JP2005270398A - 処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 処理対象物を所定のクリーン度を保った処理空間内で処理する処理装置のスループットを向上させ、処理装置が有する機械の設計自由度を向上させ、処理装置に用いられる殺菌剤または滅菌剤の選択自由度を向上させる。
【解決手段】 処理対象物Xを所定のクリーン度を保った処理空間内で処理しかつ上記処理空間を所定の殺菌剤または滅菌剤Yにより定期的に殺菌処理または滅菌処理する処理装置であって、上記所定のクリーン度に保たれる処理室2と、該処理室2に連接される機械室3と、上記処理室2において上記処理対象物Xを把持あるいは支持するハンド部51と、上記機械室3に配されかつ上記ハンド部51を操作する機構部52と、上記殺菌処理または上記滅菌処理を行う場合に、上記殺菌剤または滅菌剤Yの上記機械室3内への流入を抑止する抑止手段4,6とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 処理対象物Xを所定のクリーン度を保った処理空間内で処理しかつ上記処理空間を所定の殺菌剤または滅菌剤Yにより定期的に殺菌処理または滅菌処理する処理装置であって、上記所定のクリーン度に保たれる処理室2と、該処理室2に連接される機械室3と、上記処理室2において上記処理対象物Xを把持あるいは支持するハンド部51と、上記機械室3に配されかつ上記ハンド部51を操作する機構部52と、上記殺菌処理または上記滅菌処理を行う場合に、上記殺菌剤または滅菌剤Yの上記機械室3内への流入を抑止する抑止手段4,6とを有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、処理対象物を所定のクリーン度を保った処理空間内で処理する処理装置に関するものである。
近年、処理対象物の汚染を防止するために、所定のクリーン度に保たれた処理空間内において、様々な処理対象物に対して所定の処理が施されている。このような処理においては、人間にとって好ましくない環境であったり、処理作業の効率化させるために、人間に代わり機械が作業する場合がある。このような場合には、処理室内に単一あるいは複数の機械を配置し、この機械によって、処理対象物に対して搬送、観察、混合等の所定の処理が施される。
そして、このような処理室及び機械を有する処理装置においては、一般的に、処理室の上方からフィルタを介することによって清浄された空気を処理室の下方に向けて流すことによって、処理室内のクリーン度を保っている。
そして、このような処理室及び機械を有する処理装置においては、一般的に、処理室の上方からフィルタを介することによって清浄された空気を処理室の下方に向けて流すことによって、処理室内のクリーン度を保っている。
ところが、フィルタを介した空気であっても、その清浄度を100%とすることはできない。このため、フィルタを介した空気中には、微量の埃等に加え菌が存在している。このような菌は、埃等に付着し空気中を浮遊している場合には、空気の流れに乗って処理室の外部に放出されるため、あまり問題とならないが、処理室の壁面等に付着した場合には、処理室内において繁殖し、処理対象物の汚染源ととなる場合がある。
近年は、再生医療における細胞培養が注目されており、再生医療に用いられる上述の処理装置においては、特に、処理室内において菌が繁殖し易い。
このため、所定のクリーン度を保った処理室を有する処理装置においては、定期的に殺菌剤または滅菌剤によって処理室内を殺菌処理または滅菌処理している。
特開平08−243152号公報
特開2001−218825号公報
特開平11−293941号公報
特開平11−267188号公報
近年は、再生医療における細胞培養が注目されており、再生医療に用いられる上述の処理装置においては、特に、処理室内において菌が繁殖し易い。
このため、所定のクリーン度を保った処理室を有する処理装置においては、定期的に殺菌剤または滅菌剤によって処理室内を殺菌処理または滅菌処理している。
しかしながら、殺菌処理または滅菌処理を行うためには、処理装置の通常稼動を停止する必要がある。再生医療等で異なる人間の細胞を培養するような場合には、各処理対象物同士の感染を防止するために頻繁に殺菌処理または滅菌処理を行う必要があるため、特に処理装置のスループットが低下する。また、殺菌処理または滅菌処理の際に用いられる殺菌剤または滅菌剤は、一般的に、機械の部品(特に、樹脂製やゴム製の部品)を劣化させるような強い性質を有しているため、処理室内に配置する機械を殺菌剤または滅菌剤に対応させて設計する必要があった。また、逆に、処理室内に配置される機械に対応させて殺菌剤または滅菌剤を選択せざるを得ない場合があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、以下の点を目的とするものである。
(1)処理対象物を所定のクリーン度を保った処理空間内で処理する処理装置のスループットを向上させる。
(2)処理装置が有する機械の設計自由度を向上させる。
(3)処理装置に用いられる殺菌剤または滅菌剤の選択自由度を向上させる。
(1)処理対象物を所定のクリーン度を保った処理空間内で処理する処理装置のスループットを向上させる。
(2)処理装置が有する機械の設計自由度を向上させる。
(3)処理装置に用いられる殺菌剤または滅菌剤の選択自由度を向上させる。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の手段として、処理対象物を所定のクリーン度を保った処理空間内で処理しかつ上記処理空間を所定の殺菌剤または滅菌剤により定期的に殺菌処理または滅菌処理する処理装置であって、上記所定のクリーン度に保たれる処理室と、該処理室に連接される機械室と、上記処理室において上記処理対象物を把持あるいは支持するハンド部と、上記機械室に配されかつ上記ハンド部を操作する機構部と、上記殺菌処理または上記滅菌処理を行う場合に、上記殺菌剤または上記滅菌剤の上記機械室内への流入を抑止する抑止手段とを有するという構成を採用する。
第2の手段として、上記第1の手段において、上記抑止手段は、上記処理室と上記機械室との間に配置されかつ所定の開口部を有する隔壁と、該隔壁が有する上記開口部を閉鎖あるいは開放するシャッターとを有するという構成を採用する。
第3の手段として、上記第2の手段において、上記シャッターの稼動部が上記機械室に配置されているという構成を採用する。
第4の手段として、上記第1の手段において、上記抑止手段は、上記処理室と上記機械室との間に配置されかつ所定の開口部を有する隔壁と、上記隔壁が有する上記開口部に連結されかつ上記ハンド部を覆うハンド部収納部材とを有するという構成を採用する。
第5の手段として、上記第1の手段において、上記抑止手段は、上記処理室と上記機械室との間に配置されかつ上記処理室及び上記機械室よりも低い室圧とされる中間室を有するという構成を採用する。
第6の手段として、上記第1〜第5いずれかの手段において、上記殺菌剤または上記滅菌剤を分解することによって無害化してから外部に放出する分解装置を備えるという構成を採用する。
第7の手段として、上記第1〜3、第5、第6いずれかの手段において、上記処理室の室圧が上記機械室の室圧よりも高いという構成を採用する。
本発明に係る処理装置によれば、処理対象物に対して処理が施される処理室とハンド部を操作する機構部が配置される機械室とが別体で設けられ、さらに、殺菌剤または滅菌剤の機械室内への流入を抑止する抑止手段を有しているため、殺菌剤または滅菌剤が機構部に触れることを抑止できる。したがって、処理装置が有する機械の設計自由度を向上させ、殺菌剤または滅菌剤の選択自由度を向上させることが可能となる。
また、処理室と機械室とを別体で備えることによって、殺菌剤または滅菌処理を行う空間容量が従来の処理装置と比較して減少するため、従来の処理装置よりも素早く殺菌処理または滅菌処理を完了することができる。したがって、処理対象物を所定のクリーン度を保った処理空間内で処理する処理装置のスループットを向上させることが可能となる。
また、処理室と機械室とを別体で備えることによって、殺菌剤または滅菌処理を行う空間容量が従来の処理装置と比較して減少するため、従来の処理装置よりも素早く殺菌処理または滅菌処理を完了することができる。したがって、処理対象物を所定のクリーン度を保った処理空間内で処理する処理装置のスループットを向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係る処理装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材の認識を容易とするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1は、本第1実施形態に係る処理装置1の概略構成図であり、(a)が側面図、(b)が平面図である。
本第1実施形態に係る処理装置1は、処理対象物Xを搬送(処理)するための装置であり、図1(a),(b)に示すように、処理対象品Xの搬送経路である搬送室2(処理室)と、当該搬送室2に連接される機械室3とを有している。そして、これら搬送室2と機械室3との間には、所定の開口部41を有する隔壁4が配置されている。
図1は、本第1実施形態に係る処理装置1の概略構成図であり、(a)が側面図、(b)が平面図である。
本第1実施形態に係る処理装置1は、処理対象物Xを搬送(処理)するための装置であり、図1(a),(b)に示すように、処理対象品Xの搬送経路である搬送室2(処理室)と、当該搬送室2に連接される機械室3とを有している。そして、これら搬送室2と機械室3との間には、所定の開口部41を有する隔壁4が配置されている。
機械室3の内部には、処理対象物Xを支持するためのハンド部51を操作する機構部52が配置されている。この機構部52は、ハンド部51を図1(a)における紙面左右方向に移動自在に支持する支持部521と、当該支持部を図1(a)における紙面上下方向に移動自在に支持する本体部522と、当該本体部522を図1(b)における紙面上下方向に移動自在とする移動部523とを備えて構成されている。
このような機構部52によって操作されるハンド部51は、上述の隔壁4の開口部41を介して搬送室2内に挿入されている。
このような機構部52によって操作されるハンド部51は、上述の隔壁4の開口部41を介して搬送室2内に挿入されている。
隔壁4の機械室3側には、開口部41を閉鎖あるいは開放するためのシャッター6が配置されており、このシャッター6は、同じく隔壁4の機械室3側に配置されたシャッター開閉機構61(稼動部)によって、図1(a)における紙面上下方向に移動される。なお、シャッター6は、ハンド部51が開口部41を介して搬送室2内に挿入された状態で開口部41を閉鎖するため、ハンド部41の形状に対応する切込み(不図示)を有している。したがって、開口部41が閉鎖される場合には、ハンド部51が機構部52によって所定のポジションに位置され、この状態でシャッター6が開口部41を閉鎖することによって、搬送室2と機械室3とは完全に空間的に分離された状態となる。なお、本発明の抑止手段は、本第1実施形態においては、隔壁4及びシャッター6から構成されている。
搬送室2及び機械室3の上部には、各々空気清浄機能を有するHEPAフィルタ71,72が配置されており、このHEPAフィルタ71,72を介して空気が搬送室2及び機械室3に流入される。また、配管81は、その一方の端部が搬送室2の上部と接続されており、他方の端部が搬送室3の下部と接続されている。そして、配管81の途中部位には、搬送室2にHEPAフィルタ71を介して空気を圧入するブロワ91が配置されている。この配管81の途中部位には、配管83が連結されており、この配管83の途中部位に配置されたブロワ93によって、外部から空気が配管83を介して配管81に流入される。そして、配管83におけるブロワ93の後段には、逆止弁10が配置されている。また、配管82は、その一方の端部が機械室3の上部と接続されており、他方の端部が機械室3の下部と接続されている。そして、配管82の途中部位には、機械室3にHEPAフィルタ72を介して空気を圧入するブロワ92が配置されている。なお、ブロワ91,92によって、搬送室2の室圧は機械室3の室圧より高く設定されている。
また、搬送室2には、ガスY(殺菌剤,滅菌剤)を搬送室2内に供給するガス供給装置11が備えられている。このガスYとしては、例えば、蒸気、ホルマリン、過酸化水素蒸気等を用いることができる。配管84は、搬送室2の下部と連結されており、この配管84の途中部位には、バルブ12と分解装置13とが配置されている。分解装置13は、搬送室2内に供給されたガスYを分解することによって、外環境に対して無害化してから外部に放出するものである。また、機械室3の下部には、配管85が接続されており、この配管85を介して機械室3内の空気の一部が外部に排気される。
次に、このように構成された本第1実施形態に係る処理装置1の動作について説明する。
まず、処理装置1の通常稼動時には、シャッター6が隔壁4の開口部41を開放している状態において、機構部52がハンド部51を操作することによって、処理対象物Xが搬送室2内を搬送される。この状態においては、ブロワ93によって、所定量の空気が外部から配管83を介して配管81に供給される。配管81に供給された空気は、ブロワ91によって、配管81内を流され、HEPAフィルタ71を介することによって清浄されて搬送室2内に流入する。ここで、上述のように、ブロワ91,92によって、搬送室2の室圧は機械室3の室圧より高く設定されているこのため、搬送室2内に流入した空気は、その一部が開放された開口部41を介して機械室3に流入し、残りが搬送室2の下部から配管81に流入し、再びHEPAフィルタ71を介して搬送室2内に流入する。
隔壁4の開口部41を介して搬送室2から機械室3に流入した空気は、その一部が配管85を介して外部に排気され、残りが機械室3の下部から配管82に流入し、HEPAフィルタ13を介して機械室3の上部から機械室3に流入する。なお、通常稼動時には、バルブ12によって、配管84が閉じられており、配管84を介して外部に排気されないようになっている。
このような空気の流れを作ることによって、処理対象物Xを搬送する搬送室2内にはHEPAフィルタ71を介した空気しか流入されないため、搬送室2内のクリーン度を所定の度合に保つことができる。例えば、機械室3に配置された機構部52から当該機構部52の動作に伴って異物が発生した場合であっても、搬送室2の室圧が機械室3の室圧よりも高いため、機械室3から搬送室2への異物の侵入を防止することができる。
次に、処理装置1の殺菌処理時または滅菌処理時には、処理対象物Xが搬送室2内にない状態において、機構部52によってハンド部51が所定のポジションに位置し、シャッター6によって隔壁4の開口部41を閉鎖する。この状態において、配管84が開放されると共に、ガス供給装置11からガスYが搬送室2内に供給される。そして、搬送室2内に供給されたガスYは、搬送室2内を殺菌処理または滅菌処理した後、分解装置13によって分解されて外部に放出される。
ここで、本実施形態に係る処理装置1では、殺菌処理時または滅菌処理時に、シャッター6によって隔壁4の開口部41は閉鎖されているため、ガスYの機械室3への流入を抑止することができる。したがって、ガスYが機構部52に触れることを抑止でき、機構部52の設計自由度を向上させ、さらには、ガスYの選択自由度を向上させることが可能となる。また、シャッター6によって隔壁4の開口部41を閉鎖することによって、搬送室2のみの殺菌処理または滅菌処理となるため、従来の処理装置よりも殺菌処理または滅菌処理を行う空間容量が減少し、処理装置1のスループットを向上させることが可能となる。なお、機械室3に処理対象物Xが存在することがなく、また、上述のように機械室3から搬送室2への異物の侵入がないため、機械室3を頻繁に殺菌処理または滅菌処理する必要はない。このため、上述のように、搬送室2のみの殺菌処理または滅菌処理によって、処理対象物Xの汚染を防止することができる。そして、機械室3の殺菌処理または滅菌処理は、例えば、処理装置1のメンテナンスの際に、アルコール等を用いて拭く程度で十分となる。また、本実施形態に係る処理装置1では、シャッター開閉機構61が隔壁4の機械室3側に配置されているため、シャッター開閉機構61とガスYとの接触を防止することができ、シャッター開閉機構61の設計自由度も向上される。また、本実施形態に係る処理装置1では、ハンド部51が搬送室2内に挿入された状態で殺菌処理または滅菌処理が行われるため、処理対象物Xに直接触れるハンド部51の殺菌または滅菌も同時に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態に係る処理装置100について説明する。なお、本第2実施形態の説明においては、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態に係る処理装置100について説明する。なお、本第2実施形態の説明においては、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図2は、本発明の第2実施形態に係る処理装置100の概略構成図であり、(a)が側面図、(b)が平面図である。
本第2実施形態に係る処理装置100は、上記第1実施形態において示したシャッター6を備えておらず、代わりに搬送室2と機械室3との間に中間室110が配置されている。中間室110の搬送室2側及び機械室3側の壁部111,112には、各々開口部113,114が形成されており、この開口部113,114を介してハンド部51が搬送室2内に挿入されている。また、この中間室110の下部に、途中部位に分解装置13を有する配管84が接続されている。そして、本第2実施形態に係る処理装置100においては、ブロワ92によって機械室3の室圧が中間室110の室圧よりも高く設定されており、ブロワ91によって搬送室2の室圧が機械室3の室圧よりも高く設定されている。すなわち、中間室110の室圧は、搬送室2及び機械室3の室圧よりも低く設定されている。なお、本第2実施形態に係る処理装置100においては、配管83が配管81及び配管82の各々に接続されており、各配管81,82に対応する逆止弁10が配置されている。また、配管85は設けられていない。なお、本発明の抑止手段は、本第2実施形態に係る処理装置100においては、中間室110から構成されている。
本第2実施形態に係る処理装置100は、上記第1実施形態において示したシャッター6を備えておらず、代わりに搬送室2と機械室3との間に中間室110が配置されている。中間室110の搬送室2側及び機械室3側の壁部111,112には、各々開口部113,114が形成されており、この開口部113,114を介してハンド部51が搬送室2内に挿入されている。また、この中間室110の下部に、途中部位に分解装置13を有する配管84が接続されている。そして、本第2実施形態に係る処理装置100においては、ブロワ92によって機械室3の室圧が中間室110の室圧よりも高く設定されており、ブロワ91によって搬送室2の室圧が機械室3の室圧よりも高く設定されている。すなわち、中間室110の室圧は、搬送室2及び機械室3の室圧よりも低く設定されている。なお、本第2実施形態に係る処理装置100においては、配管83が配管81及び配管82の各々に接続されており、各配管81,82に対応する逆止弁10が配置されている。また、配管85は設けられていない。なお、本発明の抑止手段は、本第2実施形態に係る処理装置100においては、中間室110から構成されている。
このような本第2実施形態に係る処理装置100では、通常稼動時には、ブロワ93によって、所定量の空気が外部から配管83を介して配管81及び配管82に供給される。そして、配管81に供給された空気は、ブロワ91によって、配管81内を流され、HEPAフィルタ71を介することによって清浄されて搬送室2内に流入する。この搬送室2に流入した空気は、その一部が中間室110に流入し、残りが搬送室2の下部から配管81に流入して再びHEPAフィルタ71を介して搬送室2内に流入する。また、配管82に供給された空気は、ブロワ92によって、配管82内を流され、HEPAフィルタ72を介することによって清浄されて機械室3内に流入する。この機械室3に流入した空気は、その一部が中間室110に流入し、残りが機械室3の下部から配管82に流入して再びHEPAフィルタ72を介して機械室3内に流入する。
そして、中間室110に搬送室2及び機械室3から流入した空気は、中間室110の下部と接続された配管84及び分解装置13を介して外部に排気される。なお、中間室110に流入した空気は分解装置13を介して外部に排気されるが、処理装置100の通常稼動時においては、分解装置13が供給される空気に対して処理を行うことはない。このような本第2実施形態に係る処理装置100においても、搬送室2の室圧が機械室3の室圧よりも高く設定されているため、機械室3において発生した異物が搬送室2に侵入することなく、搬送室2内を所定のクリーン度に保つことができる。
次に、処理装置100の殺菌処理時または滅菌処理時には、処理対象物Xが搬送室2内にない状態において、ガス供給装置11からガスYが搬送室2内に供給される。この搬送室2内に供給されたガスYは、搬送室2を殺菌処理または滅菌処理した後、中間室110に流入する。そして、中間室110に流入したガスYは、分解装置13によって分解されて外部に放出される。
ここで、本第2実施形態に係る処理装置100では、上述のように、機械室3の室圧が中間室110の室圧よりも高く設定されている。したがって、中間室110から機械室3へのガスYの流入を防止することができる。このような本第2実施形態に係る処理装置100においても、殺菌処理または滅菌処理が搬送室2のみにおいて行われるため、上記第1実施形態に係る処理装置1と同様の効果を奏することができると共に、シャッター6等の稼動部を有する部材を用いる必要がなくなる。
(第3実施形態)
次に、図3を参照して、本発明の第3実施形態に係る処理装置200について説明する。なお、本第3実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
次に、図3を参照して、本発明の第3実施形態に係る処理装置200について説明する。なお、本第3実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図3は、本第3実施形態に係る処理装置200の概略構成図であり、(a)が側面図、(b)が平面図である。
本第3実施形態に係る処理装置200は、上記第1実施形態において示したシャッター6を備えておらず、代わりに隔壁4の開口部41と連結されかつハンド部51を覆うカバー210(ハンド部収納部材)を有している。なお、本第3実施形態に係る処理装置200においては、配管83が配管81及び配管82の各々に接続されており、各配管81,82に対応する逆止弁10が配置されている。また、バルブ12は設けられていない。すなわち、本第3実施形態に係る処理装置200では、隔壁4及びカバー210によって、搬送室2と機械室3とが完全に分離されている。なお、本発明の抑止手段は、本第3実施形態においては、隔壁4及びカバー210から構成されている。
本第3実施形態に係る処理装置200は、上記第1実施形態において示したシャッター6を備えておらず、代わりに隔壁4の開口部41と連結されかつハンド部51を覆うカバー210(ハンド部収納部材)を有している。なお、本第3実施形態に係る処理装置200においては、配管83が配管81及び配管82の各々に接続されており、各配管81,82に対応する逆止弁10が配置されている。また、バルブ12は設けられていない。すなわち、本第3実施形態に係る処理装置200では、隔壁4及びカバー210によって、搬送室2と機械室3とが完全に分離されている。なお、本発明の抑止手段は、本第3実施形態においては、隔壁4及びカバー210から構成されている。
このような本第3実施形態に係る処理装置200では、通常稼動時には、ブロワ93によって、所定量の空気が外部から配管83を介して配管81及び配管82に供給される。そして、配管81に供給された空気は、ブロワ91によって、配管81内を流され、HEPAフィルタ71を介することによって清浄されて搬送室2内に流入する。この搬送室2に流入した空気は、その一部が配管84及び分解装置13を介して外部に排気され、残りが搬送室2の下部から配管81に流入して再びHEPAフィルタ71を介して搬送室2内に流入する。また、配管82に供給された空気は、ブロワ92によって、配管82内を流され、HEPAフィルタ72を介することによって清浄されて機械室3内に流入する。この機械室3に流入した空気は、その一部が配管85を介して外部に排出され、残りが機械室3の下部から配管82に流入して再びHEPAフィルタ72を介して機械室3内に流入する。
なお、搬送室2に流入した空気の一部は分解装置13を介して外部に排気されるが、処理装置200の通常稼動時においては、分解装置13が供給される空気に対して処理を行うことはない。このような本第3実施形態に係る処理装置200においては、搬送室2と機械室3とが隔壁4及びカバー210によって分離されているため、機械室3において発生した異物が搬送室2に侵入することなく、搬送室2内を所定のクリーン度に保つことができる。
次に、処理装置200の殺菌処理時または滅菌処理時には、処理対象物Xが搬送室2内にない状態において、ガス供給装置11からガスYが搬送室2内に供給される。この搬送室2内に供給されたガスYは、搬送室2を殺菌処理または滅菌処理した後、分解装置13によって分解されて外部に放出される。
ここで、本第3実施形態に係る処理装置200では、上述のように、搬送室2と機械室3とが隔壁4及びカバー210によって分離されている。したがって、搬送室2から機械室3へのガスYの流入を防止することができる。このような本第3実施形態に係る処理装置200においても、殺菌処理または滅菌処理が搬送室2のみにおいて行われるため、上記第1実施形態に係る処理装置1と同様の効果を奏することができると共に、シャッター6等の稼動部を有する部材を用いる必要がなくなる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る処理装置の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態において、ハンド部51は、処理対象物Xを支持するためのものであるとした。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ハンド部51が処理対象物Xを把持するアームを有するものであっても良い。なお、この場合には、アームの機構部が搬送室2内に位置することとなるため、アームの機構部をカバーすることが好ましい。
また、上記実施形態において、処理装置は処理対象物Xを搬送するための装置として説明した。しかしながら、これに限定されるものではなく、本発明の処理装置は、例えば、処理対象物Xを観察(処理)したり、処理対象物X同士を混合(処理)したりするための装置であっても良い。なお、この場合には、搬送室2の代わりに、例えば、観察室や混合室が配置されることとなる。
また、上記実施形態において、処理装置は、単一のハンド部51を操作する単一の機構部52を有した。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、複数のハンド部と複数の機構部とを有しても良い。
また、上記第3実施形態において、本発明のハンド部収納部材としてカバー210を用いた。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、ベローズやグローブ等をハンド部収納部材として用いても良い。
1,100,200……処理装置
2……搬送室(処理室)
3……機械室
4……隔壁
41……開口部
51……ハンド部
52……機構部
6……シャッター
61……シャッター開閉機構(稼動部)
13……分解装置
X……処理対象物
Y……ガス(殺菌剤,滅菌剤)
2……搬送室(処理室)
3……機械室
4……隔壁
41……開口部
51……ハンド部
52……機構部
6……シャッター
61……シャッター開閉機構(稼動部)
13……分解装置
X……処理対象物
Y……ガス(殺菌剤,滅菌剤)
Claims (7)
- 処理対象物を所定のクリーン度を保った処理空間内で処理しかつ前記処理空間を所定の殺菌剤または滅菌剤により定期的に殺菌処理または滅菌処理する処理装置であって、
前記所定のクリーン度に保たれる処理室と、
該処理室に連接される機械室と、
前記処理室において前記処理対象物を把持あるいは支持するハンド部と、
前記機械室に配されかつ前記ハンド部を操作する機構部と、
前記殺菌処理または前記滅菌処理を行う場合に、前記殺菌剤または前記滅菌剤の前記機械室内への流入を抑止する抑止手段と
を有することを特徴とする処理装置。 - 前記抑止手段は、
前記処理室と前記機械室との間に配置されかつ所定の開口部を有する隔壁と、
該隔壁が有する前記開口部を閉鎖あるいは開放するシャッターと
を有することを特徴とする請求項1記載の処理装置。 - 前記シャッターの稼動部が前記機械室に配置されていることを特徴とする請求項2記載の処理装置。
- 前記抑止手段は、
前記処理室と前記機械室との間に配置されかつ所定の開口部を有する隔壁と、
前記隔壁が有する前記開口部に連結されかつ前記ハンド部を覆うハンド部収納部材と
を有することを特徴とする請求項1記載の処理装置。 - 前記抑止手段は、
前記処理室と前記機械室との間に配置されかつ前記処理室及び前記機械室よりも低い室圧とされる中間室を有することを特徴とする請求項1記載の処理装置。 - 前記殺菌剤または前記滅菌剤を分解することによって無害化してから外部に放出する分解装置を備えることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の処理装置。
- 前記処理室の室圧が前記機械室の室圧よりも高いことを特徴とする請求項1〜3、5、6いずれかに記載の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004089340A JP2005270398A (ja) | 2004-03-25 | 2004-03-25 | 処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004089340A JP2005270398A (ja) | 2004-03-25 | 2004-03-25 | 処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005270398A true JP2005270398A (ja) | 2005-10-06 |
Family
ID=35170672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004089340A Pending JP2005270398A (ja) | 2004-03-25 | 2004-03-25 | 処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005270398A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109113388A (zh) * | 2018-08-20 | 2019-01-01 | 老肯医疗科技股份有限公司 | 用于放置内窥镜的镜库 |
-
2004
- 2004-03-25 JP JP2004089340A patent/JP2005270398A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109113388A (zh) * | 2018-08-20 | 2019-01-01 | 老肯医疗科技股份有限公司 | 用于放置内窥镜的镜库 |
CN109113388B (zh) * | 2018-08-20 | 2023-09-22 | 老肯医疗科技股份有限公司 | 用于放置内窥镜的镜库 |
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