JP2005265094A - 複列斜接玉軸受およびピニオン軸支持用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外輪2の内周面に設けた大径と小径の軌道部2a,2bそれぞれと、内輪3の外周面に設けた大径と小径の軌道部3a,3bそれぞれとの間に複数の玉4A,4Bを介装し、互いの接触角θ1,θ2の傾きを同じ向きにしてなる複列斜接玉軸受1において、所定の予圧を付与した状態で使用する場合に、複列斜接玉軸受1に働くラジアル方向の圧縮荷重や、外輪2と内輪3とを軸方向に近づける向きのアキシアル荷重が増大したときに予圧が増大することを抑制し、軸受機能を安定化する。
【解決手段】大径列の玉4Aの接触角θ1を30度以上40度以下にし、かつ、大径列の玉4Aの直径d1と外輪2の大径軌道部2aの外端の大径肩部2cの径方向厚みCとの関係を、1≧C/d1≧0.75にした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、互いの接触角の傾きを同じ向きにした複列斜接玉軸受およびこの複列斜接玉軸受を用いたピニオン軸支持用軸受装置に関する。
例えば自動車等の車両に搭載されるデファレンシャルや四輪駆動車両に搭載されるトランスファ等では、それらのピニオン軸をハウジングの内周に二つの円すいころ軸受を介して支持している(例えば特許文献1参照。)。しかし、円すいころ軸受は、外輪および内輪と円すいころとの接触面積が大きく、かつ内輪の大鍔部との間ですべりが生じるため、回転抵抗が比較的大きい。
そこで、円すいころ軸受に比べて回転抵抗の小さい玉軸受を用いることが考えられるが、アキシアル荷重やラジアル荷重の負荷容量の大きな複列斜接玉軸受を用いるのが好ましい。この複列斜接玉軸受には、例えば図4に示すように、互いの接触角の傾き、つまり二つの作用線X1,X2の傾きを同じ向きにしたタンデム型と呼ばれるものがある。外輪81は大径軌道部82と小径軌道部83とを有し、大径軌道部82の外端に大径肩部84を、小径軌道部83の外端に小径肩部85を、大径軌道部82と小径軌道部83との間に中径肩部86を設けている。内輪91は大径軌道部92と小径軌道部93とを有し、大径軌道部92の外端に大径肩部94を、小径軌道部93の外端に小径肩部95を、大径軌道部92と小径軌道部93との間に中径肩部96を設けている。外輪81の大径軌道部82と内輪91の大径軌道部92との間に介装されてピッチ円直径D1が大きくなった列の玉80Aを大径列の玉と言う。また、外輪81の小径軌道部83と内輪91の小径軌道部93との間に介装されてピッチ円直径D2が小さくなった列の玉80Bを小径列の玉と言う。
近年では、デファレンシャルやトランスファのハウジングを軽量化のために鉄系金属に替えて軽合金(例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金等)で形成することがあるが、ピニオン軸を強度や剛性の関係より鉄系金属にしているので、ピニオン軸の支持に用いる複列斜接玉軸受に定位置予圧を付与している場合、ハウジングとピニオン軸との線膨張係数の差により、常温(例えば20℃)より低温になると複列斜接玉軸受の予圧が増大し、耐焼付き性が低下する傾向となる。
特開平10−220468号
本発明は、互いの接触角の傾きを同じ向きにした複列斜接玉軸受において、所定の予圧を付与した状態で使用する場合に、複列斜接玉軸受に働くラジアル方向の圧縮荷重や、外輪と内輪とを軸方向に近づける向きのアキシアル荷重が増大したときに予圧が増大することを抑制することを解決すべき課題としている。
本発明は、外輪の内周面に設けた大径と小径の軌道部それぞれと、内輪の外周面に設けた大径と小径の軌道部それぞれとの間に複数の玉を介装し、互いの接触角θ1,θ2の傾きを同じ向きにしてなる複列斜接玉軸受であって、大径列の玉の接触角θ1を30度以上40度以下にし、かつ、大径列の玉の直径d1と外輪の大径軌道部の外端の大径肩部の径方向厚みCとの関係を、1≧C/d1≧0.75にしたことを特徴としている。
本発明によると、外輪において最も肉厚が薄い大径肩部の肉厚を従来例に比べて厚くしているので、外輪の剛性が従来例に比べて向上する。しかも、大径列の玉の接触角を従来例に比べて大きくしているので、アキシアル荷重の負荷容量が従来例に比べて向上する。
このため、例えば本発明の複列斜接玉軸受に働くラジアル方向の圧縮荷重や、外輪と内輪とを軸方向に近づける向きのアキシアル荷重が増大したときでも、外輪の大径肩部が弾性変形しにくくなるとともに、外輪の特に大径軌道部が弾性変形しにくくなる。これらの相乗効果により、複列斜接玉軸受に働く荷重が増大したときでも当該複列斜接玉軸受に付与している予圧が増大することを抑制できるので、玉の転動動作が円滑となって軸受機能が安定する。
好ましくは、上記二列の玉それぞれの接触角θ1,θ2および直径d1,d2を同一にした。
本発明は、ピニオンギヤが一端に設けられた金属製のピニオン軸を、該金属より線膨張係数の大きい金属からなるハウジングの内周に二つの斜接型転がり軸受を介して支持し、この二つの斜接型転がり軸受を背面組み合わせとして、この二つの斜接型転がり軸受に定位置予圧を付与したピニオン軸支持用軸受装置であって、上記少なくともいずれか一方の斜接型転がり軸受を上記複列斜接玉軸受としたことを特徴としている。
この場合、仮に、常温より低温になると、ハウジングとピニオン軸との素材の線膨張係数の差が原因で複列斜接玉軸受に働くラジアル方向の圧縮荷重や、外輪と内輪とを軸方向に近づける向きのアキシアル荷重が増大するが、上述したように複列斜接玉軸受の外輪の剛性およびアキシアル荷重の負荷容量を従来例より向上させているので、外輪の大径肩部が弾性変形しにくくなるとともに外輪の特に大径軌道部が弾性変形しにくくなる。したがって、例えば環境温度が常温より低温になっても複列斜接玉軸受に付与している予圧が増大することを抑制できるから、温度低下に関係なくピニオン軸を回転抵抗少なく安定的に支持できる。
本発明は、ラジアル方向の圧縮荷重および、外輪と内輪とを軸方向に近づける向きのアキシアル荷重が増大したときでも、予圧の増大を抑制でき、玉の転動動作を円滑にできて、軸受機能が安定する。
以下、本発明を図面に示す最良の実施形態に基づいて説明する。図1は、複列斜接玉軸受の上半分を示す断面図である。
図に示す複列斜接玉軸受1は、外輪2、内輪3、二列の玉4A,4B、二つの保持器5,6を備えた構成であり、二列の玉4A,4Bの直径d1,d2を同一にし、一方列の玉4Aのピッチ円直径D1を他方列の玉4Bのピッチ円直径D2より大きくし、さらに、二列の玉4A,4Bの接触角θ1,θ2を同一にし、互いの接触角θ1,θ2の傾きを同じ向きにしている。このような構成の複列斜接玉軸受1を、タンデム型と言う。但し、二列の玉4A,4Bの直径d1,d2や、接触角θ1,θ2が異なる場合もタンデム型の複列斜接玉軸受と言う。
外輪2は、内周面が軸方向に階段状に縮径された形状であり、具体的に、軸方向に並ぶ大径軌道部2aおよび小径軌道部2bを有し、大径軌道部2aの外端側に大径肩部2cが、また、小径軌道部2bの外端側に小径肩部2dが、さらに、大径軌道部2aと小径軌道部2bとの間に中径肩部2eが、それぞれ設けられている。大径肩部2cの内径は大径軌道部2aの底部の内径と同じである。小径肩部2dの内径は小径軌道部2bの底部の内径より小さい。中径肩部2eの内径は、大径軌道部2aの底部の内径より小さくかつ小径軌道部2bの底部の内径より僅かに大きい。大径軌道部2aは大径肩部2cと中径肩部2eとの段差部分に設けられる湾曲斜面からなり、小径軌道部2bは中径肩部2eと小径肩部2dとの段差部分に設けられる湾曲斜面からなる。
内輪3は、外周面が軸方向に階段状に縮径された形状であり、具体的に、軸方向に並ぶ大径軌道部3aおよび小径軌道部3bを有し、大径軌道部3aの外端側に大径肩部3cが、また、小径軌道部3bの外端側に小径肩部3dが、さらに、大径軌道部3aと小径軌道部3bとの間に中径肩部3eが、それぞれ設けられている。大径肩部3cの外径は大径軌道部3aの底部の外径より大きい。小径肩部3dの外径は中径肩部3eの外径より小さくかつ小径軌道部3bの底部の外径より僅かに大きい。中径肩部3eの外径は、大径肩部3cの外径より小さくかつ大径軌道部3aの底部の外径より僅かに大きい。大径軌道部3aは大径肩部3cと中径肩部3eとの段差部分に設けられる湾曲斜面からなり、小径軌道部3bは中径肩部3eと小径肩部3dとの段差部分に設けられる湾曲斜面からなる。
外輪2の大径軌道部2aと内輪3の大径軌道部3aとの間に介装されてピッチ円直径D1が大きくなった列の玉4Aを大径列の玉と言う。また、外輪2の小径軌道部2bと内輪3の小径軌道部3aとの間に介装されてピッチ円直径D2が小さくなった列の玉4Bを小径列の玉と言う。これら大径列の玉4Aおよび小径列の列4Bは、保持器5,6で別々に保持され、玉一つずつが円周方向等間隔に配置されている。
このようなタンデム型の複列斜接玉軸受1において、大径列の玉4Aの接触角θ1を特定するとともに、大径列の玉4Aの直径d1と外輪2の大径肩部2cの径方向厚みCとの関係を特定したので、以下で説明する。
具体的に、大径列の玉4Aの接触角θ1を30度以上40度以下、好ましくは、30度以上35度以下にした。しかも、大径列の玉4Aの直径d1と外輪2の大径肩部2cの径方向厚みCとの関係を、1≧C/d1≧0.75に設定した。
なお、この実施の形態では、二列の玉4A,4Bの接触角θ1,θ2および直径d1,d2を同一にしているので、小径列の玉4Bの接触角θ2は大径列の玉4Aの接触角θ1と同じ数値とする。
この場合、要するに、外輪2において最も肉厚が薄い大径肩部2cの肉厚が従来例に比べて厚く、大径列の玉4A,4Bの接触角θ1,θ2が従来例に比べて大きくなっている。これにより、外輪2の剛性が従来例に比べて向上するとともに、アキシアル荷重の負荷容量が従来例に比べて向上する。
ここで、大径列の玉4Aの接触角θ1の下限値を30度未満に設定すると、アキシアル荷重の負荷容量が減少する一方、接触角θ1の上限値を40度より大きくすると、ラジアル荷重の負荷容量が減少する。
また、C/d1の下限値を0.75未満に設定すると、複列斜接玉軸受1が径方向に沿う圧縮荷重を受けたときに外輪2の大径肩部2cが径方向に弾性収縮しやすくなるなど外輪2の剛性が低下する一方、C/d1の上限値を1より大きくしても、外輪2の厚みが大きくなって大型化することに見合うだけ剛性が向上しないので好ましくない。
したがって、複列斜接玉軸受1を所定の予圧を付与した状態で所定場所に組み込んだ状況において、例えば複列斜接玉軸受1に働くラジアル方向の圧縮荷重や、外輪2と内輪3とを軸方向に近づける向きのアキシアル荷重が増大しても、外輪2の剛性が従来例よりも向上しているので、外輪2の大径肩部2cが弾性変形しにくくなるとともに、外輪2の特に大径軌道部2aが弾性変形しにくくなる。これらの相乗効果により、複列斜接玉軸受1に働く荷重が増大したときでも複列斜接玉軸受1に付与している予圧が増大することを抑制できるので、玉4A,4Bの転動動作が円滑となって軸受機能が安定する。
ところで、上述したタンデム型の複列斜接玉軸受1は、図2に示すように、デファレンシャルに用いることができる。デファレンシャルのハウジング10内にピニオンギヤ13付きのピニオン軸12を、円すいころ軸受14と図1に示すタンデム型の複列斜接玉軸受1とを介して回転自在に支持している。円すいころ軸受14および複列斜接玉軸受1は、背面組み合わせで組み込まれて、定位置予圧が付与されている。
具体的に、この定位置予圧は、円すいころ軸受14の外輪14aの背面および複列斜接玉軸受1の外輪2の背面をハウジング10の径方向内向きの段部10a,10bにそれぞれ当接させ、円すいころ軸受14の内輪14bの背面をピニオンギヤ13の一側面にそれぞれ当接させ、また、複列深溝玉軸受1の内輪3の背面をコンパニオンフランジ15の内端面に、さらに、円すいころ軸受14の内輪14bの正面と複列斜接玉軸受1の内輪3の正面との間に間座16を挟んだ状態において、ナット17を締めこむことにより設定する。
このような構造において、ハウジング10を軽合金(例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金等)とし、ピニオン軸12を鉄系金属としている場合、それらの線膨張係数の差により、温度変化により複列斜接玉軸受1に付与している予圧が変化する。具体的に、デファレンシャルの温度が常温(例えば20℃)より高温になると各軸受14,1に付与している予圧が抜ける傾向となる一方、常温より低温になると各軸受14,1に付与している予圧が増大する傾向となる。この例では、高温時の予圧抜けを抑制することを考慮して予め経験的に常温時の予圧を調整している。
ここで、仮に、常温より低温になると、ハウジング10の径方向での収縮率がピニオン軸12の径方向での収縮率より大きく、かつ、ハウジング10の段部10a,10b間の間隔の拡がり率がピニオン軸12の軸方向の膨張率より大きいので、複列斜接玉軸受1に働くラジアル方向に沿う圧縮荷重や外輪2と内輪3とを軸方向に近づける向きのアキシアル荷重が増大するが、上述したように複列斜接玉軸受1の諸元を特定したことによって、従来例のように予圧が増大することを抑制できる。したがって、特に複列斜接玉軸受1の軸受機能が安定するので、温度低下に関係なくピニオン軸12を回転抵抗少なく安定的に支持できる。
なお、図2において、円すいころ軸受14とタンデム型の複列斜接玉軸受1との配置を図3に示すように反対にしたものも本発明に含む。この場合も、常温より低温になったときに予圧が増大することを抑制できて、ピニオン軸12の回転抵抗を軽減するうえで有利である。また、本発明の複列斜接玉軸受1の使用対象は、上記以外に自動車に搭載されるトランスファの適宜の回転軸支持部分等に用いることができる。
本発明の最良の形態に係る複列斜接玉軸受の上半分を示す断面図 図1に示す複列斜接玉軸受の使用例を示す断面図 図1に示す複列斜接玉軸受の他の使用例を示す断面図 従来例のタンデム型の複列斜接玉軸受の上半分を示す断面図
符号の説明
1…複列斜接玉軸受、2…外輪、2a…大径軌道部、2b…小径軌道部、2c…大径肩部、3…内輪、3a…大径軌道部、3b…小径軌道部、4A…大径列の玉、4B…小径列の玉。

Claims (3)

  1. 外輪の内周面に設けた大径と小径の軌道部それぞれと、内輪の外周面に設けた大径と小径の軌道部それぞれとの間に複数の玉を介装し、互いの接触角θ1,θ2の傾きを同じ向きにしてなる複列斜接玉軸受であって、
    大径列の玉の接触角θ1を30度以上40度以下にし、かつ、大径列の玉の直径d1と外輪の大径軌道部の外端の大径肩部の径方向厚みCとの関係を、1≧C/d1≧0.75にしたことを特徴とする複列斜接玉軸受。
  2. 上記二列の玉それぞれの接触角θ1,θ2および直径d1,d2を同一にしたことを特徴とする請求項1に記載の複列斜接玉軸受。
  3. ピニオンギヤが一端に設けられた金属製のピニオン軸を、該金属より線膨張係数の大きい金属からなるハウジングの内周に二つの斜接型転がり軸受を介して支持し、この二つの斜接型転がり軸受を背面組み合わせとして、この二つの斜接型転がり軸受に定位置予圧を付与したピニオン軸支持用軸受装置であって、
    上記少なくともいずれか一方の斜接型転がり軸受を請求項1または2に記載の複列斜接玉軸受としたことを特徴とするピニオン軸支持用軸受装置。
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