JP2005278294A - エンジン始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 場所や設備の制約を受けない100V商用電源を利用してエンジンを始動するガスヒートポンプエアコンシステムのエンジン始動装置を提供することである。
【解決手段】 スタータモータ(15)を駆動してエンジン(2)を始動するエンジン始動装置において、前記スタータモータの電源手段を、複数のセルを直列に接続した蓄電手段(16)と、商用電源(17)を利用して前記蓄電手段を充電する充電手段と、各セルの電圧を検出し、前記複数セル間の電圧の分布範囲が規定値以下になるようにセルごとに充電する均等化制御を行う制御手段(40)と、から構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジン始動装置に関する。
エンジン付ヒートポンプ冷暖房装置の始動装置として、自動車のように蓄電池を用いてエンジンを始動するものがある。しかし、シーズンオフの稼動休止の期間に、蓄電池が故障・劣化するなどの不具合が多かった。そこで、商用電源を利用したエンジン始動用AC−DC電源部を設置してエンジンの始動を行うものが普及している。
また、大容量コンデンサを用い、エンジンを始動する始動装置もある。
なお、このようなエンジン始動装置には、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
特開平7−324667号公報
しかし、商用電源を利用するエンジン始動装置では、スタータ駆動時の瞬時突入電流が大きいことから、一般的な100V電源では容量が足りず、200Vの3相交流電源を専用に引き込む必要があり、コスト面と設備設置場所の面から制約があった。
また、大容量コンデンサを用いる装置では、一般的なコンデンサではスタータ駆動に必要な容量が確保できないという問題があった。
本発明の目的は、したがって、休止期間が長くても信頼性、耐久性が高く、場所の制約を受けない100V商用電源を利用したエンジン始動装置を提供することである。
上記目的を達成するために、第1の発明は、スタータモータを駆動してエンジンを始動するエンジン始動装置において、前記スタータモータの電源手段を、複数のセルを直列に接続した蓄電手段と、商用電源を利用して前記蓄電手段を充電する充電手段と、各セルの電圧を検出し、前記複数セル間の電圧の分布範囲が規定値以下になるようにセルごとに充電する均等化制御を行う制御手段と、から構成する。
第2の発明は、第1の発明において、前記エンジン始動装置の休止期間中に、前記均等化制御を行う。
第3の発明は、第1または2の発明において、前記スタータモータの始動前に、前記蓄電手段の電圧を検出し、前記電圧が規定値以下の場合、前記蓄電手段の充電を行う。
第4の発明は、第1から3のいずれかの発明において、前記スタータモータを規定時間が経過するまで回しても前記エンジンが始動しない場合、いったん前記スタータモータを止め、前記蓄電手段の電圧を測定し、前記電圧が規定値以下であるとき、前記蓄電手段を再充電してから前記スタータモータを再度始動する。
第5の発明は、第1から4のいずれかの発明において、前記蓄電手段を、電気二重層キャパシタで構成したことを特徴とする。
第1の発明においては、商用電源を利用して充電しても、蓄電手段の各セルの電圧の分布範囲が規定値以下になるようにセルごとに充電を行うことにより、各セルの間に電圧のばらつきが生じた場合でも、各セルの電圧を最大電圧まで充電することができ、より確実に十分な電流をスタータモータに供給することができる。
第2の発明においては、休止期間中に、蓄電手段の自然放電などにより各セル間で電圧のばらつきが生じた場合でも、均等化制御によって各セルの電圧を均等に保つことができるため、蓄電手段の保守点検を不要とすることができる。
第3の発明においては、スタータモータの始動前に、蓄電手段の電圧を検出し、電圧が規定値以下の場合に蓄電手段の充電を行うことにより、確実にスタータモータに十分な電流を供給することができる。
第4の発明においては、規定時間のスタータモータ駆動によってもエンジンが始動せず、蓄電手段の電圧が減少した場合でも、蓄電手段の充電を行うことにより、十分な電流をスタータモータに供給することができる。
第5の発明においては、蓄電手段に瞬時に大容量の電流を流せる電気二重層キャパシタを用いることにより、場所や設備の制約を受けない100V商用電源を利用して蓄電手段を充電しても、スタータモータに十分な電流を供給することができる。また、電気二重層キャパシタは耐久性が高いいため、休止期間が長くても劣化が少なく、スタータモータに確実に電流を供給することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
本発明は、例えば、図1または図2に示すシステムのエンジン始動装置として用いられる。
図1は、本発明を適用するガスヒートポンプエアコンシステムのブロック図である。
エアコンシステムは室外機5と複数の室内機6とから構成される。
室外機5は、エンジン2と、エンジン2をスタートするエンジン始動装置1と、エンジン2により駆動されるコンプレッサ3と、これらを制御するコントローラ4と、から主に構成される。
コンプレッサ3は冷媒を圧縮して高温にし、各室内機6に供給する。室内機6で熱を放出した冷媒はコンプレッサ3に戻され、再び圧縮される。なお、室内機6の温度や風量はリモコン7で設定される。
図2は、本発明を適用するコージェネシステムのブロック図である。
コージェネシステムは、エンジン2と、エンジン2を始動するエンジン始動装置1と、エンジン2が駆動する発電機8と、これらを制御するコントローラ4と、から主に構成される。
発電機8は発電した電力を各給電設備11に供給する。熱交換器9は、エンジン2が排出する排出ガスの熱を利用して湯を沸かし、各給湯設備10に供給する。
図3は、上述のエンジンを駆動力としたガスヒートポンプエアコンシステムまたはコージェネシステムに適用するエンジン始動装置1の概略構成図である。
エンジン始動装置1は、エンジン2に初期駆動力を与えるスタータモータ15と、スタータモータ15に電流を供給する電気二重層キャパシタ16と、100V商用電源17を使って電気二重層キャパシタ16を充電する充電器13と、充電器13を制御する充電器コントローラ12と、電気二重層キャパシタ16のキャパシタセルの電圧を均等化するためのキャパシタコントローラ40と、から主に構成される。
なお、18は始動スイッチ、21はスタータモータ15の駆動電流の供給を制御するリレー回路、20はリレースイッチ、19はコイルである。
電気二重層キャパシタ16は、直列に接続された複数のキャパシタセル(C1〜Cn)から構成される。
各キャパシタセル(C1〜Cn)は、それぞれ1個のキャパシタから構成してもよいし、複数のキャパシタを並列接続したものを1つのキャパシタセルとみなしてもよい。
このように、瞬時に大容量の電流を流すことのできる電気二重層キャパシタ16をスタータモータ15の電源として用いることにより、場所や設備の制約を受けない100V商用電源17を利用して電気二重層キャパシタ16を充電しても、スタータモータ15に十分な電流を供給することができる。また、電気二重層キャパシタは耐久性が高いため、休止期間が長くても劣化が少なく、スタータモータ15に確実に電流を供給することができる。
電気二重層キャパシタ16のキャパシタセルの電圧を均等化するためのキャパシタコントローラ40は、図9に示すように、電流制限用抵抗41とバイパストランジスタ42とからなるバイパス回路50、OR回路43、コンパレータ44、バイパス基準電圧発生手段45、セル電圧検出切替え回路46、絶縁アンプ47、AD変換回路48、バイパス切替え回路49、切替え信号出力回路51、データ通信回路52、中央演算処理装置(CPU)53、読み出し専用メモリ(ROM)54、ランダムアクセスメモリ(RAM)55とを、備えている。
コンパレータ44は、キャパシタセル(C1〜Cn)の分担電圧と一定のバイパス基準電圧とを比較する。そして、充電によってキャパシタセル(C1〜Cn)の分担電圧がバイパス基準電圧発生手段45で設定される電圧以上になると、そのキャパシタセルの充電を防ぐためにバイパス指令を出力する。なお、バイパス基準電圧は、キャパシタセルの耐電圧付近(使用可能な最大電圧)、例えば2.7Vに設定される。
バイパストランジスタ42は、OR回路43のオン出力により、ベース電圧が印加されると、バイパス回路50を導通させる。前記バイパス指令は、OR回路43を介しバイパストランジスタ42をオンし、キャパシタセル(C1〜Cn)の充電電流の一部をバイパスさせる。このバイパス判断は、キャパシタセル(C1〜Cn)それぞれについて行われる。このようにして、各キャパシタセル(C1〜Cn)の電圧を、使用可能な最大電圧に制限し均等化することができる。
キャパシタコントローラ40は、最大電圧に均等化する回路だけでなく、任意の電圧でキャパシタセル(C1〜Cn)の電圧を均等化する回路を備えている。これについて以下に説明する。
セル電圧切替え回路46は、AD変換回路48で電圧が読み込まれる対象のキャパシタセル(C1〜Cn)を、切替え信号出力回路51からの信号に基づいて、逐次切替える。AD変換回路48から、デジタル化された電圧信号がCPU53に取り込まれる。この時、絶縁アンプ47により、キャパシタセル(C1〜Cn)を含む主電源系回路とAD変換回路48は絶縁されている。
CPU53は、モジュール内の各キャパシタセル(C1〜Cn)の電圧に基づいてバイパスの判断を行う。又、CPU53は、切替え信号出力回路51を介して、バイパス切替え回路49に切替え信号を送出する。この切替え信号に基づき、バイパス切替え回路49は、バイパスが必要になったセル30に対し、バイパス指令を出力する。バイパス指令は、コンパレータ44からのバイパス指令とのORをとるOR回路43を介しトランジスタ42をオンさせる。このようにして、キャパシタセル(C1〜Cn)の充電電流の一部がバイパス回路50を流れるバイパス処理が行われる。
上述のようにキャパシタコントローラ40を構成することで、システムの休止期間中に電気二重層キャパシタ16の各セルの電圧が均等になるように充電する。
これにより、電気二重層キャパシタ16の各セルの電圧の分布範囲が規定値以下になるように、セルごとに充電を行い、各セルの間に電圧のばらつきが生じた場合でも、各セルの電圧を最大電圧まで充電することができ、より確実に十分な電流をスタータモータ15に供給することができる。
また、休止期間中に、電気二重層キャパシタ16の自然放電などにより各セル間で電圧のばらつきが生じた場合でも、均等化制御によって各セルの電圧を均等に保つことができるため、電気二重層キャパシタ16の保守点検を不要とすることができる。
コントローラ4による、システムの始動は、まず電気二重層キャパシタ16の電圧を検出することから始められる。この電圧が規定値以下の場合は、スタータモータ15の始動前に、電気二重層キャパシタ16の充電を行う。
このように、コントローラ4が、スタータモータ15の始動前に電気二重層キャパシタ16の電圧を検出し、電圧が規定値以下の場合に電気二重層キャパシタ16の充電を行うことにより、確実にスタータモータ15に十分な電流を供給することができる。
スタータモータ15の始動は、コントローラ4が始動回路の起動スイッチ18をオンにし、第1コイル19を励磁する。すると、リレースイッチ20が押されてリレー回路21を閉路にし、電気二重層キャパシタ16とスタータモータ15を継電することで、電気二重層キャパシタ16の電流がスタータモータ15に供給される。
スタータモータ15の始動から規定時間以内にエンジン2が始動した場合、エンジン始動完了とし、電気二重層キャパシタ16に充電を行ってからエンジン始動装置を停止する。
スタータモータ15の始動から規定時間以内にエンジン2が始動しない場合、いったんスタータモータ15の駆動を停止し、次にスタータモータ15を駆動するだけの電力が電気二重層キャパシタ16に残っているか否かを確認する。電気二重層キャパシタ16に電力が残っていないときは、電気二重層キャパシタ16の充電を行ってから、再度スタータモータ15を駆動する。
このように、規定時間のスタータモータ駆動によってもエンジン2が始動せず、電気二重層キャパシタ16の電圧が減少した場合でも、電気二重層キャパシタ16の充電を行うことにより、十分な電流をスタータモータ15に供給することができる。
次に、ガスヒートポンプエアコンシステムまたはコージェネシステムを始動させるとき、コントローラ4が実行する具体的な制御ルーチンを、図4のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップS51でルーチンを開始する。
ステップS52で、システムの運転状態を検出する。
ステップS53で、システムが運転しているか停止しているかを判定する。システムが運転している場合は、ステップS55に進む。システムが停止している場合は、ステップS54のサブルーチンに進み、均等化制御処理を行い、各セルの電圧が均等になるように充電する。均等化制御処理については、後に詳述する。
ステップS55で、システムの始動スイッチがオンであるか否かを確認する。システムの始動スイッチがオンでない場合、ステップS64に進み、ルーチンを終了する。
ステップS56で、キャパシタ15の総電圧が規定値以下であるか否かを判定する。
総電圧が規定値以下でない場合、ステップS58に進む。総電圧が規定値以下の場合、ステップS57のキャパシタ充電制御処理のサブルーチンに進み、電気二重層キャパシタ16全体の充電を開始する。このキャパシタ充電制御処理については後に詳述する。
ステップS58で、起動スイッチ18をオンにし、スタータモータ15を回す。
ステップS59で、エンジン2が始動したか否かを判定する。エンジン2が始動している場合、ステップS60に進み、エンジン始動完了とする。エンジン2が始動していない場合、ステップS62に進み、スタータモータ15を規定時間回しつづけたか否かを判定する。規定時間を経過していない場合、ステップS59に戻る。規定時間が経過した場合、ステップS63の再始動制御処理サブルーチンに進む。この再始動制御処理サブルーチンについては、後に詳述する。
ステップS61で、起動スイッチ18をオフにしてスタータモータ15を停止する。
ステップS64で、ルーチンを終了する。
次に、図5を参照して、ステップS54のサブルーチンについて説明する。ここでは、電気二重層キャパシタ16の各セルの均等化を行うもので、バイパス判定処理及びバイパス指令処理が実行される。
まず、ステップS11において、各セルのバイパス処理を実行するかどうか判定する際に使用する判定基準電圧Vaを決定する。なお、判定基準電圧決定ルーチンは後述する図6のフローチャートに示す。
ステップS12において、1番目からn番目までのキャパシタセル(C1〜Cn)のバイパス判定を開始するに際して、キャパシタセルの番号を示す変数iを1に設定する。
ステップS13においてi番目のキャパシタセルの電圧V(i)が判定基準電圧Vaより小さい場合は、ステップS17に進んでバイパス指令出力はオフされ、バイパスは行われない。キャパシタセルの電圧V(i)が判定基準電圧Va以上の場合、ステップS14に進んで、i番目のセルのバイパスが終了してから所定時間Taが経過したかどうか判断する。所定時間Ta経過している場合、ステップS15に進みバイパスを開始する。
このようにして、バイパスを行う時間間隔を所定時間Taあけることにより、バイパストランジスタ42の発熱と電力消費を抑えることができる。
ステップS14で判断が否の場合は、バイパスは行わずステップS17に進んでバイパス指令はオフの状態になり、その後ステップS18において全セルの処理が終了したかどうか(つまりi=nかどうか)を判断する。
ステップS15では、バイパス切替え回路49からのバイパス指令に基づいて、i番目のセル(Ci)の充電電流のバイパスが開始される。
次に、ステップS16において、このバイパスが一定時間Tbの間実行されたかどうかを判定する。バイパスが開始してから一定時間Tb経過した場合は、ステップS17においてバイパス指令をオフし、バイパスを終了する。
ステップS16において一定時間Tb経過していない場合は、ステップS18に進んで全セルの処理が終了したかどうか判断する。ステップS18で判断が否の場合、ステップS19に進んでセルの番号を示すiに1を加え、その後ステップS13に戻って次の(i+1)番目のセルが判定基準電圧Va以上かどうか判定する。
図6は、バイパスの判定基準電圧決定ルーチンを示したものである。まず、ステップS21において、キャパシタセルの最高電圧及び最低電圧の判定を行うにあたり、セルの番号iに1をセットする。
次にステップS22において、以下のようにキャパシタセルの最低電圧Vminと最高電圧Vmaxの検出処理を行う。
まずi番目のキャパシタセルのセル電圧V(i)が最低電圧Vmin以下かどうか判定する。最低電圧以下である場合は、最低電圧Vminをセル電圧V(i)とする(つまりVmin=V(i))。最低電圧以下でない場合は、i番目のセル電圧V(i)が最高電圧Vmax以上かどうか判定する。最高電圧以下である場合は、最高電圧Vmaxをセル電圧V(i)とする(つまりVmax=V(i))。なお、i=1の場合は、最低電圧Vminと最高電圧Vmaxはともに、1番目のセル電圧V(1)とする。
続いて、ステップS23で全セルが終了したかどうか判定し、終了していない場合は、ステップS24でセル番号iに1を加え、ステップS22に戻り最低電圧と最高電圧の検出処理を行う。全セル終了した場合は、ステップS25で、最高電圧と最低電圧の差ΔVを計算する(ΔV=Vmax-Vmin)。
次にステップS26において、その電圧差ΔVが規定値Vk以内かどうか判定する。規定値Vk以内のときはこのルーチンを終了する。規定値Vkより大きい場合、ステップS27でモジュールの総電圧Vtを検出した後、ステップS28でモジュールの総電圧Vtを電気二重層キャパシタ内のキャパシタセルの数nで除算してセルの平均電圧Vmeanを計算する(Vmean=Vt/n)。なお、ステップS28では、キャパシタセルの平均電圧Vmeanは、ハイブリッドECUで検出したキャパシタ蓄電装置の総電圧を、キャパシタ蓄電装置内の全キャパシタセル数で除算して求めても良い。
次に、ステップS29で、セル平均電圧Vmeanと規定値Vkの2分の1を足して判定基準電圧Vaとする(Va=Vmean+Vk/2)。その後、このルーチンを終了する。
なお、ステップS26において、電圧差ΔVが規定値Vkより小さい場合、ルーチンはリターンする。
次に、図7を参照して、上記のバイパス制御において補正するキャパシタセルを決定する方法をより詳細に説明する。バイパス処理が行われる前は、モジュール内のキャパシタセルのセル電圧は、図7下図のように平均電圧Vmeanのまわりに分布している。しかし、上記したバイパス処理において、平均電圧Vmeanに対してVk/2以上の電圧をもつキャパシタセル(つまり、Vmean+Vk/2より高い電圧を持つセル)に対する充電電流は、一部バイパス回路を通って流れる。従って、バイパスが繰り返し実行されることにより、セルの電圧は、充電中に時間の経過と共に共に均等化されていく。最終的には、図7上図のようにセル電圧のばらつきΔV(=Vmax-Vmin)をある一定の条件下(Vk以内)に維持しておくことができる。
規定値Vkの値を例えば、0.1Vに設定すると、各キャパシタセルは、ほとんど同時に最高電圧まで充電することが可能である。従って、キャパシタ蓄電装置は、最大電圧近傍での利用が可能になり、高い効率で運転可能となる。
図8は、バイパスによって補正を行うことにより、電圧のばらつきが規定値Vk以内に補正されていく様子を示したものである。キャパシタセルの電圧が判定基準電圧Vaに達すると、充電電流の一部がバイパス回路を流れ始め、キャパシタセルの電圧の増加は抑えられる。
一定時間Tb経過後バイパスは終了し、その後キャパシタセルの電圧は、バイパスしない場合と同程度の傾きを持って、時間と共に上昇していく。なお、ここでは、一度だけバイパスされる場合を示したが、一定のバイパス時間Tb及びバイパス間隔Taを設けてあり、徐々に分担電圧のばらつきが補正されていく場合もある。
図10は、ステップS57のキャパシタ充電制御処理ルーチンを示したものである。
ステップS71で電気二重層キャパシタ16の充電を開始する。
ステップS72で電気二重層キャパシタ16の総電圧を測定し、総電圧が規定値以上であるか否かを判定する。総電圧が規定値以上でない場合、ステップS72に戻り、総電圧が規定値以上になるまで充電を続ける。総電圧が規定値以上である場合、ステップS73に進み、充電を終了する。
図11は、ステップS63の再始動制御処理ルーチンを示したものである。
ステップS81で、起動スイッチ18をオフにする。
ステップS82で、電気二重層キャパシタ16の総電圧を測定し、総電圧が規定値以下であるか否かを判定する。総電圧が規定値以下でない場合、ステップS82に戻る。総電圧が規定値以下である場合、ステップS83に進み、上述したキャパシタ充電制御処理ルーチンを実行する。
ステップS84で、起動スイッチ18をオンにし、スタータモータ15を回す。
ステップS85で、エンジン2が始動したか否かを判定する。エンジン2が始動した場合、ステップS86に進み、エンジン始動完了とする。エンジン2が始動しない場合、ステップS87に進む。
ステップS87で、起動スイッチ18をオンしてから規定時間が経過したか否かを判定する。規定時間が経過していない場合、ステップS85に戻り、スタータモータ15を回し続ける。規定時間が経過している場合、ステップS81に戻る。
上述のように、本実施形態によれば、スタータモータ15を駆動してエンジン2を始動するエンジン始動装置において、スタータモータ15の電源手段を、複数のセルを直列に接続した電気二重層キャパシタ16と、商用電源17を利用して電気二重層キャパシタ16を充電する充電手段12、13と、各セルの電圧を検出し、前記複数セル間の電圧の分布範囲が規定値以下になるようにセルごとに充電する均等化制御を行う制御手段40と、から構成したので、商用電源17を利用して充電しても、電気二重層キャパシタ16の各セルの電圧の分布範囲が規定値以下になるようにセルごとに充電を行うことにより、各セルの間に電圧のばらつきが生じた場合でも、各セルの電圧を最大電圧まで充電することができ、より確実に十分な電流をスタータモータに供給することができる。
また、瞬時に大容量の電流を流せる電気二重層キャパシタ16を用いることにより、場所や設備の制約を受けない100V商用電源17を利用して蓄電手段を充電しても、スタータモータ15に十分な電流を供給することができる。また、電気二重層キャパシタ16は耐久性が高いいため、休止期間が長くても劣化が少なく、スタータモータ15に確実に電流を供給することができる。
本発明を、構造的と方法的特徴に関してある程度特定的な言葉で説明したが、本明細書に開示した手段は本発明を実施する好ましい形態を含むものであり、本発明はこれら図示し記載された特定の特徴に制限されないことを理解されたい。したがって、本発明は、均等の原則に従って適切に解釈される特許請求の範囲に記載された範囲内におけるいかなる形態または変更についても含むものである。
本発明はガスヒートポンプエアコンシステムおよびコージェネシステムに適用できる。
本発明を適用するガスヒートポンプエアコンシステムのブロック図である。 本発明を適用するコージェネシステムのブロック図である。 本発明のエンジン始動装置の概略構成図である。 本発明のエンジン始動装置制御の基本ルーチンを説明するフローチャートである。 均等化制御処理を説明するフローチャートである。 判定基準電圧決定処理を説明するフローチャートである。 充電バイパスにおいて補正するキャパシタセルを決定する方法を示す図である。 分担電圧のばらつきが補正されていく様子を示す図である。 キャパシタコントローラの構成図である。 キャパシタ充電制御処理を説明するフローチャートである。 再始動制御処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン始動装置
2 エンジン
3 コンプレッサ
8 発電機
13 充電器
15 スタータモータ
16 電気二重層キャパシタ
17 100V商用電源
C1〜Cn キャパシタセル

Claims (5)

  1. スタータモータを駆動してエンジンを始動するエンジン始動装置において、前記スタータモータの電源手段を、複数のセルを直列に接続した蓄電手段と、商用電源を利用して前記蓄電手段を充電する充電手段と、各セルの電圧を検出し、前記複数セル間の電圧の分布範囲が規定値以下になるようにセルごとに充電する均等化制御を行う制御手段と、から構成することを特徴とするエンジン始動装置。
  2. 前記エンジン始動装置の休止期間中に、前記均等化制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のエンジン始動装置。
  3. 前記スタータモータの始動前に、前記蓄電手段の電圧を検出し、前記電圧が規定値以下の場合、前記蓄電手段の充電を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン始動装置。
  4. 前記スタータモータを規定時間が経過するまで回しても前記エンジンが始動しない場合、いったん前記スタータモータを止め、前記蓄電手段の電圧を測定し、前記電圧が規定値以下であるとき、前記蓄電手段を再充電してから前記スタータモータを再度始動することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のエンジン始動装置。
  5. 前記蓄電手段を、電気二重層キャパシタで構成したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のエンジン始動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010249071A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スタータユニットおよびそれを備えたガスヒートポンプ並びにコジェネレーションシステム

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