JP2005266529A - 表示装置の製造方法及び表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査用TFTによる信号遅延を抑止すると共に、容易に不良を検出することが可能な表示装置の検査方法を提供する。
【解決手段】表示領域24と表示領域24の周りに設けられた非表示領域とを有するアクティブマトリクス基板30を備えた液晶表示装置50の製造方法であって、基板上の表示領域24に表示用TFT1を形成すると共に、非表示領域に検査用TFT18及び22を形成するTFT形成工程と、検査用TFT18及び22に励起エネルギーを供給しながら、検査用TFT18及び22を介して表示用TFT1に検査信号を供給することにより、表示領域24の検査を行う検査工程と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置の製造方法及び表示装置に関するものである。特に、液晶表示装置の検査方法に係るものである。
近年、液晶表示装置は、薄型で且つ低消費電力であるという特徴を有するため、液晶テレビや携帯電話等の各種電子機器に用いられている。
この液晶表示装置は、複数の画素電極がマトリクス状に配設されたアクティブマトリクス基板と、共通電極を有する対向基板と、それら両基板間に挟持されるように設けられた液晶層と、を備える液晶表示パネルにより構成されている。
そして、液晶表示装置は、画像の最小単位である画素を構成する画素電極に、所定の電荷を書き込むことによって、画素電極と共通電極との間の液晶層に所定の電圧を印加して、その印加電圧の大きさに応じて液晶層の光学的変調を起こすことを利用して、画像の表示を行うものである。
ところで、液晶表示装置の製造においては、製造工程毎に、各基板に対して工程内の検査を行っている。これによって、欠陥を有する基板が後工程に流れて、材料や作業等の無駄が発生しないようにしている。
例えば、液晶表示パネルが完成して、ドライバICチップ等の実装部品を取り付ける前の段階には、点灯検査が行われる。
特許文献1には、一般的な液晶表示パネルの検査方法が開示されている。この液晶パネルの点灯検査の方法について、図面を用いて以下に説明する。
図6は、液晶表示パネル50aの平面模式図である。
この液晶表示パネル50aは、アクティブマトリクス基板30a及び対向基板40aと、それらの両基板間に挟持された液晶層と、を備えている。
このアクティブマトリクス基板30aは、その中央部分に表示領域24を有している。そして、その表示領域24には、相互に並行に延びるように設けられた複数のゲート線2と、それらのゲート線2と直交する方向に相互に並行に延びるように設けられた複数のソース線3と、ゲート線2及びソース線3の各交差部分に設けられた薄膜トランジスタ(TFT)と、各TFTに対応して一対のゲート線2及びソース線3で囲われる領域に設けられ、画素を構成する画素電極と、が配設されている。
また、表示領域24の外側の領域、つまり、非表示領域のうち、液晶表示パネル50a(アクティブマトリクス基板30a)の右辺部分には、ソース線3に沿って相互に並行に延びるように、奇数番目のゲート線2が接続された検査用ゲート信号入力線(奇数)19と、偶数番目のゲート線2が接続された検査用ゲート信号入力線(偶数)20とが設けられている。そして、アクティブマトリクス基板30aの右下部分には、検査用ゲート信号入力線(奇数)19の末端の検査入力端子19a、及び検査用ゲート信号入力線(偶数)20の末端の検査入力端子20aがそれぞれ設けられている。
さらに、アクティブマトリクス基板30aの上辺部分には、ゲート線2に沿って相互に並行に延びるように、赤色表示に係わるソース線3が接続された検査用ソース信号入力線(赤)14と、緑色表示に係わるソース線3が接続された検査用ソース信号入力線(緑)15と、青色表示に係わるソース線3が接続された検査用ソース信号入力線(青)16と、が設けられている。そして、アクティブマトリクス基板30aの右上部分には、検査用ソース信号入力線(赤)14の末端の検査入力端子14aと、検査用ソース信号入力線(緑)15の末端の検査入力端子15aと、検査用ソース信号入力線(青)16の末端の検査入力端子16aと、がそれぞれ設けられている。
また、アクティブマトリクス基板30aの左下部分には、対向基板40aの共通電極に共通電極信号入力用導電部25を介して接続された検査入力端子25aが設けられている。
さらに、アクティブマトリクス基板30aの左辺部分には、各ゲート線2に接続されようにゲートドライバ実装領域12aが、同じく下辺部分には、各ソース線3に接続されようにソースドライバ実装領域13aが、それぞれ構成されている。
この液晶表示パネル50aの検査に際しては、まず、対向基板40aの共通電極に接続された検査入力端子25aに一定の共通電極検査信号を入力しながら、ゲート線2に接続された検査入力端子19a又は19bに所定のゲート検査信号を入力してゲート線2に接続されたTFTをオン状態にする。そして、ソース線3に接続された検査入力端子14a、15a及び16aのうちのいずれかに所定のソース検査信号を入力してTFTを介して特定の画素電極に所定の電荷を書き込む。
このとき、画素電極と共通電極との間で構成される液晶容量には所定の電圧が印加され、その画素電極で構成された画素が点灯状態になる。このように、検査入力端子19a及び19bにゲート検査信号を、検査入力端子14a、15a及び16aにソース検査信号を、選択的に入力して適宜画素を点灯させることによって液晶表示パネル501aの点灯検査が行われる。
そして、このような検査を行った後に、この液晶表示パネル50aをダイシングやレーザ切断等の手段によって分断線Lに沿って分断し、検査用信号入力線(14、15、16、19及び20)及びその検査入力端子(14a、15a、16a、19a及び20a)が設けられた右辺部分及び上辺部分を切り離す。
ところが、この方法によると、分断にかかる工程が必要であるという問題の他に、分断によって生じる配線パターンの破片やガラス屑等によって新たな不良が発生する恐れがある。特に、分断時に静電気が発生し、その静電気によりTFTが静電破壊される可能性もある。
そこで、切断にかかる工程数の増加を回避する手段の一例として、検査信号を供給する配線を電気的に完全に導通しておくのではなく、その導通させたい部分にTFT等の検査用スイッチング素子を配置しておき、検査の際には、必要に応じてこの検査用スイッチング素子を導通させる信号を供給する方法が特許文献2及び3に提案されている。
特許文献2には、検査用スイッチング素子を液晶表示パネルの非表示領域に形成しておき、その検査用スイッチング素子を介して次々と信号を供給し、各画素を充電させた後、さらに、その検査用スイッチング素子を介して信号を次々と読み出して画面内の欠陥情報を電気的に検出する方法が開示されている。
この方法では、対向基板を貼り付ける前の工程という早期の段階で欠陥を検出できるので、不良発生による工程の無駄を省けるというメリットがある。しかしながら、この方法で点欠陥を検出する場合には、極めて微弱な電気信号を精度よく読み出す必要があるため、読み出しアンプの設計、回路シーケンス、及び画素のTFTの時定数と読み出し時間とのバランスの最適化等という困難な問題があるだけでなく、特に、表示ムラや低輝点を検出する場合には、電気的に検出された結果と実際に表示して検出された結果との整合が取れないという恐れがある。
そこで、同じく検査用のスイッチング素子を介して信号を供給して、従来どおりの点灯検査を可能にした技術が特許文献3に開示されている。
図7は、特許文献3に開示された液晶表示パネル50bの平面模式図である。なお、図6に示すものと実質的に同じ機能を有する構成要素を共通の符号で示し、その説明は省略する。
この液晶表示パネル50b(アクティブマトリクス基板30b)では、検査用配線として、図6の構成の他に、ゲート線検査用制御信号線21及びソース線検査用制御信号線17が、表示領域24の外周領域においてソース線3及びゲート線2に沿って、それぞれ設けられている。そして、アクティブマトリクス基板30bの右下部分には、ゲート線検査用制御信号線21の末端の検査入力端子21aが、アクティブマトリクス基板30bの左上部分には、ソース線検査用制御信号線17の末端の検査入力端子17aが、それぞれ設けられている。さらに、ゲート線2及びソース線3の末端には、検査用TFT22及び18が、それぞれ設けられている。
ゲート線2の末端に設けられたゲート線検査用TFT22は、そのゲート電極がゲート線検査用制御信号線21に、そのソース電極がゲート線2に、そのドレイン電極が検査用ゲート信号入力線(奇数)19又は検査用ゲート信号入力線(偶数)20に、それぞれ接続されている。
ソース線3の末端に設けられたソース線検査用TFT18は、そのゲート電極がソース線検査用制御信号線17に、そのソース電極がソース線3に、そのドレイン電極が検査用ソース信号入力線(赤)14、検査用ソース信号入力線(緑)15及び検査用ソース信号入力線(青)16のうちの何れかに、それぞれ接続されている。
この液晶表示パネル50bの検査に際しては、共通電極に接続された検査入力端子25aと、ゲート線検査用制御信号線21に接続された検査入力端子21aと、ソース線検査用制御信号線17に接続された検査入力端子17aと、検査用ゲート信号入力線(奇数)19に接続された検査入力端子19aと、検査用ゲート信号入力線(偶数)20に接続された検査入力端子20aと、検査用ソース信号入力線(赤)14に接続された検査入力端子14aと、検査用ソース信号入力線(緑)15に接続された検査入力端子15aと、検査用ソース信号入力線(青)16に接続された検査入力端子16aと、に検査信号を選択的に入力することにより、適宜画素を点灯させる。
特開平7−5481号公報 特開平3−142499号公報 特開平11−338376号公報
しかしながら、特許文献3に開示された点灯検査では、検査用TFT18及び22のスイッチング特性に関する問題点が考えられる。
具体的には、検査用TFT18及び22を介して検査信号を入力する場合、精度良く点灯検査を行うために、検査用TFT18及び22には、オン・オフ特性が良好なスイッチング特性が求められる。ところが、液晶表示パネルにおいては、通常、表示領域にある表示用TFTと、非表示領域にある検査用TFT18及び22とが同時に形成されるため、検査用TFT18及び22のスイッチング特性には制約がある。
例えば、検査用TFT18及び22に起因する信号遅延によって、液晶表示パネル50bの点灯検査の時には検出されなかった欠陥が、実際に、ドライバ実装領域12a及び13aにドライバICチップ等の実装部品を取り付けて、ある程度、液晶表示装置として組み上がった後に、画素欠陥、表示ムラ等の不良として検出される場合がある。
そのような場合には、液晶表示パネル50bの下辺の配置するゲート信号実駆動入力端子12b、ソース信号実駆動入力端子13b及び共通電極信号実駆動入力端子25bに、検査信号を入力する導電性ゴムを押し当て、その入力端子を介して直接信号入力を行って、簡易的な再検査も必要となる。
この再検査は、検査用TFT18及び22に起因する信号遅延は無視できるが、隣接するゲート線2及びソース線のリーク欠陥の検出が不可能である、単色表示検査を行うことが不可能である、導電性ゴムを押し当てるので接触抵抗差がある等の問題があり、十分な点灯検査は困難である。
特に、近年、液晶表示パネルの額縁領域(非表示領域)の狭小化によって、検査用TFTのサイズが制約されるという面や、また、液晶表示パネルの高精細化によって、ゲート線の線幅が狭くなり、その電気抵抗が増大してゲート信号の遅延が起こり易いという面からも、検査用TFTのスイッチング特性の問題が重要視されてきている。
一方、検査用TFTのスイッチング特性を向上させるために、検査用TFTを、表示用のTFTを形成する工程とは、別の工程で形成することも考えられるが、アクティブマトリクス基板の作製の工程数が大幅に増加し、製造コストのアップにつながるため、非現実的である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、検査用TFTによる信号遅延を抑止すると共に、容易に不良を検出することが可能な表示装置の検査方法を提供することにある。
本発明は、検査用薄膜トランジスタに励起エネルギーを供給しながら表示装置の検査を行うようにしたものである。
具体的に、本発明の表示装置の製造方法は、表示領域と該表示領域の周りに設けられた非表示領域とを有するアクティブマトリクス基板を備えた表示装置の製造方法であって、基板上の上記表示領域に表示用薄膜トランジスタを形成すると共に、上記非表示領域に検査用薄膜トランジスタを形成するTFT形成工程と、上記検査用薄膜トランジスタに励起エネルギーを供給しながら、該検査用薄膜トランジスタを介して上記表示用薄膜トランジスタに検査信号を供給することにより、該表示領域の検査を行う検査工程と、を備えていることを特徴とする。
上記の製造方法によれば、検査用薄膜トランジスタに励起エネルギーを供給しながら、表示領域の検査することになる。そのため、検査工程では、検査用薄膜トランジスタを構成する半導体膜中にキャリアが発生して、その半導体膜は電流が流れやすい状態になり、検査用薄膜トランジスタのオン電流が増加(オン抵抗が低下)する。これにより、表示用薄膜トランジスタに対して検査用薄膜トランジスタを介して検査信号を供給するようにしても、検査工程においては、検査用薄膜トランジスタのオン抵抗が、表示用薄膜トランジスタよりも低くなるので、検査用薄膜トランジスタによる信号遅延が抑止され、容易に不良を検出することが可能になる。
本発明の表示装置の製造方法は、上記励起エネルギーが、光エネルギーであってもよい。
上記の製造方法によれば、励起エネルギーが、光エネルギーであるので、検査用薄膜トランジスタに光を照射することにより、検査用薄膜トランジスタによる信号遅延が抑止される。
本発明の表示装置の製造方法は、上記励起エネルギーが、熱エネルギーであってもよい。
上記の製造方法によれば、励起エネルギーが、熱エネルギーであるので、検査用薄膜トランジスタを加熱することにより、検査用薄膜トランジスタによる信号遅延が抑止される。
本発明の表示装置の製造方法は、上記励起エネルギーが、光エネルギー及び熱エネルギーであってもよい。
上記の製造方法によれば、励起エネルギーが、光エネルギー及び熱エネルギーであるので、検査用薄膜トランジスタに光を照射すると共に、検査用薄膜トランジスタを加熱することにより、一層効果的に検査用薄膜トランジスタによる信号遅延が抑止される。
本発明の表示装置の製造方法は、上記検査工程の後に、上記検査用薄膜トランジスタを覆うように遮光手段を形成する遮光手段形成工程を、備えていてもよい。
上記の製造方法によれば、検査工程の後に、検査用薄膜トランジスタを覆うように遮光手段を形成するので、検査用薄膜トランジスタに対して、光によるリーク電流の発生を抑制することができる。
本発明の表示装置の製造方法は、上記遮光手段が、上記アクティブマトリクス基板の非表示領域に実装される実装部品によって構成されていてもよい。
上記の製造方法によれば、検査用薄膜トランジスタを、アクティブマトリクス基板の非表示領域に実装される実装部品で遮光することになるので、例えば、検査用薄膜トランジスタを覆う遮光膜を形成する工程を別途設ける必要がない。
本発明の表示装置は、表示領域と該表示領域の周りに設けられた非表示領域とを有するアクティブマトリクス基板を備えた表示装置であって、上記表示領域に複数設けられ、ゲート線及びソース線に接続された表示用薄膜トランジスタと、上記非表示領域に複数設けられ、上記ゲート線又はソース線を介して上記表示用薄膜トランジスタに接続された検査用薄膜トランジスタと、を備え、上記非表示領域には、上記検査用薄膜トランジスタに対向する部分位置に開口部を有するブラックマトリクスと、該ブラックマトリクスの開口部を覆う遮光手段と、が設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、検査用薄膜トランジスタが、ブラックマトリクスで覆われていないので、例えば、表示装置を検査する場合には、容易に、検査用薄膜トランジスタのみに励起エネルギーを供給することができる。そのため、検査用薄膜トランジスタの半導体膜中にキャリアが発生して、その半導体膜は電流が流れやすい状態になり、検査用薄膜トランジスタのオン電流が増加(オン抵抗が低下)する。これにより、表示用薄膜トランジスタに対して検査用薄膜トランジスタを介して検査信号を供給するようにしても、表示装置の検査の際には、検査用薄膜トランジスタのオン抵抗が、表示用薄膜トランジスタよりも低くなるので、検査用薄膜トランジスタによる信号遅延が抑止され、容易に不良を検出することが可能になる。
さらに、例えば、検査終了した後には、ブラックマトリクスの開口部を覆う遮光手段によって、検査用薄膜トランジスタを遮光することができる。そのため、検査用薄膜トランジスタに対して、光によるリーク電流の発生を抑制することができる。
本発明の表示装置は、上記遮光手段が、上記アクティブマトリクス基板の非表示領域に実装される実装部品であってもよい。
上記の製造方法によれば、検査用薄膜トランジスタを、アクティブマトリクス基板の非表示領域に実装される実装部品で遮光されているので、例えば、別途、検査用薄膜トランジスタを覆う遮光膜を形成する必要がない。
本発明の表示装置の製造方法は、検査用TFTに励起エネルギーを供給しながら、表示領域の検査することになる。そのため、検査工程では、検査用TFTの半導体膜中にキャリアが発生して、その半導体膜は電流が流れやすい状態になり、検査用TFTのオン電流が増加する。これにより、表示用TFTに対して検査用TFTを介して検査信号を供給するようにしても、検査工程においては、検査用TFTのオン抵抗が、表示用TFTよりも低くなるので、検査用TFTによる信号遅延が抑止され、容易に不良を検出することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態では、表示装置として、液晶表示装置を例示する。但し、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、他の構成であってもよい。
以下に、本発明の実施形態に係る液晶表示装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置50の平面模式図であり、図4は、液晶表示装置50を構成するアクティブマトリクス基板30の1つの画素を示す平面模式図であり、図5は、図4中のA−A’断面におけるアクティブマトリクス基板30の断面模式図である。
この液晶表示装置50は、アクティブマトリクス基板30及び対向基板40と、それらの両基板間に挟持された液晶層と、を備えている。
液晶表示装置50は、その中央部分に設けられた表示領域24と、その表示領域24の周りに設けられた非表示領域と、で構成されている。また、非表示領域のうち、対向基板40と重なっている領域は、額縁領域を構成している。
アクティブマトリクス基板30の表示領域24には、相互に並行に延びるように設けられた複数のゲート線2と、それらのゲート線2と直交する方向に相互に並行に延びるように設けられた複数のソース線3と、ゲート線2及びソース線3の各交差部分に設けられた表示用TFT1と、各表示用TFT1に対応して一対のゲート線2及びソース線3で囲われる領域に設けられ、画素を構成する画素電極5と、が配設されている。
また、上記非表示領域のうち額縁領域には、アクティブマトリクス基板30の右辺部分に、ソース線3に沿って相互に並行に延びるように、奇数番目のゲート線2が接続された検査用ゲート信号入力線(奇数)19と、偶数番目のゲート線2が接続された検査用ゲート信号入力線(偶数)20と、ゲート線検査用制御信号線21と、がそれぞれ設けられ、そして、各ゲート線2に接続されたゲート線検査用TFT22が複数設けられている。
同じく上記非表示領域のうち額縁領域には、アクティブマトリクス基板30の上辺部分に、ゲート線2に沿って相互に並行に延びるように、赤色表示に係わるソース線3が接続された検査用ソース信号入力線(赤)14と、緑色表示に係わるソース線3が接続された検査用ソース信号入力線(緑)15と、青色表示に係わるソース線3が接続された検査用ソース信号入力線(青)16と、ソース線検査用制御信号線17と、がそれぞれ設けられ、そして、各ソース線3に接続されたソース線検査用TFT18が複数設けられている。
同じく上記非表示領域のうち額縁領域には、アクティブマトリクス基板30の下辺部分に、対向基板40上の共通電極に接続された共通電極信号入力用導電部25が設けられている。
さらに、非表示領域のうち額縁領域の外側の領域には、アクティブマトリクス基板30の右下部分に、検査用ゲート信号入力線(奇数)19の末端の検査入力端子19a、検査用ゲート信号入力線(偶数)20の末端の検査入力端子20a、及びゲート線検査用制御信号線21の末端の検査入力端子21aがそれぞれ設けられている。
同じく額縁領域の外側の領域には、アクティブマトリクス基板30の右上部分に、検査用ソース信号入力線(赤)14の末端の検査入力端子14aと、検査用ソース信号入力線(緑)15の末端の検査入力端子15aと、検査用ソース信号入力線(青)16の末端の検査入力端子16aと、ソース線検査用制御信号線17の末端の検査入力端子17aと、がそれぞれ設けられている。
同じく額縁領域の外側の領域には、アクティブマトリクス基板30の左辺部分に、ゲート線2に接続されたゲートドライバ12aが設けられている。
同じく額縁領域の外側の領域には、アクティブマトリクス基板30の下辺部分に、ソース線3に接続されたソースドライバ13aと、ソースドライバ13aに接続されたソース信号実駆動入力端子13bと、ゲートドライバ12aに接続されたゲート信号実駆動入力端子12bと、共通電極信号入力用導電部25に接続された検査入力端子25aと、その検査入力端子25aに接続された共通電極信号実駆動入力端子25bと、がそれぞれ設けられている。
ゲート信号実駆動入力端子12b、ソース信号実駆動入力端子13b及び共通電極信号実駆動入力端子25bは、後述する点灯検査が完了して、ゲートドライバ12a及びソースドライバ13aを実装した後に、実駆動時に使用される入力端子である。
また、アクティブマトリクス基板30は、絶縁性基板7上に、ゲート絶縁膜8及び層間絶縁膜11が順に積層された積層構造となっている。
絶縁性基板7とゲート絶縁膜8との間の層間には、ゲート線2、各表示用TFT1に対応してゲート線2からソース線2の延びる方向に突出したゲート電極2a、容量線4、ゲート線検査用制御信号線21、ソース線検査用制御信号線17、検査用ゲート信号入力線(奇数)19及び検査用ゲート信号入力線(偶数)20が設けられている。
ゲート絶縁膜8と層間絶縁膜11との間の層間には、表示用TFT1を構成する半導体層9、ソース線3、ドレイン引出電極6、検査用ソース信号入力線(赤)14、検査用ソース信号入力線(緑)15及び検査用ソース信号入力線(青)16が設けられている。
半導体層9の上層には、各表示用TFT1に対応して、ソース電極10aと、ソース電極10aと対峙するようにドレイン電極10bとが設けられ、ソース電極10aの上層にはソース線3が、ドレイン電極10bの上層にはドレイン引出電極6が、それぞれ配置している。
層間絶縁膜11の上層には、ドレイン引出電極6にコンタクトホール5aを介して接続された画素電極5が設けられている。
ここで、ゲート線検査用TFT22は、表示用TFT1と実質的に同じ構成であり、そのゲート電極がゲート線検査用制御信号線21に、そのソース電極がゲート絶縁膜8に形成されたコンタクトホール(不図示)を介して検査用ゲート信号入力線(奇数)19又は検査用ゲート信号入力線(偶数)20に、そのドレイン電極がゲート絶縁膜8に形成されたコンタクトホール(不図示)を介して各ゲート線2に、それぞれ接続されている。
また、ソース線検査用TFT18は、表示用TFT1と実質的に同じ構成であり、そのゲート電極がソース線検査用制御信号線17に、そのソース電極が検査用ソース信号入力線(赤)14、検査用ソース信号入力線(緑)15及び検査用ソース信号入力線(青)16のうちの何れかに、そのドレイン電極が各ソース線3に、それぞれ接続されている。
ドレイン引出電極6は、容量線4が配設している領域まで延設され、容量線4と対向する部分が補助容量電極となっている。そして、その補助容量電極は、ゲート絶縁膜8を介して容量線4と共に補助容量を構成している。
対向基板40は、表示領域24のほぼ全面に設けられた共通電極と、カラーフィルタ層と、を有する。
カラーフィルタ層には、各画素に対応して、赤、緑及び青のうちの1色の着色層が設けられ、各画素間、表示用TFT1上、及び非表示領域には遮光膜としてブラックマトリクスが設けられている。ここで、非表示領域のブラックマトリクスは、検査用TFT18及び22に対応する位置に開口部23を有することにより、検査用TFT18及び22の上層には層間絶縁膜11のような光透過性の膜のみが存在して、遮光性の膜は存在しないことになる。
液晶層は、電気光学特性を有するネマチック液晶材料で構成されている。
このような構成の液晶表示装置50は、各画素電極5毎に1つの画素が構成されており、各画素において、ゲートドライバ12aからのゲート信号がゲート線2を介して表示用TFT1のゲート電極2aに送られて、表示用TFT1がオン状態になったときに、ソースドライバ13aからのソース信号がソース線3を介して表示用TFT1のソース電極10a及びドレイン電極10bに送られて、画素電極5に電荷が書き込まれ、画素電極5と共通電極との間で電位差が生じることになり、液晶層からなる液晶容量、及び補助容量に所定の電圧が印加されるように構成されている。そして、液晶表示装置50では、その印加電圧の大きさに応じて液晶分子の配向状態が変わることを利用して、外部から入射する光の透過率を調整することにより、画像が表示される。
次に、本発明の液晶表示装置50の製造方法について説明する。なお、以下の製造方法は代表例であり、これに限定されるものではない。
<アクティブマトリクス基板作製工程(TFT形成工程)>
図5に示す表示用TFT1周辺の断面模式図に基づいて、アクティブマトリクス基板の作製工程を説明する。
まず、ガラス基板等の絶縁性基板7上の基板全体に、アルミニウム等からなる金属膜(厚さ200nm程度)をスパッタリング法により成膜し、その後、フォトリソグラフィー技術(Photo Engraving Process、以下、「PEP技術」と称する)によりパターン形成して、表示領域24内に、ゲート線2、ゲート電極2a及び容量線4を、非表示領域に、ゲート線検査用制御信号線21、ソース線検査用制御信号線17、検査用ゲート信号入力線(奇数)19、検査用ゲート信号入力線(偶数)20、それらの検査入力端子21a、17a、19a及び20a、並びに、各検査用ソース信号入力線の検査入力端子14a、15a及び16aを形成する。
次いで、ゲート線2等が形成された基板全体に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により窒化シリコン膜(厚さ400nm程度)等を成膜し、ゲート絶縁膜8を形成する。
次いで、ゲート絶縁膜8が形成された基板全体に、CVD法により真性アモルファスシリコン膜(厚さ500Å程度)を成膜し、その後、PEP技術によりゲート電極2a上に島状にパターン形成して半導体膜9を形成する。
次いで、ゲート絶縁膜8の検査入力端子21a、17a、19a、20a、14a、15a、16a及びその他端子に対応する部分をエッチング除去し、コンタクトホール(不図示)を形成する。
次いで、半導体膜9が形成された基板全体に、リンがドープされたn+アモルファスシリコン膜(厚さ50nm程度)を成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、ソース電極10a及びドレイン電極10bを形成する。これにより、表示領域24に表示用TFT1が、額縁領域に検査用TFT18及び22がそれぞれ形成される。
ここで、半導体膜9は、上記のようにアモルファスシリコン膜から形成させてもよいが、直接、ポリシリコン膜を成膜させてもよく、また、アモルファスシリコン膜及びポリシリコン膜にレーザーアニール処理を行って結晶性を向上させてもよい。
次いで、ソース電極10a及びドレイン電極10bが形成されたゲート絶縁膜8上の基板全体に、アルミニウム等からなる金属膜(厚さ200nm程度)をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、表示領域24に、ソース線3、ドレイン引出電極6、非表示領域に、検査用ソース信号入力線(赤)14、検査用ソース信号入力線(緑)15及び検査用ソース信号入力線(青)16を形成する。
次いで、ソース線3等が形成された基板全体に、CVD法により窒化シリコン膜(厚さ300nm程度)等を成膜し、さらにスピン塗布法を用いて感光性アクリル樹脂(厚さ3μm程度)等を成膜して、層間絶縁膜11を形成する。
次いで、層間絶縁膜11のドレイン引出電極6に対応する部分をエッチング除去して、コンタクトホール5aを形成する。
次いで、層間絶縁膜11上の基板全体に、ITO(Indium Tin Oxide)膜からなる透明導電膜(厚さ100nm程度)をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、画素電極5を形成する。
次いで、画素電極5上の基板全体に、ポリイミド樹脂を厚さ100nm程度で塗布し、て、ラビング法により、その表面に配向処理を施し配向膜を形成する。
以上のようにして、アクティブマトリクス基板30が作製される。
<対向基板作製工程>
まず、ガラス基板等の絶縁性基板上に、顔料分散法等を用いて、カラーフィルタ層(厚さ3μm程度)を形成する。
次いで、カラーフィルタ層の上に、印刷法により、アクティブマトリクス層(厚さ1.5μm程度)を形成する。
次いで、アクティブマトリクス層上に、スパッタリング法により、ITO膜(厚さ100nm程度)を成膜した後、PEP技術等によりパターン形成して、共通電極を形成する。
次いで、共通電極を覆うように基板全面に、印刷法により、ポリイミド系樹脂を厚さ100nm程度で塗布し、ラビング法により、その表面に配向処理を施し配向膜を形成する。
以上のようにして、対向基板40が作製される。
<液晶表示パネル作製工程>
まず、アクティブマトリクス基板30及び対向基板40のうちの一方にスクリーン印刷により、熱硬化性エポキシ樹脂等からなるシール材料を液晶注入口の部分を欠いた枠状パターンに塗布し、他方の基板に液晶層の厚さに相当する直径を持ち、プラスチック又はシリカからなる球状のスペーサーを散布する。
次いで、アクティブマトリクス基板30と対向基板40とを貼り合わせ、シール材料を硬化させて、空の液晶表示パネルを作製する。
次いで、空の液晶表示パネルに、減圧法により液晶材料を注入した後、液晶注入口にUV硬化樹脂を塗布し、UV照射により、液晶材料を封止する。
以上のようにして、液晶表示パネルが作製される。
<検査工程>
図2は、液晶表示パネルを検査するための検査信号のタイミングチャートを示す模式図である。
検査工程では、液晶表示パネルの対向基板40側から、額縁領域にある検査用TFT18及び22に向けて、光を照射しながら、以下の検査信号を入力する。
額縁領域では、検査用TFT18及び22の上層に遮光性の膜が設けられてないので、検査用TFT18及び22を構成する半導体膜に光が照射される。そのため、検査用TFT18及び22の半導体膜中にキャリアが発生して、その半導体膜は電流が流れやすい状態になる。そして、検査用TFT18及び22のオン電流が増加して、オン抵抗が低下する。
図2(a)に示すように、検査入力端子21aを介してゲート線検査用制御信号線21に直流で+20Vの電位の制御検査信号を入力すると共に、図2(b)に示すように、検査入力端子17aを介してソース線検査用制御信号線17に直流で+20Vの電位の制御検査信号を入力する。これにより、検査用TFT18及び22をオン状態にする。
同時に、図2(d)に示すように、検査入力端子19aを介して検査用ゲート信号入力線(奇数)19に、バイアス電圧−10V、周期16.7msec、パルス幅500μsecの+15Vのパルス電圧のゲート検査信号を入力すると共に、図2(e)に示すように、検査入力端子20aを介して検査用ゲート信号入力線(偶数)20に、上記ゲート検査信号と同様な信号であって500μsecずれたゲート検査信号を入力する。このとき、奇数番目のゲート線2に接続された表示用TFT1と、偶数番目のゲート線2に接続された表示用TFT1とが500μsecずれて交互にオン状態になる。
ここで、上記ゲート検査信号のパルス幅は、ゲート線2の抵抗、検査用ゲート信号入力線(奇数)19の抵抗、検査用ゲート信号入力線(偶数)20の抵抗、(本発明により低抵抗化しているが)検査用TFT18及び22の抵抗、並びに、各配線の容量による信号遅延を考慮して、500μsecと長く設定している。これにより、表示用TFT1に十分な電圧を印加することができる。なお、ゲート線本数が240本の場合、実駆動時のパルス幅は、50μsecである。
同時に、図2(c)に示すように、各検査入力端子14a、15a及び16aを介して検査用ソース信号入力線(赤)14、検査用ソース信号入力線(緑)15及び検査用ソース信号入力線(青)16に、16.7msecごとに極性が反転する±3.5Vの電位のソース検査信号を入力する。これにより、各表示用TFT1のソース電極10a及びドレイン電極10bを介して、画素電極5に±3.5Vに対応した電荷が書き込まれる。
同時に、図2(f)に示すように、検査入力端子25aを介して共通電極に直流で−1Vの電位の共通電極検査信号を入力する。
これにより、液晶容量に所定の電圧が印加され、表示領域24中の全画素が点灯して、ノーマリーホワイト(電圧無印加時に白表示)の場合には、画面全体は白表示から黒表示になる。このとき、例えば、ドレイン電極10bと画素電極5との間で配線が断線していれば、画素電極5に所定の電荷を書き込むことができず、その画素は非点灯(輝点)になり、不良画素として検知される。この後、検知された不良画素の個数が一定数以下の場合には、公知の欠陥修正技術を用いて、その不良画素を修正する。
本実施形態では、検査用TFT18及び22に励起エネルギーとして光エネルギーを供給しながら、表示領域24の検査することになる。そのため、検査用TFT18及び22の半導体膜中にキャリアが発生して、その半導体膜は電流が流れやすい状態になり、検査用TFT18及び22のオン抵抗が低下する。これにより、表示用TFT1に対して検査用TFT18及び22を介して検査信号を供給するようにしても、検査用TFT18及び22のオン抵抗が、表示用TFT1よりも低くなるので、検査用TFT18及び22による信号遅延が抑止され、容易に不良を検出することが可能になる。
また、励起エネルギーとして光エネルギーの代わりに、熱エネルギーを供給してもよい。具体的には、局所的に加熱可能なヒータ等を用いて検査用TFT18及び22を加熱する。この熱エネルギーを用いる場合には、検査用TFT18及び22の上層、又は、対向基板の非表示領域にブラックマトリクス等の遮光性の膜があってもよい。
さらに、光エネルギーと熱エネルギーとを同時に供給してもよい。これによれば、検査用TFT18及び22のオン抵抗が一層低下して、より効果的に検査用TFTによる信号遅延を抑止することができる。
<遮光手段形成工程>
まず、検査工程において、良品と判定された液晶表示パネルに対して、ゲートドライバ12a及びソースドライバ12b等の実装部品を取り付ける。
このとき、ブラックマトリクスの開口部23に実装部品を取り付けて、その実装部品を検査用TFT18及び22を覆う遮光手段とすることにより、検査用TFT18及び22に対して、光によるリーク電流の発生を抑制することができる。これにより、アクティブマトリクス基板30の非表示領域に実装される実装部品で遮光されているので、例えば、検査用TFT18及び22を覆う遮光膜を形成する工程を別途設ける必要がない。
ここで、検査用TFT18及び22は、実駆動時には、画像表示に何ら寄与するものではない。しかしながら、画像表示のためには、各ゲート線2及びソース線3がそれぞれ電気的に独立して機能する必要があるので、間接的にそれらに接続された検査用TFT18及び22は、むしろ有害なものである。そのため、上記のように、検査用TFT18及び22を遮光する必要がある。
また、上記のように検査用TFT18及び22を実装部品で遮光するだけでなく、遮光性のテープ等を貼り付けることによって遮光してもよい。
次いで、ゲートドライバ12a及びソースドライバ13aを駆動するために必要な信号を供給するためのFPC(Flexible Printed Circuit)を取り付ける。
以上のようにして、本発明の液晶表示装置50が製造される。
次に、具体的に行った実験について説明する。
本発明の実施例として、上記の実施形態と同一の方法で、液晶表示パネルを作製した。
具体的には、半導体膜を構成する真性アモルファスシリコン膜の膜厚が500Åで、TFTのチャネル長(ソース電極とドレイン電極との間の半導体膜の長さ)が4μmで、及びその半導体膜の幅が10μmであるTFT(表示用TFT及び検査用TFT)を形成して液晶表示パネルを作製した。
このように作製した液晶表示パネルの検査用TFTに、ハロゲンランプを用いて5000lx(ルクス)までの光を照射しながら、そのときの検査用TFTのオン電流及びオン抵抗を測定した。
図3(a)は、光の照度と検査用TFTのオン電流との関係を示すグラフであり、図3(b)は、光の照度と検査用TFTのオン抵抗との関係を示すグラフである。この例では、検査用TFTのゲート電極及びソース電極には、それぞれ+10Vの電位の信号を入力した。
図3(a)及び(b)に示すように、光の照度の増加に伴って、オン電流が大きくなり、オン抵抗が小さくなった。例えば、光の照度が3500lxの場合には、オン電流が約1.2倍に、オン抵抗が約0.84倍になった。
また、上記光の照射と同時に、検査用TFTを85℃に加熱して、そのときのオン抵抗を測定した。その結果を表1に示す。ここで、表1中の数値は、25℃で光の照射を行わなかったとき(0lx)のオン抵抗を1とした相対値である。
Figure 2005266529
表1のように、検査用TFTを85℃に加熱した場合では、同条件の25℃の場合と比較して、オン抵抗はかなりの割合で小さくなった。例えば、500lx/85℃では、0lx/25℃よりも47%のオン抵抗となった。これにより、光エネルギーと熱エネルギーとを同時に供給することにより、検査用TFTのオン抵抗が一層低下することが確認された。
さらに、上記オン抵抗が47%となった結果に基づいて、7インチのVGA表示の液晶表示装置におけるゲート検査信号の時定数τを算出すると、その時定数τは、約17%低減されるという結果となった。具体的には、検査用TFTの抵抗を320kΩ、走査線の本数を482本、ゲート線1本当たりの容量を200pF、検査配線の抵抗を0.7kΩとして、「τ=(検査用TFTの抵抗/ゲート線の本数/2+検査配線の抵抗)×ゲート線の容量×ゲート線の本数/2」という関係式に代入して時定数τを算出した。
以上のように本発明によれば、検査用TFTに励起エネルギーを供給しながら、表示領域の検査することになる。そのため、検査工程では、検査用TFTの半導体膜中にキャリアが発生して、その半導体膜は電流が流れやすい状態になり、検査用TFTのオン電流が増加すると共にオン抵抗が低下する。これにより、表示用TFTに対して検査用TFTを介して検査信号を供給するようにしても、励起エネルギーの供給により検査工程においては、検査用TFTのオン抵抗が、表示用TFTよりも低くなるので、検査用TFTによる信号遅延が抑止され、容易に不良を検出することが可能になる。
また、容易に液晶表示パネルの不良を検出することが可能なため、画素欠陥及び表示むらの誤判定を少なくなり、精度のよい検査が可能となる。さらに、検査用TFTのオン抵抗が小さくなるので、検査用TFTを小さく形成して、額縁領域の縮小化も可能となる。
以上説明したように、本発明は、検査用TFTによる信号遅延が抑止されるので、検査用TFTを有する液晶表示パネルの検査方法について有用である。
本発明の実施形態に係る液晶表示装置50を示す平面模式図である。 本発明の実施形態に係る液晶表示装置50を検査するための検査信号のタイミングチャートを示す模式図である。 本発明の実施例で作製した液晶表示パネルの検査用TFTの特性を示すグラフであり、(a)は光の照度と検査用TFTのオン電流との関係を示すグラフであり、(b)は、光の照度と検査用TFTのオン抵抗との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る液晶表示装置50を構成するアクティブマトリクス基板30の1つの画素を示す平面模式図である。 図4中のA−A’断面におけるアクティブマトリクス基板30の断面模式図である。 従来の液晶表示パネル50aを示す平面模式図である。 従来の液晶表示パネル50bを示す平面模式図である。
符号の説明
1 表示用TFT
2 ゲート線
2a ゲート電極
3 ソース線
4 容量線
5 画素電極
5a コンタクトホール
6 ドレイン引出電極
7 絶縁性基板
8 ゲート絶縁膜
9 半導体層
10a ソース電極
10b ゲート電極
11 層間絶縁膜
12a ゲートドライバ(実装領域)
12b ゲート信号実駆動入力端子
13a ソースドライバ(実装領域)
13b ソース信号実駆動入力端子
14 検査用ソース信号入力線(赤)
15 検査用ソース信号入力線(緑)
16 検査用ソース信号入力線(青)
17 ソース線検査用制御信号線
18 ソース線検査用TFT
19 検査用ゲート信号入力線(奇数)
20 検査用ゲート信号入力線(偶数)
21 ゲート線検査用制御信号線
14a,15a,16a,17a,19a,20a,21a,25a 検査入力端子
22 ゲート線検査用TFT
23 開口部
24 表示領域
25 共通電極信号入力用導電部
25b 共通電極信号実駆動入力端子
30,30a,30b アクティブマトリクス基板
40,40a,40b 対向基板
50 液晶表示装置
50a,50b 液晶表示パネル

Claims (8)

  1. 表示領域と該表示領域の周りに設けられた非表示領域とを有するアクティブマトリクス基板を備えた表示装置の製造方法であって、
    基板上の上記表示領域に表示用薄膜トランジスタを形成すると共に、上記非表示領域に検査用薄膜トランジスタを形成するTFT形成工程と、
    上記検査用薄膜トランジスタに励起エネルギーを供給しながら、該検査用薄膜トランジスタを介して上記表示用薄膜トランジスタに検査信号を供給することにより、該表示領域の検査を行う検査工程と、
    を備えていることを特徴とする表示装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載された表示装置の製造方法において、
    上記励起エネルギーは、光エネルギーであることを特徴とする表示装置の製造方法。
  3. 請求項1に記載された表示装置の製造方法において、
    上記励起エネルギーは、熱エネルギーであることを特徴とする表示装置の製造方法。
  4. 請求項1に記載された表示装置の製造方法において、
    上記励起エネルギーは、光エネルギー及び熱エネルギーであることを特徴とする表示装置の製造方法。
  5. 請求項1に記載された表示装置の製造方法において、
    上記検査工程の後に、上記検査用薄膜トランジスタを覆うように遮光手段を形成する遮光手段形成工程を、備えていることを特徴とする表示装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載された表示装置の製造方法において、
    上記遮光手段は、上記アクティブマトリクス基板の非表示領域に実装する実装部品によって構成されていることを特徴とする表示装置の製造方法。
  7. 表示領域と該表示領域の周りに設けられた非表示領域とを有するアクティブマトリクス基板を備えた表示装置であって、
    上記表示領域に複数設けられ、ゲート線及びソース線に接続された表示用薄膜トランジスタと、
    上記非表示領域に複数設けられ、上記ゲート線又はソース線を介して上記表示用薄膜トランジスタに接続された検査用薄膜トランジスタと、を備え、
    上記非表示領域には、上記検査用薄膜トランジスタに対向する部分位置に開口部を有するブラックマトリクスと、該ブラックマトリクスの開口部を覆う遮光手段と、が設けられていることを特徴とする表示装置。
  8. 請求項7に記載された表示装置において、
    上記遮光手段は、上記アクティブマトリクス基板の非表示領域に実装される実装部品であることを特徴とする表示装置。
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