JP2005269937A - 冷凍麺類 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の冷凍麺類1は、茹で麺が冷凍固化された主麺塊2と、具材、スープ等の副食材が冷凍固化された副食材塊3とからなる。主麺塊2には、その天面及び底面の中央部で開口した中空貫通孔21が形成されている。副食材塊3は、主麺塊2の天面側の開口を塞いで配されている。
【選択図】 図2
Description
例えば、特許文献1、2には、麺塊に凹型空洞部を形成し、その空洞部に調味料を充填した冷凍茹麺(特許文献1)や、麺塊の中央部に所定の体積率で凹部を形成して冷凍した後、その表面に水を付着して再冷凍した冷凍茹麺(特許文献2)が記載されている。また、特許文献3には、リング形状のクリームコロッケが記載されている。
また、特許文献1の冷凍茹麺においては、含有水分量について、麺塊と、その凹部内の調味料とがそれぞれ異なるため、このような麺塊及び調味料で解凍調理された茹麺は、加熱むらにより解凍していない部分や調理されていない部分があって、例えばゴムのような食感(ガミ感)を与えるおそれがあった。
また、本発明は、茹で麺が冷凍固化された主麺塊と、具材、スープ等の副食材が冷凍固化された副食材塊とからなる冷凍麺類において、前記主麺塊には、その一方の面の中央部で開口した凹状空洞部が形成されており、前記副食材塊は、前記主麺塊の凹状空洞部の開口を塞いで配されていることを特徴とする冷凍麺類を提供することにより上記目的を達成したものである。
また、本発明は、茹で麺が冷凍固化された主麺塊と、具材、スープ等の副食材が冷凍固化された副食材塊とからなる冷凍麺類において、前記主麺塊には、その一方の面の中央部で開口した凹状空洞部が形成されており、前記副食材塊は、前記主麺塊の上底に配されていることを特徴とする冷凍麺類を提供することにより上記目的を達成したものである。
本発明の冷凍麺類は、電子レンジで解凍調理する場合、上記「天面」を上側にして電子レンジ内に載置される。
このように、主麺塊の加熱むらを解消するだけでなく、副食材塊の加熱温度を、主麺塊の加熱温度と均一にし、均一の温度で加熱した茹で麺に、均一な温度で加熱した具材やスープ等を添えて調理でき、良好な食感を得ることができる。
図1又は図2に示すように、本実施形態(第1実施形態)の冷凍麺類1は、茹で麺が冷凍固化された主麺塊2と、具材、スープ等の副食材が冷凍固化された副食材塊3とからなる。主麺塊2には、その天面及び底面の中央部で開口した中空貫通孔21が形成されている。副食材塊3は、主麺塊2の天面側の開口を塞いで配されている。以下、かかる冷凍麺類1を詳細に述べる。
副食材塊3に用いられる具材としては、茹で麺の種類によっても異なり、茹で麺がスパゲッティの場合、ミート、野菜、魚介類等が挙げられ、副食材塊に用いられるスープとしては、ミートソース、ホワイトソース、ナポリタンソース、カレーソース等が挙げられ、その他の副食材としては、ハンバーグ等が挙げられる。また、副食材塊3は、茹で麺を冷凍固化した副麺塊であってもよい。
主麺塊2の高さHは、環状幅Wと同様に主麺塊2の内部温度を均一にする観点から、環状幅Wと等しく主麺塊2の縦断面を正方形にする値が好ましい。
スパゲッティ(麺)を茹で歩留まり220〜240%で茹で上げ、冷水で冷却する。この茹で麺を、上述した主麺塊2の外形に対応した型に充填し、冷凍固化して主麺塊2を形成する。一方、副食材塊3の形成は、副食材が固形物である場合は、所定の形状に整形し、冷凍固化して副食材塊3を形成し、副食材がスープ等の液状物である場合は、上述した副食材塊3の外形に対応した型に充填し、冷凍固化して副食材塊3を形成する。そして、この副食材塊3を主麺塊2の天面に載置し、これらを再度の冷凍により一体化させた冷凍麺類1にする。
このように、主麺塊2の加熱むらを解消するだけでなく、副食材塊3の加熱温度を主麺塊2の加熱温度と均一にする結果、均一の温度で加熱した茹で麺に、均一な温度で加熱した具材やスープ等を添えて調理できるため、良好な食感を得ることができる。
図3に示すように、本実施形態(第2実施形態)の冷凍麺類1Aは、副食材塊3が、主麺塊2の天面だけでなく底面にも配置され、中空貫通孔21の開口の双方を塞いでいる点で、上記第1実施形態と異なる。
本実施形態によれば、主麺塊2の中空貫通孔21を副食材塊3、3により上下で塞いだため、主麺塊2の内周面や細くなった環状部分にマイクロ波が底側からも集中する事態を回避できる。
なお、副食材塊3,3は、同じ副食材でも、異なる副食材でもよく、また具材、スープ等の種類によっても異なるが、通常、具材は、天面に配置することが好ましく、スープは、天面又は底面の何れであってもよい。
その他の構成及び作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
図4に示すように、本実施形態(第3実施形態)の冷凍麺類1Bは、主麺塊2Aの形状及び副食材塊3の配置が上記第1、第2実施形態と異なる。主麺塊2Aは、上底を有する厚肉円筒状であり、この内部に、底面の中央部で開口した凹状空洞部22が形成されている。主麺塊2Aの外径φD1及び内径D2(環状幅W)は、上記第1実施形態と同様である。主麺塊2Aの上底の厚さTは、主麺塊2Aの内周面や細くなった環状部分にマイクロ波が集中する事態を回避すると共に、主麺塊2Aの内部温度を均一にする観点から、3〜30mmであることが好ましい。
このような主面塊2Aに対し、副食材塊3は、主麺塊2Aの底面に配置され、凹状空洞部22の開口を塞いでいる。
その他の構成及び作用効果は、上記第1、第2実施形態と同様である。
図5に示すように、本実施形態(第4実施形態)の冷凍麺類1Cは、上下の位置関係が上記第3実施形態と異なる。すなわち、主麺塊2Aは、下底を有する厚肉円筒状であり、副食材塊3は、主麺塊2Aの天面に配置されている。
その他の構成及び作用効果は、上記第3実施形態と同様である。
上記第3実施形態では、容器内において、冷凍麺類の上下関係を逆転し、電子レンジ内で主麺塊の上底を載置面にし、副食材塊を上面にしてもよい。また、図6に示す第5実施形態のように、上底を有する厚肉円筒状の主麺塊2Aの上底に、副食材塊3を配置してもよい。また、本発明においては、第3実施形態の主麺塊の上底に、副食材塊を配置してもよい。
本発明においては、上記実施形態のように、スパゲッティを茹で麺にすることが好ましいが、中華麺、うどん、そば、焼きそば等の麺類や、マカロニ等のパスタ類等を茹で麺にしてもよい。この場合、茹で麺の含有水分量に応じて、主麺塊の形状寸法値、即ち、外径φD1及び内径φD2(環状幅W)、高さH、上底の厚さTを適宜変更すればよい。
本発明においては、上記実施形態のように、主麺塊と副食材塊とが冷凍により予め一体化されていることが好ましいが、解凍調理の際、副食材塊を主麺塊に載置してこれらを一体化してもよい。
[実施例1]
[実施例2]
[比較例]
[試験例]
以下の試験例1〜6では、解凍調理後のスパゲッティ及びハンバーグの温度ばらつきについて、温度センサ付きハンディ温度計を用いて測定した。また、これらの食感(ガミ感の有無)についても検査した。
[試験例1]
[試験例2]
[試験例3]
[試験例4]
[試験例5]
[試験例6]
表1から、実施例1、2で得られた冷凍スパゲッティ2、2A及び冷凍ハンバーグ3は、解凍調理後、共にほぼ同じ温度になり、何れもガミ感を生じさせないことが明らかになった。一方、表1から、比較例で得られた冷凍スパゲッティ30及び冷凍ハンバーグ3は、解凍調理後、約40〜50度程度の温度差があり、解凍調理の時間が長いとガミ感を生じさせることが明らかになった。
3 副食材塊、冷凍ハンバーグ
21 中空貫通孔
22 凹状空隙部
Claims (5)
- 茹で麺が冷凍固化された主麺塊と、具材、スープ等の副食材が冷凍固化された副食材塊又は副麺塊とからなる冷凍麺類において、
前記主麺塊には、その天面及び底面の中央部で開口した中空貫通孔が形成されており、
前記副食材塊又は副麺塊は、前記主麺塊の少なくとも天面側の開口を塞いで配されていることを特徴とする冷凍麺類。 - 前記副食材塊又は副麺塊は、前記主麺塊の前記天面及び前記底面に配されていることを特徴とする請求項1記載の冷凍麺類。
- 茹で麺が冷凍固化された主麺塊と、具材、スープ等の副食材が冷凍固化された副食材塊とからなる冷凍麺類において、
前記主麺塊には、その一方の面の中央部で開口した凹状空洞部が形成されており、
前記副食材塊は、前記主麺塊の凹状空洞部の開口を塞いで配されていることを特徴とする冷凍麺類。 - 茹で麺が冷凍固化された主麺塊と、具材、スープ等の副食材が冷凍固化された副食材塊とからなる冷凍麺類において、
前記主麺塊には、その一方の面の中央部で開口した凹状空洞部が形成されており、
前記副食材塊は、前記主麺塊の上底に配されていることを特徴とする冷凍麺類。 - 前記主麺塊及び前記副食材塊は、冷凍により一体化されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の冷凍麺類。
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