JP2005263145A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディジー・チェーン接続などのカスケード接続による弊害を確実に低減することにより、カスケード接続を有効に利用することが可能な車両用乗員保護装置を提供する。
【解決手段】左右側突判定に用いる左右方向加速度を検出可能な横加速度センサ2と、左側突判定に用いる左右方向加速度を検出可能な左側サイドセンサ7,8と、右側突判定に用いる左右方向加速度を検出可能な右側サイドセンサ5,6と、これらのサテライトセンサの出力信号に基づき車両の側突を判定し乗員保護ユニットの起動を制御するECU1と、ECU1と複数のサテライトセンサとをバス接続するバスラインB1〜B7とを備えた車両用乗員保護装置において、同列のバスラインB3〜B5に接続される3つのサテライトセンサ2,7,8のうち複数の衝突事象の判定に使用される横加速度センサ2をECU1に近い側に接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用乗員保護装置、特に制御ユニットとサテライトセンサとの接続に関するものである。
従来の車両用乗員保護装置として、制御ユニットと複数のサテライトセンサとをバスラインにより接続したものが開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
ここで、例えば特許文献1に開示された車両用乗員保護装置におけるバスラインは、リング状に構成されている。また、特許文献2に開示された車両用乗員保護装置におけるバスラインは、ポイント・ツー・ポイント接続やディジー・チェーン接続とされている。そして、バスラインをリング上に接続した場合及びバスラインをポイント・ツー・ポイント接続した場合には、バスラインの配置が複雑であると共にバスラインのケーブル長が長くなるため高コスト化を招来する。一方、バスラインをディジー・チェーン接続とした場合には、低コスト化を図ることができる。しかし、ディジー・チェーン接続の場合には、断線の場合に断線箇所から制御ユニットの反対側に接続されたサテライトセンサの使用ができないという問題がある。そのため、特許文献2には、ポイント・ツー・ポイント接続とディジー・チェーン接続とを併用することにより、ディジー・チェーン接続による弊害を低減することとしている。
特表2002−529292号公報 特表2001−512395号公報
そこで、本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、ディジー・チェーン接続などのカスケード接続による弊害を確実に低減することにより、カスケード接続を有効に利用することが可能な車両用乗員保護装置を提供することを目的とする。
(第1の本発明)
第1の本発明の車両用乗員保護装置は、車両の衝突転倒事象における車両状態を検出可能な複数のサテライトセンサと、複数の前記サテライトセンサの出力信号に基づき車両の衝突転倒事象を判定し乗員保護ユニットの起動を制御する制御ユニットと、前記制御ユニットと複数の前記サテライトセンサとをバス接続するバスラインと、を備えた車両用乗員保護装置において、同列の前記バスラインに接続される3以上の前記サテライトセンサのうち複数の衝突転倒事象の判定に使用される前記サテライトセンサを前記制御ユニットに近い側にバス接続することを特徴とする(請求項1)。
すなわち、複数の衝突転倒事象の判定に使用されるサテライトセンサを一つの衝突転倒事象の判定に使用されるサテライトセンサより前記制御ユニットに近い側にバス接続する。ここで、衝突転倒事象とは、車両前方からの衝突、車両側方からの衝突、車両後方からの衝突、車両転倒などの事象である。また、サテライトセンサが検出可能な車両状態とは、車両に生じた前後方向の加速度、車両に生じた左右方向の加速度、車両に生じた上下方向の加速度、車両に生じたロール角速度、車両に生じた圧力などである。
また、本発明の車両用乗員保護装置の前記サテライトセンサは、車両の左右方向幅のほぼ中心線上に配設され車両の左右方向の加速度を検出可能な中央横加速度センサと、車両左側に配設され車両の左側の衝突を検出する複数の左側サイドセンサと、車両右側に配設され車両の右側の衝突を検出する複数の右側サイドセンサとからなり、前記制御ユニットは、前記中央横加速度センサ及び前記複数の左側サイドセンサのうち何れか1以上の出力信号に基づき車両左側の衝突を判定すると共に、前記中央横加速度センサ及び前記複数の右側サイドセンサのうち何れか1以上の出力信号に基づき車両右側の衝突を判定し、前記複数の左側サイドセンサと前記複数の右側サイドセンサのうち2以上のサイドセンサと前記中央横加速度センサが同列の前記バスラインに接続され、前記中央横加速度センサが前記2以上のサイドセンサより前記制御ユニットに近い側にバス接続することを特徴とする(請求項2)。また、前記2以上のサイドセンサは前記複数の左側サイドセンサ又は前記複数の右側サイドセンサとしてもよい(請求項3)。
また、前記左側サイドセンサは車両左側に配設され車両の左右方向の加速度を検出可能な横加速度センサであり、前記右側サイドセンサは、車両右側に配設され車両の左右方向の加速度を検出可能な横加速度センサであるとしてもよい(請求項8)。また、前記左側サイドセンサは、車両左側に配設され車両の左側に加えられた圧力を検出可能な圧力センサであり、前記右側サイドセンサは、車両右側に配設され車両の右側に加えられた圧力を検出可能な圧力センサであるとしてもよい(請求項9)。なお、前記バスラインは、ディジーチェーン接続されているとしてもよい(請求項14)。
(第2の本発明)
また、第2の本発明の車両用乗員保護装置は、車両の前方側に配設され車両の前後方向の加速度を検出可能なフロントセンサと、車両の衝突転倒事象における車両状態を検出可能で前記フロントセンサを除く1以上のサテライトセンサと、前記フロントセンサ及び1以上の前記サテライトセンサの出力信号に基づき車両の衝突転倒事象を判定し乗員保護ユニットの起動を制御する制御ユニットと、前記制御ユニットと前記フロントセンサと1以上の前記サテライトセンサとをバス接続するバスラインと、を備えた車両用乗員保護装置において、前記フロントセンサは、前記フロントセンサと同列の前記バスラインに接続された1以上の前記サテライトセンサより前記制御ユニットに近い側にバス接続することを特徴とする(請求項4)。
なお、前記サテライトセンサは、車両の側方に配設され車両の側方の衝突を検出するサイドセンサのうちの少なくとも何れかであるようにしてもよい(請求項5)。
また、前記サテライトセンサは、車両左側に配設され車両の左側の衝突を検出する左側サイドセンサ及び車両右側に配設され車両の右側の衝突を検出する右側サイドセンサのうちの何れか一方であるようにしてもよい(請求項6)。
また、前記左側サイドセンサ又は前記右側サイドセンサは、複数であるとしてもよい(請求項7)。また、前記左側サイドセンサは車両左側に配設され車両の左右方向の加速度を検出可能な横加速度センサであり、前記右側サイドセンサは、車両右側に配設され車両の左右方向の加速度を検出可能な横加速度センサであるとしてもよい(請求項8)。また、前記左側サイドセンサは、車両左側に配設され車両の左側に加えられた圧力を検出可能な圧力センサであり、前記右側サイドセンサは、車両右側に配設され車両の右側に加えられた圧力を検出可能な圧力センサであるとしてもよい(請求項9)。なお、前記バスラインは、ディジーチェーン接続されているとしてもよい(請求項14)。
(第3の本発明)
また、第3の本発明の車両用乗員保護装置は、車両の衝突転倒事象における車両状態を検出可能な複数のサテライトセンサと、複数の前記サテライトセンサの出力信号に基づき車両の衝突転倒事象を判定し乗員保護ユニットの起動を制御する制御ユニットと、前記制御ユニットと複数の前記サテライトセンサとをバス接続するバスラインと、を備えた車両用乗員保護装置において、同列の前記バスラインに接続される複数の前記サテライトセンサのうち同一種類の前記車両状態を検出する前記サテライトセンサの数が少ない前記サテライトセンサを前記制御ユニットに近い側にバス接続することを特徴とする(請求項10)。
なお、前記サテライトセンサは、車両の横転事象における車両状態を検出する横転検出センサと、車両の側方に配設され車両の側方の衝突を検出する複数のサイドセンサとからなり、前記横転検出センサは複数の前記サイドセンサより前記制御ユニットに近い側にバス接続するようにしてもよい(請求項11)。また、前記横転検出センサは、車両のロール角速度を検出可能なロールレートセンサ、車両の上下方向の加速度を検出可能な上下加速度センサ、及び車両の左右方向の加速度を検出可能な横加速度センサのうち少なくとも何れかであるとしてもよい(請求項12)。また、前記横転検出センサは、車両の左右方向幅のほぼ中心線上に配設されるとしてもよい(請求項13)。なお、前記バスラインは、ディジーチェーン接続されているとしてもよい(請求項14)。
(第1の本発明の効果)
第1の本発明は、バスラインが断線することによる影響の受けにくい制御ユニットに近い側に、複数の衝突転倒事象の判定に使用されるサテライトセンサを接続している。これにより、バスラインが断線した場合であっても、衝突転倒事象のうち、影響の受けない事象が存続する可能性が高くなる。
具体的に、例を挙げて説明する。複数の衝突転倒事象として車両右側の衝突事象と車両左側の衝突事象の判定に使用される中央横加速度センサと、一の衝突転倒事象として車両右側の衝突事象の判定に使用される2個の右側サイドセンサとを同列バスライン上に接続する場合について説明する。この場合のサテライトセンサのバス接続順は、制御ユニットに近い側から、中央横加速度センサ、第1右側サイドセンサ、第2右側サイドセンサである。この場合、例えば、制御ユニットと中央横加速度センサとを接続するバスラインが断線した場合には、中央横加速度センサ及び2個の右側サイドセンサ共に使用不可能な状態となる。従って、この場合、車両右側及び車両左側の衝突事象の判定に際して、中央横加速度センサ及び右側サイドセンサを用いた判定が不可能となる。しかし、中央横加速度センサと第1右側サイドセンサとを接続するバスラインが断線した場合には、第1,第2の右側サイドセンサのみが使用不可能な状態となる。従って、この場合、車両右側の衝突事象の判定に際して、第1,第2の右側サイドセンサを用いた判定は不可能となるが、車両左側の衝突事象の判定に際して中央横加速度センサを用いた判定は可能である。
同様に第1右側サイドセンサと第2右側サイドセンサを接続するバスラインが断線した場合には、第2右側サイドセンサのみが使用不可能な状態となる。従って、この場合、車両右側の衝突事象の判定に際して、第2右側サイドセンサを用いた判定は不可能となり、車両右側の衝突事象の判定が不完全状態になるが、車両左側の衝突事象の判定に際して中央横加速度センサを用いた判定は可能である。
このように、制御ユニットに近い側に複数の衝突判定事象の判定に使用されるサテライトセンサを接続することにより、カスケード接続をした場合のバスラインの断線の弊害を最小限にすることができる。つまり、カスケード接続の弊害を低減することにより、カスケード接続を有効に利用することができ、結果として低コスト化を図ることができる。
(第2の本発明の効果)
第2の本発明は、バスラインが断線することによる影響の受けにくい制御ユニットに近い側にフロントセンサを接続し、他のサテライトセンサを制御ユニットから遠い位置に接続している。これにより、バスラインが断線した場合であっても、衝突横転事象のうち最も頻度の高い車両前方からの衝突(前突)の判定にフロントセンサが用いられない状態を回避できる可能性が高くなる。
具体的に、例を挙げて説明する。例えば、サテライトセンサとして、フロントセンサとサイドセンサとを同列バスライン上に接続する場合について説明する。この場合のサテライトセンサのバス接続順は、制御ユニットに近い側から、フロントセンサ、サイドセンサである。そして、例えば、制御ユニットとフロントセンサとを接続するバスラインが断線した場合には、フロントセンサ及びサイドセンサ共に使用不可能な状態となる。従って、この場合、車両前方及び車両側方の衝突事象の判定に際して、フロントセンサ及びサイドセンサを用いた判定が不可能となる。しかし、フロントセンサとサイドセンサとを接続するバスラインが断線した場合には、サイドセンサのみが使用不可能な状態となる。従って、この場合、車両側方の衝突事象の判定に際して、サイドセンサを用いた判定は不可能となるが、車両前方の衝突事象の判定に際してフロントセンサを用いた判定は可能である。つまり、衝突横転事象のうち最も頻度の高い車両前方からの衝突の判定に際して、フロントセンサを用いることがより高い確率で可能となる。
このように、制御ユニットに近い側にフロントセンサを接続することにより、カスケード接続をした場合のバスラインの断線の弊害を最小限にすることができる。つまり、カスケード接続の弊害を低減することにより、カスケード接続を有効に利用することができ、結果として低コスト化を図ることができる。
(第3の本発明の効果)
第3の本発明は、バスラインが断線することによる影響の受けにくい制御ユニットに近い側に同一種類の車両状態を検出するサテライトセンサの数が少ないセンサを接続する。すなわち、同一種類の車両状態を検出するサテライトセンサの数が多いセンサを、制御ユニットから遠い側に接続する。これにより、バスラインが断線した場合であっても、衝突横転事象のうち、影響の受けない事象が存続する可能性が高くなる。具体的に、例を挙げて説明する。ここでは、サテライトセンサとして、車両横転を検出するロールレートセンサと車両側突を検出する2個のサイドセンサとが同列バスライン上に接続されている場合について説明する。
この場合のサテライトセンサのバス接続順は、制御ユニットに近い側から、ロールレートセンサ、第1サイドセンサ、第2サイドセンサである。この場合、例えば、制御ユニットとロールレートセンサとを接続するバスラインが断線した場合には、ロールレートセンサ及び2個のサイドセンサが使用不可能な状態となる。従って、この場合、車両横転及び車両側突の事象の判定に際して、ロールレートセンサ及び2個のサイドセンサを用いた判定が不可能となる。しかし、ロールレートセンサと第1サイドセンサとを接続するバスラインが断線した場合には、第1,第2のサイドセンサのみが使用不可能な状態となる。従って、この場合、車両の側突事象の判定に際して、第1,第2のサイドセンサを用いた判定は不可能となるが、車両横転の判定に際して、ロールレートセンサを用いた判定は可能である。同様に第1サイドセンサと第2サイドセンサを接続するバスラインが断線した場合には、第2サイドセンサのみが使用不可能な状態となる。従って、この場合、車両の側突事象の判定に際して、第2サイドセンサを用いた判定は不可能となり、車両の側突事象の判定が不完全状態になるが、車両横転の判定に際して、ロールレートセンサを用いた判定は可能である。
逆にロールレートセンサ11を1以上のサイドセンサを介してECU1aから遠ざけて接続すると、バスラインの断線による弊害が車両の側突事象の検出と横転事象の検出の両方に及んでしまう。従って、車両横転を検出する1個のサテライトセンサと複数のサイドセンサを同一バスに接続する場合は、制御ユニットから近い側に車両横転を検出するサテライトセンサを接続することで、バスラインの断線の弊害が車両横転の判定に及びにくくすることができ、カスケード接続をした場合のバスラインの断線の弊害を最小限にすることができる。つまり、カスケード接続の弊害を低減することにより、カスケード接続を有効に利用することができ、結果として低コスト化を図ることができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(第1実施形態)
(車両用乗員保護装置の全体構成)
第1実施形態における車両用乗員保護装置の全体構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、車両用乗員保護装置は、電子制御ユニット(ECU)1と、複数のサテライトセンサ2〜8と、それぞれをバス接続するバスラインB1〜B7とから構成されている。ECU1は、車両のほぼ中央に配設されており、車両の衝突転倒事象の判定及びエアバッグ等の乗員保護ユニットの起動制御を行う。
サテライトセンサ2〜8は、車両の各部でECU1の外部に配設されている。これらのサテライトセンサ2〜8は、それぞれのサテライトセンサに応じた車両状態を検出可能なセンサである。具体的には、サテライトセンサは、横加速度センサ(中央横加速度センサ)2と、右側フロントセンサ3と、左側フロントセンサ4と、1列席右側サイドセンサ5と、2列席右側サイドセンサ6と、1列席左側サイドセンサ7と、2列席左側サイドセンサ8とからなる。横加速度センサ2は、車両の左右幅方向のほぼ中心線上であって、ECU1の後方側に配設されている。この横加速度センサ2の車両前後方向の配設位置は、具体的には、1列席右側サイドセンサ5と2列席右側サイドセンサ6の中間位置付近である。この横加速度センサ2が検出可能な車両状態は、車両の左右方向に生じる加速度(横加速度)である。
右側フロントセンサ3は、車両右前方側に配設されている。また、左側フロントセンサ4は、車両左前方側に配設されている。右側フロントセンサ3及び左側フロントセンサ4が検出可能な車両状態は、車両の前後方向に生じる加速度である。1列席右側サイドセンサ5は、車両の1列席の右側面に配設されている。つまり、1列席右側サイドセンサ5は、運転席の右側、すなわち、右側Bピラー付近に配設されている。2列席右側サイドセンサ6は、車両の2列席の右側面に配設されている。つまり、2列席右側サイドセンサ6は、運転席の後方座席の右側、すなわち、右側Cピラー付近に配設されている。1列席左側サイドセンサ7は、車両の1列席の左側面に配設されている。つまり、1列席左側サイドセンサ7は、助手席の左側、すなわち、左側Bピラー付近に配設されている。2列席左側サイドセンサ8は、車両の2列席の左側面に配設されている。つまり、2列席左側サイドセンサ8は、助手席の後方座席の左側、すなわち、左側Cピラー付近に配設されている。
バスラインB1〜B7は、ECU1とサテライトセンサとの間、若しくは、サテライトセンサ間をバス接続するラインである。具体的には、バスラインB1は、ECU1と右側フロントセンサ3とを接続するバスラインである。バスラインB2は、ECU1と左側フロントセンサ4とを接続するバスラインである。バスラインB3は、ECU1と横加速度センサ2とを接続するバスラインである。バスラインB4は、横加速度センサ2と1列席左側サイドセンサ7とを接続するバスラインである。バスラインB5は、1列席左側サイドセンサ7と2列席左側サイドセンサ8とを接続するバスラインである。バスラインB6は、ECU1と1列席右側サイドセンサ5とを接続するバスラインである。バスラインB7は、1列席右側サイドセンサ5と2列席右側サイドセンサ6とを接続するバスラインである。
(乗員保護ユニットの配置構成)
次に、上述したECU1により起動制御される乗員保護ユニットについて図2を参照して説明する。図2は、乗員保護ユニットについて示す図である。図2に示すように、乗員保護ユニットは、運転席用フロントエアバッグ21と、助手席用フロントエアバッグ22と、右側サイドバッグ23と、左側サイドバッグ24と、右側カーテンバッグ25と、左側カーテンバッグ26と、右側プリテンショナー27と、左側プリテンショナー28とからなる。なお、それぞれの乗員保護ユニットは、公知であるので詳細な説明を省略する。
(ECU1の詳細構成)
次に、ECU1の詳細な構成について図3を参照して説明する。図3は、ECU1の詳細な構成を示すブロック図である。図3に示すように、ECU1は、前後加速度センサ31と、横加速度センサ32と、マイコン33と、バス制御回路34と、バスインターフェイス(I/F)35a〜35nと、点火回路36とから構成されている。前後加速度センサ31は、車両の前後方向に生じる加速度を検出するセンサである。具体的には、前後加速度センサ31は、車両のうちのECU1が配設される位置に生じる前後方向の加速度を検出するセンサである。横加速度センサ32は、車両の左右方向に生じる加速度を検出するセンサである。具体的には、横加速度センサ32は、車両のうちのECU1が配設される位置に生じる左右方向の加速度を検出するセンサである。マイコン33は、上述したECU1の内部に配設されている前後加速度センサ31及び横加速度センサから入力される信号、及び、それぞれのサテライトセンサ2〜8からバスI/F35a〜35n及びバス制御回路34を介して入力された信号に基づき、車両の衝突転倒事象を判定する。さらに、マイコン33は、車両の衝突転倒事象の判定結果の信号を点火回路36に出力する。
点火回路36は、マイコン33からの出力信号に基づき、運転席用フロントエアバッグ21などの各乗員保護ユニットが有する各スクイブ37a〜37nに起動電流を供給する。具体的には、マイコン33から前突であるとの判定結果信号を入力した場合には、前突用の乗員保護ユニットが備えるスクイブに起動電流を供給する。つまり、点火回路36は、マイコン33からの出力信号に基づき、乗員保護ユニットの起動を制御する。バスI/F35a〜35nは、バス制御回路34に接続されており、さらに、BUS_A及びBUS_Bの2本のバスラインが接続されている。
(サテライトセンサ2〜8の詳細構成)
次に、サテライトセンサ2〜8の詳細な構成について図4を参照して説明する。サテライトセンサ2〜8は、加速度センサ41と、A/D変換器42と、制御回路43と、アドレス格納メモリ44と、バスインターフェイス(I/F)45と、直列スイッチ46とから構成されている。加速度センサ41は、それぞれのサテライトセンサ2〜8に応じた加速度を検出可能なセンサである。具体的には、右側フロントセンサ3及び左側フロントセンサ4における加速度センサ41は、車両前後方向の加速度を検出可能なセンサである。また、横加速度センサ2及び各サイドセンサ5〜8における加速度センサ41は、車両の左右方向の加速度を検出可能なセンサである。
A/D変換器42は、加速度センサ41から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。直列スイッチ46は、BUS_Aラインに直列に挿入され、下流側(ECU1から遠ざかる側)に接続されるサテライトセンサとの通信をしない場合にOFFし、下流側に接続されているサテライトセンサと通信する場合にONする。なお、通常は、ON状態であるが、パワーオンリセット後に各サテライトセンサにアドレスを設定するときには、この直列スイッチ46をON・OFF操作し、サテライトセンサを選択してアドレス設定を行うようにしている。このようなアドレス設定を行う機能をオートアドレッシング機能という。制御回路43は、オートアドレッシング機能により、直列スイッチ46の開閉動作を行うと共にアドレス格納メモリ44にアドレスを記憶する。さらに、制御回路43は、アドレス設定が行われた後に、バスラインA及びバスI/F45を介してECU1から信号取得要求コマンドを受ける。制御回路43は、信号取得要求コマンドを受けると、加速度センサ41により検出してA/D変換された加速度信号をバスI/F及びバスラインBを介してECU1へ出力する。なお、オートアドレッシング機能については、公知な技術であり、例えば、特表2002−520724号公報などに開示されているので、詳細な説明を省略する。
なお、図5は、ECU1と、横加速度センサ2と、1列席左側サイドセンサ7と、2列席左側サイドセンサ8とを同列バスラインにバス接続された状態について示す。図5に示すように、BUS_Aはそれぞれのセンサの直列スイッチ46を介して接続されている。BUS_Bは、スイッチなどは介さずに各センサが直列的に接続されている。このように、ディジー・チェーン接続とされている。なお、図1において、同列バスライン接続されているサテライトセンサは、横加速度センサ2と1列席左側サイドセンサ7と2列席左側サイドセンサ8、及び、1列席右側サイドセンサ5よ2列席右側サイドセンサ6である。
(車両用乗員保護装置の動作)
上述のような構成からなる車両用乗員保護装置の動作について、車両前方からの衝突事象の場合と、車両側方からの衝突事象の場合とを例に挙げて説明する。
(前突の場合)
ここでは、車両の右前方側が衝突した場合について説明する。この場合、車両には前後方向に大きな加速度が衝突直後に生じる。つまり、ECU1内に配設された前後加速度センサ31により大きな前後方向加速度が検出される。さらに、車両右前方側が衝突しているので、右側フロントセンサ3により大きな前後方向加速度が検出される。また、車両右前方側が衝突した場合であっても、左側フロントセンサ4によっても大きな前後方向加速度が検出される。
続いて、ECU1内のマイコン33が、前後加速度センサ31から出力された加速度信号を直接的に入力する。さらに、マイコン33は、右側フロントセンサ3及び左側フロントセンサ4から出力される加速度信号を、それぞれバスラインB1及びB2、ECU1のバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。
続いて、マイコン33は、入力された加速度信号に基づき、車両の前方が衝突したか否かの判定を行う。具体的には、ECU1内の前後加速度センサ31により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えており、かつ、右側フロントセンサ3又は左側フロントセンサ4の何れか一方により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えている場合には、車両前方が衝突したと判定する。
続いて、マイコン33により車両前方が衝突したと判定された場合には、マイコン33は、点火回路36に前突用乗員保護ユニットが備えるスクイブ37に起動電流を供給させる。ここで、前突用乗員保護ユニットは、図2における運転席用フロントエアバッグ21、助手席用フロントエアバッグ22、右側プリテンショナー27、及び左側プリテンショナー28である。続いて、スクイブ37に起動電流が供給されると、前突用乗員保護ユニットが起動する。
(側突の場合)
次に、車両の左側方が衝突した場合について説明する。この場合、車両には左右方向に大きな加速度が衝突直後に生じる。つまり、ECU1内に配設された横加速度センサ32により大きな左右方向加速度が検出される。さらに、ECU1の外部に配設されている横加速度センサ2により大きな左右方向加速度が検出される。さらに、車両左側方が衝突しているので、1列席左側サイドセンサ7又は2列席左側サイドセンサ8により大きな左右方向加速度が検出される。
続いて、ECU1内のマイコン33が、横加速度センサ32から出力された加速度信号を直接的に入力する。さらに、マイコン33は、横加速度センサ2から出力された加速度信号をバスラインB3、ECU1内のバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。また、マイコン33は、さらに、1列席左側サイドセンサ7から出力される加速度信号をバスラインB4及びB3、ECU1内のバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。さらに、マイコン33は、2列席左側サイドセンサ8から出力される加速度信号をバスラインB5,B4及びB3、ECU1内のバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。
続いて、マイコン33は、入力された加速度信号に基づき、車両の左側方が衝突したか否かの判定を行う。具体的には、ECU1内の横加速度センサ32又はECU1の外部の横加速度センサ2により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えており、かつ、1列席左側サイドセンサ7又は2列席左側サイドセンサ8の何れか一方により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えている場合には、車両左側方が衝突したと判定する。
続いて、マイコン33により車両左側方が衝突したと判定された場合には、マイコン33は、点火回路36に側突用乗員保護ユニットが備えるスクイブ37に起動電流を供給させる。ここで、側突用乗員保護ユニットは、図2における左側サイドバッグ24、左側カーテンバッグ26、及び右側プリテンショナー27である。続いて、スクイブ37に起動電流が供給されると、側突用乗員保護ユニットが起動する。
なお、車両の右側方が衝突した場合には、上述の車両左側方が衝突した場合における左側サイドセンサ7,8を右側サイドセンサ5,6に置き換えたものとなる。
(バスラインが断線した場合)
次に、側突判定に用いられるバスラインB3〜B5の何れかが断線した場合について説明する。まず、バスラインB3が断線した場合には、横加速度センサ2、1列席左側サイドセンサ7、及び2列席左側サイドセンサ8により検出された加速度信号の全てが、ECU1のマイコン33に入力されない。従って、この場合には、左側突であるとの判定がされない。同時に、横加速度センサ2を利用した右側突判定もできなくなる。また、バスラインB4が断線した場合には、1列席左側サイドセンサ7及び2列席左側サイドセンサ8の加速度信号がマイコン33に入力されない。従って、この場合も左側突であるとの判定ができない。しかし、横加速度センサ2を利用した右側突判定は阻害されない。次に、バスラインB5が断線した場合には、2列席左側サイドセンサ8の加速度信号がマイコン33に入力されず、横加速度センサ2及び1列席左側サイドセンサ7の加速度信号は、マイコン33に入力される。この場合には、1列席の左側突判定を行うことができるが2列席の左側突判定を行うことはできない。しかし、横加速度センサ2を利用した右側突判定は阻害されない。
このように、ECU1に近い側に左側突判定と右側突判定の両方に用いられる横加速度センサ2を接続することで、バスラインの断線により左右両側の側突判定が同時に阻害される確率を最小限にすることできる。つまり、カスケード接続の弊害を低減することにより、カスケード接続を有効に利用することができ、結果として低コスト化を図ることができる。
(第1実施形態の変形態様)
上述の第1実施形態の変形態様における車両用乗員保護装置について図6を参照して説明する。図6は、第1実施形態の変形態様における車両用乗員保護装置の全体構成を示す図である。この第1実施形態の変形態様は、上記第1実施形態に対して、3列席右側サイドセンサ9及び3列席左側サイドセンサ10を配設している。さらに、3列席右側サイドセンサ9は、2列席右側サイドセンサ6にバスラインB9によりバス接続されている。3列席左側サイドセンサ10は、2列席左側サイドセンサ8にバスラインB8によりバス接続されている。
この場合、3列席の側突の判定は、次のように行う。例えば、左側突の場合には、ECU1の外部の横加速度センサ2により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えており、かつ、3列席左側サイドセンサ10により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えている場合には、車両3列席の左側方が衝突したと判定する。右側突の場合も、右側サイドセンサを用いて同様に行う。1列席、2列席の側突判定は、上述の第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
この場合、バスラインB4、B5、B8の何れかが断線すると、左側突判定の一部又は全てができなくなるが、横加速度センサ2の加速度信号はマイコン33に入力されるため、横加速度センサ2を利用した右側突判定は阻害されない。
このように、第1実施形態と同様に、ECU1に近い側に左側突判定と右側突判定の両方に用いられる横加速度センサ2を接続することで、バスラインの断線により左右両側の側突判定が同時に阻害される確率を最小限にすることできる。特に、第1実施形態に比べバスラインB8が追加されていることで、断線が起こり得るバスラインが増えているにも関わらず第1実施形態と同様の効果が得られるので、メリットはより大きい。
(第2実施形態)
(車両用乗員保護装置の全体構成)
次に、第2実施形態における車両用乗員保護装置の全体構成について図7を参照して説明する。ここで、第2実施形態における車両用乗員保護装置は、上述した第1実施形態における車両用乗員保護装置に対して、バスラインの接続が異なる。なお、図7に示す車両用乗員保護装置において、上述の第1実施形態における図1に示す車両用乗員保護装置と同一構成は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図7に示すようには、車両用乗員保護装置は、電子制御ユニット(ECU)1と、複数のサテライトセンサ2〜8と、それぞれをバス接続するバスラインB1〜B3,B5,B7,B21,B22とから構成されている。なお、ECU1及びサテライトセンサ2〜8は、上述の第1実施形態におけるECU1及びサテライトセンサ2〜8と同一であるので説明を省略する。
バスラインは、ECU1とサテライトセンサとの間、若しくは、サテライトセンサ間をバス接続するラインである。具体的には、バスラインB1は、ECU1と右側フロントセンサ3とを接続するバスラインである。バスラインB2は、ECU1と左側フロントセンサ4とを接続するバスラインである。バスラインB3は、ECU1と横加速度センサ2とを接続するバスラインである。バスラインB21は、左側フロントセンサ4と1列席左側サイドセンサ7とを接続するバスラインである。バスラインB5は、1列席左側サイドセンサ7と2列席左側サイドセンサ8とを接続するバスラインである。バスラインB22は、右側フロントセンサ3と1列席右側サイドセンサ5とを接続するバスラインである。バスラインB7は、1列席右側サイドセンサ5と2列席右側サイドセンサ6とを接続するバスラインである。
(車両用乗員保護装置の動作)
上述のような構成からなる車両用乗員保護装置の動作について、車両前方からの衝突事象の場合と、車両側方からの衝突事象の場合とを例に挙げて説明する。
(前突の場合)
前突の場合における第2実施形態の車両用乗員保護装置の動作は、上述した前突の場合における第1実施形態の車両用乗員保護装置の動作と同様であるので説明を省略する。
(側突の場合)
次に、車両の左側方が衝突した場合について説明する。この場合、車両には左右方向に大きな加速度が衝突直後に生じる。つまり、ECU1内に配設された横加速度センサ32により大きな左右方向加速度が検出される。さらに、ECU1の外部に配設されている横加速度センサ2により大きな左右方向加速度が検出される。さらに、車両左側方が衝突しているので、1列席左側サイドセンサ7又は2列席左側サイドセンサ8により大きな左右方向加速度が検出される。
続いて、ECU1内のマイコン33が、横加速度センサ32から出力された加速度信号を直接的に入力する。さらに、マイコン33は、横加速度センサ2から出力された加速度信号をバスラインB3、ECU1内のバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。また、マイコン33は、さらに、1列席左側サイドセンサ7から出力される加速度信号をバスラインB21及びB2、ECU1内のバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。さらに、マイコン33は、2列席左側サイドセンサ8から出力される加速度信号をバスラインB5,B21及びB2、ECU1内のバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。
続いて、マイコン33は、入力された加速度信号に基づき、車両の左側方が衝突したか否かの判定を行う。具体的には、ECU1内の横加速度センサ32又はECU1の外部の横加速度センサ2により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えており、かつ、1列席左側サイドセンサ7又は2列席左側サイドセンサ8の何れか一方により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えている場合には、車両左側方が衝突したと判定する。
続いて、マイコン33により車両左側方が衝突したと判定された場合には、マイコン33は、点火回路36に側突用乗員保護ユニットが備えるスクイブ37に起動電流を供給させる。ここで、側突用乗員保護ユニットは、図2における左側サイドバッグ24、左側カーテンバッグ26、及び右側プリテンショナー27である。続いて、スクイブ37に起動電流が供給されると、側突用乗員保護ユニットが起動する。なお、車両の右側方が衝突した場合には、上述の車両左側方が衝突した場合における左側サイドセンサ7,8を右側サイドセンサ5,6に置き換えたものとなる。
(バスラインが断線した場合)
次に、バスラインB2,B21,B5の何れかが断線した場合について説明する。まず、バスラインB2が断線した場合には、左側フロントセンサ4、1列席左側サイドセンサ7、及び2列席左側サイドセンサ8により検出された加速度信号の全てが、ECU1のマイコン33に入力されない。従って、この場合には、左側突であるとの判定がされない。同時に、左側フロントセンサ4を利用した衝突判定もできなくなる。また、バスラインB21が断線した場合には、1列席左側サイドセンサ7及び2列席左側サイドセンサ8の加速度信号がマイコン33に入力されない。従って、この場合も左側突であるとの判定ができない。しかし、左側フロントセンサ4を利用した衝突判定は阻害されない。次に、バスラインB5が断線した場合には、2列席左側サイドセンサ8の加速度信号がマイコン33に入力されず、左側フロントセンサ4及び1列席左側サイドセンサ7の加速度信号は、マイコン33に入力される。この場合には、1列席の左側突判定を行うことができるが2列席の左側突判定を行うことはできない。しかし、左側フロントセンサ4を利用した衝突判定は阻害されない。
また、バスラインB1、B22、B7の何れか断線した場合については、上述のバスラインB2,B21,B5の場合の説明の左側を右側に置き換えたものとなる。
このように、ECU1に近い側に前突判定用のフロントセンサを接続することで、バスラインの断線により、衝突横転事象のうち最も頻度の高い前突事象に対する判定が、部分的に阻害される確率を最小限にすることができる。つまり、カスケード接続の弊害を低減することにより、カスケード接続を有効に利用することができ、結果として低コスト化を図ることができる。
(第3実施形態)
(車両用乗員保護装置の全体構成)
次に、第3実施形態における車両用乗員保護装置の全体構成について図8を参照して説明する。図8に示す車両用乗員保護装置において、上述の第1実施形態における図1に示す車両用乗員保護装置と同一構成は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図8に示すようには、車両用乗員保護装置は、電子制御ユニット(ECU)1aと、複数のサテライトセンサ3〜8,11と、それぞれをバス接続するバスラインB11〜B17とから構成されている。
(ECU1aの詳細構成)
ECU1aの詳細な構成について図9を参照して説明する。図9は、ECU1aの詳細な構成を示すブロック図である。図9に示すように、ECU1aは、前後加速度センサ31と、横加速度センサ32と、上下加速度センサ38と、マイコン33と、バス制御回路34と、バスインターフェイス(I/F)35a〜35nと、点火回路36とから構成されている。前後加速度センサ31は、車両の前後方向に生じる加速度を検出するセンサである。ここで、第3実施形態におけるECU1aの詳細構成のうち、上述した第1実施形態におけるECU1と同一構成については、同一符号を付して説明を省略する。上下加速度センサ38は、車両のうちのECU1aが配設される位置に生じる車両上下方向の加速度を検出するセンサである。その他の構成は、第1実施形態におけるECU1の構成と同一である。
(サテライトセンサ3〜8,11)
サテライトセンサ3〜8,11は、車両の各部でECU1aの外部に配設されている。ここで、第3実施形態におけるサテライトセンサは、右側フロントセンサ3と、左側フロントセンサ4と、1列席右側サイドセンサ5と、2列席右側サイドセンサ6と、1列席左側サイドセンサ7と、2列席左側サイドセンサ8と、ロールレートセンサ11とからなる。
ロールレートセンサ11は、ECU1aの後方側に配設されている。このロールレートセンサ11が検出可能な車両状態は、車両の前後方向軸回りに生じる回転角速度である。なお、他のサテライトセンサは、上述の第1実施形態において説明したサテライトセンサと同一であるので説明を省略する。
(バスラインB11〜B17)
バスラインB11〜B17は、ECU1aとサテライトセンサとの間、若しくは、サテライトセンサ間をバス接続するラインである。具体的には、バスラインB11は、ECU1aと左側フロントセンサ4とを接続するバスラインである。バスラインB12は、左側フロントセンサ4と右側フロントセンサ3とを接続するバスラインである。バスラインB13は、ECU1aとロールレートセンサ11とを接続するバスラインである。バスラインB14は、ロールレートセンサ11と1列席左側サイドセンサ7とを接続するバスラインである。バスラインB15は、1列席左側サイドセンサ7と2列席左側サイドセンサ8とを接続するバスラインである。バスラインB16は、ECU1aと1列席右側サイドセンサ5とを接続するバスラインである。バスラインB17は、1列席右側サイドセンサ5と2列席右側サイドセンサ6とを接続するバスラインである。
(車両用乗員保護装置の動作)
上述のような構成からなる車両用乗員保護装置の動作について、車両前方からの衝突事象の場合と、車両側方からの衝突事象の場合と、横転事象の場合とを例に挙げて説明する。
(前突の場合)
ここでは、車両の右前方側が衝突した場合について説明する。この場合、車両には前後方向に大きな加速度が衝突直後に生じる。つまり、ECU1a内に配設された前後加速度センサ31により大きな前後方向加速度が検出される。さらに、車両右前方側が衝突しているので、右側フロントセンサ3により大きな前後方向加速度が検出される。また、車両右前方側が衝突した場合であっても、左側フロントセンサ4によっても大きな前後方向加速度が検出される。
続いて、ECU1a内のマイコン33が、前後加速度センサ31から出力された加速度信号を直接的に入力する。さらに、マイコン33は、左側フロントセンサ4から出力される加速度信号を、それぞれバスラインB11、ECU1aのバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。さらに、マイコン33は、右側フロントセンサ3から出力される加速度信号を、それぞれバスラインB12及びB11、ECU1aのバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。
続いて、マイコン33は、入力された加速度信号に基づき、車両の前方が衝突したか否かの判定を行う。具体的には、ECU1a内の前後加速度センサ31により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えており、かつ、右側フロントセンサ3又は左側フロントセンサ4の何れか一方により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えている場合には、車両前方が衝突したと判定する。
続いて、マイコン33により車両前方が衝突したと判定された場合には、マイコン33は、点火回路36に前突用乗員保護ユニットが備えるスクイブ37に起動電流を供給させる。ここで、前突用乗員保護ユニットは、図2における運転席用フロントエアバッグ21、助手席用フロントエアバッグ22、右側プリテンショナー27、及び左側プリテンショナー28である。続いて、スクイブ37に起動電流が供給されると、前突用乗員保護ユニットが起動する。
(側突の場合)
次に、車両の左側方が衝突した場合について説明する。この場合、車両には左右方向に大きな加速度が衝突直後に生じる。つまり、ECU1a内に配設された横加速度センサ32により大きな左右方向加速度が検出される。さらに、車両左側方が衝突しているので、1列席左側サイドセンサ7又は2列席左側サイドセンサ8により大きな左右方向加速度が検出される。
続いて、ECU1a内のマイコン33が、横加速度センサ32から出力された加速度信号を直接的に入力する。また、マイコン33は、1列席左側サイドセンサ7から出力される加速度信号をバスラインB14及びB13、ECU1a内のバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。さらに、マイコン33は、2列席左側サイドセンサ8から出力される加速度信号をバスラインB15,B14及びB13、ECU1a内のバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。
続いて、マイコン33は、入力された加速度信号に基づき、車両の左側方が衝突したか否かの判定を行う。具体的には、ECU1a内の横加速度センサ32又はECU1aの外部の横加速度センサ2により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えており、かつ、1列席左側サイドセンサ7又は2列席左側サイドセンサ8の何れか一方により検出された加速度信号の区間積分値が所定閾値を超えている場合には、車両左側方が衝突したと判定する。
続いて、マイコン33により車両左側方が衝突したと判定された場合には、マイコン33は、点火回路36に側突用乗員保護ユニットが備えるスクイブ37に起動電流を供給させる。ここで、側突用乗員保護ユニットは、図2における左側サイドバッグ24、左側カーテンバッグ26、及び右側プリテンショナー27である。続いて、スクイブ37に起動電流が供給されると、側突用乗員保護ユニットが起動する。
なお、車両の右側方が衝突した場合には、上述の車両左側方が衝突した場合における左側サイドセンサ7,8を右側サイドセンサ5,6に置き換えたものとなる。
(横転の場合)
次に、車両の横転した場合について説明する。この場合、車両にはロール角速度、左右方向加速度及び上下方向加速度が横転直後に生じる。つまり、ECU1a外に配設されたロールレートセンサ11により大きなロール角速度が検出される。さらに、ECU1aの内部に配設されている横加速度センサ32により左右方向加速度が検出される。さらに、ECU1aの内部に配設されている上下加速度センサ38により左右方向加速度が検出される。
続いて、ECU1a内のマイコン33が、横加速度センサ32から出力された加速度信号を直接的に入力する。さらに、マイコン33は、上下加速度センサ38から出力された加速度信号を直接的に入力する。また、マイコン33は、さらに、ロールレートセンサ11から出力される角速度信号をバスラインB13、ECU1a内のバスI/F35、及びバス制御回路34を介して入力する。
続いて、マイコン33は、入力された横加速度信号、上下加速度信号及びロール角速度に基づき、車両が横転したか否かの判定を行う。この横転判定は、例えば、特開2001−260786号公報により公知であるので、詳細な説明は省略する。また、マイコン33は、入力された横加速度信号及びロール角速度に基づき車両が横転したか否かの判定を行う。この場合の横転判定は、例えば、特開2001−260781号公報により公知であるので、詳細な説明は省略する。
続いて、マイコン33により車両が横転したと判定された場合には、マイコン33は、点火回路36に側突用乗員保護ユニットが備えるスクイブ37に起動電流を供給させる。ここで、横転用乗員保護ユニットは、図2における右側カーテンバッグ25、左側カーテンバッグ26、右側プリテンショナー27、及び左側プリテンショナー28である。続いて、スクイブ37に起動電流が供給されると、側突用乗員保護ユニットが起動する。
(バスラインが断線した場合)
次に、バスラインB13〜B15が断線した場合について説明する。まず、バスラインB13が断線した場合には、ロールレートセンサ11、1列席左側サイドセンサ7、及び2列席左側サイドセンサ8により検出された角速度及び加速度信号の全てが、ECU1aのマイコン33に入力されない。従って、この場合には、左側突であるとの判定がされない。同時に、車両横転であるとの判定もできなくなる。また、バスラインB14が断線した場合には、1列席左側サイドセンサ7及び2列席左側サイドセンサ8の加速度信号がマイコン33に入力されない。従って、この場合も左側突であるとの判定ができない。しかし、ロールレートセンサ11により検出された角速度信号はマイコン33に入力されるため、横転判定は阻害されない。次に、バスラインB5が断線した場合には、2列席左側サイドセンサ8の加速度信号がマイコン33に入力されず、ロールレートセンサ11の角速度信号及び1列席左側サイドセンサ7の加速度信号は、マイコン33に入力される。この場合には、1列席の左側突判定を行うことができるが2列席の左側突判定を行うことはできない。しかし、横転判定は阻害されない。
逆にロールレートセンサ11を1以上のサイドセンサを介してECU1aから遠ざけて接続すると、バスラインの断線による弊害が車両の側突事象の検出と車両横転を検出の両方に及んでしまう。
このように、例えば、側突判定などの同一種類の車両状態を検出するサイドセンサが複数接続されている場合に、これらのサイドセンサをバスラインの断線による影響の受けやすいECU1aから遠い側に接続し、1つしかないロールレートセンサ11をECU1aに近い側に接続することにより、バスラインの断線の弊害が車両横転の判定に及びにくくすることができ、カスケード接続をした場合のバスラインの断線の弊害を最小限にすることができる。つまり、カスケード接続の弊害を低減することにより、カスケード接続を有効に利用することができ、結果として低コスト化を図ることができる。
なお、第3実施形態の車両用乗員保護装置においては、ロールレートセンサ11をECU1aの外部に配設し、横加速度センサ32及び上下加速度センサ38をECU1a内部に配設したが、これに限られるものではない。例えば、横加速度センサ32又は上下加速度センサ38をECU1aの外部に配設し、ロールレートセンサ11をECU1a内部に配設するようにしてもよい。
第1実施形態における車両用乗員保護装置の全体構成を示す図である。 乗員保護ユニットについて説明する図である。 ECU1の詳細な構成を示すブロック図である。 サテライトセンサの詳細な構成を示す図である。 バス接続状態について示す図である。 第1実施形態の変形態様における車両用乗員保護装置の全体構成を示す図である。 第2実施形態における車両用乗員保護装置の全体構成を示す図である。 第3実施形態における車両用乗員保護装置の全体構成を示す図である。 ECU1aの詳細な構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,1a:ECU(制御ユニット)、 2:横加速度センサ(中央横加速度センサ)、 3:右側フロントセンサ、 4:左側フロントセンサ、 5:1列席右側サイドセンサ、 6:2列席右側サイドセンサ、 7:1列席左側サイドセンサ、 8:2列席左側サイドセンサ、 11:ロールレートセンサ、 B1〜B9,B11〜B17,B21,B22:バスライン、 21:運転席用フロントエアバッグ、 22:助手席用フロントエアバッグ、 23:右側サイドバッグ、 24:左側サイドバッグ、 25:右側カーテンバッグ、 26:左側カーテンバッグ、 27:右側プリテンショナー、 28:左側プリテンショナー、 31:前後加速度センサ、 32:横加速度センサ、 33:マイコン、 34:バス制御回路、 35a〜35n:バスインターフェイス、 36:点火回路、 38:上下加速度センサ

Claims (14)

  1. 車両の衝突転倒事象における車両状態を検出可能な複数のサテライトセンサと、
    複数の前記サテライトセンサの出力信号に基づき車両の衝突転倒事象を判定し乗員保護ユニットの起動を制御する制御ユニットと、
    前記制御ユニットと複数の前記サテライトセンサとをバス接続するバスラインと、
    を備えた車両用乗員保護装置において、
    同列の前記バスラインに接続される3以上の前記サテライトセンサのうち複数の衝突転倒事象の判定に使用される前記サテライトセンサを前記制御ユニットに近い側にバス接続することを特徴とする車両用乗員保護装置。
  2. 前記サテライトセンサは、
    車両の左右方向幅のほぼ中心線上に配設され車両の左右方向の加速度を検出可能な中央横加速度センサと、
    車両左側に配設され車両の左側の衝突を検出する複数の左側サイドセンサと、
    車両右側に配設され車両の右側の衝突を検出する複数の右側サイドセンサと、
    からなり、
    前記制御ユニットは、前記中央横加速度センサ及び前記複数の左側サイドセンサのうち何れか1以上の出力信号に基づき車両左側の衝突を判定すると共に、前記中央横加速度センサ及び前記複数の右側サイドセンサのうち何れか1以上の出力信号に基づき車両右側の衝突を判定し、
    前記複数の左側サイドセンサと前記複数の右側サイドセンサのうち2以上のサイドセンサと前記中央横加速度センサが同列の前記バスラインに接続され、
    前記中央横加速度センサが前記2以上のサイドセンサより前記制御ユニットに近い側にバス接続することを特徴とする請求項1記載の車両用乗員保護装置。
  3. 前記2以上のサイドセンサは前記複数の左側サイドセンサ又は前記複数の右側サイドセンサであることを特徴とする請求項2記載の車両用乗員保護装置。
  4. 車両の前方側に配設され車両の前後方向の加速度を検出可能なフロントセンサと、
    車両の衝突転倒事象における車両状態を検出可能で前記フロントセンサを除く1以上のサテライトセンサと、
    前記フロントセンサ及び1以上の前記サテライトセンサの出力信号に基づき車両の衝突転倒事象を判定し乗員保護ユニットの起動を制御する制御ユニットと、
    前記制御ユニットと前記フロントセンサと1以上の前記サテライトセンサとをバス接続するバスラインと、
    を備えた車両用乗員保護装置において、
    前記フロントセンサは、前記フロントセンサと同列の前記バスラインに接続された1以上の前記サテライトセンサより前記制御ユニットに近い側にバス接続することを特徴とする車両用乗員保護装置。
  5. 前記サテライトセンサは、車両の側方に配設され車両の側方の衝突を検出するサイドセンサのうちの少なくとも何れかであることを特徴とする請求項4記載の車両用乗員保護装置。
  6. 前記サテライトセンサは、
    車両左側に配設され車両の左側の衝突を検出する左側サイドセンサ及び車両右側に配設され車両の右側の衝突を検出する右側サイドセンサのうちの何れか一方であることを特徴とする請求項4記載の車両用乗員保護装置。
  7. 前記左側サイドセンサ又は前記右側サイドセンサは、複数であることを特徴とする請求項6に記載の車両用乗員保護装置。
  8. 前記左側サイドセンサは、車両左側に配設され車両の左右方向の加速度を検出可能な横加速度センサであり、
    前記右側サイドセンサは、車両右側に配設され車両の左右方向の加速度を検出可能な横加速度センサであることを特徴とする請求項2、3、6及び7の何れかに記載の車両用乗員保護装置。
  9. 前記左側サイドセンサは、車両左側に配設され車両の左側に加えられた圧力を検出可能な圧力センサであり、
    前記右側サイドセンサは、車両右側に配設され車両の右側に加えられた圧力を検出可能な圧力センサであることを特徴とする請求項2、3、6及び7の何れかに記載の車両用乗員保護装置。
  10. 車両の衝突転倒事象における車両状態を検出可能な複数のサテライトセンサと、
    複数の前記サテライトセンサの出力信号に基づき車両の衝突転倒事象を判定し乗員保護ユニットの起動を制御する制御ユニットと、
    前記制御ユニットと複数の前記サテライトセンサとをバス接続するバスラインと、
    を備えた車両用乗員保護装置において、
    同列の前記バスラインに接続される複数の前記サテライトセンサのうち同一種類の前記車両状態を検出する前記サテライトセンサの数が少ない前記サテライトセンサを前記制御ユニットに近い側にバス接続することを特徴とする車両用乗員保護装置。
  11. 前記サテライトセンサは、
    車両の横転事象における車両状態を検出する横転検出センサと、
    車両の側方に配設され車両の側方の衝突を検出する複数のサイドセンサと、
    からなり、
    前記横転検出センサは複数の前記サイドセンサより前記制御ユニットに近い側にバス接続することを特徴とする請求項10記載の車両用乗員保護装置。
  12. 前記横転検出センサは、車両のロール角速度を検出可能なロールレートセンサ、車両の上下方向の加速度を検出可能な上下加速度センサ、及び車両の左右方向の加速度を検出可能な横加速度センサのうち少なくとも何れかであることを特徴とする請求項11記載の車両用乗員保護装置。
  13. 前記横転検出センサは、車両の左右方向幅のほぼ中心線上に配設されることを特徴とする請求項11又は12に記載の車両用乗員保護装置。
  14. 前記バスラインは、ディジーチェーン接続されていることを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の車両用乗員保護装置。
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