JP2005268327A - プリント基板ユニットおよびファンユニット並びに電子機器 - Google Patents

プリント基板ユニットおよびファンユニット並びに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】プリント基板上に十分なスペースを確保しつつファンの冷却効率を高めることのできる電子機器を提供する。
【解決手段】第1基準平面43は、回転中心軸35から誘導壁42に向かって広がりつつ誘導壁42に直交する。ファン36の回転方向に沿って第1基準平面43の下流側には第2〜第4基準平面42、43、44が配置される。第2基準平面44は第1基準平面43に直交する。第3基準平面45は第2基準平面44に直交する。第4基準平面46は第3基準平面45に直交する。プリント基板19には、第1基準平面43から第2および第3基準平面42、43を通過して第4基準平面46まで広がる吸気用開口47が形成される。第4基準平面46および第1基準平面43の間ではプリント基板19上に十分なスペースは確保される。同時に、これまで以上にファンの冷却効率は高められることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばノートブックパーソナルコンピュータ(以下「ノートパソコン」という)といった電子機器に組み込まれるプリント基板ユニットおよびファンユニットに関し、特に、所定の回転中心軸回りで回転するファンと、ファンを収容する収容空間を区画するファンカバーとを備えるプリント基板ユニットおよびファンユニットに関する。
例えば特許文献1に開示されるように、ノートパソコンにはいわゆるファンユニットが組み込まれる。ファンユニットは、回転中心軸回りで回転するファンを収容するファンカバーを備える。ファンが回転すると、回転中心から遠心方向に空気は吹き飛ばされる。こうして空気はファンカバーに案内されて排気口まで誘導される。その一方で、ファンカバー内には吸気口から周囲の空気が取り込まれる。プリント基板の表面に沿って気流は生み出される。
特開2001−284863号公報 特開2003−092483号公報
一般に、プリント基板の表面には多数の電子部品が搭載される。個々の電子部品にはプリント基板の表面に沿って延びる配線パターンが接続される。ノートパソコンのサイズが縮小されると、プリント基板のサイズも縮小される。プリント基板では小さなスペースに電子部品や配線パターンは配置されなければならない。同時に、電子部品や配線パターンの高密度化に伴い、プリント基板では放熱は促進されなければならない。これまで以上にファンの冷却効率は高められなければならない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、プリント基板上に十分なスペースを確保しつつファンの冷却効率を高めた電子機器を提供することを目的とする。本発明は、そういった電子機器の実現に大いに貢献することができるプリント基板ユニットおよびファンユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明によれば、プリント基板と、プリント基板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、プリント基板上に搭載されて、ファンを収容する収容空間を区画するファンカバーと、ファンカバーに形成されて、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口と、ファンカバーに区画されて、ファンの外縁に沿って湾曲しつつプリント基板上で延びる囲み壁と、ファンカバーに区画されて、囲み壁の下流端から排気用開口に向かって1平面に沿ってプリント基板上で延びる誘導壁とを備え、ファンの回転中心軸から誘導壁に向かって広がり、誘導壁に直交する第1基準平面と、ファンの回転方向に沿って第1基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第1基準平面に直交する第2基準平面と、ファンの回転方向に沿って第2基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第2基準平面に直交する第3基準平面と、ファンの回転方向に沿って第3基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第3基準平面に直交する第4基準平面とが規定される際に、プリント基板には、第1基準平面から第2および第3基準平面を通過して第4基準平面まで広がる吸気用開口が形成されることを特徴とするプリント基板ユニットが提供される。
こうしたプリント基板ユニットでは、回転中心軸回りでファンは回転する。ファンカバー内の収容空間ではファンの回転に基づき高速な気流が生成される。プリント基板に形成される吸気用開口からファンカバー内に空気は取り込まれる。こうしてプリント基板の表面や裏面に沿って気流が生み出される。こういった気流はプリント基板の表面や裏面から効率的に熱を奪うことができる。気流は吸気用開口に流れ込む。ファンはファンカバーの収容空間内の空気を送り出す。送り出された空気は囲み壁および誘導壁の働きで排気用開口まで誘導される。こうして排気用開口から空気は吐き出される。プリント基板の放熱は促進される。
こういったプリント基板ユニットでは、吸気用開口は、第1基準平面から第2および第3基準平面を通過して第4基準平面まで広がる。本発明者の検証によれば、こうした吸気用開口の働きで、これまで以上にファンの冷却効率は高められることが確認された。しかも、第4基準平面および第1基準平面の間ではプリント基板の表面や裏面に十分なスペースを確保することができる。こうしたスペースには例えば電子部品や配線パターンを配置することができる。電子部品や配線パターンをこれまで以上に高密度にプリント基板に実装することができる。
プリント基板には、ファンの回転中心軸回りで広がる中央域部分と、第4基準平面および第1基準平面の間で中央域部分から囲み壁に向かって広がる吸気用開口がない部分とが区画されればよい。こういった中央域部分や吸気用開口がない部分に例えば電子部品や配線パターンを配置すればよい。吸気用開口がない部分は、第4基準平面から第1基準平面にわたって、少なくとも回転中のファンの羽根で占有されるファン空間に途切れなく向き合わせられればよい。こういったプリント基板ユニットは例えば電子機器に組み込まれればよい。
以上のようなプリント基板ユニットでは、第1および第2基準平面の間でプリント基板には第1吸気用開口が区画され、第2および第3基準平面の間でプリント基板には第2吸気用開口が区画され、第3および第4基準平面の間でプリント基板には第3吸気用開口が区画されてもよい。
第2発明によれば、底板と、底板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、底板に結合されて、ファンを収容する収容空間を区画するファンカバーと、ファンカバーに形成されて、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口と、ファンカバーに区画されて、ファンの外縁に沿って湾曲しつつ底板上で延びる囲み壁と、ファンカバーに区画されて、囲み壁の下流端から排気用開口に向かって1平面に沿って底板上で延びる誘導壁とを備え、ファンの回転中心軸から誘導壁に向かって広がり、誘導壁に直交する第1基準平面と、ファンの回転方向に沿って第1基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第1基準平面に直交する第2基準平面と、ファンの回転方向に沿って第2基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第2基準平面に直交する第3基準平面と、ファンの回転方向に沿って第3基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第3基準平面に直交する第4基準平面とが規定される際に、底板には、第1基準平面から第2および第3基準平面を通過して第4基準平面まで広がる吸気用開口が形成されることを特徴とするファンユニットが提供される。
こうしたファンユニットによれば、前述されるように、これまで以上にファンの冷却効率を高めることができる。こういったファンユニットが例えば電子機器内でプリント基板の表面や裏面に配置されれば、プリント基板の放熱を促進することができる。しかも、吸気用開口はファンユニットの底板に形成されることから、プリント基板上には十分なスペースを確保することができる。こうしたスペースには例えば電子部品や配線パターンを配置することができる。電子部品や配線パターンをこれまで以上に高密度にプリント基板に実装することができる。
底板には、ファンの回転中心軸回りで広がる中央域部分と、第4基準平面および第1基準平面の間で中央域部分から囲み壁に向かって広がる吸気用開口がない部分とが区画されればよい。吸気用開口がない部分は、第4基準平面から第1基準平面にわたって、少なくとも回転中のファンの羽根で占有されるファン空間に途切れなく向き合わせられればよい。
以上のようなファンユニットでは、第1および第2基準平面の間で底板には第1吸気用開口が区画され、第2および第3基準平面の間で底板には第2吸気用開口が区画され、第3および第4基準平面の間で底板には第3吸気用開口が区画されてもよい。
第3発明によれば、ファンユニットが搭載される位置に形成されたファンユニットのための吸気用開口を備え、該吸気用開口は、ファンユニットが備えるファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分と、前記排気側の反対方向でかつ前記基軸に対してファン回転方向の上流側の部分とに形成されていることを特徴とするプリント基板が提供される。
第4発明によれば、第3発明に係るプリント基板と、プリント基板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口とを有するファンユニットとを備えるプリント基板ユニットが提供される。
吸気用開口は3つの吸気用開口で構成されればよい。該3つの吸気用開口のうち、2つの吸気用開口は、ファンユニットが備えるファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分に形成されればよい。他の1つの吸気用開口は、ファンの回転中心軸からファンユニットによる排気側の反対方向でかつ前記基軸に対してファン回転方向の上流側の部分に形成されればよい。
2つの吸気用開口のそれぞれは、ファンの回転中心軸を中心とする第1同心円によって規定される略扇形としてもよい。他の1つの吸気用開口は、ファンの回転中心軸を中心とする第1同心円と異なる内径からなる第2同心円によって規定される略扇形としてもよい。
また、ファンユニットは、ファンの回転中心軸を中心として第1同心円の外径と同径の外径からなる吸気用開口が形成されたファンカバーを備えてもよい。これにより、プリント基板上の吸気用開口の外径とファンカバーに形成された吸気用開口の外径が一致する。このように外径サイズを一致させることで、外径の差から一方の吸気用開口から吸気した空気が他の吸気用開口から噴出させることが防止でき、効率的に両吸気用開口から吸気して排気することができる。
以上のようなプリント基板やプリント基板ユニットによれば、第1発明のように、これまで以上にファンの冷却効率を高めることができる。しかも、ファンユニットが搭載されるプリント基板の位置で吸気用開口が設けられていない部分には、その表面や裏面に十分なスペースを確保することができる。こうしたスペースには例えば電子部品や配線パターンを配置することができる。電子部品や配線パターンをこれまで以上に高密度にプリント基板に実装することができる。
第5発明によれば、底板と、底板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口とを備え、底板は、ファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分と、排気側の反対方向でかつ基軸に対してファン回転方向の上流側の部分とに形成されている吸気用開口を有することを特徴とするファンユニットが提供される。こうしたファンユニットによれば、第2発明のように、これまで以上にファンの冷却効率を高めることができる。
こういったプリント基板やプリント基板ユニット、ファンユニットが例えば電子機器内でプリント基板の表面や裏面に配置されれば、プリント基板の放熱を促進することができる。
以上のように本発明によれば、プリント基板上に十分なスペースを確保しつつファンの冷却効率を高めた電子機器を提供することができる。本発明によれば、そういった電子機器の実現に大いに貢献するプリント基板ユニットおよびファンユニットを提供することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は電子機器の一例として携帯型機器であるノートブックパーソナルコンピュータ(ノートパソコン)11の外観を概略的に示す。このノートパソコン11は、薄型の機器本体12と、所定の回転軸13回りで揺動自在に機器本体12に連結されるディスプレイ用筐体14とを備える。機器本体12にはキーボード15やポインティングデバイス16といった入力装置が組み込まれる。ディスプレイ用筐体14には液晶ディスプレイ(LCD)パネル17が収容される。使用者は、LCDパネル17の画面に表示されるテキストやグラフィックスに基づきノートパソコン11の動作を確認することができる。
図2に示されるように、機器本体12内にはプリント基板ユニット18が収容される。プリント基板ユニット18は、プリント基板19と、プリント基板19の表面に実装されるCPU(中央演算処理装置)パッケージ21とを備える。CPUパッケージ21には、例えば小型のセラミック基板上に搭載されるCPUチップ(図示されず)が組み込まれる。CPUは例えばOS(オペレーティングシステム)やアプリケーションソフトウェアに基づき演算処理を実施する。CPUの演算処理にあたって、使用者は、機器本体12に搭載されるキーボード15やポインティングデバイス16といった入力装置から様々なデータや指令を入力することができる。
CPUパッケージ21には冷却装置22が接続される。この冷却装置22は、CPUチップの上面に重ね合わせられる伝熱板23を備える。この伝熱板23には例えばヒートパイプ24といった熱伝導部材の一端が接続される。ヒートパイプ24の他端は放熱フィン25に接続される。放熱フィン25はヒートパイプ24に支持される。CPUチップの熱は、伝熱板23およびヒートパイプ24を経て放熱フィン25に伝達される。放熱フィン25は、プリント基板19に形成される切り欠き26からプリント基板19の裏側に突き出る。
プリント基板19の表面にはファンユニット27がさらに実装される。ファンユニット27は、プリント基板19の表面に固定されるファンカバー28を備える。このファンカバー28はプリント基板19との間に所定の収容空間を区画する。ファンカバー28には、プリント基板19の表面に平行な基準面に沿って広がる天井壁29が区画される。天井壁29には吸気用開口31が形成される。吸気用開口31はファンカバー28内の収容空間とファンカバー28外の空間とを相互に接続する。吸気用開口31は3つの吸気用開口32、33、34から構成される。
図3に示されるように、ファンカバー28内の収容空間には、プリント基板19の表面に直交する回転中心軸35回りで回転するファン36が収容される。ファン36は、回転体37と、回転体37の周囲で回転体37から放射状に広がる複数枚の羽根38とを備える。羽根38は回転中心軸35に平行な仮想平面に沿って広がる。羽根38は回転体37に一体に形成される。羽根38は回転体37の周囲に例えば等間隔に配置されればよい。回転体37が回転すると、羽根38は回転中心軸35から遠心方向に空気を送り出すことができる。こうして回転体37および羽根38はいわゆる遠心ファンを構成する。
ファンカバー28には、ファン36の遠心方向外側に配置される排気用開口39が形成される。排気用開口39は放熱フィン25に向き合わせられる。その一方で、ファンカバー28にはプリント基板19上で延びる囲み壁41が区画される。囲み壁41はファン36の遠心方向外側でプリント基板19の表面から垂直に立ち上がる。囲み壁41はファン36の外縁に沿って湾曲する。ただし、囲み壁41は少なくともその内壁面がファン36の外縁に沿って湾曲すればよい。囲み壁41の上端は天井壁29に接続される。
ファンカバー28には、囲み壁41の下流端から排気用開口39に向かって1平面に沿ってプリント基板19上で延びる誘導壁42が区画される。誘導壁42はファン36の遠心方向外側でプリント基板19の表面から垂直に立ち上がる。誘導壁42の内壁は羽根38の外端に向き合わせられる。ただし、誘導壁42は少なくともその内壁面が平面に沿って広がればよい。誘導壁42の上端は天井壁29に接続される。
ファンカバー28内には、回転中心軸35から誘導壁42に向かって広がる第1基準平面43が規定される。第1基準平面43は誘導壁42に直交する。同様に、ファン36の回転方向に沿って第1基準平面43の下流側に第2基準平面44が規定される。第2基準平面44は回転中心軸35で第1基準平面43に直交する。同様に、ファン36の回転方向に沿って第2基準平面44の下流側に第3基準平面45が規定される。第3基準平面45は回転中心軸35で第2基準平面44に直交する。同様に、ファン36の回転方向に沿って第3基準平面45の下流側に第4基準平面46が規定される。第4基準平面46は回転中心軸35で第3基準平面45に直交する。
その一方で、プリント基板19には囲み壁41および誘導壁42の内側で吸気用開口47が形成される。吸気用開口47は、ファンユニット27が搭載される位置に形成される。吸気用開口47はファンカバー28内の収容空間とファンカバー28外の空間とを相互に接続する。この吸気用開口47は、第1基準平面43から第2および第3基準平面44、45を通過して第4基準平面46まで広がる。吸気用開口47は、回転中のファン36の羽根38で占有されるファン空間に向き合わせられる。
図4に示されるように、プリント基板19にはファン36の回転中心軸35回りで広がる中央域部分48が区画される。この中央域部分48にはファン36の回転体37が向き合わせられる。プリント基板19には、第4基準平面46および第1基準平面43の間で中央域部分48から囲み壁41に向かって広がる部分49が区画される。部分49には吸気用開口が設けられない。部分49は、第4基準平面46から第1基準平面43にわたって少なくとも回転中のファン36の羽根38で占有されるファン空間に途切れなく向き合わせられる。
吸気用開口47内には、中央域部分48を補強する補強部分51が形成される。補強部分51は、中央域部分48からファン36の遠心方向外側に向かって延びる。一方の補強部分51は第2基準平面44に沿って形成される。他方の補強部分51は第3基準平面45に沿って形成される。こうした補強部分51に基づき、吸気用開口47には第1および第2基準平面43、44の間に第1吸気用開口52が区画される。第2および第3基準平面44、45の間には第2吸気用開口53が区画される。同様に、第3および第4基準平面43、44の間には第3吸気用開口54が区画される。すなわち、第1および第2吸気用開口52、53は、ファンユニット27配下のプリント基板19部分において、ファン36の回転中心軸35を通過して排気用開口39に向かって延びる基軸55によって分割されるそれぞれの部分に形成される。同様に、第3吸気用開口54は、回転中心軸35から排気用開口39の反対方向でかつ基軸55に対してファン36の回転方向の上流側の部分に形成される。
第1および第2吸気用開口52、53は、回転中心軸35を中心とする第1同心円56によって規定される略扇形に形成される。第1および第2吸気用開口52、53は、第2基準平面44に対して面対称に区画される。こうして第1および第2吸気用開口52、53の面積は等しく設定される。その一方で、第3吸気用開口54は、第1同心円56と異なる内径の第2同心円57によって規定される略扇形に形成される。第3吸気用開口54は、第1および第2吸気用開口52、53の面積よりも小さく設定される。
図5に示されるように、ファンユニット27の回転体37は、プリント基板19の表面に直交する垂直方向に延びる回転軸61に装着される。回転軸61は、ファンカバー28の天井壁29に固定される軸受け62に支持される。回転体37には永久磁石63が取り付けられる。軸受け62には、永久磁石63に向き合わせられるコイル64が取り付けられる。こうして回転体37や回転軸61、軸受け62は電動モータ65を構成する。こういった電動モータ65の動作は、制御基板に実装される制御回路の働きで制御することができる。
いま、電動モータ65に電力が供給されると、回転中心軸35回りで回転体37は回転する。羽根38は回転中心軸35から遠心方向に空気を送り出す。送り出された空気は囲み壁41および誘導壁42の働きで排気用開口39まで誘導される。こうして排気用開口39から空気は吐き出される。その一方で、機器本体12の筐体66にはファンユニット27の排気用開口39に向き合わせられる開口67が区画される。排気用開口39から吐き出された空気は、放熱フィン25から熱を奪った後に、筐体66の開口67から機器本体12の外部に排出される。こうして放熱フィン25の放熱は効率的に促進される。
ファンカバー28内の収容空間では羽根38の回転に基づき高速な気流が生成される。ファンカバー28内には吸気用開口31および第1〜第3吸気用開口52、53、54から機器本体12内の空気は取り込まれる。こうして機器本体12の筐体66の内面に沿って気流が生み出される。吸気用開口31および第1〜第3吸気用開口52、53、54に気流は流れ込むことができる。こういった気流はプリント基板19の表面や裏面から効率的に熱を奪うことができる。熱を奪った気流は排気用開口39から開口67を通過してノートパソコン11の外へ排出される。これにより、プリント基板19の放熱は促進される。
しかも、吸気用開口47は、第1基準平面43から第2および第3基準平面44、45を通過して第4基準平面46まで広がる。第4基準平面46および第1基準平面43の間の部分49には吸気用開口がないため、ファン36の回転領域配下のプリント基板19の表面には例えば電子部品や配線パターンが配置されることができる。同様に、その裏面にも例えば電子部品や配線パターンが配置されることができる。電子部品や配線パターンはこれまで以上に高密度にプリント基板19に実装されることができる。また、ファン36の回転領域配下のプリント基板19には、ファン36の回転により発生する吸気に影響しない程度の大きさの小径の貫通ビア(図示されず)を形成することも可能である。
本発明者は第1〜第3吸気用開口52、53、54の効果を検証した。検証にあたって本発明者は具体例に係るプリント基板ユニット18を用意した。同時に、本発明者は複数の比較例に係るプリント基板ユニットを用意した。なお、各プリント基板ユニットの機器本体への組み込みを省略した。比較例に係るプリント基板ユニットでは、例えば図6に示されるように、プリント基板には様々な形態で吸気用開口を形成した。ただし、矢印の方向に空気を排出させた。具体例および比較例に係るプリント基板ユニットの排気用開口には風量測定装置が取り付けられた。ファンの回転中、風量測定装置により最大風量[m/分]および最大静圧[Pa]を計測した。同様に、プリント基板ユニットの周囲には騒音測定装置を配置した。ファンの回転中、騒音測定装置によりに騒音[dB]を計測した。
具体例に係るプリント基板ユニット18では、図7に示されるように、最大風量で比較例4〜6とほぼ同等な数値が測定された。しかしながら、比較例4〜6では、第1基準平面から第2〜第4基準平面を通過して第1基準平面まで全体にわたって吸気用開口が形成される。こうしたプリント基板ユニットでは、プリント基板上のスペースは狭められ、電子部品や配線パターンを十分に配置することができない。また、騒音も大きくなり静音性を考慮した電子機器に採用するには適さない。その一方で、具体例に係るプリント基板ユニット18では、最大風量で比較例1〜3や比較例7〜11に比べて高い数値が測定された。こういった比較例ではプリント基板上で比較的に大きなスペースが確保されるものの、十分な最大風量は得られない。具体例に係るプリント基板ユニット18では、プリント基板19上に十分なスペースが確保されつつ、これまで以上にファン36の冷却効率は高められることが確認された。
その他、図8に示されるように、ファンカバー28は前述のプリント基板19に代えて所定の底板68に固定されてもよい。第1〜第3吸気用開口52、53、54は底板68に区画されればよい。こうしたファンユニット27aは、例えばプリント基板19に形成される切り欠き69に配置されればよい。ファンユニット27aは例えば機器本体12の筐体66に固定されればよい。その他、前述の第1実施形態と均等な構成・構造には同一の参照符号が付される。
図9は、ファンカバー28に形成された吸気用開口32、33、34とプリント基板19に形成された吸気用開口52、53、54との位置関係を示す。なお、図8に示すファンユニット27aの底板62に形成された吸気用開口52、53、54は、このプリント基板19に形成された吸気用開口52、53、54と同じ位置関係で形成されるため説明は省略する。
ファンカバー28に形成された3つの吸気用開口32、33、34のうち2つの吸気用開口32、33は、プリント基板19の投影方向で、プリント基板19に形成された第1〜第3吸気用開口52、53、54の上部に位置する。ファンカバー28の吸気用開口34は、プリント基板19の投影方向で、プリント基板19の吸気用開口52、53、54が形成されていない部分49の上部に配置される。吸気用開口34では、その大部分が部分49で占められ、一部分がプリント基板19の吸気用開口52で占められる。
また、プリント基板19の第1〜第3吸気用開口52、53、54の外径半径は回転中心軸35を中心として例えば15mmに設定される。ファンカバー28の吸気用開口32、33、34の外径半径は回転中心軸35を中心として第1〜第3吸気用開口52、53、54と同じ15mmに設定される。その一方で、第1および第2吸気用開口52、53の内径半径と第3吸気用開口54の内径半径は異なる。第1および第2吸気用開口52、53の内径半径は例えば6mmに設定される。第3吸気用開口54の内径半径は例えば9mmに設定される。
以上のようなプリント基板ユニット18やファンユニット27、27aは、前述のノートパソコン11や携帯情報端末(PDA)といった携帯型の電子機器の他、据え置き型の電子機器に組み込まれてもよい。
以下に本発明を付記する。
(付記1) プリント基板と、プリント基板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、プリント基板上に搭載されて、ファンを収容する収容空間を区画するファンカバーと、ファンカバーに形成されて、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口と、ファンカバーに区画されて、ファンの外縁に沿って湾曲しつつプリント基板上で延びる囲み壁と、ファンカバーに区画されて、囲み壁の下流端から排気用開口に向かって1平面に沿ってプリント基板上で延びる誘導壁とを備え、ファンの回転中心軸から誘導壁に向かって広がり、誘導壁に直交する第1基準平面と、ファンの回転方向に沿って第1基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第1基準平面に直交する第2基準平面と、ファンの回転方向に沿って第2基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第2基準平面に直交する第3基準平面と、ファンの回転方向に沿って第3基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第3基準平面に直交する第4基準平面とが規定される際に、プリント基板には、第1基準平面から第2および第3基準平面を通過して第4基準平面まで広がる吸気用開口が形成されることを特徴とするプリント基板ユニット。
(付記2) 付記1に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記プリント基板には、ファンの回転中心軸回りで広がる中央域部分と、第4基準平面および第1基準平面の間で中央域部分から囲み壁に向かって広がる吸気用開口がない部分とが区画されることを特徴とするプリント基板ユニット。
(付記3) 付記2に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記吸気用開口がない部分は、第4基準平面から第1基準平面にわたって、少なくとも回転中のファンの羽根で占有されるファン空間に途切れなく向き合わせられることを特徴とするプリント基板ユニット。
(付記4) 付記1に記載のプリント基板ユニットが組み込まれることを特徴とする電子機器。
(付記5) プリント基板と、プリント基板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、プリント基板上に搭載されて、ファンを収容する収容空間を区画するファンカバーと、ファンカバーに形成されて、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口と、ファンカバーに区画されて、ファンの外縁に沿って湾曲しつつプリント基板上で延びる囲み壁と、ファンカバーに区画されて、囲み壁の下流端から排気用開口に向かって1平面に沿ってプリント基板上で延びる誘導壁とを備え、ファンの回転中心軸から誘導壁に向かって広がり、誘導壁に直交する第1基準平面と、ファンの回転方向に沿って第1基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第1基準平面に直交する第2基準平面と、ファンの回転方向に沿って第2基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第2基準平面に直交する第3基準平面と、ファンの回転方向に沿って第3基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第3基準平面に直交する第4基準平面とが規定される際に、第1および第2基準平面の間でプリント基板には第1吸気用開口が区画され、第2および第3基準平面の間でプリント基板には第2吸気用開口が区画され、第3および第4基準平面の間でプリント基板には第3吸気用開口が区画されることを特徴とするプリント基板ユニット。
(付記6) 付記5に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記プリント基板には、ファンの回転中心軸回りで広がる中央域部分と、第4基準平面および第1基準平面の間で中央域部分から囲み壁に向かって広がる吸気用開口がない部分とが区画されることを特徴とするプリント基板ユニット。
(付記7) 付記6に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記吸気用開口がない部分は、第4基準平面から第1基準平面にわたって、少なくとも回転中のファンの羽根で占有されるファン空間に途切れなく向き合わせられることを特徴とするプリント基板ユニット。
(付記8) 付記5に記載のプリント基板ユニットが組み込まれることを特徴とする電子機器。
(付記9) 底板と、底板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、底板に結合されて、ファンを収容する収容空間を区画するファンカバーと、ファンカバーに形成されて、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口と、ファンカバーに区画されて、ファンの外縁に沿って湾曲しつつ底板上で延びる囲み壁と、ファンカバーに区画されて、囲み壁の下流端から排気用開口に向かって1平面に沿って底板上で延びる誘導壁とを備え、ファンの回転中心軸から誘導壁に向かって広がり、誘導壁に直交する第1基準平面と、ファンの回転方向に沿って第1基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第1基準平面に直交する第2基準平面と、ファンの回転方向に沿って第2基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第2基準平面に直交する第3基準平面と、ファンの回転方向に沿って第3基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第3基準平面に直交する第4基準平面とが規定される際に、底板には、第1基準平面から第2および第3基準平面を通過して第4基準平面まで広がる吸気用開口が形成されることを特徴とするファンユニット。
(付記10) 付記9に記載のファンユニットにおいて、前記底板には、ファンの回転中心軸回りで広がる中央域部分と、第4基準平面および第1基準平面の間で中央域部分から囲み壁に向かって広がる吸気用開口がない部分とが区画されることを特徴とするファンユニット。
(付記11) 付記10に記載のファンユニットにおいて、前記吸気用開口がない部分は、第4基準平面から第1基準平面にわたって、少なくとも回転中のファンの羽根で占有されるファン空間に途切れなく向き合わせられることを特徴とするファンユニット。
(付記12) 底板と、底板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、底板に結合されて、ファンを収容する収容空間を区画するファンカバーと、ファンカバーに形成されて、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口と、ファンカバーに区画されて、ファンの外縁に沿って湾曲しつつ底板上で延びる囲み壁と、ファンカバーに区画されて、囲み壁の下流端から排気用開口に向かって1平面に沿って底板上で延びる誘導壁とを備え、ファンの回転中心軸から誘導壁に向かって広がり、誘導壁に直交する第1基準平面と、ファンの回転方向に沿って第1基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第1基準平面に直交する第2基準平面と、ファンの回転方向に沿って第2基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第2基準平面に直交する第3基準平面と、ファンの回転方向に沿って第3基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第3基準平面に直交する第4基準平面とが規定される際に、第1および第2基準平面の間で底板には第1吸気用開口が区画され、第2および第3基準平面の間で底板には第2吸気用開口が区画され、第3および第4基準平面の間で底板には第3吸気用開口が区画されることを特徴とするファンユニット。
(付記13) 付記12に記載のファンユニットにおいて、前記底板には、ファンの回転中心軸回りで広がる中央域部分と、第4基準平面および第1基準平面の間で中央域部分から囲み壁に向かって広がる吸気用開口がない部分とが区画されることを特徴とするファンユニット。
(付記14) 付記13に記載のファンユニットにおいて、前記吸気用開口がない部分は、第4基準平面から第1基準平面にわたって、少なくとも回転中のファンの羽根で占有されるファン空間に途切れなく向き合わせられることを特徴とするファンユニット。
(付記15) ファンユニットが搭載される位置に形成されたファンユニットのための吸気用開口を備え、該吸気用開口は、ファンユニットが備えるファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分と、前記排気側の反対方向でかつ前記基軸に対してファン回転方向の上流側の部分とに形成されていることを特徴とするプリント基板。
(付記16) 付記15に記載のプリント基板において、前記吸気用開口は3つの吸気用開口からなり、該3つの吸気用開口のうち、2つの吸気用開口は、ファンユニットが備えるファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分に形成されており、他の1つの吸気用開口は、ファンの回転中心軸からファンユニットによる排気側の反対方向でかつ前記基軸に対してファンの回転方向の上流側の部分に形成されていることを特徴とするプリント基板。
(付記17) 付記16に記載のプリント基板において、前記2つの吸気用開口のそれぞれは、ファンの回転中心軸を中心とする第1同心円によって規定される略扇形であり、前記他の1つの吸気用開口は、ファンの回転中心軸を中心とする前記第1同心円と異なる内径からなる第2同心円によって規定される略扇形であることを特徴とするプリント基板。
(付記18) プリント基板とファンユニットから構成されるプリント基板ユニットにおいて、前記プリント基板は、ファンユニットが搭載される位置に形成されたファンユニットのための吸気用開口を備え、該吸気用開口は、ファンユニットが備えるファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分と、前記排気側の反対方向でかつ前記基軸に対してファン回転方向の上流側の部分とに形成されており、前記ファンユニットは、前記プリント基板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、前記ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口とを有することを特徴とするプリント基板ユニット。
(付記19) 付記18に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記吸気用開口は3つの吸気用開口からなり、該3つの吸気用開口のうち、2つの吸気用開口は、ファンユニットが備えるファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分に形成されており、他の1つの吸気用開口は、ファンの回転中心軸からファンユニットによる排気側の反対方向でかつ前記基軸に対してファン回転方向の上流側の部分に形成されていることを特徴とするプリント基板ユニット。
(付記20) 付記19に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記2つの吸気用開口のそれぞれは、ファンの回転中心軸を中心とする第1同心円によって規定される略扇形であり、前記他の1つの吸気用開口は、ファンの回転中心軸を中心とする前記第1同心円と異なる内径からなる第2同心円によって規定される略扇形であることを特徴とするプリント基板ユニット。
(付記21) 付記20に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記ファンユニットは、ファンの回転中心軸を中心とし前記第1同心円の外径と同径の外径からなる吸気用開口が形成されたファンカバーを有することを特徴とするプリント基板ユニット。
(付記22) 底板と、底板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口とを備え、前記底板は、ファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分と、前記排気側の反対方向でかつ前記基軸に対してファンの回転方向の上流側の部分とに形成されている吸気用開口を有することを特徴とするファンユニット。
(付記23) 付記22に記載のファンユニットにおいて、前記吸気用開口は3つの吸気用開口からなり、該3つの吸気用開口のうち、2つの吸気用開口は、ファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分に形成されており、他の1つの吸気用開口は、ファンの回転中心軸からファンユニットによる排気側の反対方向で、かつ前記基軸に対してファン回転方向の上流側の部分に形成されていることを特徴とするファンユニット。
(付記24) 付記23に記載のファンユニットにおいて、前記2つの吸気用開口のそれぞれは、ファンの回転中心軸を中心とする第1同心円によって規定される略扇形であり、前記他の1つの吸気用開口は、ファンの回転中心軸を中心とする前記第1同心円と異なる内径からなる第2同心円によって規定される略扇形であることを特徴とするファンユニット。
(付記25) 付記24に記載のファンユニットにおいて、ファンの回転中心軸を中心とし前記第1同心円の外径と同径の外径からなる吸気用開口が形成されたファンカバーを有することを特徴とするファンユニット。
(付記26) 付記18に記載のプリント基板ユニットが組み込まれることを特徴とする電子機器。
(付記27) 付記26に記載の電子機器において、携帯型機器であることを特徴とする電子機器。
図1は、電子機器すなわちノートブックパーソナルコンピュータ(ノートパソコン)の全体構成を概略的に示す斜視図である。 図2は、機器本体の内部構造およびプリント基板ユニットの表面を概略的に示す平面図である。 図3は、本発明に係るプリント基板ユニットの主要部を概略的に示すプリント基板の拡大平面図である。 図4は、吸気用開口の構造を概略的に示すプリント基板の拡大平面図である。 図5は、図2の5−5線に沿った拡大部分断面図である。 図6は、具体例および比較例に係る吸気用開口の形態を示すプリント基板の平面図である。 図7は、具体例および比較例に係る検証結果を示す表である。 図8は、本発明に係るファンユニットの主要部を概略的に示すプリント基板の拡大平面図である。 図9は、ファンカバーに形成される吸気用開口とプリント基板(底板)に形成される吸気用開口の位置関係を示す拡大平面図である。
符号の説明
11 ノートブックパーソナルコンピュータ(電子機器)、18 プリント基板ユニット、19 プリント基板、28 ファンカバー、31 吸気用開口、35 回転中心軸、36 ファン、38 羽根、39 排気用開口、41 囲み壁、42 誘導壁、43 第1基準平面、44 第2基準平面、45 第3基準平面、46 第4基準平面、48 中央域部分、49 吸気用開口がない部分、52 第1吸気用開口、53 第2吸気用開口、54 第3吸気用開口、55 基軸、56 第1同心円、57 第2同心円、68 底板。

Claims (10)

  1. プリント基板と、プリント基板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、プリント基板上に搭載されて、ファンを収容する収容空間を区画するファンカバーと、ファンカバーに形成されて、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口と、ファンカバーに区画されて、ファンの外縁に沿って湾曲しつつプリント基板上で延びる囲み壁と、ファンカバーに区画されて、囲み壁の下流端から排気用開口に向かって1平面に沿ってプリント基板上で延びる誘導壁とを備え、ファンの回転中心軸から誘導壁に向かって広がり、誘導壁に直交する第1基準平面と、ファンの回転方向に沿って第1基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第1基準平面に直交する第2基準平面と、ファンの回転方向に沿って第2基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第2基準平面に直交する第3基準平面と、ファンの回転方向に沿って第3基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第3基準平面に直交する第4基準平面とが規定される際に、プリント基板には、第1基準平面から第2および第3基準平面を通過して第4基準平面まで広がる吸気用開口が形成されることを特徴とするプリント基板ユニット。
  2. プリント基板と、プリント基板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、プリント基板上に搭載されて、ファンを収容する収容空間を区画するファンカバーと、ファンカバーに形成されて、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口と、ファンカバーに区画されて、ファンの外縁に沿って湾曲しつつプリント基板上で延びる囲み壁と、ファンカバーに区画されて、囲み壁の下流端から排気用開口に向かって1平面に沿ってプリント基板上で延びる誘導壁とを備え、ファンの回転中心軸から誘導壁に向かって広がり、誘導壁に直交する第1基準平面と、ファンの回転方向に沿って第1基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第1基準平面に直交する第2基準平面と、ファンの回転方向に沿って第2基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第2基準平面に直交する第3基準平面と、ファンの回転方向に沿って第3基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第3基準平面に直交する第4基準平面とが規定される際に、第1および第2基準平面の間でプリント基板には第1吸気用開口が区画され、第2および第3基準平面の間でプリント基板には第2吸気用開口が区画され、第3および第4基準平面の間でプリント基板には第3吸気用開口が区画されることを特徴とするプリント基板ユニット。
  3. 底板と、底板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、底板に結合されて、ファンを収容する収容空間を区画するファンカバーと、ファンカバーに形成されて、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口と、ファンカバーに区画されて、ファンの外縁に沿って湾曲しつつ底板上で延びる囲み壁と、ファンカバーに区画されて、囲み壁の下流端から排気用開口に向かって1平面に沿って底板上で延びる誘導壁とを備え、ファンの回転中心軸から誘導壁に向かって広がり、誘導壁に直交する第1基準平面と、ファンの回転方向に沿って第1基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第1基準平面に直交する第2基準平面と、ファンの回転方向に沿って第2基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第2基準平面に直交する第3基準平面と、ファンの回転方向に沿って第3基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第3基準平面に直交する第4基準平面とが規定される際に、底板には、第1基準平面から第2および第3基準平面を通過して第4基準平面まで広がる吸気用開口が形成されることを特徴とするファンユニット。
  4. 底板と、底板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、底板に結合されて、ファンを収容する収容空間を区画するファンカバーと、ファンカバーに形成されて、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口と、ファンカバーに区画されて、ファンの外縁に沿って湾曲しつつ底板上で延びる囲み壁と、ファンカバーに区画されて、囲み壁の下流端から排気用開口に向かって1平面に沿って底板上で延びる誘導壁とを備え、ファンの回転中心軸から誘導壁に向かって広がり、誘導壁に直交する第1基準平面と、ファンの回転方向に沿って第1基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第1基準平面に直交する第2基準平面と、ファンの回転方向に沿って第2基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第2基準平面に直交する第3基準平面と、ファンの回転方向に沿って第3基準平面の下流側に配置され、ファンの回転中心軸で第3基準平面に直交する第4基準平面とが規定される際に、第1および第2基準平面の間で底板には第1吸気用開口が区画され、第2および第3基準平面の間で底板には第2吸気用開口が区画され、第3および第4基準平面の間で底板には第3吸気用開口が区画されることを特徴とするファンユニット。
  5. ファンユニットが搭載される位置に形成されたファンユニットのための吸気用開口を備え、該吸気用開口は、ファンユニットが備えるファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分と、前記排気側の反対方向でかつ前記基軸に対してファンの回転方向の上流側の部分とに形成されていることを特徴とするプリント基板。
  6. プリント基板とファンユニットとから構成されるプリント基板ユニットにおいて、前記プリント基板は、ファンユニットが搭載される位置に形成されたファンユニットのための吸気用開口を備え、該吸気用開口は、ファンユニットが備えるファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分と、前記排気側の反対方向でかつ前記基軸に対してファン回転方向の上流側の部分とに形成されており、前記ファンユニットは、前記プリント基板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、前記ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口とを有することを特徴とするプリント基板ユニット。
  7. 請求項6に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記吸気用開口は3つの吸気用開口からなり、該3つの吸気用開口のうち、2つの吸気用開口は、ファンユニットが備えるファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分に形成されており、他の1つの吸気用開口は、ファンの回転中心軸からファンユニットによる排気側の反対方向でかつ前記基軸に対してファンの回転方向の上流側の部分に形成されていることを特徴とするプリント基板ユニット。
  8. 請求項7に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記2つの吸気用開口のそれぞれは、ファンの回転中心軸を中心とする第1同心円によって規定される略扇形であり、前記他の1つの吸気用開口は、ファンの回転中心軸を中心とする前記第1同心円と異なる内径からなる第2同心円によって規定される略扇形であることを特徴とするプリント基板ユニット。
  9. 底板と、底板の表面に交差する回転中心軸回りで回転するファンと、ファンの遠心方向外側に配置される排気用開口とを備え、前記底板は、ファンの回転中心軸を通過しファンユニットによる排気方向に延伸する基軸によってファンユニットによる排気側で分割されるそれぞれの部分と、前記排気側の反対方向でかつ前記基軸に対してファンの回転方向の上流側の部分とに形成されている吸気用開口を有することを特徴とするファンユニット。
  10. 請求項6に記載のプリント基板ユニットが組み込まれることを特徴とする電子機器。
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