JP2005274577A - 位置測定装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 ターゲット部材に対する平行移動および傾き姿勢をX、Y、Z、ヨー、ピッチ、およびロール(「6D」)で同時に高精度に測定できる位置センサを提供する。
【解決手段】 ターゲット部材210には、コントラストを成した表面に囲まれたターゲット点215、216のアレイが含まれる。位置センサ200では、位置センサ200の画像処理アレイ230が調整可能な円錐角αに応じてOPA要素220に入る光線258だけを受光するようにOPA要素220が角度選択空間フィルタ250と組合せてターゲット点画像の配置において使用される。ターゲット点215、216のZ位置によって大きさが変化する輪状画像が画像処理アレイ230上に生成される。同一画像内の3つ以上のターゲット点215、216の画像を解析すると、ターゲット部材210に対する6D測定値を確定することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光学位置センサ、より詳細には、光学経路アレイと角度フィルタを利用した多軸光学位置センサに関する。
様々な精密2次元(2D)光学位置検出システムが周知である。
例えば、第1の従来技術として、2D格子スケールを使用し、X−Y平面における平行移動を高分解能と高精度で検出する2Dインクリメンタル位置センサが第1特許文献において開示されており、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。
このシステムは本質的には、一次元の光学式エンコーダを直交配置で組み合わせた構成である。ここで、一次元の光学式エンコーダは、高分解能の周期的スケール目盛の特定周期でリードヘッドの位置を検出し、一連の移動中に横切られる周期的スケールの周期のカウントを連続的に増分・減分してリードヘッドとスケールとの間の正味相対移動量を連続的に提供する。
オブジェクト相対位置の3つ以上の自由度を検出できる周知の光学位置センサの種類は極めて限られているが、第2の従来技術として、最大6自由度の相対位置を検出できるプローブを備えるシステムが、第2特許文献において開示されている。
この第2特許文献では、個別のファイバまたはファイバ組を個別の強度検出チャンネルとして機能させたファイバ光束を使用するプローブが開示されている。
個別の強度シグナルは、照明されるターゲット表面のX−Y軸方向の動きと、ターゲット表面に垂直な方向におけるターゲット表面と各ファイバとの近接度とによって変化する。
第3の従来技術として、よく知られているように2つのカメラで立体的に撮像する三角測量システムは、相対位置を最大6自由度で検出することができる。
第4の従来技術として、オブジェクトを撮像し、画像内の特徴からx−y位置を確定し、また、異なる撮像倍率に基づいてZ軸位置と傾き姿勢とを確定することができるシステムも周知である。
米国特許第5,104,225号 米国特許第5,452,838号
しかしながら、第1の従来技術では、リードヘッドとスケールとの間の「Z軸」距離間隔を検出することができない。
また、第2の従来技術において、第2特許文献において開示されているプローブでは、測定分解能が比較的低く、プローブとターゲット表面との間の「Z軸」距離間隔の検出範囲が限られているとともに離間方向の検出範囲が限られている。
第3の従来技術において、2つのカメラによる三角測量システムは、一般的に、巨視的なオブジェクトおよび/またはその位置を測定するために開発された比較的大規模なシステムであるため、ターゲットオブジェクトに極めて近接して使用する比較的コンパクトな精密位置測定システムに組み込めるほど小型化できない。
さらに、このような三角測量配置では一般に、Z軸測定分解能とZ軸測定範囲との間の関係が不必要に制約される。
第4の従来技術では、このような周知のシステムの倍率変化が、Z軸測定分解能とZ軸測定範囲との間の関係を不必要に制約し、最大6自由度の相対位置を精密に測定するために特別な画像処理および/または補正が必要となるような別の問題が生じる。
本発明の目的は、前述の欠点とその他の欠点を克服する位置センサを提供することに関し、より具体的には、「光学経路アレイ」要素(OPA要素)、角度フィルタ、および画像処理アレイを利用して、X、Y、Z、ヨー(左右振れ)、ピッチ(上下振れ)、ロール(回転動)のいずれかまたはこれらの組み合わせを含む最大6自由度のオブジェクトの高精度同時測定(多次元測定または「6D」測定)を可能にする光学位置センサを提供することにある。
OPA要素、角度フィルタ、および画像処理アレイに関して選ばれた設計パラメータに応じて、本発明による光学位置センサの用途には、計測用の精密センサや動作制御システムなどや、コンピュータ入力装置で使用可能な分解能が比較的低くおよび/または検出範囲が比較的長いセンサ、多自由度手動機械コントローラ、巨視的オブジェクト距離方向測定システムなどが含まれるがこれらに限定されるものではない。
本発明の一態様によれば、光学経路アレイ要素は、複数の光学経路要素を通る複数の光学経路を有する。
光学経路アレイ要素は、ターゲット部材上のターゲット形状から生成される物体光を入力するように位置決め可能である。
様々の具体的な実施態様においては、ターゲット形状は、そのターゲット形状によって生じる画像形状に対して良好な画像コントラストを提供する背景上に配置される。
様々の具体的な実施態様においては、ターゲット形状は、ターゲット部材上に周期的な2次元アレイで配置される。様々の具体的な実施態様においては、ターゲット形状は点状である。
本発明の別の態様によれば、角度フィルタ部は1本の光軸を有するとともに、角度フィルタ部は、光学経路アレイ要素から出力される出力物体光を受光し、かつ、アレイ検出器上に画像を形成する出力物体光のうちで特定の方向の選択された光線だけを伝送するように位置決めされる。
アレイ検出器上の画像は、ターゲット部材上の各ターゲット形状にそれぞれ対応する各画像形状を含んでいる。
角度フィルタ部の光線方向選択特性により、それぞれのターゲット形状に対応するそれぞれの画像形状は、入力物体光の光線の組によって決定され、この入力物体光は、光学経路アレイ要素の光学経路要素の各個に操作可能な組に入射するものである。
すなわち、ターゲット形状に対して光学経路要素の操作可能な組は、ターゲット形状から生じるとともに角度フィルタ部により選択される光線を受光する光学経路要素の組である。
本発明のさらに別の態様によれば、一実施態様においては、角度フィルタ部は、光軸と平行な光線を選択するための片側テレセントリックの光学配置において、その光軸に沿って配置された第1レンズとアパーチャを備える。
一実施態様においては、角度フィルタ部は、両側テレセントリックの配置を提供するために配置された第2レンズをさらに備える。
本発明のさらに別の態様によれば、一実施態様において、角度フィルタ部はコリメートアレイを構成し、このコリメートアレイは、入射光線に対して十分に小さい受光角を有する小型管状構造のアレイまたは束である。
一実施態様においては、コリメートアレイは精密加工がされたシリコンで形成された平行光線アレイである。
本発明のさらに別の態様によれば、ターゲット形状が点形状であり、角度フィルタ部が光軸と平行な光線を選択する場合において、光学経路要素の操作可能な組は、光学経路要素の平らな入力面に垂直な方向に沿ってターゲット形状から延びる軸に極角を成して配置される光学経路要素の組である。
個々の極角は、角度フィルタ部が有する光線方向選択特性によって決まる。この極角はさらに、ターゲット点を頂点とする仮想円錐の円錐角である。
このため、本発明のさらに別の態様によれば、様々の具体的な実施態様においては、アレイ検出器上に結像するように角度フィルタ部により選択されるターゲット点光線は、光学経路要素の入力面と交差する仮想円錐部分に位置する円形パターンまたは一連の光学経路要素から生成される。
本発明のさらに別の態様によれば、角度フィルタ部の光軸が円形パターンの軸から離れる方向に傾斜しているような様々の具体的な実施態様においては、円形パターンはアレイ検出器において楕円として撮像される。
本発明のさらに別の態様によれば、ターゲット点の円形または(輪状の)楕円形画像に関与するとともにこれらの画像を規定する光学経路要素の円形パターンの大きさは、円錐軸と平行な方向に沿った光学経路アレイ要素とターゲット部材上のターゲット点との離間距離によって変化する。
このため、ターゲット点の輪状画像の大きさを用いて、光学経路アレイ要素に対するターゲット点のZ軸絶対座標を確定することができる。
本発明のさらに別の態様によれば、アレイ検出器上のターゲット点の輪状画像の中心位置を用いて、光学経路アレイ要素の入力面と平行な平面に沿ったターゲット点の位置を確定することができ、また、光学経路アレイ要素のx−y入力面に沿った光学経路アレイ要素の入力面に対するターゲット点の移動量を確定することもできる。
したがって、撮像された任意のターゲット点の(x,y,z)座標が求められ、このような3つのターゲット点の(x,y,z)座標が与えられれば、本発明による位置測定装置とターゲット部材との相対位置の6自由度が決定される。
本発明の別の態様によれば、ターゲット点の像は、輪状形状の中心から径方向に向かう方向に沿って位置する輪状画像のピクセルの組の強度値によって構成される半径方向の強度プロフィールを有するぼやけた画像である。
ここで、輪状形状の中心とは、実在物ではなく、例えば、輪状形状を円の式でフィッティングしたときにこの円の式から求められる中心を設計上の輪状形状の中心と称するものである。
本発明による様々の具体的な実施態様において、それぞれの半径方向の強度プロフィールの組によって決められる各ピークの組に対して円または楕円の関数がフィッティングされる。
様々な実施態様においては、xとyのスケーリングが実行されて倍率と画像の収差が修正され、それぞれのピークが決定される。
いずれの場合でも得られるフィッティング関数により、ターゲット形状の大きさ(半径方向寸法)と中心位置をサブピクセル補間レベルの高精度で推定できるため、この関数を利用して、任意の撮像されたターゲット点の対応する(x,y,z)座標を確定し、同様の高精度で相対位置を確定することができる。
本発明の別の態様によれば、位置測定装置は、ターゲット部材を照明する光源をさらに備える。
本発明のさらに別の態様によれば、光源は、光学経路アレイ要素を介してターゲット部材を照明するように位置決めされる。
本発明の別の態様によれば、一実施態様においては、角度フィルタ部の光軸が、光学経路アレイ要素の入力面と平行な参照面に対してほぼ垂直な方向に沿って配置され、光学経路アレイ要素からの出力物体光が、参照面に対して角度を成して傾斜している屈折面で屈折され、その結果、光軸とほぼ平行な方向に選択された光線が、屈折面で屈折する光線を含むようになる。
様々な実施態様においては、屈折面は、プリズム要素の表面により提供されるか、光学経路アレイ要素の形成に用いられる光ファイバセットの傾斜した出力末端により提供される。
本発明のさらに別の態様によれば、一実施態様においては、位置測定装置は光源とビームスプリッタを備え、角度フィルタ部は、屈折面で屈折する光線を受光するように配置された第1レンズと、光軸と平行な第1レンズに入力される光線が焦点を結ぶ焦点面に配置されたアパーチャとを備える。
ビームスプリッタは、第1レンズとアパーチャとの間の光軸に沿って配置され、第1レンズからの光がビームスプリッタを通った後に焦点面において焦点を結ぶ。なお、ここで、焦点は、実在物ではなく、光線の結像位置を設計上の焦点と称するものである。
光源は、光源からの照明光がビームスプリッタによって進行方向を変えられて、第1レンズおよび光学経路アレイ要素通過し、ターゲット部材を照明するようにビームスプリッタに対して配置される。
本発明の別の態様によれば、前述の様々な要素を含む位置検出装置が、各ターゲット形状にそれぞれ対応する画像形状を少なくとも2つ含む画像をアレイ検出器上に提供する。そして、位置検出装置とターゲット部材との距離間隔が長くなると、対応するそれぞれの画像形状の大きさはアレイ検出器上で増すが、それぞれの画像形状のそれぞれの中心間の間隔はアレイ検出器上で変化しない。
本発明の別の態様によれば、様々の具体的な実施態様においては、光学経路アレイ要素は、互いに平行な光ファイバから成る光ファイバの束、平らな物体光入力面を形成する複数の互いに平行な光ファイバの入力末端、および参照面を備える。
本発明のさらに別の態様によれば、互いに平行な光ファイバは円筒形である。一部の実施態様においては、互いに平行な光ファイバの直径は最小3μm、最大80μmである。なお、光ファイバを円筒形にするとは、必ずしも完全な円筒形にする場合のみならず、凡そ円筒形であればよい。
ただし、これは一例に過ぎず、限定的なものではない。精度の低い様々な別の実施態様においては、これよりも長い直径(最大200μm以上)であってもよい。
本発明の別の態様によれば、様々の具体的な実施態様においては、光学経路アレイ要素は、共面アキシコンレンズの2次元アレイを備え、この共面アキシコンレンズの2次元アレイは、ターゲット部材からの入力物体光が複数のアキシコンレンズに入力され、複数の各アキシコンレンズの少なくとも円錐状表面で屈折して、角度フィルタ部で受光される出力物体光を提供するように配置されている。
本発明のさらに別の態様によれば、各アキシコンレンズの円錐状表面は、突き出た表面またはへこんだ表面のいずれかである。一部の実施態様においては、各アキシコンレンズの中心軸から端部または半径方向の限界までの平均半径方向寸法の2倍は最小3μm、最大150μmである。
本発明のさらに別の態様によれば、様々の具体的な実施態様においては、各アキシコンレンズの円錐状表面はターゲット部材の方を向いており、角度フィルタ部の方向選択特性により、共面アキシコンレンズの面に対してほぼ垂直な方向に沿って屈折する出力物体光の方向選択された光線だけを伝送することができる。
本発明の別の態様によれば、様々な典型的な実施態様においては、本発明による光学経路アレイ要素の各光学経路要素は、屈折アキシコン型レンズ、平面で囲まれた錐体型の屈折性レンズ、プリズム断面を有する比較的細長いリッジ型要素、屈折アキシコン型レンズとほぼ同様に光線を偏向させる回折光学素子、平面で囲まれた錐体型の屈折性レンズとほぼ同様に光線を偏向させる回折光学素子、またはプリズム断面を有する比較的細長いリッジ型要素とほぼ同様に光線を偏向させる回折光学素子のいずれかを備える。
このような共面レンズの2次元アレイは、ターゲット部材からの入力物体光が複数のレンズに入力され、レンズにより効果的に偏向されて、各フィルタ部により受光される出力物体光を提供するように配置される。
本発明の別の態様によれば、各光学経路要素は、プリズム断面を有する比較的細長いリッジ型要素を備え、ターゲット部材は、ターゲット部材のそれぞれの領域を一意に特定するのに使用可能なそれぞれの固有なパターンを複数備える。
以下、本発明の実施の形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
図1は、本発明による光学経路アレイ要素(OPA要素)として使用可能な光ファイバ束に含まれるそれぞれ別の場所に位置決めされた単一の光ファイバ121’および121’’の働きを示す光ファイバ光学経路アレイ(OPA)構成100の等角図である。
以下にさらに詳細に述べるように、本発明による位置センサの様々の具体的な実施態様においては、角度フィルタリング配置により、位置センサのOPA要素として使用される光ファイバ束のそれぞれの光ファイバから特定のそれぞれの実施可能な方向に沿って出力される光だけが位置センサの光学検出器に到達するようになる。
このため、以下の説明において参照する実施可能な極角αは、図2を参照して以下に詳細に述べるように、本発明による様々の具体的な実施態様における特定の位置センサの特定の配置により規定される。
したがって、わかりやすいように、図1では、点115および/または光ファイバ121’および121’’の入力末端を、規定された実施可能な角度αに適合する「選択された」位置に示している。
ただし、一般的な場合に、点115と光ファイバ121’および121’’の入力末端により、実施可能な極角αが規定されると理解すべきではない。
むしろ、一般的な場合に、規定された実施可能な極角αに適合しないように位置決めされた点と光ファイバの入力末端の組み合わせは実施不可である。
すなわち、α以外の入射角に対応する光学経路は、本発明による様々の具体的な実施態様における実施可能な極角αを規定する角度フィルタリング配置により遮断される。
図1は、光ファイバ121’からのそれぞれの実施可能な方向/光学経路126と、光ファイバ121’’からのそれぞれの実施可能な方向/光学経路126’を示している。図1に示した典型的な光ファイバOPA構成100においては、実施可能な方向/光学経路126および126’の、実施可能な方向は互いに平行である。光ファイバ121’および121’’はそれぞれ、対応する軸101および101’を有しており、これらの軸も互いに平行である。したがって、実施可能な方向/光学経路126および126’はそれぞれ、軸101および101’を中心として縦方向に同じ角度(図示していない)を成している。さらに、実施可能な方向/光学経路126および126’はそれぞれ、軸101および101’に対して同じ実施可能な極角αを成している。
図1に示したように、2本の光ファイバ121’および121’’は、点115に対してそれぞれ実施可能な位置に位置決めされた光ファイバである。すなわち、光ファイバ121’および121’’の軸101および101’はそれぞれ、光ファイバ121’および121’’それぞれが、それぞれの軸に対して実施可能な極角αをなして点115から光を受光することができるように位置決めされる。具体的には、光ファイバ121’は軸101に沿った方向にあり、図1におけるその下端(入力末端または前端)において、点115からの光線の細いビーム103を受光する。言い換えれば、光ファイバ121’の前端は、点115からの光がファイバ軸101に対して実施可能な極角αを成して前端に入るという条件を満たす位置にある。以下にさらに詳細に述べるように、光線103からの光は、光ファイバ121’の上端または後端から抜けて光円錐125を形成する。
光ファイバ121’は内部反射により光を入力末端面から他方の末端に伝えるため、光線のビーム103の公称角度αが保たれる。すなわち、ファイバ121’の末端が、末端での屈折を無視できるほどその軸101に対して名目上垂直であると仮定すれば、実施可能な極角αを成してファイバ121’に入る光は、実施可能な公称円錐角αを有する光円錐125の周囲に分布するファイバの他方の末端から抜ける。さらに、光ファイバ121’が点115から受光する光は角度βを成し、光ファイバ121’の出力において、光円錐125は、軸101に対して半径方向に沿った平面において同じ角度βを名目上成している。
前述のように、実施可能な方向/光軸126とほぼ平行に出力される光円錐125の光は、本発明による位置センサの角度フィルタリング配置を通過し、位置センサの光学検出器に到達する。本発明による様々の具体的な実施態様においては、光学検出器は2次元アレイ検出器であり、実施可能な方向/光軸126とほぼ平行に出力される光円錐125の光は、光学検出器のそれぞれのピクセルまたは小さいピクセル群に当たって、光学検出器上に画像の一部分を形成する。
光ファイバ121’’の働きは、光ファイバ121’と同様である。具体的には、光ファイバ121’’は軸101’に沿った方向にあり、光ファイバ121’’の前端は、点115からの光がファイバ軸101’に対して実施可能な極角αを成して入力末端に入るという条件を満たす位置にある。点115からの光線の細いビーム104が光ファイバ121’’を通り、その後端から抜けて、実施可能な公称円錐角αを有する光円錐125’を形成する。このため、実施可能な方向/光軸126’とほぼ平行に出力される光円錐125’の光は、本発明による位置センサの角度フィルタリング配置を通過し、光学検出器に到達する。前述のように、様々の具体的な実施態様においては、光学検出器は2次元アレイ検出器であり、光軸126’とほぼ平行に出力される光は、光学検出器のそれぞれのピクセルまたは小さいピクセル群に当たって、光学検出器上に画面の別の一部分を形成する。
したがって、本発明による様々の具体的な実施態様においては、同じ点115が光学検出器上の複数の位置に結像される。例えば、図1に示した光ファイバOPA構成100の実施態様では、同じ点115が、2つの個別の光学経路126および126’に沿って伝送される光を受光する位置検出器上の2つの位置に結像される。後述のように、光学経路126および126’相互の空間的関係を、光学検出器に到達する前に様々な光学素子により変更してもよい。
図1に示したように、光ファイバの入力末端は、光ファイバ軸101および101’と平行である円錐軸141、点115に位置決めされた頂点、および実施可能な極角αに等しい円錐角とを有する仮想円錐142の表面上に位置する。仮想面145と一般的な寸法ZおよびRも図1に示している。仮想面145は点115に接しており、円錐軸141に対して垂直である。寸法Zは、仮想面145に対して垂直な方向に沿った光ファイバ入力末端と仮想面145との距離であり、距離Rは、点115から、光ファイバ軸が仮想面145と交差する点までの半径である。
この具体的な実施態様においては、光ファイバの入力末端が仮想円錐142上に位置決めされていない場合、点115は、前述のようには光学検出器上に結像されない。逆に言えば、この具体的な実施態様においては、円錐軸141と平行な軸と、円錐142上に位置決めされた入力末端とを有する任意の光ファイバが、前述のように光学検出器上に点115の画像を生成するように調整可能に位置決めされる。さらに、この具体的な実施態様のこの条件を満たすには、寸法Z(またはZ’など)が増えた場合、実施可能な極角αに応じて円錐142上に光ファイバ入力末端が実施自在に位置決めされるように、対応する寸法R(またはR’など)も増えなければならない。
光ファイバ121’および121’’は、それぞれ平行な軸を有する光ファイバセットと、ファイバ軸に対してほぼ垂直である平面を形成する入力末端とを備える高密度実装の光ファイバ束に含まれる、本発明による様々の具体的な実施態様における光ファイバを代表するものである。このような場合、点115に対して、ZおよびRは、実施可能な光ファイバ入力末端それぞれについて同じであり、実施可能な入力ファイバ末端は図1に示した円143などの円上に位置する。
例えば、Z=Zである場合、実施可能な光ファイバ入力末端は、半径R=Z/tanαの円を形成する一連の入力末端となる。様々の具体的な実施態様においては、半径Rの円に対応する画像が、本発明による位置センサ配置の光学検出器上に形成される。点115と、ファイバ121’および121’’を含むファイバ束との距離間隔がZ=Zに増えた場合、実施可能な光ファイバ入力末端は、異なる光ファイバセットの新しい一連の入力末端となり、半径R=Z/tanαのより大きい円を形成する。したがって、様々の具体的な実施態様においては、半径Rのより大きい円に対応するより大きい画像が、本発明による位置センサ配置の光学検出器上に形成される。
このため、より一般的には、本発明による様々な位置センサ配置においては、位置センサ配置の光学検出器上に結像されるターゲット点により、ターゲット点と位置センサ配置のファイバ束の入力末端との距離間隔に応じて大きさが変化する対応するターゲット形状の画像が生成される。位置センサ配置のファイバ束が、図1に示した座標系140により定義されるX軸またはY軸に沿って点115に対して移動しなければ、実施可能な入力末端の円の公称中心は変化しない。したがって、このような場合に位置センサ配置の光学検出器上に結像される点の対応する画像特徴の公称中心位置は、Z値の変化に伴うターゲット形状の画像の大きさの変化に関係なく、位置検出器上で変化しない。
しかし、位置センサ配置のファイバ束が、X軸またはY軸に沿って点115に対して移動する場合、実施可能な入力末端の円の公称中心が変化し、それに応じて画像形状の公称中心も光学検出器上で変化する。したがって、前述のように、本発明による位置センサ配置では、様々の具体的な実施態様において少なくとも1つのターゲット点を結像させることができ、単一の点と位置センサアレイとの間の3次元相対位置、および/またはこの3次元相対位置の任意の成分を確定するのに使用可能な画像を光学検出器上に提供することができる。
図2は、本発明による位置センサ配置200の第1の一般的な実施態様の詳細な部分図である。図2に示したように、位置センサ配置200には、ターゲット点215および216を含むターゲット部材210、物体光入力面222と物体光出力面223を備えるOPA要素220(図2に示した光ファイバ束を含む)、角度フィルタ部250の具体的な実施態様、および検出器アレイ230が含まれる。
具体的な角度フィルタ部250には、焦点距離fのレンズ256、アパーチャ255、および焦点距離fのレンズ257が含まれる。OPA要素220は、それぞれ前述の光ファイバ121’または121’’と働きが似ている光ファイバ群から形成される光ファイバ束として提供してもよい。図2に示した実施態様においては、光ファイバ束は、それぞれ平行な軸を有する光ファイバセットと、ファイバ軸に対してほぼ垂直である平面を形成する入力末端および出力末端とを備える高密度実装のファイバ束である。
様々の具体的な実施態様においては、ターゲット部材210は、明るい背景上に複数の暗いスポットを含むか生成する。別の実施態様においては、ターゲット部材210は、暗い背景上に複数の明るいスポットを含めるかまたは生成する。いずれの場合でも、スポットの働きは前述の点115と似ている。図2に示したターゲット点215は、このようなスポットを表している。
図2に示したように、ターゲット点215からの光線を、光ファイバ入力末端の実施可能なリングまたは円が受光する。ここで、リングの大きさ2aは、ファイバ束とターゲット点215との距離によって決まる。一般に、OPA要素220を形成するファイバ束のすべての光ファイバが、ターゲット部材210の表面上の一連の点からの光を受光する。しかし、前述のように、また以下にさらに詳細に述べるように、図2に示した具体的な実施態様においては、ファイバの表面法線から角度αを成して角度フィルタ部250の光軸258と平行に、OPA要素220を形成するファイバ束から抜ける光線だけを検出器アレイ230が受光するように、角度フィルタ部250が配置される。このため、このような実施可能な光線だけを図2で強調しているのである。
仮想面245は、前述の仮想面145と同様に定義される。寸法Z215は、光ファイバの軸と平行な方向に沿った、OPA要素220を形成するファイバ束とターゲット点215との距離間隔を表す。Z>0である場合、大きさが2aである光ファイバの実施可能な円により、検出器アレイ230上に楕円形の画像が生成される。この画像が検出器アレイ上で楕円形になるのは、実施可能な光ファイバの出力末端の実施可能な円が縮められるからである。この縮みが生じる原因は、光軸258と、出力末端の実施可能な円の平面に対して垂直である軸とが角度αを成しているからである。楕円の短径は2bに等しく、図2のページと平行な平面上に位置する。楕円の長径は2aに等しく、図2のページに対して垂直な平面上に位置する。長径と短径は、次のように記述することができる。
Figure 2005274577
Figure 2005274577
したがって、角度αが既知であるため、アレイ検出器230により得られる画像における楕円の長径および/または短径に基づいて高さZを確定することができることは明白である。前述のことから、本発明による様々の具体的な実施態様においては、ターゲット点215などの点形状から生成される画像の大きさと形状は、ターゲット部材210の方向ではなくターゲット点のZ座標によってのみ決まる。
前述のように、ターゲット点215が平面245のX軸に沿ってΔX平行移動され、Y軸に沿ってΔY平行移動された場合、楕円の画像中心位置がアレイ検出器230上の対応する方向に沿って平行移動する。特に、図2に示した位置センサ配置200の第1の具体的な実施態様では、X軸に対応する画像平行移動は、縮みが原因でΔXcosαと等しくなり、Y軸に対応する画像平行移動はΔYとなる。したがって、これらの方法により、本発明による位置センサ配置では、ターゲット点215と位置センサ配置との間の平行移動の3自由度(ここでは、一般に、X、Y、Zとする)に沿った位置を測定することができる。
さらに、本発明による様々の具体的な実施態様においては、ファイバ軸に対して垂直な方向に沿ったOPA要素220を形成する光ファイバの寸法が、図2に図式的に示した寸法を超え、角度フィルタ部250と検出器アレイ230の寸法も同様に、光軸258に対して垂直な方向に沿って長くなる。したがって、このような実施態様では、ターゲット部材210上の別のターゲット点との間隔が既知である複数のターゲット点を同時に結像させることができる。図2に示したターゲット点215とターゲット点216は、このような点を表している。
ターゲット215と同様に、ターゲット点216は平面245と似た平面245’を規定し、寸法Z216に対応するZ軸位置を持つ。ターゲット点216のX位置、Y位置、およびZ位置も前述のように確定することができる。したがって、2つの確定されたターゲット点215および216と、ターゲット部材210上におけるこれらの点間の既知の間隔に基づいて、ターゲット点215および216を結ぶ線に沿ったターゲット部材210の角度方向も、周知の方法により2つの平面で確定することができる。このため、本発明によるポジション検出配置では、少なくとも2つのターゲット点を含むターゲット部材について、X、Y、Zなど平行移動の3自由度と少なくとも1つの回転自由度(または角度自由度)に沿ってターゲット部材に対する相対位置を測定することができる。
前述のことから類推すれば、ターゲット部材210上の間隔が既知である1つ以上の追加ターゲット点のX位置、Y位置、およびZ位置も前述のように確定することができる。したがって、間隔が既知であり、ターゲット部材210などのターゲット部材上の平面を定義する少なくとも3つのターゲット点があれば、本発明によるポジション検出配置では、ターゲット部材に対する位置と方向を、X、Y、Zなど平行移動の3自由度と3つの回転自由度(または角度自由度)を含めて測定することができる。
ターゲット部材210はどのような所望の大きさでもよく、ターゲット点215および216など複数のターゲット点を含む様々な種類のパターンを含むことができる。具体的な一実施態様においては、ターゲット部材210には、2本の直交軸に沿って規則正しいピッチで配置された点形状のアレイが含まれる。このようなターゲット部材から生成される画像については、図3を参照して後述する。
様々の具体典型的な実施態様においては、ターゲット部材210は、検出器アレイ230の視野よりも大きい。検出器アレイは、適合性のある信号処理ユニットに実施自在に接続される。前述のように、また以下にさらに詳細に述べるように、この信号処理ユニットは、検出器アレイのピクセルデータを受け取り、ターゲット部材上の様々なパターン要素から生成される画像形状を解析することができる。
様々の具体的な実施態様においては、ターゲット部材210の累積される動きを追跡するために、信号処理ユニットが、所望の繰返し率またはフレーム率でターゲット部材210から生成される連続した画像を入力し解析する。この動きには、ターゲット部材210上に配置された形状の2次元アレイの一方の方向または両方の方向に沿って、1つのピッチ増加量および/または1つの「視野」増加量を超えるターゲット部材210の動きが含まれる。このような場合、ターゲット部材210上のターゲット要素の既知のピッチまたは間隔が、本発明による位置検出配置とターゲット部材との間の全相対移動量を精密に確定するのに使用可能なスケールとなる。
ファイバ軸に対して垂直なX−Y平面上の諸方向に沿った累積される動きを追跡する方法の1つが、画像相関法である。応用可能な様々な相関方法が、米国特許第6,642,506号と、米国特許出願09/9876,162、09/987,986、09/860,636、09/921,889、09/731,671、09/921,711においてて開示されているが、これらをここに参照としてすべて組み込む。
Z軸方向(すなわちファイバ軸と平行な方向)に沿った所望範囲の位置を確定できるように、本発明による位置検出配置を設計または最適化してもよい。当然ながら、このZ範囲が存在するのは、位置検出アレイがターゲット部材と接触する位置までである。これにより、様々な典型的な実施態様におけるZ範囲のZminimum(Zの最小値)が定義される。様々な典型的な実施態様においては、様々なターゲット要素の画像が検出器アレイ230上で重なり合わない場合、ターゲット要素画像のそれぞれのZ座標を確定するためのターゲット要素画像解析に関するシグナル処理は簡素化される。したがって、このような実施態様では、ターゲット部材210上のターゲット要素の最小間隔またはピッチは、Z範囲の所望のZmaximumと実施可能な極角αを考慮した次の関係に従って選択される。
Figure 2005274577
様々な別の具体的な実施態様においては、最小間隔は上記の関係を満たす値を下回る。また、それぞれのターゲット要素画像が検出器アレイ230により検出される画像内で重なり合う場合でも、複雑な画像処理を用いて様々なターゲット要素のZ座標が確定される。
様々な典型的な実施態様においては、OPA要素220を形成するファイバ束には、高密度実装または最密構造配置で配置されたファイバが含まれる。様々の具体的な実施態様においては、ファイバ軸は、互いに少なくともほぼ平行である。様々の具体的な実施態様においては、個々のファイバが少なくともほぼ円筒形である場合に、画像解析結果の精度および/または繰返し精度が最も高くなる。
様々なファイバの最密構造の製作方法および/またはファイバ線引き加工などにより、ファイバ断面の歪み(すなわち、非円筒形のファイバ)が生じることがある。例えば楕円や六角形断面などにファイバが歪んでいる場合、ファイバにより出力される実施可能な光円錐が様々な歪みおよび/または不均等な強度分布を示し、その結果、ターゲット部材のZ座標の確定に用いられる様々な画像処理方法に誤りが生じたり、および/または、複雑な信号処理が必要になる可能性がある。それにもかかわらず、より経済的な部品を使用するために精度をある程度犠牲にする様々な別の具体的な実施態様においては、このようなファイバを用いてもよい。
様々の具体的な実施態様においては、個々のファイバ直径は、アレイ検出器230上のピクセルよりも小さい寸法でファイバ直径が結像するように選択される。非常に精密な測定を実現する具体的な一実施態様においては、ファイバ直径は約6μmである。様々な別の具体的な実施態様においては、3μm〜80μm(またはそれ以上)の範囲のファイバ直径が選択される。ただし、これは一例に過ぎず、限定的なものではない。より経済的な部品を使用するために精度および/または分解能をある程度犠牲にする様々な別の具体的な実施態様においては、直径がより長いファイバが用いられる。このような精度の低い実施態様においては、最大200μm以上の、太い直径を用いてもよい。
角度フィルタ部250に関しては、図2に示した具体的な実施態様においては、角度フィルタ部250には、OPA要素220を形成するファイバ束の出力末端において提供される画像を拡大も縮小もしない両側テレセントリック配置で配置された、2つのレンズと1つのアパーチャが含まれる。図2の実施態様では、レンズ256および257を片面凸レンズとして示しているが、本発明により実施可能な両面凸レンズなど、その他のレンズ構成を用いてもよい。
当業者にとって周知のように、テレセントリック配置では一般に、テレセントリック配置の光軸258とほぼ平行である光線だけが伝送される。このため、OPA要素220を形成するファイバ束に対する角度フィルタ部250の配置および/または方向角により、調整可能な角度αが規定される。また、周知のように、テレセントリック配置では、オブジェクト面(1つまたは複数)からテレセントリック配置までの距離に少なくともほとんど依存しない倍率(図2に示した実施態様においては1:1の倍率)が実現される。図2に示した両側テレセントリック配置でも同様に、テレセントリック配置から画像面(すなわち、アレイ検出器230の平面)までの距離に依存しない画像倍率(図2に示した実施態様においては1:1の倍率)が実現される。
ただし、様々な別の具体的な実施態様においては、レンズ257が角度フィルタ部250から取り除かれ、アパーチャ255から距離fを隔てて、レンズ257の代わりにアレイ検出器230がアパーチャ255とレンズ256に対して固定して取り付けられる。この構成においても、画像倍率1:1が実現される。様々な別の具体的な実施態様においては、1:1以外の所望の拡大または縮小を実現するために、カメラがアパーチャ255から別の距離を隔てて取り付けられる。
前述の実施態様においては、テレセントリック配置での役割に加え、レンズ256の焦点特性により、アパーチャ255を通過する光を集中させて、検出器アレイ230における画像強度が高められるという利点がもたらされる。レンズ256がなければ、角度フィルタ部250がテレセントリックではなくなり、OPA要素220から得られる光全体よりも多くの光がアパーチャ255により除外されるという欠点が生じる。それにもかかわらず、アパーチャ255だけを含む角度フィルタ部250は、より経済的な部品を使用するために精度および/または画像処理の簡易性をある程度犠牲にする、本発明による様々の具体的な実施態様において使用可能である。ただし、このような実施態様では、アレイ検出器230において画像強度とS/N比が低下する。さらに、このような実施態様では、ターゲット部材210上の様々なターゲット要素のZ座標を確定するために、より複雑な画像処理が必要になる。その理由は、角度フィルタ部250にテレセントリック配置がないため、アレイ検出器230上の画像の各部分の有効倍率が異なってくるからである。
図2では、寸法Wも示している。この寸法は、ターゲット部材210上のターゲット点によりアレイ検出器上に生成される前述の楕円などを形成する「画像線」の公称幅である。本発明による様々の具体的な実施態様においては、幅Wは、有効な個別のファイバアパーチャおよび/またはアパーチャ255の大きさおよび/またはレンズ256の焦点効果および/またはレンズ257によって決まる。本発明による位置センサ配置の全体的な精度は、前述の楕円などを形成する「画像線」の各部分の位置を確定する際の分解能に少なくともある程度依存する。
このため、本発明による様々の具体的な実施態様においては、後述のように、「画像線」の各部分の公称位置の確定、適合、または推定はサブピクセル分解能で行なわれる。したがって、様々の具体的な実施態様においては、様々な画像形状の位置決めのためのサブピクセル補間処理を容易にするために、本発明による位置センサ配置は、公称幅Wが画像検出器230上で少なくとも3ピクセルとなるように設計される。より高い精度を実現する様々な別の具体的な実施態様においては、公称幅Wはアレイ検出器230上で最小3ピクセル、最大6ピクセルである。より経済的な部品を使用するために精度および/または画像処理の簡易性をある程度犠牲にする別の具体的な実施態様においては、幅Wは3ピクセル未満であるか6ピクセルを超える。
ターゲット部材210に関しては、様々の具体的な実施態様においては、ターゲット点215などは、ターゲット部材210のレイヤにおけるピンホール形状により提供される。このレイヤは、ターゲット部材210上の同様のピンホールまたはその他の所望のパターン要素を除いて不透明である。このような実施態様においては、ターゲット部材210には、様々なピンホール形状を通して光を伝送させるように配置された光源が含まれる。様々な別の具体的な実施態様においては、類似の画像効果は、ターゲット部材210のレイヤにおける「反射ピンホール」であるターゲット点215により達成される。このレイヤは、ターゲット部材210上の同様の反射ピンホールまたはその他の所望のパターン要素を除いて非反射である。
このような一実施態様においては、ターゲット部材210は、位置センサ配置に面するターゲット部材210の上側から拡散照明され、反射ピンホール形状は、ターゲット部材210に塗付されたまたははめ込まれたまたは形成された小型コーナーキューブを備える。様々の具体的な実施態様においては、このようなコーナーキューブの寸法は10ミクロン未満であってもよく、様々な周知のエンボス加工および/または蒸着法により形成してもよい。
コーナーキューブから成るターゲットは、検出に適した角度で効率的に光をリードヘッドに戻すのに非常に有効である。ただし、これらのターゲット形状は、ターゲット形状に当たる光が全方向に送られるように拡散体であってもよい。一実施態様においては、これらの形状の間に存在するターゲットの部分は、レジストや黒色クロムなど光吸収物質である。コーナーキューブのアレイである3Mダイヤモンドグレード(3M Diamond Grade Reflective)シート(米国ミネソタ州セントポール、3M Centerの3M Corporate Headquartersで入手可能)のような物質は、反射しないレジストを部分的に塗付して、このようなターゲットの物質として最初に使用できる。一実施態様においては、このターゲットのコーナーキューブ寸法は約数ミクロンである。
様々な別の具体的な実施態様においては、ターゲット点215は、ターゲット部材210のレイヤにおける「反転ピンホール」形状により提供することができる。このレイヤは、ターゲット部材210上の同様の反転ピンホールまたはその他の所望のパターン要素を除いて乱反射率が高い。この場合にも、3Mダイヤモンドグレード反射(3M Diamond Grade Reflective)シートのような物質は、このようなターゲットの物質として最初に使用できる。このような実施態様においては、ターゲット部材210は、位置センサ配置に面するターゲット部材210の上側から照明され、光を反射しない様々な反転ピンホールを除くあらゆる箇所で光を乱反射する。
本発明によるターゲット点から生成される光の働きは、様々の具体的な実施態様において前述したように、または以下にさらに詳細に述べるように、前述のものに比べ「ネガ画像」により提供される。すなわち、前述の明るい経路と明るい円錐は、この場合「暗い経路」と「暗い円錐」であり、ターゲット点の画像は、この場合、明るい背景に囲まれた画像の「暗い部分」である。このような「反転画像」処理により、位置センサ配置200の他の実施態様と、本発明による様々な別の位置検出配置がもたらされることは明白である。
ここではターゲット部材210を一般に、個別の要素として示しているが、様々の具体的な実施態様においては、ターゲット部材210は、本発明により使用可能なターゲット形状を含む、機械部分または可動ステージの表面を備えてもよい。さらに、ここではターゲット形状を一般に、点として示しているが(このような点が、ターゲット形状に対応する画像形状の大きさと位置を確定する最も簡単な画像処理手順のいずれかと適合性があるため)、より一般的には、ターゲット形状は、変換や畳み込みなどを含む実用的な画像処理手順により確定できる大きさと位置を有する画像形状を生成する任意の形状であり得る。これらの他のターゲット部材およびその他の様々な他のターゲット部材は、本開示の利益を享受する当業者にとって明白であろう。
具体的な一実施態様においては、角度フィルタ部250の光学部品は、図2に示した寸法fが約20mm、角度αが約15度、アパーチャ255の直径が約0.5mmとなるように選択され配置される。OPA要素220を形成するファイバ束は、光ファイバ軸と平行である約10mmの寸法Lと、x軸およびy軸に沿った約12mmの寸法を有し、光ファイバ直径dは約6μmである。ターゲット点の寸法は約100μmであり、ターゲット点はターゲット部材210上で2本の直交軸に沿って1.0mmのピッチで互いに隔たっている。
アレイ検出器230の大きさは約4.7mm×3.5mmであり、直交する行方向および列方向に沿って約7.4μmのピッチで配置された640列×480行のピクセルが含まれる。OPA要素220を形成するファイバ束の底面または参照面からターゲット部材までの公称の動作距離は約1.0mm+/−0.5mmである。後述のように、画像処理が適切であれば、このような構成により、X、Y、Zの平行移動については約1〜2μm、ロール角、ピッチ角、およびヨー角については約0.05度の分解能と精度をそれぞれ実現することができる。様々の具体的な実施態様においては、適切なアレイ検出器とDSPを用いて、最大1000Hz以上のサンプルレートでの6D測定が可能である。
前述の具体的な実施態様のパラメータと要素は一例に過ぎず、限定的なものではない。その他にも数多くの実施態様が可能であることは、本開示の利益を享受する当業者にとって明白であろう。
図3A〜図3Fは、本発明によるターゲット部材上に含まれるターゲット点の具体的な一パターンと、検出器アレイ230などの検出器アレイ(カメラとも称する)において形成される、ターゲット点の理想的な輪状画像の様々なパターンを、本発明による様々の具体的な実施態様におけるターゲット部材の様々な方向について示している。図1および図2を参照して説明したように、ターゲット部材上のターゲット点が、カメラにおいて輪状である画像を生成する。
本発明による様々の具体的な実施態様においては、前述のように、輪状画像は楕円形である。ただし、実施可能な角度αの値が約25度未満である場合、楕円の短径は長径の90%以上であるため、図示するために楕円を円と近似させることができる。一般に、それぞれの輪状画像の寸法(1つまたは複数)は、OPA要素の参照面と、対応するそれぞれのターゲット点との間のZ座標、および実施可能な角度αによって決まる。角度フィルタ部とカメラの配置により1:1の倍率が提供される場合、リングの寸法は式1および式2により得られる。
図3Aは、ターゲット部材上のターゲットパターンとして使用することができるターゲット点アレイ30Aを示している。図3Aに示した実施態様においては、ターゲット点は、ターゲット部材のX軸方向に沿った周期ピッチPxと、ターゲット部材のY軸方向に沿った周期ピッチPyに従って配置される。これは、OPA要素の参照面がターゲット部材とほぼ平行でありターゲット部材と接触している場合のカメラ上の画像でもある。
図3Bは、OPA要素の参照面がターゲット部材の平面とほぼ平行であり、Z軸に沿ってある程度離れている場合に、カメラにおいて形成されるリングのアレイ30Bを示している。
図3Cは、ターゲット部材の平面がOPA要素の参照面に対してY軸を中心として回転されている場合に形成されるリングのアレイ30Cを示しており、OPA要素から右端に向かうターゲット点のZ軸距離間隔の方が、左端に向かうターゲット点よりも大きくなっている。
図3Dは、ターゲット部材が図3Cとは反対の方向に傾斜している場合に形成されるリングのアレイ30Dを示している。
図3Eは、ターゲット部材の平面がOPA要素の参照面に対してX軸を中心として回転されている場合に形成されるリングのアレイ30Eを示しており、OPA要素から上端に向かうターゲット点のZ軸距離間隔の方が、下端に向かうターゲット点よりも大きくなっている。
図3Fは、ターゲット部材の平面が、OPA要素の参照面に対して、X軸から反時計回りに約45度の角度を成す、X−Y平面と平行である軸を中心として回転されている場合に形成されるリングのアレイ30Fを示している。OPA要素から左上隅に向かうターゲット点の距離間隔の方が、右下隅下に向かうターゲット点よりも大きくなっている。
図2、図3、図4に示したおよび/または暗示した座標系に関して、輪状画像の中心間の間隔は、Y軸を中心とした回転角成分の余弦に応じてX軸に沿って狭くなる。同様に、リングの中心間の間隔は、X軸を中心とした回転角成分の余弦に応じてY軸方向に沿って狭くなる。ただし、特に回転角が小さい場合、リングの中心間の間隔は、相対回転の最良の指標とはならない。むしろ、本発明の特に重要な特長は、それぞれのリングの大きさが、対応するそれぞれのターゲット点のZ座標を高精度に示す指標であるということである。このため、本発明による様々の具体的な実施態様においては、位置センサに対するスケール部材回転の様々な角度成分が、これらの各Z座標と関連のX座標およびY座標を基に高精度で確定される。
ターゲット部材に対する、本発明による位置センサ配置の位置の平行移動成分と回転成分を確定する具体的な方法の1つについて、図5および図6を参照して以下にさらに詳細に述べる。
図4Aおよび図4Bは、一般的な位置センサ配置200と類似または同一の、本発明による位置センサ配置300を、ターゲット点から生成される様々な輪状画像の位置を示す具体的な一連の座標関係とともに示す略図である。図4Aおよび図4Bの様々な寸法間の関係は正確ではなく、図示するために誇張してある。
位置センサ配置300には、代表的なターゲット点315を含むターゲット部材310とリードヘッド390が含まれる。リードヘッド390は、物体光入力面322と物体光出力面323を有する、本発明によるOPA要素320、象徴的に表した角度フィルタ部350、およびカメラ330とを備える。図4Aおよび図4Bに示した実施態様においては、OPA要素320はファイバ束OPAを備えるが、図4Aおよび図4Bを参照した説明は限定的なものではない。図16〜図20を参照して後述するアキシコン型OPAなど、任意の実施可能なOPAを使用してもよい。3XXという番号が付けられた要素の働きは、図2を参照して前述した2XXという番号が付けられた要素と似ているか同じである。
位置確定についての説明の重要な態様がわかりやすくなるように、図4Aでは、角度フィルタ部350の光軸358の方向に沿った寸法を短縮して表している。ここでは、角度フィルタ部350により1:1の倍率が提供されると想定する。さらに、角度フィルタ部350からの出力光線を、対応する入力光線と同じ光軸358の側に図式的に示し、図2のより詳細な実施態様に示した画像反転は無視している。
ただし、画像反転を、様々な画像形状のカメラ座標の符号反転で処理してもよいし、別の方法として、位置確定についてのこの簡単な説明に従って確定される様々な位置成分の符号反転で処理してもよい。したがって、図4Aおよび図4Bの目的はこの位置確定方法を概念的および図式的に示すことであり、本発明による様々の具体的な実施態様において角度フィルタ部の働きにより生じる、オブジェクト位置に対する光軸に交差する画像位置の反転は無視される。ただし、この説明に基づいて、本発明による特定の実施態様において必要とされる以下の位置確定方法に対して変更が必要であることは、当業者にとって明白であろう。
図4Aは、位置センサ配置300をY軸方向に沿って見た図である。図4Bは、位置センサ配置300をX軸方向に沿って見た図である。位置センサ配置300における位置確定手順を概念的に示せば、次のようになる。すなわち、まず様々な画像形状のカメラ座標位置を確定し、次に、様々な座標変換により、対応する光線をカメラからターゲット点315へと逆に辿り、OPA要素320の参照面上の基準点に対するターゲット部材310上のそれぞれのターゲット点315の相対位置を確定する。
基準点OはOPA要素320の参照面上の点であり、OPA要素320からの物体光の実施可能な出力面と光軸358が交差する点O’に対応する。この具体的な実施態様においては、カメラ330の中心はカメラ座標原点O’’であり、また光軸358と一直線上にある。ターゲット点315など3つの個別ターゲット点の位置がわかれば、ターゲット部材310に対するリードヘッド390の相対位置と方向を計算することができる。
ターゲット部材310に対するOPA要素320の相対位置と方向を計算するための第1段階として、OPA要素参照面(図4Aに示した実施態様においてOPA要素320を形成するファイバ束の底面)上のリングの公称位置と大きさを、その画像の大きさと位置に基づいて確定し、次に、リングを生成するターゲット点(1つまたは複数)315の位置を確定し、次に、これらの位置に対応する、ターゲット部材310またはリードヘッド390の平行移動および回転の相対位置を確定する。
本発明による様々の具体的な実施態様においては、カメラ座標における輪状画像の大きさと位置を精密に確定するために、画像処理の適応ルーチンがカメラ上の輪状画像に適用される。様々の具体的な実施態様においては、画像処理中に適用される適応ルーチンでは、リングが円であると想定されるため、カメラ上の様々な輪状画像の、フィッティングまたは推定された半径Ric(ここでiは、特定の1つのリングを示す整数である)は、リングの長径と短径を平均した値にほぼ等しい。
Figure 2005274577
様々の具体的な実施態様においては、実施可能な角度αは、リングがほぼ円形であるように決められている。このため、様々の具体的な実施態様においては、円フィッティングルーチンよりも楕円フィッティングルーチンを用いた方が高い精度を達成できるにしても、これで十分近似した結果が得られる。OPA要素参照面におけるリングの半径は、次のように推定される。
Figure 2005274577
OPA要素参照面におけるリング中心のx−y位置座標は、図4Aおよび図4Bに示した実施態様におけるi番目のターゲット点のx−y座標と同じであり、次のように得られる。
Figure 2005274577
i番目のターゲット点のz位置座標zは、次の式から計算される。
Figure 2005274577
前述のように図4Aおよび図4Bは略図であり、わかりやすいように1つのターゲット点しか示していない。しかし、様々の具体的な実施態様においては、ターゲット点315など少なくとも3つのターゲット点がカメラ330の視野内に常に入る。このため、ターゲット部材310に対して垂直である単位ベクトルを、ターゲット部材310上に位置するこのような3つのターゲット点から導き出すことができる。このような3つのターゲット点の位置により定義される2つのベクトルの外積により、ターゲット表面に対して垂直であるベクトルが生成される。このベクトルを用いて、様々な周知のベクトル代数方法および/または後述の方法により、様々な相対回転成分を確定することができる。
図5に示したように、ベクトルrは、OPA要素参照面324’上の座標原点Oとターゲット面上のターゲット点315’〜317’を結ぶ。ベクトルvは、ターゲット部材310’の平面上に存在する。ベクトルrは、座標原点Oを通る、ターゲット部材310’に対して垂直であるベクトルと定義される。ターゲット部材310’に対して垂直である単位ベクトルntmは、ターゲット部材面上に存在する2つのベクトルvの外積から導き出される。図5に示した例では、ntmは次のように導き出される。
Figure 2005274577
式8の単位ベクトルntmは、OPA要素の参照面324’に対して垂直であるZ軸に対するターゲット部材310’の傾斜を表す。この単位ベクトルを用いて、2つの直交基準軸を中心としたターゲット部材310’と本発明によるリードヘッドの相対角度方向を、周知のベクトル代数方法により確定することができる。
ターゲット部材310’の局所x基準軸および局所y基準軸のxtm方向およびytm方向は、ターゲット部材310’上の直交軸に沿って周期的に配置されたターゲット点のパターンと同じ平面上にあると定義してもよい。例えば、様々の具体的な実施態様においては、ターゲット点は、xtm方向およびytm方向におけるターゲット点間の距離が、同一の周期ピッチPに等しい(すなわち、Px=Py=P)ような、周期的行および列パターンを成して配置される。
様々の具体的な実施態様においては、Z軸を中心とした初期のxtm方向およびytm方向は既知であり、Z軸を中心としたターゲット部材310’の相対的回転は+/−45度以内(または、x軸およびy軸を中心とした傾斜の影響を考慮してこれよりも幾分少なめ)に限定されるか、あるいはZ軸を中心とした正味回転を時間の経過とともに累積するプロセスにより追跡することができる。
このため、Z軸を中心としたxtm軸およびytm軸のおおよその方向は明確である。したがって、xtm方向またはytm方向に沿ったベクトルを定義するには(ほとんどまたはすべての実用化でそうであるように、x軸およびy軸に対する傾斜が比較的限定されると想定した場合)、最悪でも、選択されたターゲット点(例えば、座標原点Oに最も近いターゲット点)の座標から始めて、この点に最も近く、また互いに最も近い2つのターゲット点を特定するだけで十分である。
ターゲット部材310’と、リードヘッド390などのリードヘッドとの間で、X−Y平面における相対回転が+/−45度以内に限定されるか、あるいは追跡される場合、最初に選択されたターゲット点とこれら2つのターゲット点とを結ぶそれぞれのベクトルの方向により、xtm方向およびytm方向が明確に特定される。角度の精度を向上させるために、これらの方向に沿ってターゲット点へのベクトルをさらに延長してもよい。
したがって、様々の具体的な実施態様においては、前述のベクトルのいずれかを、次のように、xtm方向およびytm方向に対応する単位ベクトルv(図5のベクトルv1またはv3)として定義することができる。
Figure 2005274577
tm方向に沿った単位ベクトルは、式8で与えられる単位ベクトルntmと同じであるか、あるいは次のように外積から導き出すことができる。
Figure 2005274577
様々の具体的な実施態様においては、相対方向を確定し、相対位置および方向の6D測定値を完全に定義するために、周知のベクトル代数方法により単位ベクトルから回転マトリクスRが形成される。
Figure 2005274577
ここで、単位ベクトルxtm成分の成分xtm,xはそれぞれリードヘッド標系x軸に沿っており、他のベクトル成分についても同様である。回転マトリックスは、周知のベクトル代数方法によれば、リードヘッド座標系においてターゲット部材に適用されるロール回転、ピッチ回転、およびヨー回転を用いて次のように記述することもできる。ここでは、最初にロール(x軸を中心としてθ)、次にピッチ(y軸を中心としてθ)、次にヨー(Z軸を中心としてθ)という順序で回転が適用されると想定する。
Figure 2005274577
2つのマトリクスを同等とみなすことで、次のように様々な回転角を導き出すことができる。
Figure 2005274577
Figure 2005274577
Figure 2005274577
別の方法として、ターゲット部材の様々な軸xtm、ytm、およびztmに対するリードヘッドの回転を、類似のベクトル代数方法により、あるいは周知のベクトル代数変換を上記の結果に適用することにより確定してもよい。
様々の具体的な実施態様においては、ターゲット部材に対するリードヘッドの平行移動位置を次のように確定してもよい。まず、図6に示した点Otmを、ターゲット部材の局所軸の現在の原点として定義する。次に、原点Oとターゲット面上の点との間でターゲットの法線ntmまたはztmと平行であるベクトルにより、点Otmを定義する。図6に示したように、これは、ターゲット面のztm軸に沿っており、2つの点(OとOtm)を結ぶベクトルrである。次に、リードヘッドのZ座標または「ギャップ」をベクトルrの長さと定義する。ターゲット部材に対するリードヘッドの現在の局所座標xtmおよびytmは、現在のターゲット部材原点Otmを基準とする。
前述のように、本発明による位置センサ配置を用いて、3つの回転成分とZ座標平行移動成分またはギャップを、任意の単一ターゲット部材画像から確実に確定することができる。ただし、ターゲット部材に対する、xtm方向およびytm方向に沿ったリードヘッドの合計移動量は絶対量でないため、当業者にとって明白な方法またはアルゴリズムを用いて、相対的なxtm平行移動およびytm平行移動の間に、xtm方向およびytm方向に沿ったターゲット点パターンピッチの累積増加量の追跡を含むプロセスにより、この合計移動量を確定する必要がある。さらに、精密測定のためには、1Dおよび2D光学式インクリメンタルエンコーダで使用される周知の方法と似た方法で、ターゲット点パターンの最初のxtm周期およびytm周期内の最初の位置と、ターゲット点パターンの最後のxtm周期およびytm周期内の最後の位置を、xtm累積増分量およびytm累積増分量に追加する必要がある。
ターゲット点パターンの現在のxtm周期およびytm周期内の位置を確定するために、点Otmがベクトルrにより定義される。ベクトルrは、周知のベクトル代数方法により次のように確定される。
Figure 2005274577
ここで、ベクトルrは、図6に示したターゲット点315’〜317’など、ターゲット点の既知のリードヘッドフレーム座標に対応することができる。
ギャップまたはZ座標は、rの長さに等しい。
Figure 2005274577
任意の現在のxtm周期およびytm周期内の最初のリードヘッド位置において、点Otmと一致するリードヘッドxtm位置およびytm位置と、ターゲット画像内の隣接する1つ以上の任意のターゲット点との間の、ターゲット面に位置する位置ベクトルを次のように確定することができる。
Figure 2005274577
現在のターゲット部材座標に関して、リードヘッドの座標を確定するには、次のようにする。
Figure 2005274577
Figure 2005274577
ここで、xおよびyは、現在のxtm軸およびytm軸に沿った、式19および式20で使用されている特定の位置ベクトルuに対応する、隣接するターゲット点からのリードヘッドの現在の局所移動量である。
前述のように、最初の位置(または基準位置)と現在の(または最後の)位置との間のターゲット点パターンのxtmピッチおよびytmピッチの累積増加量を追跡することが可能であり必要である。このため、式18〜式20により確定される最初の位置として使用される基準ターゲット点と、式18〜式20により確定される最後の位置として使用される基準ターゲット点との間の累積増加量は既知であるか、あるいは確定可能である。したがって、スケール部材に対するリードヘッドの現在のx−y位置(すなわち、x−y累積移動量)を確定することができる。
前述の手順は、様々なターゲット点の座標を確定し、スケール部材と本発明によるリードヘッドとの間の6D相対位置を確定するための具体的な一連の手順である。前述の手順から、より一般的には、本発明によるリードヘッドに対する3つのターゲット点の座標が与えられていれば、スケール部材と本発明によるリードヘッドとの間の1D〜6Dの任意の相対位置測定値を、特定の測定用途にふさわしいまたは都合がよい任意の座標枠を基準として確定することができる。特定の用途にふさわしいまたは都合がよい任意の他の数学的方法および/または信号処理を利用してもよい。
例えば、様々な動作制御用途において、ステッピングモーターの制御信号などに基づいて様々な累積移動量をおおまかに確定できれば好都合であろう。このような場合、ヨー回転と、ターゲットパターンピッチの累積増加量を制限したり追跡する必要がないため、ステッピングモーターの制御信号などに基づくおおまかな移動量の確定精度を高めるためには、前述のように様々な現在の局所位置を確定するだけで十分であろう。さらに、特定のターゲット部材画像について、ターゲット点の様々な組合わせを用いて冗長な測定値を提供し、それらの測定値を平均することで、本発明による様々の具体的な実施態様における測定精度を高めてもよい。したがって、前述の具体的な実施態様は一例に過ぎず、限定的なものではない。
これまでの説明では、本発明により提供される画像内のターゲット点形状のぼけについては詳しく検討してこなかった。図7Aは、本発明により提供される第1の具体的な画像70Aを示している。この画像には、比較的長い第1のギャップ寸法での、輪状のターゲット点の画像形状のぼけの度合がよく表されている。図7Bは、本発明により提供される第2の具体的な画像70Bを示している。この画像には、比較的短い第2のギャップ寸法で、リードヘッドとターゲット部材との間に相対傾斜が存在する場合の、輪状のターゲット点の画像形状のぼけの度合がよく表されている。各輪状画像特徴のぼけと強度は、対応する個別のターゲット点の実際のZ座標によって変化する。図7Aおよび図7Bは、明るい背景において暗いターゲット点により生成される画像を示している。
図8は、本発明により提供される第3の具体的な画像800−Aを示している。この画像には、ぼけの度合がよく表されている。画像800−Aは、暗い背景において明るいターゲット点により生成される。図8はまた、画像800−Aで表したような、本発明により測定画像における様々なターゲット形状の特性を特定するのに使用可能な具体的な一連の画像処理の操作から得られる結果も示している。
擬似画像800−B1を生成するには、画像800−Aを基に決められる2つのモードの強度分布のピーク間の強度値などの強度の閾値を確定し、次に、この閾値を下回る強度を持つすべてのピクセルに値ゼロを割り当て、その他のすべてのピクセルには値1を割り当てる。擬似画像800−B2は、擬似画像800−B1において境界を滑らかにするフィルタを適用して生成された輪状特徴の1つを拡大したものである。
例えば、このフィルタ処理では、各ピクセル値を隣接する8つピクセルの過半数が持つ値に設定してもよい。擬似画像800−B3は、さらに境界平滑処理を適用して得られる擬似画像800−B3の輪状特徴を拡大したものである。例えば、この平滑処理では、隣接する8つのピクセルにおける最大ピクセル値(2値画像では1)に相当する値を各ピクセルに割り当てるという第1の拡大処理を実行し、次に、隣接する8つのピクセルにおける最小ピクセル値(2値画像では0)に相当する値を各ピクセルに割り当てるという第2の収縮処理を実行してもよい。
擬似画像800−B4は、拡大図800−B3に示したリングと同様に処理された輪状画像の形状すべての内側境界と外側境界において約1ピクセル幅の軌道のみ保持することで得られる結果を示している。具体的な一実施態様においては、第1の連結性解析を実行して、個別の輪状画像の形状に対応するピクセルが特定される。例えば、具体的な一実施態様においては、値1の任意のピクセル組から始めて、値1の各隣接ピクセルがこの組に追加される。次に、追加された各ピクセルに隣接する値1の各ピクセルがこの組に追加され、追加する値1の新しい隣接ピクセルがなくなるまで、この追加が継続される。
次に、このピクセル組が、個別の輪状画像の形状としてラベル付けされる。このプロセスは、所望の輪状形状すべてが特定されラベル付けされるまで繰り返される。輪状画像の形状それぞれを「ラベル付け」または特定する目的は、後述のように、輪状オブジェクトそれぞれに対して後で適用されるフィッティングルーチン(1つまたは複数)で適切なピクセルを使用するためである。
次に、様々な実施態様においては、内側境界と外側境界における約1ピクセル幅の軌道を確定するために、ラベル付けされた各形状が処理される。例えば、ラベル付けされた形状について、値1のピクセルのサブ組が、値ゼロの隣接ピクセルを持つピクセルに対応するものとして特定される。次に、このサブセットに対して連結性解析が実行される。さらに次の2つのサブセットが生成される。ラベル付けされた特徴の外側境界においてリングを形成する連結されたピクセルと、ラベル付けされた形状の内側境界においてリングを形成する連結されたピクセルである。このようなラベル付けされたサブセットを示しているのが、擬似画像800−B4である。画像800−B4の様々なリング間の暗さが異なるのは、表示技術上のわずかな影響によるものである。
擬似画像800−C1は、擬似画像800−B4における1つの輪状特徴の円形軌道を拡大したものである。擬似画像800−C2は、擬似画像800−C1の輪状特徴の円形軌道にフィッティングする最適な円810および820を点線で表したものである。擬似画像800−B4における各輪状画像の円形軌道は、周知のまたは最近開発された円適応法を用いて同様に処理してもよい。
本発明による様々の具体的な実施態様においては、内側円と外側円の半径の平均が式5の半径Ricとして使用され、内側円と外側円の中心の行ピクセル座標と列ピクセル座標それぞれを平均することにより、式6aおよび式6bにおける座標xとyの確定に用いられる中心座標pとqが確定される。したがって、様々の具体的な実施態様においては、ターゲット点の(x,y,z)座標は、図8を参照して前述した操作などにより得られる、対応する適合円を用いて確定される。
前述の画像処理の操作は一例に過ぎず、限定的なものではない。本発明による様々な実施態様においては、様々な操作を省略しても、他の操作で置き換えても、異なる順序で実行してもよい。
前述の画像処理と座標確定操作は比較的短時間で実行でき、多数の用途で十分な精度を発揮するが、画像処理の操作では、各輪状形状の元の画像から入手できる情報量の多くが活用されていない。このような情報を活用すれば、各ターゲット点の推定座標をより高い精度で確定(精緻化)することができる。
図9は、本発明による様々の具体的な実施態様における対応するターゲット点の(x,y,z)座標の確定に使用される円の半径と中心の精緻な推定値を確定する具体的方法の1つを明確に示す重ね合わせ図とともに、図8の画像800−C2の最適な円810および820と円形軌道の図900を示している。
簡単に説明すれば、この図では、少なくとも2本の線910Aおよび910Bが、その間隔が最適な円810および820の周囲360度にわたってほぼ均等になるように、最適な円810および820の平均化された中心を通って引かれている。次に、それぞれの線910Aおよび910Bに最も近く、最適な円810と820との間にあるそれぞれのピクセル組が次に特定される。それぞれのピクセル組について、それぞれの半径方向の強度の形状920A〜920Dにより示される元のターゲット部材画像内の対応する強度値が確定される。
次に、半径方向の強度の形状920A〜920Dそれぞれのピークに対応するそれぞれのピクセル930A〜930Dが、周知の方法または最近開発された方法により特定される。例えば、様々な実施態様においては、曲線または実験で確定された特定の関数が、それぞれの半径方向の強度分布にフィッティングされ、曲線セットまたは関数セットのそれぞれのピークが周知の方法により確定され、それぞれのピクセル930A〜930Dの対応する組が特定される。
次に、外れピクセルの除外処理など、高精度を実現する周知の方法または最近開発された方法により、新しい最適な円が、それぞれの「ピークピクセル」930A〜930Dの組にフィッティングされる。次に、本発明による様々の具体的な実施態様においてターゲット点の(x,y,z)座標のより精緻な推定値を提供するために、新しい最適な円の半径を式5の半径Ricとして用い、新しい最適な円の中心を式6aおよび式6bの中心座標pおよびqとして用いて座標xおよびyが確定される。図9では便宜上、円にフィッティングされる4つのデータ点を定義する基準として2本の線を示しているが、一般に、線および関連するデータ点の数が多いほど精度が高くなる。
より一般的には、図8および図9に関して前述した方法と操作は一例に過ぎず、限定的なものではない。輪状画像の形状の位置決めと所望のターゲット点座標の確定に、各種の他の画像処理操作を利用してもよい。前述の画像処理の操作と各種の他の操作が、1995年にMcGraw Hillから出版されたMachine Vision(Ramesh Jain他)などに記述されているが、これをここに参照としてすべて組み込む。
図10は、本発明により提供される画像に基づいてリードヘッドとターゲット部材との間の相対位置測定値を確定するための、第1の具体的なアルゴリズム1000の流れ図である。このアルゴリズムは、ターゲット部材画像を取得するブロック1100から始まる。ブロック1200では、ブロック1100で取得された画像の中から、前述の輪状形状などターゲット画像の形状を見つけ出す操作が実行される。
次にブロック1300で、ブロック1200で見つけ出されたターゲット形状画像の特性(画像の大きさや位置など)を確定し、所望の数の対応するターゲット点の座標を確定する操作が実行される。アルゴリズムはブロック1400に進む。このブロックでは、ブロック1300で確定されたターゲット点座標に基づいて、所望の座標系において1〜6自由度のリードヘッドとターゲット部材との間の相対位置を確定する操作が実行される。
図11は、本発明により提供される画像内の様々なターゲット形状の特性を特定するために、第1の具体的なアルゴリズムのブロック1200の操作で使用可能な具体的な一実施態様である第2の具体的アルゴリズム1200’の流れ図である。このアルゴリズムは、デフォルトのまたは特定された強度の閾値に基づいて、本発明により取得されたターゲット部材画像を2値化擬似画像に変換するブロック1210から始まる。
ブロック1220では、2値画像内の所望のターゲット形状の特性を分離または特定する画像処理の操作が実行される。具体的な一実施態様においては、ブロック1220の操作により、擬似画像データ内の値ゼロの(暗い)ピクセルと値1の(明るい)ピクセルとの間の境界を滑らかにする1つ以上の周知の画像フィルタ操作が適用され、滑らかになった境界における2つのほぼ円形の1ピクセル幅軌道に対応するピクセルが特定される。この2つの軌道は、両方とも暗いピクセルまたは両方とも明るいピクセルのいずれかであることが望ましい。この2つのほぼ円形の1ピクセル幅軌道により、対応するターゲット点に関連付けられるターゲット形状の特性に対応するターゲット形状のピクセル組が提供される。
次にブロック1230で、対応する各ターゲット点に関連付けられる所望のターゲット特徴ピクセル組を効果的に特定またはラベル付けする操作が実行される。次に、本発明による様々の具体的な実施態様においては、ブロック1240で、対応するターゲット点の精度が低い座標または無効な座標を提供する危険性があるピクセル組を排除するために、ブロック1230で特定されたターゲット形状のピクセル組を選別または検証する操作が実行される。
様々の具体的な実施態様においては、十分明確に定義されたターゲット特徴を示すピクセル連結テスト、有効なピクセル組が備えるべき形状に基づくピクセル除外テスト、隣接するピクセル組同士の近さに基づくテスト(様々の具体的な実施態様においては、測定範囲の末端付近の隣接するターゲット形状の画像同士が重なり合ったり近過ぎることが原因で歪みが生じる可能性があることを示唆することがある)、および/またはブロック1240の目的に適うその他の周知のテストまたは最近開発されたテストを、1つ以上、ブロック1240の操作に含めてもよい。ただし、十分にクリアなターゲット部材画像および/または十分に精密な測定結果が別の方法で保証されるような本発明による様々の具体的な実施態様では、ブロック1240の操作を省略してもよい。
図12は、本発明により提供される画像内の様々なターゲット形状の大きさと位置を確定し、所望の数の対応するターゲット点の座標を確定するために、第1の具体的なアルゴリズムのブロック1300の操作で使用可能な具体的な一実施態様である、第3の具体的なアルゴリズム1300’の流れ図である。このアルゴリズムは、対応するターゲット点の十分に精密な座標を提供するのに使用可能なピクセル組であることが既に知られている(またはそのように推定される)第1の選択済みピクセル組に基づいて、ターゲット形状の平均半径と(x,y)座標の初期推定値を確定するブロック1310から始まる。
ターゲット形状の平均半径と(x,y)座標は、適切な周知の方法または最近開発された方法により確定してもよい。様々の具体的な実施態様においては、有効なピクセル組はアルゴリズム1200’の結果として提供される。具体的な一実施態様においては、アルゴリズム1200’の結果として、ターゲット形状を特徴付ける同心の2つのほぼ円形の1ピクセル幅軌道が提供され、対応するターゲット形状の半径と座標が、周知の方法により2つのほぼ円形の1ピクセル幅軌道にフィッティングされる最適な円の平均化された中心および半径に基づいて確定される。
次に、様々の具体的な実施態様においては、ブロック1320で、ブロック1310の操作により提供された円の半径と中心の初期推定値を精緻化する操作が実行される。精緻な推定値を用いて、初期推定値により実現する精度よりも高いレベルで、対応するターゲット点の(x,y,z)座標を確定することができる。精緻な推定値は、適切な周知の方法または最近開発された方法により確定してもよい。
具体的な一実施態様においては、ブロック1320の操作において、最初に推定された円中心を通って、対応する選択済みピクセル組の端を通過する複数の線またはベクトルを確定してもよい。これらの線同士の間隔は、最初に推定された円中心の周囲360度にわたって均等である。次に、それぞれの線に最も近く、対応する選択済みピクセル組内のターゲット形状に対応する内側境界と外側境界との間にある、半径方向に配置されたそれぞれのピクセルアドレス組を特定する操作が実行される。
次に、半径方向に配置されたそれぞれのピクセルアドレス組について、元のターゲット部材画像内の対応する強度値が確定される。次に、半径方向に配置されたそれぞれのピクセルアドレス組のそれぞれの公称ピーク強度位置に対応する、ピクセルアドレスまたはカメラ座標が確定される。例えば、様々な実施態様においては、曲線または実験で確定された特定の関数が、半径方向に配置されたそれぞれの強度値にフィッティングされ、曲線セットまたは関数セットのそれぞれのピークが周知の方法により確定され、対応するピクセルアドレスまたはカメラ座標が確定される。次に、周知の方法または最近開発された方法により、最適な円が、それぞれの「ピークピクセル」組にフィッティングされ、その円の半径と中心座標により、ブロック1320で提供される精緻な推定値が構成される。ブロック1320の操作が完了すると、操作はブロック1330に移行する。
アルゴリズム1300’の様々の具体的な実施態様または用途において、ブロック1310の操作により提供される最初の半径と中心座標の推定値を用いて、対応するターゲット点の座標を、その用途の実施態様にとって十分な精度で特定することができる。このような場合、ブロック1320の操作は省略される。このような場合、操作はブロック1310からブロック1330に直接移行する。
ブロック1330で、周知の方法または最近開発された方法により、対応するターゲット点の(x,y,z)座標が、推定された現在のターゲット形状の円の半径と(x,y)座標に基づいて確定される。前述の方法が、様々の具体的な実施態様で使用される。次に判断ブロック1340で、選択済みのターゲット形状のピクセル組をさらに解析する場合、アルゴリズムはブロック1310の操作に戻る。選択済みのターゲット形状のピクセル組をこれ以上解析しない場合、アルゴリズムはブロック1350に進む。ブロック1350では、アルゴリズム1300’で確定されたターゲット点(x,y,z)座標を保存する操作が実行される。
図13は、本発明による様々な位置センサ配置で使用可能な、第1の具体的な照明構成580と第2の具体的な照明構成の変形形態581を図式的に示している。図式的に表した位置センサ配置500と連結した照明構成580を示している。位置センサ配置500には、前述の様々なリードヘッドと構成および働きが類似している部品が含まれるため、以下では追加の説明が必要な要素のみ取り上げる。位置センサ配置500には、物体光入力面522と物体光出力面523を有するOPA要素520、光源585、光軸558を有する角度フィルタ550、および検出器530が含まれる。位置センサ配置500で追加されているのは、傾斜した光源585を備える傾斜した照明構成580である。
図13の左側に示した第1の照明構成580には、OPA要素520の物体光出力面523に向かって光源光586を放出する光源585が含まれている。出力面523が照明光586を受光し、それをOPA要素520が物体光出力面523からスケール照明光587として伝送する。照明光587の光線は光学配置により「選択」もフィルタ処理もされない。このため、照明光587は、物体光入力面522に面して位置決めされているターゲット部材(図示していない)を全方向に照明する。
図13では、OPA要素520の実施態様はファイバ束として表されているが、図15〜図18を参照して後述するアキシコン型OPA要素など様々な別の種類のOPA要素をOPA要素520として使用する場合は、傾斜した照明構成580を利用することもできる。さらに、傾斜した照明構成580は、図19を参照して後述する位置センサ配置など、本発明による別の位置センサ配置と組合わせて使用することができる。
しかし、一部の実施態様においては、傾斜した照明構成580が図13の左側の図に示したのとほぼ同じ向きである場合、様々な量の迷光が物体光出力面523から反射または散乱して検出器530に受光されることがある。これは、望ましいターゲット部材画像の品質とコントラストにとって有害である。このため、様々な実施態様においては、照明構成の変形実施態様581が用いられる。照明構成の変形実施態様581では、照明光586’が出力面523に対して垂直な線と光軸558を含む平面に対して直角に向かうように光源585が配置される。したがって、反射または散乱して検出器530に到達する光がほとんどまたは全くなくなる。
様々な別の位置センサ配置においては、例えば、物体光入力面の平面付近のOPA要素の周囲に位置決めされて、ターゲット部材を直接照明するリング光により照明を提供してもよい。別の他の照明は、本開示の利益を享受する当業者にとって明白であろう。
図14は、本発明による位置センサ配置600の第2の一般的な実施態様を示す略図である。この位置センサ配置には、前述の様々なリードヘッドと構成および働きが類似している様々な部品が含まれるため、以下では追加の説明が必要な要素のみ取り上げる。位置センサ配置600には、物体光入力面622と物体光出力面623を有するファイバ束OPA620Fを備えるOPA要素620、照明構成680、角度フィルタ650、検出器630、およびターゲット点615を含むターゲット部材610とが含まれる。
位置センサ配置600で追加されているのは、ファイバ束OPA620Fの光偏向構成である。これにより、角度フィルタ650の光軸658がファイバ束OPA620Fの軸と一直線になることができる。図14に示したように、光軸658に対して垂直である平面に対して、ファイバ束OPA620Fの物体光出力面623は角度θだけ傾斜している。ファイバ束OPA620Fのファイバの末端は、ファイバ軸に対してこれと同じ角度だけ傾斜しているため、ファイバ束OPA620Fにより出力される光はすべてこの角度に応じて屈折する。
図1に示した様々な要素に戻ってみると、図1と前述の位置センサ配置において示したように、実施可能な方向/光学経路126とほぼ平行に出力される光円錐125は、受光円錐角(または検出円錐角)αを規定するためにファイバ軸101および101’から角度αだけ意図的に傾斜された角度フィルタリング配置を通過するようにされている。図1の構成についての説明によれば、ターゲット点の画像からZ座標を確定することを可能にするのは円錐角αである。
比較すると、この位置センサ配置600では、ファイバ束OPA620Fの角度θは、図1の構成においては角度αを成して光軸126沿いの方向に向かっていた光線が、位置センサ配置600のファイバ軸と平行になるように屈折するようになっている。位置センサ配置600では、これは、ファイバ束OPA620Fのファイバ軸と平行である、角度フィルタ650の光軸658のアライメントにより実現される。ファイバ軸と平行になるように光線を屈折させる場合、角度αまたはθの一方の所望の値が与えられていれば、他方の角度を次の式から確定することができる。
Figure 2005274577
ここで、nはファイバ束の有効屈折率である。例えば、ターゲット部材610からの被検出光線について、受光角(または検出角)αを20度とする場合、n≒1.57であれば、くさび角θは約35度となる。
位置センサ配置600の前述の実施態様においては、ターゲット点615の画像は楕円形ではなく円形である。また、この配置において光軸658の方向または角度θが変更された場合でも、一般に、実施可能な配置が得られる。ただし、実施可能な検出角度αはこれらの両要因によって異なり、角度フィルタ650の光軸658がファイバ軸と平行でない場合はターゲット点画像は楕円となる。
位置センサ配置600でさらに追加されているのは、照明構成680である。照明構成680には、OPA要素620の物体光出力面623に向かって光源光686を偏向させるビームスプリッタ687に向かって光源光686を放出するように位置決めされた光源685が含まれる。出力面623が照明光686を受光し、それをOPA要素620が物体光入力面622からスケール照明光687として伝送する。
照明光687の光線は光学配置により「選択」もフィルタ処理もされない。このため、様々な実施態様においては、光源光686が物体光出力面623に入るときに平行ではない場合、および/またはファイバ束OPA620Fでそうであるように物体光出力面623が光源光686の方向に対して角度を成している場合、照明光687はターゲット部材610の表面を全方向に照明する。
図14ではOPA要素620の実施態様をファイバ束OPA620Fとして表しているが、図15〜図18を参照して後述するアキシコン型OPA要素など様々な別の種類のOPA要素をOPA要素620として使用する場合でも容易に照明構成680を利用することができる。さらに、図19を参照して後述する位置センサ配置など、本発明による別の位置センサ配置と組合わせて、傾斜した照明構成680を利用することもできる。
また、間に置かれたビームスプリッタ687は、図14の光線670Aおよび670Bの屈折経路で示したように、角度フィルタ650により検出器630に伝送される物体光の光軸(1つまたは複数)に影響を与える。したがって、図2に示した前述の角度フィルタ250とは異なり、本発明による角度フィルタの前述の働きを維持するために、例えば、光軸658に沿ってビームスプリッタ687と境界を接する光学部品間の間隔が調整される。どのような調整が必要であるかは当業者が容易に判断できるため、ここでは詳細に述べない。
図15Aは、角度θが同様に確定される場合の、図14の物体光出力面623と同じ機能を果たすファイバ束物体光出力面の代替の「突き出た」構成および「凹んだ」構成をそれぞれ示す第2および第3の代替物体光偏向構成620F’および620F’’を示している。図15Bは、各表面部分の角度θが同様に確定される場合の、さらに別の第4の他の物体光偏向構成620F’’’を示している。このような構成では、それぞれの表面が終わるか交差する箇所でわずかな画像アーチファクトが生じることがある。しかし、ファイバ軸方向に沿ったこれらのOPA要素の全体寸法を短縮するために使用できる構成結果と画像品質は、多くの応用において十分なレベルである。
また、さらに別の実施態様においては、ファイバ束型かどうかにかかわらず、適切な傾斜のプリズムを様々な「非屈折型」OPA(すなわち、角度θが事実上ゼロであるOPA)の物体光出力面の隣に光軸に沿って配置して、機能面で同等の結果を達成することもできる。
図16は、本発明による光学経路アレイ要素(OPA要素)として使用可能なアキシコンレンズアレイに含まれる、それぞれ別の場所に位置決めされた片側アキシコンレンズ421’および421’’の働きを示す、アキシコンレンズOPA構成400の等角図である。アキシコンレンズOPA構成400には、前述のファイバ束OPA構成100と似た様々な寸法参照と操作原理が含まれるため、以下では追加の説明が必要な要素のみ取り上げる。図16で4XXという番号が付けられた要素の働きは、図1で1XXという番号が付けられた要素と類似しているか同じである。
光ファイバOPA構成100と同様に、角度フィルタリング配置により、位置センサのOPA要素として使用されるアキシコンレンズアレイの各アキシコンレンズから、特定のそれぞれの実施可能な方向に沿って出力される光だけが位置センサの光学検出器に到達するようになる。このため、調整可能な極角αは、特定の位置センサの特定の配置により規定される。したがって、わかりやすいように、図16では、点415および/またはアキシコンレンズ421’および421’’を、規定された調整可能な極角αに適合する「選択された」位置に示している。光ファイバOPA構成100について前述したように、一般的な場合に、規定された調整可能な極角αに適合しないように位置決めされた点と光ファイバの入力末端の組合わせは実施不可である。すなわち、α以外の入射角に対応する光学経路は、調整可能な極角αを規定する角度フィルタリング配置により遮断される。
図16は、アキシコンレンズ421’および421’’からのそれぞれの調整可能な方向/光学経路426および426’を示している。図16に示したアキシコンレンズOPA構成400の実施態様においては、互いに平行な調整可能な方向/光学経路426および426’の調整可能な方向は、図18を参照して後述するアキシコンレンズOPAの参照面に対して垂直である。図14〜図15Bに示したファイバ束OPA620Fの光偏向構成について前述したこととほぼ同様に、調整可能な極角αと調整可能な方向/光学経路426および426’の方向との関係は、本発明によるアキシコンレンズOPAの屈折特性により規定される。本発明によるアキシコンOPAのこの態様については、以下にさらに詳細に述べる。
図16に示したように、各アキシコンレンズ421’および421’’が、それらの中心軸に対して調整可能な極角αを成して点415から光を受光することができるように、2つのアキシコンレンズ421’および421’’が、点415に対してそれぞれ調整可能な位置に位置決めされる。具体的には、アキシコンレンズ421’および421’’はそれぞれ、それらの入力面または前面が、点415からそれぞれ光線の細いビーム403および404を受光するように位置決めされる。検出器に到達する光線のビーム403および404は、角度βを成す。
光線のビームはアキシコンレンズ421’および421’’により屈折され、互いに平行な調整可能な方向/光学経路426および426’に沿って背面から抜ける。前述のように、調整可能な方向/光学経路426および426’は、光学検出器に到達するように、本発明による各フィルタリング配置(図示していない)の光軸により定義され、この光軸と平行である。任意の適合性がある照明構成を含め、前述の角度フィルタリング配置250、550、および650、または後述のコリメータアレイなどをアキシコンレンズOPA構成400と組合わせて使用してもよい。
光ファイバOPA構成100のファイバとは異なり、アキシコンレンズOPA構成400のアキシコンレンズ421’および421’’では、光線403および404から出力円錐が生成されない。アキシコンレンズ421’および421’’の一方に入る個別の各光線は、個別の方向に沿ってレンズから出力される。前述のように、調整可能な方向/光学経路426(または426’)とほぼ平行に各レンズから抜ける個別の光線は、角度フィルタリング配置を通過し、位置センサの光学検出器のそれぞれのピクセルまたは小さいピクセル群に当たって、光学検出器上に画像の一部分を形成する。
したがって、アキシコンレンズOPA構成400では、前述のファイバ束OPA構成100と同様に、点415が光学検出器上の複数の位置に結像される。例えば、図16に示したアキシコンレンズOPA構成400の実施態様では、2つの平行な光学経路426および426’に沿って伝送された光を受光する位置検出器上の2つの位置に点415が結像される。
アキシコンレンズ421’および421’’に入力される光線のビーム403および404は、アキシコンレンズの中心軸と平行である円錐軸441、点415に位置決めされた頂点、および調整可能な極角αに等しい円錐角とを有する仮想円錐442の表面上に位置する。仮想面445は点415と接しており、円錐軸441に対して垂直である。寸法Zは、仮想面445に対して垂直な方向に沿ったアキシコンレンズOPA(後述する)の参照面と仮想面445との距離である。距離RはZ*tanαに等しい。すなわち、円錐軸から、光線403および404がアキシコンOPAの参照面と交差する点までの距離に等しい。このため、図1〜図4Bを参照して前述したように、点415により位置センサのアレイ検出器上に生成される画像の大きさに基づいて、点415のZ座標を確定することができる。
アキシコンレンズ421’および421’’は、互いに平行な中心軸を有するアキシコンレンズセットから成る高密度実装の名目上平らなアキシコンレンズアレイに含まれる、本発明による様々の具体的な実施態様におけるアキシコンレンズを代表するものである。このような場合には、点415に対してZおよびRは、点415の画像を生成する各アキシコンレンズ入力面について同じとなり、調整可能なアキシコンレンズにより、図16に示した円443とほぼ一致する円が形成される。
図17は、本発明によるOPA要素として使用可能なアキシコンレンズアレイOPA要素(アキシコンOPA要素)420の物体光入力面の一部分を示す等角図である。アキシコンOPA要素420には、アレイ基板427上のアキシコンレンズアレイ421が含まれる。図17に示したアキシコンレンズアレイ421の実施態様には、2つの直交方向に沿ってアレイ内にアキシコンのアレイピッチPAで配置された個別のアキシコンレンズが含まれる。アキシコンレンズアレイ421とアレイ基板427は矢印499aおよび499bで示した方向に広がっており、アキシコンOPA要素420とともに使用されるアレイ検出器が受光する全物体光を少なくとも受光することができる十分な大きさの領域を成す。
具体的な一実施態様においては、アレイ基板427は1.5mmの幅tsを有するホウケイ酸ガラスであり、アキシコンレンズアレイ421は100μmのアレイピッチPAを有する。様々な典型的な実施態様においては、アキシコンレンズアレイ421は、成形加工または光学用接着剤などでアレイ基板427の表面に添加された成形またはエンボス加工光学用ポリマーである。様々の具体的な実施態様においては、アキシコンレンズは突き出た円錐状表面を有し、様々の具体的な実施態様においては、アキシコンレンズはへこんだ円錐状表面を有する。いずれの場合でも、このようなマイクロ成形レンズは、周知のマイクロ成形技術またはマイクロエンボス加工技術などにより作成することができる。
より一般的には、アキシコンレンズアレイ421は所望の高密度実装または最密構造配置で配置される。様々の具体的な実施態様においては、個別のレンズ直径および/またはアレイピッチPA、またはその他の特有のレンズサイズおよび間隔は、公称レンズ寸法が本発明による位置センサのアレイ検出器上で1ピクセル未満の寸法で結像するように選択される。具体的な一実施態様においては、レンズ直径は約6μmである。様々な別の具体的な実施態様においては、レンズ直径は3μm〜150μm(またはそれ以上)の範囲で選択される。ただし、これは一例に過ぎず、限定的なものではない。より経済的な部品を使用するために精度および/または分解能をある程度犠牲にする様々な別の具体的な実施態様においては、より長い直径のレンズが用いられる。このような精度の低い実施態様においては、最大200μm以上の、長い直径を用いてもよい。
アキシコンレンズアレイ421により、アキシコンOPA要素420から生成されるターゲット点画像に回折効果または干渉効果が生じることがある。様々の具体的な実施態様においては、このような効果が本発明による位置センサの所望レベルの精度に対して重大な影響を与えないようにアレイピッチPAが選択される。必要であれば、実験または模擬実験によりアレイピッチPAを決定および/または検証してもよい。
図18は、図17のアキシコンOPA要素420の代表的なアキシコンレンズ421’’’を通過する具体的な光学経路の光線構成400Aと、ターゲット点からアキシコンOPA要素420を通って生成される輪状画像を解析するための具体的な一連の座標関係とを示す、X−Z平面と平行な図である。本発明によるアキシコンOPA要素の働きの様々な態様を理解しやすいように、アキシコンレンズ421’’’の大きさを、図18に示した他の要素に対して誇張している。光線構成400Aの図では、中心軸429を有する代表的なアキシコンレンズ421’’’と、OPA要素420のレンズ421’’’の物体光入力面422の公称面と一致する、アキシコンOPA要素420の座標系参照面424も示している。これについては後述する。図17では、アキシコンレンズの大きさは正確ではない。後述の特徴を理解しやすいようにかなり大きめに表している。
角度フィルタリング配置の制限開口により事実上規定される角度β’により範囲が決められる光線のビーム403には、最終的にアレイ検出器に到達する光線が含まれる。実線で示された中心線により表される光線のビーム403は、図16を参照して前述したように、角度αを成して経路に沿って進み、点L(x,y,z)で参照面424と交差する。矢印481で示したように、参照面424に対して垂直な方向に沿った、点(ターゲット点)415などから参照面424までの距離は座標zである。座標(x,y,z)の役割は、図4Aおよび図4Bを参照して前述し式6a、式6b、および式7に示した座標(x,y,z)と同じである。点L(x,y,z)の近くにおいて中心線429は、物体光入力面422に対して垂直な軸に対して角度(α+ψ)を成してアキシコンレンズ421’’’の物体光入力面422上の点に当たる。
角度ψは、中心軸429に対して垂直な平面に対する(同じことであるが、参照面424に対する)アキシコンレンズ421’’’の円錐の傾斜角である。図18に示した実施態様においては、角度ψは、光線403が、Z軸と平行である本発明による角度フィルタの光軸と平行である調整可能な方向/光学経路426に沿って光線403が屈折するように、アキシコンレンズ421’’’の素材の屈折率と組合わせて選択される。屈折した光線403は次に、厚さtの基板427を通り、アレイ基板427の物体光出力面423から抜けて、本発明による位置センサのアレイ検出器に到達する。アキシコンOPA要素420の調整可能な方向/光学経路426が中心軸429と平行である場合、ターゲット点の画像は、調整可能な方向/光学経路426に対して垂直に配置されたアレイ検出器表面上で円となる。
調整可能な方向/光学経路426が、アキシコンOPA要素420の参照面424に対して垂直な軸と平行である際に、調整可能な方向/光学経路426と平行になるように光線を屈折させる場合、角度αまたは円錐状のアキシコン面の傾斜角ψの一方の所望の値が与えられていれば、他方の角度を次の式から確定することができる。
Figure 2005274577
ここで、nはアキシコンレンズ素材の屈折率である。例えば、ターゲット部材410からの被検出光線について、受光角(または検出角)αを15度とする場合、n≒1.5であれば、アキシコンレンズの傾斜角ψは約25.9度となる。
物体光入力面422は、参照面424に対して角度を成している。このため、理論上では、光線403が参照面424の「上方」または「下方」で物体光入力面422に当たる点には、光線403が参照面424と交差する所望の座標L(x,y,z)に対する半径誤差成分εarが含まれる。参照面424が、アキシコンレンズ421’’’の物体光入力面422の平均「高さ」と一致する平面として定義されている場合、誤差εarの最大値はほぼεarmax=+/−tanψ*(アキシコン半径)/2となる。これは、図18の三角形483の底辺482として表される。
例えば、アキシコン半径が約10μmで、角度ψが約25.9度である場合、対応する最大誤差εarmaxは約+/−1.2μmとなる。
しかし、前述のようにターゲット特徴の画像は通常ぼけている。さらに、本発明による様々な典型的な実施態様においては、角度β’と関係があるビーム幅は各アキシコンレンズ421’’’の大きさに対して十分広いため、光線のビーム403が物体光入力面422全体を照明することができる。これらの特性により、潜在的誤差εarが事実上相殺されるか無効になる。したがって、角度β’と関係のあるビーム幅に対してより大きいアキシコンレンズを使用するため精度が低くなる可能性がある実施態様を除き、潜在的誤差εarは実際的な意義を持たない。
図19は、物体光入力面722を提供するように位置決めされたレンズアレイを備えるOPA要素720を使用した、本発明による位置センサ配置700の第3の一般的な実施態様を示す略図である。様々の具体的な実施態様においては、この位置センサ配置は、前述のアキシコンOPA420、または機能が似ている光学経路要素のアレイから成るOPA要素を備える。
機能が似ている光学経路要素とは、フレネルレンズなど各種の回折光学素子(DOE)レンズなどである(ただし、これらに限定されない)。フレネルレンズなどのDOEレンズは、周知の方法により設計・製作してもよい。特注設計・製作のDOEレンズ、フレネルレンズ、および/またはアレイは、Digital Optics Corporation(9815 David Taylor Drive, Charlotte, North Carolina, USA)など各社から入手できる。DOEレンズの設計技術は、MICRO-OPTICS:Elements, Systems and Applications(Hans Peter Herzig編集、Taylor & Francis, London, 1970)とMethods for Computer Design of Diffractive Optical Elements(Victor A. Soifer編集、Wiley-Interscience; John Wiley and Sons, Inc., New York, 2002)にも記述されている。これらをここに参照として組み込む。
様々な典型的な実施態様においては、位置センサ配置700には、前述の位置センサ配置200と似た様々な寸法参照と操作原則が含まれるため、以下では追加の説明が必要な要素のみ取り上げる。一般に、図19で7XXという番号が付けられた要素の働きは、図2で2XXという番号が付けられた要素と似ている。
図19に示したように、位置センサ配置700には、複数のターゲット点を代表するターゲット点715を含むターゲット部材710が含まれる。OPA要素720は、物体光出力面723と、位置センサ配置700の座標系参照面724と一致する物体光入力面722とを有する。また、位置センサ配置700には、角度フィルタ部750の具体的な一実施態様と検出器アレイ730も含まれる。
図19に示した角度フィルタ部750の実施態様には、OPA要素720の物体光出力面723において提供される画像を拡大も縮小もしない両側テレセントリック配置で配置された、焦点距離fのレンズ756、アパーチャ755、および焦点距離fのレンズ757が含まれる。図19に示した実施態様ではレンズ756および757を両面凸レンズとして示しているが、本発明により実施可能なその他のレンズ構成を用いてもよい。
さらに、様々な別の具体的な実施態様においては、レンズ757が角度フィルタ部750から取り除かれ、アパーチャ755から距離fを隔てて、レンズ757の代わりにアレイ検出器730がアパーチャ755とレンズ756に対して固定して取り付けられる。この構成においても、画像倍率1:1が実現される。様々な別の具体的な実施態様においては、1:1以外の所望の拡大または縮小を実現するために、カメラがアパーチャ755から別の距離を隔てて取り付けられる。角度フィルタ部750の、望ましくはないがそれでも実施可能な別の構成が存在することは、本開示の利益を享受する当業者にとって明白であろう。
具体的な一実施態様においては、図19に示した角度フィルタ部750の光学部品は、図19に示した寸法fが約25.4mm、角度αが約15度、アパーチャ755の直径が約2mmとなるように選択され配置される。OPA要素720を形成するOPAは、厚さが約1.6mm(基板とレンズを含む)であり、x軸およびy軸に沿った寸法が約12mmである。ターゲット点の寸法は約100μmであり、ターゲット点はターゲット部材710上で2本の直交軸に沿って1.0mmのピッチで互いに隔たっている。アレイ検出器730の大きさは約4.7mm×3.5mmであり、直交する行方向および列方向に沿って約7.4μmのピッチで配置された640列×480行のピクセルが含まれる。OPA要素720を形成するファイバ束の底面または参照面からターゲット部材までの公称の動作距離は約2.0mm+/−1.5mmである。後述のように、画像処理が適切であれば、このような構成により、X、Y、Zの平行移動については約2〜4μm、ロール角、ピッチ角、およびヨー角については約0.1度の分解能と精度をそれぞれ実現できると推定される。
前述の具体的な典型的実施態様のパラメータと要素は一例に過ぎず、限定的なものではない。その他にも数多くの実施態様が可能であることは、本開示の利益を享受する当業者にとって明白であろう。
図20は、本発明によるアキシコンOPA要素または光学的に似たOPA要素を含む、前述の位置センサ構成と似た模擬位置センサ構成のアレイ検出器の平面において入力として提供される、3つの具体的な定量的模擬画像を示している。図20に示したのは、OPA要素のP=100μmでアパーチャ直径が2.0mmである場合に生成される画像である。図20−Aは、模擬位置センサの測定範囲限度に近い第1のZ座標での具体的なターゲット点画像の1つを示している。図20−Bは、図20−Aで用いた第1のZ座標の約66%である第2のZ座標での具体的なターゲット点画像の1つを示している。図20−Cは、直径1.0mmのアパーチャを用いた場合に生成される、第2のZ座標での薄い円の具体的なターゲット点画像の1つを示している。様々の具体的な実施態様においては、薄い円画像の大きさと位置、および測定結果をより高い分解能で確定することができる。
角度フィルタ部250、550、650、および750の前述の実施態様はテレセントリック型であるが、本発明はこれに限定されるものではない。より一般的には、本発明により使用可能な検出器アレイ上にターゲット形状の画像を形成する出力物体光の方向選択された光線だけを伝送できるのであれば、その他の周知の角度フィルタ部または最近開発された角度フィルタ部を使用してもよい。
例えば、様々な実施態様においては、角度フィルタ部は、平行アレイ、すなわち、小さい受光角を提供するためにそれぞれ平行な軸と細長い輪郭を有するマイクロ(小型)管状構造物のアレイまたは束を備える。本発明による様々の具体的な実施態様においては、小さい受光角により角度フィルタリングが提供される。管状構造物のそれぞれ平行な軸により、平行アレイの有効な光軸が定義される。受光角よりも大きい角度で光軸からそれる光線は、平行アレイに入ることができないか、平行アレイ内で吸収される。したがって、光軸とほぼ平行な光線だけが検出器上に画像を形成することになる。
平行アレイの利点の1つは、レンズがなくても使用できるため、平行アレイを用いた位置センサ配置が、レンズにかかわる被写界深度制限および焦点距離寸法要件の制約を受けないということである。このため、光学経路アレイ要素に平行アレイを装備すれば、本発明による位置センサ配置を小型化することができる。具体的な一実施態様においては、平行アレイは、中空光ファイバの束、または十分小さい受光角を有するその他のファイバの束を備える。
このような平行アレイは、Collimated Holes, Inc.(460 Division Street, Campbell, California, USA 95008)などから入手できる。別の具体的な実施態様においては、平行アレイは、例えば、IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics, vol. 9, no. 2, March/April 2003, pg. 257-266に掲載されたG. Chapman他の「精密加工されたシリコンの平行アレイを用いた高散乱媒質内のオブジェクトの角度領域画像(Angular Domain Imaging of Objects Within Highly Scattering Media Using Silicon Micromachined Collimating Arrays)」に記述された方法にほぼ従って製作される精密加工されたシリコンの平行アレイである。この論文をここに参照としてすべて組み込む。
様々の具体的な実施態様においては、本発明による平行アレイは、アレイ検出器に到達するすべての光線を角度によりフィルタ処理するのに十分な領域と、約0.35〜0.75度の範囲の受光角を有する。中空の管状構造物の長さが200μmである場合、この受光角の範囲は約5〜10μmの範囲の直径に対応する。ただし、これは一例に過ぎず、限定的なものではない。精度の低い様々な別の実施態様においては、これよりも大きい受光角(最大約1.5度以上)であってもよい。
前述の各種角度フィルタ部により、それぞれのターゲット形状に対応する対称的なそれぞれの画像形状が提供される。このような実施態様では、本発明による様々の具体的な実施態様における比較的単純な画像処理および/または座標変換によりターゲット点の座標を精密に確定することができる。しかし、より一般的には、アレイ検出器上に対称性が低いまたは「歪んだ」ターゲット点画像を提供する別の角度フィルタ部の構成を、本発明によるOPA要素とともに使用することができる。これらの角度フィルタ部の構成はあまり望ましくはないが、対応するターゲット点の座標を確定するためにより複雑な画像処理および/または座標変換とともに使用する場合、このようなターゲット点画像は本発明による様々な位置センサ配置で実施可能である。
一般に、任意の実施可能な角度フィルタ部構成を用いた、本発明によるOPA要素により出力される物体光の角度フィルタリングおよび変換を、検出器アレイ上のターゲット点画像から所望のターゲット点座標を確定するために「反転する」ことができる。あまり望ましくないにしても本発明による様々な実施態様で使用可能であるこのような角度フィルタ部の構成の1つを、角度フィルタリングを提供するためのレンズに最も近い制限開口とともに、図2に示したアレイ検出器230の表面と物体光出力面223に関するシャインプルーフの条件を満たすのに適したレンズを配置することにより提供してもよい。
シャインプルーフの条件を満たす光学レイアウトの設計が、1997年にニューヨークのMcGraw Hillから出版されたWarren J. SmithによるPractical Optical System Layout and Use of Stock Lensesに記述されているが、その関連内容をすべてここに参照として組み込む。したがって、より一般的には、角度フィルタ部250、550、650、および750と、前述の平行アレイの実施態様においては、検出器アレイ上にターゲット形状に対応する画像を形成する出力物体光の方向が選択された光線だけを伝送することができる任意の周知の角度フィルタ部または最近開発された角度フィルタ部を、方向が選択された光線が互いにすべて平行であるとは限らない場合でも、画像処理および/または座標変換が適切であれば、本発明の原理に従って使用することができる。
図21は、本発明によるOPA要素で使用可能な、3つの異なる光学経路要素を比較した表である。行と列の表で比較している。
行R−1は、一般的な3種類の光学経路要素を示している。列21−Aは、図16〜図20を参照して前述したアキシコンレンズに似た一般的な屈折円錐アキシコン型レンズを示している。列21−Bは、一般的な屈折切子面錐体型レンズを示している。列21−Cは、プリズム断面を有する細長いリッジ型屈折要素の一部分を示している。
行R−2は、それぞれの同じ列の行R−1に示した光学経路要素を用いた、様々な2次元アレイパターン構成それぞれの小部分を示している。それぞれのアレイパターン構成を、本発明による様々なそれぞれのOPA要素で用いてもよい。
行R−3の各セルは、具体的なターゲット部材上に現れる2つのターゲット形状TおよびBの具体的配置を示している。また、各セルを、各ターゲット形状がZ軸座標「0」を有する場合に本発明による位置センサ配置のカメラ上に現れる画像とみなすこともできる。
行R−4の各セルは、行R−3のターゲット形状の配置の2つの画像をそれぞれ図式的に示している。これらの画像は、それぞれの同じ列に示したそれぞれの光学経路要素を位置センサのOPA要素で用いた場合に本発明による位置センサ配置のカメラ上に現れる画像とほぼ同じである。各セルの右側は、行R−3のターゲット形状の配置が、行R−2に示した2次元アレイの構成に対して「回転されておらず」、2次元アレイの構成の参照面に対して「傾斜しておらず」、Z軸座標が「z>0」である場合に形成される画像である。各セルの左側は、右側の点線とは方向が違う点線で示したように、行R−3のターゲット形状の配置が位置センサに対して回転されているされている場合に形成される画像である。
行R−4の列21−Aは、前述のアキシコン型光学経路要素により前述の輪状画像が形成されることを示している。これに対し、行R−4の列21−Bは、(傾斜角が同じ)6つの切子面の錐体型光学経路要素により完全な輪状が形成されないことを示している。完全な輪状ではなく、光学経路要素の6つの離散切子面に対応する、類似の仮想リングの周囲に6つのスポットが形成される。類推すれば、列21−Aに示した円錐状要素は、完全なリングを形成する無数のスポットを形成する無数の切子面を有するとみなすことができる。
さらに類推すれば、行R−4の列21−Cでは、(傾斜角が同じ)プリズム断面を有する細長いリッジ型屈折要素により、光学経路要素の2つの離散切子面に対応する、類似の仮想リングの両側に2つのスポットが形成される。前述の内容に基づいて、「n個の切子面を有する」錐体型光学経路要素により、前述のような配置でn個の画像スポットが形成される。
行R−5の各セルは、行R−4のそれぞれの画像に似たそれぞれの画像を示している。唯一の違いは、ターゲット形状BのZ軸座標が「z>z」となり、ターゲット形状TのZ軸座標が「z>z」となるように、Z軸に沿ってさらに平行移動され2次元アレイの構成の参照面に対して傾斜しているターゲット部材に行R−5の画像が対応しているということである。したがって、輪状ターゲット形状の画像について前述したように、各「ターゲット形状の画像」が大きくなる。すなわち、ターゲット形状TおよびBにそれぞれ対応する各画像スポットセット「T」および「B」において、半径方向間隔が長くなる。ターゲット形状TのZ軸座標zはターゲット形状BのZ軸座標zより大きいため、画像スポットセット「T」における半径方向間隔の方が大きい。
前述の内容から、画像処理が適切であれば、前述の一般的な光学経路要素および対応する2次元アレイを様々に変更することにより、本発明による使用可能なOPA要素の実施態様と調整可能な位置センサ配置を提供することができる。
切子面の数が比較的少ない光学経路要素の利点の1つを具体的に表しているのが、下位列21−C2に示した十字形のターゲット形状と生成される画像である。下位列21−C2に示した十字形のターゲット形状など拡張されたターゲット形状を、多数の切子面を有する光学経路要素、アキシコン、またはファイバなどとともに用いた場合、拡張されたターゲット上の各点が複数の画像点に結像されて、画像が乱れたりリングの幅が広がり過ぎてしまう。
このような画像でも本発明による調整可能な位置センサを提供できるが、一般に、精度や範囲などの特性が低下してしまう。ただし、光学経路要素の切子面の数が比較的少ない特に2つである場合、十字形のターゲット形状、線形状、または絶対x−y位置情報を提供するのに使用可能な適切な間隔のコードパターンなど、拡張されたターゲット形状の画像は、ぼけはするものの判別可能であるため、本発明による様々な具体的な実施態様において使用してもよい。
下位列21−C2からわかるように、十字の代わりに四角形、三角形、平行な線分、長い線分などを用いることができる。このため、本発明による様々な実施態様においては、ターゲット部材上に様々な領域を一意に表す確認可能な「絶対」コードを提供するために、実施可能な大きさと形状を有するこれらのおよび/またはその他のより複雑な形状またはパターンが用いられる。このため、本発明による様々の具体的な実施態様においては、6次元絶対位置センサが提供される。
このような一部の実施態様においては、周知のパターンマッチングまたはテンプレートマッチング画像処理の操作などが、様々な絶対コード要素の位置および/または大きさの確定に用いられる画像処理の操作に含まれる。様々な別の実施態様においては、点形状など一貫したターゲット形状が、ターゲット部材上の各絶対コードの最も近くに備えられる。このような実施態様においては、一貫したターゲット形状に対応する画像形状が前述のように処理されて、高精度の「局所」測定値が提供される。このような実施態様においては、全体として高精度な絶対測定値を提供するために、「局所」測定値とあいまいでなく組合わせることができる十分な分解能でおおまかな測定値だけを提供するのに絶対コードが用いられる。
本発明を、前述の具体的な実施態様および構成と併せて説明してきたが、前述の実施態様および構成が、追加の他の実施態様、構成、および設計パラメータ値の組合わせを示していることは明白であり、本開示の利益を享受する当業者にとって明白であろう。したがって、前述の本発明の実施態様は一例に過ぎず、限定的なものではない。本発明の精神と範囲から逸脱することなく、様々な変更を施してもしてもよい。
本発明は、位置センサに利用でき、位置および傾き姿勢を測定する多軸光学位置センサに利用できる。
本発明による光学経路アレイ要素として使用可能な光ファイバ束に含まれるそれぞれ別の場所に位置決めされた単一の光ファイバの働きを示す光ファイバOPA構成の等角図。 本発明による位置センサ配置の第1の一般的な実施態様の部分略図。 ターゲット点パターンと、ターゲット点パターンに対する様々な方向において本発明による位置センサ配置により生成される様々な代表的な輪状画像パターンとを示す図。 ターゲット点パターンと、ターゲット点パターンに対する様々な方向において本発明による位置センサ配置により生成される様々な代表的な輪状画像パターンとを示す図。 ターゲット点パターンと、ターゲット点パターンに対する様々な方向において本発明による位置センサ配置により生成される様々な代表的な輪状画像パターンとを示す図。 ターゲット点パターンと、ターゲット点パターンに対する様々な方向において本発明による位置センサ配置により生成される様々な代表的な輪状画像パターンとを示す図。 ターゲット点パターンと、ターゲット点パターンに対する様々な方向において本発明による位置センサ配置により生成される様々な代表的な輪状画像パターンとを示す図。 ターゲット点パターンと、ターゲット点パターンに対する様々な方向において本発明による位置センサ配置により生成される様々な代表的な輪状画像パターンとを示す図。 (A)は本発明による位置センサ配置の第1の一般的な実施態様で使用可能であるターゲット点から生成される様々な輪状画像の位置を示す具体的な一連の座標関係を位置センサ配置のY軸方向に沿って見た略図であり、(B)は位置センサ配置のX軸方向に沿って見た図である。 本発明による位置センサの参照面、ターゲット面、および第1の具体的な様々な関連位置ベクトルを示す図。 本発明による位置センサの参照面、ターゲット面、および第2の具体的な様々な関連位置ベクトルを示す図。 本発明により提供される第1および第2の具体的な画像を示す図。 本発明により提供される第1および第2の具体的な画像を示す図。 測定される様々なターゲット形状の特性を識別するのに使用可能な一連の具体的な画像処理操作により得られる結果とともに、本発明により提供される第3の具体的な画像を示す図。 対応するターゲット点の(x,y,z)座標の確定に使用される円の半径と中心の精緻な推定値を確定する方法を明確に示す重ね合わせ図とともに、図8に示した結果に類似した具体的なターゲット形状を示す図。 本発明により提供される画像に基づいて相対位置測定値を確定するための、第1の具体的なアルゴリズムのフローチャート。 本発明により提供される画像内の様々なターゲット形状の特性を識別するために、第1の具体的なアルゴリズムで使用可能な第2の具体的なアルゴリズムのフローチャート。 本発明により提供される画像内の様々なターゲット形状の大きさと位置、およびターゲット点座標を確定するために、第1の具体的なアルゴリズムで使用可能な第3の具体的なアルゴリズムのフローチャート。 本発明による様々な位置センサ配置で使用可能な第1および第2の具体的な照明構成を図式的に示す図。 物体光を受光する様々な光学素子を光ファイバ軸と平行な軸に沿って配置できるように、光ファイバ束と第1の具体的な物体光偏向配置を使用した本発明による位置センサ配置の第2の一般的実施態様を本発明による様々な位置センサ配置で使用可能な第3の具体的な照明構成とともに示す略図。 本発明による一般的な位置センサ配置の第2実施態様で使用可能な、第2、第3、および第4の具体的な物体光偏向配置を示す図。 本発明による一般的な位置センサ配置の第2実施態様で使用可能な、第2、第3、および第4の具体的な物体光偏向配置を示す図。 本発明による光学経路アレイ要素として使用可能なアキシコンレンズアレイに含まれるそれぞれ別の場所に位置決めされた小型アキシコンレンズの働きを示すアキシコンレンズOPA構成の等角図。 本発明による光学経路アレイ要素として使用可能なアキシコンレンズOPAの一部分を示す等角図。 図17のアキシコンレンズOPAの1つのレンズを通過する具体的な光学経路の光線構成と、ターゲット点からアキシコンレンズOPA要素を通って生成される輪状画像を解析するための具体的な一連の座標関係とを示す図。 本発明による光学経路アレイ要素として、アキシコンレンズOPA要素、または光学的に似たアレイ要素を使用した本発明による位置センサ配置の第3の一般的実施態様を示す略図。 本発明による光学経路アレイ要素として、アキシコンレンズアレイ、または光学的に似たアレイ要素を用いて、本発明により提供される3つの具体的な画像を示す図。 本発明によるOPA要素で使用可能な3つの異なる光学経路要素を比較したテーブルを示す図。
符号の説明
30A…ターゲット点アレイ、30B…リングアレイ、30C…リングアレイ、30D…リングアレイ、30E…リングアレイ、30F…リングアレイ、70A…本発明により提供される第1の具体的な画像70A、70B…本発明により提供される第2の具体的な画像70B、101、101´…光ファイバ軸、103…点115からの光線、104…点115からの細いビーム、115…点、121、121´、121´´…光ファイバ、125、125´…光円錐、126、126´…光学経路(光軸)、140…図1の座標系
141…円錐軸、142…仮想円錐、143…円、145…仮想面、200…位置センサ配置、210…ターゲット部材、215、216…ターゲット点、220…OPA要素、222…物体光入力面、223…物体光出力面、230…アレイ検出器、245、245´…仮想面、250…角度フィルタ部、255…アパーチャ、256…レンズ、257…レンズ、258…光軸、300…位置センサ配置、310、310´…ターゲット部材、315、315´316´、317´…ターゲット点、320…OPA要素、322…物体光入力面、323…物体光出力面、324、324´…参照面、330…カメラ、350…角度フィルタ部、358…光軸、390…リードヘッド、400A…光線構成、403…ビーム(光線)、410…ターゲット部材、415…点、420…アキシコンレンズアレイOPA要素(アキシコンOPA要素)、421、421´、421´´…アキシコンレンズアレイ、422…物体光入力面、423…物体光出力面、424…座標系参照面
424…参照面、426、426´…光学経路、427…アレイ基板、429…中心軸、441…円錐軸、442…仮想円錐、443…円、445…仮想面、481…図18中の矢印、482…三角形483の底辺、483…三角形、499a、499b…図17中の矢印、500…位置センサ配置、520…OPA要素、522…物体光入力面、523…物体光出力面、530…検出器、550…角度フィルタ、558…光軸、580…照明構成、581…変形実施態様、585…光源、586、586´…光源光(照明光)、587…スケール照明光、587…照明光、600…位置センサ配置、610…ターゲット部材、615…ターゲット点、620F…ファイバ束OPA、620F´、630F´´、630F´´´…物体光偏向構成、620…OPA要素、622…物体光入力面、623…物体光出力面、630…検出器、650…角度フィルタ、658…光軸、670A…光線、680…照明構成、685…光源、686…光源光(照明光)、687…スケール照明光、687…ビームスプリッタ、687…照明光、700…位置センサ配置、710…ターゲット部材、715…ターゲット点、720…OPA要素、722…物体光入力面、723…物体光出力面、724…座標系参照面、730…検出器アレイ、750…角度フィルタ部、755…アパーチャ、756…レンズ、757…レンズ、800…擬似画像、810…円、930A-930D…ピークピクセル、920A-920D…半径方向の強度の形状。

Claims (16)

  1. ターゲット部材との相対位置を測定するのに使用可能な位置測定装置であって、
    アレイ検出器と、
    複数の光学経路要素を備える光学経路アレイ要素と、
    前記光学経路アレイ要素を通過するとともに調整可能な方向に沿っている光線を選択的に伝送する角度フィルタ部と、を具備しており、
    前記ターゲット部材の少なくとも一部分に対応する画像を前記アレイ検出器上に提供するように前記位置測定装置を位置決め可能であり、
    前記画像は前記伝送される光線により生成され、
    前記位置測定装置と前記ターゲット部材との間の相対位置の少なくとも1つの自由度に対応する少なくとも1つの測定値を決定するのに前記アレイ検出器上の前記画像を使用できることを特徴とする位置測定装置。
  2. 請求項1に記載の位置測定装置において、
    前記ターゲット部材が少なくとも1つの区別可能なターゲット形状を含み、
    前記少なくとも1つの区別可能なターゲット形状からこれに対応する区別可能な画像形状が前記アレイ検出器にて検出される画像内で生成され、
    前記アレイ検出器にて検出された区別可能な画像形状の大きさは、前記対応する区別可能なターゲット形状について絶対測定値を確定するのに使用可能であり、
    前記絶対測定値は、前記位置測定装置と前記ターゲット部材との離間方向に沿って延びる軸に沿った平行移動の自由度に対応することを特徴とする位置測定装置。
  3. 請求項2に記載の位置測定装置において、
    前記少なくとも1つの区別可能なターゲット形状は、対応する区別可能な画像形状を生成する少なくとも3つの区別可能なターゲット特徴を有し、
    前記少なくとも1つの測定値が、前記測定装置と前記少なくとも3つの区別可能なターゲット特徴との相対位置の平行移動の3自由度に対応する3つの値からなり、
    前記位置測定装置が、この位置測定装置と前記ターゲット部材との相対位置の6自由度を測定するのに使用可能である
    ことを特徴とする位置測定装置。
  4. 請求項2に記載の位置測定装置において、
    前記区別可能なターゲット形状がターゲット点であり、
    前記アレイ検出器上の前記区別可能な画像形状が輪状画像形状を含み、
    前記アレイ検出器上の前記輪状画像形状の中心位置は、前記位置測定装置と前記ターゲット部材との離間方向に対してほぼ垂直である平面に沿って延びる2本の互いに直交する軸に沿った平行移動の2自由度に対応する相対移動量を決定する使用可能である
    ことを特徴とする位置測定装置。
  5. 請求項4に記載の位置測定装置において、
    前記輪状画像形状が楕円および円のいずれかを含み、
    楕円および円を表す関数が前記輪状画像形状にフィッティングされ、
    前記関数の前記中心位置は、前記2本の互いに直交する軸に沿った前記平行移動の2自由度に対応する前記相対移動量を決定するのに使用可能であり、
    前記関数の半径方向寸法は、前記位置測定装置と前記ターゲット部材との離間方向に沿って延びる前記軸に沿った平行移動の自由度に対応する前記絶対測定値を決定するのに使用可能である
    ことを特徴とする位置測定装置。
  6. 請求項4に記載の位置測定装置において、
    前記輪状画像形状は、楕円および円のいずれかを含み、
    前記輪状画像形状は、前記輪状画像形状において中心から広がる各半径方向に沿ってならぶ各ピクセル組の強度によって構成される各半径方向の強度プロフィールを有し、
    楕円および円のいずれかを表す関数が、各半径方向の強度プロフィールの組について確定された各ピークの組にフィッティングされ、
    前記関数の前記中心位置は、前記2本の互いに直交する軸に沿った前記平行移動の2自由度に対応する前記相対移動量を決定するのに使用可能であり、
    前記関数の半径方向寸法は、前記位置測定装置と前記ターゲット部材との離間方向に沿って延びる前記軸に沿った平行移動の自由度に対応する前記絶対測定値を決定するのに使用可能である
    ことを特徴とする位置測定装置。
  7. 請求項1に記載の位置測定装置において、
    光源をさらに具備する
    ことを特徴とする位置測定装置。
  8. 請求項7に記載の位置測定装置において、
    前記光源は、前記光軸アレイ要素を介して前記ターゲット部材を照明するように位置決めされる
    ことを特徴とする位置測定装置。
  9. 請求項1に記載の位置測定装置において、
    前記角度フィルタ部は、この角度フィルタ部の光軸とほぼ平行である光線だけを選択的に伝送するように構成され、
    前記光軸は、
    a)前記光学経路アレイ要素の面と平行である参照面に対してほぼ垂直な方向と、
    b)前記光学経路アレイ要素の面と平行である参照面に対して垂直な方向に対して角度を成している方向と、のいずれか1つの方向に沿っている
    ことを特徴とする位置測定装置。
  10. 請求項9に記載の位置測定装置において、
    前記角度フィルタ部の前記光軸が、前記参照面に対してほぼ垂直な方向に沿って配置され、
    前記光学経路アレイ要素からの光線が前記参照面に対して角度を成して傾斜している屈折面で屈折されて前記光軸とほぼ平行である前記光線となり、
    前記屈折面は、
    a)出力物体光を受光するプリズム要素の表面と、
    b)光ファイバの組にて構成される光学経路要素によって提供されるとともにその光ファイバの組の傾斜した端部によって形成される表面と、のいずれかである
    ことを特徴とする位置測定装置。
  11. 請求項10に記載の位置測定装置において、
    前記位置測定装置は、光源とビームスプリッタとをさらに具備し、
    前記角度フィルタ部は、前記屈折面で屈折する前記光線を受光するように配置された第1レンズと、前記第1レンズからの前記光線が焦点を結ぶ焦点面に配置されたアパーチャと、を備え、
    前記ビームスプリッタは、前記第1レンズからの前記光線が前記焦点面において焦点を結ぶ前に前記ビームスプリッタを通過するように前記第1レンズと前記アパーチャとの間で前記光軸に沿って配置され、
    前記光源は、この光源からの照明が前記ビームスプリッタにより偏向されて前記第1レンズと前記光学経路アレイ要素を通過して前記ターゲット部材を照明するように前記ビームスプリッタに対して配置されることと、を特徴とする位置測定装置。
  12. 請求項9に記載の位置測定装置において、
    前記角度フィルタ部は、
    a)前記光学経路アレイ要素からの前記光線を受光するために前記光軸に沿って配置された第1レンズと、前記第1レンズに入射する際に平行である前記第1レンズからの光線が焦点を結ぶ焦点面において前記光軸に沿って配置されたアパーチャと、を備えるか、または、
    b)互いに平行な軸を有するとともに入力光線に対する小さい受光角が小さい細長い管状構造物のコリメートアレイを備えるか、のいずれかである
    ことを特徴とする位置測定装置。
  13. 請求項12に記載の位置測定装置において、
    前記角度フィルタ部は、焦点距離Fの第2レンズを備え、
    前記第2レンズは前記アパーチャと前記アレイ検出器との間において前記光軸に沿って前記アパーチャから距離Fを隔てて位置決めされる
    ことを特徴とする位置測定装置。
  14. 請求項1に記載の位置測定装置において、
    前記ターゲット部材は、少なくとも2つの区別可能なターゲット形状を含み、
    前記少なくとも2つの区別可能なターゲット形状によって前記アレイ検出器上の前記画像内において対応する区別可能な画像形状が生成され、
    前記位置測定装置と前記ターゲット部材との離間距離が長くなる場合に、前記各画像形状の大きさは、前記アレイ検出器上で増すが、前記各画像形状の各中心間の距離は、前記アレイ検出器上で増加しない
    ことを特徴とする位置測定装置。
  15. 請求項1に記載の位置測定装置において、
    前記ターゲット部材が、点形状から成るターゲット特徴が二次元的かつ周期的に配列されたアレイを備える
    ことを特徴とする位置測定装置。
  16. 請求項1に記載の位置測定装置において、
    前記光学経路アレイ要素は、互いに平行な光ファイバから成る光ファイバ束を備え、
    前記複数の光学経路要素は、複数の前記互いに平行な光ファイバを備え、
    前記光ファイバ束は前記ターゲット部材からの入力光線が前記光ファイバ束の平面を通って入力されるように構成されているとともに、前記平面は前記複数の前記互いに平行な光ファイバの末端が同一平面に位置することで形成される
    ことを特徴とする位置測定装置。
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