JP2005269474A - 光トランシーバ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】LD素子の温度調節機能を内蔵したLD素子モジュール8及びその制御部を搭載した電気回路基板9と、PD素子モジュール14及びその制御部を搭載した電気回路基板16とが下部筐体6及び上部筐体7よりなる一つの筐体に積層して収容され、該筐体の長手方向の一端に光コネクタ接続部4を、他端に電気コネクタ接続部15をそれぞれ配置し、LD素子モジュール8は、薄い電気絶縁層13を介して筐体の金属面と面接触し、かつ、LD素子モジュール8を搭載した電気回路基板9上に少なくとも温度調節機能についての駆動・制御部が搭載されている光トランシーバである。
【選択図】 図1
Description
XFP光トランシーバの外形寸法は仕様により決まっており、78mm×18.5mm×8.2mmである。
"10 Gigabit/s small form factor pluggable Module" Revision 0.92 july 19,2002 copyright 2002 by XFP MSA 「10 Gbps小型プラガブル光トランシーバーモジュール」日高他、2003電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会、C-3-130 pp.263
(1)温調機能が含まれていないため、XFP光トランシーバの適用領域は伝送距離10km以下の非波長多重伝送方式だけに制限されている(非特許文献2)。
(2)小型化のために、光トランシーバの放熱面となる上部筐体6とLD素子モジュール2が直接接触しない構造を採用しており、発熱に弱いLD素子の放熱性が悪い構造となっている。また、放熱性改善のために、上部筐体6とLD素子モジュール2を直接接触させると、光コネクタに固定されたスタブ5に応力がかかり、LD−ファイバ間光結合の軸ズレを誘発する。
本発明は、上記課題を解決する光トランシーバを提供することを目的とする。具体的には、LD素子温度の調節機能を内蔵したXFP光トランシーバを提供し、XFP光トランシーバの伝送距離の拡大とWDM伝送方式への対応を実現し、該光トランシーバの適用領域を拡大することにある。
更に、LD素子モジュールの放熱性が向上するため、XFPモジュールの使用可能な環境温度範囲の拡大や、クロストーク低減による受信感度の向上にも有効である。
また、従来の無温調タイプのXFP光トランシーバとの互換性を維持するため、温調素子を駆動・制御するための周辺部品をすべて筐体内部に収容する。
MSAにより定められた筐体寸法内に、これらの追加部品の収容を実現するために、本発明のXFP光トランシーバは、以下に述べる構造上の特徴を有している。
2)温調素子を内蔵したLD素子モジュールの厚さが5mm以下であり、LD素子モジュール搭載回路基板とPD素子モジュール搭載回路基板とをXFP光トランシーバの筐体内部で厚さ方向に積層実装する。
3)温調素子を内蔵したLD素子モジュールの放熱面の全面とXFP光トランシーバ筐体の放熱面とが薄い絶縁物を挟んで面接触している。
XFP光トランシーバの外形寸法は仕様により決まっており、78mm×18.5mm×8.2mmである。これにPD素子モジュール搭載回路基板とLD素子モジュールを厚さ方向に積層実装するためには、温調機能を内蔵したLD素子モジュールの厚さが5mm以下であれば良い。
本実施例は、本発明の効果を示す一つの例示であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行い得ることは言うまでもない。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1(a)は、本発明のXFP光トランシーバに搭載される温調内蔵LD素子モジュール8の概要を示す。
パッケージ内には、電界吸収型(EA)変調器がモノリシック集積されたDFB−LD素子(以下、EADFB−LD)が搭載されており、内蔵した温調素子により、LD素子温度を10〜45℃間の所望の温度に制御することで、送出される信号光波長を所望のWDM−グリッドに合わせることができる。
また、受信用PD素子及び受信回路へのクロストークを避けるため、温調内蔵LD素子モジュール8内にはEA変調器駆動回路が搭載され、モジュール筐体により電磁的にシールドされている。
また、送信用回路基板9上には、電源及び制御信号をPD素子モジュール搭載基板上の配線と接続するためのオス側6ピンコネクタ10及び高周波電気信号をPD素子モジュール搭載基板上の信号配線と接続するための細線同軸ケーブル11及びそのオス側同軸コネクタ12が実装されている。
この際、LD素子モジュール8の放熱面と上部筐体7との間には厚さ0.1mmの電気絶縁用フィルム13が挿入されている。
このTO−Canには、光コネクタレセプタクルヘ装着するためのスタブ5も実装されている。
さらに、受信側回路基板16上には、LD素子搭載用基板上のオス側6ピンコネクタ10と嵌合するメス側6ピンコネクタ17と、オス側同軸コネクタ12と接続するためのメス側同軸コネクタ18が搭載されている。
その際、プリアンプ内蔵PD素子モジュール14のスタブ5が光コネクタレセプタクル4に嵌合するようにプリアンプ内蔵PD素子モジュール14のリードを曲げてスタブ5の位置を合わせる。
この接続に先立ち、温調内蔵LD素子モジュール8に取り付けられたピグテール光ファイバ先端のスタブ5を光コネクタレセプタクル4に嵌合し、固定しておく。
この接続後、放熱面である上側筐体7に放熱フィン19を取り付けて、XFP光トランシーバは完成する。
図4にLD素子温度と送信光波長の関係を示す。
LD素子温度を10〜45℃の範囲で制御することで、送信波長を1550.5nm〜1554.0nm間の任意の波長に合わせられる。
次に長さ80kmの光ファイバでLD素子−PD素子間を接続して、波長1550.925nm及び1553.325nmの場合に、その伝送特性を評価した。
10.3125Gb/sのNRZ擬似ランダム信号を用いて測定した符号誤り率特性を図5に示す。
この受信感度は、EA変調器駆動回路をLD素子モジュール8に内蔵せず、送信側回路基板上に実装した場合の受信感度−14.5dBmに比べて1〜1.5dB改善しており、駆動回路内蔵によるクロストーク抑制効果が確認された。
また、本実施例では、温調内蔵LD素子モジュール8として厚さ4.7mm、縦6.8mm、横12mmのパッケージを用いているが、図1(a)において、厚さ;5mm以下、縦;7.5mm以下、横;14mm以下となるパッケージの温調内蔵LD素子モジュールを用いれば、本実施例と同様な構造の温調内蔵XFP光トランシーバの作製が可能である。
2 LD素子モジュール
3 PD素子モジュール
4 光コネクタレセプタクル部
5 スタブ
6 下部筐体
7 上部筐体
8 温調内蔵LD素子モジュール
9 送信用回路基板
10 オス側6ピンコネクタ
11 細線同軸ケーブル
12 オス側同軸コネクタ
13 電気絶縁用フィルム
14 PD素子モジュール
15 電気コネクタ接続用パッド
16 受信側回路基板
17 メス側6ピンコネクタ
18 メス側同軸コネクタ
19 放熱フィン
Claims (7)
- LD素子モジュールとPD素子モジュールとが一つの筐体に収容され、該筐体の長手方向の一端に光コネクタ接続部を、該筐体の長手方向の他端に電気コネクタ接続部をそれぞれ配置した光トランシーバにおいて、前記筐体内に2枚の電気回路基板を含むことを特徴とする光トランシーバ。
- 請求項1記載の光トランシーバにおいて、前記2枚の電気回路基板のうち、一方が少なくともLD素子モジュール及びその制御部を搭載し、残りの一方が少なくともPD素子モジュール及びその制御部を搭載していることを特徴とする光トランシーバ。
- 請求項1又は2記載の光トランシーバにおいて、前記PD素子モジュールを搭載した前記回路基板に前記電気コネクタ接続部が形成されていることを特徴とする光トランシーバ。
- 請求項1,2又は3記載の光トランシーバにおいて、前記回路基板に搭載された前記LD素子モジュールが、薄い電気絶縁層を介して前記筐体の金属面と面接触していることを特徴とする光トランシーバ。
- 請求項1,2,3又は4記載の光トランシーバにおいて、前記LD素子モジュールはLD素子の温度調節機能を内蔵し、前記LD素子モジュールを搭載した前記回路基板上には少なくとも前記温度調節機能についての駆動・制御部が搭載されていることを特徴とする光トランシーバ。
- 請求項1,2,3,4又は5記載の光トランシーバにおいて、前記温度調節機能を内蔵した前記LD素子モジュールの厚さが5mm以下であり、前記筐体内で前記LD素子モジュールを搭載した前記回路基板と前記PD素子モジュールを搭載した前記回路基板が厚さ方向へ積層されていることを特徴とする光トランシーバ。
- 請求項1,2,3,4,5又は6記載の光トランシーバにおいて、前記LD素子モジュール内には、電界吸収型変調器がモノリシック集積されたDFB−LD素子に対する駆動回路が搭載され、前記筐体により電磁的にシールドされていることを特徴とする光トランシーバ。
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