JP2005270586A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 パチンコ機1の遊技領域内には、羽根部材となる可動片の開放時に入賞可能となるセンター役物6が設けられている。センター役物6内には液晶表示器が配置されており、始動口12,14等に入賞すると、この液晶表示器を用いて画像による演出を効果的に行うことができる。また、パチンコ機1の枠体にはスピーカ装置が内蔵されており、そこからの音響出力によって演出効果がさらに高めされる。また、液晶表示器の側方にキャラクタ体等の可動物が設置されているので、画像表示に合わせてキャラクタ体を作動させるといった興趣性の高い演出を行うことができる。
【選択図】 図1
Description
本発明の遊技機は、遊技の進行状況に応じて発生する複数の事象をそれぞれ検出する事象検出手段と、事象検出手段による検出結果を契機として所定の演出動作を実行する演出手段と、複数の事象について個々に演出手段による演出動作の内容を設定し、かつ、個々の演出動作に優先順位および有効期間を付与する設定手段と、遊技の進行に伴っていずれかの事象が発生し、この事象が事象検出手段により1次事象として検出された場合、1次事象について設定手段により設定された内容にしたがって演出手段に演出動作を実行させる演出制御手段とを備えたものである。
上記の解決手段1において、演出制御手段は、2次事象について設定された演出動作の優先順位が1次事象について設定された演出動作の優先順位と同等以上である場合、2次事象について設定された演出動作の内容にしたがって演出手段に演出動作を実行させることができる。
より好ましくは、上記の解決手段1,2において設定手段は、各事象に対応して遊技者が特典を得られる可能性の大きさを基準として、演出動作の優先順位の高さを設定している。
あるいは、上記の解決手段1,2において設定手段は、各事象の発生を契機として遊技者に与えられる可能性のある特典の大小差に基づき、演出動作の優先順位に高低差を設定することができる。
1.一実施形態の概要(図1)
2.入賞装置(図2)
2−1.大入賞口
2−2.球経路変化部材
2−3.第1,第2通過経路
2−4.球停留部材
2−5.球振分部材
3.遊技球の動作
3−1.低確率経路の通過時(図3)
3−1−1.球停留部材の非動作時(図4)
3−1−2.球停留部材の作動時(図5)
3−2.高確率経路の通過時(図7)
3−2−1.不均一化部材
3−2−2.球振分部材上での挙動(図8)
3−3.球振分動作(図9,図10)
3−3−1.低確率経路の場合の振分動作
3−3−2.高確率経路の場合の振分動作
4.演出要素の補足(図11)
5.制御系の構成(図12)
5−1.メイン制御基板
5−2.サブ制御基板
6.制御処理の内容
6−1.電源投入時(図13)
6−2.1回始動口への入賞時(図14)
6−3.2回始動口への入賞時(図15)
6−4.特別遊技状態
6−4−1.ラウンド実行手段(図16,図17)
6−4−2.継続手段
6−4−3.入賞案内手段
A.案内動作の実行
B.案内動作の停止
6−4−4.入賞機会付与手段(図18)
A.大入賞口の開閉動作との同期
B.不均一化手段
6−5.最終ラウンド(図19)
7.タイミングチャートに関する補足
8.事象の説明
9.演出動作の内容(図20〜図24)
10.演出制御手段(図25〜図27)
10−1.優先順位判定処理(図26)
10−2.イベント設定/実行処理(図27)
10−3.演出動作の制御例
A.事象(1)が生じた場合
B.続いて事象(3)が生じた場合
C.さらに事象(5)が生じた場合
D.優先順位の低い演出動作の場合
E.有効期間の終了後
11.その他の実施形態についての言及
図1は、本発明の一実施形態となるパチンコ機1を示している。このパチンコ機1は、いわゆる「羽根物」と称される種類に属するものである。
図2は、上記のセンター役物6を具体的に示している。センター役物6は左右一対の可動片(羽根部材)24を有しており、これら可動片24は図中に実線で示されるように左右方向に開いた状態と、2点鎖線で示されるように内側寄りに閉じた位置との間で変位することができる。これら可動片24が開いた位置にあるとき、センター役物6の大入賞口26が開放された状態となる。センター役物6の背後には図示しない大入賞口ソレノイドが配設されており、左右一対の可動片24は大入賞口ソレノイドにより駆動される。
通常、センター役物6が作動されていない場合、図2中の2点鎖線で示されているように可動片24は閉じた位置にあり、それゆえ大入賞口26は閉塞された状態にある。一方、遊技中に上記の1回始動口12または2回始動口14に入賞すると、これを契機としてセンター役物6が作動される。これにより、図2中に実線で示されているように一対の可動片24が開いた位置に移動し、大入賞口26が所定時間(例えば0.4秒程度)だけ開放されて遊技球の入賞を可能とする。可動片24の開閉動作は、1回始動口12および2回始動口14にそれぞれ割り当てられている開閉回数(1回または2回)だけ行われる。なお、1回始動口12に入賞した場合と2回始動口14に入賞した場合とで大入賞口26の開放時間を異ならせてもよい。
センター役物6内には、球寄せ通路30よりも奥側位置に球経路変化部材(シーソー状部材)34が配設されており、上記の球入口32を通って転がってきた遊技球は、ここで球経路変化部材34に受け止められる。球経路変化部材34は左右方向に延びる球案内面34aを有しており、この球案内面34a上にて遊技球を左右方向に案内することができる。また、球経路変化部材34は正面からみて左右に揺動することができ、このときの揺動は遊技者からみると、あたかもシーソー運動をしているかのように視認される。
図2中に破線で示されているように、センター役物6内には球経路変化部材34の左右にそれぞれ低確率経路36および高確率経路38が形成されている。これら2本の経路36,38は球経路変化部材34の左右両端にそれぞれ連なるようにして配置されており、上記の球案内面34a上を左右いずれか一方に転がった遊技球は、低確率経路36または高確率経路38に案内されるようにして送出される。
またセンター役物6内には、上記の液晶表示器40の右脇にキャラクタ体42が設置されている。このキャラクタ体42は、箒を手にして掃き掃除をしている人物を模したものであり、ソレノイドと内部リンク機構(いずれも図示されていない)の働きにより、箒を左右に振りながら頭を左右に揺り動かすような動きをすることができる。
センター役物6内には、液晶表示器40の下方位置に回転式の球振分部材46が配設されており、この球振分部材46はセンター役物6内での遊技球の流れ方向でみて、上記の低確率経路36および高確率経路38よりも下流に位置付けられている。図2ではその外形が明示されていないが、球振分部材46は厚みを有した円盤状の回転体からなり、図示しないモータによって一方向に回転されている。
次に、実際の遊技中におけるセンター役物6内での遊技球の動作態様(転動・案内・振分等)について説明する。
図3は、センター役物6の各所(上部および前面側)を部分的に切断または破断した状態で、これを立体的に示している。大入賞口26に入賞した遊技球が球経路変化部材34によって左方向へ案内されると、図3中の矢印で示されているように、その遊技球は低確率経路36を通じて案内されることになる。
上記の球停留部材44は、低確率経路36に対しその側方(この例では右側方)から進退するようにして往復動することができる。センター役物6内には球停留部ソレノイド(以下、単に「ソレノイド」と略称することがある。)54が装備されており、このソレノイド54はリンク機構(全体は図示されていない)を介して球停留部材44を作動(進退)させることができる。本実施形態では、ソレノイド54に通電されていない(非励磁)場合、球停留部材44が非動作となり、このとき低確率経路36に対して前進した状態に保持されるものとなっている。
次に図5は、球停留部材44の作動時を示している。ソレノイド54に通電されると、球停留部材44が作動状態となり、その先端部分は低確率経路36から外側方に退避する。この場合、低確率経路36を通過してきた遊技球は、その終端近傍にて球停留部材44に当接することなく、そのまま球振分部材46の側方を素通りする。上記の一般入賞口56は低確率経路36の終端位置に形成されており、ここまで達した遊技球は一般入賞口56に入り込んで、そのまま上記の球放出通路50を通じて放出される。
図6は、球経路変化部材34の動作機構を示している。上記のように、センター役物6内には球経路変化部材34に付設して球経路変化部ソレノイド(以下、単に「ソレノイド」と略称することがある。)58が配置されている。ソレノイド58が通電されていない(非励磁)状態では、図6中の実線で示されているように球経路変化部材34は正面からみて左側へ倒れた状態にあり、本実施形態では、この状態を球経路変化部材34の停止状態として説明する。
液晶表示器40の下方で、高確率経路38の下流部分は球振分部材46の上方にせり出すようにして延びており、さらにその終端位置に球落下部38aが形成されている。球落下部38aは、その下端に穴が形成されており、この穴を通じて遊技球を落下させることができる。球落下部38aは、ちょうど球振分部材46の中央(正確な中心とは限らない)の直上に位置しており、上記の穴から落下した遊技球は、球振分部材46上に落下する。
図8は、球振分部材46上での遊技球の挙動を示している。球振分部材46の上面には、中央にやや大きめのステージ46cが形成されており、上記のように球落下部38aから落下した遊技球は、ステージ46c上のほぼ中央に着地する。ステージ46cの周囲は4つの隔壁46dによって囲まれているが、これら隔壁46d同士の切れ目部分には遊技球が通過できるだけの通路が確保されている。
図9は、一般入賞口案内部46bに遊技球が入り込んだ場合の球振分動作を示している。上記のとおり、一般入賞口案内部46bは球振分部材46の周縁からみて比較的浅い切欠であり、その奥行きは遊技球の直径より僅かに大きい程度であるため、一般入賞口案内部46bに入り込んだ遊技球は、球振分部材46の周囲を取り巻く壁面に押しつけられながら球振分部材46の回転に伴い周方向に移送される(図9中(a))。
遊技球が低確率経路36を通過してきた場合、球振分部材46はその外周方向から遊技球を受け止めることになる。この場合、8つの案内部46a,46bの全てに遊技球が入り込む可能性があるが、実際には遊技球が低確率経路36の終端近傍から転がってくるタイミングで、8つのうちいずれの案内部46a,46bが遊技球に相対するかによって入り込む先が自ずと決まる。
遊技球が高確率経路38を通じて案内されてきた場合も同様に考えることができる。この場合、球振分部材46はそのステージ46c上にて遊技球を受け止めることになるため、上記のように特定入賞口案内部46aか、3つの一般入賞口案内部46bのいずれか1つに遊技球が入り込む可能性がある。ただし、実際にはステージ46cの下り傾斜がより大きい方向へ遊技球は転がる傾向にあるため、球振分部材46の設計上、ステージ46cに一定の傾斜(例えば手前側に下り傾斜を有する等)が与えられている場合、その傾斜に基づいた遊技球の振分動作が行われる。
上記のセンター役物6については、各所に装飾的なデザインが施されているほか、演出要素として内部に装飾用ランプ/LED(特に図示されていない)が配置されている。装飾用ランプ/LEDは遊技の進行状況に応じて発光装飾による演出を行ったり、またパチンコ機1の待ち受け中等においてデモンストレーション発光を行ったりすることができる。
次に、パチンコ機1による遊技動作や演出動作を制御するための構成について説明する。
図12は、パチンコ機1の電子機器類に関する構成の一部を概略的に示している。パチンコ機1は、遊技動作を制御するためのメイン制御基板(主基板)68や各種の演出動作を制御するためのサブ制御基板70を有しており、これら基板類が互いに配線を通じて接続されているほか、各基板にそれぞれ付随して電子機器類が接続されている。これら基板類はいずれもパチンコ機1の裏面側に配置されており、通常、遊技者からは視認されない。
メイン制御基板68は、図示しないCPUやRAM、ROM、入出力インタフェース等の電子部品類を備えている。メイン制御基板68には上記の大入賞口カウントスイッチ28や特定領域スイッチ52が接続されているほか、1回始動口スイッチ76や2回始動口スイッチ78、その他入賞口スイッチ80等のセンサ類が接続されている。このうち、1回,2回始動口スイッチ76,78はそれぞれ対応する1回,2回始動口12,14への入賞があったことを検出し、その検出信号をメイン制御基板68に出力する。また、普通入賞口8,10やセンター役物6の天入賞口への入賞は、それぞれに対応して複数設置されているその他の入賞口スイッチ80により検出され、その検出信号がメイン制御基板68に出力される。
また演出要素として、上記のスピーカ88や演出用ランプ/LED90等はサブ制御基板70に接続されている。パチンコ機1による遊技の進行中、サブ制御基板70はメイン制御基板68から送信される指令信号に基づいて演出動作を制御し、一定の演出パターンにしたがって音響出力や発光装飾等による演出を制御している。上記の演出用ソレノイド66もまたサブ制御基板70に接続されており、予告演出キャラクタ64の出現動作はサブ制御基板70により制御されている。
次に、上記のメイン制御基板68やサブ制御基板70による制御処理の内容について説明する。なお、以下の説明では主に、センター役物6の動作に関する制御内容を取り上げている。
図13は、電源投入時の処理および各種スイッチ類の状態をタイミングチャートとして示している。なお図13以降において、各種部材の「作動状態」は、それぞれ対応するソレノイドまたはモータ等が通電・駆動されていることを意味し、逆に「停止状態」は、ソレノイドまたはモータ等が非通電・非駆動であることを意味する。
図14は、通常遊技中に1回始動口12への入賞があった場合の処理を示している。この場合、メイン制御基板68に1回始動口スイッチ76から検出信号が入力されると(未入賞→入賞)、メイン制御基板68は各始動口スイッチ76,78の機能(始動機能)を無効化させるとともに、特定領域スイッチ52の機能を有効化させる。そして、メイン制御基板68は所定時間(例えば1004ms)経過後に大入賞口ソレノイド82を作動させ、大入賞口26を1回(例えば400ms)開放させる。なお図14以降のタイミングチャート中、各始動口スイッチ76,78の機能が無効にされている間は、上記の始動機能が無効になるだけであって、賞球機能は引き続き有効である。
図15は、通常遊技中に2回始動口14への入賞があった場合の処理を示している。この場合、メイン制御基板68に2回始動口スイッチ78から検出信号が入力されると(未入賞→入賞)、メイン制御基板68は各始動口スイッチ76,78の機能を無効化させるとともに、特定領域スイッチ52の機能を有効化させる。そして、メイン制御基板68は所定時間(例えば1004ms)経過後に大入賞口ソレノイド82を作動させ、大入賞口26を間欠的に2回(例えば400msずつ)開放させる。また、1回目の開放と2回目の開放との間には、所定の待機時間(例えば1004ms)が確保されている。
次に図16は、センター役物6内で遊技球がV入賞した場合の処理を示している。本実施形態のパチンコ機1においては、通常遊技状態でV入賞すると、特別遊技状態(大当り遊技)に移行する。
大当り遊技に移行すると、これによりセンター役物6が所定の動作パターンで作動される。このときの動作パターンは、大入賞口26の開閉動作を周期的に繰り返すものであり、その開放回数は最大で18回まで設定されている。
本実施形態の場合、大当り遊技は最大で15ラウンドまで継続可能であり、1ラウンドの終了条件は、例えば以下の(1)〜(3)のいずれかが満たされることである。
(1)大入賞口24の開閉回数が18回に達したとき。
(2)大入賞口24に入賞した遊技球の数が10個に達したとき。
(3)遊技球が特定領域スイッチ52により検出されたとき。
上記の抽選結果にかかわらず、大当り遊技に移行してから1回目のラウンドについては、常に次ラウンドに継続されることが予定されている。あるいは、抽選結果が15ラウンドとなった場合、2回目〜14回目の全てのラウンドについて次ラウンドへの継続が予定されている。
これらの場合、図16に示されているように、ラウンド実行中は球経路変化部材34が遊技球を低確率経路36に案内する状態にあるが、その上で、球振分部材46が特定入賞口案内部46aにて遊技球を受け止めやすい姿勢で停止し、かつ、球停留部材44が低確率経路36内に向けて前進した状態にある。したがって、ラウンド実行中に大入賞口26に入賞した遊技球は、その1個目が先ず低確率経路36を通って特定入賞口案内部46aに案内される。
図16および図17の処理はあくまで、次ラウンドへの継続が予定されている場合の内容である。これに対し、ラウンド抽選の結果が2ラウンドまたは7ラウンドであった場合、原則として3ラウンド目以降または8ラウンド目以降への継続は予定されていない。このため、ラウンド抽選の結果が2ラウンドまたは7ラウンドのときは、当該ラウンド(2ラウンド目または7ラウンド目)では、積極的に次ラウンドに移行させるための処理(案内動作)が行われない。
上記の2ラウンド目または7ラウンド目においてV入賞しなかった場合、ラウンド継続条件が満たされないので、当該ラウンドで大当り遊技は終了となる。ただし、本実施形態のパチンコ機1は、遊技者の技術介入によってラウンド継続が可能となる(V入賞が可能となる)仕様を有しており、以下にその具体的な仕様について説明する。
本実施形態のパチンコ機1による技術介入の仕様には、単に7カウント目にチャンスが訪れるというだけでなく、さらに一段進んで、より高度な要素が付加されている。
ただし、機械的にいつも決まった挙動ばかり続くとすると、いずれ遊技者に飽きが来て、技術介入に対する面白みが半減することもある。この点、本実施形態のパチンコ機1では、高確率経路38の終端位置に上記の球落下部(一穴クルーン)38aが形成されていることから、そこで遊技球が旋回しながら落下することで落下までに要する時間に不均一が生じることになる。
図19は、最終ラウンド(15ラウンド)での処理を示している。始動口12,14の入賞時に行われた抽選で15ラウンドとなった場合だけでなく、2ラウンドまたは7ラウンドの抽選結果にもかかわらず、15ラウンドまで大当り遊技を継続することができた場合、その最終ラウンドでは以下の処理が行われる。
以上で図13〜図19のタイミングチャートを参照した処理の説明を終えるが、これら図面の記載について補足すべき点を以下に挙げておく。
以上のように、本実施形態のパチンコ機1においては、大当り遊技によって遊技者に特典が付与されるものとなっているが、その大当り遊技に移行する前の通常遊技状態においては、例えば以下に挙げる各種の事象が発生する。
(1)1回始動口12に遊技球が入賞するという事象。
(2)2回始動口14に遊技球が入賞するという事象。
(3)大入賞口26に遊技球が入賞するという事象。
(4)特定領域スイッチ52により遊技球の通過が検出されて大当り遊技に移行する(V入賞)という事象。
(5)センター役物6内に受け入れられた遊技球が高確率経路38を通じて案内されるという事象。
本実施形態では、上記(1)〜(5)の事象のそれぞれについて演出動作として実行される内容が別々に設定されている。
図25は、サブ制御基板70により実行される演出処理の一例を示している。ここでは大当り遊技(特別遊技状態)に至るまでの通常の遊技状態で行われる演出を例として挙げており、大当り遊技で行われる演出(ラウンド抽選演出、ラウンド中演出、昇格演出、ラウンド継続演出、ラウンド終了演出等を含む)については説明を省略している。なお、以下では説明の便宜のため、サブ制御基板70による制御の実行主体を「サブCPU」と称するものとする。
図26は、上記のイベント優先順位判定処理を具体的に示している。この判定処理の構成は、コマンド入力または演出スイッチ入力の種類を判別するステップS11〜S15が大きな柱となっており、ここでの判別結果(Yes)によってJOB番号と優先順位、そして、有効期間となるタイマー時間を仮設定するものとなっている。なお、コマンド入力がカウントスイッチ入賞コマンドであった場合(ステップS13=Yes)は、さらに下位判定(ステップS16〜S18)を行って細かく場合分けし、その上でJOB番号や優先順位、タイマー時間等が仮に割り振られる。以下、順を追って説明する。
図27は、イベント設定/実行処理を具体的に示している。ここでは先ず、先のイベント優先順位判定処理において仮設定されたJOB番号およびタイマー時間が、今回実行するべき演出動作に関するJOB番号およびタイマー時間としてそれぞれ正式に設定される(ステップS41)。そして、サブCPUは正式設定したタイマーの減算をスタートし(ステップS42)、また演出動作であるJOBの実行を開始する(ステップS43)。そして、サブCPUはコマンド実行フラグをOFFにすると(ステップS44)、図25の処理に戻る。
ここで、実際にパチンコ機1においてどのような演出動作の挙動がみられるか、一例を挙げて説明する。
いま、パチンコ機1による遊技が開始されて、最初に遊技球が1回始動口12に入賞した場合、つまり上記の事象(1)が発生した場合を考える。この場合、図26のステップS19を経てJOB番号が2、優先順位が4、タイマー時間4秒がそれぞれ仮設定される。
このとき演出動作(JOB)の有効期間は4秒であるが、その間に大入賞口26に入賞した場合、つまり、上記(3)の事象が発生したとすると、例えばステップS24を経てJOB番号が4、優先順位が3、タイマー時間が6秒としてそれぞれ仮設定される。
さらに、このとき演出動作(JOB)の有効期間は6秒であるが、その間に遊技球が高確率経路38に案内された場合、つまり、上記(5)の事象が発生したとすると、ステップS25を経てJOB番号が8、優先順位が2、タイマー時間が6秒としてそれぞれ仮設定される。
以上は後から生じた事象に対応する演出動作の優先順位が高い場合の例であるが、逆の場合もあり得る。
一方で、事象(5)に対応した演出動作の有効期間は6秒であり、この有効期間が終了してしまった後(タイムアップ後)は、その他の事象(1)等が発生した場合にもはや優先順位の比較を行わない(ステップS29=Yes)。したがって、この場合はコマンド実行フラグがONになるため、新たに発生した事象(1)に対応する演出動作の優先順位が低かったとしても、その仮設定したJOB番号2の内容で演出動作が滞りなく実行されることになる。
以上は一実施形態についての説明であるが、本発明の実施の形態がこれに制約されることはない。以下に、その他の実施形態についていくつか例を挙げて言及する。
2 遊技盤
6 センター役物
22 演出ボタン
40 液晶表示器
68 メイン制御基板
70 サブ制御基板
Claims (1)
- 遊技領域内に配設され、可動部材の作動時に入賞可能となる可変入賞装置と、
前記可変入賞装置内に設けられ、入賞に伴い画像表示および音出力による演出を行う演出装置と、
前記遊技領域内に配置されて演出動作を行う演出動作体とを具備したことを特徴とする遊技機。
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