JP2005269972A - ヘッジトリマー - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヘッジトリマーにおける作業能率の向上を図る上で有効な技術を提供する。
【解決手段】 電動モータ111と、相互に重なり合うように配置され、相対的に直線運動することによって被切断物を切断する上刃151および下刃153と、上刃または下刃の少なくとも一方に電動モータの回転運動を直線運動に変換して伝達する運動変換機構140と、を有するヘッジトリマー100において、上刃または下刃の少なくとも一方の動作方向を、上刃と下刃が互いに近接して噛み合う方向から離間する方向に反転可能な動作方向切替手段165,167を備えた。電動モータと運動変換機構との間には、回転速度を高速低トルク側または低速高トルク側に切替可能な変速機構120が介在され、当該変速機構は、動作方向切替手段の切替操作に連動して高速低トルク側または低速高トルク側に切り替え動作される構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば生垣の刈り込みあるいは街路樹の剪定等の園芸作業に用いられるヘッジトリマーに関し、詳しくは作業能率の向上を図る技術に関する。
特開2000−116236号公報(特許文献1)には、ヘッジトリマーに関する技術が開示されている。上記公報記載のヘッジトリマーは、駆動源である電動モータと、電動モータの回転を往復運動に変換する駆動機構と、駆動機構によって往復移動される櫛刃状の上刃および下刃を有し、作業者が電源スイッチを操作して電動モータを通電駆動することによって上刃と下刃を互いに逆方向(逆位相)に直線状に往復移動させ、生垣の刈り込み作業等を遂行する構成である。
ヘッジトリマーの場合、生垣の刈り込み作業中において、上刃と下刃の櫛刃間に枝葉が噛み込んでロックすることがある。上述した従来のヘッジトリマーの場合、前記ロックに対し特別の対策が施されておらず、このため、噛み込んだ枝葉を取り除いて刃のロックを解除するのに手間がかかり、作業能率が低下するという問題がある。
特開2000−116236号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ヘッジトリマーにおける作業能率の向上を図る上で有効な技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、電動モータと、相互に重なり合うように配置され、相対的に直線運動することによって被切断物を切断する上刃および下刃と、上刃または下刃の少なくとも一方に電動モータの回転運動を直線運動に変換して伝達する運動変換機構と、を有するヘッジトリマーが構成される。なお本発明における「運動変換機構」の態様としては、典型的にはクランク機構がこれに該当する。
本発明におけるヘッジトリマーは、特徴的な構成として、上刃または下刃の少なくとも一方の動作方向を、上刃と下刃が互いに近接して噛み合う方向から離間する方向に反転させ、これによって上刃と下刃間の被切断物の噛み込みを解除可能な動作方向切替手段を備える。また駆動モータと運動変換機構との間には、回転速度を高速低トルク側または低速高トルク側に切替可能な変速機構が介在される。そして変速機構は、動作方向切替手段の切替操作に連動して高速低トルク側または低速高トルク側に切り替えられる構成とされる。なお本発明における「動作方向切替手段」としては、典型的には電動モータを正逆転可能に構成する電気的な正逆転切替手段がこれに該当するが、回転駆動系にギア装置を設置し、当該ギア装置におけるギアの噛み合いを変えることによって正転・逆転を可能にする機械的な正逆転切替手段を好適に包含する。
本発明に係るヘッジトリマーによれば、必要に応じて動作方向切替手段を操作し、上刃または下刃の少なくとも一方の動作方向を、上刃と下刃が互いに近接して噛み合う方向から離間する方向に反転させることができる。このため、例えば生垣の刈り込み作業中に上刃と下刃との間に被切断物としての枝葉が噛み込んでロックした場合、上刃または下刃の少なくとも一方をロック時の移動方向と逆向きに動作させ、枝葉の噛み込みを解除することが可能となる。このことにより、ロック解除作業が容易かつ迅速に遂行でき、結果として作業能率の向上が図られる。
また本発明のヘッジトリマーは、動作方向切替手段の切替操作に連動して回転駆動系が高速低トルク側または低速高トルク側に切り替わる構成とされている。従って、高速低トルク側に切り替えた状態では、上刃および下刃による枝葉の刈り込み作業を高速駆動で遂行することが可能であり、比較的細い枝葉の刈り込み作業に好適に用いられる。他方、低速高トルク側に切り替えた状態では、上刃および下刃による切断能力をアップして枝葉を切断できるため、比較的太い枝葉の刈り込み作業に適用することができる。このようなことから、高速低トルク側に切り替えた状態での刈り込み作業中において、上述した如く、例えば比較的太い枝葉が上下の刃間に噛み込んでロックしたようなときにあっては、動作方向切替手段によって上刃または下刃の少なくとも一方の動作方向を切り替えると、それに連動して回転駆動系が低速高トルク側に切り替えられ、上刃および下刃による切断能力がアップするため、ロックの原因となっている太い枝の切断が可能とされる。なお切断後は、再び元の高速低トルク側に切り替えて高速回転での刈り込み作業を継続できる。かくして作業能率の向上を図る上で有効なヘッジトリマーが提供される。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のヘッジトリマーにおける動作方向切替手段は、電動モータの回転方向を正転方向または逆転方向に切り替える正逆転切替スイッチによって構成されている。本発明によれば、電動モータの回転方向を変える電気的な正逆転切替方式のため、例えば機械的な正逆転切替方式に比べて構造的に簡素でかつコストの低い実用的なヘッジトリマーを提供することが可能となる。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明においては、請求項2に記載のヘッジトリマーは、作業者が把持するハンドルを有している。そして当該ハンドルには、正逆転切替スイッチを操作する第1の操作部材と、電動モータの起動、停止用の電源スイッチを操作する第2の操作部材が、作業者の片手による同時操作可能領域に併置されている。なお「片手による同時操作可能領域に併置」とは、第1と第2の操作部材が、片手でそれら両操作部材を同時に操作できる領域内に配置されている状態を指す。多くのヘッジトリマーは、トリマー本体の前後にそれぞれハンドル(ハンドグリップ)を備えており、作業者が両手で前後のハンドルを把持した状態で刈り込み作業をするよう構成されているため、常に両手が塞がっている。この点、本発明では、正逆転切替スイッチを操作する第1の操作部材と、電源スイッチを操作する第2の操作部材を、片手での同時操作を可能とする領域に配置する構成のため、電動モータの起動、停止の操作と回転方向の切替操作を手際よく行うことが可能となり、作業性が向上する。
本発明によれば、ヘッジトリマーにおける作業能率の向上を図る上で有効な技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
本実施の形態に係るヘッジトリマー100の全体構成が図1に側断面図として示され、またヘッジトリマー100の底面(下面)側の構成が図2に底面図として示される。ヘッジトリマー100の本体部101は、ハウジング103と、当該ハウジング103を挟んで前側(図1および図2の右側)に配置される前部ハンドル105および後側(図1および図2の左側)に配置される後部ハンドル107を主体に構成される。
ハウジング103内には、電動モータ111、当該電動モータ111の回転速度を高低2段に変速する遊星歯車式変速機構120、変速後の回転運動を直線運動に変換して上部および下部のブレード151,153に伝達する運動変換機構140が収容配置されている。電動モータ111は、出力軸113を下側にして縦向き(回転軸線が上下方向)に配置され、当該電動モータ111の下方に遊星歯車式変速機構120が、更にその下方に運動変換機構140が、そして最も下方にブレード151,153が配置されている。上記の上下のブレード151,153が本発明における「上刃および下刃」に対応する。
遊星歯車式変速機構120および運動変換機構140が図3および図4に示されている。遊星歯車式変速機構120は、高速低トルク側と低速高トルク側との間での2段変速式とされ、図3では、遊星歯車式変速機構120が高速低トルク側に切り替えられた状態が示され、図4では、遊星歯車式変速機構120が低速高トルク側に切り替えられた状態が示されている。遊星歯車式変速機構120は、上下2段の遊星歯車機構121,123によって構成される。上記の遊星歯車式変速機構120が本発明における「変速機構」に対応し、運動変換機構140が本発明における「運動変換機構」に対応する。なお遊星歯車機構121,123としては、歯車の組み合わせから構成される周知の機構を採用しているため、その詳細な説明は省略する。
上段側遊星歯車機構121のインターナルギア121aは、ハウジング103内に固定状態で配置されたギアケース125に対し常に固定状態で止着されている。従って、出力軸113のピニオン113aの回転は、遊星ギア121bを介して太陽ギア121cに所定の減速比で伝達される。
下段側遊星歯車機構123のインターナルギア123aは、ギアケース125に対して固定される態様と、フリー(自由状態)にされる態様とに切替可能とされ、固定態様に切り替えられたときは、遊星歯車式変速機構120が低速高トルクで駆動され、フリー態様に切り替えられたときは、遊星歯車式変速機構120が高速低トルクで駆動される構成とされる。図3では、下段側インターナルギア123aが上段側遊星歯車機構121に接近する方向(上方)へ移動され、上段側の太陽ギア121cに噛み合っている。この状態では、上段側の太陽ギア121cに噛み合う下段側の遊星ギア123bは、当該太陽ギア121cと一体となって回転する。このため、下段側の太陽ギア123cは、減速されることなく上段側の太陽ギア121cと同一回転数で回転される。このとき、遊星歯車式変速機構120は、上段側遊星歯車機構121による減速のみとなり、高速低トルクでの駆動となる。
一方、図4では、下段側インターナルギア123aが上段側遊星歯車機構121から離れる方向(下方)へ移動されている。この状態では下段側インターナルギア123aは、その下端側外周部に形成された外歯124がギアケース125に設けた内歯126に噛み合い、上段側の太陽ギア121cとの噛み合いが解除されている。従って、図4に示す状態では、下段側インターナルギア123aが固定状態にあるため、この状態では、上段側の太陽ギア121cの回転は、当該上段側の太陽ギア121cに噛み合う下段側の遊星ギア123bを介して下段側の太陽ギア123cに所定の減速比で伝達される。このときは、遊星歯車式変速機構120は、上段側遊星歯車機構121による減速比と、下段側遊星歯車機構123による減速比によって減速された低回転高トルクで駆動される。
遊星歯車式変速機構120の変速動作、すなわち下段側インターナルギア123aの固定態様またはフリー態様への切り替えは、シフター131を介して遂行される構成とされる。シフター131は、筒状体からなり、ギアケース125の内周面に沿って上下動可能に配置されており、下部側において止着ピン133が、その先端がインターナルギア123aに向って突出するように圧入されている。インターナルギア123aの外周には、環状の溝が形成され、その溝に止着ピン133の先端が当該インターナルギア123aの回転方向に相対的に摺動可能となるように係合されている。シフター131の上端側は、少なくとも一部が上段側のインターナルギア121aの外周の一部に形成された隙間を貫いて上方に突出され、その突出部にはギアケース125の外へと延びる連係部材135が取り付けられている。そして連係部材135に設けたバネ受部135aと、ハウジング103側に設けたバネ受部103aとの間には圧縮バネ137が介在され、この圧縮バネ137によってシフター131が上向きに付勢されている。このため、下段側のインターナルギア123aは、常には上段側遊星歯車機構121に接近する上方へと移動され、ギアケース125から切り離されている。従って、このときは、遊星歯車式変速機構120は高速低トルク側に切り替えられている。
また連係部材135は、ソレノイド139とジョイント138を介して連接されている。ソレノイド139は、その通電時においてジョイント138を介して連係部材135を圧縮バネ137に抗して下方へ移動させる。これにより、シフター131と共に下段側のインターナルギア123aが上段側遊星歯車機構121から離れる下方へと移動されるとともに、当該インターナルギア123aの外歯124がギアケース125の内歯126に噛み合う。かくしてインターナルギア123aは、ギアケース125に固定され、低速高トルク側に切り替えられる。上記のシフター131、圧縮バネ137、ソレノイド139によって、「変速切替機構」が構成される。
遊星歯車式変速機構120の最終部材である下段側の太陽ギア123cの回転は、運動変換機構140へと出力される。運動変換機構140は、下段側の太陽ギア123cに噛み合い縦軸149を回転中心として水平面内を回転する従動ギア141と、当該従動ギア141の下面側に接合ピン143を介して取り付けられた上下2枚の偏心円板(カム)145,147を主体に構成される。上下の偏心円板145,147は、図2に示すように、互いの中心Pが従動ギア141の回転中心141Qを挟んで対向するように設定、すなわち互いに180度の位相差を有するように設定されている。そして上下の偏心円板145,147は、上下のブレード151,153の基部(図1および図2の左側)に形成された長孔151a,153a(図2参照)に対してそれぞれがスライド可能に嵌合されている。係る構成により、いわゆるクランク機構が構成されている。
上下のブレード151,153は、図2に示すように、櫛刃状の刃を有し、互いに重なり合う状態で同一水平軸線上に配置され、ハウジング103に固定された上下一対のブレードガイド155を介して前後方向(図1および図2の左右方向)に直線移動可能とされている。ブレード151,153の長孔151a,153aは、当該ブレード151,153の移動方向に直交する方向を長軸方向としている。従って、上下のブレード151,153は、従動ギア141と共に上下の偏心円板145,147が水平面内を回転運動されるとき、互いに逆方向(逆位相で)に水平直線往復運動を行う。これにより、上側のブレード151の刃151aと、下側のブレード153の刃153a間に被切断物としての枝葉を挟んで切断する。
図1に示すように、後側ハンドル107には、電動モータ111を起動または停止する電源スイッチ161を操作するトリガ163が設けられ、当該トリガ163の引き操作によって電源スイッチ161が投入(オン)される。また後側ハンドル107には、電動モータ111の回転方向を切り換える正逆転切替スイッチ165および当該正逆転切替スイッチ165を切り替え操作する正逆転切替レバー167が設けられている。図5および図6に示すように、正逆転切替レバー167は、後部ハンドル107内を貫通するように配置されており、押し込み操作によっていずれか一端がハンドル側面から突出される構成とされる。なお正逆転切替スイッチ165は、いわゆるトグルスイッチであり、正逆転切替レバー167の押し込み操作によって正転側(図5に示す状態)または逆転側(図6に示す状態)へと切り替えられるとともに、切り替えられた位置に保持される。これら正逆転切替スイッチ165および正逆転切替レバー167によって電動モータ111の正逆転切替機構が構成される。
また正逆転切替レバー167は、トリガ163の近傍に配置されている。すなわち、正逆転切替レバー167とトリガ163は、後部ハンドル107における、作業者の片手による同時操作が可能な領域に併置されている。上記の正逆転切替スイッチ165が本発明における「動作方向切替手段」に対応し、正逆転切替レバー167が本発明における「第1の操作部材」に対応し、更にトリガ163が本発明における「第2の操作部材」に対応する。
図7には、電動モータ111およびソレノイド139の駆動回路が示されている。図示のように、駆動回路には、駆動モータ111の主回路に回転方向切替用(通電方向を変える)として設けられる2つの切替接点165a、165bと、ソレノイド139の励磁回路に設けられる1つの開閉接点139aとからなるスイッチ機構部171が設けられている。スイッチ機構部171は、2つの切替接点165a,165bの切替動作と、1つの開閉接点139aの開閉動作が、バー171aを介して連動する構成とされる。上記の2つの切替接点165a、165bによって前述の正逆転切替スイッチ165が構成されている。図7では、正逆転切替スイッチ165の切替接点165a、165bが正転側に切り替えられた状態が示されており、このときは、開閉接点139aが開状態(オフ)となり、ソレノイド139が無励磁となる。一方、切替接点165a、165bが逆転側に切り替えられた状態では、開閉接点139aが閉状態(オン)となり、ソレノイド139が励磁される。図7中の符号173は電源を示す。
次に上記のように構成されたヘッジトリマー100の作用および使用方法につき説明する。ヘッジトリマー100を用いて、例えば生垣の刈り込み作業をする場合には、正逆転切替レバー167が正転側に切り替えられる。この状態では、正逆転切替スイッチ165の切替接点165a,165bが正転側(図7に示す上側状態)に切り替えられるとともに、ソレノイド139用の開閉接点139aがオフ状態に切り替えられる。
この状態において、トリガ163を引き操作して電源スイッチ161を投入すると、電動モータ111には図7のA矢印方向に電流が通電され、当該電動モータ111が正転側に回転される。このとき、ソレノイド139には、通電されないため、遊星歯車式変速機構120においては、圧縮バネ137の付勢力によりシフター131が上方へ移動されており、下段側のインターナルギア123aがギアケース125から切り離された状態が保持される。このため、遊星歯車式変速機構120が電動モータ111によって正転方向に高速低トルクで回転される。すなわち、この状態では、上下のブレード151,153が互いに逆方向に高速で駆動(直線運動)することになり、生垣の刈り取り作業を高速で遂行することができる。
かかる刈り取り作業中において、上下のブレード151,153の刃間に、例えば太い枝が噛み込み当該ブレード151,153の直線運動がロックした場合には、正逆転切替レバー167を逆転側に切り替える。これにより、正逆転切替スイッチ165の切替接点165a,165bが逆転側(図7の下側)に切り替えられるとともに、ソレノイド139用の開閉接点139aがオン状態に切り替えられる。
この状態では、電源スイッチ161が投入されているか、あるいは投入されると、電動モータ111には図7のB矢印方向に電流が通電され、当該電動モータ111が逆転される。一方、ソレノイド139に電流が通電されて当該ソレノイド139の励磁により、ジョイント139および連係部材135を介してシフター131と共に下段側のインターナルギア123aが圧縮バネ137に抗して上段側遊星歯車機構121から離れる下方へ移動される。これにより下段側のインターナルギア123aは、上段側遊星歯車機構121の太陽歯車121cとの噛み合いが解かれると共に、外歯124がギアケース125の内歯126に噛み合う結果、遊星歯車式変速機構120が電動モータ111によって逆転方向に低速高トルクで回転される。このため、上下の両ブレード151,153の移動方向がそれまでの移動方向から逆方向に切り替えられる。すなわち、上下のブレード151,153の動作方向が、それら上下の刃が互いに近接して噛み合う方向から離間する方向に反転し、その結果、上下の刃間に噛み込まれている枝の噛み込みが解除される。と同時に当該枝は、枝を噛み込んだ刃と隣接する刃同士によって挟まれるが、このとき、低速高トルクで駆動されるブレード151,153の切断能力がアップされているため、当該枝が切断され、再ロックが防止される。なお、低速高トルクでの駆動は、高速低トルクでの駆動に対し、回転速度が約1/3、トルクが約3倍程度となるように設定する場合が多い。
そしてロック解除後にあっては、正逆転切替レバー167を再び元の正転側へ切替操作することによってブレード151,153を高速低トルクで駆動し、生垣の刈り取り作業を効率よく継続することができる。
このように、本実施の形態に係るヘッジトリマー100によれば、枝の噛み込みによって生じたブレード151,153のロックを、正逆転切替レバー167を切替操作することによって簡単に解除し、かつロックの原因となっている当該枝を切断することが可能となる。しかも本実施の形態では、ブレード151,153のロック解除のために、電動モータ111を逆転するべく切替操作したとき、当該切替操作に連動してブレード151,153の駆動速度が低速高トルク側に自動的に切り替わる構成のため、操作上の簡便性を向上できる。
特に、ヘッジトリマー100の場合、前後のハンドル105,107を把持して刈り取り作業を遂行する関係で両手が塞がっているという点に鑑み、本実施の形態では、正逆転切替レバー167を電動モータ111の電源スイッチ161を操作するトリガ163の近傍に配置することによって、トリガ163と正逆転切替レバー167の片手操作を可能としている。このため、ブレード151,153のロック時における逆転への切替操作、ロック解除後の正転への復帰操作を手際よく行うことができ、結果として刈り取り作業の能率を向上することができる。またソレノイド139と圧縮バネ137を用いて遊星歯車式変速機構120の変速切替機構を構成しているため、簡単な構造の変速切替機構が提供される。
ところで、上記説明では、ブレード151,153のロック時に正逆転切替レバー167を切替操作するとしたが、生垣の刈り取り作業、あるいは木枝の切り取り作業を遂行する場合において、例えば枝葉の種類や繁殖状況、あるいは木枝の太さ等、比較的パワーを必要とすることがある。このような場合には、予め正逆転切替レバー167を逆転側へ操作し、ブレード151,153を低速高トルクで駆動して枝葉や木枝の刈り取りや作業を遂行するといった態様で使用することも可能である。
なお上述した実施の形態におけるヘッジトリマー100は、電動モータ111の回転方向を切り替える正逆転切替機構と、高速低トルクと低速高トルクとの2段変速を可能とした変速切替機構とを備える構成としたが、少なくとも正逆転切替機構を備えていればよい。また正逆転切替機構は、電動モータ111を正逆転する構成に限らず、例えば電動モータ111の回転伝達用の歯車機構につき、ギアの噛み合いを変えることによって回転方向を変える機械的な正逆転切替機構を採用してもよい。要するに、上下のブレード151,153の動作方向を、上下のブレード151,153が互いに近接して噛み合う方向から離間する方向に反転させ、これによって上下のブレード151,153間の被切断物の噛み込みを解除可能な動作方向切替手段を備えていればよい。
また正逆転切替レバー165は、トリガ163から離れた位置、すなわち片手による同時操作が不可能となる領域に配置してもよい。電動モータ111の正逆転切替操作と、遊星歯車式変速機構120の変速切替操作を独立して行なうように構成してもよい。更にはブレード151,153は、上下いずれか一方のみを駆動する構成であってもよい。
本実施の形態に係るヘッジトリマーの全体構成を示す側断面図である。 同じくヘッジトリマーの底面図である。 ヘッジトリマーの主要部の構成を示す断面図であり、遊星歯車式変速機構が高速低トルク側に切り替えられた状態を示す。 ヘッジトリマーの主要部の構成を示す断面図であり、遊星歯車式変速機構が低速高トルク側に切り替えられた状態を示す。 電動モータの正逆転切替機構を示す図面であり、正逆転切替レバーが正転側に切替操作された状態を示す。 電動モータの正逆転切替機構を示す図面であり、正逆転切替レバーが逆転側に切替操作された状態を示す。 電動モータおよびソレノイドの駆動回路示す回路図である。
符号の説明
100 ヘッジトリマー
101 本体部
103 ハウジング
103a バネ受部
105 前部ハンドル
107 後部ハンドル
109 セーフティガード
111 電動モータ
113 出力軸
113a ピニオン
120 遊星歯車式変速機構
121 上段側遊星歯車機構
121a インターナルギア
121b 遊星ギア
121c 太陽ギア
123 下段側遊星歯車機構
123a インターナルギア
123b 遊星ギア
123c 太陽ギア
124 外歯
125 ギアケース
126 内歯
131 シフター
133 止着ピン
135 連係部材
135a バネ受部
137 圧縮バネ
138 ジョイント
139 ソレノイド
139a 開閉接点
140 運動変換機構
141 従動ギア
143 接合ピン
145 上の偏心円板
147 下の偏心円板
149 縦軸
151 上のブレード
151a 長孔
153 下のブレード
153a 長孔
155ブレードガイド
161 電源スイッチ
163 トリガ
165 正逆転切替スイッチ
165a 切替接点
165b 切替接点
167 正逆転切替レバー
171 スイッチ機構部
171a バー
173 電源

Claims (3)

  1. 電動モータと、
    相互に重なり合うように配置され、相対的に直線運動することによって被切断物を切断する上刃および下刃と、
    前記上刃または下刃の少なくとも一方に前記電動モータの回転運動を直線運動に変換して伝達する運動変換機構と、を有するヘッジトリマーであって、
    前記上刃または下刃の少なくとも一方の動作方向を、前記上刃と下刃が互いに近接して噛み合う方向から離間する方向に反転可能な動作方向切替手段を備え、
    前記電動モータと前記運動変換機構との間には、回転速度を高速低トルク側または低速高トルク側に切替可能な変速機構が介在され、当該変速機構は、前記動作方向切替手段の切替操作に連動して高速低トルク側または低速高トルク側に切り替え動作される構成としたことを特徴とするヘッジトリマー。
  2. 請求項1に記載のヘッジトリマーであって、
    前記動作方向切替手段は、電動モータの回転方向を正転方向または逆転方向に切り替える正逆転切替スイッチであることを特徴とするヘッジトリマー。
  3. 請求項2に記載のヘッジトリマーであって、
    作業者が把持するハンドルを有し、当該ハンドルには、前記正逆転切替スイッチを操作する第1の操作部材と、前記電動モータの起動、停止用の電源スイッチを操作する第2の操作部材が、作業者の片手による同時操作可能領域に併置されていることを特徴とするヘッジトリマー。
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