以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施の形態]
図1は、本発明を適用した写真シール販売機の第1実施の形態の外観構成例を示す斜視図である。なお、図1は、説明の便宜上、内部を透視することができるように表現されている。
図1の写真シール販売機1は、ユーザ(利用者)により硬貨投入口41から所定の硬貨が投入されると、カメラ21により被写体であるユーザを撮影し、ユーザによりタッチペン23aまたは23bを用いて入力された入力信号に基づいて、撮影した画像(以下、撮影画像という)を編集し、その結果得られる画像(以下、編集画像という)をシール紙に印刷して写真シール紙排出口50から排出する。
図1の写真シール販売機1は、主に筐体10、フレーム12、およびシート13により構成されている。
図1の写真シール販売機1のフレーム12は、略直方体形状の空間を形成する、いわば骨組みで、その内側の一部には、図1においてフレーム12内の右奥の面に筐体10の背面(面10c)が接するように、筐体10が配置されている。図1においてフレーム12により形成される直方体(略直方体形状の空間)の側面のうち、筐体10の背面10cが接する面に隣接する面であり、図中奥側の面には、シート13が設けられている。また、上述したフレーム12により形成される直方体の各面のうち、シート13が設けられる面に対向する面(図中手前の面)は、ユーザが、フレーム12内の空間(フレーム12によって形成される略直方体形状の空間)に入退出するための入退出口14となっている。また、入退出口14には入退出用カーテン17が設けられている。
さらに、フレーム12により形成される直方体の各面のうち、筐体10の正面(面10a)と対向する面(図中手前の面)には、背景パネル15が設置され、その背景パネル15の図中奥側(右側)には、背景カーテン16が設けられている。なお、写真シール販売機1には、1以上の背景カーテン16が設けられ、撮影時には、背景カーテン16のうちの1つが閉じられる。ユーザは、フレーム12内における、筐体10と背景パネル15の間の空間を撮影空間とし、自分自身を被写体として撮影作業を行う。
写真シール販売機1の筐体10の面10aには、図中上側に、ユーザを撮影するための、CCD(Charge Coupled Device)、あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などよりなる小型のカメラ21が設けられている。カメラ21の、図中下側にある画像表示部22は、撮影の種類を表す撮影コースを案内する画像、カメラ21により撮影されたユーザのリアルタイムの動画像(ライブビュー画像)、またはそのライブビュー画像の中から抽出された所定のタイミングのフレーム画像(静止画像)等を表示する。なお、画像表示部22は、表面に透明なタッチパネルが重畳された液晶ディスプレイなどよりなる。
また、画像表示部22の、図中左側には、タッチパネルに対応して動作し、ユーザにより、落書き(編集)等に利用されるタッチペン23aが設けられ、右側にはタッチペン23aと同様のタッチペン23bが設けられている。なお、以下、タッチペン23aと23bを個々に区別する必要がない場合、タッチペン23aと23bをまとめて、タッチペン23と称する。ユーザは、タッチペン23を用いて、カメラ21により撮影され、画像表示部22に表示された撮影画像に編集の指令を入力することができる。画像表示部22は、タッチペン23により入力された編集の指令に基づいて編集された編集画像を表示する。
タッチペン23aの図中左側には、カメラ21による撮影のタイミングに合わせて発光する照明装置24aが設けられ、タッチペン23bの図中右側には、照明装置24aと同様の照明装置24bが設けられている。なお、照明装置24aと24bには、例えば拡散板が設けられており、照明装置24aと24bにより出射されたフラッシュ光は、拡散板で拡散され、被写体に照射される。なお、以下、照明装置24aと24bを区別する必要がない場合、照明装置24aと24bをまとめて、照明装置24と称する。
筐体10の側面であり、図中手前側の面10bには、図中左側に硬貨投入口41と硬貨返却口42が設けられている。ユーザは、所定の代金を硬貨投入口41に投入し、撮影作業を開始する。硬貨投入口41に投入された代金のつり銭や、確認できない硬貨が硬貨投入口41に投入された場合、そのつり銭や確認できない硬貨は、硬貨返却口42から返却される。また、硬貨投入口41および硬貨返却口42の図中右側には、写真シール紙排出口50が設けられており、複数の編集画像が、シール紙に印刷されて写真シール紙として排出される。
なお、本明細書において「写真シール紙」は1以上の編集画像が印刷されたシール紙を意味し、「写真シール」は、画像が印刷された個々のシールを意味する。
また、写真シール販売機1に設けられている各種の部位(例えば、硬貨投入口41、硬貨返却口42、写真シール排出口50等)は、図1に示す場所に限定されない。例えば、硬貨投入口41と硬貨返却口42は、写真シール排出口50の下部にあってもよい。
図2は、写真シール販売機1の機能的構成例を示すブロック図である。
写真シール販売機1の制御部101には、カメラ21、画像表示部22、照明装置24aおよび24b、硬貨処理部102、カーテン部103、操作入力部104、スピーカ105、通信部106、撮影処理部107、プリンタユニット131、記憶部181、ROM(Read Only Memory)182、RAM(Random Access Memory)183、ドライブ191、およびリムーバブルメディア192が接続されており、各部は、制御部101により制御される。
制御部101にはまた、必要に応じて、ドライブ191が接続される。ドライブ191には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア192が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて記憶部181にインストールされる。
写真シール販売機1にインストールされ、写真シール販売機1によって実行可能な状態とされるプログラムを記録する記録媒体は、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM、DVDを含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア192、またはプログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM182や、記憶部181などにより構成される。プログラムのインストールは、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行うこともできる。
写真シール販売機1では、制御部101が、ROM182にインストールされているプログラムを実行することにより、各種の処理を実行する。
カメラ21は、例えば、CCD,CMOS等の撮像素子により構成される。カメラ21は、撮影処理部107により、制御部101を介して、制御される。カメラ21は、被写体(ユーザ)を撮影(撮像)し、その結果得られる画像を、ライブビュー画像(信号)として、制御部101を介して撮影処理部107に供給する。また、カメラ21は、ライブビュー画像の中から、所定のタイミングのフレーム画像を抽出し、静止画像を得る。カメラ21は、その得られた静止画像(信号)を、制御部101を介して撮影処理部107に供給する。
画像表示部22は、例えば、表面に透明なタッチパネル121が積層された液晶ディスプレイにより構成される。画像表示部22は、撮影処理部107から、制御部101を介して供給されるライブビュー画像信号(RGB信号)に基づいて、被写体のライブビュー画像(動画像)をリアルタイムで表示する。また、画像表示部22は、撮影処理部107から、制御部101を介して供給される静止画像信号に基づいて、被写体の静止画像を表示する。さらに、画像表示部22は、制御部101を介して供給されるライブビュー画像信号と静止画像信号に基づいて、被写体のライブビュー画像と静止画像を、例えば、横方向に並べて表示する。
なお、ライブビュー画像と静止画像は、縦方向に並べて表示されるようにしてもよいし、一部が重なるように表示されてもよい。また、画像表示部22に表示されるライブビュー画像と静止画像は、同一の大きさとすることもできるし、異なる大きさとすることもできる。画像表示部22にライブビュー画像と静止画像が同一の大きさで表示される場合、ユーザは、ライブビュー画像と静止画像を容易に見比べることができる。
また、画像表示部22は、撮影処理部107のコツ撮影処理部111から制御部101を介して供給される、きれいに撮影するためのポーズのコツ(アドバイス)を表すコツメッセージを表示(出力)する。さらに、画像表示部22は、制御部101の制御により、撮影画像とともに、画像編集用GUI(Graphical User Interface)等を表示する。ユーザは、タッチペン23を操作することにより、画像表示部22に表示された画像編集用GUIを利用して、画像表示部22に表示された撮影画像に対する編集入力作業を行う。
照明装置24は、撮影処理部107により、制御部101を介して制御される。照明装置24は、筐体10の外部を所定の明るさで照明するとともに、静止画像が取得されるタイミングに合わせて、フラッシュ光を出射する。なお、照明装置24aおよび24bには、例えば、拡散板が設けられており、照明装置24aおよび24bにより出射されたフラッシュ光は、拡散板で拡散され、被写体に照射される。
制御部101は、ROM182に記憶されているプログラムやデータにしたがって、写真シール販売機1全体の動作、処理を制御する。例えば、制御部101は、撮影処理部107を制御し、きれいに写るコツを指示してユーザ(被写体)を撮影するコツ撮影処理、テーマに基づいてユーザを撮影するテーマ撮影処理、またはユーザを撮影する通常撮影処理を行う。
硬貨処理部102は、例えば、図1の硬貨投入口41から投入された硬貨の金額を検出し、所定の代金が投入された場合、ゲーム(撮影、編集、および印刷)処理の起動を指令する起動信号を制御部101に供給する。また、硬貨処理部102は、例えば、硬貨投入口41から所定の代金より多い金額の硬貨が投入された場合、つり銭の金額を算出し、算出したつり銭の硬貨を硬貨返却口42に排出する処理を行う。
カーテン部103は、撮影処理部107により、制御部101を介して制御される。カーテン部103は、例えば、ユーザの所望の背景カーテン16を閉じる処理を行う。例えば、ユーザが、画像表示部22に表示された複数の背景カーテン16の種類から、タッチペン23を操作し、所望の背景カーテン16を選択すると、ユーザの選択した背景カーテン16を表すカーテン選択信号が、制御部101を介して撮影処理部107に供給される。撮影処理部107は、そのカーテン選択信号に基づいて、カーテン部103を制御し、カーテン選択信号が表す背景カーテン16を閉じる処理を行う。
操作入力部104は、例えば、ボタンなどにより構成されており、ユーザからの操作入力を受け付ける。操作入力部104は、ユーザからの操作入力を受け付けた場合、制御部101を介して、撮影処理部107に、その操作入力を表す操作入力信号を供給する。
スピーカ105は、撮影処理部107により、制御部101を介して制御される。スピーカは、撮影処理部107の制御に応じた音声を出力する。
通信部106は、制御部101の制御により、ネットワークを介しての通信処理を行う。例えば、通信部106は、インターネットを含む各種のネットワークに接続し、撮影画像または編集画像の画像データを蓄積し、配信する専用のサーバに、ユーザにより選択された画像データやユーザの携帯電話機などのメールアドレスを、アップロードする。サーバは、アップロードされた画像データを配信可能な状態で蓄積し、そのURL(Uniform Resource Locator)を、通信部106から取得したメールアドレスの携帯電話機等に送信する。URLを取得した携帯電話機は、そのURLにアクセスすることにより、画像データをダウンロードすることができる。このようにして、写真シール販売機1は、編集画像の画像データを印刷するだけでなく、撮影画像または編集画像の画像データを、サーバを介して携帯電話機等に提供することができる。
撮影処理部107は、コツ撮影処理部111、テーマ撮影処理部112、および通常撮影処理部113から構成される。
コツ撮影処理部111は、制御部101の制御にしたがい、きれいに写るコツを指示してユーザを撮影するコツ撮影処理を行う。即ち、コツ撮影処理部111は、制御部101を介して、カメラ21、画像表示部22、照明装置24、カーテン部103、およびスピーカ105を、それぞれ制御して、コツ撮影処理を行う。例えば、コツ撮影処理部111は、制御部101を介して、画像表示部22を制御し、コツメッセージを表示させる。
テーマ撮影処理部112は、制御部101の制御にしたがい、テーマに基づいてユーザを撮影するテーマ撮影処理を行う。即ち、テーマ撮影処理部112は、コツ撮影処理部111と同様に、制御部101を介して、カメラ21、画像表示部22、照明装置24、カーテン部103、およびスピーカ105を、それぞれ制御し、テーマ撮影処理を行う。例えば、テーマ撮影処理部112は、制御部101を介して、カメラ21、照明装置24、カーテン部103、またはスピーカ105を制御し、テーマに基づいて撮影の条件を変更させる。
通常撮影処理部113は、制御部101の制御にしたがい、ユーザを撮影する通常撮影処理を行う。即ち、通常撮影処理部113は、コツ撮影処理部111と同様に、制御部101を介して、カメラ21、画像表示部22、照明装置24、カーテン部103、およびスピーカ105を、それぞれ制御し、通常撮影処理を行う。
プリンタユニット131は、IDタグリーダ/ライタ141とヘッダ部142から構成される。IDタグリーダ/ライタ141は、シール紙ユニット151に付加されているIDタグ161に記憶されている識別情報を接触、または非接触の通信により読み出し、制御部101に通知する。制御部101は、IDタグリーダ/ライタ141から通知された識別情報に基づいて、装着されているシール紙ユニット151が、写真シール販売機1において使用可能なユニットであるかどうかを判定し、使用可能なユニットであると判定したときのみ、その使用を可能にする。制御部101は、写真シール販売機1において使用可能とされるシール紙ユニット151の識別情報を管理している。
これにより、写真シール販売機1に対応していない(純正のものでない)シール紙162が利用されるのを防止することができる。また、IDタグ161により、シール紙162の残量等も管理される。なお、シール紙ユニット151が純正のものであるかどうかは、シール紙ユニット151にプリントされているバーコード、シールシートとセットで使用されるIC(Integrated Circuit)カードなどにより確認するようにしてもよいし、あるいは、シール紙ユニット151の寸法、形状などにより、機械的に装填可能とすることで確認するようにしてもよい。
ヘッダ部142は、制御部101の制御により、シール紙ユニット151に予めセットしてあるシール紙162上に、編集画像(データ)を印刷する。なお、シール紙162は、例えばロール状に巻かれた状態で、シール紙ユニット151内に収められており、制御部101は、シール紙ユニット151を制御して、このロール状に巻かれたシール紙162から必要な長さ分だけ紙を引き出させ、ヘッダ部142に、その引き出された部分に印字させることにより、編集画像を印刷させる。制御部101は、編集画像が印刷された部分のシール紙162をロールから切り離し、写真シール紙排出口50から排出して、ユーザに提供する。
シール紙ユニット151は、写真シール販売機1から着脱可能になっており、内部にシール紙162を装填し、またIDタグリーダ/ライタ141が識別情報を読み取り可能な所定の位置に、IDタグ161が付加されている。IDタグ161は、例えば、ICタグ(制御タグ)、ICカードのメモリにより構成され、識別情報として固有のIDを記憶する。即ち、シール紙ユニット151に付加されているIDタグ161には、個々のシール紙ユニット151を識別する識別情報等を管理するIDが書き込まれている。なお、IDタグ161は、シール紙162と一体にし、分離不可とするようにしてもよい。
記憶部181は、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、制御部101により制御されて写真シール販売機1のゲームにおける設定情報等のデータ、およびプログラム等を保存する。例えば、記憶部181は、シール紙162を印刷するために必要な選択画像の枚数等の設定情報、部位に対応するコツメッセージ等を記憶する。
ROM182には、例えば、制御部101により実行されるプログラムかデータが記憶される。RAM183には、制御部101の作業中のデータを記憶するとともに、各部においてユーザが行った選択、指示等の情報を一時記憶する。
ドライブ191は、リムーバブルメディア192へのデータの記録を制御するとともに、リムーバブルメディア192からのデータの再生を制御する。
図3のフローチャートを参照して、図2の制御部101が行うゲーム処理の一例を説明する。
ステップS11において、制御部101は、図2の硬貨処理部102からの、ゲーム処理を起動するための起動信号に基づいて、所定の代金の硬貨が硬貨投入口41から投入されたかどうかを判定する。
具体的には、硬貨処理部102は、硬貨投入口41から投入された硬貨の金額を検出し、所定の代金以上の硬貨が投入されると、ゲーム処理の起動を指令する起動信号を制御部101に供給する。そして、制御部101は、起動信号が供給されたかどうかを判定することにより、所定の代金の硬貨が投入されたかどうかを判定する。
ステップS11において、所定の代金の硬貨が硬貨投入口41に投入されていないと判定された場合、制御部101は、所定の代金の硬貨が硬貨投入口41から投入されたと判定するまで待機する。
ステップS11において、所定の代金の硬貨が硬貨投入口41から投入されたと判定された場合、ステップS12に進み、制御部101は、ユーザ(被写体)を撮影する撮影処理を行う。この撮影処理は、後述する図4のフローチャートを参照して説明する。
ステップS12の処理後は、ステップS13に進み、制御部101は、ステップS12で撮影の結果得られた撮影画像を編集する編集処理を行う。この編集処理は、後述する図16と図17のフローチャートを参照して説明する。
ステップS13の処理後は、ステップS14に進み、制御部101は、ステップS13で編集の結果得られた編集画像をシール紙162に印刷する印刷処理を行い、処理を終了する。この印刷処理は、後述する図20のフローチャートを参照して説明する。
次に、図4を参照して、図3のステップS12の撮影処理の一例を説明する。
ステップS31において、制御部101は、「撮影コースを選択してね」というメッセージ(撮影の種類を表す撮影コースの選択を促すメッセージであれば、これに限定されず、また、メッセージはスピーカ105により音声として出力してもよい)を画像表示部22に表示させるとともに、撮影コースをユーザに選択させるための撮影コース選択画面を画像表示部22に表示させる。例えば、画像表示部22には、撮影コース選択画面として、きれいに写るコツを指示してユーザ(被写体)を撮影するコツ撮影コース、テーマに基づいてユーザを撮影するテーマ撮影コース、およびコツを指示しないで、デフォルトの撮影条件でユーザを撮影する通常撮影コースが表示される。なお、以下では、撮影コースは、コツ撮影コース、テーマ撮影コース、および通常撮影コースの3コースとする。
ステップS31の処理後は、ステップS32に進み、制御部101は、ユーザにより撮影コースが選択されたかどうか、即ち、画像表示部22に表示された撮影コース選択画面の撮影コースの中から、ユーザの所望の撮影コースが、タッチペン23を操作することにより選択されたかどうかを判定し、撮影コースが選択されたと判定された場合、ステップS33に進む。
ステップS33において、制御部101は、ユーザにより選択された撮影コースがコツ撮影コースであるかどうかを判定し、コツ撮影コースであると判定した場合、ステップS35に進む。
ステップS35において、制御部101は、コツ撮影処理部107に撮影の開始を指令し、きれいに撮影するためのポーズのコツを指示してユーザを撮影するコツ撮影処理を行わせ、図3のステップS12に戻る。このコツ撮影処理は、後述する図6のフローチャートを参照して説明する。
また、ステップS32において、ユーザにより撮影コースが選択されていないと判定された場合、ステップS34に進み、制御部101は、撮影処理を開始してからの経過時間が15秒より長いかどうかを判定する。具体的には、制御部101は、不図示のタイマを用いて、撮影処理を開始してからの経過時間を計時し、その経過時間が15秒より長いかどうかを判定する。
ステップS34において、撮影処理を開始してからの経過時間が15秒より長くはないと判定した場合、ステップS32に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップS34において、撮影処理を開始してからの経過時間が15秒より長いと判定された場合、ステップS35に進みコツ撮影処理が行われる。
従って、ユーザが撮影コース選択画面において、撮影コースの選択を行わない場合には、デフォルトで、コツ撮影コースが選択される。なお、デフォルトで選択される撮影コースは、テーマ撮影コース、または通常撮影コースであってもよい。
一方、ステップS33において、ユーザにより選択された撮影コースがコツ撮影コースではないと判定された場合、ステップS36に進み、制御部101は、ユーザにより選択された撮影コースが、テーマに基づいてユーザを撮影するテーマ撮影コースであるかどうかを判定し、テーマ撮影コースであると判定した場合、ステップS37に進み、テーマ撮影処理部112に撮影の開始を指令し、テーマ撮影処理を行わせ、図3のステップS12に戻る。このテーマ撮影処理は、後述する図13のフローチャートを参照して説明する。
ステップS36において、ユーザにより選択された撮影コースがテーマ撮影コースではないと判定された場合、即ち、ユーザにより選択された撮影コースが通常撮影コースである場合、制御部101は、ステップS38に進み、通常撮影処理部113に撮影の開始を指令し、ユーザを撮影する通常撮影処理を行わせ、図3のステップS12に戻る。この通常撮影処理は、後述する図15のフローチャートを参照して説明する。
図5は、図4のステップS31で画像表示部22に表示されるメッセージと撮影コース選択画面の表示例を示している。
図5の画像表示部22には、「撮影コースを選択してね」というメッセージ200、コツ撮影コースに対応するコツ撮影コースボタン(GUI画像)201、テーマ撮影コースに対応するテーマ撮影コースボタン202、通常撮影コースに対応する通常撮影コースボタン203、および選択した撮影コースを決定するための選択ボタン204が表示されている。
ユーザは、画像表示部22に表示されたツ撮影コースボタン201、テーマ撮影コースボタン202、および通常撮影コースボタン203のうち、所望の撮影コースのボタンをタッチペン23を操作して選択する。その後、ユーザは、選択ボタン204をタッチペン23を操作することにより、その選択した撮影コースを最終的に決定する。この操作により、上述した図4のステップS33、およびステップS35乃至S38において、ユーザが決定(選択)した撮影コースに基づいて、コツ撮影処理、テーマ撮影処理、または通常撮影処理が行われる。
次に、図6を参照して、図4のステップS35の撮影処理の一例を説明する。なお、このコツ撮影処理は、制御部101の指令によって、コツ撮影処理部111により行われる。
ステップS51において、コツ撮影処理部111は、撮影のための準備をする撮影準備処理を行う。この撮影準備処理は、後述する図12のフローチャートを参照して説明する。
ステップS51の処理後は、ステップS52に進み、コツ撮影処理部111は、カメラ21を制御し、ユーザ(利用者)を撮影し、その撮影したユーザのライブビュー画像を画像表示部22に表示させる。具体的には、コツ撮影処理部111は、制御部101を介してカメラ21を制御し、ユーザを撮影する。そして、コツ撮影処理部111は、その撮影したライブビュー画像を制御部101を介して取得する。コツ撮影処理部111は、その取得したライブビュー画像を、制御部101を介して、画像表示部22に表示させる。
ステップS52の処理後は、ステップS53に進み、コツ撮影処理部111は、画像表示部22に、撮影のためのカウントダウンの表示を開始させる。ユーザは、そのカウントダウンの間に、ポーズをとり、撮影が行われるまで待機する。なお、カウントダウンの表示と同時にスピーカ105等にカウントダウンのための音声を出力することもできる。
ステップS53の処理後は、ステップS54に進み、コツ撮影処理部111は、カメラ21を制御し、撮影を行う。具体的には、コツ撮影処理部111は、制御部101を介してカメラ21を制御し、カメラ21により撮影されるライブビュー画像の中から所定のタイミングのフレーム画像を静止画像として抽出する。そして、コツ撮影処理部111は、その抽出された静止画像の画像データを、制御部101を介して取得する。
ステップS54の処理後は、ステップS55に進み、コツ撮影処理部111は、ステップS54で撮影された静止画像(データ)を、コツが与えられる前のユーザの静止画像であるコツなし撮影画像としてRAM183に保存し、ステップS56に進む。
ステップS56において、コツ撮影処理部111は、ステップS54で撮影されたコツなし撮影画像を画像表示部22に表示させ、ステップS57に進む。
ステップS57において、コツ撮影処理部111は、ユーザから、ユーザにコツを提示(表示)する(ポーズのアドバイスをする)のに用いられる指示として、コツなし撮影画像におけるユーザ(被写体)の部位(例えば、目、鼻、口等)に対する指示を受け付ける。即ち、ユーザは、画像表示部22に表示されたコツなし撮影画像に対して、きれいになりたい箇所(コツを要求する部位)をタッチペン23を操作することにより指示する。この操作により、コツなし撮影画像におけるユーザの部位に対する指示が受け付けられる。
なお、ステップS56において、画像表示部22にコツなし撮影画像ではなく、各部位に対応する部位ボタンを表示させ、ユーザがタッチペン23を操作して所望の部位に対応する部位ボタンを選択することにより、部位を指示するようにすることもできる。この場合、コツ撮影処理部111は、部位ボタンに対応する部位を、ユーザの指示した部位として認識することができるので、後述するステップS58をスキップし、ステップS59に進む。
ステップS57の処理後は、ステップS58に進み、コツ撮影処理部111は、ステップS57で指示が受け付けられた部位を認識する。具体的には、コツ撮影処理部111は、コツなし撮影画像を解析して、被写体の目、鼻、口等の各部位のコツなし撮影画像に対する位置(以下、認識位置という)等を抽出する。なお、この位置を抽出する方法の詳細は、例えば、特許第3139617号に開示されている。コツ撮影処理部111は、さらに、ステップS57で指示が受け付けられた部位のコツなし撮影画像に対する位置(以下、選択位置という)を抽出する。コツ撮影処理部111は、その選択位置と認識位置のマッチングを行うことにより、ステップS57で指示が受け付けられた部位を認識する。
ステップS58の処理後は、ステップS59に進み、コツ撮影処理部111は、ステップS58で認識された部位を、きれいに撮影するためのポーズのコツ(アドバイス)を表すコツメッセージを画像表示部22に表示させる。即ち、コツ撮影処理部111は、ステップS58で認識された部位に対するコツメッセージを画像表示部22に表示させる。このように、写真シール販売機1では、ユーザからの指示が受け付けられた部位に対応するコツメッセージを、画像表示部22に表示させることができる。なお、このコツメッセージは、例えば、製造時に、製造元により記憶部181に部位に対応して記憶される。
例えば、ユーザにより顔全体が指示された場合、顔全体をきれいに撮影するためのポーズのコツを表すコツメッセージとして、「あごを引いてみようか?」が画像表示部22に表示される。また、ユーザにより目が指示された場合、目をきれいに撮影するためのポーズのコツを表すコツメッセージとして、「もう少し上を向いてね!」が画像表示部22に表示される。なお、コツメッセージの表示と同時にスピーカ105等にコツメッセージの音声を出力することもできる。また、コツメッセージを表示させる代わりに、スピーカ105等からコツメッセージの音声を出力させることもできる。
このように、写真シール販売機1では、コツメッセージが画像表示部22に表示されるので、ユーザは、そのコツメッセージで知らされたコツを踏まえて、より効果的な姿勢(ポーズ)で撮影を行うことができる。従って、ユーザをきれいに撮影し、ユーザの満足度を向上させるようにすることができる。
ステップS59の処理後は、ステップS60に進み、コツ撮影処理部111は、画像表示部22に、直前のステップS54で撮影されたコツなし撮影画像と、カメラ21により撮影された被写体のライブビュー画像とを並べて表示させる。具体的には、コツ撮影処理部111は、ステップS52と同様に、制御部101を介してカメラ21を制御し、ユーザを撮影する。そして、コツ撮影処理部111は、その撮影したライブビュー画像を制御部101を介して取得する。また、コツ撮影処理部111は、直前のステップS56でRAM183に保存されたコツなし撮影画像を読み出す。そして、コツ撮影処理部111は、そのコツなし撮影画像と、カメラ21により取得したライブビュー画像とを、画像表示部22に並べて表示させる。ここで、ユーザは、ステップS59で表示されたコツメッセージのコツを踏まえてポーズをとる。
ステップS60では、コツ撮影処理部111は、直前のステップS54で撮影されたコツなし撮影画像と、被写体を撮影したライブビュー画像を並べて表示させるので、ユーザは、コツを踏まえてポーズをとっているユーザのライブビュー画像を、コツなし撮影画像と比べることができる。従って、例えば、ユーザは、コツを踏まえてポーズをとっているユーザのライブビューの画像の方が、コツが踏まえずにポーズをとっているユーザのコツなし撮影画像に比べて、きれいに写ることを認識することができる。
ステップS60の処理後は、ステップS61に進み、コツ撮影処理部111は、ステップS53と同様に、画像表示部22に、撮影のためのカウントダウンの表示を開始させる。ユーザは、そのカウントダウンの間に、コツを踏まえてポーズをとり、撮影が行われるまで待機する。
ステップS61の処理後は、ステップS62に進み、ステップS54と同様に、カメラ21を制御し、撮影を行う。
ステップS62の処理後は、ステップS63に進み、コツ撮影処理部111は、ステップS62で撮影された画像を、直前のステップS54で撮影されたコツなし撮影画像に対応する、コツが与えられたユーザの静止画像であるコツ撮影画像として、RAM183に保存し、ステップS64に進む。
ステップS64において、コツ撮影処理部111は、ステップS54で撮影されたコツなし撮影画像と、そのコツなし撮影画像に対応するコツ撮影画像とを画像表示部22に並べて表示させる。このように、コツ撮影処理部111は、コツなし撮影画像とコツ撮影画像を並べて表示させるので、ユーザは、コツなし撮影画像とコツ撮影画像とを比べることができる。なお、コツなし撮影画像とコツ撮影画像が複数ある場合、コツ撮影処理部111は、すべてのコツなし撮影画像と、それらに対応するコツ撮影画像を画像表示部22に並べて表示させることもできる。
ステップS64の処理後は、ステップS65に進み、ステップS55でRAM183に保存されたコツなし撮影画像の枚数と、ステップS63でRAM183に保存されたコツ撮影画像の枚数との和(保存枚数)が、8枚より多いかどうかを判定する。
ステップS65において、保存枚数が8枚より多いと判定された場合、コツ撮影処理部111は、図4のステップS35に戻る。
また、ステップS65において、保存枚数が8枚より少ないと判定された場合、コツ撮影処理部111は、ステップS66に進み、コツ撮影処理を開始してからの時間が2分(撮影制限時間)より長いかどうかを判定する。具体的には、コツ撮影処理部111は、不図示のタイマを用いて、コツ撮影処理(図4のステップS35)を開始してからの時間を計時し、その時間が2分より長いかどうかを判定する。なお、この2分という時間は撮影制限時間の例であり、この撮影制限時間は2分以外であってもよい。
ステップS66において、コツ撮影処理を開始してからの時間が2分より長くはないと判定された場合、コツ撮影処理部111は、ステップS51に戻り、上述した処理を繰り返す。なお、コツ撮影処理部111は、ステップS52に戻り、撮影準備処理を再度行わないようにすることもできる。また、コツ撮影処理部111は、ステップS56に戻り、撮影準備処理を再度行ったり、コツなし撮影画像を再度撮影しないようにすることもできる。
一方、ステップS66において、コツ撮影処理を開始してからの時間が2分より長いと判定された場合、コツ撮影処理部111は、図4のステップS35に戻る。
図7は、図6のステップS56で画像表示部22に表示されるコツなし撮影画像の表示例を示している。
図7の画像表示部22には、「きれいになりたい箇所を選んでね!」というメッセージと、コツなし撮影画像が表示されている。
図7の例では、ユーザは、コツなし撮影画像の被写体(ユーザ)の顔の輪郭の近辺を、タッチペン23aで操作することにより、きれいになりたい箇所(部位)である顔全体を指示している。
図8は、図6のステップS59で画像表示部22に表示されるコツメッセージの表示例を示している。なお、図8は、図7で説明したように、ユーザにより、きれいになりたい箇所として顔全体が指示された場合に表示されるコツメッセージを示している。
図8の画像表示部22には、ユーザにより、きれいになりたい箇所として指示された顔全体がきれいに撮影するためのポーズのコツとして、「あごを引いてみようか?」というコツメッセージが表示されている。
図9は、図6のステップS60で画像表示部22に並べて表示されるコツなし撮影画像とライブビュー画像の表示例を示している。
図9の画像表示部22には、「撮影するよ!」というメッセージと、「撮影のコツはつかめたかな?」というメッセージが表示されている。また、画像表示部22の、図中左側には、コツなし撮影画像251が、図中右側には、ライブビュー画像252が表示されている。さらに、画像表示部22の、図中下部には、撮影を指示するための撮影ボタン253が表示されている。
ユーザは、コツなし撮影画像251を見ながら、コツメッセージにしたがって、ポーズをとる。そして、ユーザは、所望のタイミングで、撮影ボタン253をタッチペン23で操作することにより、撮影を指示する。コツなし撮影画像251とライブビュー画像252が、並べて表示されているので、ユーザは、コツなし撮影画像251に比べて、コツメッセージのコツを踏まえて、ポーズをとっている画像であるライブビュー画像の方がきれいに写っていることを認識し、撮影を指示することができる。
図10Aと図10Bは、それぞれ、図6のステップS54で撮影されたコツなし撮影画像と、図6のステップS62で撮影されたコツ撮影画像の例を示している。
図10Aのコツなし撮影画像では、ユーザ(被写体)の姿勢が悪く、顔全体の写りが悪くなっている。そこで、ユーザは、図10Aのコツなし撮影画像に対して、きれいになりたい箇所として顔全体を選択する。この選択により、画像表示画面22には、顔全体がきれいに写るコツとして、「あごを引いてみようか?」というコツメッセージが表示される。ユーザは、そのコツメッセージのコツを踏まえて、あごを引いて撮影を行い、図10Bのコツ撮影画像を得る。図10Bのコツ撮影画像では、あごが引かれているので、姿勢が良く、顔全体の写りがよくなっている。
図11は、図6のステップS64で画像表示部22に表示されるコツなし撮影画像とコツ撮影画像の表示例を示している。
図11の画像表示部22には、図中左側に、直前のステップS62で撮影されたコツ撮影画像271が表示されている。ここで、コツ撮影画像271は、後述するコツなし撮影画像282に対応するコツ撮影画像である。即ち、コツ撮影画像271は、コツなし撮影画像282が撮影された後、コツメッセージを表示して撮影されたコツ撮影画像である。
画像表示部22には、図中右側に、撮影済みのコツなし撮影画像とコツ撮影画像をサムネイル表示する表示領域272が設けられている。表示領域272には、図中上部に、コツなし撮影画像281と282がサムネイル表示され、コツなし撮影画像281の図中下部に、コツなし撮影画像281に対応するコツ撮影画像291がサムネイル表示されている。コツなし撮影画像282の図中下部には、コツなし撮影画像282に対応するコツ撮影画像271をサムネイル表示するためのサムネイル表示領域292が設けられている。即ち、画像表示部22には、コツなし撮影画像281とそれに対応するコツ撮影画像291が、上下に並べてサムネイル表示される。従って、ユーザは、例えば、コツなし撮影画像281とコツ撮影画像291を比べることができる。
次に、図12を参照して、図6のステップS51の撮影準備処理の一例を説明する。
ステップS81において、コツ撮影処理部111は、「明るさを選んでね」というメッセージ(明るさの選択を促すメッセージであれば、これに限定されず、また、メッセージはスピーカ105により音声として出力してもよい)を画像表示部22に表示させるとともに、照明装置24の明るさを選択するための明るさ選択画面を画像表示部22に表示させる。ここで、明るさ選択画面には、明るさを表す「明」、「暗」等のボタンが表示される。なお、明るさ選択画面には、明るさを連続的に調整することができるスライダ等が表示されるようにしてもよい。
ステップS81の処理後は、ステップS82に進み、コツ撮影処理部111は、ユーザにより照明装置24の明るさが選択されたかどうか、即ち、画像表示部22に表示された明るさ選択画面から、ユーザの所望の明るさが、タッチペン23を操作することにより選択されたかどうかを判定し、ユーザにより照明装置24の明るさが選択されたと判定した場合、ステップS83に進む。
ステップS83において、コツ撮影処理部111は、照明装置24を制御し、ユーザが明るさ選択画面から選択した明るさに、照明装置24の明るさを設定する。そして、コツ撮影処理部111は、ステップS86に進む。
また、ステップS82において、ユーザにより照明装置24の明るさが選択されていないと判定された場合、ステップS84に進み、コツ撮影処理部111は、撮影準備処理を開始してからの経過時間が15秒より長いかどうかを判定し、15秒より長くはないと判定した場合、ステップS82に戻り、上述した処理を繰り返す。
また、ステップS84において、撮影処理を開始してからの経過時間が15秒より長いと判定された場合、ステップS85に進み、コツ撮影処理部111は、照明装置24の明るさをデフォルト値に設定する。なお、明るさのデフォルト値は、例えば、写真シール販売機1の製造元により、製造時に設定される。
ステップS85の処理後は、ステップS86に進み、コツ撮影処理部111は、「カーテンを選んでね」というメッセージ(背景カーテン16の選択を促すメッセージであれば、これに限定されず、また、メッセージはスピーカ105により音声として出力してもよい)を画像表示部22に表示させるとともに、背景カーテン16を選択するためのカーテン選択画面を画像表示部22に表示させる。ここで、カーテン選択画面には、例えば、写真シール販売機1に設けられた複数種類の背景カーテン16(を表すGUI画像)が表示される。
ステップS86の処理後は、ステップS87に進み、コツ撮影処理部111は、ユーザによりカーテンが選択されたかどうか、即ち、画像表示部22に表示されたカーテン選択画面から、ユーザの所望の背景カーテン16が、タッチペン23を操作することにより選択されたかどうかを判定し、背景カーテン16が選択されたと判定された場合、コツ撮影処理部111は、ステップS88に進む。ステップS88において、コツ撮影処理部111は、カーテン部103を制御し、ユーザがカーテン選択画面から選択した背景カーテン16を閉じ、図6のステップS51に戻る。
また、ステップS87において、ユーザにより背景カーテン16が選択されていないと判定された場合、ステップS90に進み、ステップS86においてメッセージとカーテン選択画面を画像表示部22に表示させてからの経過時間が15秒より長いかどうかを判定し、15秒より長くはないと判定した場合、ステップS87に戻り、上述した処理を繰り返す。
また、ステップS90において、経過時間が15秒より長いと判定された場合、ステップS91に進み、コツ撮影処理部111は、カーテン部103を制御し、デフォルトの背景カーテン16を閉じ、図6のステップS51に戻る。なお、デフォルトの背景カーテン16は、例えば、写真シール販売機1の製造元により、製造時に設定される。
次に、図13を参照して、図4のステップS37のテーマ撮影処理の一例を説明する。なお、このテーマ撮影処理は、制御部101の指令によって、テーマ撮影処理部112により行われる。
ステップS101において、テーマ撮影処理部112は、上述した図12の撮影準備処理を行い、ステップS102に進む。
ステップS102において、テーマ撮影処理部112は、「テーマを選択してね」というメッセージ(テーマの選択を促すメッセージであれば、これに限定されず、また、メッセージはスピーカ105により音声として出力してもよい)を表示させるとともに、テーマを選択するためのテーマ選択画面を画像表示部22に表示させる。ここで、テーマ選択画面には、絵画のタイトル、ロケ地、ランドマーク等の複数種類のテーマ(を表すGUI画像)が表示される。
ステップS102の処理後は、ステップS103に進み、テーマ撮影処理部112は、ユーザによりテーマが選択されたかどうか、即ち、画像表示部22に表示されたテーマ選択画面から、ユーザの所望のテーマが、タッチペン23を操作することにより選択されたかどうかを判定し、ユーザによりテーマが選択されていないと判定した場合、テーマ撮影処理部112は、ユーザによりテーマが選択されるまで待機する。
また、ステップS103において、ユーザによりテーマが選択されたと判定された場合、テーマ撮影処理部112は、ステップS104に進み、その選択されたテーマに基づいて、撮影条件を変更する。具体的には、テーマ撮影処理部112は、カメラ21の高さ、カメラ21のズームの有無、カメラ21による撮影のタイミング(ゆっくり、テンポよく等)、カーテンの種類、照明装置24の明るさ、カラーライティング(図示せず)の種類、キャッチライト(図示せず)の有無、ピンライト(図示せず)の有無、フレーム連動フレアライト(図示せず)の有無、スピーカ105による音声出力の有無または強弱等の撮影条件を変更する。
例えば、テーマが「ホラー」である場合、スピーカ105から大音量で「キャー!!」という効果音を出力する。これにより、写真シール販売機1(の制御部101)は、ユーザに恐怖感を味あわせながら撮影を行い、テーマに合った撮影画像を得ることができる。
ステップS104の処理後は、ステップS105に進み、テーマ撮影処理部112は、図6のステップS52と同様に、カメラ21を制御し、ユーザを撮影し、その撮影したユーザのライブビュー画像を画像表示部22に表示させる。なお、テーマに合ったCG(Computer Graphics)画像をライブビュー画像に合成させて、画像表示部22に表示させてもよい。
ステップS105の処理後は、ステップS106に進み、テーマ撮影処理部112は、カメラ21を制御し、図6のステップS53と同様に、画像表示部22に、撮影のためのカウントダウンの表示を開始させる。ユーザは、そのカウントダウンの間に、ポーズをとり、撮影が行われるまで待機する。
ステップS106の処理後は、ステップS107に進み、テーマ撮影処理部112は、図6のステップS54と同様に、カメラ21を制御し、撮影を行い、ステップS108に進む。
ステップS108において、テーマ撮影処理部112は、ステップS107で撮影された静止画像を、テーマ撮影画像としてRAM183に保存し、ステップS109に進む。
ステップS109において、テーマ撮影処理部112は、ステップS108でRAM183に保存されたテーマ撮影画像の枚数が、8枚より多いかどうかを判定し、8枚より多いと判定した場合、図4のステップS37に戻る。
ステップS109において、保存枚数が8枚より少ないと判定された場合、テーマ撮影処理部112は、ステップS110に進み、図6のステップS66と同様に、テーマ撮影処理を開始してからの時間が2分(撮影制限時間)より長いかどうかを判定する。なお、この2分という時間は撮影制限時間の例であり、この撮影制限時間は2分以外であってもよい。
ステップS110において、テーマ撮影処理を開始してからの時間が2分より長くはないと判定された場合、テーマ撮影処理部112は、ステップS101に戻り、上述した処理を繰り返す。なお、テーマ撮影処理部112は、ステップS102に戻り、撮影準備処理を再度行わないようにすることもできる。
また、ステップS110において、テーマ撮影処理を開始してからの時間が2分より長いと判定された場合、テーマ撮影処理部112は、図4のステップS37に戻る。
図14Aと図14Bは、図13のステップS107でカメラ21により撮影されたテーマ撮影画像の例を示している。なお、図14Aのテーマ撮影画像と図14Bのテーマ撮影画像では、撮影条件としてカメラの高さが異なっている。
図14Aのテーマ撮影画像は、撮影条件としてのカメラ21の高さがデフォルトの高さにされた場合の、カメラ21により撮影されたテーマ撮影画像である。
図14Bのテーマ撮影画像は、撮影条件としてのカメラ21の高さが図14Aのテーマ撮影画像を撮影したカメラ21の位置に比べて高くされた場合に、カメラ21により撮影されたテーマ撮影画像である。
図14Aと図14Bに示すように、撮影条件としてカメラ21の高さを変更することにより、雰囲気の異なる撮影を行うことができる。そこで、テーマに基づいて雰囲気が異なるように、撮影条件が変更される。
次に、図15を参照して、図4のステップS38の通常撮影処理の一例を説明する。なお、この通常撮影処理は、制御部101の指令によって、通常撮影処理部113により行われる。
ステップS121において、通常撮影処理部113は、上述した図6の撮影準備処理を行い、ステップS122に進む。
ステップS122において、通常撮影処理部113は、カメラ21を制御し、図6のステップS52と同様に、カメラ21を制御し、ユーザを撮影し、その撮影したユーザのライブビュー画像を画像表示部22に表示させる。
ステップS122の処理後は、ステップS123に進み、通常撮影処理部113は、カメラ21を制御し、図6のステップS53と同様に、画像表示部22に、撮影のためのカウントダウンの表示を開始させる。ユーザは、そのカウントダウンの間に、ポーズをとり、撮影が行われるまで待機する。
ステップS123の処理後は、ステップS124に進み、通常撮影処理部113は、図6のステップS54と同様に、カメラ21を制御し、撮影を行う。
ステップS124の処理後は、ステップS125に進み、通常撮影処理部113は、ステップS124で撮影した静止画像を、通常撮影画像としてRAM183に保存し、ステップS126に進む。
ステップS126において、ステップS125でRAM183に保存された通常撮影画像の枚数が、8枚より多いかどうかを判定し、8枚より多いと判定した場合、図4のステップS38に戻る。
また、ステップS126において、保存枚数が8枚より少ないと判定された場合、通常撮影処理部113は、ステップS127に進み、通常撮影処理を開始してからの時間が2分(撮影制限時間)より長いかどうかを判定する。なお、この2分という時間は撮影制限時間の例であり、この撮影制限時間は2分以外であってもよい。
ステップS127において、通常撮影処理を開始してからの時間が2分より長くはないと判定された場合、通常撮影処理部113は、ステップS121に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップS127において、通常撮影処理を開始してからの時間が2分より長いと判定された場合、通常撮影処理部113は、図4のステップS38に戻る。
次に、図16および図17を参照して、図3のステップS13の編集処理の一例を説明する。
ステップS141において、制御部101は、図6のステップS55、S63、図13のステップS108、または図15のステップS125でRAM183に保存された撮影画像(静止画像)の一覧を、例えばサムネイル(縮小画像)で画像表示部22に表示させるとともに、「印刷する画像を選択してね」というメッセージ(印刷する画像の選択を促すメッセージであれば、これに限定されず、また、メッセージは音声出力してもよい)を表示させ、ステップS142に進む。
ステップS142において、制御部101は、設定された枚数分だけ画像が選択されたかどうかを判定する。
具体的には、例えば、写真シール販売機1の製造元は、その製造時に、シール紙162を印刷するために必要な画像の枚数等の設定情報を記憶部181に記憶させておく。制御部101は、その設定情報に基づいて、設定された画像の枚数分だけ画像が選択されたかどうかを判定する。例えば、設定情報として、印刷するために必要な画像の枚数は4枚であるという情報が記憶部181に記憶されている場合、制御部101は、タッチペン23を操作することにより、画像表示部22に表示された画像から、印刷対象とする4枚の画像が、印刷画像として選択されたかどうかを判定する。
ステップS142において、設定された枚数分だけ撮影画像が選択されていないと判定された場合、ステップS143に進み、制御部101は、編集処理を開始してからステップS142の処理後までの時間である印刷画像選択時間が設定時間(例えば、20秒)より長いかどうかを判定する。
ステップS143において、印刷画像選択時間が設定時間より長くはないと判定された場合、制御部101は、ステップS142に戻り、上述した処理を繰り返す。
また、ステップS143において、印刷画像選択時間が設定時間(例えば、20秒)より長いと判定された場合、ステップS144に進み、制御部101は、RAM183に保存された撮影画像から、ランダムに設定枚数(例えば、4枚)の撮影画像を、印刷画像として選択する。なお、制御部101は、ユーザにより1枚以上が印刷画像として選択されている場合には、設定枚数に足りない分だけ撮影画像をランダムに選択する。
ステップS142において、設定された枚数分だけ撮影画像が選択されたと判定された場合、またはステップS144の処理後は、ステップS145に進み、制御部101は、ステップS142またはステップS144で選択された設定枚数の画像(例えば、4枚の画像)をそれぞれ縮小した(サムネイル)画像とともに、「編集する画像を選択してね」といったメッセージ(編集する画像の選択を促すメッセージであれば、これに限定されず、また、メッセージは音声出力してもよい)を、画像表示部22に表示させる。このとき、ユーザは、画像表示部22に表示された編集画像のうち、編集対象とする画像をタッチペン23を用いて選択する。
ステップS146において、制御部101は、ユーザによる画像の選択とともに、画像の編集を受け付ける。具体的には、タッチパネル121は、タッチペン23からの入力座標を検出し、その入力座標を位置情報として制御部101に供給する。制御部101は、タッチパネル121より供給される位置情報に基づいて、画像表示部22に表示されているGUI画像や編集対象となる撮影画像等に対する、ユーザによる操作入力の内容を特定し、対応する処理(例えば、編集対象となる撮影画像上に落書き(スタンプ等を含む)を合成する処理)を行う。そして、制御部101は、その処理の結果得られる編集画像を画像表示部22の表示等に反映させる。即ち、ユーザは、画像表示部22に表示されたGUI画像をタッチペン23を用いて選択したり、画像表示部22に表示された撮影画像に対してその上に落書きなどを行うことができる。
ステップS146の処理後は、ステップS147に進み、制御部101は、図6のステップS55、S63、図13のステップS108、または図15のステップS125で、RAM183に保存された撮影画像(データ)を、ステップS146で画像の編集を受け付けた結果得られる編集画像(データ)に更新する。なお、制御部101は、リアルタイムに撮影画像データを更新するようにしてもよい。また、制御部101は、編集画像を、撮影画像とは別に記憶しておき、編集のやり直しが可能となるようにすることもできる。
ステップS147の処理後は、ステップS148に進み、制御部101は、編集処理を開始してからステップS147の処理後までの時間である編集時間が3分より長いかどうかを判定し、編集時間が3分より長くはない(3分以下である)と判定した場合、ステップS146に戻り、再度ユーザに編集作業を行わせる。このとき、ユーザは、例えば、編集する2枚目の画像をタッチペン23を用いて選択し、その画像に対して編集作業を行う。
なお、ステップS148の処理の前に、制御部101は、画像表示部22に終了ボタンを表示させ、その終了ボタンがユーザにより選択されたかどうかの判定を行うようにしてもよい。この場合、終了ボタンがユーザにより選択されたと判定されたとき、制御部101は、編集時間によらず編集を終了させ、図17のステップS149に進む。一方、終了ボタンがユーザにより選択されていない場合、制御部101は、ステップS148に進み、上述した処理を行う。
ステップS148において、編集時間が3分より長いと判定された場合、図17のステップS149に進み、制御部101は、「分割数を選択してね」というメッセージ(分割数の選択を促すメッセージであれば、これに限定されず、また、メッセージは音声出力してもよい)を、画像表示部22に表示させる。
具体的には、例えば、写真シール販売機1の製造元は、その製造時に、設定情報として分割モード(例えば、8分割と16分割)を記憶部181に記憶させておく。制御部101は、その分割モードを読み出し、画像表示部22に表示させる。これにより、ユーザは、8分割と16分割のうち、所望の分割モード(分割数)を選択することができる。
ステップS150において、制御部101は、ユーザの分割モードの選択を受け付け、ステップS151に進む。
ステップS151において、制御部101は、ステップS150で選択を受け付けた分割モードを、RAM183に保存し(記憶させ)、図3のステップS13に戻る。
図18は、図16のステップS141で画像表示部22に表示される画像とメッセージの表示例を示している。なお、図18は、上述した図6のコツ撮影処理が行われ、その結果得られるコツなし撮影画像とコツ撮影画像がRAM183に記憶されている場合の表示例を示している。
図18の画像表示部22には、図中上部に、RAM183に記憶されている4枚のコツなし撮影画像311乃至314が、図中下部に、そのコツなし撮影画像311乃至314にそれぞれ対応する4枚のコツ撮影画像321乃至324が表示されている。また、画像表示部22には、図中上部に、「印刷する画像を選択してね」というメッセージが表示されている。
ユーザは、このように画像表示部22に表示された4枚のコツなし撮影画像311乃至314、および4枚のコツ撮影画像321乃至324から、印刷対象とする画像を、タッチペン23を操作することにより選択する。
図19は、図16のステップS146で画像表示部22に表示される表示画面の例を示している。なお、図19では、編集対象として、コツ撮影画像271が選択されている。
図19の画像表示部22には、図中中央に、図16のステップS145で選択されたコツ撮影画像271が、図中右側に、様々な入力ツール(書き込みツール)を選択するための入力ツールボタン341が表示されている。
入力ツールボタン341には、例えば、手書き文字や図形を書き込むペンツールを選択するためのペンツールボタン342や、設定された文字を入力する文字ツールを選択するための文字ツールボタン343、所定の文字や図形(目をキラキラさせるための星の図形等)を入力するスタンプツールを選択するためのスタンプツールボタン344、および、それらを消去する消しゴムツールを選択するための消しゴムツールボタン345などがある。
ペンツールボタン342がタッチペン23でタッチされた場合、ペンの太さを選択するウインドウや、ペンの種類(例えば、クレヨンのように、線の一部をかすれたように表示する「クレヨンペン」)、ペンの色(例えば、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックで表わされる色)を選択するウインドウが、画像表示部22に表示される。また、文字ツールボタン343またはスタンプツールボタン344がタッチペン23でタッチされた場合も、文字またはスタンプを選択するウインドウが、画像表示部22に表示される。
ユーザは、入力ツールボタン341のうち、所望のツールを選択するためのボタンを、タッチペン23を操作することにより選択する。例えば、ユーザは、手書き文字や図形を書き込む場合、ペンツールボタン342をタッチペン23を操作して選択する。そして、ユーザは、その選択によって表示されるペンの太さを選択するウインドウから、ユーザの所望のペンの太さを、ペンの種類およびペンの色を選択するウインドウから、ユーザの所望のペンの種類およびペンの色を、タッチペン23を操作することにより選択する。その後、ユーザは、タッチペン23を操作して、撮影画像271に対して落書きを行う。
なお、落書きツールとしては、上述したペンツール、文字ツール、スタンプツール、消しゴムツールのほか、編集対象とする画像にエアブラシのように色を塗る背景ブラシツール、フレームを変更するフレームチェンジツール等を設けることができる。
また、図3のステップS12でテーマ撮影処理が行われた場合、そのテーマに応じて、落書きツールを変更してもよい。
次に、図20を参照して、図3のステップS14の印刷処理の一例を説明する。
ステップS161において、制御部101は、図17のステップS151でRAM183に記憶された分割モードを読み出し、ステップS162に進む。
ステップS162において、制御部101は、プリンタユニット131のヘッダ部142を制御し、図16のステップS147において、RAM183に保存された編集画像データ(プリント画像)を、ステップS161で読み出された分割モードに基づいて印刷領域に割り当て、ステップS163に進む。
ステップS163において、制御部101は、ヘッダ部131を制御し、編集画像をシール紙162に印刷して出力する。これにより、写真シール紙排出口50から写真シール紙が排出される。制御部101は、図3のステップS14に戻り、処理を終了する。
次に、図21と図22を参照して、上述した図4のステップS35のコツ撮影処理の他の一例を説明する。
ステップS181乃至S193において、コツ撮影処理部111は、図6のステップS51乃至S63と同様に、カメラ21を制御して撮影を行い、コツなし撮影画像とそれに対応するコツ撮影画像をRAM183に保存する。
ステップS193の処理後は、ステップS194に進み、コツ撮影処理部111は、直前のステップS185でRAM183に保存されたコツなし撮影画像と、直前のステップS193でRAM183に保存されたコツ撮影画像とを、例えば横方向に並べて画像表示部22に表示させる。
ステップS194の処理後は、ステップS195に進み、コツ撮影処理部111は、画像表示部22に表示されたコツ撮影画像とコツなし撮影画像のうちの、いずれか一方が、ユーザがタッチペン23を操作することにより選択されたかどうかを判定し、コツなし撮影画像とコツ撮影画像のうちのいずれも選択されていないと判定した場合、コツ撮影処理部111は、いずれか一方の撮影画像が選択されるまで待機する。
そして、ステップS195において、コツなし撮影画像とコツ撮影画像のうち、いずれか一方の撮影画像が選択されたと判定された場合、コツ撮影処理部111は、図22のステップS196に進み、図6のステップS60と同様に、画像表示部22に、その選択された撮影画像と、カメラ21からのライブビュー画像とを並べて表示させる。
ステップS196の処理後は、ステップS197に進み、コツ撮影処理部111は、図6のステップS53と同様に、画像表示部22に、撮影のためのカウントダウンの表示を開始させる。ユーザは、そのカウントダウンの間に、ライブビュー画像に並べて表示された撮影画像を見ながら、ポーズをとり、撮影が行われるまで待機する。
上述したステップS196では、ユーザにより選択された撮影画像と、カメラ21において取り込まれるライブビュー画像とが、画像表示部22に並べて表示されるので、ユーザは、選択した所望の撮影画像と比べながら、ポーズをとることができる。これにより、ユーザは、容易に所望の撮影画像を得ることができる。
ステップS197の処理後は、ステップS198に進み、図6のステップS54と同様に、コツ撮影処理部111は、カメラ21を制御し、撮影を行う。
ステップS198の処理後は、ステップS199に進み、ステップS198で撮影された静止画像を、新撮影画像としてRAM183に保存し、ステップS200に進む。
ステップS200において、コツ撮影画像処理部111は、図6のステップS65と同様に、ステップS199でRAM183に保存された新撮影画像の枚数が、8枚より多いかどうかを判定する。
ステップS200において、保存枚数が8枚より多いと判定された場合、コツ撮影処理部111は、図4のステップS35に戻る。
また、ステップS200において、保存枚数が8枚より少ないと判定された場合、コツ撮影処理部111は、ステップS201に進み、図6のステップS66と同様に、コツ撮影処理を開始してからの時間が2分(撮影制限時間)より長いかどうかを判定する。なお、この2分という時間は撮影制限時間の例であり、この撮影制限時間は2分以外であってもよい。
ステップS201において、撮影処理の時間が2分より長くはないと判定された場合、コツ撮影処理部111は、図21のステップS181に戻り、上述した処理を繰り返す。なお、コツ撮影処理部111は、ステップS182に戻り、撮影準備処理を再度行わないようにすることもできる。また、コツ撮影処理部111は、ステップS186に戻り、撮影準備処理を再度行ったり、コツなし撮影画像を再度取得しないようにすることもできる。
ステップS201において、撮影処理の時間が2分より長いと判定された場合、コツ撮影処理部111は、図4のステップS35に戻る。
図23は、図21のステップS194で画像表示部22に表示されるコツなし撮影画像とコツ撮影画像の表示例を示している。
図23の画像表示部22には、「選択してね」というメッセージと、「どっちがいいかな?」というメッセージとが表示されている。また、画像表示部22には、図中左側に、コツなし撮影画像401が、図中右側に、コツ撮影画像402が表示されている。さらに、画像表示部22には、図中下部に、撮影画像の選択を決定するための選択ボタン403が表示されている。
ユーザは、画像表示部22に表示されたコツなし撮影画像401とコツ撮影画像402を見て、コツなし撮影画像401とコツ撮影画像402のうち、ユーザの所望する一方の画像をタッチペン23を操作することにより選択する。そして、ユーザは、選択ボタン403をタッチペン23で操作し、選択した撮影画像を決定する。この操作により、図22のステップS196において、ユーザが決定(選択)した画像が、ライブビュー画像に並べて表示される。
[第2実施の形態]
図24は、本発明を適用した写真シール販売機1の第2実施の形態を示す上面図である。なお、図24は、説明の便宜上、内部が透視できるように表現されている。
図24の写真シール販売機1では、図1の写真シール販売機1に、さらに編集対象となる撮影画像等を表示する編集用画像表示部471と472、印刷対象となる編集画像等を表示する事後処理用画像表示部481が設けられている。即ち、図24では、筐体10の背面10cの図中上部に、編集用画像表示部471が、図中下部に、編集用画像表示部472が設けられている。また、筐体10の面10bに事後処理用画像表示部481が設けられている。
図24において、フレーム12内の空間は、ユーザが撮影作業を行うための撮影空間461となっており、筐体10の外部の、編集用画像表示部471と472の周辺の空間は、ユーザが編集作業を行うための編集空間462となっている。また、筐体10の外部の、事後処理用画像表示部471の周辺の空間は、ユーザが印刷および事後処理作業を行うための印刷/事後処理空間463となっている。ここで、事後処理とは、例えば、撮影画像または編集画像の画像データを携帯電話機等に送信するためのメールアドレスを入力させる処理、販売を促進するためのプロモーション画像を事後処理用画像表示部471に表示させる処理等である。なお、事後処理は、編集画像の印刷が開始された後、シール紙162に編集画像が印刷されるまでの間に行われる。
以下に、ユーザにより図24の写真シール販売機1において行われるゲームの流れについて説明する。なお、図24の写真シール販売機1では、印刷処理と同時に事後処理が行われる。
図24の丸で囲んだ番号で示すように、まず第1番目に、ユーザは、撮影空間461に入場し、第2番目に、撮影空間461において、不図示の硬貨投入口に硬貨を投入して、撮影作業を行う。即ち、コツ撮影、テーマ撮影、または通常撮影が行われる。第3番目に、ユーザは、撮影空間461から編集空間462に移動し、第4番目に、編集空間462において、編集用画像表示部471と472に表示された撮影画像に対して編集作業を行う。第5番目に、ユーザは、編集空間462から印刷/事後処理空間463に移動し、第6番目に、印刷/事後処理空間463において、事後処理用画像表示部471を用いて、印刷および事後処理作業を行う。
図24の写真シール販売機1では、撮影空間461、編集空間462、印刷/事後処理空間463がそれぞれ異なる位置に配置されているので、ユーザが撮影空間461で撮影作業を行っている間に、別のユーザが編集空間462で編集作業を行ったり、さらに別のユーザが、印刷/事後処理空間463で印刷/事後処理作業を行うことができる。即ち、3重接客を行う(3つのゲームを同時進行させる)ことが可能となる。
また、図24の写真シール販売機1では、印刷/事後処理空間463において、編集画像の印刷が開始された後、シール紙162への編集画像の印刷が終了するまでの間に、事後処理が行われるので、ユーザは、印刷終了までの時間を楽しむことができる。
次に、図25のフローチャートを参照して、図24の写真シール販売機1の制御部101が行うゲーム処理の一例を説明する。
ステップS301とS302において、制御部101は、図3のステップS11とS12とそれぞれ同様の処理を行い、これにより、所定の代金の硬貨が硬貨投入口41から投入された場合、ユーザを撮影する撮影処理(図4)が行われる。
ステップS302の処理後は、ステップS303に進み、制御部101は、編集空間462が使用中であるかどうかを判定する。具体的には、制御部101は、編集空間462に設けられたセンサ(図示せず)により、編集空間462にユーザが存在するかどうかを検出する。
ステップS303において、編集空間462が使用中であると判定された場合、即ち、センサにより編集空間462を使用しているユーザが検出された場合、制御部101は、ステップS302に戻り、撮影処理を繰り返す。なお、ステップS302において、制御部101は、図4に示した撮影処理を行うこともできるし、撮影コースをユーザに選択させずに、通常撮影処理のみを行うこともできる。この場合、コツ撮影処理やテーマ撮影処理を行う場合に比べて、時間を短縮することができる。また、撮影処理を繰り返すのではなく、図6のステップS66、図13のステップS110、図15のステップS127、または図22のステップS201の撮影制限時間を延長したり、図6のステップS65、図13のステップS109、図15のステップS126、または図22のステップS200の判定で、保存枚数が、例えば8枚より多い枚数であるかどうかを判定するようにすることもできる。
また、ステップS303において、編集空間462が使用中ではないと判定された場合、即ち、センサにより編集空間462を使用しているユーザが検出されなかった場合、制御部101は、ステップS304に進み、図3のステップS13と同様に、ステップ302で撮影の結果得られた撮影画像を編集する編集処理(図16と図17)を行う。
ステップS304の処理後は、ステップS305に進み、制御部101は、図3のステップS14と同様に、ステップS304で編集の結果得られた編集画像をシール紙162に印刷する印刷処理(図20)を行い、リターンし処理を終了する。なお、制御部101は、図20のステップS163において、編集画像の印刷を開始してから、写真シール紙を出力するまでの間に、事後処理を行う。
ステップS304の処理後は、ステップS303と同様に、制御部101は、印刷/事後処理空間463が使用中であるかどうかを判定し、印刷/事後処理空間463が使用中であると判定した場合、編集処理を繰り返すようにすることもできる。なお、編集処理を繰り返すのではなく、図16のステップS148の判定で、編集時間が、例えば3分より長い時間であるかどうかを判定するようにすることもできる。一方、制御部101は、印刷/事後処理空間463が使用中ではないと判定した場合、ステップS305に進む。
以上のように、写真シール販売機1では、ポーズをアドバイスする(コツを提示する)ために用いられる指示を受け付け、その指示に対応するコツのコツメッセージをユーザに対して表示(出力)するようにしたので、例えば、ユーザが、より効果的な姿勢で撮影作業を行うことができるようにし、ユーザの満足度を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、撮影コースとして、コツ撮影コース、テーマ撮影コース、通常撮影コースの3つのコースを用意したが、撮影コースはこれに限定されない。
また、ユーザのタッチペン23の操作により、選択(決定)が行われるようにしたが、ユーザの操作入力部104の操作により、選択(決定)が行われるようにすることもできる。
さらに、本実施の形態では、ユーザによりコツなし撮影画像のユーザの部位が選択され、制御部101は、その選択された部位を、きれいに撮影するためのポーズのコツを表すコツメッセージを表示させたが、占いを行い、その結果に対してコツメッセージを表示させるようにすることもできる。この場合、例えば、製造元は、製造時に、占いの結果に対応するコツメッセージを予め記憶部181に記憶させておき、制御部101は、占いを行い、その結果に対応するコツメッセージを記憶部181から読み出し、画像表示部22に表示させる。また、制御部101は、ユーザの顔のウィークポイントを検出し、そのウィークポイントに対してコツメッセージを表示させるようにすることもできる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図2に示されるように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア192よりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM182や記憶部181が含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において上述した一連の処理を実行するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。