JP2005267842A - 記憶媒体を保持する装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 例えばハードディスクのような記憶媒体を、特に振動および衝撃ならびに圧力(気圧)変動および過熱現象から保護することのできる、少なくとも1つの記憶媒体を保持するための装置の提供。
【解決手段】 少なくとも1つの記憶媒体1を保持するための装置は、内部に支持構造2が配置されるハウジング4を有する。支持構造2は、振動減衰装置3によって振動が減衰される状態でハウジング4に連結される。記憶媒体1は支持構造2に配置される。記憶媒体1は外気から気密に密閉される。冷却要素5は記憶媒体1を冷却するために設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも1つの記憶媒体を保持するための装置に関する。
一般的な従来技術によれば、記憶媒体、例えばハードディスクの形態の大容量記憶装置を配置するための装置は既知であり、この装置では、記憶媒体はハウジングに連結されるホルダに導入される。この場合、記憶媒体から読み出すまたは記憶媒体に書き込むためのヘッドが退避位置にあるならば、通常、衝撃、振動および揺動により記憶媒体が妨害されることはない。しかしながら、読み出しまたは書き込みのためにハードディスクヘッドが使用されるとすぐに、振動、揺動および/または衝撃により記憶媒体は損傷または破壊され得る。衝撃、揺動および振動には種々の原因があり、衝撃、揺動および振動は非常に幅広い異なる用途で生じる。この場合、通常これらの負荷は、記憶媒体が陸上車両、船舶または航空機で使用される場合に生じることが予想され、それらの負荷がかかっている間に情報を記憶媒体に書き込んだり記憶媒体から読み出さなければならない。
このような振動環境下で、さらに記憶媒体からデータを読出すまたは記憶媒体に書込むことを可能にするために、それに見合った高額な専用のハードディスクが既知である。この専用のハードディスクは、確かに衝撃、揺動、振動に対するある程度の耐久性を備えているものの、データ送信速度が低いものである。したがって、この場合の1つの欠点は、適切な送信速度を実現する標準規格の製品として市販されている簡単で低価格のハードディスクを使用できないことであり、そのためコストが何倍も増加する。
特に、記憶媒体がフライトデータレコーダであり、その目的が撮影飛行(photographic flight)中にデジタルカメラからの大量のデータを記憶することである場合にも、前述した専用のハードディスクが使用される。このデータは、例えば画像データ、ミッションデータ等の画像に関する補足データ、システム情報、または一般的な後処理情報であり得る。この場合、記憶媒体は一般的に「デジタルマッピングカメラ」用の大容量記憶装置である。
すべての記憶ユニットは航空機に機械的に固定され、すべての必要なケーブルに電気的に接続される。電気的および機械的に、すべてのフライトデータレコーダは画像データ接続部を介してデジタルカメラに接続される自律ユニットである。さらに、監視データ入力部、監視データ出力部および供給電圧入力部、供給電圧出力部および直列接続で構成される。
フライトデータレコーダは、飛行中に画像データを記憶する。着陸後、フライトデータレコーダは取外され、画像データが地上の大容量記憶装置にコピーされる。コピープロセスおよびそれに続くフォーマット後、フライトデータレコーダはさらなる撮影飛行に再び自由に利用することができる。
しかしながら、記憶媒体をフライトデータレコーダとして使用するこの場合の1つの欠点は、高度が高くなると記憶媒体の周囲の気圧が下がり、したがって記憶媒体が正しく動作するのに要する最小許容気圧より低い気圧が生じ得ることである。
記憶媒体を保持するための既知の装置では、ハードディスクに発生する熱を確実に放熱することができないという問題もある。
フライトデータレコーダとしての使用に関して述べた問題は、この分野だけではなく、記憶媒体が揺れの激しい環境で使用される他の分野でも生じる。例として、軍事分野、産業分野または当該技術分野内の用途における、そのコンテクスト(つまり振動環境下)での用途についても起こり得る問題である。
したがって、本発明は、少なくとも1つの記憶媒体を保持するための保持装置であって、従来技術の上記欠点を解決し、かつ記憶媒体を特に振動および衝撃ならびに圧力(気圧)変動および過熱現象から保護する、少なくとも1つの記憶媒体を保持するための装置の提供を目的としている。
本発明によると、この目的は、記憶媒体が、ハウジングに連結される支持構造に配置され、ハウジングが支持構造を包囲し、振動減衰装置によって振動が減衰される状態で、記憶媒体が外気から気密に密閉され、冷却要素が記憶媒体を冷却するために設けられることで達成される。
本発明による記憶媒体の配置により、記憶媒体が振動、揺動および衝撃から保護される。したがって、記憶媒体は比較的簡単で低コストの標準規格のハードディスクにすることができる。したがって、書込みか読出しの何れかに使用される、ハードディスクやハードディスクヘッドの何れかを、専用に製造する必要がなく、よってコスト効率を良くすることができる。記憶媒体は、支持構造を介して振動が減衰される状態で設けられるため、すべての振動減衰装置を取外すことなく記憶媒体を簡単に取り替えることができる。記憶媒体を変える場合、あるいは記憶媒体を修理のためにまたは容量が原因で取り替える場合も、振動減衰装置および支持構造は、そのままの状態にすることができる。この場合、振動減衰装置が動的に構成されるようにすることが有利である。
数値計算および数値実験により、好ましくは市販のワイヤケーブル振動ダンパーの形態である2つ以上の防振装置を有する振動減衰装置の改良が、衝撃および振動を減衰しかつ吸収するのに特に適することが示されている。
本発明による記憶媒体は、外気から気密に密閉されるため、これにより、例えば航空機で使用される場合に高度が変化しても、記憶媒体領域の圧力(気圧)が下がることを防ぎ、したがって記憶媒体が正しく動作することができなくなるような圧力(気圧)が生じる可能性を防ぐ。
さらにこれにより、低い適温で、記憶媒体の動作にとって許容できない相対湿度の増加を引き起こし得る水分が支持構造に溜まる可能性を防ぐことができる。
本発明による解決法は、記憶媒体の使用中に定期的に起こる、その記憶媒体の使用により発生する熱の冷却および放熱の問題も同様に解決する。この目的のために、外気から気密に密閉された記憶媒体を冷却する冷却要素が使用される。記憶媒体が外気から気密に密封されるように配置される場合、その記憶媒体を冷却することが特に重要であるが、その理由は、そうしなければ記憶媒体が過熱し、したがって損傷するのを確実に防ぐことができないためである。
本発明による装置は、2つ以上の記憶媒体を保持するためにも使用することができる。この目的のために、例えば2つ以上のハードディスクドライブを機械的および電気的に組み合わせて容易に交換できるユニットを形成して、支持構造に配置することができる。他の構成としては、2つ以上の支持構造を1つのハウジング内に配置することもできる。
支持構造を同様に、電気システム機器、例えば電力供給ユニット、インタフェース、コントローラまたはラピッドコントローラ等を保持するために使用することが有利である。実験では、振動および衝撃から保護される配置は、これらの電気システム機器にとっても有利であることが見出されている。
本発明による装置は、記憶媒体が航空機でフライトデータレコーダの構成要素として使用される場合に、画像データおよびさらなるデータを記憶するのに特に適している。内部に支持構造が記憶媒体とともに配置されるハウジングが、航空機に接続されるアダプタに取付けるための手段を有することが有利である。
本発明による装置を種々の航空機のタイプで簡単に使用することを可能にするためには、アダプタに取付けるためのハウジングの一実施形態が特に適することが見出されている。この場合、アダプタは航空機にしっかりと接続され得るため、本発明による装置およびハウジングは適切なガイドを与えられる。この場合、生じる衝撃、揺動および振動は、支持構造とハウジングとの間の振動減衰装置によって吸収されるため、ハウジングが耐衝撃性でありかつ振動から保護されるようにハウジングを配置する必要がない。この場合、信号か供給電圧の何れかを、伝達するか受け取るために、ハウジング4がアダプタ13の結合要素に接続できる結合要素を有することが有利である。
これにより、ハウジング内に位置する記憶媒体またはさらなるシステムモジュールと、例えばデジタルカメラまたは車両電源システムにつながるケーブル接続部との間で、特に簡単にかつ有利に電気的接触がなされる。この場合、上記ケーブル接続部との電気的接触は、ハウジングをアダプタに機械的に固定することで同時になされることが有利である。振動減衰装置が、ハウジングがアダプタに導入されることで生じる衝撃を補償すなわち吸収することも有利である。
数値計算および数値実験により、内部で記憶媒体が気密であるように構成される支持構造が特に適切であることが示されている。
これは、例えば支持構造が耐圧または気密ハウジングであることで達成することができる。したがって、記憶媒体は、簡単な形態で気密封入されるため、例えば航空機の飛行高度が変化する場合に生じる圧力(気圧)変動と無関係である。
本発明の改良では、この場合、支持構造を或る規定の大きさまで開くことができる手段を支持構造に設けて、(外気の圧力レベルが支持構造内部の圧力レベルより高い場合は)空気が支持構造へ流れるようにすることを可能にすることができる。これは原則として、支持構造が気密であるように構成されるにも関わらず、支持構造と外気との間で或る量の圧力損失が生じるのを防ぐことができないためである。実験から、圧力差が異なるため、高い高度で使用される場合は、単位時間当たり支持構造から流れ出る空気は、その時に支持構造に流れて戻ってくる空気よりも多い。この場合、極めて低い内部圧力を支持構造の画定された開口によって調整する。
一般的な従来技術から既知である乾燥剤カートリッジは、ガス交換中に支持構造の外側から内側へ移行して記憶媒体に悪影響を与え得る水分をなくすために使用することができる。
支持構造の気密改良では、コントローラを支持構造の外側に配置して備えることができる。
コントローラおよびさらなるシステム構成要素は気密な支持構造内に配置することもできる。しかしながら、このことは、圧力安定性を要するシステム構成要素に対してのみ価値があるか、または該システム構成要素に対して非常に有利な効果がある。
さらに、本発明の一構成改良では、熱伝導性要素を支持構造の内側と記憶媒体との間に配置して備えることができる。記憶媒体によって生じる熱は、熱伝導要素によって簡単に支持構造へ素早くかつ確実に放散される。この場合、熱伝導要素は、例えば伝熱マットであってもよい。
支持構造の外側に冷却リブを備えることが有利である。
実験により、冷却リブを備える支持構造の改良は、支持構造から外気への放熱を特に有利に行える。
冷却要素は主に、支持構造か、コントローラか、さらなるシステム構成要素の少なくとも何れかの外側を冷却するのに使用されるように配置または挿入されると有利である。この場合、冷却要素は、ハウジングの外側からの空気をハウジングへ導入または吸い込むファンとすることができる。この場合、ハウジングは外気との対流のための空気口開口を有する。この場合、支持構造か、コントローラか、さらなる構成要素の少なくとも何れかを包囲し、ファンによって生じる空気流がそれらを意図的に流れて通ることができる空気誘導板を使用することが有利であることも見出されている。
空気流を制御するために、ファンと、支持構造か、コントローラか、さらなるシステム構成要素の少なくとも何れかの間にバッフルクロスを備えることが有利であることも見出されている。この場合、バッフルクロスは、例えば繊維バッフルクロス(textile baffle cloth)であってもよく、ファンが効果のない領域へ空気流を供給することを防ぐ。バッフルクロスは、空気流を、放熱を必要とする領域に意図的に送ることを可能にする。
支持構造を気密にした実施形態の代替として、本発明の一構成改良では、ハウジングが気密であるようにすることもできる。この場合、支持構造は、ハウジングに封入されたガス媒体(例えば空気)を記憶媒体の周りに循環することができるように構成することができる。これは、ある特定の用途に有利であると考えられ得る一実施形態である。
しかしながら、一般的に実験により、支持構造の内部が収納すべき記憶媒体とできるだけ十分に一致する気密構成が特に適することが示されている。ハウジングを気密にした実施形態は、発熱要素を直接冷却するための外部冷気を使用することができないという欠点を有する。熱を気密ハウジングに放出し、その後、気密ハウジングから外部環境へ熱を放散する場合には、気密ハウジングに収容されるシステム構成要素をただ単に、受動的にしか冷却することができない。この場合、冷却要素、例えばファンを気密ハウジング内に配置することによって、能動的に冷却を高めることができる。この場合、冷却要素は気密ハウジング内でガス媒体を循環するために使用することができ、したがってハウジングへの放熱を高めることができる。この場合、バッフルクロス、好ましくは繊維バッフルクロスをガス媒体の循環を制御するのに使用してもよく、それによって、発熱するシステム構成要素、好ましくは記憶媒体が気密ハウジング内でファンによって冷却される。
本発明の有利な改良および発展は他の従属請求項に見出すことができる。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明による、少なくとも1つの記憶媒体1を保持するための装置を示す。本実施形態の記憶媒体1は、ハードディスク記憶装置である。ハードディスク記憶装置は、撮影飛行中にデジタルカメラから得たデータを記憶するのに使用される。一般的な従来技術として、このようなデータを記録するデジタルカメラは既知であるため、ここでは詳細に説明しない。原則として、本発明による装置は、確実に記憶媒体に対するデータの書込みと読出しが必要な、幅広い様々な分野での使用に適する。本発明による装置は、記憶媒体からのデータ読出しの間または記憶媒体へのデータ書込みの間に、その記憶媒体が衝撃、振動、揺動および/または圧力変動を受けやすい技術分野での使用に適する。
その一例として、以下で説明する本実施形態では、航空機で画像データを記録するために使用されるフライトデータレコーダでの用途を示す。
一般的な従来技術から、下記の実施形態に含まれる要素の幾つかは既知であるため、以下の説明では本発明にとって重要なそれらの要素の特徴のみを詳細に説明する。
以下の実施形態における記憶媒体は、市販のハードディスク1である。
図1からわかるように、ハードディスク1は、支持構造2に配置され、振動減衰装置3によって振動が減衰される状態とされる。そして、支持構造2は、支持構造2を包囲するハウジング4に連結される。ハードディスク1は、外気から気密に密閉されるが、この点は詳細に説明しない。冷却要素5はハードディスクを冷却するのに設けられる。図1に示すようなハードディスク1の気密な、すなわち圧力分離した(pressure-isolated)配置は、支持構造2が気密であることによって提供される。支持構造2はハードディスク1の外形寸法と実質的に一致する内部領域を有する。支持構造2の内側とハードディスク1との間には、熱伝導要素6を備えている。図1では、この場合、熱伝導要素は伝熱マット6(熱伝導性マット6)である。ハードディスク1の動作中に生じる熱は、ハードディスク1から伝熱マット6を介して素早くかつ確実に移行され、支持構造2へ伝わる。その吸収された熱は支持構造2から外部へ放出される。支持構造2の外側には冷却リブ7を備えている。この冷却リブ7によって支持構造2の表面積が大きくなり、支持構造2の表面から熱を素早く放熱するプロセスを促進することができる。
図1では、冷却要素5は本質的に支持構造2の外側を冷却することを意図している。本実施形態における冷却要素は、ハウジング4に取付けられたファン5である。ファン5は、通気に要する空気をハウジング4の外側の外気から引込む。引込まれた空気は、ファン5から支持構造2の方向に進む、すなわち吹き抜ける(ventilated)ため、空気は支持構造2のできるだけ広い表面積を通って流通するようになっている。外気との対流のために、ハウジング4は空気口開口8とともにファン5の吸入口を有する。ファン5と支持構造2との間の空気流を制御するために、繊維バッフルクロス9が設けられる。繊維バッフルクロス9は、支持構造2がファン5によって生じる空気流の中間に位置するように引き伸ばされる。繊維バッフルクロス9に加えて、図1で示される実施形態では、同様にファン5によって生じる空気流が、支持構造2上を適切な通気路を通って進むようにするための誘導板10も備える。この場合、図1で示すように、繊維バッフルクロス9がファン5と誘導板10との間で引き伸ばされる。
誘導板10は、支持構造2の冷却リブ7上に設けられるか、または冷却リブ7に隣接して設けられる。このため、誘導板10および冷却リブ7が通気路を形成し、その通気路を通って、ファン5によって生じる空気流が流れて支持構造2の外側を冷却することができる。
図1からわかるように、コントローラ11が支持構造2の外側に配置される。コントローラ11に加えて、さらなるシステム構成要素も或る方法(詳細に説明されない)で支持構造2の外側に配置してもよい。また、システム構成要素は、支持構造2の気密な内部に配置することもできる。
図1からわかるように、ファン5は、支持構造2の外側に加えてコントローラ11も冷却するように調整される。したがって、コントローラ11は、誘導板10の内部に形成される1つの大きい通気路内に配置される。図1で示す矢印は、空気流の1つの考えられる通気路を示す。
図1および図5からわかるように、振動減衰装置3は2つ以上の防振装置3aを有する。例示の実施形態における防振装置は、市販のワイヤケーブル振動ダンパー3aである。この場合、これらのワイヤケーブル振動ダンパー3aは、ハードディスク1または支持構造2がハウジング4内で吊り下げられるように配置される。
また、図1からわかるように、ハウジング4は、航空機に接続されるアダプタ13に対する取付手段12を有する。この場合、本発明は、信号および/または供給電圧を伝達する/受け取るために、或る方法(詳細に説明しない)で、ハウジング4がアダプタ13の結合要素に接続できる結合要素を有するようにも提供することができる。
図1では、ファン5は、引込まれた空気を清浄するためにエアフィルタ14を有する。
図2は、揺動および振動が減衰される状態で、支持構造2をハウジング4(図2で図示されない)に連結するために、支持構造2の外側に8つのワイヤケーブル振動ダンパー3aを備えることを示す図である。この場合、コントローラ11は、支持構造2の1つの外面に配置される。図1で既に基本的に示したように、支持構造2は冷却リブ7を有する。支持構造2およびコントローラ11は2枚の誘導板10によって包囲されるため、冷却リブ7とともに、それに対応する冷却用の通気路を形成し、その通気路を通ってファン5によって生じる空気流を流すことができる(図2に示さず)。
図3は、図2で示す支持構造2の図を示し、支持構造2の片方が取り外されており、支持構造2の内部が示されるようになっている。図3で示す例示的な実施形態では、支持構造2の内部に2つのハードディスク1が配置される。この場合、ハードディスク1は、冷却リブ7を備える支持構造2の外側に面するハードディスク1の表面積ができるだけ大きくなるように配置される。既に述べた伝熱マットの形態の熱伝導要素6は、ハードディスク1と支持構造2の内側との間に配置される。
支持構造2は実質的に、2つ以上のネジで互いに連結可能な2つの半割体で構成される。支持構造2の2つの半割体は、実質的に分割シェルである。シール15が支持構造2の2つの分割シェルの間に配置され得る。これにより、内部に2つのハードディスク1を配置することができる十分に気密な支持構造2となる。
図4は、ハウジング4およびアダプタ13についての、1つの考えられる改良(他の実施形態)を示す。図4で示すように、ハウジング4をアダプタ13に連結するための手段12は、レバー12によって形成され、このレバー12によってハウジング4をアダプタ13に固定することができる。必要であれば、この場合、レバー12はさらなる取付要素および/またはロック要素によって支持することができる。ハウジングにはハンドル16を備えており、ハンドル16によって簡単に、ハウジング4をアダプタ13に挿入することができ、かつアダプタ13から再び取外すことができる。このような改良は、本発明による、航空機で画像データを保持するための装置の使用に特に適するが、その理由は、このような装置は、ハードディスク1を読出せるようにするために頻繁に取外さなければならないためである。
図5は、図1で示す代替的な改良(他の実施形態)を示す。図1および図5と同じ参照符号で示す要素は同じ機能を有し、図1とは対照的に図5のハウジング4が気密であるという相違点を除いて、類似におよび/または同一に構成される。
図5の場合、支持構造2は、ハウジング4に封入されるガス媒体(例えば空気)がハードディスク1の周りを循環するのを可能にする。この場合、ハウジング4に配置される他のシステム要素、例えばコントローラ11が、ハウジング4に封入されるガス媒体が循環することによって、冷却されるように設けられる。ファンの形態の冷却要素5がハウジング4に配置される。繊維バッフルクロス9が図1と同様にハウジング4内に設けられ、できるだけそのガス媒体の流れがハウジング4に収容されるそれらの要素をすべて、特に発熱しがちなハードディスク1の周りを通って冷却するように、ガス媒体の循環を制御することが意図される。
図5でわかるように、ファン5は、内部にハードディスク1が配置される支持構造2の内部からガス媒体を活発に吸い込むように支持構造2の外側に配置される。繊維バッフルクロス9は、支持構造2の内部から吸い出されたガス媒体を偏向させ、支持構造2のファン5とは反対側の領域へ送る。支持構造2に設けられた適切な開口により、ハードディスク1を冷却するためにガス媒体が再び支持構造2の内部へ流れることができる。図5で示す矢印は、1つの基本的に考えられるかつ有利な通気路を示す。バッフルクロス9およびファン5により、支持構造2の内部全体に(したがってハードディスク1も同時に)一定流量のガス媒体が生じる。ファン5、支持構造2の内部に収容されるシステム構成要素(ハードディスク1、コントローラ11等)、およびガス媒体の通気路は、熱がハウジング4へできるだけ多く伝わるように配置される。熱はハウジング4から周囲領域へ放出される。これにより冷却される。
本発明による解決法は、記憶媒体の圧力分離および振動減衰した取付けに特に適する。しかしながら、開発中、本発明による解決法の記憶媒体ではなく、そのような保持が有利であり得る他のシステム要素を使用することもできる。
気密な支持構造内に配置される記憶要素を備える、本発明の一実施形態による装置の概略図である。 外側に取り付けられたコントローラ、空気誘導板、および図示されないハウジングに取り付けるための振動減衰装置を備える支持構造の斜視図である。 ハードディスクの形態の2つの記憶媒体を備える支持構造の内部図である。 内部に本発明による装置のためのハウジングが挿入されているアダプタの斜視図である。 ハウジングが気密である、図1で図示された装置に対する、本発明による解決法の代替的な一改良(他の実施形態)を示す図である。

Claims (20)

  1. 少なくとも1つの記憶媒体を保持する装置であって、
    前記記憶媒体(1)をハウジング(4)に連結される支持構造(2)に配置するとともに、前記ハウジング(4)は前記支持構造(2)を包囲しており、
    前記記憶媒体(1)は、振動減衰装置(3)によって振動が減衰される状態で、外気から気密に密閉されるとともに放熱用の冷却要素(5)を備える、少なくとも1つの記憶媒体を保持するための装置。
  2. コントローラ(11)が前記支持構造(2)に配置される、請求項1記載の装置。
  3. 前記振動減衰装置(3)は2つ以上の防振装置(3a)を有する、請求項1または請求項2記載の装置。
  4. 前記防振装置はワイヤケーブル振動ダンパー(3a)である、請求項3記載の装置。
  5. 前記ハウジング(4)は、航空機に接続されるアダプタ(13)への取付手段(12)を有する、請求項1〜請求項4何れか1項記載の装置。
  6. 前記ハウジング(4)は、信号および/または供給電圧を伝達する/受け取るために、前記アダプタ(13)の結合要素に接続可能な結合要素を有する、請求項5記載の装置。
  7. 内部に前記記憶媒体(1)が配置される前記支持構造(2)は、気密である、請求項1〜請求項6何れか1項記載の装置。
  8. 前記コントローラ(11)は前記支持構造(2)の外側に配置される、請求項2または請求項7記載の装置。
  9. 熱伝導要素(6)が、前記支持構造(2)の内側と前記記憶媒体(1)との間に配置される、請求項7または請求項8記載の装置。
  10. 前記熱伝導要素は伝熱マット(6)である、請求項9記載の装置。
  11. 前記支持構造(2)の外側には冷却リブ(7)が設けられる、請求項7〜請求項10何れか1項記載の装置。
  12. 前記冷却要素(5)は、少なくとも前記支持構造(2)か、コントローラか、さらなるシステム構成要素の少なくとも何れかの外側を冷却する、請求項1〜請求項11何れか1項記載の装置。
  13. 前記ハウジング(4)は、外気との対流のための空気口開口(8)を有する、請求項1〜請求項12何れか1項記載の装置。
  14. 前記冷却要素は、前記ハウジング(4)の外側からの空気を前記ハウジング(4)に導入するファン(5)の形態である、請求項1〜請求項13何れか1項記載の装置。
  15. 前記ファン(5)と前記支持構造(2)との間の空気流を制御するバッフルクロス(9)を備える、請求項14記載の装置。
  16. 前記支持構造(2)によって形成される内部領域が、前記記憶媒体(1)の外形と実質的に一致する、請求項7〜請求項15何れか1項記載の装置。
  17. 前記ハウジング(4)は気密である、請求項1〜請求項6何れか1項記載の装置。
  18. 前記支持構造(2)は、前記ハウジング(4)に封入されるガス媒体を前記記憶媒体(1)の周りに循環させることができる、請求項17記載の装置。
  19. 前記冷却要素(5)は、前記ハウジング(4)内に配置されるファンである、請求項17または請求項18記載の装置。
  20. 前記ガス媒体の循環を制御するバッフルクロス(9)を備える、請求項17〜請求項19何れか1項記載の装置。
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