JP2005273672A - 連結具用スペーサ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、所定大きさの長尺体の連結具を利用することができ、挟持力が均一で、軽く、安価且つ容易に異径の長尺体を保持することができる連結具用スペーサを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、所定径のパイプ4を一定の交角で保持するためのパイプ連結具1の異径処理に用いる連結具用スペーサ2であって、一体成型され、断面C状の外殻部と凹状殻部とで内部に空洞を形成した筒体を備え、鉄筋3とともにパイプ連結具1に固定されたとき、このパイプ連結具1の締め付け力によって外殻部が縮径し、凹状殻部の開口部が絞られて内部の鉄筋3を挟持することを主要な特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定径のパイプ等を連結する連結具を利用して、鉄筋等とパイプ等を連結するための連結具用スペーサに関するものである。
従来から鉄筋コンクリート構築物、例えば橋梁等を構築するときには、仮設の足場や手摺を組み立てて作業が行われる。このとき一般に、仮設用のパイプ同士を交差させて固定して保持する各種のクランプ(例えば、特許文献1参照)を使って組み立てることが多い。しかし、橋梁等の上部構造の工事を行う場合には、橋桁が橋脚上に設置され地覆工事が行われたあとに、安全を確保するための高欄等が設置されるため、しばらく手摺等がない状態で作業が進められる可能性がある。そして、このとき安全を期すために仮設の手摺等を設置しようとしても、橋桁上には手摺等を固定する適当な支柱が存在せず、手摺等を設置するのはなかなか難しいものであった。
そこで、コンクリートの表面から出ている地覆の鉄筋、若しくはその他表面から露出している鉄筋を使って支柱を固定することが考えられる。しかし鉄筋は、通常、直径がD13(12.7mm±0.4mm)、D16(15.9mm±0.5mm)のように直径12mm〜17mm程度の太さであり、このような細い鉄筋に支柱を固定するためには専用の治具が必要になる。例えば鉄筋同士を固定する治具として、2つのクランプ部材を備えて、2本の鉄筋が所定の角度で交差するのをこのクランプ部材でそれぞれ保持する鉄筋固定用治具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、鉄筋を手摺等として利用するには細すぎるし、鉄筋同士を固定するためだけにこのような専用治具が必要になるのはコストがかかる。そこで、鉄筋と仮設用のパイプを連結する専用治具を使用することが考えられる。このような専用治具として、パイプを固定する足場クランプと、鉄筋を固定する部材が結合された専用治具が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この専用治具を使えば、鉄筋とパイプを固定することが可能になる。
特開平9−100623号公報 特開平11−22959号公報 特開2001−355333号公報
このように、従来、橋梁等の上部構造の工事で仮設の手摺等を設置するのは難しく、簡単にこれを設置することが望まれていた。そして、鉄筋等を利用して橋桁上に仮設の手摺等を設置するという方法は、支柱となるべき地覆の鉄筋等が手摺や足場等のパイプよりかなり細いという事情もあって、省みられることはなかった。
また、上述した特許文献2が開示する専用治具は鉄筋と鉄筋を固定するものであり、手摺や足場のパイプ等を鉄筋に固定するには適さない。そして、所定径用のパイプ同士を連結するクランプは既に多数流通して安価でもあるが、専用治具は高価で、この仮設工事のために費用が嵩むことになる。
同様に、特許文献3の開示する専用治具は、鉄筋を固定する部材に鉄筋を挿通して固定しなければならず、同時にボルトで1本1本ロックする必要があり、作業性がきわめて悪いものであった。さらに特許文献3の専用治具は高価で、この仮設工事のためだけに大きな負担を甘受しなければならない。
そして、既に利用されている所定径用の連結具を利用しようと思うなら、連結具のフックと鉄筋との間の隙間に現場に落ちている木片等を挟んで使うことも考えられるが、挟持力がばらばらとなり、作業性が悪く、確実な保持、固定を行うことは難しい。従って所定径用の連結具を利用して、軽く、安価で、容易に異径のパイプまたは鉄筋を保持することができる治具が望まれる。
そこで本発明は、所定大きさの長尺体の連結具を利用することができ、挟持力が均一で、軽く、安価且つ容易に異径の長尺体を保持することができる連結具用スペーサを提供することを目的とする。
本発明は、所定径の長尺体を2本以上一定の交角で保持する連結具に対して、その異径処理を行うために装着される連結具用スペーサであって、一体成型され、断面C状の外殻部と凹状殻部とで内部に空洞を形成した筒体を備え、連結具に固定されたとき、該連結具の締め付け力によって外殻部が縮径し、凹状殻部の開口部が絞られて内部の長尺体を挟持することを主要な特徴とする。
本発明の連結具用スペーサによれば、所定径用の長尺体の連結具を異径同士の場合にも利用することができ、異径の長尺体に対する挟持力が均一にすることができ、連結具を別々の仕様にした場合よりはるかに軽く、安価且つ容易に異径同士の組み合わせの長尺体を保持することができる。
本発明を実施する最良の形態の第1の形態は、所定径の長尺体を2本以上一定の交角で保持する連結具に対して、その異径処理を行うために装着される連結具用スペーサであって、一体成型され、断面C状の外殻部と凹状殻部とで内部に空洞を形成した筒体を備え、連結具に固定されたとき、該連結具の締め付け力によって外殻部が縮径し、凹状殻部の開口部が絞られて内部の長尺体を挟持する連結具用スペーサであり、所定径用の長尺体の連結具を異径同士の場合にも利用することができ、異径の長尺体に対する挟持力が均一にすることができ、連結具を別々の仕様にした場合よりはるかに軽く、安価且つ容易に異径同士の組み合わせの長尺体を保持することができる。
本発明を実施する第2の形態は、第1の形態に従属する形態であって、凹状殻部の開口部に一対のテーパ部が形成され、外殻部が縮径したとき該テーパ部同士が当接する連結具用スペーサであり、長尺体の凹状殻部への挿入が容易で、縮径したときほぼ円筒状になる。
本発明を実施する第3の形態は、第1または2の形態に従属する形態であって、空洞内に外殻部の内壁面からリブが突設された連結具用スペーサであり、リブを設けたことで強度を確保することができ、弾性変形し易い位置と変形し難い位置が明確化できて設計が容易になる。
本発明を実施する第4の形態は、第3の形態に従属する形態であって、リブの先端と凹状殻部の内壁面の間に空隙が設けられ、外殻部が縮径したとき先端が凹状殻部の内壁面に当接する連結具用スペーサであり、リブが当接することにより、縮径状態で長時間保持でき、必要以上に細い長尺体を挟持したとき、過度に縮径させないためのストッパとなる。
本発明を実施する第5の形態は、第2〜3のいずれかの形態に従属する形態であって、一対のテーパ部が40°〜60°の角度の範囲に設定され、開口部が外方に向けて拡大されている連結具用スペーサであり、縮径したときほぼ円筒状になり、挟持力を均等で大きくすることができる。
本発明を実施する第6の形態は、第1〜5のいずれかの形態に従属する形態であって、凹状殻部の内面に脱落防止部が設けられた連結具用スペーサであり、内部に挟持した長尺体または連結具が脱落しない。
本発明を実施する第7の形態は、第1〜6のいずれかの形態に従属する形態であって、長尺体がパイプ若しくは中実体である連結具用スペーサであり、パイプ若しくは中実体の異径もものが挟持できる。
本発明を実施する第8の形態は、第7の形態に従属する形態であって、中実体がコンクリート構造物で使用される鉄筋である連結具用スペーサであり、コンクリート構造物で使用される鉄筋に長尺体を保持できる。
本発明を実施する第9の形態は、第7の形態に従属する形態であって、連結具の一方のクランプ部で仮設用のパイプを直接保持するとき、他方のクランプ部に装着され、凹状殻部内に鉄筋を挟持して保持する連結具用スペーサであり、連結具によって一方に仮設用のパイプ、他方に鉄筋を保持することができる。
本発明を実施する第10の形態は、第9の形態に従属する形態であって、地覆を設置するための鉄筋と仮設の手摺を構成するためのパイプをそれぞれ保持する連結具用スペーサであり、橋梁の上部構造の工事で、地覆の鉄筋に仮設用のパイプを取り付けることができる。
以下、本発明の実施例1における連結具用スペーサについて説明する。図1は本発明の実施例1における連結具用スペーサとパイプ連結具の装着時の概観図、図2は本発明の実施例1における連結具用スペーサを装着するパイプ連結具の斜視図、図3は本発明の実施例1における連結具用スペーサの斜視図、図4(a)は本発明の実施例1における連結具用スペーサのパラメータと基本形状の関係説明図、図4(b)は(a)の第2のパラメータと不適形状の関係説明図、図4(c)の第2のパラメータと不適形状の関係説明図、図5は本発明の実施例1における連結具用スペーサとパイプ連結具で仮設の手摺を立設した概観図である。
図1において、1は所定径(大きさ)のパイプを固定するパイプ連結具(本発明の連結具)、2はパイプ連結部1に装着する筒体の連結具用スペーサ、3はコンクリート構造物をつくるための鉄筋、4は足場や手摺等を組み立てるための仮設用のパイプである。パイプ連結部1には2つのクランプ部11a,11b(後述する)が連結されており、本来2本のパイプ4をそれぞれ固定して連結するものである。本発明の実施例1においては、鉄筋3を連結具用スペーサ2で挟持し、この両者一体となった連結具用スペーサ2を一方側のクランプ部11aに装着し、さらに他方側のクランプ部11bにはパイプ4を固定することにより、鉄筋3とパイプと4を保持、連結するものである。なお、連結するクランプ部11a,11bの数を増せば2本以上のパイプ4等を保持することも可能である。そして以下本発明においては、パイプ4に代表される筒体、鉄筋3に代表される中実体等を含んですべて長尺体という。また、本発明において異径処理とは、パイプ連結部1が保持できる最大径(所定径)のパイプ4と異径のパイプ4や鉄筋3等を連結具用スペーサ2によって外径を調節し、パイプ連結具1の装着用に使用することをいう。
次に図2に基づいて、実施例1のパイプ連結具1の詳細について説明する。11a,11bはパイプ連結具1に設けられた一対のクランプ部、12a,12bは可動ロック部、13a,13bは固定挟持体、14a,14bはクランプ軸である。可動ロック部12a,12bはクランプ軸14a,14bを中心として回動する。また固定挟持体13a,13bは互いに所定の交角、例えば0°、90°あるいはその他の角度で背面を固定されている。従って、このパイプ4と鉄筋3とは0°、90°あるいはその他の角度で交差して保持されることになる。なお、図2の固定挟持体13a,13bは溶接されているが、0°、90°と固定的にするのでも、回転可能にして、使用時には所定の角度で一時的に固定して使用するのでもよい。
次に、15a,15bはピン軸、16a,16bはピン軸15a,15bに支持されて回転可能な締め付けネジ、17a,17bは締め付けネジ16a,16bに螺合されたナット、18a,18bは可動ロック部12a,12bに形成された切り欠き部である。連結具用スペーサ2やパイプ4をクランプ部11a,11bに装着し、切り欠き部18a,18bに締め付けネジ16a,16bを挿入して、ナット17a,17bを螺合して締め付けることにより、鉄筋3とパイプ4をクランプすることができる。
続いて、本発明の実施例1の連結具用スペーサ2について説明する。21はクランプ部11a,11bに挟持される断面C状の外殻部、22は断面U字状で外殻部21から溝状に凹んで形成された凹状殻部である。この外殻部21と凹状殻部22はポリプロピレンやポリアセタール等の樹脂で内部に両端が開放状態の空洞を形成した筒体に一体成型され、外殻部21の外部からパイプ連結具1によって締め付けると、断面C状の外殻部21と凹状殻部22が共に縮径する。このとき凹状殻部22の開口部29(後述)は絞られ、内部の鉄筋3等を挟持する。なお、外殻部21と凹状殻部22の肉厚は樹脂の材質との関係で選択され、連結具用スペーサ2が所定の締め付け力で所定の弾性変形するように決定される。外殻部21と凹状殻部22が構成する筒体は軸方向の溝付き円筒のような外形をしており、外殻部21の外径、凹状殻部22の内径はパイプ連結具1の種類によって変化するが、多くは、前者が直径40mm〜50mm、後者が11mm〜14mm程度であり、肉厚は2mm〜4mm程度に形成される。
23は外殻部21と凹状殻部22から構成され、連結具用スペーサ2内部に形成された筒体内の空洞、24は外殻部21の空洞側壁から空洞23内に突出したリブ、25はリブ24の先端と凹状殻部22の空洞側壁との間の空隙である。26はテーパ部、27は凸条部、28は射出時の型の抜き勾配によって形成される勾配継ぎ目、29は凹状殻部22に鉄筋3等を挿入する開口部である。空隙25は材料と形状にもよるが、外部から圧縮されたときなくなり、リブ24の先端が凹状殻部22の空洞側壁に当接する。これによって強度を確保し、縮径したまま長時間保持でき、弾性変形し易い位置と変形し難い位置が明確化できて設計が容易になる。また、細い長尺体を挟んで無理な変形をさせたときには、ストッパとなる。リブ24の先端が当接してストッパとして機能したときには、連結具用スペーサ2の径の方を変更して別の連結具用スペーサ2を選択する。リブ24の枚数は5枚、4枚、3枚、2枚、1枚から選ぶのが好適であり、奇数枚のときは凹状殻部22の中央位置に1枚設ける。そして、テーパ部26から120°の範囲内にそれぞれ2枚もしくは1枚、凹状殻部22の中央を通る軸に関して軸対称に設けるのがよい。材料や肉厚等により十分な弾力が得られる場合には、リブ24を設けない構成も有効である。
図4(a)(b)(c)は、連結具用スペーサ2の基本形状と各形状パラメータとの関係を示すものである。図4(a)左図のように、外殻部21の外径D、凹状殻部22の内径d、中心から凸条部27との間の長さm、テーパ部26の角度θ、凸条部27の高さΔとすると、連結具用スペーサ2の最適形状はD=48.6mm、d=13mm、m=13.5mm、θ=50°、Δ=0.5mmである。このとき、図4(a)の右図のように、テーパ部26が平行に密着、当接し、外殻部21、凹状殻部22の形状がほぼ完全な円形となる。
図4(b)左図のようにD=48.6mm、d=13mmとして、m=15mm、θ=90°とした場合には、連結具用スペーサ2の弾力が小さく、図4(b)の右図のように、テーパ部26が開いたままとなる。同様に、この状態でm=12mm、θ=70°とした場合の実験でも柔らかく、テーパ部26が開いたままとなる。
しかし、図4(c)左図のようにD=48.6mm、d=13mmとして、m=13.5mm、θ=40°、Δ=0.5mmとした場合には、連結具用スペーサ2は硬くなりすぎ弾力が小さく、図4(b)の右図のように、テーパ部26は凹状殻部22側が開き、密着しない。
連結具用スペーサ2の形状を選択するときには、パイプ連結部1の形状によって外殻部21の外径Dを決定し、鉄筋3の外径によって凹状殻部22の内径dを決定する。材料がポリプロピレン、ポリアセタールの場合には、θ=40°〜60°の中でθ=50°程度を選択し、m=12mm〜15mmの中でm=13.5mm程度を選択するのがよい。
さて、図5は連結具用スペーサ2とパイプ連結具1を使って橋梁の橋桁上に仮設の手摺を立設した状態を示している。3aは地覆の鉄筋である。地覆の鉄筋3a(高さ400mm〜600mm)の2箇所に連結具用スペーサ2を取り付け、これに固定挟持体13a,13bの交角0°のパイプ連結具1のクランプ部11aを装着する。この状態でクランプ部11bにパイプ4を固定し、複数箇所でパイプ4を立設し、高さ0.7m〜1.5mの位置に手摺となるパイプ4を横架させればよい。
このように実施例1の連結具用スペーサ2は、所定径用のパイプ連結部1を異径の場合にも利用することができ、異径の鉄筋3等に対しても挟持力が均一で、樹脂製のため軽く、安価であり、容易に異径同士を組み合わせることが可能で、パイプ4や鉄筋3等を保持することができる。
本発明の実施例2における連結具用スペーサ2について説明する。図6(a)は本発明の実施例2における連結具用スペーサに第1の脱落防止部を設けたA−A断面図、図6(b)は(a)の連結具用スペーサに第2の脱落防止部を設けた断面図である。実施例2の構成は実施例1と基本的に同一であるから、実施例2においても図1〜図5を参照するとともに、実施例1と同一符号の部材は実施例2でも同一部材を示す。
図6(a)において、30は締め付け力を緩めたとき挟持した鉄筋3等またはパイプ連結具1が落下しないように設けた脱落防止部である。実施例2の脱落防止部30は不織布等を勾配継ぎ目28に貼着したものである。勾配継ぎ目28のところは、射出時に必要な抜き勾配のため最も厚い肉厚を有する部分で、凹状殻部22の内径dが最も小さいため、ここに脱落防止部30を設けることにより挟持力を増すことができ、摩擦力が増し、脱落防止することができる。
図6(b)においては、31は突条からなる脱落防止部である。脱落防止部31は射出用の上下2つの型が当接する勾配継ぎ目28部分に突条を形成するもので、上述の脱落防止部30と同様に挟持力を増すことができるため摩擦力が増し、脱落防止をすることができる。
このように実施例2の連結具用スペーサ2は、脱落防止部30,31によって鉄筋3等の被挟持物である長尺体の脱落を防止できるとともに、鉄筋3のように表面に塗料が塗られているような場合には塗料の剥離防止を行うことができる。
本発明は、所定大きさのパイプ等の長尺体を連結する連結具を利用して、鉄筋等の異径の長尺体とパイプ等の長尺体を連結するための連結具用スペーサに適用できる。
本発明の実施例1における連結具用スペーサとパイプ連結具の装着時の概観図 本発明の実施例1における連結具用スペーサを装着するパイプ連結具の斜視図 本発明の実施例1における連結具用スペーサの斜視図 (a)本発明の実施例1における連結具用スペーサのパラメータと基本形状の関係説明図、(b)(a)の第2のパラメータと不適形状の関係説明図、(c)の第2のパラメータと不適形状の関係説明図 本発明の実施例1における連結具用スペーサとパイプ連結具で仮設の手摺を立設した概観図 (a)本発明の実施例2における連結具用スペーサに第1の脱落防止部を設けたA−A断面図、(b)(a)の連結具用スペーサに第2の脱落防止部を設けた断面図
符号の説明
1 パイプ連結具
2 連結具用スペーサ
3,3a 鉄筋
4 パイプ
11a,11b クランプ部
12a,12b 可動ロック部
13a,13b 固定挟持体
14a,14b クランプ軸
15a,15b ピン軸
16a,16b 締め付けネジ
17a,17b ナット
18a,18b 切り欠き部
21 外殻部
22 凹状殻部
23 空洞
24 リブ
25 空隙
26 テーパ部
27 凸条部
28 勾配継ぎ目
29 開口部
30,31 脱落防止部

Claims (10)

  1. 所定径の長尺体を2本以上一定の交角で保持する連結具に対して、その異径処理を行うために装着される連結具用スペーサであって、一体成型され、断面C状の外殻部と凹状殻部とで内部に空洞を形成した筒体を備え、前記連結具に固定されたとき、該連結具の締め付け力によって前記外殻部が縮径し、前記凹状殻部の開口部が絞られて内部の長尺体を挟持することを特徴とする連結具用スペーサ。
  2. 前記凹状殻部の開口部に一対のテーパ部が形成され、前記外殻部が縮径したとき該テーパ部同士が当接することを特徴とする請求項1記載の連結具用スペーサ。
  3. 前記空洞内に前記外殻部の内壁面からリブが突設されたことを特徴とする請求項1または2記載の連結具用スペーサ。
  4. 前記リブの先端と前記凹状殻部の内壁面の間に空隙が設けられ、前記外殻部が縮径したとき前記先端が前記凹状殻部の内壁面に当接することを特徴とする請求項3記載の連結具用スペーサ。
  5. 前記一対のテーパ部が40°〜60°の角度の範囲に設定され、前記開口部が外方に向けて拡大されていることを特徴とする請求項2〜3のいずれかに記載された連結具用スペーサ。
  6. 前記凹状殻部の内面に脱落防止部が設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の連結具用スペーサ。
  7. 前記長尺体がパイプ若しくは中実体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載された連結具用スペーサ。
  8. 前記中実体がコンクリート構造物で使用される鉄筋であることを特徴とする請求項7記載の連結具用スペーサ。
  9. 前記連結具の一方のクランプ部で仮設用のパイプを直接保持するとき、他方のクランプ部に装着され、前記凹状殻部内に前記鉄筋を挟持して保持することを特徴とする請求項8記載の連結具用スペーサ。
  10. 地覆を設置するための鉄筋と仮設の手摺を構成するためのパイプをそれぞれ保持することを特徴とする請求項9記載の連結具用スペーサ。
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