JP2008146364A - 電子機器の放熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストや静音性等の問題点を抑制して電子機器の内部を効果的に放熱する。
【解決手段】本願発明の電子機器の放熱構造は、内部に複数の発熱部材が配設された本体1と、所定方向に延びかつ一方端に排気口を有する半筒状の形状を有し、本体1内に複数の発熱部材のうち一部の発熱部材を覆うようにして設けられ、かつ排気口に内部の空気を放出するための排気用ファン18が設けられるダクト部材30とを有し、ダクト部材30は、その側面に第1開口30aが形成されており、本体1は、その外面に外部の空気を吸入するためのパンチング穴15が形成されており、本体1のパンチング穴15とダクト部材30の第1開口30aとを結ぶ略直線状の領域に、複数の発熱部材のうち残りの発熱部材が配設されている。
【選択図】図7

Description

本願発明は、例えばパソコン等の電子機器の放熱構造に関する。
従来、例えばパソコン等の電子機器には、その内部にCPU、チップ部品、ハードディスク装置、及びDVD装置等といった電子部品や装置等が配置されている。これらの電子部品や装置等は、電源電圧が供給されると内部に熱が蓄積し時間の経過につれて発熱するようになる。このような発熱部材から熱が放出されると、電子機器本体内は、極めて高温になる。電子機器本体内が高温になると、電子部品や装置等が誤動作してしまう原因にもなるため、通常、電子機器では、種々の発熱対策が実施されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−174474号公報
図11は、上記発熱対策が実施された、従来の電子機器の放熱構造の一例を示す斜視図である。なお、図11は、電子機器の斜め後方から見た図を示しており、本体を覆うカバーが省略されている。従来の電子機器の放熱構造は、例えばパソコンに適用されている。
このパソコンは、略直方体形状の本体41を有し、内部にCPU等の電子部品やハードディスク装置及びDVD装置等といった装置が配設されている。一般に、電子部品のうち最も発熱が大きいものの一つとしては、CPUが挙げられる。図11に示すパソコンでは、CPU42が配置され、そのCPU42に対してそれを覆うダクト部材43が設けられている。なお、CPU42には、通常、図示しないヒートパイプを経由してヒートシンク45が装着されている。
ダクト部材43は、所定方向に延びかつ半筒状に形成された部材からなり、その内部に空気が通過する中空部44を有している。CPU42は、ダクト部材43の中空部44内に配設されている。ダクト部材43の一端は、本体41(カバー)の一方側面に形成された図示しない吸気口に連通されている。また、ダクト部材43の他端は、本体41の他方側面に設けられた図示しない排気口に連通されており、この排気口には、排気用の第1ファン46が備え付けられている。また、図中の符号Sに示す内部空間には、図示しないハードディスク装置やDVD装置が備えられている。
本体41の後面には、複数個の排気用の第2ないし第4ファン47〜49が設けられている。第2及び第3ファン47,48は、図略のハードディスク装置やDVD装置から発せられた熱を外部に放出するためのものである。また、第4ファン49は、本体41内部であってダクト部材43以外の中空部50にある空気を外部に放出するためのものである。すなわち、上記中空部50には、CPU42を除く電子部品等が配設されており、第4ファン49は、これらの電子部品等から発せられる熱を外部に放出する。
上記構成によると、ダクト部材43の他端に接続された第1ファン46が駆動されると、ダクト部材43の中空部4における空気は、第1ファン46を介して外部に放出される。すなわち、第1ファン46の駆動により、外部の空気は、図略の吸気口からダクト部材43内に進入し(矢印W1参照)、CPU42から放出される熱によって暖められた内部の空気とともに放出される(矢印W2参照)。この場合、吸気口から吸入される空気は、第1ファン46によってダクト部材43内において迅速に移動され、外部に放出される。
また、本体41の後面に設けられた第2及び第3ファン47,48が駆動されると、本体41内の上部に設けられている、ハードディスク装置やDVD装置等から発せられた熱は、外部に放出される(矢印W3参照)。さらに、第4ファン49が駆動されると、本体41内部の中空部50において、CPU42以外の他の電子機器から放出される熱によって暖められた空気は、第4ファン49を介して外部に放出される(矢印W4,5参照)。
このように、上記従来のパソコンでは、本体41内がダクト部材43で覆われる中空部44と、ダクト部材43以外の中空部50とに分離され、それぞれの空間内で熱せられる空気は、異なるファンによってそれぞれ別途独立に外部に放出される。これにより、特にダクト部材43内に配置されたCPU42から放出される熱を効果的に外部に放出することができ、放熱効果を高めることができる。
しかしながら、従来の電子機器では、複数個のファンを使用しているため、コストが嵩むといった問題点があった。また、電子機器としてのパソコンが音楽等の視聴を重視した構成とされる場合、上記従来のパソコンでは、複数個のファンが駆動されることになるため、静音性が阻害されることがあった。
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、コストや静音性等の問題点を抑制して電子機器の内部を効果的に放熱することのできる、電子機器の放熱構造を提供することを、その課題とする。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
本願発明によって提供される電子機器の放熱構造は、内部に複数の発熱部材が配設された本体と、所定方向に延びかつ一方端に排気口を有する半筒状の形状を有し、前記本体内に前記複数の発熱部材のうち一部の発熱部材を覆うようにして設けられ、かつ前記排気口に内部の空気を放出するためのファンが設けられるダクト部材と、を有する電子機器の放熱構造であって、前記ダクト部材は、その側面に第1開口が形成されており、前記本体は、その外面に外部の空気を吸入するための吸入口が形成されており、前記本体の吸入口と前記ダクト部材の第1開口とを結ぶ略直線状の領域に、前記複数の発熱部材のうち残りの発熱部材が配設されていることを特徴としている(請求項1)。
この構成によれば、ファンが駆動されると、ダクト部材の内部の空気は排気口を介して外部に放出される。また、本体内部であってダクト部材以外の空間部における空気は、ファンが駆動されることにより、ダクト部材の側面に形成された第1開口からダクト部材内に引き込まれる。これにより、本体の外面に形成された吸入口からは、外部の空気が本体内部へと吸入される。すなわち、吸入口から、本体内部であってダクト部材以外の空間部、ダクト部材の第1開口、ダクト部材内部の空間部、ファン、及び本体の外部までといった空気の経路が形成されることになり、この空気の経路の途中に配置された装置や電子部品から発せられる熱は、上記空気の経路に沿って外部に放出されることになる。したがって、空気の経路の途中に配置された装置や電子部品から発せられる熱は、ダクト部材内に引き込まれ、これらの装置及び電子部品のさらなる温度上昇を抑制することができる。この場合、排気用ファンは一つで済むため、従来の構成に比べ、コストの低減化を図ることができるとともに、静音性をより高めることができる。
好ましい実施の形態によれば、前記第1開口は、前記ダクト部材の他方端近傍の側面に形成されているとよい(請求項2)。
好ましい実施の形態によれば、前記ダクト部材は、その一方端近傍の側面に第2開口が形成されており、前記本体の吸入口と前記ダクト部材の第2開口とを結ぶ略直線状の領域には、前記複数の発熱部材のうち残りの発熱部材が配設されているとよい(請求項3)。
好ましい実施の形態によれば、前記第1開口は、前記ダクト部材の側面であってその他方端から中央部にかけて広がるように形成されているとよい(請求項4)。
好ましい実施の形態によれば、前記ダクト部材は、その形状が他端から一端に向けて拡幅するようにテーパ状に形成されているとよい(請求項5)。
好ましい実施の形態によれば、前記吸入口は、前記本体の下面に形成された複数の小孔によって構成されているとよい(請求項6)。
本願発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本願発明の第1実施形態に係る電子機器の放熱構造に係るパソコンの透視斜視図である。図2は、図1に示すパソコンの分解斜視図である。図3は、図1に示すパソコンの上面図、図4は、図3におけるA−A矢視図である。なお、図3及び図4では、本体1を覆うカバー8(後述)が省略されている。また、以下では、図1に示す前面パネル5(後述)側を前面側といい、後面パネル7(後述)側を後面側といい、前面パネル5を正面視して右側、左側ということにする。
このパソコンは、略直方体形状に形成された本体1を有している。本体1は、その大きさが例えば幅約205mm、奥行き約240mm、高さ約93mmとされている。本体1の正面には、DVD等の円盤状の磁気記録媒体を挿入するための挿入口2、電源スイッチ3、及びDVD再生開始スイッチ4等が設けられている。
本体1は、図2に示すように、前面パネル5と、下部シャーシ6と、後面パネル7と、カバー8とによってその外観が構成され、これらが組み合わされて固着されることにより本体1の外形が形成される。前面パネル5は、例えばアルミニウムからなる。本体1の内部であって前面パネル5の裏側には、前面ブラケット11が装着されている。
下部シャーシ6は、DVD装置12、ハードディスク装置13、及びマザーボード14等を本体1に内装するための支持部材となるものである。下部シャーシ6は、前方側中央部に左右に広がるようにして複数のパンチング穴15が形成されている。このパンチング穴15は、外部の空気を吸入するための吸入口として機能するものである。
なお、下部シャーシ6の裏側角部には、所定高さを有する4つの脚部16が装着される。この脚部16の高さによって本体1の設置面と下部シャーシ6との間に隙間を形成することができ、この隙間を通じて外部の空気が本体1内に吸入される。このように、複数のパンチング穴15が下部シャーシ6に形成されることにより、複数のパンチング穴15は、本体1の下面に設けられることになる。すなわち、本体1が載置された状態では、パンチング穴15は、ユーザにほとんど視認されることがないので、外観上、好ましいものとなる。
後面パネル7には、後面視で左部に複数のパンチング穴17が形成されており、このパンチング穴17の本体1内部側には排気用のファン18が設けられている。排気用ファン18は、図示しないファン駆動回路によって駆動されることにより、本体1内部の空気あるいはダクト部材30内の空気(詳細は後述)をパンチング穴17を介して外部に放出するためのものである。排気用ファン18は、例えば2000〜3000rpmの回転能力、約20〜40dBの騒音、及び約20.5CFMの最大風量といった定格を有しており、静音性に優れたものが用いられている。
下部シャーシ6の上面には、マザーボード14及び固定部材20等が配置されている。
マザーボード14は、略矩形平板状に形成されたプリント基板によって構成されている。マザーボード14は、CPU21、第1チップ部品22、第2チップ部品23、音声制御用カード(サウンドカード)24、及び電源回路部品25(コンデンサや抵抗等、図1参照)等を搭載するものである。マザーボード14は、下部シャーシ6の下面の面積よりやや小に形成されており、下部シャーシ6の後方側端部に沿うように配置される。すなわち、マザーボード14は、下部シャーシ6の前面側に形成されたパンチング穴15の上方を開放するような位置に配置される。これにより、パンチング穴15を介して吸入された外部の空気は、マザーボード14によって遮られることなく、スムーズに本体1の内部に進行することができる。
マザーボード14の部品実装面であって右部前方側には、第1チップ部品22が搭載され、その後方側にはCPU21が搭載されている。第1チップ部品22には、第1チップ部品22用のヒートシンク26が装着されている。この第1チップ部品用ヒートシンク26は、第1チップ部品22に直接接触する平板部材26aに、複数の棒状部材26bが上方に延びるように立設されたものである。CPU21には、CPU21用のヒートシンク27が装着されている。このCPU用ヒートシンク27は、CPU21に直接接触する平板部材27aに、複数の薄板状部材27bが上方に延びるように立設されたものである。
なお、CPU用ヒートシンク27の薄板状部材27bの配列方向は、ダクト部材30(後述)の延設方向と平行になるようにされている。これにより、ダクト部材30内を移動する空気は、隣り合う薄板状部材27b同士の間を通過して、スムーズにダクト部材30の前方側から後方側に移動することになる。
マザーボード14の部品実装面の左部前方側には、第2チップ部品23が実装されている。マザーボード14の部品実装面の左部後方側には、音声制御用カード24が挿入されるコネクタ部28が実装されている。また、マザーボード14の部品実装面の後方側の端部には、電源回路部品25が実装されている。
マザーボード14の部品実装面の右端には、ダクト部材30が配設される。ダクト部材30は、図3に示すように、本体1の右側面に沿うようにマザーボード14上に配設され、すなわち、ダクト部材30は、図4に示すように、上記CPU21及びCPU21用ヒートシンク27並びに第1チップ部品22及び第1チップ部品用ヒートシンク26を覆うように配置されている。
図5は、ダクト部材30の斜視図である。ダクト部材30は、図5に示すように、所定方向に延びる半筒状に形成され、より詳細には延出方向に向けて拡幅するようにテーパ状に形成されている。ダクト部材30は、例えば耐熱性樹脂によって形成されており、上記CPU21及び第1チップ部品22から発せられる熱を迅速に外部に放出するために設けられたものである。
ダクト部材30の一端部(本体1の前方側端部)の左側面には、第1開口30aが形成されている(図5参照)。この第1開口30aは、本体1内の空気をダクト部材30内に吸入するためのものである。第1開口30aは、ダクト部材30の下端が切り込まれるようにして所定形状に形成されている。
ダクト部材30の後方側端部近傍は、上面視で左側に向けて湾曲されかつ拡幅されて形成され、この湾曲部分の左側面には、第2開口30bが形成されている。この第2開口30bは、本体1内の空気をダクト部材30内に吸入するためのものである。第2開口30bは、ダクト部材30の下端が切り込まれるようにして形成されている。第2開口30bの開口面積は、第1開口30aのそれに比べ、やや小とされている。
なお、ダクト部材30の左側面において第1開口30aと第2開口30bとの間にも切込み30cが形成されているが、この切込み30cは、CPU用ヒートシンク27の平板部材27aの大きさに合わせて形成されたものであり、ダクト部材30がマザーボード14に装着されれば、CPU用ヒートシンク27の平板部材27aの端部は、切込み30cに覆われるようになる。したがって、切込み30cは、本体1内の空気をダクト部材30内に吸入するための開口として機能するものではない。また、第1開口30a及び第2開口30cは、スリット状に形成されていてもよい。
ダクト部材30の後方側端部は、後方側に向けて開放されている。このダクト部材30の後方側端部には、上述した排気用ファン18が装着される(図4参照)。ダクト部材30の後方側端部に排気用ファン18が設けられることにより、排気用ファン18が駆動されると、ダクト部材30内の空気は、ダクト部材30の後方側に向けて、換言すれば排気用ファン18に引き込まれるように移動される。
なお、ダクト部材30の後方側端部に排気用ファン18が設けられると、CPU21は、第1チップ部品22の配置位置に比べ、排気用ファン18により近傍に配置されることになる。一般に、電子部品のうち最も発熱が大きいものの一つとしては、CPU21が挙げられるため、そのCPU21を排気用ファン18の近傍に配置することにより、CPU21から発せられる熱を即座に外部に放出することができる。そのため、放熱効果をより高めることができる。
固定部材20は、DVD装置12及びハードディスク装置13を固定して配置させるものであり、台座状に形成されている。固定部材20は、図2に示すように、所定面積を有する平板部20aと、それを支持するための支持脚部20bとを有しており、平板部20aの上面にDVD装置12が装着される(図4及び図6参照)。また、平板部20aの下面には、ハードディスク装置13が装着される(図4及び図6参照)。
以上のように、本体1内に組み込まれる各種の装置及び電子部品のうち、CPU21及び第1チップ部品22は、ダクト部材30の内部に配置される一方、CPU21及び第1チップ部品22以外の、DVD装置12、ハードディスク装置13、音声制御用カード24、及び電源回路部品25等は、本体1内部であってダクト部材30以外の空間部に配置されることになる。
次に、このパソコンの放熱構造の作用について、図7及び図8を参照して説明する。なお、説明の便宜上、図7ではケース8及びDVD装置12が、図8ではケース8がそれぞれ省略されている。
このパソコンでは、電源スイッチ3が操作されると、図示しないファン駆動回路から排気用ファン18に対して駆動信号が出力される。これにより、排気用ファン18は、回転駆動され、ダクト部材30内部の空間部における空気を外部に放出させる。
この場合、ダクト部材30の内部には、CPU21及び第1チップ部品22が配置されているため、それらが発熱することにより熱せられた空気は、図7の矢印A1に示すように、排気用ファン18の吸引力によってダクト部材30の内部の空間部31(以下、「ダクト内空間部31」という。)を移動し、排気用ファン18及びパンチング穴17を介して外部に放出される。
ここで、ダクト部材30の後方側端部に直接的に排気用ファン18が設けられているため、ダクト内空間部31における空気の移動速度は、本体1内部であってダクト部材30以外の空間部32(以下、「ダクト外空間部32」という。)における空気の移動速度に比べ大となる。したがって、ダクト内空間部31における空気を速やかに外部に放出することができる。また、ダクト部材30の内部には、CPU21や第1チップ部品22等の比較的発熱量の多い部品が配置されているので、CPU21のCPU用ヒートシンク27や第1チップ部品22の第1チップ部品用ヒートシンク26等から発せられる熱を効果的に外部に放出することができる。これにより、CPU21や第1チップ部品22のさらなる温度上昇を抑制することができる。
また、ダクト部材30に形成された第1開口30aによって、ダクト外空間部32における空気は、図7に示すように、排気用ファン18が回転駆動されることにより、第1開口30aからダクト部材30の内部に引き込まれる。ダクト外空間部32における空気がダクト内空間部31に吸入されることにより、下部シャーシ6の前方側に形成された複数のパンチング穴15からは、外部の空気が本体1内部へと吸入される。
すなわち、図7の矢印A2に示すように、下部シャーシ6に形成された複数のパンチング穴15から、ダクト外空間部32、ダクト部材30の第1開口30a、ダクト内空間部31、排気ファン18、及び本体1の外部までといった空気の流通経路が形成されることになる。そして、空気の流通経路の途中に配置された装置や電子部品から発せられる熱は、上記空気の流通経路に沿って外部に放出されることになる。
つまり、パンチング穴15と第1開口30aとの間の略直線状領域における空気の流通経路に配置されている、DVD装置12、ハードディスク装置13、及び第2チップ部品23等から発せられる熱は、ダクト内空間部31に引き込まれる。そして、それらの熱は、排気ファン18によってダクト内空間部31から外部に放出される。したがって、ダクト外空間部32における装置及び電子部品のさらなる温度上昇を抑制することができる。
また、ダクト部材30に形成された第2開口30bにより、ダクト外空間部32における空気は、図7の矢印A3に示すように、第2開口30bからもダクト部材30内に引き込まれる。すなわち、排気用ファン18が駆動することにより生じさせるダクト内空間部31の空気の流れによって、下部シャーシ6に形成された複数のパンチング穴15の外部の空気は、当該パンチング穴15を介してダクト外空間部32に流入し、ダクト外空間部32を経由してダクト部材30の第2開口30bからダクト内空間部31に進入するようになる。
これにより、パンチング穴15と第2開口30bとの間の略直線状領域に配置されている、DVD装置12、ハードディスク装置13、及び第2チップ部品23等から発せられる熱は、ダクト内空間部31に引き込まれ、これらの装置及び電子部品のさらなる温度上昇を抑制することができる。
このように、ダクト部材30とマザーボード14との間に形成される第1開口30a及び第2開口30bによって、ダクト外空間部32における空気をダクト部材30内に引き込むことができる。すなわち、ダクト部材30の内部に配置されたCPU21や第1チップ部品22だけでなく、パンチング穴15と第1開口30a又は第2開口30bとの間の略直線状領域における空気の流通経路に配置された、DVD装置12、ハードディスク装置13、及び第2チップ部品23等の装置や電子部品の温度上昇を抑制することができる。
上記構成によれば、排気用ファン18を一つだけ用いることにより、装置や電子部品の温度上昇を効果的に抑制することができる。したがって、従来の電子機器に比べ、排気用ファンの数を減少させることができ、コストの低減化を図ることができる。また、排気用ファン18を一つだけ用いることにより、このパソコンの静音化に寄与することができる。
図9は、本発明の第2実施形態に係るパソコンのダクト部材の斜視図である。この第2実施形態のパソコンでは、ダクト部材の形状が第1実施形態に係るパソコンと異なっている。すなわち、第2実施形態のパソコンに係るダクト部材30Aは、左側面下部の前方側から後方側にかけて広がるように開口が形成されている。
すなわち、図9に示すように、ダクト部材30Aの左側面においては、第1開口30aの後方側に支持片30dが形成されている。支持片30dは、ダクト部材30Aをマザーボード14に装着するときダクト部材30Aを支持するためのものである。支持片30dの後方側には、ダクト部材30Aの後方側端部にわたって広がった第3開口30eが形成されている。すなわち、第3開口30eは、第1開口30aの部分を除き、ダクト部材30Aの左側面のほぼ全域にわたる開口とされている。その他の構成については、第1実施形態の構成と略同様である。
この第3開口30dによって、ダクト外空間部32の空気をダクト内空間部31に引き込むことができる。すなわち、排気用ファン18が駆動されると、図10に示すように、ダクト内空間部31における空気は、排気用ファン18に引き込まれて外部に放出される(矢印B1,B2参照)。また、第1開口30a及び第3開口30eは、ダクト部材30Aの左側面全体にわたって形成されているため、ダクト外空間部32における空気は、第1開口30a及び第3開口30eを介してダクト内空間部31に引き込まれる(矢印B3参照)。
したがって、この第2実施形態においても、パンチング穴15と第1開口30a及び第3開口30eとの間の略直線状領域における空気の流通経路に配置された、DVD装置12、ハードディスク装置13、及び第2チップ部品23等の装置や電子部品の温度上昇を抑制することができる。特に、第2実施形態に係るダクト部材30Aでは、左側面下部の前方側から後方側にかけて広がるように開口が形成されているため、DVD装置12、ハードディスク装置13、及び第2チップ部品23等から発せられる熱を効果的に放出することができる。
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、排気用ファン18の回転数は、放熱効果を高めることができるものであれば、可能な限り、回転数を低くして駆動させればよい。これにより、さらなる静音性の向上が図られる。
また、上記した各種の電子部品及び装置の配置位置あるいはダクト部材30,30Aの配置位置は、上記した実施形態に限るものではない。また、上記実施形態のダクト部材30,30Aは、上記した形状に限るものではない。例えば、ダクト部材30,30Aは、空気の流れを考慮して例えば半円筒状の流線型に形成されていてもよい。
パンチング穴15の形状位置は、上記実施形態に限るものではなく、マザーボード14の大きさやパンチング穴15との位置関係も上記実施形態に限るものではない。また、図9に示すダクト部材30Aは、支持片30dを備えない形状であってもよい。
第1実施形態に係る電子機器の放熱構造に係るパソコンの透過斜視図である。 図1に示すパソコンの分解斜視図である。 図1に示すパソコンの上面図である。 図3におけるA−A矢視図である。 ダクト部材の斜視図である。 図3におけるB−B矢視図である。 空気の流れを説明するための図である。 空気の流れを説明するための図である。 第2実施形態に係る電子機器の放熱構造に係るパソコンのダクト部材の斜視図である。 空気の流れを説明するための図である。 従来のパソコンの斜め後方から見た斜視図である。
符号の説明
1 本体
5 前面パネル
6 下部シャーシ
7 後面パネル
8 カバー
12 DVD装置
13 ハードディスク装置
14 マザーボード
15,17 パンチング穴
18 排気用ファン
21 CPU
22 第1チップ部品
23 第2チップ部品
24 音声制御用ボード
26 第1チップ部品用ヒートシンク
27 CPU用ヒートシンク
30,30A ダクト部材
30a 第1開口
30b 第2開口
30e 第3開口
31 ダクト内空間部
32 ダクト外空間部

Claims (6)

  1. 内部に複数の発熱部材が配設された本体と、
    所定方向に延びかつ一方端に排気口を有する半筒状の形状を有し、前記本体内に前記複数の発熱部材のうち一部の発熱部材を覆うようにして設けられ、かつ前記排気口に内部の空気を放出するためのファンが設けられるダクト部材と、を有する電子機器の放熱構造であって、
    前記ダクト部材は、その側面に第1開口が形成されており、
    前記本体は、その外面に外部の空気を吸入するための吸入口が形成されており、
    前記本体の吸入口と前記ダクト部材の第1開口とを結ぶ略直線状の領域に、前記複数の発熱部材のうち残りの発熱部材が配設されていることを特徴とする、電子機器の放熱構造。
  2. 前記第1開口は、前記ダクト部材の他方端近傍の側面に形成されている、請求項1に記載の電子機器の放熱構造。
  3. 前記ダクト部材は、その一方端近傍の側面に第2開口が形成されており、
    前記本体の吸入口と前記ダクト部材の第2開口とを結ぶ略直線状の領域には、前記複数の発熱部材のうち残りの発熱部材が配設されている、請求項2に記載の電子機器の放熱構造。
  4. 前記第1開口は、前記ダクト部材の側面であってその他方端から中央部にかけて広がるように形成されている、請求項1に記載の電子機器の放熱構造。
  5. 前記ダクト部材は、その形状が他端から一端に向けて拡幅するようにテーパ状に形成されている、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子機器の放熱構造。
  6. 前記吸入口は、前記本体の下面に形成された複数の小孔によって構成されている、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子機器の放熱構造。
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JP2013016569A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 冷却機構体
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