第2セレクタポート94bを選択する。
ステップ416において、コイン監視制御CPU90は、不一致カウンタの上限値として7を選択する。
ステップ417において、コイン監視制御CPU90は、セレクタ信号出力処理を行う。
なお、ステップ411からステップ417までの処理はステップ404からステップ410までの処理と同様であるため、具体的な説明は省略する。
ステップ418において、コイン監視制御CPU90は、I/Oポート92aを特定する。このI/Oポート92aが特定された場合には、I/Oポート92aは第1受光素子261bからの発光信号を受付可能な状態となる。この場合には前述のようにシリアル信号として発光パターンを受信するのではなく、I/Oポートを経由して第1受光素子261bからの入力を検出した時点における第1受光素子261bの受光状態を検出することとなる。なお、発光信号は、上述した発光パターンとは区別されるものであり、外部から不正に挿入された発光素子からの信号などが挙げられる。
ステップ419において、コイン監視制御CPU90は、エラーカウンタとして第1受光エラーカウンタを選択する。
ステップ420において、コイン監視制御CPU90は、受光エラー検出処理を行う。この受光エラー検出処理についての具体的な詳細は、後述する図33で説明する。
ステップ421において、コイン監視制御CPU90は、I/Oポート92bを特定する。このI/Oポート92bが特定された場合には、I/Oポート92bは第2受光素子271bからの発光信号を受付可能な状態となる。この場合には前述のようにシリアル信号として発光パターンを受信するのではなく、I/Oポートを経由して第2受光素子271bからの入力を検出した時点における第2受光素子271bの受光状態を検出することとなる。
ステップ422において、コイン監視制御CPU90は、エラーカウンタとして第2受光エラーカウンタを選択する。
ステップ423において、コイン監視制御CPU90は、受光エラー検出処理を行う。
ステップ424において、コイン監視制御CPU90は、第1受光エラーカウンタが4以上であるか否かを確認する。また、コイン監視制御CPU90は、第1受光エラーカウンタが4以上である場合にはステップ426の処理に移り、第1受光エラーカウンタが4以上でない場合にはステップ425の処理に移る。
ステップ425において、コイン監視制御CPU90は、第2受光エラーカウンタが4以上であるか否かを確認する。また、コイン監視制御CPU90は、第2受光エラーカウンタが4以上である場合にはステップ426の処理に移り、第2受光エラーカウンタが4以上でない場合にはステップ428の処理に移る。すなわち第1受光エラーカウンタ及び第2受光エラーカウンタのうちの一方又は両方の値が特定の回数(ここでは4)以上である場合にはステップ426に処理が移行し、前述したエラーカウンタの両方が特定の回数(ここでは4)未満である場合にはステップ428に処理が移行する。
ステップ426において、コイン監視制御CPU90は、第1セレクタ信号であるLを第1セレクタポート94aからメインCPU131に出力する。
ステップ427において、コイン監視制御CPU90は、第2セレクタ信号であるLを第2セレクタポート94bからメインCPU131に出力する。
ここで、ステップ426及びステップ427において第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号が第1セレクタポート94a及び第2セレクタポート94bからメインCPU131に出力された場合には、メインCPU131は、入力された第1セレクタ信号であるL及び第2セレクタ信号であるLが所定時間継続することを条件に、スロットマシン1の状態がエラー状態であると判定し、前述の図21におけるステップ208及びステップ213によりスロットマシン1の処理を停止する。この場合には、スロットマシン1の電源をオフするまでコイン選別装置は第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号としてLレベル信号を出力するため、エラー解除はできないように構成されている。
ステップ428において、コイン監視制御CPU90は、第1送信データに対応する第1発光パターンをHにすると共に、第2送信データに対応する第2発光パターンをHにする。具体的には、コイン監視制御CPU90は、図30に示すt1の時点で第1発光パターン及び第2発光パターンをHにする。ここで、ステップ402において第1発光パターン及び第2発光パターンがLにされ、ステップ428において第1発光パターン及び第2発光パターンがHにされることにより、ステップ402とステップ428との間では、基本的には何等かの光源がフォトセンサ26及びフォトセンサ27に照らされることはない。ところが、外部から発光素子がフォトセンサ26及びフォトセンサ27の近傍に挿入され、コインの認識を強制的に行わせる不正行為が行われた場合には、本来であれば何の光源が無いにも関わらず、フォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知結果が変化することとなる。このため、ステップ420及びステップ423の受光エラー検出処理において、コイン監視制御CPU90は、フォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知結果を監視することにより、不正な発光素子が挿入されていることを判定することができる。
ステップ429において、コイン監視制御CPU90は、第1受信データRAM91b及び第2受信データRAM91dへの第1受信データ及び第2受信データの記憶を許可する。具体的には、コイン監視制御CPU90は、第1受光素子261b及びシリアルインターフェース93aを介して、第1受信データRAM91bに第1受光データを記憶可能にすると共に、第2受光素子271b及びシリアルインターフェース93bを介して、第2受信データRAM91dに第2受光データを記憶可能にする。このタイミング以降で、シリアルインターフェース93a,93bは、スタービット信号(Lレベル信号)を検出すると、第1受光データ又は第2受光データとしてスタートビット信号に続くシリアルデータを第1受信データRAM91b又は第2受信データRAM91dに格納する。
ここで、本実施形態では、ステップ401からステップ429までの処理時間が約80μsかかるため、第1受信データ及び第2受信データは、本定期割込処理が開始されてから約80μs(図30に示すt2)が経過する時点から、ステップ429において第1受信データRAM91b及び第2受信データRAM91dに記憶されることとなり、記憶された第1受信データは、次の割込時におけるステップ404及び410で参照され、同様に第2受信データも、次の割込時におけるステップ411及び417で参照される。
ステップ430において、コイン監視制御CPU90は、第1送信データに対応する第1発光パターンを第1発光素子261aから発光すると共に、第2送信データに対応する第2発光パターンを第2発光素子271aから発光する。具体的には、コイン監視制御CPU90は、スイッチをS2,S4の位置に切替えて、シリアルインターフェース93aと第1発光素子261aとの接続、及びシリアルインターフェース93bと第2発光素子271aとの接続を確立させた後に、第1送信データRAM91aに記憶された第1送信データに対応する第1発光パターンを第1発光素子261aから発光すると共に、第2送信データRAM91cに記憶された第2送信データに対応する第2発光パターンを第2発光素子271aから発光する。なお、本実施形態におけるステップ430は、本定期割込処理が開始されてから約80μsが経過する時点で行われるため、第1発光パターン及び第2発光パターンは、当該約80μsが経過する時点から図30に示す1msが経過するまでの間に、第1発光素子261a及び第2発光素子271aから発光される。具体的に発光される信号を例示すると、図29の定期割込処理が開始される直前のステップ304の処理により第1送信データの値が更新されて100となった場合であれば、図29の定期割込処理により第1送信データRAM91aには100が格納される。この値は2進数7ビットで示すと110 0100であるため、結局第1発光素子261aは図30に示すとおり、スタートビット信号であるLレベルの信号を出力してから第1送信データRAM91aの値に基づいて、D1信号〜D7信号としてL,L,H,L,L,H,Hといった信号を順番に出力し、ストップビット信号としてHレベルの信号を出力する。すなわち第1発光素子261aは消灯(スタートビット)、消灯(D1)、消灯(D2)、点灯(D3)、消灯(D4)、消灯(D5)、点灯(D6)、点灯(D7)、点灯(D7)といった点灯態様となる。
また、図29の定期割込処理のステップ403の処理により第2送信データの値が更新されて50となった場合であれば、同定期割込処理により第2送信データRAM91cには50が格納される。この値は2進数7ビットで示すと011 0010であるため、結局第2発光素子271aは図30に示すとおり、スタートビット信号であるLレベルの信号を出力してから第2送信データRAM91cの値に基づいて、D1信号〜D7信号としてL,H,L,L,H,H,Lといった信号を順番に出力し、ストップビット信号としてHレベルの信号を出力することとなる。すなわち、第2発光素子271aは消灯(スタートビット)、消灯(D1)、点灯(D2)、消灯(D3)、消灯(D4)、点灯(D5)、点灯(D6)、消灯(D7)、点灯(D7)といった点灯態様となる。
図31は、上述したステップ410及びステップ417におけるセレクタ信号出力処理を示す図である。後述する説明では、特に断りのない限り、第1送信データ及び第2送信データを送信データとし、第1受信データ及び第2受信データを受信データとし、第1一致カウンタ及び第2一致カウンタを一致カウンタとし、第1不一致カウンタ及び第2不一致カウンタを不一致カウンタとして説明する。
図31に示すように、ステップ410−1において、コイン監視制御CPU90は、受信データが記憶されているか否かを確認する。後述する図32に示すように、具体的には、今回の定期割込処理がt3で発生した場合には、コイン監視制御CPU90は、前回の定期割込処理が発生した時点におけるt2からt3の間で発光された発光パターンに対応する受信データが記憶されているか否かを確認する。また、コイン監視制御CPU90は、受信データが記憶されている場合にはステップ410−2に移り、受信データが記憶されていない場合にはステップ410−5に移る。
ステップ410−2において、コイン監視制御CPU90は、前回の割込時(ここでは、t1)で記憶された送信データ(比較データ)と、ステップ410−1において確認された受信データとが一致しているか否かを確認する。また、コイン監視制御CPU90は、前回の割込時で記憶された送信データと、ステップ410−1において確認された受信データとが一致している場合にはステップ410−3に移り、前回の割込時で記憶された送信データと、ステップ410−1において確認された受信データとが一致していない場合にはステップ410−5に移る。
ステップ410−3において、コイン監視制御CPU90は、一致カウンタに1を加算する。
ステップ410−4において、コイン監視制御CPU90は、不一致カウンタに0をセットする。
ステップ410−5において、コイン監視制御CPU90は、不一致カウンタに1を加算する。
ステップ410−6において、コイン監視制御CPU90は、一致カウンタに0をセットする。
ステップ410−7において、コイン監視制御CPU90は、一致カウンタの値が特定の値(ここでは5)以上であるか否かを確認する。また、コイン監視制御CPU90は、一致カウンタの値が特定の値(ここでは5)以上である場合にはステップ410−8に移り、一致カウンタの値が特定の値(ここでは5)以上でない場合にはステップ410−10に移る。
ステップ410−8において、コイン監視制御CPU90は、一致カウンタの値から1を減算する。これにより、一致カウンタの値が特定の値+1(ここでは6)以上とならないため、コイン監視制御CPU90は、送信データ/受信データRAM91の記憶容量に負担を掛けないようにすることができる。
ステップ410−9において、コイン監視制御CPU90は、セレクタ信号をLとしてメインCPU131に出力する。
ステップ410−10において、コイン監視制御CPU90は、不一致カウンタの値がステップ409又はステップ416で選択された上限値未満であるか否かを確認する。また、コイン監視制御CPU90は、不一致カウンタの値がステップ409又はステップ416で選択された上限値未満である場合には本セレクタ信号出力処理を終了し、不一致カウンタの値がステップ409又はステップ416で選択された上限値未満でない場合にはステップ410−11に移る。
ここで、一致カウンタ又は不一致カウンタの値が所定値であることを条件に、第1セレクタ信号又は第2セレクタ信号がL又はHに切替ることにより、コイン監視制御CPU90は、外部からのノイズ信号により第1セレクタ信号又は第2セレクタ信号をL又はHにさせないようにすることができる場合があり、メインCPU131は、コインの通過状態をより正確に判定することができる。
ステップ410−11において、コイン監視制御CPU90は、不一致カウンタの値から1を減算する。これにより、不一致カウンタの値が上限値以上とならないため、コイン監視制御CPU90は、送信データ/受信データRAM91の記憶容量に負担を掛けないようにすることができる。
ステップ410−12において、コイン監視制御CPU90は、セレクタ信号をLとしてメインCPU131に出力する。
ここで、図32は、第1セレクタポート94aから出力される第1セレクタ信号、第2セレクタポート94bから出力される第2セレクタ信号、第1発光素子261a及び第1受光素子261bの検知結果、第2発光素子271a及び第2受光素子271bの検知結果の関係を示すタイミングチャート図である。図32に示すように、今回の割込時がt3である場合には、コイン監視制御CPU90は、前回の割込時であるt1から今回の割込時であるt3との間において記憶された送信データと受信データとが一致しているため、一致カウンタの値に1を加算する。そして、コイン監視制御CPU90は、次の割込時においても前回の割込時において記憶された送信データと受信データとが一致しているか否かを確認し、両者が一致している場合には一致カウンタの値に1を再び加算する。
すなわち、コイン監視制御CPU90は、図29に示す定期割込処理が発生する毎に、同様の処理を所定回数(ここでは、5回)行い、前回の定期割込処理において記憶された送信データと受信データとが連続して所定回数一致している場合には、コインがフォトセンサ26の検知範囲内にあると判断し、ステップ410−9において第1セレクタポート94aから出力する第1セレクタ信号をLにする(図32に示すt4の時点を参照)。なお、第2セレクタポート94bから出力される第2セレクタポートがLとされる条件も上述と同様である。
一方、今回の割込時がt7である場合には、コイン監視制御CPU90は、前回の割込時であるt6から今回の割込時であるt7との間において記憶された送信データと受信データとが不一致であるため、不一致カウンタの値に1を加算する。すなわち、コイン監視制御CPU90は、図29に示す定期割込処理が発生する毎に、同様の処理を所定回数を行い、前回の定期割込処理において記憶された送信データと受信データとが連続して所定回数不一致している場合には、コインがフォトセンサ26を通過したものと判定し、ステップ410−12において第1セレクタポート94aから出力する第1セレクタ信号をHにする(図32に示すt9の時点を参照)。なお、第2セレクタポート94bから出力される第2セレクタポートがHとされる条件も上述と同様である。
また、図32に示すように、コイン監視制御CPU90は、第1不一致カウンタの値が上限値(ここでは、5)となることを条件に、フォトセンサ26の検知範囲内に位置しているコインがフォトセンサ26を通過したものと判定している。これに対し、コイン監視制御CPU90は、第2不一致カウンタの値が上限値(ここでは、7)となることを条件に、フォトセンサ27の検知範囲内に位置しているコインがフォトセンサ27を通過したものと判定している。このように第1不一致カウンタの上限値よりも第2不一致カウンタの上限値が大きいのは、次の理由によるものである。
具体的には、投入されたコインは、コイン通路14の入口側から出口側に向かって徐々に加速されるため、出口側にあるフォトセンサ27の検知範囲内に位置した時の速度は、入口側にあるフォトセンサ26の検知範囲内に位置した時の速度よりも速くなる。したがって、第1不一致カウンタの上限値と第2不一致カウンタの上限値とが共に5である場合には、第1セレクタ信号がLからHに切替った時点(図32に示すt9)と、第2セレクタ信号がLからHに切替った時点(図32に示すt10)との間の時間は、第1セレクタ信号がHからLに切替った時点(図32に示すt4)と、第2セレクタ信号がHからLに切替った時点(図32に示すt5)との時間よりも小さくなる。
これにより、第1セレクタ信号がLからHに切替った時点(図32に示すt9)と、第2セレクタ信号がLからHに切替った時点(図32に示すt10)との間の時間(以下では、L−L時間と称する)が極端に小さくなる場合があり、メインCPU131が第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号の変化を適切に検出できない場合が生じてくる。本実施形態では、メインCPU131は、1.173ms毎に、図21に示すコイン投入/スタートチェック処理を行っているが、コイン監視制御CPU90は、その時間よりも短い1ms毎に、図29に示す定期割込処理を行っている。このため、図29に示す定期割込処理において、コイン監視制御CPU90が、1ms毎に、例えば第1セレクタ信号をL(1番目)→H(2番目)→H(3番目)、同一のタイミングで第2セレクタ信号をL(1番目)→L(2番目)→H(3番目)としてメインCPU131に出力した場合には、図21に示すコイン投入/スタートチェック処理において、メインCPU131は、上述した1番目の第1セレクタ信号であるL、第2セレクタ信号であるLを特定することはできるが、コイン投入/スタートチェック処理が1.1735ms毎に行われているため、上述した2番目の第1セレクタ信号であるH、第2セレクタ信号Lを特定することができず、上述した3番目の第1セレクタ信号であるH、第2セレクタ信号であるHを特定することとなる。したがって、メインCPU131は、コインが正常に通過しているにも関わらず、2番目の第1セレクタ信号であるH、第2セレクタ信号であるLを特定していないため、上述したステップ207によりコインの通過状態が異常であると判定することとなる。
よって、コインが正常にフォトセンサ26及びフォトセンサ27を通過しているにも関わらず、メインCPU131がコインの通過状態を異常であると判定しないようにするために、第2不一致カウンタの上限値は、第1不一致カウンタの上限値よりも大きな値に設定されている。これにより、本実施形態における第2不一致カウンタの上限値が7であり、第1不一致カウンタの上限値である5よりも大きいため、第2セレクタ信号がLからHに切替えられる時間は、第1セレクタ信号がLからHに切替えられる時間よりも2ms長くなり、メインCPU131は、フォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知範囲内で徐々に加速されたコインを適切に検出することができる。
なお、本実施形態では、コイン選別装置10は、入口31側よりも出口32側におけるコインの速度が速くなるように構成(入口31に垂直路14aを有し、傾斜路14bにおけるコインが出口32側に自重で移動(転動)する傾斜を有する構成)されているが、入口31側と出口32側とにおける速度が殆ど変わらないように構成されている場合には、第1不一致カウンタ及び第2不一致カウンタの上限値は、等しく設定されてもよい。
図33は、上述したステップ420及びステップ423の受光エラー検出処理を示す図である。図33に示すように、ステップ420−1において、コイン監視制御CPU90は、受光エラータイマに初期値(ここでは、20μsに対応する値)をセットする。
ステップ420−2において、コイン監視制御CPU90は、ステップ418又はステップ421によって特定されたI/Oポートを介して発光信号が受光されたか否かを確認する。また、コイン監視制御CPU90は、発光信号が受光された場合にはステップ420−3に移り、発光信号が受光されていない場合にはステップ420−4に移る。なお、上述したように、発光信号は、発光パターンと区別されており、第1発光素子261a又は第2発光素子271aから発光された光ではなく、外部から不正に挿入された発光素子の光などが挙げられる。
ここで、図34は、第1セレクタポート94aから出力される第1セレクタ信号、第2セレクタポート94bから出力される第2セレクタ信号、第1発光素子261a及び第1受光素子261bの検知結果、第2発光素子271a及び第2受光素子271bの検知結果の受光エラー時における関係を示すタイミングチャート図である。図34に示すように、図29に示す定期割込処理が発生し、上述したステップ402からステップ428までの約80μsの間(図34に示すt1とt2との間の時間)は第1発光素子261a及び第2発光素子271aが共にオフになっており、この間において本受光エラー検出処理が行われるため、外部から何等かの発光素子が挿入されない限り、ステップ420−2においてNOが判定される。この場合には、エラーカウンタの値が所定数(ここでは4)以上になることはないため、ステップ424及びステップ425においてNOが判定されることとなり、メインCPU131は、フォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知結果が正常であると判定する。
一方、図34に示すt1とt2との間において、外部から何等かの発光素子が挿入されると、ステップ420−2においてYESが判定される。この場合には、図29に示す定期割込処理が行われる毎に、ステップ420−3においてエラーカウンタの値が1づつ加算され、そのエラーカウンタの値が4以上になると、ステップ424及びステップ425においてYESが判定されることとなり、メインCPU131は、フォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知結果が正常でない(受光エラー)と判定する。なお、メインCPU131は受光エラーであると判定すると、スロットマシン1の動作を停止させる。この場合には、メインCPU131は、電源が再投入されることによりスロットマシン1の停止を解除する。
本実施形態では、エラーカウンタの値が所定数(ここでは、4)以上になったことを条件に、受光エラーが判定されることにより、コイン監視制御CPU90は、外部からのノイズ信号により受光エラーを判定しないようにすることができる。
ステップ420−3において、コイン監視制御CPU90は、エラーカウンタの値に1を加算する。
ステップ420−4において、コイン監視制御CPU90は、受信エラータイマの値を更新する。
ステップ420−5において、コイン監視制御CPU90は、受信エラータイマの値が0であるか否かを確認する。また、コイン監視制御CPU90は、受信エラータイマの値が0である場合にはステップ420−6の処理に移り、受信エラータイマの値が0でない場合にはステップ420−2の処理に移る。
ステップ420−6において、コイン監視制御CPU90は、エラーカウンタに0をセットする。
なお、図35は、第1セレクタポート94aから出力される第1セレクタ信号、第2セレクタポート94bから出力される第2セレクタ信号、第1発光素子261a及び第1受光素子261bの検知結果、第2発光素子271a及び第2受光素子271bの検知結果のコイン詰り時における関係を示すタイミングチャート図である。図35に示すように、コインがフォトセンサ26及びフォトセンサ27の検知範囲内で詰っている場合には、第1発光素子261a及び第2発光素子271aから発光された第1発光パターン及び第2発光パターンがコインで反射されて第1受光素子261b及び第2受光素子271bで受光されることとなる。この場合には、図29に示す定期割込処理毎に、一致カウンタの値は1づつ加算され続けることとなり、一致カウンタの値が上限値になることを条件に第1セレクタ信号及び第2セレクタ信号がLに保持され続ける。ところが、コイン詰りが解除(図29に示すt1)されると、第1不一致カウンタの値が上限値の5になることを条件に、第1セレクタ信号がLからHにされ、また第2不一致カウンタの値が上限値の7になることを条件に、第2セレクタ信号がLからHにされて、両セレクタ信号が通常の状態に戻る。コイン選別装置に電源が供給され、RESET端子に信号が印加されてから、最初に開始される図29の定期割込処理のステップ404及びステップ412においては、前回割込時に送信した第1送信データ及び第2送信データといったものはないため、その場合には両方ともに00Hとして処理を行うようにしている。
なお、コイン監視制御CPU90は、フォトセンサ26によって復調されたタイミング(例えば、図32に示す第1セレクタ信号がLとなる時点t4)とフォトセンサ27によって復調されたタイミング(例えば、図32に示す第2セレクタ信号がLとなる時点t5)との間隔が予め設定された基準時間内(例えば、100ms以内、図21に示すステップ209)である場合には、コイン通路14を通過するコインを検出(例えば、図21に示すステップ212)するコイン検出手段を構成してもよい。この場合には、フォトセンサ26及びフォトセンサ27による復調に加えて、フォトセンサ26及びフォトセンサ27による復調のタイミングも含めて、コインの通過が検出されるため、スロットマシン1及びコイン選別装置10は、外部から不正に挿入された発光素子によりコインの通過を誤認識しないようにすることができる。
なお、コイン監視制御CPU90は、フォトセンサ26によって復調されたタイミング(例えば、図32に示す第1セレクタ信号がLとなる時点t4)とフォトセンサ27によって復調されたタイミング(例えば、図32に示す第2セレクタ信号がLとなるt5)との間隔が予め設定された基準時間内(例えば、100ms以内、図21に示すステップ209)でない場合には、状態が異常であると判定(例えば、図21に示す212,ステップ213)するコイン判定部を構成してもよい。この場合には、フォトセンサ26及びフォトセンサ27による復調に加えて、フォトセンサ26及びフォトセンサ27による復調のタイミングも含めて、コインの通過状態が異常であるか否かが判定されるため、スロットマシン1及びコイン選別装置10は、外部から不正に挿入された発光素子をより的確に判定することができる。
なお、第1発光素子261a及び第2発光素子271aは、光の発振を変調して送信データを含む発光パターンを発光する発光部を構成し、第1受光素子261b及び第2受光素子271bは、発光部の発光と同期する受光部を構成し、コイン監視制御CPU90は、第1発光素子261a又は第2発光素子271aから発光パターン(例えば、図32に示すt1〜t3間の発光パターンなど)が発光される毎に、第1発光素子261a又は第2発光素子271aから受光した発光パターンに含まれる受信データと、該同期のタイミングで第1発光素子261a及び第2発光素子271aから発光される発光パターンに含まれる送信データとが一致(復調が成功)しているか否かの回数を計数する計数部(例えば、図31に示すステップ410−3,ステップ410−5)を構成し、さらにコイン監視制御CPU90は、当該一致の回数が最初に第1基準数(例えば、第1一致カウンタの上限値)に到達し(例えば、図32に示すt4,t5、図31に示すステップ410−7,ステップ410−9)、その後不一致の回数が第2基準数(例えば、第2一致カウンタの上限値)に到達した場合(例えば、図32に示すt9,t10、図31に示すステップ410−10,ステップ410−12)には、通路部を通過するコインを検出するコイン検出部を構成してもよい。この場合には、上述した送信データと受信データとの一致及び不一致の回数が所定数以上である場合にコインの通過が検出されることにより、スロットマシン1及びコイン選別装置10は、外部からのノイズ信号(例えば、携帯からの電波)などによりコインの通過を誤認識しないようにすることができる。
なお、第1発光素子261a及び第2発光素子271aが所定のタイミングで光の発光を停止する発光部を構成し、コイン監視制御CPU90は、発光部が発光を行っていない場合に、受光部による受光状態である検知結果が変化した場合には、状態が異常であると判定するコイン検出部を構成してもよい。また、第1発光素子261a及び第2発光素子271aが所定のタイミング毎に光の発生を停止する発光部を構成し、コイン監視制御CPU90は、第1発光素子261a及び第2発光素子271aによる発光が行われていない場合(例えば、図34に示すt1〜t2の間)に、第1受光素子261b及び第2受光素子271bによる検知結果が変化した回数を当該所定のタイミング毎に計数する計数手段(例えば、図29に示すステップ424,ステップ425)を構成し、さらにコイン監視制御CPU90は、計数した回数が第3基準数(例えば、受光エラーカウンタの上限値)に到達した場合には、状態が異常であると判定するコイン判定部(例えば、図29に示すステップ426,ステップ427)を構成してもよい。この場合には、第1発光素子261a及び第2発光素子261bが発光していないことを条件に外部から不正な発光素子が挿入された場合には、スロットマシン1及びコイン選別装置10は、第1受光素子261b及び第2受光素子271bにおける検知結果の変化を検出することにより、外部から不正に挿入された発光素子を検出することができる。
なお、適正コインは入口31から進入し、出口32から排出されるコインのこととし、その他のコインなど進入物を全て不適正コインとして扱ってもよい。
なお、送信データ/受信データRAM91は、送信データ、受信データなどを記憶・格納できる構成であれば十分であり、RAMといった構成に限定されずレジスタ、EEPROMなどでもよい。すなわち言い換えると、第1送信データRAM91a、第1受信データRAM91b、第2送信データRAM91c及び第2受信データRAM91dは、第1送信データ記憶手段、第1受信データ記憶手段、第2送信データ記憶手段及び第2受信データ記憶手段にそれぞれ置き換えてもよい。
なお、実施例ではコイン監視制御CPU90にRAM、I/Oポート、シリアルインターフェースおよびCPUを備えているものとして例示したが、これをコイン監視制御回路またはコイン監視制御マイコンとしてもよい。
なお、遊技媒体としてコインを例示したが、遊技球、メダル、トークンなどでも良い。
なお、遊技媒体の位置を検出するセンサとして反射型フォトセンサ26,27を用いる例を示したが、遊技媒体の位置を検出できれば、透過型フォトセンサなどでも良く、また、光信号でなくても、音などの圧力波、磁力などを媒体として用いたセンサであってもよい。
なお、遊技媒体(例えばコインなど)を貯留する貯留手段(例えばホッパー152、図1に示す遊技機前面下方に設けられ、ホッパー152などから払出されるコインをコイン返却口4経由で受ける受け皿など)と、遊技媒体を前記貯留手段に案内する案内手段(例えばコイン通路14、傾斜路14b、ホッパー152とコイン返却口4の間の通路など)と、前記案内手段が案内する遊技媒体に信号を送信する信号送信手段(例えば第1発光素子261a、第2発光素子271a、第1送信データRAM91a、第2送信データRAM91c、I/Oポート92a、92b、シリアルインターフェース93a、93bなど)と、前記案内手段が案内する遊技媒体から送信される信号を受信する信号受信手段(例えば第1受光素子261b、第2受光素子271b、第1受信データRAM91b、第2受信データRAM91d、I/Oポート92a、92b、シリアルインターフェース93a、93bなど)と、前記信号送信手段から送信する信号に含める情報(例えば第1送信データ、第2送信データなど)を生成する送信情報生成手段(例えば図27RESET割込処理、ステップ302〜ステップ305、図29の定期割込処理、ステップ403など)と、前記送信情報生成手段が生成した情報および前記信号受信手段により受信した信号に基づいて、前記案内手段が遊技媒体を案内しているか否かを判定する案内判定手段(例えば図29定期割込処理、図31セレクタ信号出力処理など)とを備えたので、従来の点灯のみといった連続光により遊技媒体の位置を把握するよりも、送信した情報および受信信号に基づいて遊技媒体の位置をより確実に把握することができる。すなわち外部からの自然光、およびほこりによる光量変化・乱反射といった環境的な外乱光や人工的な光によって遊技媒体の検知動作が影響され、誤動作・悪質な不正遊技媒体投入行為を排除でき、遊技者および本技術を採用した遊技機を利用する遊技店に対して信頼性の高い遊技機を提供することが可能となる。
なお、乱数データ(例えば第1送信データ、第2送信データなど)を生成する乱数データ生成手段(例えば図27RESET割込処理、ステップ302〜ステップ305、図29の定期割込処理、ステップ403など)を有し、前記送信情報生成手段は、前記乱数データ生成手段により生成した乱数データに基づいて、複数のビット列(例えば1(2進表記で000 0001B)〜126(2進表記で111 1110B))から選択した特定のビット列(例えば第1送信データ、第2送信データなど)を前記情報として生成し、前記信号送信手段は、前記特定のビット列をパルス信号(例えば図30のD1〜D7)に変換して送信するように構成し、前記信号受信手段により受信したパルス信号(例えば図3のD1〜D7)を変換して得られるビット列に前記特定のビット列が含まれる場合に、前記案内判定手段は前記案内手段が遊技媒体を案内していると判定する(例えばステップ410−2判定結果YESなど)ので、内部的に送信情報を生成しているため、前述と同様の環境的・人工的な悪影響をより排除することができる。もちろん、乱数生成手段により乱数データを生成し、その結果得られる情報を送信信号に含めることで、案内判定手段を含む遊技媒体の位置検出手段の動作を外部の人間・何らかの装置に把握されることを防ぎ、特に悪質な不正遊技媒体投入行為をより排除することができる。しかし、乱数生成手段を備えず、前述の複数のビット列を順番に予め格納しておき、その順番に従って前述の情報として選択するようにしてもよい。例えば予め1、5、10、3、100、・・・といった数値列を記憶手段に格納しておき、最初の送信信号タイミングでは、数値列のうち最初に格納されている1を選択して、それを2進数に変換した情報に基づいた点灯態様で発光素子を点灯させ、次の信号送信タイミングでは、数値列のうち次に格納されている5を選択して、それを2進数に変換した情報に基づいた点灯態様で発光素子を点灯させるようにしてもよい。このようにすることによっても、環境的な外乱光や人工的な光によって遊技媒体の検知動作が影響され、誤動作・悪質な不正遊技媒体投入行為を排除でき、遊技者および本技術を採用した遊技機を利用する遊技店に対して信頼性の高い遊技機を提供することが可能となる。
なお、前記信号送信手段が信号を送信する毎(例えば一定周期で発生する図29定期割込処理など)に、前記乱数データ生成手段により生成した乱数データに基づいて、前記送信情報生成手段により前記情報を生成するように構成し、前記案内判定手段は前記案内手段が遊技媒体を案内していないと判定してから、所定の回数連続(例えば一致カウンタによる計数など)して、受信したパルス信号を変換して得られるビット列に前記特定のビット列が含まれる場合に、前記案内判定手段は前記案内手段が遊技媒体を案内していると判定し、前記案内判定手段は前記案内手段が遊技媒体を案内していると判定してから、所定の回数連続(例えば不一致カウンタによる計数など)して、受信したパルス信号を変換して得られるビット列に前記特定のビット列が含まれない場合に、前記案内判定手段は前記案内手段が遊技媒体を案内していないと判定するので、所定の回数連続して、受信したパルス信号を変換して得られるビット列に前記特定のビット列が含まれる場合に、前記案内判定手段は前記案内手段が遊技媒体を案内していると判定するようにすることで、前述の外乱光などノイズによる案内判定手段の誤動作を防ぐことができるようになり、遊技機の信頼性をさらに向上させることができる。
また、所定の回数連続(例えば不一致カウンタによる計数など)して、受信したパルス信号を変換して得られるビット列に前記特定のビット列が含まれない場合に前記案内判定手段は前記案内手段が遊技媒体を案内していないと判定する技術に関しても同様の効果が得られる。
ここでは所定回数連続することを例示したが、これに限らず、所定の期間内に所定の回数以上受信したパルス信号を変換して得られるビット列に前記特定のビット列が含まれる場合、または含まれない場合に、前記案内判定手段は前記案内手段が遊技媒体を案内している、または案内していないと判定するように構成してもよい。例えば、連続する5回の判定タイミングで4回以上受信したパルス信号を変換して得られるビット列に前記特定のビット列が含まれる場合、または含まれない場合に、前記案内判定手段は前記案内手段が遊技媒体を案内している、または案内していないと判定するようにしてもよい。
なお、前記案内手段を1または複数の領域(例えばフォトセンサ26の検知範囲、フォトセンサ27の検知範囲など)から構成し、前記案内判定手段を前記領域ごとに1または複数(例えばフォトセンサ26、27など)と、該1または複数の案内判定手段の判定結果が特定の順番(例えば図22〜図26など)で変化した場合に、前記案内手段による遊技媒体の案内が完了したと判定(例えばステップ212の判定結果YES)する案内完了判定手段(例えば図21コイン投入/スタートチェック処理など)とを設けたので、複数の領域に対応して案内判定手段を設けることで、設計上の遊技媒体の移動方向、速さ、および移動方向に関する遊技媒体の大きさに関しても、検知の対象として制御することができる。例えば、単一の領域のみに関して、遊技媒体の位置を検知する場合であれば、遊技媒体が逆行してるか正常方向に移動をしているかが検知出来ないが、複数の領域を監視することで、これらに関しても把握することが可能となり、フォトセンサの検知範囲内外を糸につながった遊技媒体を往復させることで、実際には投入されていない遊技媒体が投入されたかのように遊技機に検知させるといった不正行為を防ぐことができ、さらに信頼性の高い遊技機にすることができる。
なお、第1発光素子261a及び第2発光素子271a(発光部、信号送信手段)は複数備えられてもよい。この場合には、第1発光素子261a及び第2発光素子271aが複数備えられることにより、発光された光の強度が向上するため、第1受光素子261b及び第2受光素子271bは、発光素子と受光素子との間の距離、受光素子とコインとの間の距離が長くなっても、発光された光を精度良く検知することができる。
第1実施形態におけるスロットマシンの外観を示す斜視図である。 第1実施形態におけるコイン選別装置を示す正面図である。 第1実施形態におけるコイン選別装置を示す背面図である。 第1実施形態における基板から押し板を分離した状態を示す斜視図である。 第1実施形態における押し板を示す斜視図である。 第1実施形態における押し板の開閉機構を示すV−V線断面図である。 第1実施形態における第1突起部材による検出手段を示す上面図である。 第1実施形態におけるコインが未通過である場合の第1突起部材の状態を示すA−A線断面図である。 第1実施形態におけるコインが第1突起部材に当接した状態を示すA−A線断面図である。 第1実施形態におけるコインが通過した場合の第1突起部材の動作を示すA−A線断面図である。 第1実施形態におけるコイン受付機構のコイン受付可能状態を示すB−B線断面図である。 第1実施形態におけるコイン受付機構のコイン受付不能状態を示すB−B線断面図である。 変更例におけるフォトセンサの内部構造を示す図である。 変更例におけるフォトセンサの電気的な接続を示す図である。 第2実施形態における主制御回路の内部構造を示す図である。 第2実施形態における副制御回路及びコイン選別装置の内部構造を示す図である。 第2実施形態におけるスロットマシンの動作を示すフロー図である(その1)。 第2実施形態におけるスロットマシンの動作を示すフロー図である(その2)。 第2実施形態におけるスロットマシンの動作を示すフロー図である(その3)。 第2実施形態における主制御回路の定期割込処理を示すフロー図である。 第2実施形態における主制御回路のコイン投入/スタートチェック処理を示すフロー図である。 第2実施形態におけるコインが通過する様子を示す図である(その1)。 第2実施形態におけるコインが通過する様子を示す図である(その2)。 第2実施形態におけるコインが通過する様子を示す図である(その3)。 第2実施形態におけるコインが通過する様子を示す図である(その4)。 第2実施形態におけるコインが通過する様子を示す図である(その5)。 第2実施形態におけるコイン選別装置のRESET割込処理を示すフロー図である。 第2実施形態における初期化処理を示すフロー図である。 第2実施形態におけるコイン選別装置の定期割込処理を示すフロー図である。 第2実施形態における発光パターンを示す図である。 第2実施形態におけるセレクタ信号出力処理を示すフロー図である。 第2実施形態におけるセレクタポート及び発光・受光素子の入力/出力を示すタイミングチャート図である(その1)。 第2実施形態における受光エラー検出処理を示すフロー図である。 第2実施形態におけるセレクタポート及び発光・受光素子の入力/出力を示すタイミングチャート図である(その2)。 第2実施形態におけるセレクタポート及び発光・受光素子の入力/出力を示すタイミングチャート図である(その3)。
符号の説明
1…スロットマシン、2…コイン投入口、3…コイン返却ボタン、4…コイン返却口、5…リール、6…スタートレバー、6L,6C,6R…ステッピングモータ、6S…スタートスイッチ、7L,7C,7R…停止ボタン、10…コイン選別装置、11…基板、11S…BETスイッチ、12…板、12a…開口部、13…案内部材、14…コイン通路、14a…垂直路、14b…傾斜路、15…突起部材、15…第1突起部材、16,17…突出端、16a…斜面、17…突出端、19…磁石、20…通路面、22…軸、24…バネ、24a…発光部、26…フォトセンサ、26a…発光部、26b…受光部、27…フォトセンサ、28…軸受、30…面、31…入口、32…出口、33…傾斜路、38…ポート、40…コイン受付機構、41…ソレノイド、42…支持部材、43…回動部材、44…一端、45…他端、46…リール停止信号回路、51…可動ガイド板、52…一端、53…他端、53…突起部、54…ガイド端、55…軸、58…軸受、61…縦軸、62…バネ、63…透過型フォトセンサ、64…発光部、65…受光部、66…後端部、67…軸受、71…第2突起部材、72…突出端、72…突起部、72a…斜面、73…他端、74…軸、78…軸受、80…ガイド溝、80…副制御回路、81…旋回部材、82…横軸、86…軸受、90…コイン監視制御CPU、91…送信データ/受信データRAM、92a,92b…I/Oポート、93a,93b…シリアルインターフェース、100…主制御回路、130…マイクロコンピュータ、131…メインCPU、132…メインROM、133…制御RAM、134…クロックパルス発生回路、135…分周器、136…乱数発生器、137…サンプリング回路、141…モータ駆動回路、142…リール位置検出回路、143…リール停止信号回路、151…ホッパー駆動回路、 152…ホッパー、152S…コイン検出部、153…払出完了信号発生回路、154…副制御回路通信ポート、200…画像制御回路、201,301…シリアルポート、202…画像制御CPU、203…プログラムROM、204…画像ROM、205…ワークRAM、207…画像制御IC、208…制御RAM、209…ビデオRAM、261a…第1発光素子、261b…第1受光素子、262a…信号発生回路、262b…増幅回路、263b…復調回路、271a…第2発光素子、271b…第2受光素子、300…音・ランプ制御回路、301…シリアルポート、302…音・ランプ制御CPU、303…音源IC、304…パワーアンプ、305…ワークRAM、306…プログラムROM、307…音源ROM、400…液晶表示装置、500…LED類、501…ランプ類、502…スピーカ類、503…音量調節回路

Claims (2)

  1. 投入されたコインの中から適正なコインを選別し、不適正なコインを排出する遊技機であって、
    コインがその自重によって通過可能に形成されたコイン通路部と、
    前記コイン通路部を通過するコインを検出するフォトセンサとを備え、
    前記フォトセンサは、発光部と受光部とを備えており、前記発光部が光の発振を変調して発光し、前記受光部が、前記発光部の発光と同期し、該発光部によって発光された光を受光して復調することにより、前記通路部を通過するコインを検出するものであり、
    前記発光部は、複数備えられていることを特徴とする遊技機。
  2. コインを貯留する貯留手段と、
    コインを前記貯留手段に案内する案内手段と、
    所定の情報を生成する送信情報生成手段と、
    前記送信情報生成手段により生成された情報を信号に含めて送信する信号送信手段と、
    前記信号送信手段より送信された信号を受信する信号受信手段と、
    前記送信情報生成手段により生成された情報及び前記信号受信手段により受信された信号に基づいて、前記案内手段によりコインが案内されているか否かを判定する案内判定手段とを備え、
    前記信号送信手段は、複数備えられていることを特徴とする遊技機。
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