JP2005275507A - 操作レバーの抜け止め装置及び該抜け止め装置を具えたハンドコントロールバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】組立作業の容易化を通じて組立コストの削減に寄与できると共に、比較的高精度な加工を省いて加工工程の簡素化にも貢献できる操作レバーの抜け止め装置を提供する。
【解決手段】直接手で握って操作し、回動軸21を中心にして所定の角度回動する操作レバー2と、操作レバー2の基部側の端部と係合し、操作レバー2を保持すると共に回動軸21と嵌合するレバーホルダ22と、操作レバー2を所定の方向に付勢する付勢手段23とを備えるレバー操作部3において設けられ、付勢手段23を操作レバー2及びレバーホルダ22の一部と係合することによって操作レバー2の長手方向への移動を規制するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、操作レバーと、操作レバーの基部側の端部を保持するレバーホルダと、操作レバーを所定の方向に付勢する付勢手段とを備えるレバー操作部において設けられる操作レバーの抜け止め装置及び該抜け止め装置を備えるハンドコントロールバルブに関する。
尚、ハンドコントロールバルブは例えば四輪自動車におけるパーキングブレーキとして使用され、高圧タンク及びブレーキチャンバから給排されるエア圧によってブレーキのON、OFFを制御する一連のエアブレーキシステムの一部を構成している。
ハンドコントロールバルブに対して適用される従来の操作レバーの抜け止め装置は、下記特許文献1に示す「パーキング切換え弁」に示すような構造を有している。即ち、操作レバーの基部側の端部は、筒状の回動軸の壁面を径方向に貫通している。回動軸の軸心を貫通する穴部は回動軸の端部寄りで径が大きく、中央部で径が小さくなっている。
穴部の径の小さな小径部にはスプリングピンが縮嵌される。また回動軸の中央の周胴部には、回動軸の軸心方向と直交する方向に周胴部を貫通する係合穴が刻設されている。この係合穴には操作レバーの基部側の端部が嵌合する。そしてスプリングピンが回動軸における穴部の小径部に対して回動軸の軸心方向から挿入され、操作レバーの基部側の端部に刻設されている貫通孔を貫通した後、反対側の小径部に至り、回動軸に係止されるようになっている。これにより操作レバーはスプリングピンによって回動軸と一体化され、操作レバーの長手方向への移動が規制されている。
この他、回動軸の中央外周面には作動カムが外嵌めされ、作動カムにも操作レバーの基部側の端部を受け入れる受入穴が刻設されている。そしてこの作動カムを跨ぐようにコイル部が左右に配設された捩りコイルバネが回動軸に装着され、操作レバーに所定方向の付勢力を付与している。
従来の操作レバーの抜け止め装置にあっては、その組立工程において、スプリングピンを回動軸の穴部における小径部へ挿入する作業が必要である。このとき、スプリングピンは容易に抜けないように小径部に対して縮嵌されるため、その縮嵌を達成できるだけの力で圧入する必要がある。こうした圧入作業は単なる組立作業に比べて労力と時間を要し、組み立てコストの増大につながる。さらに、このスプリングピンが挿入される小径部は、そのスプリングピンの挿入(圧入作業)に過度の力を必要としないように、また挿入されたスプリングピンが容易に抜けないように、内径寸法に比較的高い精度が要求されるものである。
特許第2761780号公報
本発明は、このような背景技術及び背景技術が抱える問題点の存在を踏まえてなされたものであって、組み立てが容易で組立コストの削減に寄与でき、比較的高精度な加工工程を減らすこともできる操作レバーの抜け止め装置及び該抜け止め装置を具えたハンドコントロールバルブを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係る操作レバーの抜け止め装置は、回動軸を中心にして所定の角度回動する操作レバーと、操作レバーの基部側の端部と係合し、操作レバーを保持すると共に回動軸と嵌合するレバーホルダと、操作レバーを所定の方向に付勢する付勢手段とを備えるレバー操作部において設けられる操作レバーの抜け止め装置であって、前記付勢手段は、操作レバー及びレバーホルダの一部と係合することによって操作レバーの長手方向への移動を規制するように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、操作レバーに付勢力を付与する既存の付勢手段を利用して操作レバー及びレバーホルダとの一体化を図ることによって操作レバーの抜け止めを防止し、この付勢手段の組み付けによって操作レバーの抜け止め装置を構成できるようにしたから、組立作業の容易化を通じて組立コストの削減に寄与できる。また上記背景技術に示すスプリングピンが縮嵌挿入される小径部を不要にすることで、そのための比較的高精度な加工を省くことができるから、加工工程の簡素化にも貢献できる。
本発明の第2の態様に係る操作レバーの抜け止め装置は、第1の態様において、前記操作レバーの基部側の端部には、操作レバーのレバー軸心の周りの回転を規制する回り止め軸構造と、付勢手段の一部と係合する係合溝部が外周面に形成された抜け止め軸構造とが設けられていることを特徴とするものである。
また本発明の第3の態様に係る操作レバーの抜け止め装置は、第1または第2の態様において、前記レバーホルダには、操作レバーのレバー軸心の周りの回転を規制する回り止め穴構造と、付勢手段の一部と係合する係合溝部が内周面に形成された抜け止め穴構造とが設けられていることを特徴とするものである。
これら本発明の第2及び第3の態様によれば、回り止め軸構造と回り止め穴構造との係合作用によって操作レバーのレバー軸心の周りの回転は防止される。また抜け止め軸構造及び抜け止め穴構造双方の係合溝部に付勢手段の一部が係合されるという構成の採用によって組立作業を容易にしている。
本発明の第4の態様に係る操作レバーの抜け止め装置は、第1〜第3のいずれか1つの態様において、前記付勢手段は、一端がレバー操作部の基台部に係止され、他端がレバーホルダないし操作レバーに係止される捩りコイルバネであることを特徴とするものである。本発明の第4の態様によれば、捩りコイルバネの有する回転方向に作用する付勢力によって、比較的簡単でコンパクトな構成によって操作レバーを所定の方向に付勢することができる。
本発明の第5の態様に係る操作レバーの抜け止め装置は、第4の態様において、捩りコイルバネはレバーホルダを挟んで左右対称に2本設けられており、左右の捩りコイルバネの内側の端部がレバーホルダに対して係止されると共に、レバーホルダ側の係合溝部と操作レバー側の係合溝部とに同時に係合するように設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、レバーホルダの左右から別々に2本の捩りコイルバネを装着できるから、捩りコイルバネの装着が容易になる。また2本の捩りコイルバネを使用したことにより、レバーホルダに対する係止構造が比較的簡単になる。
本発明の第6の態様に係る操作レバーの抜け止め装置は、第4の態様において、捩りコイルバネはレバーホルダを挟んで左右にコイル部を有する1本の捩りコイルバネによって構成されており、左右のコイル部を連接する連接部がレバーホルダに対して貫通状態で形成されている係合溝部を通って操作レバーの基部側の端部に到達し、操作レバー側の係合溝部と係合するように設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第6の態様によれば、レバーホルダに貫通状態の係合溝部を形成することによって、捩りコイルバネ中央の連接部のレバーホルダ側の係合溝部の通過、そして操作レバー側の係合溝部との係合が可能となる。
本発明の第7の態様に係るハンドコントロールバルブは、回動軸を中心にして所定の角度回動する操作レバーと、操作レバーの基部側の端部と係合し、操作レバーを保持すると共に回動軸と嵌合するレバーホルダと、操作レバーを所定の方向に付勢する付勢手段とを備えるレバー操作部と、レバーホルダに対して装着され、操作レバーと一体に回動する作動カムと、作動カムのカム作用によって操作レバーの動きに連動してエア流路を切り換え、ブレーキのON、OFFを制御する弁作動部とを備えるハンドコントロールバルブであって、前記レバー操作部には第1〜第6のいずれか1つの態様の操作レバーの抜け止め装置が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第7の態様によれば、ハンドコントロールバルブについて組立作業の容易化を通じて組立コストの削減に寄与できると共に、比較的高精度な加工を省くことができるから、加工工程の簡素化にも貢献できる。
本発明によれば、既存の部品の有効利用を図ることにより組立作業の容易化を図ることができる。またこれに付随して組立コストの削減にも寄与できる。更に比較的高精度な加工を省くことができるから、加工工程の簡素化にも貢献できる。
以下、本願発明に係る操作レバーの抜け止め装置及び該抜け止め装置を具えたハンドコントロールバルブについて説明する。最初に四輪自動車におけるパーキングブレーキとして使用されるハンドコントロールバルブを例にとって、ハンドコントロールバルブの全体構成の概略を図面に基づいて説明する。図1はハンドコントロールバルブの外観形状を示す分解斜視図である。図2はブレーキOFF状態のレバー操作部を拡大して示す縦断側面図(a)と、同図b―b線断面図(b)である。また図3はブレーキOFF状態のハンドコントロールバルブの内部構造とエアの流れを示す縦断正面図である。また図4はブレーキON状態のレバー操作部を拡大して示す縦断側面図、図5はブレーキON状態のハンドコントロールバルブの内部構造とエアの流れを示す縦断正面図である。
ハンドコントロールバルブ1は、直接手で握って操作する操作レバー2を備えるレバー操作部3と、操作レバー2と一体に回動する作動カム4と、作動カム4のカム作用によって操作レバー2の動きに連動してエア流路5を切り換え、ブレーキのON、OFFを制御する弁作動部6とを備えている。また、ハンドコントロールバルブ1は、高圧タンク7及びブレーキチャンバ8から給排されるエア圧によってブレーキのON、OFFを制御する一連のエアブレーキシステムの一部として組み込まれる。
操作レバー2は、金属製丸棒状のロッド部10に対して合成樹脂製のグリップ部11を長手方向に沿って摺動し得るように外嵌めした構造になっている。ロッド部10の自由端側の端部には、段差状に縮径した縮径部12が形成されている。またロッド部10の自由端側の端面から基部側に向けて雌ネジ部13が所定の深さ刻設されている。一方ロッド部10の基部側の端部には本発明に係る操作レバーの抜け止め装置30の構成要素の一部である後述する回り止め軸構造31と抜け止め軸構造32とが設けられている。
グリップ部11は、自由端側に頭部14が形成された筒状の部材で、頭部14にはグリップ部11の長手方向と直交する方向にスライドするキャップ15が取り付けられている。またグリップ部11の軸中心にはロッド部10と摺接する嵌合穴部16が貫通しており、嵌合穴部16の自由端側の部位には段差状に拡径した拡径部17が形成されている。また拡径部17はロッド部10とグリップ部11との間に縮設される圧縮コイルバネ18の収容スペースになっていて、圧縮コイルバネ18の自由端側の端面にバネ台座19が宛がわれ、雌ネジ部13と螺合する雄ネジ20によって取り付けられている。また、バネ台座19はロッド部10における縮径部12に外嵌めされた状態で取り付けられている。尚、圧縮コイルバネ18は、常時グリップ部11が、回動軸21側に位置するように付勢傾向を付与する部材である。
また、レバー操作部3における基台部28には、操作レバー2の回動を案内するガイド周溝29が形成された上部ケーシングCが取り付けられており、図4に示すブレーキONの状態では、グリップ部11が圧縮コイルバネ18の付勢力を受けてガイド周溝29の深溝部29aに進入して回動が規制されたロック状態になっている。また、ロック状態にある操作レバー2を図2に示すブレーキOFFの状態に回動させるには、グリップ部11を圧縮コイルバネ18の付勢力に抗するように引き上げることによってグリップ部11と深溝部29aとの係合状態を解除する。
レバー操作部3は、回動軸21を中心にして所定の角度回動する上述の操作レバー2と、操作レバー2を保持するレバーホルダ22と、操作レバー2を所定の方向に付勢する付勢手段としての捩りコイルバネ23とを備えている。このうちレバーホルダ22は、金属製の部材で、上部に操作レバー2における上記ロッド部10と係合するブロック状の保持部24と、保持部24の下方に一定の間隙を隔てて延長形成される2つの翼板25とを備えることによって構成されている。
保持部24には、本発明に係る操作レバーの抜け止め装置30の構成要素の一部である後述する回り止め穴構造33と抜け止め穴構造34とが設けられている。また対向して設けられる2枚の翼板25には、回動軸21と嵌合する嵌合穴26が刻設されており、2枚の翼板25間の間隙を利用して作動カム4が装着されている。尚、回動軸21は機械的強度を高めるため中実体となっている。また作動カム4は操作レバー2の回動運動を、弁作動部6側に設けられ、カムフォロワとして機能する転動ころ27の直線運動に変換する動力伝達部材である。尚、図2、図3に示すカム高さが最も高くなった位置で転動ころ27に当接している場合がブレーキOFFの状態、図4、図5に示すカム高さが最も低くなった位置で転動ころ27に当接している場合がブレーキONの状態である。
そして、このようにして構成されるレバー操作部3の基部側の部分と作動カム4は、半円筒形状の分割式のカバー9によって被覆され、更に操作レバー2の回動操作を可能にする上部開口9aと上部ケーシングCに形成されたガイド周溝29との間には防塵用のシートAが設けられている。またレバー操作部3と作動カム4の下方に設けられる弁作動部6は、流出口60と流入口61と排気口62とが設けられたケーシング63の内部にエア流路5を形成すると共に作動伝達部材64、弁体65、ピストン66及びこれらを上方に個別に付勢する圧縮コイルスプリング64S、65S、66S等を備えることによって構成されている。
作動伝達部材64は、最も上方に位置する部材で、上部には前述の転動ころ27が回転軸67を介して回転自在に設けられている。また中程のシール部材Sが設けられている側胴部68の外周面はサブケーシング69の内壁面に案内されて上下方向に摺動する摺接面になっている。作動伝達部材64の下端部は中央に圧縮コイルスプリング64Sの上端部を受け入れる凹陥部70が形成されていて、その周面の円筒状の周縁部の端部が第1弁座71になっている。
また、弁体65は、上部に直接弁作用をするフランジ部が形成された筒状の部材で、この弁体65を包むように、その外部に同じく筒状をしたピストン66が設けられている。尚、ピストン66における上下にシール部材Sを配した側胴部72の外周面はケーシング63の内壁面に案内されて上下方向に摺動する摺接面になっていて、更に側胴部72の中程には流入口61と連通する連通口73が設けられている。またピストン66の上端部は内側に鉤状に張り出しており、その張り出した部分が第2弁座74になっている。尚、中央に位置する作動伝達部材64用の圧縮コイルスプリング64Sは作動伝達部材64を確実に押し上げて、ブレーキON時に流出口60側にエアの残圧を生じさせないために設けられるものであるが、作動上特に支障がなければ、省略することも可能である。
このような弁作動部6の作動態様と、これに伴うエアの流れについて簡単に説明すると以下のようになる。先ず図2、図3に示すブレーキOFFの状態では、作動カム4のカム高さが最も高い位置で、作動カム4は転動ころ27に当接しているため、これに伴って作動伝達部材64及びこれに当接する弁体65は下方に押し込まれ、弁体65と第1弁座71は閉状態、弁体65と第2弁座74は開状態になっている。従って、高圧タンク7から供給された高圧のエアは図3中矢印で示すように流入口61から連通口73を通ってピストン66の内部に至り、更に第2弁座74と弁体65との隙間及び第2弁座74と第1弁座71との隙間を通って流出口60に至り、ブレーキチャンバ8にチャージされる。
一方、図4、図5に示すブレーキONの状態では、作動カム4のカム高さが最も低い位置が下方に位置しており、ブレーキチャンバ8にチャージされたエア圧を受けて作動伝達部材64は上方へ移動、ピストン66は下方へ移動するため、第1弁座71と弁体65は開状態、第2弁座74と弁体65は閉状態になっている。従ってブレーキチャンバ8内にチャージされたエアは、図5中矢印で示すように流出口60から第1弁座71と第2弁座74との隙間及び第1弁座71と弁体65との隙間を通って弁体65の内部に至り、更に弁体65及びピストン66の下方を通って排気口62に導かれる。
[実施例]
次に、このようなハンドコントロールバルブ1に対して適用される本願発明に係る操作レバーの抜け止め装置30について説明する。図6は、レバー操作部と作動カムを示す分解斜視図、図7は組立後のレバー操作部と作動カムを示す斜視図である。図8はロッド部とレバーホルダの組立前の状態を示す分解斜視図(a)と、同上組立後の状態を示す斜視図(b)である。図9は、レバーホルダと付勢手段の組立前の状態を示す分解斜視図(a)と、同上組立後の状態を示す斜視図(b)である。
操作レバーの抜け止め装置30は、前述のレバー操作部3に対して適用され、付勢手段としての捩りコイルバネ23の一部を操作レバー2及びレバーホルダ22の一部に係合させることによって操作レバー2の長手方向への移動を規制している。即ち、操作レバー2におけるロッド部10の基部側の端部には操作レバー2のレバー軸心の周りの回転を規制する回り止め軸構造31と捩りコイルバネ23の一部と係合する係合溝部35が外周面に形成された抜け止め軸構造32とが設けられている。
回り止め軸構造31は、ロッド部10の基部側の端部周面に対向する2面を一部切除して俵形に形成することによって構成されている。また抜け止め軸構造32はロッド部10の外周面に半円形ないしU字形(もしくはV字形)断面の係合溝部35を全周に亘って形成することによって構成されている。尚、係合溝部35の溝幅は捩りコイルバネ23の一部を受け入れることができるよう、捩りコイルバネ23の線径程度に設定されている。
また、レバーホルダ22には、操作レバー2のレバー軸心の周りの回転を規制する回り止め穴構造33と、捩りコイルバネ23の一部と係合する係合溝部36が内周面に形成された抜け止め穴構造34とが設けられている。回り止め穴構造33は、レバーホルダ22における保持部24の上面から下方の翼板25に向けて形成される所定深さの係合穴部37によって構成されている。係合穴部37はロッド部10を受け入れることができる円形断面の穴で、その底部には、上記ロッド部10側の回り止め軸構造31と係合する、同じく俵形の係合部が設けられている。
また、抜け止め穴構造34は、上記係合穴部37の内周面に半円形ないしU字形(もしくはV字形)断面の係合溝部36を形成することによって構成されている。尚、係合溝部36の溝幅は捩りコイルバネ23の一部を受け入れることができるよう、操作レバー2側の係合溝部35と同様、捩りコイルバネ23の線径程度に設定されている。また係合溝部36の溝の深さは一例として捩りコイルバネ23の線径の半分程度に設定されている。
また、捩りコイルバネ23は、レバーホルダ22を挟んで左右対称に2本設けられている。そして左右の捩りコイルバネ23の内側の端部がレバーホルダ22における保持部24を翼板25に形成されている嵌合穴26と平行に貫通する貫通孔38に係止されている。尚、貫通孔38は、保持部24に形成されている係合穴部37の内周面とほぼ一致する位置に穿孔されている。そして、貫通孔38の左右外方から挿入された捩りコイルバネ23の端部は、貫通孔38を通って操作レバー2側の係合溝部35とレバーホルダ22側の係合溝部36とに同時に係合する位置に至るようになっている。尚、レバーホルダ22側の係合溝部36は、貫通孔38と、係合穴部37の形成の過程でこれらの交差によって形成される。
また、捩りコイルバネ23の外側の端部は、基台部28から立ち上げられている、回動軸21を軸支するための支持翼板39に形成されている切欠部40に対して係止されている。尚、捩りコイルバネ23は、操作レバー2を図2に示すブレーキOFFの位置から図4に示すブレーキONの位置に回動させようとする場合に縮んで付勢力を発揮する方向で取り付けられている。
次に、このようにして構成される操作レバーの抜け止め装置30の組立手順について図8、図9に基づいて説明する。先ず図8(a)に示すようにロッド部10先端の回り止め軸構造31と係合穴部37底部の回り止め穴構造33との俵形形状が一致するように位置合わせをして、図8(b)に示すように両者が係合した組立状態とする。尚、この状態では操作レバー2は長手方向には引き出せるが、レバー軸心の周りに回転することはできない状態になっている。
次に、図9(a)に示すように左右の捩りコイルバネ23の巻き方向を確認し、捩りコイルバネ23の内側の端部をレバーホルダ22における保持部24に形成されている貫通孔38に臨ませ、図9(b)に示すように貫通孔38に挿入し、操作レバー2側の係合溝部35とレバーホルダ22側の係合溝部36の両方に同時に係合し得る両者の中間位置に至らせる。尚、この状態では操作レバー2は長手方向の移動と、レバー軸心の周りの回転が共に規制された状態になっている。そして捩りコイルバネ23の外側の端部を基台部28における支持翼板39の切欠部40に係止すれば、図7に示すように捩りコイルバネ23の付勢力が操作レバー2に伝達されて、操作レバー2は所定の方向に付勢された状態で組み付けられる。
[他の実施例]
本願発明に係る操作レバーの抜け止め装置及び該抜け止め装置を備えたハンドコントロールバルブは以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。例えば、捩りコイルバネ23はレバーホルダ22を挟んで左右にコイル部41を有する1本の捩りコイルバネによって構成することも可能である。この場合には図10に示すように左右のコイル部41を連接する門型の連接部42が、レバーホルダ22に対して貫通状態で形成されている係合溝部43を通って操作レバー2の基部側の端部に到達し、操作レバー2側の係合溝部35と係合するように構成される。
この他、回り止め軸構造31と回り止め穴構造33の係合部の断面形状は俵形に限らず種々選択でき、多角形状やD字形状等であっても構わない。また係合溝部35は必ずしもロッド部10の外周全周に亘って形成する必要はないから、貫通孔38の延長線上の部位のみに形成されている構成であっても構わない。
本願発明は、四輪自動車のパーキングブレーキとして適用されるハンドコントロールバルブの製造分野、より具体的には操作レバーの抜け止め装置に利用できる。
ハンドコントロールバルブの外観形状を示す分解斜視図である。 ブレーキOFF状態のレバー操作部を拡大して示す縦断側面図(a)と、同図b―b断面図(b)である。 ブレーキOFF状態のハンドコントロールバルブの内部構造とエアの流れを示す縦断正面図である。 ブレーキON状態のレバー操作部を拡大して示す縦断側面図である。 ブレーキON状態のハンドコントロールバルブの内部構造とエアの流れを示す縦断正面図である。 レバー操作部と作動カムを示す分解斜視図である。 組立後のレバー操作部と作動カムを示す斜視図である。 ロッド部とレバーホルダの組立前の状態を示す分解斜視図(a)と、同上組立後の状態を示す斜視図(b)である。 レバーホルダと付勢手段の組立前の状態を示す分解斜視図(a)と、同上組立後の状態を示す斜視図(b)である。 レバーホルダを挟んで左右にコイル部を有する1本の捩りコイルバネを使用した操作レバーの抜け止め装置の他の実施例を示す縦断側面図(a)と、同図b―b断面図(b)である。
符号の説明
1 ハンドコントロールバルブ、2 操作レバー、3 レバー操作部、4 作動カム、
5 エア流路、6 弁作動部、7 高圧タンク、8 ブレーキチャンバ、9 カバー、9a 上部開口、10 ロッド部、11 グリップ部、12 縮径部、13 雌ネジ部、14 頭部、15 キャップ、16 嵌合穴部、17 拡径部、18 圧縮コイルバネ、19 バネ台座、20 雄ネジ、21 回動軸、22 レバーホルダ、
23 捩りコイルバネ(付勢手段)、24 保持部、25 翼板、26 嵌合穴、
27 転動ころ、28 基台部、29 ガイド周溝、29a 深溝部、
30 (操作レバーの)抜け止め装置、31 回り止め軸構造、32 抜け止め軸構造、33 回り止め穴構造、34 抜け止め穴構造、35 係合溝部(操作レバー側の)、
36 係合溝部(レバーホルダ側の)、37 係合穴部、38 貫通孔、39 支持翼板、40 切欠部、41 コイル部、42 連接部、43 係合溝部(貫通状態の)、
60 流出口、61 流入口、62 排気口、63 ケーシング、64 作動伝達部材、64S (作動伝達部材用の)圧縮コイルスプリング、65 弁体、
65S (弁体用の)圧縮コイルスプリング、66 ピストン、
66S (ピストン用の)圧縮コイルスプリング、67 回転軸、68 側胴部、
69 サブケーシング、70 凹陥部、71 第1弁座、72 側胴部、73 連通口、74 第2弁座、A (防塵用の)シート、S シール部材、C 上部ケーシング

Claims (7)

  1. 回動軸を中心にして所定の角度回動する操作レバーと、操作レバーの基部側の端部と係合し、操作レバーを保持すると共に回動軸と嵌合するレバーホルダと、操作レバーを所定の方向に付勢する付勢手段とを備えるレバー操作部において設けられる操作レバーの抜け止め装置であって、
    前記付勢手段は、操作レバー及びレバーホルダの一部と係合することによって操作レバーの長手方向への移動を規制するように構成されていることを特徴とする操作レバーの抜け止め装置。
  2. 請求項1において、前記操作レバーの基部側の端部には、操作レバーのレバー軸心の周りの回転を規制する回り止め軸構造と、付勢手段の一部と係合する係合溝部が外周面に形成された抜け止め軸構造とが設けられていることを特徴とする操作レバーの抜け止め装置。
  3. 請求項1または2において、前記レバーホルダには、操作レバーのレバー軸心の周りの回転を規制する回り止め穴構造と、付勢手段の一部と係合する係合溝部が内周面に形成された抜け止め穴構造とが設けられていることを特徴とする操作レバーの抜け止め装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記付勢手段は、一端がレバー操作部の基台部に係止され、他端がレバーホルダないし操作レバーに係止される捩りコイルバネであることを特徴とする操作レバーの抜け止め装置。
  5. 請求項4において、捩りコイルバネはレバーホルダを挟んで左右対称に2本設けられており、左右の捩りコイルバネの内側の端部がレバーホルダに対して係止されると共に、レバーホルダ側の係合溝部と操作レバー側の係合溝部とに同時に係合するように設けられていることを特徴とする操作レバーの抜け止め装置。
  6. 請求項4において、捩りコイルバネはレバーホルダを挟んで左右にコイル部を有する1本の捩りコイルバネによって構成されており、左右のコイル部を連接する連接部がレバーホルダに対して貫通状態で形成されている係合溝部を通って操作レバーの基部側の端部に到達し、操作レバー側の係合溝部と係合するように設けられていることを特徴とする操作レバーの抜け止め装置。
  7. 回動軸を中心にして所定の角度回動する操作レバーと、操作レバーの基部側の端部と係合し、操作レバーを保持すると共に回動軸と嵌合するレバーホルダと、操作レバーを所定の方向に付勢する付勢手段とを備えるレバー操作部と、レバーホルダに対して装着され、操作レバーと一体に回動する作動カムと、作動カムのカム作用によって操作レバーの動きに連動してエア流路を切り換え、ブレーキのON、OFFを制御する弁作動部とを備えるハンドコントロールバルブであって、
    前記レバー操作部には請求項1〜6のいずれか1項に記載の操作レバーの抜け止め装置が設けられていることを特徴とするハンドコントロールバルブ。
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