JP2005263439A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】誤組みの発生が防止可能なピニオン及びラックを有するシート積載装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】シートを積載する積載手段８と、シートの積載位置を規制する一対のシート幅規制ガイド5L,5Rと、積載手段上に回転自在に支持されたピニオン７と、ピニオン７を
挟んでそれぞれ噛合し、シート幅規制ガイド5L，5Rを連動スライドさせるように設けられたラック6L,6Rと、を備えたシート幅規制装置において、ピニオン７は、互いに対向する
突起部7a,7bを有し、ラック6L,6Rは、突起部7a,7bがそれぞれ挿入される凹状の壁からな
る案内部6Ra,6Laを有し、案内部6Ra,6Laの凹状の壁は、ラックの歯が所定の組付位置から少なくとも１歯分ずれた状態にて、突起部7a,7bを案内部6Ra,6Laの凹状の壁に挿入しようとすると、凹状の壁の一端側が、突起部7a,7bと干渉するように形成されていることを特
徴とする。
【選択図】 図２

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびこれらの複合機器等の画像形成装置に取り付けられているシート給送装置に関するものである。

画像形成装置には、画像を形成するためのシート給送装置が備えられており、シート給送装置には、一般に種々のサイズのシートを積載あるいは収納可能とした給送トレイや手差しトレイなどのシート積載装置が設けられており、シート積載装置にはシートの紙幅方向の位置を規制する移動可能なシート幅規制ガイドが備えられている。

図１０は従来のシート給送装置のシート積載装置の概略斜視図である。
Ｐはシート、１０５Ｌ、１０５Ｒはシートの幅方向を規制するシート幅規制ガイド、１０８はシート積載台である。

矢印ＸはシートＰの進行方向であり、シートＰは不図示の給送手段により、Ｘ方向へ給送され、不図示の画像形成部へ搬送される。

図１１はシート積載装置の裏側からの概略斜視図である。
シート幅規制ガイド１０５Ｌ、１０５Ｒはそれぞれ、ラック１０６Ｌ、１０６Ｒにビス１２０、１２１で締結されていて、この２つのラック１０６Ｌ、１０６Ｒにはピニオン１０７が噛み合っている。

このピニオン１０７はシート積載台１０８に支持されていて、一方のシート幅規制ガイド１０５Ｌのスライド動作に他方のシート幅規制ガイド１０５Ｒが連動するように、回転する役割を担っている（例えば、特許文献１参照）。

図１２はシート積載装置の組み立て図である。
シート積載台１０８をシート幅規制ガイド１０５Ｌ、１０５Ｒとラック１０６Ｌ、１０６Ｒで挟みこみ、ビス１２０、１２１で締結した後、ピニオン１０７をシート積載台１０８に組み込む構成になっている。
特開平11-208901号公報

しかし、従来のシート積載装置のピニオン１０７の構成では、誤組みが発生する不具合があった。

図１３は正規のラック１０６Ｌ、１０６Ｒとピニオン１０７の位置であり、図１４は誤組みされたラック１０６Ｌ、１０６Ｒとピニオン１０７の位置である。

具体的に説明すると図１４は、ラック１０６Ｌがラック歯３つ分ずれた位置でピニオン１０７が組まれている。この従来例の場合、ラック１０６Ｌ、１０６Ｒはモジュール：０．８、ピッチ：２．５１３ｍｍで作製されているので、ラック１０６Ｌは３歯分のずれにより、２．５１３×３＝７．５４ｍｍ 所定の位置からずれて組まれている。

ラック１０６Ｌがずれて組まれているということは、それに直結しているシート幅規制ガイド１０５Ｌの位置も７．５４ｍｍずれていて、図１５から説明すると、一点鎖線Ｚが
所定の画像中心線、一点鎖線Ｙがずれたシート幅規制ガイド１０５Ｌ、１０５ＲによりセットされたシートＰの中心とした場合、両者ずれｄは７．５４／２＝３．７７ｍｍとなる。

つまり、この状態で給送されたシートＰに画像形成を行うと画像が３．７７ｍｍシート幅方向にずれて印字される。また最悪の場合は、画像がシートＰからはみ出す不具合もあった。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、誤組みの発生が防止可能なピニオン及びラックを有するシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。

本発明は、シートを積載する積載手段と、前記シートの給送方向と直交する方向に、前記積載手段に対してスライド自在に装着され、前記シートのサイズに応じて前記シートの積載位置を規制する一対のシート幅規制ガイドと、前記積載手段上に回転自在に支持されたピニオンと、前記一対のシート幅規制ガイドに、前記ピニオンを挟んでそれぞれ前記ピニオンに噛合し、一方のシート幅規制ガイドのスライド動作に連動して、他方のシート幅規制ガイドをスライドさせるように設けられたラックと、前記シート幅規制ガイドにより規制されたシートを送り出すためのシート給送手段と、を備えたシート給送装置において、前記ピニオンは、２箇所に突起部を有し、前記ラックには、前記ピニオンの突起部がそれぞれ挿入される凹状の案内部を有し、前記ラックの歯が所定の組付位置から少なくとも１歯分ずれた状態で前記ピニオンに組み付けために装着すると、前記突起部が前記案内部に干渉するように構成したことを特徴とする。

以上説明したように本発明のシート給送制装置は、ラック部に案内部を、ピニオンに突起部を設けることで、組み立て作業者が正しく組むことが可能となる。仮にラック歯１つ分ずれてピニオンを組み込もうとしても、ピニオンの突起部がラックの案内部に干渉するので、組み付け不能となり、作業者が誤組みに即座に気づくことが可能となる。

また、本発明のシート給送装置を備えた画像形成装置によれば、ラックの位置に誤組みの発生が防止可能となるので、それに直結しているシート幅規制ガイドにてセットされたシートの中心が画像の中心となり、シートを画像形成手段へ給送できる。結果として、画像のズレ不良の発生を防止可能な画像形成装置を提供することが可能となる。

本発明を実施するための最良の形態を図１〜図９を用いて詳しく説明する。
［画像形成装置の説明］
図１は本発明の画像形成装置の概略断面図である。
画像形成装置は、プロセスカートリッジ１、感光ドラム１ａ、帯電ローラ１ｂ、現像スリーブ１ｃ、トナー容器１ｄ、レーザー露光装置２、反射ミラー２ａ、転写ローラ３、給送トレイ４、シートＰ、シートの幅を規制するシートガイド５、シートガイド５と直結しているラック６、ラック６と噛み合うピニオン７、シートガイドをシート幅方向に移動可能にするガイドレール８、中板９、中板９に給送圧を与える中板バネ１０、画像形装置筐体の一つである底板１１、給送ローラ１２、シート分離手段１３、搬送ローラ１４、搬送コロ１５、定着装置１６、排出ローラ１７、排出コロ１８、排出トレイ１９を備えている。

感光ドラム１ａは、矢印方向に回転し、図示されない高圧電源から給電される帯電ローラ１ｂ によって一様に帯電される。

レーザー露光装置２から発せられたレーザー光は、反射ミラー２ａで反射され感光ドラム１ａへ照射され、感光ドラム１ａ上には静電潜像が形成される。

トナー容器１ｄの中には、トナーが充填されており、現像スリーブ１ｃの回転に伴い、適量のトナーが適度の帯電を受けた後、感光ドラム１ａ上に供給される。

現像スリーブ１ｃ上のトナーは、感光ドラム１ａの静電潜像に付着し、潜像が現像されてトナー画像として可視化される。

一方、給送ローラ１２は、タイミングをとって、給送トレイ４上のシートＰを１枚ずつ給送する。

この時、不図示の駆動カムによって中板９が中板軸９ａを回転中心として上昇し、中板バネ１０が給送ローラ１２へ給送圧を与えている。

シート分離手段１３は、給送ローラ１２を押圧し、その表面の摩擦係数、接触角度、形状はシートＰを１回の給送毎に最上層の１枚のみを送るように設定されている。

給送ローラ１２より給送されたシートＰは、駆動回転している搬送ローラ１４と搬送ローラ１４に従動回転している搬送コロ１５のニップを通過し、感光ドラム１ａと転写ローラ３のニップ部へ搬送される。

次いで、可視化された感光ドラム１ａ上のトナー画像は転写ローラ３によりシート上に転写される。

転写されずに感光ドラム１上に残った転写残トナーは、クリーニングブレード１ｅにより廃トナー容器１ｆに収納される。そして、表面をクリーニングされた感光ドラム１ａは繰り返し次の画像形成プロセスに入る。

トナー画像を乗せたシートは、定着装置１６によって加熱及び加圧を受け、トナー画像がシート上に永久定着される。そして、画像が定着されたシートは定着装置１６後方を経由して排出ローラ１７と排出コロ１８のニップを通過し、排出トレイ１９上へ排出される。

［シート給送装置の説明］
次に本発明のシート給送装置について説明する。
図２は本発明のシート給送装置におけるシート幅規制装置の裏側からの概略斜視図である。
シート幅規制装置は、シートの幅方向を規制するシート幅規制ガイド５Ｌ，５Ｒとシート積載台８を備えている。

シート幅規制ガイド５Ｌ、５Ｒは、それぞれ、ラック６Ｌ、６Ｒにビス２０、２１で締結されていて、この２つのラック６Ｌ、６Ｒにはピニオン７が噛み合っている。なお、ラック６Ｌ、６Ｒは本実施の形態のように、シート幅規制ガイド５Ｌ、５Ｒと別部材として構成されている場合の他、ラック６Ｌ、６Ｒとシート幅規制ガイド５Ｌ、５Ｒとが一体物として構成されていてもよい。

このピニオン７は、シート積載台８に支持されていて、一方のシート幅規制ガイド５Ｌのスライド動作に他方のシート幅規制ガイド５Ｒが連動するように、回転する役割を担っ
ている。

図３はシート幅規制装置の裏面図で、正規の位置組み立てたラック６Ｌ、６Ｒを示している。また、図４は図３のラック６Ｌ、６Ｒ、ピニオン７のみを表示した詳細図である。

本実施の形態のラック６Ｌ、６Ｒには、それぞれ案内部６Ｌａ、６Ｒａが設けてあり、本実施の形態のピニオン７には、対向する突起部７ａ、７ｂが設けてある。

図５は図４のＡ-Ａ断面図である。図５に示すように、ラック歯部６Ｒｃ、６Ｌｃがピ
ニオン歯部７ｃ、７ｄに噛み合っている。

［シート幅規制装置の作用］
以上の構成により、本実施の形態のシート幅規制装置のピニオン７を組み立てる際、組み立て作業者は、ピニオン７の突起部７ｂ、７ａを、それぞれラック６Ｌ、６Ｒの案内部６Ｌａ、６Ｒａを目印にして容易に正しく組むことが可能となる。

また、仮に図６のように、ラック６Ｌがラック歯１つ分ずれた位置でピニオンが組まれようとしても、ラック６Ｌの案内部６Ｌａの一端の壁６Ｌｂにピニオン７の突起部７ｂが干渉する（Ｂ部）位置にあるので、組み立て作業者は即座に自身の誤組みを認識し、その後、ラック６Ｌを正規の位置に修正し、ピニオン７を組み付けることが可能になる。

なお、この実施の形態では、ラック６Ｌのずれを例にしたが、ラック６Ｒについても全く同様である。

また、図７、図８、図９は、ラック６Ｌ、６Ｒとピニオン７を図４の状態からラック歯１つ分ずつ移動させ、それに伴ってピニオン７を回転させた図である。

この図からわかるように、本発明のラック案内部６Ｌａ，６Ｒａの形状は、当然のことながら、ピニオン７が回転しても、ピニオン突起部７ａ、７ｂに干渉しない位置に設定している。

本発明実施例の画像形成装置の概略断面図である。 本発明実施例のシート幅規制装置の裏面概略斜視図である。 本発明実施例のシート幅規制装置の裏面図である。 図３のピニオン、ラックのみの詳細図である。 図４のＡ-Ａ断面図である。 図４の一方のラックを１歯分ずらした図である。 図４からラックを１歯分スライドさせた図である。 図７からラックを１歯分スライドさせた図である。 図８からラックを１歯分スライドさせた図である。 従来のシート幅規制装置の概略斜視図である。 従来のシート幅規制装置の裏面概略斜視図である。 従来のシート幅規制装置の組み立て図である。 従来のピニオン、ラックの正規位置図である。 従来のピニオン、ラックの誤組み位置図である。 従来のピニオン、ラックの誤組みによる画像ずれを示す図である。

符号の説明

１ プロセスカートリッジ
２ 露光装置
３ 転写ローラ
４ 給送トレイ
５ シートガイド
６ ラック
６Ｒａ，６Ｌａ ラック案内部
６Ｌｂ ラック案内部の一端の壁部
７ ピニオン
７ａ，７ｂ ピニオン突起部
８ ガイドレール
９ 中板
１０ 中板バネ
１１ 底板
１２ 給送ローラ
１３ シート分離手段
１４ 搬送ローラ
１５ 搬送コロ
１６ 定着装置
１７ 排出ローラ
１８ 排出コロ
１９ 排出トレイ
２０，２１ ビス
Ｐ シート

Claims (2)

1. シートを積載する積載手段と、
   前記シートの給送方向と直交する方向に、前記積載手段に対してスライド自在に装着され、前記シートのサイズに応じて前記シートの積載位置を規制する一対のシート幅規制ガイドと、
   前記積載手段上に回転自在に支持されたピニオンと、
   前記一対のシート幅規制ガイドに、前記ピニオンを挟んでそれぞれ前記ピニオンに噛合し、一方のシート幅規制ガイドのスライド動作に連動して、他方のシート幅規制ガイドをスライドさせるように設けられたラックと、
   前記シート幅規制ガイドにより規制されたシートを送り出すためのシート給送手段と、
   を備えたシート給送装置において、
   前記ピニオンは、２箇所に突起部を有し、
   前記ラックは、前記ピニオンの突起部がそれぞれ挿入される凹状の案内部を有し、
   前記ラックの歯が所定の組付位置から少なくとも１歯分ずれた状態で前記ピニオンに組み付けるために装着すると、前記突起部が前記案内部に干渉するように構成したことを特徴とするシート給送装置。
2. 請求項１記載のシート給送装置と、
   前記シート給送装置によって給送されたシートに画像を形成するための画像形成手段と、
   を備えたことを特徴とする画像形成装置。
   

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