JP2005278797A - ゴルフボールの弾道算出システムおよび弾道算出方法 - Google Patents

ゴルフボールの弾道算出システムおよび弾道算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】打撃されたゴルフボールが着地するまでのゴルフボールの弾道を容易に求めることができるゴルフボールの弾道算出システムおよび弾道算出方法を提供する。
【解決手段】ゴルフボールの弾道算出システムは、打撃されたゴルフボールが打撃されてから着地するまでのゴルフボールの弾道を算出するものであり、打撃直後の前記ゴルフボールの初速度、打出し角度およびバックスピン量を測定する初期弾道測定手段と、前記ゴルフボールの打撃地点から前記ゴルフボールの着地した着地地点までの飛距離を測定する飛距離測定手段と、前記ゴルフボールが打撃されてから着地するまでの滞空時間を測定する滞空時間測定手段と、前記測定された前記ゴルフボールの打撃直後の初速度、打出し角度、バックスピン量、前記飛距離、および前記滞空時間に基づいて前記ゴルフボールの弾道を算出する算出手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、打撃されたゴルフボールが着地するまでの弾道を容易に求めるためのゴルフボールの弾道算出システムおよび弾道算出方法に関するものである。
従来、ゴルフボールの弾道をリアルタイムで弾道計測の様子をモニターできる測定方法が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
この特許文献1に開示された従来のゴルフボールの弾道の測定方法においては、シャッタ付きCCDカメラ、ビデオメモリ、ビデオモニタおよびコントロールユニットによって計測システムが構成されている。この計測システムにより、ゴルフボールをCCDカメラで撮影し、その画像を1ドット単位で高速比較演算処理し、変化があった部分のみを随時メモリに表示することにより多層化画像としてビデオモニタに表示させると共に記録しておき、ボールの軌跡を測定する。
従来の測定方法によれば、ゴルフボールの明暗、または背景等の影響を受けずに動いている部分だけを抽出しているので、ゴルフボールの軌跡を明確に測定することができる。
特開平6−323852号公報
しかしながら、特許文献1の従来のゴルフボールの弾道算出方法においては、ゴルフボールの弾道測定する場合には、ゴルフボールの弾道の全体が見える状態で測定しなければならないという問題点がある。ゴルフボールは、大きさが小さく、飛距離は100mを超える。このため、1つのCCDで弾道全体をフレームに収めて測定する場合、弾道の測定精度が低下してしまうという問題点がある。
また、現在、ゴルフボールの弾道特性を表現するために、高弾道系、中弾道系、および低弾道系等の言葉が用いられている。しかしながら、上述のゴルフボールの弾道特性を正確にできない以上、これら高、中、低弾道系という言葉は、その根拠があいまいで、ゴルフボールの弾道特性を適切に表現しているとはいえない。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、打撃されたゴルフボールが着地するまでのゴルフボールの弾道を容易に求めることができるゴルフボールの弾道算出システムおよび弾道算出方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ゴルフボールの弾道を正しく評価できるゴルフボールの弾道算出システムおよび弾道算出方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、打撃されたゴルフボールが打撃されてから着地するまでのゴルフボールの弾道を算出するゴルフボールの弾道算出システムであって、打撃直後の前記ゴルフボールの初速度、打出し角度およびバックスピン量を測定する初期弾道測定手段と、前記ゴルフボールの打撃地点から前記ゴルフボールの着地した着地地点までの飛距離を測定する飛距離測定手段と、前記ゴルフボールが打撃されてから着地するまでの滞空時間を測定する滞空時間測定手段と、前記測定された前記ゴルフボールの打撃直後の初速度、打出し角度、バックスピン量、前記飛距離、および前記滞空時間に基づいて前記ゴルフボールの弾道を算出する算出手段とを有することを特徴とするゴルフボールの弾道算出システムを提供するものである。
なお、本発明においては、打撃されたゴルフボールとは、人によるもの以外にも、試打ロボットにより打撃されたもの、および打出し機により射出されたものも含むものとする。
本発明において、前記算出手段は、前記ゴルフボールの打撃直後の初速度、打出し角度、バックスピン量、前記飛距離、および前記滞空時間から、ゴルフボールの飛翔中の平均抗力係数および平均揚力係数を算出し、前記ゴルフボールの弾道を算出することが好ましい。
また、本発明の第2の態様は、打撃されたゴルフボールの打撃直後の初速度、打出し角度およびバックスピン量を測定する工程と、前記ゴルフボールの打撃地点から前記ゴルフボールの着地した着地地点までの飛距離を測定する工程と、前記ゴルフボールが打撃されてから着地するまでの滞空時間を測定する工程と、前記ゴルフボールの打撃直後の初速度、前記打出し角度、前記バックスピン量、前記飛距離、および前記滞空時間に基づいて前記ゴルフボールの弾道を算出する工程とを有することを特徴とするゴルフボールの弾道算出方法を提供するものである。
なお、本発明においては、打撃されたゴルフボールとは、人によるもの以外にも、試打ロボットにより打撃されたもの、および打出し機により射出されたものも含むものとする。
本発明において、前記ゴルフボールの弾道を算出する工程は、ゴルフボールの飛翔中の平均抗力係数の初期値および平均揚力係数の初期値を設定する工程と、前記平均抗力係数の初期値および前記平均揚力係数の初期値に基づいて、前記ゴルフボールの飛距離の算出値および滞空時間の算出値を求める工程と、前記飛距離の算出値および前記滞空時間の算出値と、前記飛距離および前記滞空時間の測定値とを比較する工程と、比較結果に基づいて前記平均抗力係数の初期値および前記平均揚力係数の初期値の少なくとも一方を調整することにより、ゴルフボールの飛距離の算出値および前記滞空時間の算出値が、前記飛距離および前記滞空時間の測定値に対して所定の誤差範囲内となるゴルフボールの飛翔中の平均抗力係数および平均揚力係数を算出する工程とを含むものであることが好ましい。
本発明のゴルフボールの弾道算出システムにおいては、打撃直後のゴルフボールの初速度、打出し角度およびバックスピン量を測定する初期弾道測定手段と、ゴルフボールの打撃地点からゴルフボールが打撃された後地面に着地した着地地点までの飛距離を測定する飛距離測定手段と、ゴルフボールが打撃されてから地面に着地するまでの滞空時間を測定する滞空時間測定手段と、測定されたゴルフボールの初速度、打出し角度、バックスピン量、飛距離および滞空時間に基づいてゴルフボールの弾道を算出する算出手段とを有することにより、初期弾道特性値、飛距離および滞空時間を測定するだけなので、大掛かりな装置または多くの測定機器を使うことなく、ゴルフボールの弾道を高精度に、かつ容易に算出することができる。
本発明のゴルフボールの弾道算出方法においては、打撃されたゴルフボールの初速度、打出し角度およびバックスピン量、飛距離ならびに滞空時間を測定することにより、ゴルフボールの弾道を算出することできる。このため、大掛かりな装置または多くの測定機器が不要であるので、ゴルフボールの弾道を高精度に、かつ簡易に算出することできる。
さらに、本発明のゴルフボールの弾道算出システムおよび弾道算出方法においては、平均抗力係数および平均揚力係数を算出することもできるので、ゴルフボールの打球特性を根拠がある数値にて表現することができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のゴルフボールの弾道システムおよび測定方法を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るゴルフボールの弾道算出システムを示す模式図である。
本実施形態のゴルフボール8の弾道算出システム100は、ゴルファ6によりゴルフボール8が打撃されるのを例に説明するが、本発明は、これに限定されるものではなく、ゴルファ6に変えて打撃ロボットまたはボール射出装置であってもよい。
図1に示すゴルフボール8の弾道算出システム(以下、単に算出システムという)100は、基本的に、初期弾道測定装置(初期弾道測定手段)2と、飛距離測定手段3と、滞空時間測定手段5とを有するものである。図1に示す参照符号4は、ゴルファであり、参照符号6は、ゴルフクラブであり、参照符号8は、ゴルフボールであり、参照符号bは、ゴルフボール8の弾道である。
以下、本発明のゴルフボールの弾道測定の原理について説明する。
図1に示すように、飛翔しているゴルフボール8には、抗力D、揚力L、および重力mgが作用する。このとき、水平(x)方向におけるゴルフボールの運動方程式は下記数式1で表される。また、垂直(y)方向におけるゴルフボール8の運動方程式は下記数式2で表される。
なお、下記数式1および数式2におけるmは、ゴルフボールの質量であり、θは、飛翔角度または打出し角度である。飛翔角度(打出し角度)θは、下記数式3で表される。
また、数式1および数式2における抗力Dは下記数式4で表され、揚力Lは下記数式5で表される。下記数式4および下記数式5におけるUは、ゴルフボールの速度である。このゴルフボールの速度Uは、下記数式6で表される。さらに、下記数式4および下記数式5におけるCは抗力係数であり、Cは揚力係数であり、ρは空気の密度である。この空気の密度ρは、気温が20℃、気圧が1気圧(1.013kPa)における値を用いる。
Figure 2005278797
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本実施形態においては、後述するように、ゴルフボール8の打撃直後の初速度、ゴルフボール8の打撃直後の打出し角度、およびゴルフボール8の打撃直後のバックスピン量(以下、ゴルフボール8の打撃直後の初速度、ゴルフボール8の打撃直後の打出し角度、およびゴルフボール8の打撃直後のバックスピン量をまとめて、単に初期弾道特性値という)、ゴルフボール8の飛距離、ならびにゴルフボール8の滞空時間を測定する。
そして、この測定結果に基づいて、上記数式1〜数式6を用い、ゴルフボール8の飛距離、およびゴルフボール8の滞空時間が測定値と所定の誤差範囲内となるように、ゴルフボール8の飛翔中の平均抗力係数、およびゴルフボール8の飛翔中の平均揚力係数を算出して、ゴルフボール8の弾道を算出する。
ゴルフボール8の飛翔中の抗力係数、およびゴルフボール8の飛翔中の揚力係数は、ゴルフボール8の速度、およびゴルフボール8のスピン量等で変るものである。しかしながら、本実施形態においては、打撃時から着地時までの抗力係数C、および揚力係数Cをそれぞれ変らない一定の定数として扱い、平均抗力係数、および平均揚力係数としている。また、ゴルフボール8の投影面積A、および空気の密度ρも定数としている。
このように、本実施形態においては、初期弾道特性値、ならびに飛距離および滞空時間を測定することにより、ゴルフボール8の弾道を算出することができる。本発明者は、数式1〜数式4を逐次計算し、膨大な計算をすることにより、ゴルフボール8の弾道を算出することも可能であるが、本発明により算出されたゴルフボール8の弾道が実測値に対して十分な誤差範囲内のものであることを見出した。これにより、本発明においては、膨大な計算をすることなく、容易に精度が高いゴルフボール8の弾道を算出することができる。
以下、本実施形態のゴルフボール8の打撃直後の初速度、ゴルフボール8の打撃直後の打出し角度、およびゴルフボール8の打撃直後のバックスピン量を測定する初期弾道測定装置2、ゴルフボール8の飛距離を測定する飛距離測定手段3、ならびにゴルフボール8の滞空時間を測定する滞空時間測定手段5について説明する。
図2は、本発明の初期弾道測定装置を模式的に示す側面図である。
図2に示すように、ゴルフボール8の初期弾道測定装置2は、例えば、ゴルファ4がゴルフクラブ6によってゴルフボール8を試打した際のゴルフボール8の打撃直後の初期弾道特性値(初速度、打出し角度およびバックスピン量)を測定するものである。
初期弾道測定装置2は、被写体であるゴルフボール8を挟んでゴルファ4と対向する側に、ゴルフボール8を載置したティーから打ち出されたゴルフボール8の像を反射する2個のミラー10、12と、この2個のミラー10、12によって反射した2つの打ち出し直後のゴルフボールの像が異なる面に投影され、ミラー10から投影された像を反射し、ミラー12から投影された像を透過するハーフミラー14と、ハーフミラー14を透過したゴルフボールの像とハーフミラー14で反射したゴルフボールの像をまとめて撮像する分解能の高いCCDカメラ16と、CCDカメラ16によって撮像されたゴルフボールの像に基づいてゴルフボール8の初期弾道特性値を算出する初期弾道特性算出部17とを主に有して構成される。
ここで、ミラー10、12は、ゴルフボール8の打ち出し直後の想定される弾道経路の周りに配置され、打ち出し直後のゴルフボール8から略等距離離れ、異なる2方向から見たゴルフボールの像の各々を反射するように構成される。
ハーフミラー14は、一方の側より投影された像を少なくとも透過させ、他方の側より投影された像を少なくとも反射させる境界面を有する光学部材であって、ミラー10、12の配置位置を略対称位置とする対称平面18上に、この対称平面18とハーフミラー14の境界面が平行になるように配置される。すなわち、ハーフミラー14の面または対象平面18に対するミラー10、12の反射面の傾斜角度は、正負の符号が互いに異なりかつ絶対値が等しくなっている(図2中の角度+α°および−α°)。
また、ゴルフボール8の初期弾道測定装置2は、ミラー10、12で反射された、異なる2方向から見た打ち出し直後のゴルフボールの像をハーフミラー14上に投影するが、ミラー10、12の配置を微調整することによって、ハーフミラー14上に投影される2つのゴルフボールの像の投影角度を略一致させるとともに、お互いのゴルフボールの像が可能な限り重ならないようにミラー10、12の配置位置の微調整によって近接してゴルフボールの像を形成させ、この近接したゴルフボールの像をCCDカメラ16で1つの画像として撮像するように構成される。そして、このCCDカメラ16には制御装置22が接続されて設けられており、制御装置22は所定のタイミングで撮像するために電子シャッタを自動的に開閉する制御を行なう。このように、ハーフミラー14を用いて、異なる2方向から見たゴルフボールの像を近接させることで、CCDカメラ16の撮像領域の視野を狭くすることができ、ゴルフボール8の像を精度良く撮像することができる。また、2つのゴルフボールの像が重なりにくいので、以降で行なわれる画像処理および初期弾道特性値の測定が可能となる。
このCCDカメラ16は任意の光学カメラとすることもできるが、以降で説明するように、ゴルフボール8の初速度と打出し角度、およびバックスピン量もしくはサイドスピン量等の回転角速度と回転方向等の初期弾道特性値を測定する際、ゴルフボール8の撮像された画像の画像処理を行ってゴルフボール8の像を迅速に検出するので、画像をデジタル化して出力するCCDカメラ16を使用してゴルフボール8の位置の検出を容易にすることが望ましい。また、本実施形態のゴルフボール8の初期弾道測定装置2は、それぞれの配置を固定し、2個のミラー10、12に投影される2個の被写体の像の通過する面を透明体で覆った任意のケース20に収納することによってポータブル化し、容易に移動して任意の場所に設置することができる。もちろん、この他にゴルフボール8の撮像時にゴルフボール8を照明するストロボ装置、または、場合によってはゴルフボール8を照明するに十分な明るさの自然光または人工光の照明装置等が用いられる。
このように構成されているゴルフボール8の初期弾道測定装置2では、ゴルフボール8の初期弾道特性値を測定する際には、インパクト直後の打ち出されて飛翔しているゴルフボールの像を所定の時間間隔の2回のストロボ発光により1つの平面画像として撮像する。このとき、図1から明らかなように、ミラー10で反射しハーフミラー14で再度反射してCCDカメラ16に投影されたゴルフボール8の画像(以下、上側の画像という)はCCDカメラ16により撮像される画像内の上側に、ミラー12で反射してハーフミラー14を透過してCCDカメラ16に投影されたゴルフボール8の画像(以下、下側の画像という)はCCDカメラ16により撮像される画像内の下側に撮像されるようにミラー10、12の配置が設定されるので、図3に示すように、1つの平面画像30の中に、4個のゴルフボールの像32、34、36、38が画像として撮像される。
ここで、図3は、本実施形態の初期弾道測定装置により得られた画像の一例を示す模式図である。
ここで、ゴルフボールの像32、34が前述した上側の画像であり、ゴルフボールの像36、38が下側の画像となる。また、所定の時間間隔で2回ストロボが発光するので、最初のストロボ発光でゴルフボールの像32、36が、後のストロボ発光でゴルフボールの像34、38が撮像される。この2回のストロボの発光は、従来技術と同様に、スイングされたゴルフクラブのゴルフボール8へのインパクトの寸前にゴルフクラブの通過によって生成されたトリガー信号から所定の時間遅れて、CCDカメラ16のシャッタが開いた後、行なわれる。そして、2回のストロボ発光時のゴルフボールの像が撮像される。
したがって、平面画像30には、上側の画像としてのゴルフボールの像32、34と下側の画像としてのゴルフボール8の像36、38、および最初に撮像されたゴルフボールの像32、36と所定の時間経過後のゴルフボール8の像34、38が組み合わさって撮像された4個のゴルフボールの像32、34、36、38が画像として撮像される。
初期弾道測定装置2は、打ち出されたゴルフボール8のバックスピン量もしくはサイドスピン量等の回転角速度または回転方向を測定するために、ゴルフボール8には、目印として黒丸または十字形のマーキングを付して特定点とし、このマーキングの位置のゴルフボール8の表面上の移動距離と移動方向によってゴルフボール8の回転角速度と回転方向を測定する。図3の平面画像30では、ゴルフボールの像32、34、36、38の内部に、黒丸で描かれたマーキングの像32a、34a、36a、38aが表示されている。図示の場合、上側の画像において、マーキングの像32aからマーキングの像34aまでゴルフボール8の表面上を回転して移動し、下側の画像において、マーキングの像36aからマーキングの像38aまでゴルフボール8の表面上を回転して移動したことを示している。
なお、この平面画像30は、所定の時間間隔をあけてストロボを発光させてCCDカメラ16で撮像した4個のゴルフボールの像32、34、36、38が画像として写っている画像に限定されるものではなく、上記所定の時間間隔をあけてカメラのシャッタを2回開き多重露光してゴルフボールの像32、34、36、38を撮像した画像であってもよいし、さらに、上記所定の時間間隔だけシャッタを開放して、移動方向に残像を有するゴルフボール8の画像を得て、この残像を有するゴルフボール8の両端の像を4個のゴルフボールの像32、34、36、38としてもよく、高速ビデオカメラで撮像した画像から同じ所定の時間間隔で画像を取り出し、この両端の画像を4個のゴルフボールの像32、34、36、38としてもよい。
CCDカメラ16で撮像された平面画像30は、初期弾道特性算出部17に送られる。
このように、ハーフミラー14上に投影される2つのゴルフボールの像の投影角度を略一致させ、しかも、ゴルフボール8の像を近接させ、さらに、ハーフミラー14の面に対するミラー10、12の反射面の傾斜角度を、正負の符号が互いに異なりかつ絶対値が略等しくするので、被写体であるゴルフボール8からミラー10またはミラー12で反射しCCDカメラ16に至るゴルフボールの像の経路長は、略等しくなり、従来のように、一方のゴルフボールの像のピントがボケることはない。
一方、初期弾道特性算出部17は、画像読取装置40、位置測定装置42、演算装置44、記憶装置45およびCPU46を有して構成される。
画像読取装置40は、CCDカメラ16で撮像された平面画像30を、デジタルデータとして取り込み、画像処理を行なうことによって周囲の環境などの不要な画像を消去した後、ゴルフボール8の外形の画像に画像処理を施して、ゴルフボール8の像32、34、36、38の重心位置を算出し、続いて、ゴルフボールに形成されたマーキングの像32a、34a、36a、38aの画像を画像処理して、マーキングの像32a、34a、36a、38aの中心位置を算出して位置測定装置42に出力する部位である。
位置測定装置42は、このゴルフボールの像32、34、36、38の重心位置とマーキングの像32a、34a、36a、38aの中心位置のデータが入力されると、ゴルフボール8の実際の移動経路における鉛直面および水平面の成分を算出する部位である。
すなわち、図1に示すように、2個のミラー10、12は任意の角度だけ傾斜しているので、これらのミラー10、12によって投影されて平面画像30として撮像された画像におけるゴルフボールの像32、34、36、38の重心位置の座標またはマーキングの像32a、34a、36a、38aの中心位置の座標は、ミラー10、12の傾斜角度に応じて鉛直面および水平面の成分が合成されたものとなっている。従って、ゴルフボールの像32、34、36、38の重心の位置の座標またはマーキングの像32a、34a、36a、38aの中心位置の座標の数値が鉛直面および水平面の成分となるようにミラー10、12の配置に応じて演算して分解する。そして、分解して得られた鉛直面および水平面の成分のそれぞれにおける最初のストロボ発光時点でのゴルフボール8の重心位置の座標とこの重心位置に対するマーキングの中心位置の座標および2回目のストロボ発光時点でのゴルフボール8の重心位置の座標とこの重心位置に対するマーキングの中心位置の座標を測定する。測定された各座標は演算装置44に送られる。
演算装置44は、最初および2回目のストロボ発光時点でのゴルフボール8の重心位置の座標とマーキングの中心位置の座標から、ゴルフボール8の重心位置の移動距離および移動方向を求めることでゴルフボール8の初速度、打出し角度を算出し、マーキングの中心位置の移動距離および移動方向を求めることでゴルフボール8の回転角速度と回転方向を算出し、バックスピン量またはサイドスピン量を算出する部位である。
また、この演算装置44には、記憶装置45が接続されている。この記憶装置45は、飛距離測定手段3および滞空時間測定手段5に接続されており、飛距離および滞空時間が初期弾道特性値と関連付けて記憶される。演算部44においては、上記数式1〜数式4と、飛距離、滞空時間および初期弾道特性値とにより、後述するように、ゴルフボール8の弾道b、ならびに平均抗力係数および平均揚力係数が算出される。
なお、記録装置45は、DRAMなどの記憶素子を有するものである。
また、図1に示すゴルフボール8の飛距離測定手段3は、ゴルフボール8がティーアップされている打撃地点aから打撃された後着地した着地地点cまでの飛距離を測定するものである。この飛距離測定手段3は、特に、限定されるものではなく、例えば、巻尺、GPSを利用した距離測定装置、および光学機器を用いた距離測定装置などが例示される。なお、本実施形態における飛距離とは、着地した後のランは含まれない。
ゴルフボール8の滞空時間測定手段5は、打撃地点aから着地地点cまでに要する時間を測定するものであり、特に、限定されるものではない。この滞空時間測定手段5は、例えば、初期弾道測定装置2に接続されており、この初期弾道測定装置2と同期して測定されるタイマが挙げられる。
本実施形態においては、これらの初期弾道測定装置2、飛距離測定手段3および滞空時間測定手段5により初期弾道特性値、飛距離および滞空時間が測定され、初期弾道測定装置2の演算装置44により、ゴルフボール8の弾道bが算出される。
また、本発明においては、上述の初速度、打出し角度、バックスピン量、飛距離、および滞空時間の単位は、特に限定されるものではない。
初速度は、単位時間当たりの移動距離を表すものであり、その単位は、特に限定されるものではないが、単位としては、例えば、(m/秒)が用いられる。
また、打出し角度は、角度を表すものであり、その単位は、特に限定されるものではないが、単位としては、例えば、(°)が用いられる。
また、バックスピン量は、単位時間当たりの回転数を表すものであり、その単位は、特に限定されるものではないが、単位としては、例えば、(rpm)が用いられる。
また、飛距離は、長さを表すものであり、その単位は、特に限定されるものではないが、単位としては、例えば、(ヤード)が用いられる。
また、滞空時間は、時間を表すものであり、その単位は、特に限定されるものではないが、単位としては、例えば、(秒)が用いられる。
次に、本発明のゴルフボールの弾道算出方法について説明する。
図4は、本実施形態のゴルフボールの弾道算出方法を示すフローチャートである。
先ず、ティーアップされたゴルフボールがゴルファにより打撃された場合、このゴルフボール8の初期弾道特性値、飛距離、および滞空時間を測定する(ステップS1)。
以下、ステップS1における初期弾道特性値の測定方法について詳細に説明する。
図5は、ゴルフボール8の初期弾道特性値の測定方法を説明するフローチャートである。
まず、ゴルファ4または図示しないスイングロボットによってゴルフクラブ6のスイングが開始される(ステップS100)。
図6(a)〜(c)は、本実施形態の初期弾道測定装置のカメラの動作を制御する信号のタイミングの一例を説明するタイミングチャートである。
次に、ゴルフクラブ6のゴルフクラブヘッドがインパクト直前の領域に設置された図示しないゴルフクラブヘッド検出装置の検出位置を通過すると、図6(a)に示すようなトリガー信号がゴルフクラブヘッド検出装置において生成されて(ステップS102)、ゴルフクラブヘッド検出装置から制御装置22に送られる。
制御装置22では、トリガー信号の立ち上がりからT秒後にCCDカメラ16の電子シャッタが開くように、図6(b)に示すようなカメラ作動信号が生成されてCCDカメラ16に送られ、このカメラ作動信号によって、電子シャッタがT秒間開く(ステップS104)。
同時に、制御装置22から、図6(c)に示すようなストロボ発光信号が図示しないストロボに送られ、電子シャッタが開くT秒の間に、T秒の時間間隔でストロボが2回発光して(ステップS106)、ゴルフボール8を照明する。こうしてT秒間隔の2回のストロボ発光によって、打ち出された直後のゴルフボール8の初期弾道が撮像され(ステップS108)、T秒の時間経過前後におけるゴルフボールの像が撮像された1つの平面画像30が得られる。
なお、後述するように、1つの平面画像を得るのに2回以上シャッタを開いてゴルフボールの像を撮像する、すなわち多重露光による撮像を行なう高速度カメラを用いてもよい。
同時に、図示しないヘッドスピード計測装置によってゴルフクラブ6のヘッドスピードが計測される(ステップS110)。このヘッドスピード計測装置は、本実施形態のゴルフボール8の初期弾道測定装置とは別の装置であってもよく、或いは、前述のゴルフクラブヘッド検出装置に所定の間隔で2個のセンサーを配置し、この2個のセンサーでクラブヘッドを検出する時間間隔によってゴルフクラブのヘッドスピードを計測してもよい。
ステップS108で得られたゴルフボール8の初期弾道を撮像した平面画像は、ステップS110で得られたゴルフクラブのヘッドスピード等のデータとともに表示装置48に表示される(ステップS112)とともに、画像読取装置40でデジタルデータとして読み取られ、周囲の環境などの不要な画像を消去した後、ゴルフボール8の外径の画像を画像処理して(ステップS114)ゴルフボールの像32、34、36、38の重心位置を算出する(ステップS116)。同時にゴルフボール8に形成されたマーキングの像32a,34a,36a,38aの画像を画像処理して(ステップS118)マーキングの像32a,34a,36a,38aの中心位置を算出する(ステップS120)。
これらの位置を位置測定装置42で測定して(ステップS122)、ゴルフボール8の重心位置の移動距離および移動方向からゴルフボール8の初速度、打出し角度、ならびにマーキングの中心位置の移動距離および移動方向からゴルフボール8のバックスピン量の初期弾道特性値を演算装置44で算出する(ステップS124)。
次に、ゴルフボール8の初期弾道特性値を、測定が終了した時点で初期弾道特性値を記憶装置45に保存し(ステップS128)、ゴルフボール8の初期弾道測定装置2による測定を終了する。なお、このとき、飛距離測定手段3により、ゴルフボール8の飛距離が測定され、滞空時間測定手段5により、ゴルフボール8の滞空時間が測定されている。飛距離および滞空時間も記憶装置45に初期弾道特性値に対応つけて保存される。そして、図4に示すステップS2に進む。
上記測定方法は、CCDカメラ16のシャッタが開いている間に、T秒間隔で2回ストロボを発光させてゴルフボールの像を撮像するが、図7(a)〜(c)に示すように、高速度カメラを用いて、トリガー信号(図7(a))の立ち上がりからT秒後にシャッタを開き、続いてシャッタをT秒後に再度開くようにカメラ作動信号(図7(b))を生成し、ゴルフボールの像を2重露光して撮像してもよい。この場合、撮像に十分な光量が確保できない場合、図7(c)に示すように、少なくともシャッタが2回開く間中ストロボを長時間発光させるようにストロボ発光信号を生成する。または、2回のシャッタに同期させて、ストロボを2回発光させるストロボ発光信号を生成する。一方、撮像に十分な光量が自然光等により確保できればストロボ等の照明光を不要とする。特に、2重露光による撮像を屋外で行なう場合、十分な光量が得られるので、ストロボ等の照明光が不要となり、撮像を容易に行なうことができる。
図4に示すように、ステップS1で測定した初期弾道特性値、飛距離(H)および滞空時間(T)の各測定値を上記数式1〜数式4に入力する(ステップS2)。
次に、平均抗力係数(CDa)および平均揚力係数(CLa)の初期値を設定する(ステップS3)。
次に、上記数式1および数式2を解いて、飛距離および滞空時間を算出する(ステップS4)。
次に、飛距離(H)の測定値、および滞空時間(T)の測定値と、飛距離(H)の算出値および滞空時間(T)の算出値との差をとり、この差が所定の誤差範囲内にあるかを判定する(ステップS5)。
ステップS5においては、飛距離および滞空時間ともに、所定の誤差範囲内にあることが必要である。この許容誤差範囲は、飛距離については、例えば、0.5mであり、滞空時間については、例えば、0.1秒とする。なお、この許容範囲は、特に限定されるものではなく、要求する精度に応じて適宜変更できるものであることはいうまでもない。
ステップS5において、誤差が許容範囲内である場合、ステップS3で設定した平均抗力係数(CDa)および平均揚力係数(CLa)の初期値を平均抗力係数(CDa)および平均揚力係数(CLa)とする。
一方、ステップS5において、誤差が許容範囲外である場合、平均抗力係数(CDa)および平均揚力係数(CLa)の少なくとも一方の値を再度設定し直す(ステップS7)。
ステップS7において平均抗力係数(CDa)および平均揚力係数(CLa)の変更する変更幅は、平均抗力係数(CDa)については0.0001であり、平均揚力係数(CLa)については、0.001である。
そして、ステップS4に戻り、飛距離(H)、および滞空時間(T)を算出する。以降、ステップS5において、誤差の判定を行い、誤差が許容範囲内になるまで、繰り返し計算を行なう。
このように、飛距離(H)の測定値および滞空時間(T)の測定値と、飛距離(H)の算出値および滞空時間(T)の算出値との差が、所定の誤差範囲内となるように、平均抗力係数(CDa)および平均揚力係数(CLa)の値を設定することにより、平均抗力係数(CDa)および平均揚力係数(CLa)を求めることができる。
この平均抗力係数(CDa)および平均揚力係数(CLa)に基づいてゴルフボールの弾道を計算することにより、ゴルフボールの弾道を算出することができる。
このように得られた弾道は、実際に打撃されたゴルフボールの打球の弾道を正確に再現すると言えるものである。
なお、本実施形態においては、測定値と算出値との差が所定の誤差範囲内となるように、平均抗力係数(CDa)および平均揚力係数(CLa)の少なくとも一方の値を再設定(調整)したが、これに限定されるものではなく、測定値と算出値との比であってもよい。
本実施形態においては、初期弾道特性値、飛距離および滞空時間により、ゴルフボールの弾道を精度良く求めることができる。
また、本実施形態においては、ゴルフボールの飛翔中の平均抗力係数(CDa)およびゴルフボールの飛翔中の平均揚力係数(CLa)を算出しているので、ゴルフボールの弾道に基づいて打球が高く上がるのか等の打球特性を表現することが可能となる。これにより、市販するゴルフボールの打球特性をパッケージ等に表示することができる。本発明においては、このような打球特性について科学的な根拠に基づく宣伝広告が可能になる。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明のゴルフボールの弾道算出システムおよび弾道算出方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
以下、本発明の実施例について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して具体的に説明する。
本実施例においては、ボール打出し機により、同じゴルフボールを用いて、ボール初速度が60m/秒、バックスピン量が2500rpmの条件で打出し角度を変えて、各打出し角度におけるゴルフボールの飛距離および滞空時間を測定した。この結果を下記表1に示す。
下記表1に示す実施例1に基づいて、平均抗力係数(CDa)および平均揚力係数(CLa)を算出した。この結果、平均抗力係数(CDa)は、0.216であり、平均揚力係数(CLa)は、0.177であった。この算出値に基づいて、下記表1に示すように、実施例2〜実施例4について飛距離(H)および滞空時間(T)を算出した。
Figure 2005278797
上記表1に示すように、本発明のゴルフボールの弾道計測システムおよび弾道算出方法によれば、飛距離および滞空時間が高い精度で一致した。このため、本発明により得られた平均抗力係数(CDa)および平均揚力係数(CLa)は、ゴルフボールの弾道特性を正確に示すものといえる。よって、図8に示すように、この値に基づいて算出されたゴルフボールの弾道は、実際に打撃されたゴルフボールの弾道と高い精度で一致するものといえる。
本発明の実施形態に係るゴルフボールの弾道算出システムを示す模式図である。 本発明の初期弾道測定装置を模式的に示す側面図である。 本実施形態の初期弾道測定装置により得られた画像の一例を示す模式図である。 本実施形態のゴルフボールの弾道算出方法を示すフローチャートである。 ゴルフボールの初期弾道特性値の測定方法を説明するフローチャートである。 (a)〜(c)は、本実施形態の初期弾道測定装置のカメラの動作を制御する信号のタイミングの一例を説明するタイミングチャートである。 (a)〜(c)は、本実施形態の初期弾道測定装置のカメラの動作を制御する信号のタイミングの他の例を説明する説明図である。 縦軸に打球高さをとり、横軸に飛距離をとって、実施例1のゴルフボールの弾道の算出結果を示すグラフである。
符号の説明
2 初期弾道測定装置
4 ゴルファ
6 ゴルフクラブ
8 ゴルフボール
10,12 ミラー
14 ハーフミラー
16 CCDカメラ
17 初期弾道特性算出部
18 対称平面
20 ケース
22 制御装置
30 平面画像
32,34,36,38 ゴルフボールの像
32a,34a,36a,38a マーキングの像
40 画像読取装置
42 位置測定装置
44 演算装置
45 記憶装置
46 CPU
48 表示装置
100 ゴルフボール弾道算出システム

Claims (4)

  1. 打撃されたゴルフボールが打撃されてから着地するまでのゴルフボールの弾道を算出するゴルフボールの弾道算出システムであって、
    打撃直後の前記ゴルフボールの初速度、打出し角度およびバックスピン量を測定する初期弾道測定手段と、
    前記ゴルフボールの打撃地点から前記ゴルフボールの着地した着地地点までの飛距離を測定する飛距離測定手段と、
    前記ゴルフボールが打撃されてから着地するまでの滞空時間を測定する滞空時間測定手段と、
    前記測定された前記ゴルフボールの打撃直後の初速度、打出し角度、バックスピン量、前記飛距離、および前記滞空時間に基づいて前記ゴルフボールの弾道を算出する算出手段とを有することを特徴とするゴルフボールの弾道算出システム。
  2. 前記算出手段は、前記ゴルフボールの打撃直後の初速度、打出し角度、バックスピン量、前記飛距離、および前記滞空時間から、ゴルフボールの飛翔中の平均抗力係数および平均揚力係数を算出し、前記ゴルフボールの弾道を算出する請求項1に記載のゴルフボールの弾道算出システム。
  3. 打撃されたゴルフボールの打撃直後の初速度、打出し角度およびバックスピン量を測定する工程と、
    前記ゴルフボールの打撃地点から前記ゴルフボールの着地した着地地点までの飛距離を測定する工程と、
    前記ゴルフボールが打撃されてから着地するまでの滞空時間を測定する工程と、
    前記ゴルフボールの打撃直後の初速度、前記打出し角度、前記バックスピン量、前記飛距離、および前記滞空時間に基づいて前記ゴルフボールの弾道を算出する工程とを有することを特徴とするゴルフボールの弾道算出方法。
  4. 前記ゴルフボールの弾道を算出する工程は、ゴルフボールの飛翔中の平均抗力係数の初期値および平均揚力係数の初期値を設定する工程と、
    前記平均抗力係数の初期値および前記平均揚力係数の初期値に基づいて、前記ゴルフボールの飛距離の算出値および滞空時間の算出値を求める工程と、
    前記飛距離の算出値および前記滞空時間の算出値と、前記飛距離および前記滞空時間の測定値とを比較する工程と、
    比較結果に基づいて前記平均抗力係数の初期値および前記平均揚力係数の初期値の少なくとも一方を調整することにより、ゴルフボールの飛距離の算出値および前記滞空時間の算出値が、前記飛距離および前記滞空時間の測定値に対して所定の誤差範囲内となるゴルフボールの飛翔中の平均抗力係数および平均揚力係数を算出する工程とを含むものである請求項3に記載のゴルフボールの弾道算出方法。
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