JP2005271597A - 樹脂成形体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フィルムの裏面に絵付け印刷して印刷絵付け層を形成する工程と、上記フィルムの表面において樹脂成形体を印刷する領域とスペーサ成形体を印刷する領域とに、それぞれ所定の樹脂をスクリーン印刷して複数種類の樹脂層を成形する工程と、上記樹脂層を硬化する工程と、上記スペーサ成形体を印刷する領域に使用する樹脂からなる樹脂層を上記フィルムとともに除去する工程と、上記樹脂層を上記フィルム中に埋没させるとともに、上記印刷絵付け層の上記樹脂層が設けられた領域に対応する領域とその他の領域との間で表面からの距離に差が生じるように、上記印刷絵付け層に樹脂基材を成形して一体化する工程とを有する。
【選択図】 図5
Description
すなわち、当該印刷フィルムの製造方法は、フィルムを送り出す工程と、上記フィルムの一方の面において、樹脂成形体を印刷する領域とスペーサ成形体を印刷する領域とに、それぞれ所定の樹脂をスクリーン印刷して複数種類の樹脂層を成形する工程と、上記樹脂層を硬化する工程と、上記樹脂層を有するフィルムを巻取る工程とを有するものである。
本発明の樹脂成形体の製造方法は、フィルムの裏面に絵付け印刷して印刷絵付け層を形成する工程と、上記フィルムの表面において樹脂成形体を印刷する領域とスペーサ成形体を印刷する領域とに、それぞれ所定の樹脂をスクリーン印刷して複数種類の樹脂層を成形する工程と、上記樹脂層を硬化する工程と、上記スペーサ成形体を印刷する領域に使用する樹脂からなる樹脂層を上記フィルムとともに除去する工程と、上記樹脂層を上記フィルム中に埋没させるとともに、上記印刷絵付け層の上記樹脂層が設けられた領域に対応する領域とその他の領域との間で表面からの距離に差が生じるように、上記印刷絵付け層に樹脂基材を成形して一体化する工程とを有することを特徴とするものである。
(印刷フィルムの製造方法)
図3は、2台の紫外線照射器を有するスクリーン印刷装置を示す図であり、印刷フィルムの製造に使用される。図中符号10はフィルムの送り出し部、11はスクリーン印刷部、12は第1の紫外線照部、13は第2の紫外線照部、14はフィルムの巻取り部である。
「印刷絵付け層の形成工程」
フィルムとしては例えば熱可塑性フィルムを使用することができる。具体的には透明であり、印刷が可能なフィルムであれば特に限定はないが、特に、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等が好ましい。
紫外線硬化性樹脂としては、一般公知の樹脂、例えば、ホルムアルデヒド樹脂、アミノ樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル、アクリル樹脂等を用いることができる。これらの紫外線硬化性樹脂は、一般的には、スクリーン印刷、グラビア印刷等によって、熱可塑性フィルムの表面上に所望のパターンを印刷することができ、その後、紫外線硬化性樹脂層を適宜紫外線により硬化させて印刷フィルムを作製する。本発明では、図5(b)に示すように、この工程を2種類の組成の異なる樹脂をフィルム31上に印刷して樹脂成形体層33およびスペーサ層34を形成するとともに、樹脂成形体層33の表面部のみを一旦硬化させた後、樹脂成形体層33およびスペーサ層34の全体を硬化させて印刷フィルム40を得る。そして印刷フィルム40を巻取り一旦保存する。なお、図5(b)に示す印刷フィルム40は、図4の印刷フィルム20の仮想線Vで示す領域に相当する。その後、図5(b)および(c)に示すように、印刷フィルム40からスペーサ層34をそれが接しているフィルム31の一部および印刷絵付け層32の一部とともにプレス切断によって除去し、樹脂基材との一体化に適した印刷フィルム50を得る。
樹脂基材としては、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニルエーテル(PPE)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリブチレンテレフタラート(PBT)を単独または複数組み合わせて用いることができる。
<発明例1>
まず、アクリルフィルム(熱可塑性フィルム)の裏面に、アルミニウム顔料を用いたメタリック色の印刷絵付け層をグラビア印刷により形成した。次に、イソホロンジイソシアネート666部とテトラヒドロフルフリルアクリレート440部とポリエチレングリコールジアクリレート300部とを混合し、さらにトリメチロールプロパンとイプシロンカプロラクトンの開環反応物1200部を添加しながら70℃で攪拌反応させ、イソシアネート基が減少したのを確認した後、2−ヒドロキシエチルアクリレート350部を仕込み、70℃で反応させ、イソシアネート基を完全に消滅させてウレタンアクリレートを合成した。次いで、このウレタンアクリレートと2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンとを97:3重量部で配合したもの(樹脂A)をアクリルフィルムの一方の面の一の領域にスクリーン印刷するとともに、ウレタンアクリレートと2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンとを混合したもの(樹脂B)をアクリルフィルムの一方の面の他の領域にドット状にスクリーン印刷して2種類の紫外線硬化性樹脂層(樹脂成形体層およびスペーサ層)を形成した。
樹脂基材用の樹脂をそのままインジェクション成形し、比較例1の樹脂成形体を製造した。
<比較例2>(カラーミックスインジェクション)
塗料を混ぜ合わせた樹脂基材用の樹脂をインジェクション成形し、比較例2の樹脂成形体を製造した。
<比較例3>(インジェクション+塗装)
比較例1の樹脂成形体に塗装を施して、比較例3の樹脂成形体を製造した。
所望の柄模様を印刷した水溶性のフィルムを水の入った容器に浸けてフィルムを溶かし、インクが水面に浮いたところに、予め水中に沈めておいた比較例1の樹脂成形体を持ち上げて成形体表面にインクを付着させ、比較例4の樹脂成形体を製造した。
印刷フィルムを予め内側に圧着させた金型を用いてインジェクション成形を行うことによって、インジェクション成形と同時に印刷フィルムを貼り付け、比較例5の樹脂成形体を製造した。
1.色柄模様
所望の絵柄、模様を樹脂成形体上に容易に表せるかを評価した。
○:印刷フィルムを用いるもの。
△:フィルムを用いずに樹脂成形体に直接色付けを行うもの。
×:全く絵柄等を表せないもの。
樹脂成形体上に描かれた色柄模様が、立体的に目に映るか否かを評価した。
○:立体的に見えた。
×:立体的には見えなかった。
Claims (3)
- フィルムの裏面に絵付け印刷して印刷絵付け層を形成する工程と、前記フィルムの表面において樹脂成形体を印刷する領域とスペーサ成形体を印刷する領域とに、それぞれ所定の樹脂をスクリーン印刷して複数種類の樹脂層を成形する工程と、前記樹脂層を硬化する工程と、前記スペーサ成形体を印刷する領域に使用する樹脂からなる樹脂層を前記フィルムとともに除去する工程と、前記樹脂層を前記フィルム中に埋没させるとともに、前記印刷絵付け層の前記樹脂層が設けられた領域に対応する領域とその他の領域との間で表面からの距離に差が生じるように、前記印刷絵付け層に樹脂基材を成形して一体化する工程とを有することを特徴とする樹脂成形体の製造方法。
- 前記スペーサ成形体を印刷する領域に使用する樹脂をドット状に印刷することを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形体の製造方法。
- 前記樹脂層を硬化する工程は、前記樹脂成形体を印刷する領域に使用する樹脂からなる樹脂層の表面部のみを硬化させ、次いで樹脂成形体を印刷する領域に使用する樹脂からなる樹脂層およびスペーサ成形体を印刷する領域に使用する樹脂からなる樹脂層の全体を硬化させることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂成形体の製造方法。
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