JP2005268772A - 三次元実装構造体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高密度・高機能実装を可能にし、各要素の検査及び修理交換が容易であり、しかも実装面積をコンパクト化できる三次元実装構造体とその製造方法を提供する。
【解決手段】表面に第1の配線パターンを有し配線パターンの一部に電子部品(30)が実装されている第1のメイン配線基板(11)と、第1のメイン配線基板と対向して配置され表面に第2の配線パターンを有する第2のメイン配線基板(12)と、第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板の端部で両配線基板に対して略垂直に配置されたリードフレーム型コネクタ(20)とを含み、リードフレーム型コネクタはそれぞれが導電性材料からなる複数本のリード(21)とこれを固定する樹脂部(22)を有し、それぞれの端部は樹脂部から露出しており、少なくとも2本のリードはそれぞれ第1のメイン配線基板の第1の配線パターンと接続され、第2のメイン配線基板の第2の配線パターンとの両方に電気的に接続されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、一例として携帯電話などに有用な三次元実装構造体及びその製造方法に関する。特に、高密度・高機能実装を可能にする三次元実装構造体及びその製造方法に関する。
近年のエレクトロニクス機器の小型化、高機能化に伴って、プリント基板に実装される電子部品の高密度実装化、及び、電子部品が実装された回路基板の高機能化への要求が益々強くなっている。このような状況の中、1チップの半導体デバイスに数多くの機能を搭載させたシステムLSIを用いて、高密度・高機能実装を実現するシステム・オン・チップ(SOC)技術や、一つ以上の半導体チップと複数の能動部品や受動部品とによって一つのパッケージ品を構成して、高密度・高機能実装を実現するシステム・イン・パッケージ(SIP)技術が盛んに研究・開発されている。
また、高密度・高機能実装を実現するために、通常の平面的な配置する二次元実装から、部品を積み重ねて実装を行った三次元実装も注目されている。三次元実装としては、ベアチップを積層した三次元パッケージ(例えば、スタック型CSP)を用いたものや、半導体チップを独立単体の仮パッケージとした後にこれを複数重ね合わせて三次元化を図ったパッケージ積層三次元モジュールを用いたもの等が挙げられる。さらには、電子部品(半導体チップ、受動部品など)を実装した配線基板を多段化することにより、高密度・高機能実装を実現する技術もあり、これらは例えば特許文献1〜5に開示されている。
特開2000−31617号公報 特開平8−264918号公報 特開平6−111869号公報 特開平5−218613号公報 特開平4−366567号公報 SOC技術によれば、電子システムにおける必要な部品の全て又はほとんどを1チップの半導体デバイスに搭載するため、いわゆる究極の高密度・高機能実装を行うことが可能となる一方で、コストや設計開発の時間等の観点からみるとデメリットも大きい。すなわち、必要な部品をすべて半導体集積回路として形成する必然性がない場合もあり、加えて、製品のバージョンアップ等に応じて、その都度、設計開発を行うとすると開発コストの増大や製品の納期の遅延が生じやすくなる。また、コストの面で製品に実装できない場合も生じる。一方で、SIP技術によれば、SOC技術と比べると、ある程度の実装面積は必要になるものの、個々の完成したデバイスを利用できるため、コストや設計開発の時間等においてメリットが大きい。
スタック型CSPや、パッケージ積層三次元モジュールを用いると同一部品(例えば、メモリ)について実装面積を比較的節約できて、高密度化を図ることができる一方で、これらの技術を一つのシステム全体の範囲まで広げて適用するには、SIP技術と同様の問題が生じてくるおそれがある。電子部品が実装された配線基板を多段化して用いる技術は、一つのシステム全体の考慮した設計・開発を行うことができるという可能性を残している。特許文献1〜5に提案されている技術では、各配線基板間をスルーホールやコネクタ(接続端子)で接続することによって、実装面積の増大を図ることが可能となっている。
しかし、電子部品が実装された配線基板を多段化した構造(上記特許文献1〜5に開示された構造)は、二次元的に電子部品を実装した通常の配線基板(プリント回路基板)と比較すると製造し難く、製造コストを上昇させてしまう。このことは、今日では、実装面積の増大を確保できる利点の方を優先させる結果、それほど問題とされていないが、製造コストや歩留まり(スループット)を考えると、やはり問題となる。また上記特許文献1〜5に開示された技術のうち、各配線基板間をスルーホールによって接続する方法では、配線基板間を積層した状態でしか検査ができず、完成後に不具合を修理することができないという問題もある。一方、コネクタで接続する場合は修理交換が可能である反面、コネクタ及びその実装スペースは大きく、それゆえ、実装面積の増大による不利益を考えると、あまり大きな効果は得られない。加えて、上記特許文献1〜5に開示された技術においてはシステム全体まで考慮するような記載はなく、各基板間を接続する部材は、ただ単純に電気的な導通を行う機能を果たしているだけであり、この点、まだ改良する余地が残されている。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、高密度・高機能実装を可能にし、各要素の検査及び修理交換が容易であり、しかも実装面積をコンパクト化できる三次元実装構造体とその製造方法を提供する。
本発明の三次元実装構造体は、表面に第1の配線パターンを有し、前記配線パターンの一部に電子部品が実装されている第1のメイン配線基板と、前記第1のメイン配線基板と対向して配置され、表面に第2の配線パターンを有する第2のメイン配線基板と、前記第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板の端部で前記両配線基板に対して略垂直に配置されたリードフレーム型コネクタとを含み、前記リードフレーム型コネクタは、それぞれが導電性材料からなる複数本のリードと、前記複数本のリードを固定する樹脂部とから構成されており、前記複数本のリードのそれぞれの端部は、前記樹脂部から露出しており、前記複数本のリードのうち少なくとも2本のリードは、それぞれ前記第1のメイン配線基板の第1の配線パターンと接続され、前記第2のメイン配線基板の第2の配線パターンとの両方に電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明の三次元実装構造体の製造方法は、表面に配線パターンを有し、前記配線パターンの一部に電子部品が実装されている第1のメイン配線基板と、前記第1のメイン配線基板の横に、表面に配線パターンを有する第2のメイン配線基板を配置し、複数本のリードと、前記複数本のリードを固定する樹脂部とから構成されたリードフレーム型コネクタにおける前記リードの一端を、前記第1のメイン配線基板の前記配線パターンに電気的に接続し、前記リードの他端を、前記第2のメイン配線基板の前記配線パターンに電気的に接続し、前記リードフレーム型コネクタの前記リードを折り曲げて、前記第1のメイン配線基板と前記第2のメイン配線基板とを対向させることを特徴とする。
本発明の別の三次元実装構造体の製造方法は、表面に配線パターンを有する第1のメイン配線基板と、当該第1のメイン配線基板と隣接して配置され、表面に配線パターンを有する第2のメイン配線基板との組み合わせを複数個含む多数個取り基板を用意し、前記多数個取り基板における前記第1のメイン配線基板の前記配線パターン及び前記第2メイン配線基板の前記配線パターンのそれぞれに電子部品を実装し、複数本のリードと、当該複数本のリードを固定する樹脂部とから構成されたリードフレーム型コネクタにおける前記リードの一端及び他端を、それぞれ前記多数個取り基板の前記組み合わせにおける前記第1のメイン配線基板の前記配線パターン及び前記第2のメイン配線基板の前記配線パターンに電気的に接続し、前記リードフレーム型コネクタを介して連結された前記第1のメイン配線基板と前記第2のメイン基板との前記組み合わせを、前記多数個取り基板から取り出し、前記リードフレーム型コネクタの前記リードを折り曲げて、前記第1のメイン配線基板と前記第2のメイン配線基板とを対向させることを特徴とする。
本発明は、リードフレーム型コネクタを用いて、少なくとも第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板の端部で前記両配線基板と電気的に接続した三次元実装構造体である。ここで三次元実装構造体とは、配線基板を少なくとも2枚積み重ね、前記配線基板のいずれかの面に電子部品を実装させたものをいう。
本発明において、「実装構造体」とは、一つ以上の電子部品を、配線する構造体(基板等)に実装した構造体をいう。
「配線」とは、電気信号を伝達するもので、通常は金属によって構成される。
「電子部品」とは、能動素子(半導体素子、半導体パッケージ等)、及び受動素子(抵抗、コイル、キャパシター、弾性表面波(SAW)フィルター等)を総称した名称である。
「チップ部品」とは、抵抗、コイル、キャパシター等の受動素子部品のチップ形状部品をいう。
「半導体素子」とは、パッケージングされていない状態の半導体をいう。ベアチップ実装の場合は半導体素子を基板上に実装する。
「リードフレーム型コネクタ」とは、例えば、薄板の金属をエッチングやプレス成形により、半導体パッケージの内部配線として使われているリードフレームを用いたコネクタである。基板間の接続等に使用できる。
本発明において、リードフレーム型コネクタの少なくとも2本のリードはそれぞれ屈曲部を有していることが好ましい。第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板の端部で前記両配線基板を折り曲げるのに都合が良いからである。
第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板上に実装されている電子部品は、前記両基板の内側に配置されているのが好ましい。両基板により電子部品は保護される。
リードフレーム型コネクタの前記樹脂部には、さらに電子部品が内蔵されているのが好ましい。前記電子部品は、例えばノイズ対策部品である。ノイズは静電気などによって発生しやすいが、コネクタ内部にノイズ対策部品を配置しておけば、ノイズの発生を防止できる。前記ノイズ対策部品は、例えばバイパスコンデンサ、デカップリングコンデンサ、遅延用インダクタ、抵抗又はバリスタ等である。これらは一種類でも複数種類でも組み合わせて使用できる。このうち特にバリスタは好適である。
本発明において、メイン基板に実装する電子部品は、半導体素子及びチップ部品から選ばれる少なくとも一つの電子部品であることが好ましい。
リードフレーム型コネクタの少なくとも2本のリードの各一端は、前記第1のメイン配線基板の前記配線パターンに半田によって接続されており、各他端は、前記第2のメイン配線基板の前記配線パターンに半田によって接続されているのが好ましい。半田であれば機械的強度が高いからである。
リードフレーム型コネクタは、第1のメイン配線基板と第2のメイン配線基板のそれぞれの配線と接続する複数本のリードとは垂直方向にさらに複数本の側面用リードを備え、側面用リードは、第1のメイン配線基板と第2のメイン配線基板の少なくとも一方の側面に折り曲げられる側面基板の配線と電気的に接続されている構造としても良い。この場合は一つのコネクタで最大4枚の基板を接続できる。
前記第1のメイン配線基板と第2のメイン配線基板の接続端部側とは反対の方向の少なくとも一方の基板の端部に、さらに前記リードフレーム型コネクタを介して第3の配線基板又は電磁波シールド部材を接続して折り曲げられていていてもよい。この場合は3段折り以上のの実装体が構成できる。また第1と第2の配線基板の間に電磁波シールド部材を入れた場合は、両基板間の電波を遮断できる。
前記第1のメイン配線基板と、前記第2のメイン配線基板と、前記電磁波シールド部材とによって、略閉空間が形成されている構成としても良い。
また、第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板の少なくとも一方は、基板内に電子部品を内蔵した部品内蔵基板であっても良い。基板内部に電子部品を埋め込むと、機械的強度が高くなり、ハンドリング性が向上する。
次に多数個取り基板においては、第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板の周囲には、ミシン目及びVカットの少なくとも一方が形成されていることが好ましい。両基板を分離しやすくするためである。
第1のメイン配線基板と第2メイン配線基板のそれぞれに電子部品を実装する工程と、リードフレーム型コネクタのリードの一端及び他端を、それぞれ第1のメイン配線基板の配線パターン及び第2のメイン配線基板の配線パターンに電気的に接続する工程は同一工程で行うことが好ましい。これらの実装及び接続工程は、例えばクリーム半田を塗布し、リフロー工程により同時に接続する。この際に、実装及び接続工程を別々に行うと、最初に実装した基板の半田が再溶融し、電子部品やリードフレーム型コネクタが外れる可能性がある。また、熱履歴が複数回かかると、実装部品がダメージを受けるおそれもある。
本発明の製造方法においては、前記リードフレーム型コネクタは、複数本のリードを配列した後、トランスファー成型によって前記複数本のリードの中央部に樹脂部を形成するのが好ましい。
また、前記複数本のリードは、当該複数のリードを含むリードフレーム内に配列されており、前記複数本のリードの中央部の一部には、電子部品が載置されており、前記トランスファー成型によって、前記樹脂内に前記電子部品を封止してもよい。ここでいう電子部品は、ノイズ対策部品である。
本発明のさらに別の三次元実装構造体は、リードフレーム型コネクタの少なくとも2本のリードのうち、樹脂から露出している部分は湾曲しており、第1のメイン配線基板には、当該第1のメイン配線基板の配線パターンと電気的に接続している、前記リードフレーム型コネクタにおける前記リードの湾曲部位を収納可能なコネクタが設けられている。そして、前記第2のメイン配線基板にも、当該第2のメイン配線基板の前記配線パターンと電気的に接続している、前記リードフレーム型コネクタにおける前記リードの湾曲部位を収納可能なコネクタが設けられており、前記リードフレーム型コネクタにおける前記リードの湾曲部位は、前記コネクタに挿入されている。
前記コネクタは、前記リードの湾曲部位を収容及び脱着可能に構成されている。そして、前記第1のメイン配線基板の前記配線パターンと、前記第2のメイン配線基板の前記配線パターンとは、少なくとも2つの前記リードフレーム型コネクタによって電気的に接続されている。
この三次元実装構造体の製造方法は、複数本のリードと、当該複数本のリードを固定する樹脂部とから構成され、前記リードのうち前記樹脂部から露出している部分が湾曲しているリードフレーム型コネクタを用意する。次に、表面に配線パターンを有し、当該配線パターンと電気的に接続したコネクタであって、前記リードフレーム型コネクタにおける前記リードの湾曲部位を収納可能なコネクタが設けられたメイン配線基板を二枚、前記コネクタが設けられた面を対向させるように配置する。次に、前記コネクタの間に前記リードフレーム型コネクタを配置した後、各コネクタに、前記リードフレーム型コネクタにおける前記リードの湾曲部位を挿入する。
前記リードフレーム型コネクタは、複数本のリードを配列した後、トランスファー成型によって前記複数本のリードの中央部に樹脂部を形成し、そして、前記樹脂部から露出している部位を湾曲させることによって作製される。
前記複数本のリードは、当該複数のリードを含むリードフレーム内に配列されており、前記複数本のリードの中央部の一部には、電子部品が載置されており、前記トランスファー成型によって、前記樹脂内に前記電子部品を封止する。
本発明の三次元実装構造体は、携帯用電子機器に好適である。この携帯用電子機器は、上記三次元実装構造体と、前記三次元実装構造体を収納する筐体とを備えている。
本発明によれば、リードフレーム型コネクタにおけるリードの一端及び多端を、それぞれ、第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板の配線パターンに電気的に接続した後、リードフレーム型コネクタのリードを折り曲げることによって、第1のメイン配線基板と第2のメイン配線基板とを略平行に配置して、三次元実装構造体を製造するので、従来の三次元実装構造体の製造方法と比較して、容易に三次元実装構造体を製造することができる。また、本発明によれば、リードフレーム型コネクタによって第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板とを電気的に接続するので、三次元実装構造体を構成する各要素(第1のメイン配線基板、第2のメイン配線基板、リードフレーム型コネクタ)の検査及び修理交換が容易であり、しかも実装面積を制限されない三次元実装構造体を得ることができる。さらに、リードフレーム型コネクタに電子部品を内蔵することができるので、さらに実装面積を増大させることができる。
リードフレーム型コネクタには、電子部品(例えば、ノイズ対策部品)を内蔵することが可能である。リードフレーム型コネクタにノイズ対策部品を実装した場合、ノイズに強いモジュール(三次元実装構造体)を構築することができるとともに、第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板にはノイズ対策部品を設けた場合と比較して、第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板の実装面積をより有効活用でき、また、第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板の設計自由度を上げることができる。
さらに、リードフレーム型コネクタのリードの一端及び他端を利用した構造であるので、三次元実装構造体にかかる応力・歪みをリードフレーム型コネクタのリードで吸収・緩和することができ、その結果、例えば落下時のショック等に対する信頼性に優れた三次元実装構造体を実現することができる。
本発明者らは、高密度・高機能実装を可能にする三次元実装構造体の開発にあたり、まず、図1A及びBに示した構造を有する三次元実装構造体10について検討を行った。図1A及びBは本発明の参考図である。
図1Aに示した三次元実装構造体10は、マザーボード7上に、CSP(チップ・サイズ・パッケージ)の半導体素子1が実装されており、半導体チップ1の上方に配線基板4が配置されている。CSP1は、半田ボール2を介してマザーボード7に接続されており、配線基板4は、接続端子3によって支持されており、かつ、マザーボード7に接続されている。配線基板4の上面には、ベアチップの半導体素子5及びチップ部品6が実装されている。一方、図1Bに示した三次元実装構造体10は、図1Aに示した構造とほぼ同じであり、配線基板4の下面には、ベアチップの半導体素子5及びチップ部品6が実装されて点が異なる。
図1A及び図1Bに示した三次元実装構造体10とも、CSP1の上方の領域に、部品5及び6を配置することができ、その結果、実装面積の増大を図ることができ、また、複数の部品を実装できるので、高密度実装及び高機能実装を比較的容易に実現することができる。
現時点の技術レベルにおいて、図1A及びBに示した三次元実装構造体10に特に目立った問題点は存在しないが、本発明者らは、次のような状況を想定して検討を行った。
携帯電話の分野においては、モデルチェンジのスピードが早く、それゆえ、短い設計期間・開発期間で次モデルを製造することが各メーカーに要求されている。通常、モデルチェンジが行われることが決定すれば、その機能及び構造に合わせて、各種システムないし回路を実現にするための回路基板の設計・開発が行われ、その回路基板が作製される。携帯電話においては、他の電子機器(又は他の携帯用電子機器)と比較しても、実装面積が極めて制限されており、それゆえに、多少の変更でも、携帯電話の筐体内に適切に配置させる上で、最初から回路基板の設計を要求されることが多い。したがって、図1A及びBに示した三次元実装構造体10があるモデルに適切なものであっても、次モデルにおいては、現行モデルで如何に適切な構造・配置であったかどうかにかかわらず、変更を余儀なくされることが多い。
一方で、携帯電話を機能や回路的に見た場合、新モデルに対応して変更しなければならない箇所と、現行モデルの機能及び回路をそのまま流用できる箇所も多い。すなわち、携帯電話としての基本回路はそれほど大きく変わらないが、例えばカメラ機能、テレビジョン機能、インターネット機能等様々な機能を付加する場合は、その都度付加機能の回路を組み込む必要がある。そう考えると、実装面積の制限に応じて回路基板の構成を一から行わなくて済むような構造、あるいは少しの変更に対して、大幅な回路基板の変更を行わなくて済むような構造を有する三次元実装構造体を開発すると、回路設計上のメリットが大きい。従来の三次元実装構造体においては、そのような観点は欠けており、ただ単に、実装面積をより有効に利用する構造の提案にとどまっている。
上記検討の下、モデルチェンジ時の多少の変更において、大幅な回路基板の設計変更、例えば最初からの回路基板の設計を行わなくても済むような、従来とは異なる三次元実装構造体を提供することを考えた。このようにすれば、モデルチェンジのスピードが早くて、短い設計期間・開発期間で次モデルを製造しなければならない携帯電話の用途において、大きなメリットが得られる。
また、本来モジュール化の目的ないし思想は、回路ブロックの機能を一体化し完結した機能を発揮させることで種々の機能を共用化させることにある。本発明者らはこの本来の目的にも着目した。これにより、電子機器に利用するモジュールとして標準化が図れ、機種変更、機能追加などが容易となり、ひいては開発期間の短縮化、開発コストの低減が図れる。また、機能モジュール化により、モジュール間の電気接続端子数が減少でき、モジュールが実装されるマザーボードも低コストな基板を用いることができる効果も得られる。さらに、機能を一体化し、モジュール単位でノイズ対策を施すことにより、電子機器セットとしてのノイズ対策を簡略化することが可能となる。このことによっても、近年、高速・高周波化が進展している電子機器の開発期間の短縮化が図れる。したがって、モジュールの発展形態といえる三次元実装構造体も上記効果を奏するものであることが望ましい。そして、三次元実装構造体においても、どれくらい機能を一体化できるか、換言すれば、どのような部品でも搭載でき、ノイズ対策が可能かどうか重要なポイントとなり得る。
図1A及びBに示した構成は、上方に配置されている配線基板4とCSP1は、直接電気接続することはできない。そのため、マザーボード7を介して電気接続されている。上記で述べたように、機能を一体化するという本来のモジュール思想からすれば、図1A及びBに示した構成は効果的なモジュールとは言えない。すなわち、当該構成は、回路として関連性を持たない部品同士を2階建てにしたにすぎず、マザーボードの低コスト化には効果は少ない。
上記検討を踏まえて、本発明者らが図1A及びBの構造をさらに検討したところ、この構造では接続端子3は適切に機能しているものの、接続端子3の技術常識にとらわれずに、そこに新たなアイデアを盛り込めば、新たな三次元実装構造体を実現できると想到し、本発明に至った。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
図2を参照しながら、本発明の実施の形態1に係る三次元実装構造体100について説明する。
図2に示した三次元実装構造体100は、第1のメイン配線基板11と、第1のメイン配線基板と略平行に配置された第2のメイン配線基板12と、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12に対して略垂直に配置されたリードフレーム型コネクタ20とから構成されている。第1のメイン配線基板11は、表面に配線パターン(図示せず)を有しており、当該配線パターンの一部には、電子部品30(30a、30b)が実装されている。第1のメイン配線基板11と同様に、第2のメイン配線基板12も、表面に配線パターン(図示せず)を有しており、第2のメイン配線基板12の配線パターンの一部にも、電子部品30(30a、30b)が実装されている。電子部品30としては、例えば、半導体素子(CSPやベアチップなど)30a、チップ部品(チップインダクタ、チップコンデンサ、チップ抵抗など)30bを挙げることができる。本実施の形態において、電子部品30は、半田40によって第1又は第2のメイン配線基板11、12に実装されている。
リードフレーム型コネクタ20は、複数本のリード21と、複数本のリード21を固定する樹脂部22とから構成されている。リード21の端部は、樹脂部22から露出しており、リード21は、第1のメイン配線基板11の配線パターンと、第2のメイン配線基板の配線パターンとの両方に電気的に接続されており、それによって、リードフレーム型コネクタ20を介して第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12とは電気的に接続されている。なお、リードフレーム型コネクタ20についての全体構成(斜視図)は、図4Bに示してある。図4A−Cにおいて、リード21は導電性材料からなり、例えば銅などの金属から構成されている。リード21の本数は、2本以上であるが、上限は特になく(図4Bでは4本)、第1又は第2のメイン配線基板11,12の配線パターン等にあわせて適宜決定される。本実施の形態において樹脂部22は、エポキシ樹脂(例えば、トランスファー成型用のエポキシ樹脂)から構成されている。
なお、リードフレーム型コネクタ20は樹脂部22内、又はリード21部で、異なるリード間で接続するなど、配線パターンとしての機能を有していてもよい。配線パターンの機能を有していることで、基板間の接続による回路構成が容易となる。リード間の接続は、リードフレームによる形成の他、回路部品や、ワイヤーボンディング等によっても行うことができる。
本実施の形態において各リード21の一端は、第1のメイン配線基板11の配線パターンに半田(図示せず)によって接続されており、一方、その他端は、第2のメイン配線基板12の配線パターンに半田(図示せず)によって接続されている。後述するが、本実施の形態の三次元実装構造体100は、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12とが互いに略平行になるように、リードフレーム型コネクタ20のリード21を折り曲げて作製されるので、本実施の形態の構成において、各リード21には、屈曲部21cが形成されている。
なお、リードフレーム型コネクタ20における複数本のリード21は、典型的には全てが第1又は第2のメイン配線基板11,12の配線パターンに接続されるが、当該配線パターンに接続されないようなリード21が形成されていてもよい。他の接続部材ではなく、リードフレーム型コネクタ20を用いることによる技術的意義を得るためには、複数本のリードのうち少なくとも2本のリード21は第1又は第2のメイン配線基板11,12の配線パターンに接続されていることが好ましい。これは、1本のリードだけのリードフレーム型コネクタ20では、単なる1本の配線(1本のリード)による電気的な接続とさほど大差がなくなってしまうからである。複数本のリード21は、例えば、0.5mm以下の間隔で略平行にて配列されており、狭ピッチ化に対応する場合、例えば、0.3mm以下の間隔にしておくことが好ましい。本実施の形態では、リード21を例えば500μmピッチ(リード幅200μm、リード間300μm)で配列させている。後述するように、場合によっては、樹脂部22内における当該リード21間の一部に、コンデンサ、インダクタ、バリスタといったノイズ部品を搭載することも可能である。
図2に示した例では、第1又は第2のメイン配線基板11,12の片面に電子部品30を実装しているが、第1又は第2のメイン配線基板11,12が両面プリント基板のときには両面に電子部品30を実装させることも可能である。また、図3に示すように、リードフレーム型コネクタ20(20A、20B)を2つ又はそれ以上を用いて、2カ所又はそれ以上で第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12とを接続するようにしてもよい。2カ所以上の方が、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12との立体構造を維持することが容易となる。なお、本実施の形態の三次元実装構造体100は、この形態にてモジュールとして使用してもよいし、図1に示した基板(マザーボード)7などに実装して用いることも可能である。また、図3に示したリードフレーム型コネクタ20Bを一つだけ用いて三次元実装構造体100を作成しても良い。
本実施の形態の三次元実装構造体100が携帯電話に搭載される場合、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12は、各種回路部(例えば、高周波回路部、ベースバンド部、パワーマネージメント部、ディスプレイ部、イメージセンサー部など)に対応し得る。あるいは、三次元実装構造体100が一つの回路部(例えば、高周波回路部)に対応し、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12は、その回路部を構成する要素であってもよい。
本実施の形態の構成によれば、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12とリードフレーム型コネクタ20とによって三次元実装構造体100を構成しているので、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12との立体配置関係により、高密度実装が可能である。さらに、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12のそれぞれに別々の機能を持たせたり、あるいは、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12をそれぞれ、或る回路における個々の要素として構築することができ、その結果、高機能実装を行うこともできる。
また、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12を、リードフレーム型コネクタ20を介して電気的に接続する構成を採用しているので、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12のそれぞれを独立に製造し、そして検査した後に、三次元実装構造体100の組み立てを行うことができるので、第1、第2のメイン配線基板11、12によって実現されている各回路の信頼性を高めることができるとともに、製造コストを低下させることも可能となる。修理に際しても、リードフレーム型コネクタ20のリード21の半田をとれば、各要素(第1のメイン配線基板11、第2のメイン配線基板12及びリードフレーム型コネクタ20)に分解することができるので、修理も容易となる。これは、大量生産の製造段階だけなく、プロトタイプのモジュール(三次元実装構造体)を製作する上でも便利な構造である。
さらには、モデルチェンジ等によって改良が必要となった場合において、第1、第2のメイン配線基板11、12によって実現されている各回路のうち、例えば第1のメイン配線基板11のみの改良でよく、第2のメイン配線基板12に改良が必要なければ、第1のメイン配線基板11のみ設計変更を行えばよいため、設計・開発期間の大幅な短縮なるとともに、第2のメイン配線基板12の信頼性を確保したまま、次モデルの設計・製造を行うことができる。
加えて、本実施の形態の三次元実装構造体100においては、リードフレーム型コネクタ20内に電子部品を搭載することも可能である。リードフレーム型コネクタ20に電子部品を実装することによって、更なる高密度実装を実現することができる。リードフレーム型コネクタ20に実装する電子部品として、ノイズ対策部品(例えば、コンデンサ、バリスタ、インダクタなど)を用いれば、三次元実装構造体100のノイズ対策を行うことができる。また、リードフレーム型コネクタ20にノイズ対策部品を実装した場合、第1又は第2のメイン配線基板11,12にノイズ対策部品を実装した場合と比較して、第1又は第2のメイン配線基板11,12の実装面積をより有効活用できるとともに、第1又は第2のメイン配線基板11,12の設計自由度を上げることができる。なお、本明細書において「ノイズ対策部品」とは、ノイズに特化した低減部品のことをいう。ノイズ対策部品は、例えば、バイパスコンデンサ、デカップリングコンデンサ、遅延用インダクタ、抵抗、バリスタなどから選択することができる。また、リードフレーム型コネクタ20内に、半導体素子やチップ部品を内蔵させることも可能である。
なお、リードフレーム型コネクタ20内に電子部品を搭載している状態の構造を図4には示していないが、その構造の一例としては、図4Aに示した複数のリード21のうちの少なくとも2本に、当該電子部品が電気的に接続されるように半田等を介して実装し、当該電子部品の全部又は一部を封止するように樹脂部22を設けることが挙げられる。
なお、リードフレーム型コネクタ20のリード21は、第1又は第2のメイン配線基板11,12よりも可撓性を有しているので、本実施の形態の三次元実装構造体100の構造に新たな効果を有する。
すなわち、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12と比べて、リードフレーム型コネクタ20のリード21は弾性変形できるので、換言すると、リードフレーム型コネクタ20の方が相対的に可撓性を持っているので、三次元実装構造体100に加わる応力・歪みをリードフレーム型コネクタ20のリード21で吸収・緩和することができる。このようにすれば、例えば落下時のショック等に対する信頼性を良好にすることができる。さらに説明すると、携帯用電子機器等は、持ち運びができて便利な反面、誤って落下させてしまうことがあり、その際に通常の基板に通常のコネクタ接続を行っただけの構造では、接続不良を起こし回路が動作しなくなる問題等があるのに対し、本構成では、三次元実装構造体100にかかる応力・歪みをリードフレーム型コネクタ20で吸収・緩和することができるので、そのような落下による接続不良の問題を回避又は緩和することが可能である。前記可撓性は材料によって異なり、例えば、Cu合金、Fe合金で約120GPaのヤング率である。最大で220GPaのヤング率の材料も知られている。
なお、リードフレーム型コネクタ20のリード21をあまりにも軟らかくしてしまうと、第1及び第2のメイン配線基板11,12を支持できなくなることや、応力を吸収・緩和できなる場合も有り得るので、適切なものにする望ましい。リード21の弾性変形の量を適切なものにするには、言い換えると、リードフレーム型コネクタ20に相対的に適切な可撓性を持たせるには、リード21を構成する材質、リード21の太さ、本数などを適宜決定すればよい。本実施の形態においては、第1及び第2のメイン配線基板11,12ともリジッド基板を用いており、そして、第1及び第2のメイン配線基板11,12は、例えば、ガラス不織布にエポキシ樹脂を含浸させた典型的なガラスエポキシから構成している。この場合、リードフレーム型コネクタ20のリード21の方が大きく弾性変形することができ、したがって、リードフレーム型コネクタ20の方が相対的に可撓性を有することになる。
第1のメイン配線基板11と、第2のメイン配線基板12との間隔Dは、例えば4.2mm以下であり、特に問題が生じない限り、薄ければ薄いほど、三次元実装構造体100の薄型化を達成することができる。高密度実装を行う上では、図2に示した電子部品30aとして半導体チップを実装する場合には、CSP型の半導体チップや、ベアチップを実装することが望ましい。三次元実装構造体100の全体の高さHを、例えば5mm以下にすると、薄型のモジュールとして、携帯電話等の筐体に比較的容易に配置することができる。三次元実装構造体100を実装する場合、載置される配線基板(マザーボード7)は、リジッド基板でもよいし、フレキシブル基板(あるいは、フレックスリジッド基板)であってもよい。
第1のメイン配線基板11又は第2の配線基板12の寸法を例示的に示すと次の通りである。例えば携帯電話の用途に用いる場合、第1のメイン配線基板11(又は、第2のメイン配線基板12)の面積は、例えば1500mm以下(一例を挙げると、30mm×50mmのサイズ以下)であり、第1のメイン配線基板11(又は、第2のメイン配線基板12)の厚さは、例えば0.4mm以下である。第1のメイン配線基板11(又は、第2のメイン配線基板12)の配線パターンは、例えば銅箔から構成されている。リードフレーム型コネクタ20の寸法を例示的に示すと、1本のリード21の長さは、三次元実装構造体100の間隔Dよって規定することができ、本実施の形態においては、例えば、0.5〜2mm程度である。また、リード21の厚さ(円形の場合には、直径)は、例えば0.15〜0.3mm程度である。リードフレーム型コネクタ20の樹脂部22の主面の面積は、リード21の本数によって変わるが、例えば40mm以下(一例を挙げると、2mm幅×20mm長さのサイズ以下)であり、樹脂部22の厚さは、例えば1mm以下である。リード21の屈曲部21cは、略直角に折れていてもよいが、直角でなく、湾曲するように折れ曲がっていてもよい。また、屈曲部21cが形成されやすいように、リード21に加工(例えば、折り曲げをし易くするために凹部を設けるなど)をすることも可能である。
また、第1のメイン配線基板11及び/又は第2のメイン配線基板12として、基板内に電子部品が内蔵された部品内蔵基板(例えば、特開平11−220262号公報参照)を用いることもできる。部品内蔵基板を用いれば、部品の高密度実装化を促進することができる。第1のメイン配線基板11及び/又は第2のメイン配線基板12に部品内蔵基板を用いることにより、基板の面積を50%程度減少させることも可能である。また、部品内蔵基板を用いると、接続距離を短くできる等の作用によって、基板の雑音の低減を図ることができる効果を達成できる可能性もある。一方、上述したように、リードフレーム型コネクタ20の樹脂部22に、例えばノイズ対策部品を内蔵させることも可能である。
なお、本実施の形態の三次元実装構造体100では、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12とは略平行に配置され、そして、第1のメイン配線基板11及び/又は第2のメイン配線基板12に対してリードフレーム型コネクタ20は略垂直に配置されているが、三次元実装構造体100の構造を比較的安定して維持できるものであれば、平行からずれていても、また、垂直(直角)からずれていても許容される。図2等に示した例における略平行及び略垂直の配置は、それぞれ、典型的には、平行及び垂直(直角)であるが、必ずしもそれに限定されず、例えば、リードフレーム型コネクタ20と、メイン配線基板11,12との成す角度は、典型的には約90°であるが、70°〜110°(すなわち、90°±20°)の範囲にあってもよい。また、三次元実装構造体100の構造を維持できるのであれば、その範囲を超えてもよい。
本発明に係る実施の形態の構造を「三次元実装構造体」と称しているが、この用語について説明する。多くの電子機器は形態上、ほとんどが立体構造をしているので、広義にとらえると、電子機器は実質的に三次元の機器(換言すると、立体の組み立て機器)となり、実在する電子機器すべて三次元組み立て構造、すなわち、三次元実装を行っていることになる。しかし、本発明の分野に関する電子機器実装において、単なる立体構造を有する機器の組み立てについては、三次元実装とは呼ばない。それゆえ、本明細書でもそのようなものは三次元実装とは呼ばず、ここでは区別するために「三次元組み立て」又は「三次元組み立て体と称することとする。本明細書において「三次元組み立て体」には、デスクトップ型PC(パーソナルコンピュータ)等で見られる、プリント回路実装ドータボードをマザーボード上のソケットコネクタなどに挿入して棚状に並べて組み込み、三次元に組み立てた構造のものも含むものとする。「三次元組み立て体」のスケールが、例えば、100mm×250mm程度のドータボードをコネクタに挿入し、ドータボード間の距離は25mm程度のものである。これに対し、「三次元実装構造体」のスケールを述べると、例えば、上述したとおり、メイン配線基板11,12のサイズは、大きくても30mm×50mm程度であり、メイン配線基板11,12間の距離は2mm程度である。したがって、「三次元組み立て体」と「三次元実装構造体」との両者は大きく相違する。
また、三次元組み立て体においては、2つの基板を電気的に接続するとき、コネクタやフレキシブル基板を用いることとなるが、それでは、三次元実装構造体においては接続ライン数が不十分となることが多い。狭ピッチでの接続を行うには、狭ピッチで接続できるコネクタや、より多層化したフレキシブル基板などを用いることが生じるが、やはりコネクタでは狭ピッチにできる限界があり、また、フレキブル基板の多層化にも限界がある。そのような中、本実施の形態の三次元実装構造体100では、狭ピッチ化への対応が容易であるので、技術的な意義が大きい。つまり、すなわち、本実施の形態では、コネクタやフレキシブル基板と比較すると、リード21の間隔の調整が容易であり、それゆえ、狭ピッチ化に適している。
次に、図4AからC及び図5A及びBを参照しながら、本実施の形態の三次元実装構造体100の製造方法について説明する。
図4AからCは、リードフレーム型コネクタ20の製造法を説明するための工程図である。
まず、図4Aに示すように、複数本のリード21を配列する。図4Aの例では、理解しやすいように、平行に配列したリード21だけ示しているが、リード21を配列された構造を含むリードフレームを用意し、それに基づいて工程を行うと便利である。
次に、トランスファー成型によって、複数本のリード21の中央部に樹脂部22を形成すると、図4B及びCに示すように、リードフレーム型コネクタ20が得られる。図4B及びCは、リードフレーム型コネクタ20の斜視図及び側面図である。
次に、図5Aに示すように、第1のメイン配線基板11の横に第2のメイン配線基板12を並べた状態で、リードフレーム型コネクタ20のリード21の一端及び他端とを、それぞれ、第1のメイン配線基板11の配線パターン(図示せず)及び第2のメイン配線基板12の配線パターン(図示せず)に電気的に接続する。ここでは、半田によって接続を行う。
次に、図5Bに示すように、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12とが略平行になるように、リードフレーム型コネクタ20のリード21を折り曲げると、本実施の形態の三次元実装構造体100が得られる。
図5Aでは、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12の下面側にリードフレーム型コネクタ20のリード21を接続したが、上面側に接続してもよく、その場合に折り曲げると、図6に示すような構成の三次元実装構造体100が作製される。この折り曲げ工程は、例えば、半田付けしたリード21の部分を固定治具で固定し、基板11,12を折り曲げることによって行うことができる。
図5B及び図6に示した構成から、三次元実装構造体100の立体構造をさらに安定化させたい場合には、図3に示すように、更なるリードフレーム型コネクタ20を例えば半田で接続すればよい。この場合、屈曲部21cを有するリード21を用いると便利である。
さらに、図7に示すように、メイン配線基板(11、12、13)を三段にした構成にすることも、折り曲げによって作製することが可能である。図7に示した構成では、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12とをリードフレーム型コネクタ20Aによって接続し、第2のメイン配線基板12と第3のメイン配線基板13とをリードフレーム型コネクタ20Bによって接続し、まずリードフレーム型コネクタ20Bのリード21を折り曲げて第3のメイン配線基板13を内側にして第2のメイン配線基板12と対向させ、次にリードフレーム型コネクタ20Aのリード21を折り曲げて第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12との間に、第3のメイン配線基板13を配置させる。図7に示した例では、第3のメイン配線基板13にも、電子部品31が実装されている。
次に、図8から図11を参照しながら、本実施の形態の三次元実装構造体100の別の製造方法について説明する。
まず、図8に示すように、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12とを含む多数個取り基板50を用意する。多数個取り基板50は、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12とが隣接して配置された組み合わせを複数個含んでおり、図8に示した例では4個の組み合わせを含んでいる。この4個の組み合わせが、本実施の形態の製造方法の工程を経て、三次元実装構造体100となる。
多数個取り基板50の第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12の周囲には、分割線52が形成されており、本実施の形態では、分割線52は、ミシン目である。なお、分割線52として、Vカットを形成してもよい。
次に、図9に示すように、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12の配線パターン(不図示)に、電子部品30(30a、30b)を実装する。そして、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12とを連結するリードフレーム型コネクタ20も実装する。電子部品30の実装とリードフレーム型コネクタ20の実装は、同一工程で行っても良いし、電子部品30が予め実装された多数個取り基板50を用いて、その多数個取り基板50の上にリードフレーム型コネクタ20を実装してもよい。この多数個取り基板50から、分割線52に沿って切断すると、合計4組の基板が取れる。
次に、図10は前記のように図9の分割線(ミシン目)52に沿って切断し取り出した、リードフレーム型コネクタ20を介して連結された第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12との組み合わせの1ユニットを示す。なお、多数個取り基板50に分割線52が形成されていなくても、打ち抜いたり、切断したりして、前記組み合わせを取り出すことは可能である。
その後、図11A及びBに示すように、リードフレーム型コネクタ20のリード21を折り曲げれば、本実施の形態の三次元実装構造体100を得ることができる。この製造方法によれば、数多くの三次元実装構造体100を効率良く製造することができる。
本実施の形態の製造方法によれば、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12とが略平行になるようにリードフレーム型コネクタ20のリード21を折り曲げて、三次元実装構造体100を製造することができるので、従来の三次元実装構造体(又は、図1A及びBに示した三次元実装構造体10)の製造方法と比較して、容易に三次元実装構造体を製造することができる。さらに、多数個取り基板50を用いれば、数多くの三次元実装構造体100を簡便に作製することができる。
基板を屈曲させる技術として、フレックスリジッド基板を用いる技術があるが、フレックスリジッド基板は製造工程が煩雑であり、コスト高になりやすい。また、最終製品のフレックスリジッド基板のうち、フレシキブル基板の部位の多くの領域は破棄されるため、フレックスリジッド基板の製造方法は、非常に無駄の多い製造方法である。これに対し、本実施の形態の製造方法は、コスト安の三次元実装構造体100を製造することができると共に、フレックスリジッド基板で得られている基板の屈曲性も、リードフレーム型コネクタ20によって達成している。また、所定の部位の多くを破棄することもないので、非常に効率的な製造方法である。
次に、図12から図15を参照しながら、部品が内蔵されたリードフレーム型コネクタ20の製造方法について説明する。
まず、図12に示すように、複数のリード21を含むリードフレーム60を用意する。リード21は等間隔に配列されており、その一端及び他端はリードフレーム60に接続している。図12に示した例では、リードフレーム60にリード吊り部61も形成されている。
次に、図13に示すように、リード21の中央部23の一部には、電子部品25や26を載置する。リード21の中央部23は、樹脂部22が形成される領域である。電子部品25や26は、例えば、ノイズ対策部品であり、図13に示した例では、リード21間を跨ぐように電子部品25、26を実装している。
次に、図14に示すように、トランスファー成型によって、リードフレーム60の中央(すなわち、リード21の中央部23)を樹脂で封止し、それによって、内部に電子部品25を備えた樹脂部22が形成される。
最後に、リードフレーム60から、電子部品25,26が内蔵されたリードフレーム型コネクタ20を取り出せば、図15A及びBに示すようなリードフレーム型コネクタ20が得られる。図15A及びBは、部品内蔵リードフレーム型コネクタ20の平面図及び側面図である。
この部品内蔵リードフレーム型コネクタ20を用いた場合でも、図5AからBに示した工程、ならびに、図8から図11に示した工程を行うことができる。したがって、電子部品がリードフレーム型コネクタ20に内蔵されていることにより、より高密度実装を実現することができることが理解できる。リードフレーム型コネクタ20に実装する電子部品30として、ノイズ対策用部品を用いれば、リードフレーム型コネクタ20によってノイズ対策を行うことができるので、非常に都合が良い。
(実施の形態2)
次に、図16から図21を参照しながら、本発明の実施の形態2に係る三次元実装構造体ついて説明する。本実施の形態の三次元実装構造体は、上記実施の形態1の構成の改変例ないし変形例である。説明の簡略化のため、上記実施の形態1と構成と同様の点については、省略する。
図16は、2方向にリード(21a、21b)が延びたリードフレーム型コネクタ20の斜視図である。図16に示したリードフレーム型コネクタ20では、複数本のリード21のうちの一部21aは、第1の方向に略平行に配列して延びており、残りの部分21bは、第1の方向と異なる第2の方向に略平行に配列して延びている。本実施の形態では、リード21a及びリード21bは、略直角に交わっている。このリードフレーム型コネクタ20も、リード21を2方向となるように配列した後、トランスファー成型を行えば、容易に作製することができる。なお、リード21a及びリード21bの一部は互いに電気的に接続されていても良いし、それぞれのリードが電気的に接続されていなくても良い。
図17は、図16のリードフレーム型コネクタ20を用いた三次元実装構造体200の一例である。図17に示した三次元実装構造体200では、リード21aが第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12を連結させており、そして、リード21bは、第1、第2のメイン配線基板11,12とは異なる他のメイン配線基板14に連結している。このように、図16に示したリードフレーム型コネクタ20を用いると多様な立体構成を実現することができる。
次に、図18A及びBを参照する。図18A及びBは、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12との間に、電磁波を遮蔽するシールド壁70が形成された三次元実装構造体300の構成を模式的に示している。図18Aは、三次元実装構造体300の断面図であり、図18Bは、第1のメイン配線基板11の上方(第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12との間)から見た三次元実装構造体300の平面図である。なお、図18Bでは、電子部品30は省略している。シールド壁70は第1のメイン配線基板11の内側の周囲に形成されているので、外部からの電磁波を遮蔽できるとともに、内部からの電磁波も遮蔽できる。
三次元実装構造体300に設けられたシールド壁70は、電磁波を遮蔽することができるので、シールド壁70によってノイズ対策を講じることができる。シールド壁70は、電磁波防止材料からなり、例えば、金属(Cu、Alなど)、磁性材料(フェライトなど)、金属や磁性材料等を分散させた樹脂などから構成されている。本実施の形態では、シールド壁70として、半田付け可能な磁性材料からなるシールド部材(「リフローシールド」とも称する。)を用いる。半田付け可能な磁性材料からなるシールド部材とは、例えば、磁性材料であるニッケル板を加工したものであり(例えば、図18Bに示すように加工)、ニッケル板の一部に半田を搭載することができ、それによって、三次元実装構造体での位置決めを行うことができるとともに、電気的、機械的な固定を行うことができる。
図18Bに示すように、第1のメイン配線基板11(又は第2のメイン配線基板12)の周囲(縁部)には、シールド壁70が配置されており、第1、第2のメイン配線基板11、12とシールド壁70とによって、略閉空間が形成されている。この略閉空間内はシールドされているので、半導体チップ(例えば、携帯電話のロジックや音源などを制御するシステムLSI、高周波用LSIなど)を配置するのに好適である。
図18では、シールド壁70を使用したが、シールド壁70に限らず、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12との間に、電磁波を遮蔽するシールド部材が配置することによって、ノイズ対策を講じることが可能である。そのようなシールド部材としては、例えば、磁性材料粉末及び/又は電磁波吸収体粉末を分散させたシリコーン樹脂からなるシート材料を挙げることができる。
図19は、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12との間にシールド部材72を設けた構成例を示している。図19に示した三次元実装構造体400では、リードフレーム型コネクタ20によってシールド部材72と第2のメイン配線基板12とを連結して、その構造を維持するようにしている。シールド部材72により、第1のメイン配線基板11と第2のメイン配線基板12との間の電磁波を遮蔽できる。
上記実施の形態では、リードフレーム型コネクタ20のリード21と、メイン配線基板11又は12とを例えば半田によって接続していが、半田に限らず、他の手法を用いても良い。例えば、図20に示すように、コネクタ80を用いることができる。
図20に示した三次元実装構造体500は、第1のメイン配線基板11の配線パターン11aと電気的に接続されたコネクタ80と、第2のメイン配線基板12の配線パターン12aに電気的に接続されたコネクタ80とを備えている。図20に示した構成では、リードフレーム型コネクタ20のリード21は、湾曲部位21dを有しており、各コネクタ80は、リード21の湾曲部位21dを収納可能である。そして、図20に示したコネクタ80は、リード21の湾曲部位21dを収容及び脱着可能な構成となっている。
コネクタ80を備えていることによって、三次元実装構造体500はリペアー性の機能を確保することができる。すなわち、半田接合と比較して、コネクタ80の方がリードフレーム型コネクタ20の接続・離脱が容易なため、リードフレーム型コネクタ20と例えば第1のメイン配線基板11との電気的接続を検査した後、検査の結果が不良であれば、リペアーを行うことが可能となり、製造歩留まりを向上させることできる。また、このリペアーを利用して、設計・開発の試作品を作製すれば、設計・開発のスピードを向上させることもできる。もちろん、コネクタ80と半田との両方を併用することもできる。なお、本実施の形態の三次元実装構造体500のスケールの関係上から、図20に示したコネクタ80は、専用のコネクタを用いることが好適である。
図21Aは、図20に示したリードフレーム型コネクタ20を示している。このリードフレーム型コネクタ20を、図21Bに示すように、コネクタ80間に配置し、その後、矢印82の方向に基板11、12を押せば、リードフレーム型コネクタ20のリード21の湾曲部21dがコネクタ80に挿入・嵌合され、その結果、三次元実装構造体500が得られる。なお、図20及び図21Bに示した三次元実装構造体500では、第1のメイン配線基板11及び第2のメイン配線基板12の裏面側にも配線パターン11b、12bがあるので、この配線パターン11b、12bを利用することも可能である。上述したようにコネクタ80は、第1のメイン配線基板11やメ第2のメイン配線基板12あるいはリードフレーム型コネクタ20に対応したものであるので、寸法は比較的小さいものとなる。一例を挙げると、図20中の内部間隙dで、500μm以下(又は、100〜300μm程度)である。
本発明の実施の形態に係る三次元実装構造体100、200、300、400、500は、携帯用電子機器の筐体内に収納されて、携帯用電子機器の他の部品とともに携帯用電子機器を構築する。本発明の実施の形態に係る三次元実装構造体は、携帯用電子機器のうち、実装面積の厳しい制限がある携帯電話に好適に適用されるが、もちろん、他の携帯用電子機器(例えば、PDAなど)にも好適に用いることができる。
図1A及び図1Bは、本発明の参考とした三次元実装構造体の構成を模式的に示す断面図。 図2は本発明の実施の形態1に係る三次元実装構造体の構成を模式的に示す断面図。 図3は本発明の実施の形態1に係る三次元実装構造体の構成を模式的に示す断面図。 図4A〜図4Cは、本発明の実施の形態1に係るリードフレーム型コネクタの製造方法を説明するための工程図。 図5A及び図5Bは、本発明の実施の形態1に係る三次元実装構造体の製造方法を説明するための工程断面図。 図6は本発明の実施の形態1に係る三次元実装構造体の構成を模式的に示す断面図。 図7は本発明の実施の形態1に係る別の三次元実装構造体の構成を模式的に示す断面図。 図8は本発明の実施の形態1に係る三次元実装構造体の製造方法を説明するための多数取り基板の平面図。 図9は同基板の実装状態を示す平面図。 図10は図9の多数取り基板から1組の基板を切り出した平面図。 図11Aは本発明の実施の形態1に係る三次元実装構造体の製造方法を説明するための平面図、図11Bは同断面図。 図12は本発明の実施の形態1に係る三次元実装構造体に使用するためのリードフレーム型コネクタのリードフレーム部の平面図。 図13は同、リードフレームに部品を取り付けたときの平面図。 図14は同、部品を取り付け樹脂モールドした部品内蔵リードフレーム型コネクタの製造方法を説明するための工程平面図。 図15Aは同、部品内蔵リードフレーム型コネクタの平面図、図15Bは同側面図。 図16は本発明の実施の形態2に係るリードフレーム型コネクタの構成を模式的に示す斜視図。 図17は本発明の実施の形態2に係る三次元実装構造体の構成を模式的に示す断面図。 図18Aは本発明の実施の形態2に係る三次元実装構造体の構成を模式的に示す断面図、図18Bは同平面図。 図19は本発明の実施の形態2に係る三次元実装構造体の構成を模式的に示す断面図。 図20は本発明の実施の形態2に係る別の三次元実装構造体の構成を模式的に示す断面図。 図21Aは本発明の実施の形態2に係る別の三次元実装構造体に使用するためのコネクタ、図21Bは同三次元実装構造体の断面図。
符号の説明
1 半導体チップ
2 半田ボール
3 接続端子
4 配線基板
5 ベアチップ
6 チップ部品
7 マザーボード
11 第1のメイン配線基板
11a,11b 配線パターン
12 第2のメイン配線基板
12a,12b 配線パターン
13 第3のメイン配線基板
14 他のメイン配線基板
20 リードフレーム型コネクタ
21 リード
21c 屈曲部
21d 湾曲部
22 樹脂部
23 リードの中央部
25,26 電子部品
30 電子部品
30a 半導体素子
30b チップ部品
40 半田
50 多数個取り基板
52 ミシン目(分割線)
60 リードフレーム
61 吊りリード部
70 シールド壁
72 シールド部材
80 コネクタ
10,100,200,300,400,500 三次元実装構造体

Claims (20)

  1. 表面に第1の配線パターンを有し、前記配線パターンの一部に電子部品が実装されている第1のメイン配線基板と、
    前記第1のメイン配線基板と対向して配置され、表面に第2の配線パターンを有する第2のメイン配線基板と、
    前記第1のメイン配線基板及び第2のメイン配線基板の端部で前記両配線基板に対して略垂直に配置されたリードフレーム型コネクタとを含み、
    前記リードフレーム型コネクタは、それぞれが導電性材料からなる複数本のリードと、前記複数本のリードを固定する樹脂部とから構成されており、
    前記複数本のリードのそれぞれの端部は、前記樹脂部から露出しており、
    前記複数本のリードのうち少なくとも2本のリードは、それぞれ前記第1のメイン配線基板の第1の配線パターンと接続され、前記第2のメイン配線基板の第2の配線パターンとの両方に電気的に接続されていることを特徴とする三次元実装構造体。
  2. 前記少なくとも2本のリードはそれぞれ屈曲部を有している請求項1に記載の三次元実装構造体。
  3. 前記第1のメイン配線基板上に実装されている電子部品は、前記両基板の内側に配置されている請求項1に記載の三次元実装構造体。
  4. 前記リードフレーム型コネクタの前記樹脂部には、さらに電子部品が内蔵されている請求項1に記載の三次元実装構造体。
  5. 前記電子部品は、ノイズ対策部品である請求項4に記載の三次元実装構造体。
  6. 前記ノイズ対策部品は、バイパスコンデンサ、デカップリングコンデンサ、遅延用インダクタ、抵抗及びバリスタから選ばれる少なくとも一種の電子部品である請求項5に記載の三次元実装構造体。
  7. 前記電子部品は、半導体素子及びチップ部品から選ばれる少なくとも一つの電子部品である請求項1に記載の三次元実装構造体。
  8. 前記少なくとも2本のリードの各一端は、前記第1のメイン配線基板の前記配線パターンに半田によって接続されており、各他端は、前記第2のメイン配線基板の前記配線パターンに半田によって接続されている請求項1に記載の三次元実装構造体。
  9. 前記リードフレーム型コネクタは、前記第1のメイン配線基板と第2のメイン配線基板のそれぞれの配線と接続する複数本のリードとは垂直方向にさらに複数本の側面用リードを備え、
    前記側面用リードは、前記第1のメイン配線基板と第2のメイン配線基板の少なくとも一方の側面に折り曲げられる側面基板の配線と電気的に接続されている請求項1に記載の三次元実装構造体。
  10. 前記第1のメイン配線基板と第2のメイン配線基板の接続端部側とは反対の方向の少なくとも一方の基板の端部に、さらに前記リードフレーム型コネクタを介して第3の配線基板又は電磁波シールド部材を接続して折り曲げられている請求項1に記載の三次元実装構造体。
  11. 前記第1のメイン配線基板と、前記第2のメイン配線基板と、前記電磁波シールド部材とによって、略閉空間が形成されている請求項10に記載の三次元実装構造体。
  12. 前記第1のメイン配線基板及び前記第2のメイン配線基板の少なくとも一方は、基板内に電子部品を内蔵した部品内蔵基板である請求項1に記載の三次元実装構造体。
  13. 表面に配線パターンを有し、前記配線パターンの一部に電子部品が実装されている第1のメイン配線基板と、前記第1のメイン配線基板の横に、表面に配線パターンを有する第2のメイン配線基板を配置し、
    複数本のリードと、前記複数本のリードを固定する樹脂部とから構成されたリードフレーム型コネクタにおける前記リードの一端を、前記第1のメイン配線基板の前記配線パターンに電気的に接続し、前記リードの他端を、前記第2のメイン配線基板の前記配線パターンに電気的に接続し、
    前記リードフレーム型コネクタの前記リードを折り曲げて、前記第1のメイン配線基板と前記第2のメイン配線基板とを対向させることを特徴とする三次元実装構造体の製造方法。
  14. 前記リードフレーム型コネクタは、複数本のリードを配列した後、トランスファー成型によって前記複数本のリードの中央部に樹脂部が形成されている請求項13に記載の三次元実装構造体の製造方法。
  15. 前記複数本のリードは、当該複数のリードを含むリードフレーム内に配列されており、
    前記複数本のリードの中央部の一部には、電子部品が載置されており、前記トランスファー成型によって、前記樹脂内に前記電子部品が封止されている請求項13に記載の三次元実装構造体の製造方法。
  16. 表面に配線パターンを有する第1のメイン配線基板と、当該第1のメイン配線基板と隣接して配置され、表面に配線パターンを有する第2のメイン配線基板との組み合わせを複数個含む多数個取り基板を用意し、
    前記多数個取り基板における前記第1のメイン配線基板の前記配線パターン及び前記第2メイン配線基板の前記配線パターンのそれぞれに電子部品を実装し、
    複数本のリードと、当該複数本のリードを固定する樹脂部とから構成されたリードフレーム型コネクタにおける前記リードの一端及び他端を、それぞれ前記多数個取り基板の前記組み合わせにおける前記第1のメイン配線基板の前記配線パターン及び前記第2のメイン配線基板の前記配線パターンに電気的に接続し、
    前記リードフレーム型コネクタを介して連結された前記第1のメイン配線基板と前記第2のメイン基板との前記組み合わせを、前記多数個取り基板から取り出し、
    前記リードフレーム型コネクタの前記リードを折り曲げて、前記第1のメイン配線基板と前記第2のメイン配線基板とを対向させることを特徴とする三次元実装構造体の製造方法。
  17. 前記多数個取り基板における前記第1のメイン配線基板及び前記第2のメイン配線基板の周囲には、ミシン目及びVカットの少なくとも一方が形成されている請求項16に記載の三次元実装構造体の製造方法。
  18. 前記第1のメイン配線基板と前記第2メイン配線基板のそれぞれに電子部品を実装する工程と、
    前記リードフレーム型コネクタのリードの一端及び他端を、それぞれ前記第1のメイン配線基板の前記配線パターン及び前記第2のメイン配線基板の前記配線パターンに電気的に接続する工程を同一工程で行う請求項16に記載の三次元実装構造体の製造方法。
  19. 前記リードフレーム型コネクタは、複数本のリードを配列した後、トランスファー成型によって前記複数本のリードの中央部に樹脂部が形成されている請求項16に記載の三次元実装構造体の製造方法。
  20. 前記複数本のリードは、当該複数のリードを含むリードフレーム内に配列されており、
    前記複数本のリードの中央部の一部には、電子部品が載置されており、前記トランスファー成型によって、前記樹脂内に前記電子部品が封止されている請求項16に記載の三次元実装構造体の製造方法。
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