JP2005264750A - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくともソレノイドハウジングの一部ならびにソレノイドハウジングから後方に延びる入口筒の前部を埋封せしめる樹脂成形部を備え、吸気通路形成部材の取付け孔に弁ハウジングの前部が液密に嵌合され、燃料分配管が入口筒の後部に液密に嵌装される電磁式燃料噴射弁において、電気接続部の信頼性を得るのに充分な強度を確保しつつ作動音の発生を効果的に抑制し、コンパクト化を可能とするとともに、取付けにあたっての部品点数を低減する。
【解決手段】樹脂成形部7は、少なくともソレノイドハウジング25の一部を覆うとともに受電用カプラ40の少なくとも一部を構成する第1樹脂成形層7aと、第1樹脂成形層7aを覆う第2樹脂成形層7bとが二層成形されて成り、第1樹脂成形層7aよりも曲げ強さの小さな材料から成る前記第2樹脂成形層7bに、燃料分配管53を受ける受け面58を有する受け部57が一体に設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁式燃料噴射弁に関し、特に、前端に弁座を有する弁ハウジング内に前記弁座に着座する方向にばね付勢される弁体が収容される弁作動部と、前記弁座から離座させる側に前記弁体を駆動する電磁力を発揮し得るコイル組立体が前記弁ハウジングに連設されるソレノイドハウジング内に収容されるソレノイド部と、燃料通路を形成して前記ソレノイドハウジングから後方に延びる入口筒と、前記コイル組立体のコイルに連なる受電側接続端子を臨ませる受電用カプラを一体に有して少なくとも前記ソレノイドハウジングの一部および前記入口筒の前部を埋封せしめる合成樹脂製の樹脂成形部とを備え、エンジン用吸気通路を形成する吸気通路形成部材に設けられた取付け孔にシールリングを介して前記弁ハウジングの前部が嵌合され、前記吸気通路形成部材に取付けられる燃料分配管が前記入口筒の後部に液密に嵌装される電磁式燃料噴射弁に関する。
このような電磁式燃料噴射弁において、作動音の発生を抑制するために、燃料噴射弁全体をゴム製の防音カバーで覆うようにしたもの(特許文献1参照。)が知られており、このものでは燃料噴射弁全体の大型化につながり、たとえば自動二輪車等で電磁式燃料噴射弁の配置スペースが制限されている場合には適用困難である。
またソレノイドハウジングの一部を覆う防振体が受電用カプラを有する樹脂成形部でさらに覆われるようにしたもの(特許文献2参照。)も既に知られており、このものでは、防振体および樹脂成形部の二層構造とされるのであるが、受電用カプラは電気接続部の信頼性向上のために強度を比較的高くしておく必要があり、ガラス繊維を含むPA66等の合成樹脂で樹脂成形部が形成されるのが一般的である。しかるにPA66は、高度が比較的高いものであるので電気接続部の信頼性を高めることが可能ではあるものの、樹脂成形部中のガラス繊維は音を伝達し易いものであり、防振体および樹脂成形部の二層構造でソレノイドハウジングの一部を覆っているにもかかわらず、作動音の抑制効果が低いものとなっている。
一方、電磁式燃料噴射弁を吸気通路形成部材に取付けるにあたり、弁ハウジングの前部を吸気通路形成部材の取付け孔にシールリングを介して嵌合せしめるとともに、電磁式燃料噴射弁が備える入口筒の後部に液密に嵌装される燃料分配管と電磁式燃料噴射弁との間にクッションリングを弾発的に挟むようにしたものが特許文献3で既に知られている。
特開昭62−195452号公報 特開昭63−41658号公報 特開2000−145595号公報
上述のように、特許文献1および特許文献2で開示されたものは、燃料噴射弁全体が大型化してしまい、作動音の抑制効果が低いものとなっており、また特許文献3で開示されたものでは、電磁式燃料噴射弁の吸気通路形成部材への取付けにあたっては、取付け専用のクッションリングが必要であって部品点数の増加を招いている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、電気接続部の信頼性を得るのに充分な強度を確保しつつ作動音の発生を効果的に抑制し、コンパクト化を可能とするとともに、吸気通路形成部材への取付けにあたって専用部品を不要として部品点数の低減を可能とした電磁式燃料噴射弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、前端に弁座を有する弁ハウジング内に前記弁座に着座する方向にばね付勢される弁体が収容される弁作動部と、前記弁座から離座させる側に前記弁体を駆動する電磁力を発揮し得るコイル組立体が前記弁ハウジングに連設されるソレノイドハウジング内に収容されるソレノイド部と、燃料通路を形成して前記ソレノイドハウジングから後方に延びる入口筒と、前記コイル組立体のコイルに連なる受電側接続端子を臨ませる受電用カプラを一体に有して少なくとも前記ソレノイドハウジングの一部および前記入口筒の前部を埋封せしめる合成樹脂製の樹脂成形部とを備え、エンジン用吸気通路を形成する吸気通路形成部材に設けられた取付け孔にシールリングを介して前記弁ハウジングの前部が嵌合され、前記吸気通路形成部材に取付けられる燃料分配管が前記入口筒の後部に液密に嵌装される電磁式燃料噴射弁において、前記樹脂成形部は、少なくとも前記ソレノイドハウジングの一部を覆うとともに前記受電用カプラの少なくとも一部を構成する第1樹脂成形層と、第1樹脂成形層を覆う第2樹脂成形層とが二層成形されて成り、第1樹脂成形層よりも曲げ強さの小さな材料から成る前記第2樹脂成形層に、前記燃料分配管を受ける受け面を有する受け部が一体に設けられることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記受け部が、少なくとも前記受け面とは反対側の面をテーパ面としたフランジ状に形成されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、樹脂成形部は、第1樹脂成形層および第2樹脂成形層から成る二層構造であり、曲げ強さの比較的大きな材料で第1樹脂成形層が形成されるので、コイル組立体のコイルおよび受電側接続端子の接続部を第1樹脂成形層で覆うとともに受電用カプラの少なくとも一部を第1樹脂成形層で形成するようにして電気接続部の信頼性を確保し得る強度を樹脂成形部に持たせることができ、しかも第1樹脂成形層を覆う第2樹脂成形層が、曲げ強さが比較的小さく柔軟な材料によって形成されるので、第2樹脂成形の層の柔軟性によって作動音の発生を効果的に抑制することが可能となり、しかも燃料噴射弁全体を防音カバーで覆うものに比べると、電磁式燃料噴射弁全体をコンパクト化することができる。また第2樹脂成形部に、燃料分配管を受ける受け部が一体に設けられるので、吸気通路形成部材への電磁式燃料噴射弁の取付けにあたってクッションリング等の専用部品を不要として部品点数を低減することができる。
また請求項2記載の発明によれば、受け部をフランジ状としたことにより、第2樹脂成形部が有する弾性に加えて受け部自体の形状に伴う弾性を受け部で発揮することができ、しかも少なくとも受け面とは反対側の面がテーパ面として形成されるので、燃料分配管を受ける受け部で必要とする強度を確保することが可能となり、弾性および強度を兼ね備えた受け部によって、燃料分配管を確実に受けることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の一実施例を示すものであり、図1は電磁式燃料噴射弁の縦断面図、図2はガラス繊維が混入した液晶ポリマーおよび熱可塑性ポリエステルエラストマーの曲げ強さおよび作動音圧ピークの関係を示す図、図3は電磁式燃料噴射弁のスロットルボディへの取付け状態を示す縦断面図である。
先ず図1において、図示しないエンジンに燃料を噴射するための電磁式燃料噴射弁は、前端に弁座13を有する弁ハウジング8内に前記弁座13に着座する方向にばね付勢される弁体20が収容される弁作動部5と、前記弁座13から離座させる側に前記弁体20を駆動する電磁力を発揮し得るコイル組立体24が前記弁ハウジング8に連設されるソレノイドハウジング25内に収容されるソレノイド部6と、燃料通路35を形成してソレノイドハウジング25から後方に延びる入口筒33と、コイル組立体24のコイル30に連なる受電側接続端子38…を臨ませる受電用カプラ40を一体に有して少なくともソレノイドハウジング25の一部および入口筒33の前部を埋封せしめる合成樹脂製の樹脂成形部7とを備える。
弁ハウジング8は、磁性金属により形成される磁性円筒体9と、該磁性円筒体9の前端に液密に結合される弁座部材10とで構成される。弁座部材10は、その後端部を磁性円筒体9の前端部に嵌合した状態で、磁性円筒体9に溶接されるものであり、この弁座部材10には、その前端面に開口する燃料出口孔12と、該燃料出口孔12の内端に連なるテーパ状の弁座13と、該弁座13の後端大径部に連なるガイド孔14とが同軸に設けられる。また弁座部材10の前端には、燃料出口孔12に通じる複数の燃料噴孔15…を有する鋼板製のインジェクタプレート16が液密に全周溶接される。
弁ハウジング8内の後部には、ソレノイド部6の一部を構成する可動コア18が摺動可能に嵌合されており、該可動コア18に一体に連なる弁軸19の前端に、前記弁座13に着座して燃料出口孔12を閉鎖し得る弁体20が一体に形成される。可動コア18、弁軸19および弁体20には、弁ハウジング8内に通じる通孔21が前端を閉じた有底状にして同軸に形成される。
ソレノイド部6は、前記可動コア18と、該可動コア18に対向する円筒状の固定コア22と、可動コア18を固定コア22から離反させる側に付勢するばね力を発揮する戻しばね23と、戻しばね23のばね力に抗して可動コア18を固定コア22側に吸引する電磁力を発揮することを可能としつつ弁ハウジング8の後部および固定コア22を囲繞するように配置されるコイル組立体24と、弁ハウジング8に前端部が連設されるようにしてコイル組立体24を囲むソレノイドハウジング25とを備える。
弁ハウジング8における磁性円筒体9の後端は、ステンレス鋼等の非磁性金属により形成される非磁性円筒体26を介して前記固定コア22の前端に同軸に結合されるものであり、磁性円筒体9の後端は非磁性円筒体26の前端に突き合わせ溶接され、非磁性円筒体26の後端は、固定コア22の前端部を非磁性円筒体26に嵌合せしめた状態で固定コア22に溶接される。
固定コア22には円筒状のリテーナ27が同軸に嵌合されるとともにかしめ固定されており、前記戻しばね23は、リテーナ27および可動コア18間に介装される。また可動コア18の後端部内周には、可動コア18が固定コア22に直接接触することを回避すべく、非磁性材から成るリング状のストッパ28が可動コア18の後端面から固定コア22側にわずかに突出するようにして、嵌合、固定される。さらにコイル組立体24は、弁ハウジング8の後部、非磁性円筒体26および固定コア22を囲繞するボビン29にコイル30が巻装されて成るものである。
ソレノイドハウジング25は、コイル組立体24の弁作動部5側端部に対向する環状の端壁31aを一端に有してコイル組立体24を囲繞する円筒状にして磁性金属により形成される磁性枠31と、前記固定コア22の後端部から半径方向外方に張出してコイル組立体24の弁作動部5とは反対側の端部に対向するフランジ部22aとから成るものであり、フランジ部22aは磁性枠31の他端部に磁気的に結合される。しかも磁性枠31における端壁31aの内周には、前記弁ハウジング8における磁性円筒体9を嵌合せしめる嵌合筒部31bが同軸に設けられており、ソレノイドハウジング25は、その嵌合筒部31bに弁ハウジング8を嵌合せしめることで弁ハウジング8に連設される。
固定コア22の後端には、円筒状の入口筒33が前記ソレノイドハウジング25から後方に延びるようにして一体かつ同軸に連設されており、その入口筒33の後部に燃料フィルタ34が装着される。しかも入口筒33、リテーナ23および固定コア22には、可動コア18の通孔21に通じる燃料通路35が同軸に設けられる。
樹脂成形部7は、ソレノイドハウジング25およびコイル組立体24だけでなく、ソレノイドハウジング25およびコイル組立体24間の間隙を満たしつつ、弁ハウジング8の一部および入口筒33の前部を埋封せしめるように形成されるものであり、ソレノイドハウジング25の磁性枠31には、コイル組立体24のボビン29に一体に形成される腕部29aをソレノイドハウジング25外に配置するための切欠き部36が設けられる。
前記樹脂成形部7には、前記コイル組立体24におけるコイル30の両端に連なる受電側受電側接続端子38…を臨ませる受電用カプラ40が一体に設けられるものであり、前記受電側接続端子38の基端は前記腕部29aに埋設されており、前記コイル30のコイル端30a…が受電側接続端子38…に溶接される。
ところで、樹脂成形部7は、少なくともソレノイドハウジング25の一部を覆うとともに前記受電用カプラ40の一部を構成する第1樹脂成形層7aと、第1樹脂成形層7aを覆う第2樹脂成形層7bとから成るものであり、この実施例では、ソレノイドハウジング25の全部、弁ハウジング8の後部および入口筒33の一部が第1樹脂成形層7aで覆われるとともに受電用カプラ40の一部が第1樹脂成形層7aで形成され、第1および第2樹脂成形層7a,7b間には部分的に空気層44が形成される。
しかも第1樹脂成形層7aは、線膨張係数の比較的小さな材料たとえばガラス繊維が混入された液晶ポリマーによって形成されるのに対し、第2樹脂成形層7bは、線膨張係数が第1樹脂成形層7aよりも大きな材料、たとえばガラス繊維の混入を排除した熱可塑性ポリエステルエラストマー、たとえば商品名ハイトレル(米国デュポン社)によって形成される。
ところで、ガラス繊維がたとえば35%混入した液晶ポリマーで樹脂成形部7全体を形成した場合の線膨張係数と、樹脂成形部7から生じる作動音圧ピークとの関係は、図2の点Aで示すようになるものであり、液晶ポリマーは、作動音の伝達を比較的抑える機能を有するとともに高剛性でもある。それに対し、ガラス繊維の混入を排除した熱可塑性ポリエステルエラストマーで樹脂成形部7全体を形成した場合には、熱可塑性ポリエステルエラストマーの優れた柔軟性によって作動音の発生を効果的に抑制することができるものであり、図2の点Bで示すように、線膨張係数が液晶ポリマーに比べて高くなるものの作動音圧ピークを低く抑えることができる。
また受電用カプラ40の中間部から先端側で第1樹脂成形層7aは第2樹脂成形層7bによって覆われることはなく外部に露出されており、また入口筒33の後部は第2樹脂成形層7bで覆われることなく外部に露出されており、さらに弁ハウジング8の後部に対応する部分で第1樹脂成形層7aの一部は第2樹脂成形層7bによって覆われることはなく外部に露出されている。而して受電用カプラ40の中間部および弁ハウジング8の後部に対応する部分での第1樹脂成形層7aには、第2樹脂成形層7bの端部を係合せしめる無端状の係合溝41,42が形成され、入口筒33の中間部外周には、第2樹脂成形層7bの端部を係合せしめる無端状の係合溝43が設けられる。すなわち第2樹脂成形部7bお端部は第1樹脂成形部7aおよび入口筒33に凹凸係合されることになる。
図3において、上記電磁式燃料噴射弁は、エンジン用吸気通路45を形成する吸気通路形成部材としてのスロットルボディ46に取付けられるものであり、スロットルボディ46には、前記エンジン用吸気通路45の開度を制御するスロットル弁47よりも下流側でエンジン用吸気通路45の内面に開口する取付け孔48が、その外部開口端に環状の段部49を形成するようにして設けられ、電磁式燃料噴射弁における弁ハウジング8には、前記段部49および樹脂成形部7との間に挟まれるシールリング50が装着され、弁ハウジング8の前部は取付け孔48との間にシールリング50を介して前記取付け孔48に嵌合される。またスロットルボディ46に設けられたブラケット51には、主管54と、該主管54から分岐した複数の分岐管55…とを備える燃料分配管53がボルト52によって取付けられる。さらに電磁式燃料噴射弁が後部に備える入口筒33の後部にはOリング56が装着されており、燃料分配管53の分岐管55は、前記Oリング56を介して前記入口筒33の後部に液密に嵌装される。
ところで分岐管55は、その先端部にラッパ状に拡開した拡開部55aを有しており、その拡開部55aを受ける受け面58を有する受け部57が、電磁式燃料噴射弁の樹脂成形部7における第2樹脂成形層7bに一体に設けられる。しかも受け部57は、少なくとも前記受け面58とは反対側の面をテーパ面59としたフランジ状に形成されるものであり、この実施例では、受け面58もテーパ状に形成される。
次にこの実施例の作用について説明すると、樹脂成形部7は、少なくともソレノイドハウジング25の一部を覆うとともに受電用カプラ40の一部を構成する第1樹脂成形層7aと、第1樹脂成形層7aよりも曲げ強さの小さな材料で形成されて第1樹脂成形層7aを覆う第2樹脂成形層7bとが二層成形されて成るものである。
したがってコイル組立体24のコイル30および受電側接続端子38…の接続部を第1樹脂成形層7aで覆うとともに受電用カプラ40の一部を第1樹脂成形層7aで形成するようにして電気接続部の信頼性を確保し得る強度を樹脂成形部7に持たせることができる。また第1樹脂成形層7aを覆う第2樹脂成形層7bが曲げ強さの比較的小さな材料によって形成されることにより、作動音の発生を効果的に抑制することが可能となる。また燃料噴射弁全体を防音カバーで覆うものに比べると、電磁式燃料噴射弁全体をコンパクト化することができる。
しかも第1樹脂成形層7aは、ガラス繊維が混入された液晶ポリマーにより形成されるものであり、ガラス繊維が混入された液晶ポリマーは、作動音の伝達を比較的抑える機能を有し、高剛性でもあるので、電気接続部の信頼性を確保するための強度をより高めることができるとともに、作動音の発生をより効果的に抑制することが可能となる。
また第2樹脂成形層7bは、ガラス繊維の混入を排除した熱可塑性ポリエステルエラストマーにより形成されるものであり、ガラス繊維の混入を排除した熱可塑性ポリエステルエラストマーは、優れた弾性を有するので、作動音の発生を効果的に抑制することが可能となる。
また第2樹脂成形層7bの端部は第1樹脂成形部7aおよび入口筒33に凹凸係合されているので、樹脂成形部7の二層成形後に、2樹脂成形層7bの収縮を抑制して品質の向上を図ることができる。
しかもエンジン用吸気通路45を形成するスロットルボディ46に設けられた取付け孔48にシールリング50を介して弁ハウジング8の前部が嵌合され、スロットルボディ48に取付けられる燃料分配管53の分岐管55が入口筒33の後部に液密に嵌装されることにより、電磁式燃料噴射弁はスロットルボディ46に取付けられるのであるが、第2樹脂成形層7bに、燃料分配管53の分岐管55を受ける受け面58を有する受け部57が一体に設けられるので、スロットルボディ48への電磁式燃料噴射弁の取付けにあたって従来必要であったクッションリング等の専用部品を不要として、部品点数を低減することができる。
また受け部57はフランジ状にして第2樹脂成形部7bに一体に設けられるものであり、第2樹脂成形部7b自体が有する弾性に加えて受け部57自体の形状に伴う弾性を受け部57で発揮することができる。
さらに受け部57は、少なくとも受け面58とは反対側の面がテーパ面59となるように形成されるものであり、この実施例では受け面58もテーパ面として形成されているので、燃料分配管53の分岐管55を受ける受け部57で必要とする強度を確保することが可能となり、弾性および強度を兼ね備えた受け部57によって、燃料分配管53を確実に受けることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
電磁式燃料噴射弁の縦断面図である。 ガラス繊維が混入した液晶ポリマーおよび熱可塑性ポリエステルエラストマーの曲げ強さおよび作動音圧ピークの関係を示す図である。 電磁式燃料噴射弁のスロットルボディへの取付け状態を示す縦断面図である。
符号の説明
5・・・弁作動部
6・・・ソレノイド部
7・・・樹脂成形部
7a・・・第1樹脂成形層
7b・・・第2樹脂成形層
8・・・弁ハウジング
13・・・弁座
20・・・弁体
24・・・コイル組立体
25・・・ソレノイドハウジング
30・・・コイル
33・・・入口筒
35・・・燃料通路
38・・・受電側接続端子
40・・・受電用カプラ
45・・・エンジン用吸気通路
46・・・吸気通路形成部材としてのスロットルボディ
48・・・取付け孔
50・・・シールリング
53・・・燃料分配管
57・・・受け部
58・・・受け面
59・・・テーパ面

Claims (2)

  1. 前端に弁座(13)を有する弁ハウジング(8)内に前記弁座(13)に着座する方向にばね付勢される弁体(20)が収容される弁作動部(5)と、前記弁座(13)から離座させる側に前記弁体(20)を駆動する電磁力を発揮し得るコイル組立体(24)が前記弁ハウジング(8)に連設されるソレノイドハウジング(25)内に収容されるソレノイド部(6)と、燃料通路(35)を形成して前記ソレノイドハウジング(25)から後方に延びる入口筒(33)と、前記コイル組立体(24)のコイル(30)に連なる受電側接続端子(38)を臨ませる受電用カプラ(40)を一体に有して少なくとも前記ソレノイドハウジング(25)の一部および前記入口筒(33)の前部を埋封せしめる合成樹脂製の樹脂成形部(7)とを備え、エンジン用吸気通路(45)を形成する吸気通路形成部材(46)に設けられた取付け孔(48)にシールリング(50)を介して前記弁ハウジング(8)の前部が嵌合され、前記吸気通路形成部材(46)に取付けられる燃料分配管(53)が前記入口筒(33)の後部に液密に嵌装される電磁式燃料噴射弁において、前記樹脂成形部(7)は、少なくとも前記ソレノイドハウジング(25)の一部を覆うとともに前記受電用カプラ(40)の少なくとも一部を構成する第1樹脂成形層(7a)と、第1樹脂成形層(7a)を覆う第2樹脂成形層(7b)とが二層成形されて成り、第1樹脂成形層(7a)よりも曲げ強さの小さな材料から成る前記第2樹脂成形層(7b)に、前記燃料分配管(53)を受ける受け面(58)を有する受け部(57)が一体に設けられることを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
  2. 前記受け部(57)が、少なくとも前記受け面(58)とは反対側の面をテーパ面(59)としたフランジ状に形成されることを特徴とする請求項1記載の電磁式燃料噴射弁。
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