JP2005269173A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原稿コピー時における原稿のパンチ孔と同じ位置へのパンチ孔の形成を容易に行う。
【解決手段】 原稿給送部200による原稿給送時におけるパンチ孔検出部(フォトセンサ)よるパンチ孔の検出、及びこの検出情報に基づく孔位置判別部23による判別(検出)によって得られた、原稿のパンチ孔位置の情報に基づいて、原稿読取部300によって読み取られた原稿画像が画像回転部41により所定角度回転され、用紙情報再設定部24によって、原稿画像の回転角度の情報と用紙情報記憶部22に記憶された設定情報における用紙の向きの情報とに基づいて、当該用紙情報記憶部22に設定情報として設定されている用紙の向きの情報が、原稿画像の向きと一致する用紙の向きの情報に再設定される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複写機等の画像形成装置に関し、特に、パンチ処理機能を有する後処理部を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機等の画像形成装置においては、例えば装置本体の一側部に後処理部(後処理装置)を備え、装置本体から搬送(搬入)されてきた用紙(記録紙)に対して、パンチ孔の形成を行うパンチ処理を行うことが可能に構成されているものがある。一般的にこのパンチ処理は、原稿のパンチ孔の有無とは関係なくコピーされた用紙に対する後処理として行われるものであった。
ところで、パンチ孔が形成されている原稿のコピーを行う際、当該コピーを行うとともに原稿と同じ位置にパンチ孔を形成して原稿と同じ状態で出力させたい場合がある。この場合、原稿のパンチ孔の形成位置は、例えば上下左右のうちのいずれかの端部(端辺部)であり、上記原稿と同じ状態で出力しようとすると、用紙の向きやパンチ孔の形成位置等を考慮しつつ試しにコピーを行うなどして、所望の位置にパンチ孔が形成されるよう煩雑な作業(調整)を行う必要があり、非常に手間のかかるものであった。
これに対し、例えば特許文献1では、表示画面上でパンチ孔を形成する位置を選択して入力(設定)し、この情報に基づいて原稿のパンチ孔と同じ位置にパンチ孔を形成してコピーを行う技術が開示されている。
特開平9−86780号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術では、パンチ孔選択用画面を表示させ、パンチ孔の形成位置を選択して入力する操作が必要であり、依然として手間がかかってしまうという問題がある。
また、例えば、それぞれパンチ孔の形成位置が異なる原稿が混在するような原稿(束)に対しては、各パンチ孔の位置に応じた原稿毎に分けて処理する必要があり(一度に纏めて処理できず)、その都度、上記パンチ孔選択用画面の表示及びパンチ孔の形成位置の選択を行う必要があり、結果、全原稿に対する処理に時間がかかってしまい、作業効率が悪いという問題も存在する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、パンチ孔位置が異なる原稿毎に分けて処理する必要がなく、原稿をコピーするとともに原稿のパンチ孔と同じ位置にパンチ孔を形することが容易に行え、ひいては作業効率を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、原稿給送部により給送された原稿を読み取り、読み取った原稿画像を用紙に対して印刷するとともに、当該印刷がなされた用紙にパンチ孔を形成するパンチ機能を備えた画像形成装置であって、前記用紙のサイズ及び向きに関する設定情報を記憶する用紙情報記憶手段と、前記サイズ及び向きを有する原稿の給送時又は読み取り後に、当該原稿のパンチ孔の位置を検出する孔位置検出手段と、前記孔位置検出手段によって検出された孔位置の情報に基づいて、前記読み取った原稿画像を所定角度回転させる画像回転手段と、前記画像回転手段によって回転された原稿画像の回転角度の情報と、前記用紙情報記憶手段に記憶された用紙の向きの情報とに基づいて、前記用紙情報記憶手段に設定された用紙の向きの情報を、当該原稿画像の向きと一致する用紙の向きの情報に再設定する再設定手段とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、画像回転手段は、孔位置検出手段によって検出された原稿のパンチ孔位置の情報に基づいて、読み取られた原稿画像を所定角度回転し、再設定手段は、原稿画像の回転角度の情報と、用紙情報記憶手段に記憶された設定情報における用紙の向きの情報とに基づいて、用紙情報記憶手段に設定情報として設定(記憶)されている用紙の向きの情報を、原稿画像の向きと一致する用紙の向き(例えば給紙カセットの選択情報)の情報に再設定(変更)させる。
また、前記孔位置検出手段は、前記原稿給送部の搬送路に、搬送方向と略垂直方向に並設され且つ搬送時の原稿のパンチ孔位置に対応して配置されてなる複数の光センサを備えることが好ましい。これによれば、原稿給送部によって原稿が搬送路を搬送され、複数の光センサによって原稿に対する搬送方向の走査が行われる。いずれかの光センサは、走査線上に存在するパンチ孔の検出を行う。
また、前記光センサは、所定の光を出射する発光部と当該出射された光を受光する受光部とを備え、前記孔位置検出手段は、原稿給送時の原稿の移動に伴う前記受光部による受光レベルの変化の違いに基づいて前記原稿のパンチ孔位置を検出することが好ましい。これによれば、走査線上のパンチ孔の有無、あるいはパンチ孔の形成位置の違いに応じて受光部による受光レベル(信号)の波形(変化パターン)が異なるものとなり、この差違によってパンチ孔位置が検出される。
また、前記画像回転手段は、用紙におけるパンチ孔の位置を搬送方向の前後いずれかの側の位置に揃えるべく原稿画像を回転させることが好ましい。これによれば、原稿画像が回転され、用紙に対するパンチ孔の形成位置が搬送方向の前後いずれかの側の位置に揃えられる。
また、前記孔位置検出手段は、前記読み取った原稿画像に基づいて、所定の画像処理によって原稿におけるパンチ孔の位置を検出する画像処理部であることが好ましい。これによれば、画像処理部による画像処理によってパンチ孔の位置の検出が行われる。
請求項1記載の発明によれば、孔位置検出手段により検出された原稿のパンチ孔位置の情報に基づいて、読み取られた原稿画像が所定角度回転されるとともに、当該回転された原稿画像の向きと一致するように用紙の向きが自動的に変更されるため、パンチ孔の形成位置が異なる原稿毎に分けて処理する必要がなく、原稿をコピーするとともに当該原稿のパンチ孔と同じ位置へのパンチ孔の形成が容易に行えるようになり、ひいては作業効率が向上する。
請求項2記載の発明によれば、原稿給送部によって原稿が搬送路を搬送され、いずれかの光センサによって、走査線上に存在するパンチ孔の検出が行われるため、光センサを搬送路に配置するといった簡易な構成で、上記原稿をコピーするとともに当該原稿のパンチ孔と同じ位置へのパンチ孔の形成を行うことが可能となる。また、光センサを用いることにより、原稿搬送の妨げとなることなく確実にパンチ孔位置の検出を行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、走査線上のパンチ孔の有無、あるいはパンチ孔の形成位置の違いに応じて受光部による受光レベルの波形が異なるものとなり、この差違によってパンチ孔位置が検出されるため、光センサの受光部による受光レベルの変化の違いに基づいて、パンチ孔位置の検出を容易に行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、原稿画像が回転されて、用紙におけるパンチ孔の形成位置が搬送方向の前後いずれかの側の位置に揃えられるため、用紙に対するパンチ孔の形成位置を固定でき、パンチ処理を行う位置を搬送方向に対する前後左右の位置に切り替えるといった特別な装置を必要とせず、既設のパンチ処理部を用いた当該用紙に対するパンチ孔の形成を行うことができ、複写機の部品点数の低減を図ることができる。
請求項5記載の発明によれば、画像処理部による画像処理によってパンチ孔の位置の検出が行われるため、光センサ等を設けることなく、既存の画像処理部を用いてパンチ孔位置の検出を行うことができ、複写機の部品点数の低減を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例である複写機1の内部構成を概略的に示す断面図である。複写機1は、画像形成部100、画像形成部100を備える本体部10の上方に設置された原稿給送部200、本体部10の上部に設置された原稿読取部300、本体部10の下部に設置された給紙部400、本体部10の一側辺部に設置された後処理部500、本体部10のフロント部(上部かつ正面側)に設置された操作表示部600を備える。
原稿読取部300は、原稿の読み取りを行って当該原稿に対する画像データを生成するものである。原稿読取部300は、光学的に取得した原稿の画像から画像データを生成するCCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等を備えたスキャナ301等からなり、上面部に、原稿読み取り用の第1プラテンガラス302及び第2プラテンガラス303を備える。原稿読取部300は、第1プラテンガラス302上に載置された原稿、又は原稿給送部200によって第2プラテンガラス303に接するようにして搬送される原稿を走査しつつ取得した画像データを、後述する制御部20へ出力する。
原稿給送部200は、原稿読取部300(第2プラテンガラス303の原稿読み取り位置)へ原稿を給送するとともに、原稿読取部300による読み取り終了後の原稿を後述する原稿排出部213へ排出するものである。原稿給送部200は、装置の背面側を回動支点として原稿読取部300(本体部10)の上面に対して可倒式に構成されており、第1プラテンガラス302(第2プラテンガラス303)の上面を開放するように上方かつ後方側に開くように持ち上げることにより、第1プラテンガラス302の上面に、例えば見開き状態にされた書籍等の読み取り用原稿(上記装置原稿)を載置することが可能に構成されている。なお、原稿給送部200の詳細な構成については後述する。
給紙部400は、画像形成部100に対して用紙の給紙を行うものである。給紙部400は、各サイズ及び各向き(後述の縦向き又は横向き)の用紙(記録紙)が収納される給紙カセット401、402、及び本体部10の一側方部に開閉自在に構成された手差しトレイ4031等からなる手差し給紙部403を備える。また、給紙部400は、給紙カセット401、402から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送経路404、手差し給紙部403から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送経路405を備える。各給紙カセット401、402及び手差し給紙部403は、収納されている用紙を取り出すためのピックアップローラ406〜408、用紙を1枚ずつ各搬送経路に送り出す給紙ローラ409〜411を備える。搬送経路404には、用紙を搬送する搬送ローラ412、413、及び搬送されてくる用紙を画像形成部100の手前で待機させるレジストローラ414が設けられている。
画像形成部100は、給紙部400により搬送されてきた用紙に対して所定の画像を形成する(印刷する)ものである。画像形成部100は、同図中に示す矢印方向に回転可能に支持された感光体ドラム101、感光体ドラム101の周囲に配設された帯電部102、現像部103、クリーニング部104、レーザ走査ユニット105、転写ローラ106、転写ローラ106の下流側に配設された定着ローラ107、及び画像形成後の用紙を、それぞれ排出トレイ108又は後処理部500へ排出する排出ローラ対109、110を備える。
帯電部102は、感光体ドラム101の表面を所定電位に均一に帯電させるものである。レーザ走査ユニット105は、後述する画像記憶部30に格納されている画像データに基づきレーザービームを感光体ドラム101の表面に照射し、感光体ドラム101表面に静電潜像を形成するものである。現像部103は、静電潜像にトナーを付着させて画像を顕在化させるものである。転写ローラ106は、搬送されてきた用紙を感光体ドラム101に押し付けた状態で、感光体ドラム101上に顕在化されたトナー像を当該用紙に転写するものである。定着ローラ107は、用紙に転写されたトナー像を定着させるものである。定着ローラ107は、ヒートローラ及び圧ローラからなり、このヒートローラの熱によって用紙上のトナーを溶かし、圧ローラによって圧力をかけてトナーを用紙上に定着させる。クリーニング部104は、用紙への画像の転写が終了した後、感光体ドラム101の表面に残留しているトナーを清掃するものである。
操作表示部600は、ユーザの操作に応じて所定の指示入力を行うものである。操作表示部600は、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー601と、印刷部数等を入力するためのテンキー602と、各種複写動作の設定等を入力するための操作ガイド情報(メッセージ)等を表示すると共に、種々の操作ボタン等が表示される液晶表示器(LCD)等からなる表示器603と、後述するパンチ孔開けモードの設定に関する指示入力用の孔開けモードキー604とを備える。
後処理部500は、排出ローラ対110によって排出(搬入)された用紙に対し、パンチ孔の形成を行う(パンチ処理を行う)パンチ処理部501を備える。このパンチ処理部501では、後処理部500に搬入される用紙の搬送方向の用紙面と直交する方向に、所望のパンチ孔(例えば、2個のパンチ孔)を穿孔する(つまり、用紙搬送方向と平行な方向には穿孔できない)。また、後処理部500は、搬入された用紙を搬送する搬入ローラ対502、搬送されてきた用紙を用紙束として一時的にスタック(積載)するスタックトレイ503、用紙束に対して綴じ処理を行う(ステイプル処理を行う)ステイプル処理部504、昇降機構505によって昇降可能にされたメイントレイ506、スタックトレイ503から搬送された用紙をメイントレイ506へ排出する排出ローラ対507、後処理部500の上部一側面側に配設されたサブトレイ508、搬入ローラ対502からの用紙の搬送方向をスタックトレイ503側とサブトレイ508側とに切り替える搬送分岐ガイド509、及びサブトレイ508へ用紙を排出する排出ローラ対510を備える。さらに、後処理部500には、スタックトレイ503に用紙を搬入する複数の搬入ローラ対511と、スタックトレイ503への用紙の搬入を案内する複数の可動案内部512及び静止案内部513とが用紙の搬入方向に対して所定の間隔を置いて設けられている。これにより、スタックトレイ503への用紙の搬入経路を用紙のサイズに応じて切り替え、用紙の端部が揃った状態でスタックトレイ503へ搬入することが可能にされている。
スタックトレイ503は、スタックトレイ503に搬入された用紙(用紙束)の下部端を受け止めて保持する受止部材(図略)と、この受止部材を用紙の搬出方向に移動させる駆動部514とを備える。制御部20からの制御信号に応じて駆動部514が駆動することにより、受止部材で保持された用紙は排出ローラ対507まで搬送され、排出ローラ対507によってメイントレイ506へ排出される。なお、スタックトレイ503には、当該スタックトレイ503の幅方向に所定間隔をおいて往復移動自在に配置された一対の幅寄せ板515が並設されており、この幅寄せ板515により、スタックトレイ503上に積載された用紙が幅方向で揃えられたり、あるいは用紙(束)が幅方向に移動されて一束毎に排出位置がずらされてメイントレイ506へ排出されることが可能にされている。
図2は、図1に示す原稿給送部200の拡大図である。図2に示すように原稿給送部200は、原稿載置部201、ピックアップローラ202、搬入ローラ203、搬送ローラ204、搬送ドラム205、読み取りガイド部材206、搬送ローラ207、排出ローラ208、反転ローラ209、ストッパ210、セットスイッチ211、分岐ガイド212、原稿排出部213、原稿の搬送経路である搬送路220、230、240及び250、並びにパンチ孔検出部260を備える。
原稿載置部201は、所定枚数の原稿Sを載置するための台部である。ピックアップローラ202は、原稿載置部201に載置された原稿Sを搬入ローラ203側へ向けて繰り出すためのものである。ピックアップローラ202は、外形視略箱状(長方体状)の可動部材2101によって搬入ローラ203の回転軸を中心として揺動(回動)可能に支持されており、原稿読み取り時には、可動部材2101による符号2102で示す矢印方向への回動によって原稿載置部201上に載置された原稿S上に押し付けられ、当該押し付けられた原稿Sを搬入ローラ203側へ向けて搬送する。搬入ローラ203は、単に原稿Sを搬入するだけでなく、ピックアップローラ202によって原稿載置部201から繰り出された原稿Sを1枚ずつ原稿給送部200本体内に搬入するための所謂用紙捌きローラでもある。搬入ローラ203と対向する位置には、分離パッド2031(フリクションパッド)が設けられており、原稿Sに対する搬入ローラ203の摩擦係数、原稿Sに対する分離パッド2031の摩擦係数、及び原稿S同士の摩擦係数の違いを利用し、重送されてきた場合の原稿Sを1枚ずつ分離して送り出すことが可能に構成されている。
搬送ローラ204は、搬入ローラ203によって搬入された原稿Sを、搬送路220中を搬送させるものであるとともに、原稿Sの先端が揃えられたタイミングで当該原稿Sを第2プラテンガラス303へ向けて搬送する所謂レジストローラでもある。搬送ローラ204の位置まで搬入されてきた原稿Sは、その先端が搬送ローラ204と搬送ドラム205との間のニップ部の位置に当接して停止されるとともに、搬入ローラ203等による搬送によって原稿後部側が押されて先端が揃えられる(所謂スキューが修正される)。
搬送ローラ204直近の上流側でかつ搬送ローラ204と略対向する位置にはタイミングスイッチ2041が設けられている。このタイミングスイッチ2041は、搬送路220に所定の爪部材を突出し、搬送されてきた原稿Sの先端をこの突出した爪部材に当接させ、この爪部材に当接している原稿Sの先端がさらに上記ニップ部の位置に当接するまで当該爪部材を搬送方向へ回転させる。この回転に基づいて、タイミングスイッチ2041における例えば爪部材の回転支点側に配設されたスイッチ部2042によってオフ(又はオン)され、上記ニップ部の位置まで原稿S(の先端部)が搬入されてきたことが検出される。ただし、タイミングスイッチ2041が上記オフされた時点で時間のカウントが開始される。搬送ローラ204(及び搬送ドラム205)は、タイミングスイッチ2041がオフされてから所定時間が経過した時点で回転駆動を開始し、上述のように先端が揃えられた状態の原稿Sを下流に向けて送り出す。なお、上記「所定時間」として、原稿Sの先端が揃えられた時点で下流に向けてタイミングよく送り出すことができるような時間が例えば制御部20に設定されている。
搬送ドラム205は、軸2051を回転中心として符号Aで示す矢印方向に回転し、搬送路220や搬送路250における原稿Sを、原稿読取部300の第2プラテンガラス303(原稿読み取り位置)へ向けて搬送するとともに、第2プラテンガラス303の位置において読み取られた原稿Sをさらに下流側に向けて搬送させるものである。読み取りガイド部材206は、第2プラテンガラス303との隙間を一定に保持して、第2プラテンガラス303位置における原稿Sの搬送を安定させ、読み取り動作を適正に行わせるためのものである。搬送ローラ207は、第2プラテンガラス303において読み取られた原稿Sを、再び原稿給送部200側(搬送路230及び搬送路240)へ戻すべく搬送(搬入)させるものである。排出ローラ208は、搬送路230を搬送されてきた原稿Sを、原稿排出部213へ排出するものである。
反転ローラ209は、両面コピーを行う、すなわち、原稿の両面(表裏面)の読み取りを行う場合等において、原稿Sの裏表面の向き、すなわち、第2プラテンガラス303における原稿読み取り側の面を反転させるためのものである。反転ローラ209は、搬送路240を搬送されてきた原稿Sを、当該原稿Sの後端部が反転ローラ209の位置辺りにくるまで搬送し(原稿Sの先端側を原稿給送部200外へ出し)、その後、反転ローラ209の回転を逆回転させて当該原稿Sを原稿給送部200内へ戻し、搬送路250へ向けて搬送する。これにより、第2プラテンガラス303に対する原稿Sの読み取り面が反転される。
ストッパ210は、原稿載置部201上に載置(セット)された原稿Sが、ピックアップローラ202によって繰り出される前に、原稿載置部201の奥の方(搬入ローラ203の近傍位置)まで挿し込まれてしまうのを防止するものである。ストッパ210は、下方に向けて延びてなるアーム状体であり、上端側が上記可動部材2101に回動可能に支持されている。このストッパ210は、ピックアップローラ202による繰り出し動作が行われる前には、原稿載置部201から搬入ローラ203への搬送路220を塞ぐような位置に配置され、ピックアップローラ202による原稿Sの繰り出し動作が行われるときには、搬送路220を開けるように上方に向けて回転される。
セットスイッチ211は、原稿載置部201上に載置される原稿S(原稿用紙)の有無を検出するものである。セットスイッチ211は、下方に向けて延びてなるアーム状体であり、上端側が可動部材2101に回動可能に支持されている。セットスイッチ211は、ストッパ210よりも上流側に配置されており、原稿載置部201上に載置された原稿Sの先端が当接して搬送方向に押されて、当該セットスイッチ211に当接している原稿Sの先端がさらにストッパ210に当接する位置まで回転し、セットスイッチ211の下端側に配設されたスイッチ部2111によってオフ(又はオン)されることにより、原稿載置部201上に原稿Sが載置されていることを検出する。分岐ガイド212は、搬送ローラ207より下流の搬送経路を、搬送路230及び搬送路240のいずれかに切り換えるためのものである。原稿排出部213は、排出ローラ208によって排出された原稿Sを載置する台部である。
パンチ孔検出部260は、給送される原稿Sのパンチ孔の位置を検出するものである。
パンチ孔検出部260は、複数の光センサを備えてなり、これら光センサは、搬送路220に搬送方向(後述する搬送方向B)と略垂直方向に並設されるとともに、搬送路220における原稿搬送時の当該原稿のパンチ孔位置に対応する位置に配置(配列)されている。光センサは、所定の光、例えば赤外光を射出する発光部(図略)と当該射出された光を受光する受光部(図略)とからなるものであり、ここでは、所謂反射型のフォトセンサが採用される。
図3は、パンチ孔検出部260におけるフォトセンサ261の配列について説明する図である。図3に示すパンチ孔検出部260は、図2における符号Bで示す矢印方向(矢印B方向)から見た図(拡大概略図)である。原稿31〜33は、搬送路220を搬送される原稿の一例であり、原稿のサイズ及び向き(搬送方向;進行方向)が異なるものを示している。原稿31は、原稿31の長手方向が矢印Cで示す搬送方向(搬送方向C)に対する垂直方向となるような向き(以降、縦向きという)で搬送される(又は原稿載置部201にセットされる)「A4」サイズの原稿である。同様に、原稿32は横向きの「B4」サイズの原稿であり、原稿33は「A4」サイズの横向きの原稿である。これら原稿31〜33の上下左右端部のいずれかの位置には、それぞれパンチ孔34a〜34dが形成されている(図3では、説明上、上下左右端部位置のパンチ孔を各原稿の図に纏めて示している)。
パンチ孔検出部260の各フォトセンサ261は、上記各原稿が搬送路220を搬送されるときのパンチ孔の通過位置と対応する位置(パンチ孔が検出可能となる位置)に配置されている。例えば原稿31では、パンチ孔34aに対してフォトセンサ261aが、パンチ孔34c及び34dに対してフォトセンサ261b及び261cが、パンチ孔34bに対してフォトセンサ261dがそれぞれ対応して配置されている。同様にして、原稿32、33を含め、その他、搬送原稿として予め設定されている全ての原稿のサイズ及び向きに応じたパンチ孔通過位置に対応可能となる位置にフォトセンサ261が配設されている。この場合、各フォトセンサ261は、例えば原稿が原稿載置部201にセットされ、例えば原稿載置部201の一端側(ここでは上端側)に寄せて揃えられる符号Dで示す位置、すなわち、搬送方向Cと垂直な方向における原稿搬送に関して設定した基準位置を基準として配置されている。
なお、この基準位置はこれに限らず、例えば原稿載置部201(パンチ孔検出部260)の中央位置に設定してもよい。また、パンチ孔検出部260におけるフォトセンサ261の配置(個数)は、これに限らず、一度にパンチ孔が3個あるいは4個形成される3つ穴式や4つ穴式の場合を考慮した配置とされてもよい。また、各フォトセンサ261は、通過する原稿のパンチ孔が検出可能な配置であるならば、図3に示すように一直線上に(一列に)配置されなくともよく、例えば千鳥状に(複数列に)配置されてもよい。
図4は、図1に示す複写機1の概略構成を示すブロック図である。複写機1は、装置全体の動作制御を司る制御部20を備える。制御部20は、複写機1の制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを格納するRAM(Random Access Memory)、及び上記制御プログラム等をROMから読み出して実行するCPU等からなり、操作表示部600等において入力された所定の指示情報や、本装置の各所に設けられた各種センサからの検出信号に応じて装置全体の制御を行うものである。制御部20は、レーザ走査ユニット105や定着ローラ107等からなる画像形成部100、原稿載置部201や搬送ローラ204等からなる原稿給送部200、スキャナ301や第1プラテンガラス302等からなる原稿読取部300、給紙カセット401、402や搬送経路404、405等からなる給紙部400、パンチ処理部501やステイプル処理部504等からなる後処理部500、スタートキー601や表示器603等からなる操作表示部600、画像記憶部30及び画像処理部40などが接続されている。
画像記憶部30は、原稿読取部300によって読み取られた原稿画像データや図略のネットワークI/F部等を介して外部装置から送信されてきた画像データを一時的に記憶するメモリである。画像記憶部30は、原稿画像データとともに、当該原稿画像に対するパンチ孔の位置の情報(パンチ孔位置情報)を、各原稿画像データと関連付けて記憶する。
画像処理部40は、上記画像データに対する各種画像処理を行うものである。画像処理部40では、画像データのA/D変換が行われ、当該A/D変換された画像データを用いて各種画像処理が行われる。
画像処理部40は画像回転部41を備える。画像回転部41は、画像記憶部30に記憶された各原稿に対応する原稿画像データ及びパンチ孔位置情報、並びに後述する用紙情報記憶部22に記憶されている設定情報に基づいて、時計方向又は反時計方向への原稿画像の回転処理を行うものである。これは、パンチ処理部501において、穿孔できる方向が固定化されているため、当該パンチ処理部501の穿孔方向に用紙方向(画像方向)を修正することを目的としている。
画像回転部41は、パンチ孔の位置、すなわち、パンチ処理部501によってパンチ孔を形成する位置を、用紙における搬送方向Cの前後いずれかの側(用紙の先端側又は後端側)の位置に揃えるべく(本実施形態では、先端側に揃える)原稿画像の回転を行う。
制御部20は、パンチ孔開けモード設定部21、用紙情報記憶部22、孔位置判別部23及び用紙情報再設定部24を備える。パンチ孔開けモード設定部21は、原稿をコピーするとともに、原稿にパンチ孔が形成されている場合に、当該コピーが行われた用紙に対して原稿と同じ位置にパンチ孔を形成して出力させるパンチ孔開けモードの設定を行うものである。パンチ孔開けモード設定部21は、操作表示部600から孔開けモードキー604の押下等によって入力された、上記パンチ孔開けモードにする孔開け指示情報を受け付けて当該パンチ孔開けモードの設定を行う。パンチ孔開けモード設定部21は、パンチ孔開けモードが設定されると、原稿におけるパンチ孔の有無に拘わらず原稿のコピーを行う通常の状態(印刷モード)から、原稿のパンチ孔がパンチ孔検出部260で検出されて当該検出情報に基づいて原稿画像の回転処理を行ったり、給紙カセットの再設定を行うといったことが可能となる状態(パンチ孔開けモード)への切り替えを行う。
用紙情報記憶部22は、用紙のサイズ及び向きに関する設定情報を記憶するものである。この設定情報は、具体的には、種々のサイズや向きの用紙がセットされている給紙カセットのうちのいずれの給紙カセットの選択を行うかを示す情報である。ただし、設定情報は、原稿載置部201に原稿をセットする際に、当該原稿のサイズ及びセットした向きと一致する給紙カセットの選択(指示入力)が行われることによって用紙情報記憶部22に記憶(設定)されてもよいし、あるいは、予め使用頻度の高い原稿のサイズ(例えばA4サイズ)及びこの原稿が一般的に原稿載置部201にセットされる向き(例えば縦向き)に対応して、デフォルトとして記憶されていてもよい。
孔位置判別部23は、パンチ孔検出部260(フォトセンサ261)からの検出情報に基づいて、すなわち、原稿給送時の原稿の移動に伴う、フォトセンサ261の受光部による受光レベルの変化の違いに基づいて、原稿のパンチ孔位置を判別(検出)するものである。ここで、受光レベルの変化の違いについて、以下、図5を用いて説明する。
図5は、原稿給送時において、原稿がパンチ孔検出部260を通過するときの受光部による受光レベルの変化の違いを示す図である。原稿51の例えば上端部にパンチ孔52、あるいは、例えば左端部にパンチ孔53が形成されているとする(ここでは、パンチ孔51、52は説明上同じ原稿51に記載している)。また、原稿給送時には原稿51が搬送方向Cで搬送されるとする。原稿給送に伴い、原稿51がパンチ孔検出部260を通過するとき、複数のフォトセンサ261によって原稿51が走査される。この走査時には、フォトセンサ261の発光部から光が出射され、原稿51の表面又は装置壁面(例えば搬送路220のパンチ孔検出部260と対向する位置に設けられた所定の反射部材)に反射され、この反射光が受光部によって受光される。
ここで、例えばパンチ孔52が、或るフォトセンサ261による走査線L1上に存在する場合、符号54に示す受光レベルの波形図に示すように、走査が進行するにつれ(時間軸における時間が経過するにつれ)、受光部による受光レベルが変化する。フォトセンサ261による走査が原稿51の符号61に示す端辺位置に達すると、受光レベルは、符号65に示す位置で下がる。ここでは、受光レベルの変化を走査対象物の濃度(画像濃度)の変化と関連付けており、受光レベルが高いほど濃度が高いことを示している。走査位置が符号62及び符号63に示す位置、すなわちパンチ孔52の位置にくると、それぞれ符号66及び符号67に示す位置で受光レベルが一時的に上がる。走査位置が原稿51の符号64に示す位置に達すると、受光レベルは符号68に示す位置で上がる。よって、この波形図における符号69に示す受光レベルが下がっている箇所が、走査線L1上において原稿51の表面が走査されたことを示している。このように、或る1つのフォトセンサ261によってパンチ孔52を含む走査線上で原稿51が走査され、原稿51の上端部にパンチ孔52が形成されていることを示す波形図(受光レベルの変化パターン)が得られる。
また、例えばパンチ孔53が、或るフォトセンサ261による走査線L2、L3上に存在する場合、符号55に示す波形図が得られる。この場合も同様に、走査位置が符号71に示す原稿51の端辺位置に達すると受光レベルが下がり、符号73に示す端辺位置に達すると受光レベルが上がる。走査位置が符号72に示すパンチ孔53(一対のパンチ孔53のうちの一方側のパンチ孔)の位置にきたときには、符号75に示す位置で受光レベルが一時的に上がる。波形図の符号78に示す受光レベルが下がっている箇所が、走査線L2又はL3上において原稿51の表面が走査されたことを示している。このように、複数のフォトセンサ261における或る2つのフォトセンサ261によって、パンチ孔53を含む走査線上で原稿51が走査され、原稿51の左端部にパンチ孔53が形成されている場合の波形が得られる。
なお、原稿51の右端部にパンチ孔が形成されている場合もこれと同様にして受光レベルの波形が得られる。また、下端部のパンチ孔が走査されたときの波形は、符号54に示す波形と同じとなるが、走査に用いられたフォトセンサ261の違いにより、上端部か下端部かのパンチ孔位置の違いが区別される。また、受光レベルは上記濃度として変化するものでなくともよく、これにより、例えば符号54、55の波形図に示す受光レベルの高低(山及び谷)が逆になってもよい。いずれにしても、走査時における原稿の表面部とパンチ孔部との受光レベルの差違が判別可能となる波形が得られる構成であればよい。
用紙情報再設定部24は、画像処理部40(画像回転部41)によって回転された原稿画像の回転角度の情報と、用紙情報記憶部22に記憶された設定情報における用紙の向きの情報とに基づき、当該用紙情報記憶部22に設定情報として設定(記憶)されている用紙の向きの情報(具体的には、或る給紙カセットの選択情報)を、原稿画像の向きと一致する用紙の向きの情報(用紙の向きが原稿画像の向きと一致する給紙カセットの選択情報)に再設定(変更)させるものである。ただし、本実施形態では、原稿画像の回転角度が(時計又は反時計回りに)90度である場合において当該再設定が行われ、回転角度が0度又は180度の場合には、再設定が行われない構成となっている。
ここで、上下左右いずれかの端部にパンチ孔が形成されている原稿を用紙にコピーするとともに、用紙の当該原稿のパンチ孔位置と同じ位置にパンチ孔を形成する動作の一例について、以下説明する。
図6は、原稿のパンチ孔の各形成位置(上下左右いずれかの端部)に対応した(1)〜(4)の場合における、原稿又は用紙の向きの状態を(紙面の上から下への説明の流れに沿って)一覧に纏めたものである。なお、図6において各原稿や原稿画像の図中に示されている「abc」は、画像及び画像の向きを示すためのものであり、また、白抜きの矢印は、図3に示す搬送方向Cを示している。まず、パターン(1)の場合、符号61aに示す欄(欄61a)に示すように、上端部に1対のパンチ孔68aが形成されている原稿67aが、原稿給送部200により縦向きで搬送方向Cに搬送され、パンチ孔検出部260によってパンチ孔の位置が検出されるとともに、原稿読取部300によってこの原稿が読み取られ、欄62aに示すように縦向きの原稿画像が得られる。一方、欄63に示すように、原稿と同じサイズ及び向きの用紙(給紙カセット)が設定されている。
次に、欄64aに示すように、原稿67aにおける原稿画像とパンチ孔68aとの位置関係と同じにするべく、欄62aに示す原稿画像が、パンチ孔68aの位置が搬送方向Cにおける前側(先端側)の位置にくるように反時計回りに90度回転される。原稿画像がこのように回転されると、欄65aに示すように、上記欄63に示す用紙の向きと一致させるべく、用紙の向きが横方向となる給紙カセットの選択情報に再設定(変更)される。そして、欄66aに示すように、横向きに給紙される用紙に対して、欄64aにおいて回転された原稿画像が印刷(画像形成)され、当該原稿画像が印刷された用紙の上記搬送方向Cにおける前側(先端側)の位置にパンチ孔69aが形成される。これにより、欄61aに示す原稿67aと同じ状態のもの(原稿画像及び原稿画像に対するパンチ孔の位置が同じもの)が出力される。
パターン(2)の場合、欄61bに示すように、下端位置にパンチ孔68bが形成されている原稿67bが縦向きで搬送され、欄62bに示すように、原稿が読み取られて縦向きの原稿画像が得られる。一方、用紙は、パターン(1)の場合と同じサイズ及び向きのものが設定されている(欄63)。次に、欄64bに示すように、パンチ孔68bの位置が搬送方向Cにおける前側の位置にくるように時計回りに90度回転される。そして、欄65bに示すように、横向きの用紙(給紙カセット)が再設定され、欄66bに示すように、横向きに再設定された用紙(横向きの用紙)に対して、欄64bにおいて回転された原稿画像が印刷され、上記と同様に先端側の位置にパンチ孔69bが形成される。
パターン(3)の場合、欄61cに示すように、左端位置にパンチ孔68cが形成されている原稿67cが縦向きで搬送され、欄62cに示すように、原稿が読み取られて縦向きの原稿画像が得られる。一方、用紙は、パターン(1)の場合と同じサイズ及び向きのものが設定されている(欄63)。パンチ孔68cの位置は、既に搬送方向Cにおける前側の位置になっているため、原稿画像の回転は行われない(欄64c)。また、欄64cにおいて原稿画像の回転が行われないため(回転角度は0度)、欄63における用紙の向きと欄62cにおける原稿画像の向きは同じであり、用紙の再設定も行われない(欄65c)。そして、欄66cに示すように、欄63において設定されている用紙に対し、欄62cにおいて回転された原稿画像が印刷され、上記と同様に先端側の位置にパンチ孔69cが形成される。
パターン(4)の場合、欄61dに示すように、右端位置にパンチ孔68dが形成されている原稿67dが縦向きで搬送され、欄62dに示すように、原稿が読み取られて縦向きの原稿画像が得られる。一方、用紙は、パターン(1)の場合と同じサイズ及び向きのものが設定されている(欄63)。次に、欄64dに示すように、パンチ孔68dの位置が搬送方向Cにおける前側の位置にくるように時計(反時計)回りに180度回転される。欄64dにおいて原稿画像の回転が行われるものの、欄63における用紙の向きと当該欄64dにおける原稿画像の向きとは同じであり、用紙(給紙カセット)の再設定は行われない(欄65d)。そして、欄66dに示すように、欄63において設定されている用紙に対し、欄64dにおいて回転された原稿画像が印刷され、上記と同様に、先端側の位置にパンチ孔69dが形成される。
このようにして、原稿に対するパンチ孔の形成位置に応じて、適宜、原稿画像の回転処理、あるいは用紙(給紙カセット)の再設定が行われ、原稿と同じ状態での用紙の出力が行われる。
図7は、原稿をコピーするとともにパンチ孔を形成して出力する場合の複写機1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、原稿を原稿給送部200(原稿載置部201)にセットしたときに、あるいはデフォルトとして、用紙のサイズ及び向きに関する設定情報(給紙カセットの選択情報)が用紙情報記憶部22に記憶される(ステップS1)。次に、孔開けモードキー604の押下等による指示入力に応じて、パンチ孔開けモード設定部21によってパンチ孔開けモードが設定される(ステップS2)。スタートキー601等の押下による指示入力に応じて、原稿載置部201から原稿が1枚ずつ取り込まれて搬送路220を搬送され、パンチ孔検出部260及び孔位置判別部23によって原稿におけるパンチ孔の位置が検出(判別)される(ステップS3)。その後、原稿読取部300(第2プラテンガラス303の位置)により原稿画像が読み取られるとともに、当該原稿画像データと、上記ステップS3において得られたパンチ孔位置情報とが関連付けされて画像記憶部30に記憶される(ステップS4)。
全原稿に対する画像読み取り(パンチ孔位置の検出)が終了していない場合には(ステップS5のNO)、ステップS3に戻って次の原稿の取り込み及びパンチ孔の検出が行われる。全原稿に対する画像読み取りが終了した場合には(ステップS5のYES)、次のステップにおいて、用紙情報記憶部22に記憶されている設定情報が、用紙情報再設定部24によって取得(確認)される(ステップS6)。そして、画像回転部41によって、画像記憶部30に原稿画像データとともに記憶されているパンチ孔位置情報に基づき、原稿におけるパンチ孔の位置が上端部であると判別された場合には(ステップS7のYES)、原稿画像が反時計回りに90度回転(回転処理)される(ステップS8)。パンチ孔の位置が上端部でなく(ステップS7のNO)、下端部であると判別された場合には(ステップS9のYES)、画像回転部41によって原稿画像が時計回りに90度回転される(ステップS10)。パンチ孔の位置が下端部でなく(ステップS9のNO)、左端部であると判別された場合には(ステップS11のYES)、原稿画像が0度回転される、すなわち、原稿画像の回転が行われない(ステップS12)。パンチ孔の位置が左端部でない場合(ステップS11のNO)、すなわち、右端部であると判別された場合には、原稿画像が時計回り又は反時計回りに180度回転される(ステップS13)。
画像回転部41による原稿画像の回転角度の情報と、用紙情報記憶部22に記憶された用紙の向きの情報(設定情報に含まれる)とに基づいて、用紙情報再設定部24により、用紙情報記憶部22に現在記憶されている用紙の向きの情報(給紙カセットの選択情報)の再設定が必要であると判別された場合には(ステップS14のYES)、当該用紙情報記憶部22に記憶されている用紙の向きの情報が、原稿画像の向きと一致する用紙の向きの情報(給紙カセットの選択情報)に再設定される(ステップS15)。そして、当該再設定により選択されている給紙カセットから用紙が給送され、この用紙に対して画像形成部100により原稿画像の印刷(画像形成)が行われる(ステップS16)。再設定が不要であると判別された場合には(ステップS14のNO)、ステップS16に進み、上記ステップS1の設定情報において選択されている給紙カセットから用紙が給紙され、この用紙に対して原稿画像の印刷が行われる。
その後、当該原稿画像が印刷された用紙に対して、パンチ処理部502によってパンチ孔の形成が行われ(ステップS17)、所定の排出トレイ(例えばサブトレイ508)へ排出される(ステップS18)。全原稿画像に対して終了すれば(ステップS19のYES)、フロー終了となり、全原稿画像に対して終了していなければ(ステップS19のNO)、上記ステップS6に戻って次の原稿画像に対する動作が継続される。なお、上記ステップS18において、パンチ処理だけでなくステイプル処理も行われ、例えばメイントレイ506へ排出されてもよい。この場合、ステップS18とステップS19との位置が入れ替わったフローとなる。
以上のように、本発明の画像形成装置によれば、用紙のサイズ及び向きに関する設定情報が用紙情報記憶部22に記憶されており、画像処理部40(画像回転部41)によって、パンチ孔検出部260(孔位置判別部23)により検出された原稿のパンチ孔位置の情報に基づいて、原稿読取部300により読み取られた原稿画像が所定角度回転され、一方、用紙情報再設定部24によって、原稿画像の回転角度の情報と、用紙情報記憶部22に記憶された設定情報における用紙の向きの情報とに基づいて、用紙情報記憶部22に設定情報として設定(記憶)されている用紙の向きの情報が、原稿画像の向きと一致する用紙の向き(例えば給紙カセットの選択情報)の情報に再設定(変更)される。このように、 パンチ孔検出部260(孔位置判別部23)により検出された原稿のパンチ孔位置の情報に基づいて、読み取られた原稿画像が所定角度回転されるとともに、当該回転された原稿画像の向きと一致するように用紙の向きが自動的に変更されるため、パンチ孔の形成位置が異なる原稿毎に分けて処理する必要がなく、原稿をコピーするとともに当該原稿のパンチ孔と同じ位置へのパンチ孔の形成が容易に行えるようになり、ひいては作業効率を向上されることができる。
また、原稿給送部200によって原稿が搬送路(ここでは搬送路220)を搬送され、いずれかのフォトセンサ261によって、走査線上に存在するパンチ孔の検出が行われるため、フォトセンサ261を搬送路220に配置するといった簡易な構成で、上記原稿をコピーするとともに当該原稿のパンチ孔と同じ位置へのパンチ孔の形成を行うことが可能となる。また、フォトセンサ261を用いることにより原稿搬送の妨げとなることなく、確実にパンチ孔位置の検出が行えるようになる。
また、フォトセンサ261による走査線上のパンチ孔の有無、あるいはパンチ孔の形成位置の違いに応じて受光部による受光レベルの波形が異なるものとなり、この差違によってパンチ孔位置が検出されるため、光センサの受光部による受光レベルの変化の違いに基づいて、パンチ孔位置の検出を容易に行うことができる。
また、原稿画像が回転されて、用紙におけるパンチ孔が形成される位置が搬送方向の前後いずれかの側の位置に揃えられるため、用紙に対するパンチ孔の形成位置を固定することができ、パンチ処理を行う位置を搬送方向に対する前後左右の位置に切り替えるといった特別な装置を用いずとも、既設のパンチ処理部501を用いて当該用紙に対するパンチ孔の形成を行うことができ、ひいては複写機1の部品点数の低減を図ることができる。なお、本発明は、以下の態様をとることができる。
(A)原稿におけるパンチ孔(パンチ孔位置)の検出は、画像処理部40による画像処理によって行う構成であってもよい。この場合、画像処理部40に、パンチ孔を判別する基準としてのパンチ孔パターン、例えば図8(a)に示すようなパンチ孔パターン81の情報を記憶しておき、原稿読取部300等により読み取った原稿画像の例えば画像濃度レベル(黒画素であるか白画素であるか)に基づいて当該原稿画像中の黒点部の輪郭(輪郭線)を算出し(例えば図8(b)に示すような黒点部82の内部821と、外部822との境界線823(境界点)を算出し)、この輪郭の情報と上記パンチ孔パターン81の情報とに基づき、当該黒点部がパンチ孔であるか否かを判別することにより、原稿におけるパンチ孔の位置を検出する構成であってもよい。
上記パンチ孔パターン81の情報は、ここでは、本実施形態における原稿の上下左右端部のいずれかの位置に1対のパンチ孔が形成されている場合を想定するものであり、上記黒点部82(境界線823)との比較を行う基準としての基準パンチ孔83の、形状、孔径、孔同士の間隔等の情報が含まれている。なお、パンチ孔83の情報は、実際の各原稿におけるパンチ孔位置の検出範囲として設定されているパンチ孔パターン範囲84内の原稿画像に対して用いられる構成となっている。ただし、このようなパンチ孔パターン範囲84を設定せずに、原稿画像全体に亘って上記黒点部と基準パンチ孔との比較を行う構成であってもよい。
このように、画像処理部40による画像処理によってパンチ孔の位置の検出が行われるため、パンチ孔検出部260(フォトセンサ261)等を設けることなく、複写機1における既設の画像処理部40を用いてパンチ孔位置の検出を行うことができるため、ひいては複写機1の部品点数の低減を図ることができる。
(B)原稿画像が印刷された用紙に対するパンチ孔の形成位置は、当該用紙の搬送方向Cの先端側の位置に揃えなくともよく、例えば用紙の後端側あるいはそれ以外の位置に揃えてもよい。この場合、原稿画像の回転角度や給紙カセットの選択(設定情報)等もこのパンチ孔の形成位置に対応するものとなる。
(C)パンチ孔検出部260は、図2に示すような搬送ローラ204の下流側に配設せずともよく、搬送ローラ204の上流側に配設してもよい。また、搬送路220でなく、搬送路230、240又は250に配設してもよい。
(D)フォトセンサ261は、透過型のフォトセンサであってもよい。この場合、例えば発光部及び受光部がそれぞれ搬送路220を挟んで対向するように配設され、給送される原稿による、発光部及び受光部間の光の遮断・非遮断の情報に基づいて、原稿におけるパンチ孔の位置(各パンチ孔に対応する受光レベルの波形)が検出される構成であってもよい。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例である複写機の内部構成を概略的に示す断面図である。 図1に示す原稿給送部の拡大図である。 パンチ孔検出部におけるフォトセンサの配列について説明する図である。 図1に示す複写機の概略構成を示すブロック図である。 原稿給送時において原稿がパンチ孔検出部を通過するときの受光部による受光レベルの変化の違いを示す図である。 原稿のパンチ孔の各形成位置に対応する各場合における、原稿又は用紙の向きの状態を一覧に纏めた図である。 原稿をコピーするとともにパンチ孔を形成して出力する場合の複写機の動作の一例を示すフローチャートである。 画像処理部でのパンチ孔位置検出について説明する図であり、(a)は、パンチ孔パターンを示す図であり、(b)は、原稿画像の黒点部を示す図である。
符号の説明
1 複写機(画像形成装置)
20 制御部
21 パンチ孔開けモード設定部
22 用紙情報記憶部(用紙情報記憶手段)
23 孔位置判別部(孔位置検出手段)
24 用紙情報再設定部(再設定手段)
30 画像記憶部
40 画像処理部(請求項5に記載の孔位置検出手段)
41 画像回転部(画像回転手段)
100 画像形成部
200 原稿給送部
220、230、240、250 搬送路
260 パンチ孔検出部(孔位置検出手段)
261 フォトセンサ(光センサ)
300 原稿読取部
500 後処理部
501 パンチ処理部
504 ステイプル処理部
600 操作表示部
L1、L2、L3 走査線

Claims (5)

  1. 原稿給送部により給送された原稿を読み取り、読み取った原稿画像を用紙に対して印刷するとともに、当該印刷がなされた用紙にパンチ孔を形成するパンチ機能を備えた画像形成装置であって、
    前記用紙のサイズ及び向きに関する設定情報を記憶する用紙情報記憶手段と、
    前記サイズ及び向きを有する原稿の給送時又は読み取り後に、当該原稿のパンチ孔の位置を検出する孔位置検出手段と、
    前記孔位置検出手段によって検出された孔位置の情報に基づいて、前記読み取った原稿画像を所定角度回転させる画像回転手段と、
    前記画像回転手段によって回転された原稿画像の回転角度の情報と、前記用紙情報記憶手段に記憶された用紙の向きの情報とに基づいて、前記用紙情報記憶手段に設定された用紙の向きの情報を、当該原稿画像の向きと一致する用紙の向きの情報に再設定する再設定手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記孔位置検出手段は、前記原稿給送部の搬送路に、搬送方向と略垂直方向に並設され且つ搬送時の原稿のパンチ孔位置に対応して配置された複数の光センサを備えてなることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記光センサは、所定の光を出射する発光部と当該出射された光を受光する受光部とを備え、
    前記孔位置検出手段は、原稿給送時の原稿の移動に伴う前記受光部による受光レベルの変化の違いに基づいて前記原稿のパンチ孔位置を検出することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記画像回転手段は、用紙におけるパンチ孔の位置を搬送方向の前後いずれかの側の位置に揃えるべく原稿画像を回転させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記孔位置検出手段は、前記読み取った原稿画像に基づいて、所定の画像処理によって原稿におけるパンチ孔の位置を検出する画像処理部であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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