JP2005263079A - 車載電源分配装置 - Google Patents

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修二 眞山
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Abstract

【課題】自動車の状況に応じて必要最低限の電装品を確実に作動させることが可能であり、バッテリ、オルタネータ及びワイヤーハーネスの大型化・重量化を可及的に緩和する。
【解決手段】電装品M1…について、プリクラッシュ等の自動車の様々な状況に応じて予め決定された優先順位の情報を不揮発性メモリ13に保有しておき、種々の自動車の状況を収集して、当該状況に応じて前記優先順位の低い電装品M1をオフにするよう開閉手段を制御する。バッテリ5の充放電の収支を可及的に安定させることができる。これにより、バッテリ5やオルタネータ1として大型且つ重量級の製品を使用しなくても、プリクラッシュ等において必要なアクティブセイフティ機器M3等を確実に作動できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載電源分配装置及びそれに関連する技術に関するものである。
一般に、自動車内の電源系統として、バッテリとオルタネータとが使用される。自動車の始動等においては、バッテリから各部の電装品に電源の供給を行うが、バッテリの電力消費を継続すると、当該バッテリの残存電力が少なくなってしまい、最終的には自動車の各部に電源供給を行うことができなくなる。そこで、エンジンの回転によって交流発電を行い、ここで発電された電力をバッテリに充電することで、各部の電装品に対して長時間の電源供給を可能にしている。
近年の著しい電子技術の進展により、自動車の分野では、ドライブバイワイヤーやブレーキバイワイヤー等、電線を用いた様々な電子制御の技術が開発されている。これらの技術は、オーディオやエアコン等の自動車の付属的な電装品だけでなく、自動車の走行等に係る主要な機能をも電子制御化しようとするものであり、今後は益々、1台の自動車に多くの電装品が使用されて、電子化及びシステム化が進展する傾向にある。
このように、1台の自動車に多くの電装品が使用されるようになると、バッテリやオルタネータも電圧容量が大きなものが必要となり、このためバッテリやオルタネータの部品サイズが大型化且つ重量化する傾向にあり、加えて電源供給用のワイヤーハーネスも高圧仕様のものを使用することになると大型化・重量化してしまう。
特に、ドライブバイワイヤーやブレーキバイワイヤーの方式が採用された自動車においては、アンチロックブレーキ等のブレーキアシストやエアバッグシステムといったアクティブセイフティ機器について、自動車の衝突直前に大電力が必要となるが、これらのアクティブセイフティ機器は、万が一の場合に確実に機能することが最重要であることから、かかる事態での大電流を考慮するとなると、バッテリ、オルタネータ及びワイヤーハーネスついて大型化・重量化の設計を行う傾向にある。
したがって、多くの電装品が搭載された自動車において、バッテリ、オルタネータ及びワイヤーハーネスの大型化・重量化を可及的に緩和するためには、各種の電装品に対する電源供給を効率よく調整することが望ましい。
そこで、本発明の課題は、自動車の状況に応じて必要最低限の電装品を確実に作動させることが可能であり、且つバッテリ、オルタネータ及びワイヤーハーネスの大型化・重量化を可及的に緩和し得る車載電源分配装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、バッテリとオルタネータとに接続されて、各種の電装品への電源分配を行う車載電源分配装置であって、前記バッテリ及び前記オルタネータから前記各電装品に対する電源供給を個別にオンオフする開閉手段と、前記電装品について、予め決定された電源供給に対する優先順位の情報を保有した記憶手段と、前記優先順位に従って前記開閉手段を選択的にオンオフ制御する制御手段とを備えるものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載電源分配装置であって、前記制御手段は、プリクラッシュ状況を認識した場合に、アクティブセイフティ機器に電源を集中的に供給するよう、前記アクティブセイフティ機器以外の機器に接続される開閉手段をオフにするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車載電源分配装置であって、前記制御手段は、前記アクティブセイフティ機器が作動しない場合に、前記バッテリの充放電の収支を安定させるよう、必要な電装品だけでなく、不要な電装品に接続された前記開閉手段をオンするものである。
請求項4に記載の発明は、前記オルタネータの発電電圧をレギュレータにより調整可能とした請求項1から請求項3のいずれかに記載の車載電源分配装置であって、前記オルタネータで発電されて前記レギュレータから与えられる電圧を最大に保つよう調整するレギュレータ制御手段をさらに備えるものである。
請求項1に記載の車載電源分配装置は、電装品について自動車の様々な状況に応じて予め決定された優先順位の情報を所定の記憶手段に保有しておき、種々の自動車の状況を収集して、当該状況に応じて前記優先順位の低い電装品をオフにするよう開閉手段を制御するので、バッテリの充放電の収支を可及的に安定させることができる。したがって、バッテリやオルタネータとして大型且つ重量級の製品を使用しなくても、自動車の状況に応じて必要最低限の電装品のみを確実に且つ効率よく作動させることが可能となり、バッテリ及びオルタネータの大型化・重量化を緩和でき、ひいては、高圧電線を必要としなくなることから、これらに接続されるワイヤーハーネスの大型化・重量化をも緩和することができる。
請求項2に記載の車載電源分配装置は、収集された種々の自動車の状況に基づいて自動車が衝突寸前であるプリクラッシュ状況を認識するとともに、当該プリクラッシュ状況を認識した場合に、電装品の一部としてプリクラッシュ状況に必要とされるアクティブセイフティ機器に電源を集中的に供給するよう、電装品の他の一部としての付属的機器に接続される開閉手段をオフにするので、バッテリやオルタネータとして、プリクラッシュ状況を考慮した大型且つ重量級の製品を使用しなくても、自動車の状況に応じて必要最低限のアクティブセイフティ機器を確実に作動させることが可能である。
請求項3に記載の車載電源分配装置は、制御手段は、アクティブセイフティ機器が作動しない場合に、バッテリの充放電の収支を安定させるよう、必要な電装品だけでなく、不要な電装品に接続された開閉手段をオンするので、オルタネータからレギュレータを介して供給される電力を増大させることで、アクティブセイフティ機器が作動する際には、このアクティブセイフティ機器に対して確実に給電を行うことができる。
請求項4に記載の車載電源分配装置は、レギュレータ制御手段により、オルタネータで発電されてレギュレータから与えられる電圧を最大に保つよう調整するので、オルタネータからレギュレータを介して供給される電力を増大させることで、バッテリの充放電の収支を容易に安定させることができる。
<構成>
本発明の一の実施形態に係る車載電源分配装置(パワー・ディストリビュート・ユニット)10は、図1の如く、負荷である電装品M1,M2,M3,M4,…について、プリクラッシュ等の自動車の様々な状況に応じた優先順位を予め決定しておき、種々の自動車の状況に際して、その時点で前記優先順位の低い電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…をオフにする等を行うことで、バッテリ5の充放電の収支を可及的に安定させるとともに、必要な電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…を確実に動作させるものである。
図2は本発明の一の実施形態に係る車載電源分配装置10を示す回路ブロック図である。この車載電源分配装置10は、図1及び図2の如く、オルタネータ1からの発電電圧を調整するレギュレータ3とバッテリ5とに接続されて各種の電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…への電源分配を行うものである。
オルタネータ1は、図2の如く、例えば三相交流発電機が適用され、例えばVベルト等によって自動車のクランクシャフトの回転動力を受ける回転子としてのロータ21と、このロータ21の周囲に配置されたステータ23と、ロータ21の回転により発生したステータ23の各相における起電力を整流するためのダイオードによって構成される整流回路25とを備えている。
ロータ21は、レギュレータ3からの界磁電流を受けて磁界を発生する電磁コイルが適用される。ロータ21の両端には、レギュレータ3からの与えられる界磁電流の変化を抑制するためのコンデンサ26が介装される。
ステータ23は、例えばU相、V相及びW相のそれぞれのコイル27が一対ずつで合計6個設けられており、これに伴って、整流回路25も、ステータ23の各コイル27に対応したハイ側ダイオード29a及びロー側ダイオード29bを合わせて合計12個のダイオードが使用されてなる。そして、ステータ23のロー側ダイオード29bのカソードから出力される発電電流は、車載電源分配装置10の複数のヒューズ30を介してリレー11a,11b,…(後述)に接続される。
レギュレータ3は、オルタネータ1での発電電力がエンジンの回転数等によって変動するのを緩和するものであって、オルタネータ1のロータ21の一端に接続された第1のスイッチング素子(トランジスタ)33と、ロータ21の他端に接続された第2のスイッチング素子(トランジスタ)35と、これらの両スイッチング素子33,35をオンオフまたはチョッパ制御してロータ21の界磁電流を調整するIC部37とを備える。そして、このIC部37は、車載電源分配装置10のレギュレータ制御部15(後述)から与えられたレギュレータ調整電圧指令値D1に基づいて、ロータ21の界磁電流を調整する。尚、IC部37には、スイッチ38を介して車載電源分配装置10内でヒューズ30に与えられる電圧が入力されており、この発電電圧が一定電圧以下になると、LED等が使用されたインストゥルメントパネルの充電警告灯39を点灯するようになっている。
そして、車載電源分配装置10は、図2の如く、各種の電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…(図1参照)への電源供給をオンオフするリレー(開閉手段)11a,11b,…と、自動車の様々な状況に応じて予め決定しておいた優先順位の情報が格納された不揮発性メモリ(記憶手段)13と、レギュレータ3を制御することで当該レギュレータ3を通じてオルタネータ1から供給される電圧を調整するレギュレータ制御部(レギュレータ制御手段)15と、自動車の各部で得られた情報に基づいて、レギュレータ制御部15を制御するとともに、不揮発性メモリ13に格納された優先順位に従ってリレー11a,11b,…のオンオフを制御する中央制御部(CPU:制御手段)17とを備える。
リレー11a,11b,…は、例えば、オーディオやエアコン等の自動車にとって付属的な機能を司る付属的機器M1…をそれぞれオンオフする付属的機器用リレー11a…と、アンチロックブレーキ等のブレーキアシストやエアバッグシステムといったアクティブセイフティ機器M3…をそれぞれオンオフするセイフティ用リレー11b…とがあり、各リレー11a,11b,…は、スイッチとなる接点41と、この接点を電磁誘導により開閉する電磁コイル43とを備えた一般的なものがそれぞれ使用される。
不揮発性メモリ13は、フラッシュROMまたはEEPROM等の書き込み可能なデータ記憶媒体が使用され、各リレー11a,11b,…をオンオフ制御する態様と、上述のオルタネータ1のロータ21の界磁電流をレギュレータ3のIC部37で設定するために指示するレギュレータ調整電圧指令値D1を、自動車の状況、例えば進行方向に障害物があって衝突が予想されるプリクラッシュ状況や、自動車の所定部位の電流、電圧及び温度がそれぞれ異常な値を示しているような何らかの異常状態、あるいはそれ以外の通常運転状態等に対応づけた状態で、例えばデータテーブルといった所定のフォーマットで予め保有している。
ここで、各リレー11a,11b,…をオンオフ制御する態様のデータテーブルの例としては、自動車の安全度に応じて各電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…に優先度を付与したものが適用される。例えばこのデータテーブルとしては、自動車が衝突寸前の状況(プリクラッシュ状況)である場合を想定し、オーディオやエアコン等の付属的機器M1…に係る付属的機器用リレー11a…をオフにするとともに、アンチロックブレーキ等のブレーキアシストやエアバッグシステムといったアクティブセイフティ機器M3…をオンオフするセイフティ用リレー11b…をオンにする、といった内容のデータテーブルがある。
レギュレータ制御部15は、中央制御部17から指示されたタイミングで、当該中央制御部17から与えられたレギュレータ調整電圧指令値D1を、レギュレータ3のIC部37に出力するようになっている。
中央制御部(CPU)17は、図示しないRAM等が接続され、上記の不揮発性メモリ13内に予め格納されたソフトウェアプログラムに基づいて動作する機能要素であって、このソフトウェアプログラムによって定義された機能としては、自動車の様々な状況を判断し、当該状況に応じて、トランジスタを通じて各リレー11a,11b,…を個別にオンオフする第1の機能と、不揮発性メモリ13から読み出したレギュレータ調整電圧指令値D1を選択し、この選択したレギュレータ調整電圧指令値D1をレギュレータ制御部15を介してレギュレータ3に出力する第2の機能とがある。
中央制御部17の第1の機能は、図2の如く、バッテリ5と各ヒューズ30との間に介装されたシャント抵抗等の電流センサー51から入力される電流値Iを認識し、各ヒューズ30を通じて各リレー11a,11b,…に共通に印加される電圧値Vを電圧センサー53での検知に基づいて認識し、バッテリ5の筐体表面等の所定の部位の温度を温度センサー55での検知に基づいて認識するとともに、車内LANの多重通信線57から通信機を通じて得られた自動車の各電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…の駆動状況を認識し、これらの認識結果(電流認識結果、電圧認識結果、温度認識結果及び自動車状況認識結果)に基づいて各リレー11a,11b,…を個別にオンオフ制御する。
ここで、第1の機能において、電流認識結果に基づいて各リレー11a,11b,…をオンオフ制御する場合は、電流センサー51で検知された電流値Iが所定の基準電流値を超えていた場合に、この電流値Iを過電流と判断し、一部または全てのリレー11a,11b,…を一時的に切断したり、チョッパ制御で電流値Iを低減したりする。
また、第1の機能において、電圧認識結果に基づいて各リレー11a,11b,…をオンオフ制御する場合は、電圧センサー53で検知された電圧値Vが所定の基準最大電圧値を超えていた場合に、一部または全てのリレー11a,11b,…を一時的に切断したり、チョッパ制御で電圧値Vを低減したりする。一方、電圧センサー53で検知された電圧値Vが所定の基準最小電圧値を下回っていた場合に、第2の機能を通じてレギュレータ3からの電圧を増大させる。
さらに、第1の機能において、温度認識結果に基づいて各リレー11a,11b,…をオンオフ制御する場合は、温度センサー55で検知された温度が所定の基準温度値を超えていた場合に、温度センサー55が設置された部位が過熱状態であると判断し、一部または全てのリレー11a,11b,…を一時的に切断したり、チョッパ制御を行ったりして温度を低減する。
さらにまた、第1の機能において、多重通信線57から得られた自動車状況認識結果に基づいて各リレー11a,11b,…をオンオフ制御する場合は、不揮発性メモリ13内に保有しているデータテーブル等を参照し、自動車状況認識結果に応じた各リレー11a,11b,…のオンオフ制御を行う。即ち、このデータテーブル等では、自動車の安全度に応じて各電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…に優先度を付与しておき、これに基づいて自動車の状況に応じて各電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…のオンオフを行う。
例えば、自動車の速度センサーやGPS受信機等から多重通信線57を通じて与えられた信号に基づいて当該自動車の一定速度以上での走行を認識し、且つCCDを用いた車両周辺視認装置またはレーザー等を用いた測距装置等から多重通信線57を通じて与えられた信号に基づいて当該自動車の進行方向に存在する障害物を検出した場合に、自動車が衝突寸前の状況(プリクラッシュ状況)である旨を判断し、この判断結果に基づいて、オーディオやエアコン等の付属的機器M1…に係る付属的機器用リレー11a…をオフ(給電遮断状態)にするとともに、セイフティ用リレー11b…をオンにしてアンチロックブレーキ等のブレーキアシストやエアバッグシステムといったアクティブセイフティ機器M3…をオン(給電可能状態)にし、バッテリ5またはレギュレータ3からの電源をアクティブセイフティ機器M3…に集中して供給する。これにより、自動車の衝突の直前において、安全上重要なアクティブセイフティ機器M3…に集中して電源供給を行うことができ、かかるアクティブセイフティ機器M3…を確実に動作させるのを可能にする。
中央制御部17の第2の機能では、上述のように、不揮発性メモリ13からレギュレータ調整電圧指令値D1を読み出して自動車の状況に応じて選択し、この選択したレギュレータ調整電圧指令値D1をレギュレータ制御部15を介してレギュレータ3に出力するものである。このレギュレータ調整電圧指令値D1としては、原則的に、オルタネータ1で発電された発電電圧の最大値を車載電源分配装置10に与えるよう、ロータ21の界磁電流を予め定められた最大値とするための値が選択される。特に、第1の機能において、電圧センサー53で検知された電圧値Vが所定の基準最小電圧値を下回っていた場合には、レギュレータ3のロータ21の界磁電流を予め定められた最大値とするための値をレギュレータ調整電圧指令値D1として選択する。一方、第1の機能において、電圧センサー53で検知された電圧値Vが所定の基準最大電圧値を超えた場合には、レギュレータ3のロータ21の界磁電流を低減するためのレギュレータ調整電圧指令値D1を選択する。そして、これらの選択されたレギュレータ調整電圧指令値D1を、レギュレータ制御部15を通じてレギュレータ3のIC部37に出力する。
尚、図2中の符号59はスタータ・スイッチ部を示しており、スタータ・モータ61を電磁リレー63でオンオフする構成となっている。
<動作>
上記構成の車載電源分配装置10の動作を説明する。この車載電源分配装置10は、図1及び図2の如く、オルタネータ1からの発電電圧を調整するレギュレータ3とバッテリ5とに接続されて各種の電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…への電源分配を行うのに際して、プリクラッシュ等の自動車の様々な状況に応じた優先順位を予め決定しておき、種々の自動車の状況に際して、その時点で前記優先順位の低い電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…をオフにする等を行うことで、バッテリ5の充放電の収支を可及的に安定させるとともに、必要な電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…を確実に動作させる。
まず車載電源分配装置10の中央制御部17は、不揮発性メモリ13からレギュレータ調整電圧指令値D1を読み出して自動車の状況に応じて選択し、この選択したレギュレータ調整電圧指令値D1をレギュレータ制御部15を介してレギュレータ3に出力しており、原則として、このレギュレータ調整電圧指令値D1を調整することで、オルタネータ1で発電された発電電圧の最大値を車載電源分配装置10に与えるよう制御する。そして、必要な電装品だけでなく、不要な電装品をも短期的にできるだけオンすることで、オルタネータ1で発電される発電電力を増大させる。この場合、レギュレータ3のIC部37は、車載電源分配装置10から与えられたレギュレータ調整電圧指令値D1に応じて、オルタネータ1のロータ21の界磁電流を予め定められた最大値に設定し、これによりオルタネータ1で発電されてレギュレータ3から車載電源分配装置10に与えられる発電電圧は、原則として常に予め定められた最大値に設定される。
ここで、図2において、バッテリ5と各ヒューズ30との間に介装されたシャント抵抗等の電流センサー51から入力される電流値Iが、所定の基準電流値を超えていた場合には、中央制御部17はこの電流値Iを過電流と判断し、一部または全てのリレー11a,11b,…を一時的に切断したり、チョッパ制御で電流値Iを低減したりする。
また、各ヒューズ30を通じて各リレー11a,11b,…に共通に印加される電圧値Vが、所定の基準最大電圧値を超えていた場合には、中央制御部17は、一部または全てのリレー11a,11b,…を一時的に切断したり、チョッパ制御で電圧値Vを低減したりする。また中央制御部17は、レギュレータ調整電圧指令値D1を調整することで、オルタネータ1のロータ21の界磁電流を調整し、レギュレータ3から車載電源分配装置10に与えられる発電電圧を調整する。
逆に、電圧センサー53で検知された電圧値Vが所定の基準最大最小電圧値を下回っていた場合には、中央制御部17は、レギュレータ3のロータ21の界磁電流を予め定められた最大値とするための値をレギュレータ調整電圧指令値D1として選択し、このレギュレータ調整電圧指令値D1を、レギュレータ制御部15を通じてレギュレータ3のIC部37に出力する。このとき、レギュレータ3のIC部37は、車載電源分配装置10から与えられたレギュレータ調整電圧指令値D1に基づいて、ロータ21の界磁電流を調整することで、オルタネータ1のロータ21の界磁電流を予め定められた最大値に設定し、これによりオルタネータ1で発電されてレギュレータ3から車載電源分配装置10に与えられる発電電圧を、原則として常に予め定められた最大値に設定する。
また、温度センサー55で検知された温度が、所定の基準温度値を超えていた場合には、中央制御部17において温度センサー55が設置された部位が過熱状態であると判断し、一部または全てのリレー11a,11b,…を一時的に切断したり、チョッパ制御を行ったりして温度を低減する。
さらに、中央制御部17は、多重通信線57から得られた自動車状況認識結果に基づいて各リレー11a,11b,…をオンオフ制御する。
例えば、自動車の速度センサーやGPS受信機等から多重通信線57を通じて与えられた信号に基づいて当該自動車の一定速度以上での走行を認識し、且つCCDを用いた車両周辺視認装置またはレーザー等を用いた測距装置等から多重通信線57を通じて与えられた信号に基づいて当該自動車の進行方向に存在する障害物を検出した場合には、中央制御部17は、自動車が衝突寸前の状況(プリクラッシュ状況)である旨を判断する。そして、この判断結果に基づいて、オーディオやエアコン等の付属的機器M1…に係る付属的機器用リレー11a…をオフにするとともに、セイフティ用リレー11b…をオンにしてアンチロックブレーキ等のブレーキアシストやエアバッグシステムといったアクティブセイフティ機器M3…をオンにし、バッテリ5またはレギュレータ3からの電源をアクティブセイフティ機器M3…に集中して供給する。これにより、自動車の衝突の直前において、安全上重要なアクティブセイフティ機器M3…に集中して電源供給を行うことができ、かかるアクティブセイフティ機器M3…を確実に動作させるのを可能にする。
以上のように、各種の電装品M1,M2,M3,M4,…について、プリクラッシュ等の自動車の様々な状況に応じた優先順位を予め決定しておき、種々の自動車の状況に際して、その時点で前記優先順位の低い電装品M1,M2,M3,M4,…をオフにする等を行うことで、バッテリ5の充放電の収支を可及的に安定させるとともに、必要な電装品(負荷)M1,M2,M3,M4,…を確実に動作させることができるので、バッテリ5やオルタネータ1として、プリクラッシュ状況等の特殊な状況を考慮した大型且つ重量級の製品を使用しなくても、自動車の状況に応じて必要最低限の電装品M1,M2,M3,M4,…のみを確実に且つ効率よく作動させることが可能である。したがって、多くの電装品が搭載された自動車において、バッテリ5及びオルタネータ1の大型化・重量化を緩和できる。ひいては、高圧電線を必要としなくなるため、これらに接続されるワイヤーハーネスの大型化・重量化をも緩和することができる。
また、アクティブセイフティ機器M3…が作動しない場合にバッテリ5の充放電の収支を安定させるにあたって、必要な電装品だけでなく、不要な電装品をも短期的にできるだけオンすることで、オルタネータ1で発電される発電電力を増大させることで、アクティブセイフティ機器M3…が作動する際には、かかるアクティブセイフティ機器M3…に対して確実に給電を行うことができる。
本発明の一の実施形態に係る車載電源分配装置と、バッテリ、オルタネータ及びレギュレータとを示す概要ブロック図である。 本発明の一の実施形態に係る車載電源分配装置を示すブロック図である。
符号の説明
1 オルタネータ
3 レギュレータ
5 バッテリ
M1,M2,M3,M4,… 電装品
10 車載電源分配装置
11a 付属的機器用リレー
11a,11b,… リレー
13 不揮発性メモリ
15 レギュレータ制御部
17 中央制御部
21 ロータ
23 ステータ
25 整流回路
30 ヒューズ
33,35 スイッチング素子
37 IC部
51 電流センサー
53 電圧センサー
55 温度センサー
57 多重通信線

Claims (4)

  1. バッテリとオルタネータとに接続されて、各種の電装品への電源分配を行う車載電源分配装置であって、
    前記バッテリ及び前記オルタネータから前記各電装品に対する電源供給を個別にオンオフする開閉手段と、
    前記電装品について、予め決定された電源供給に対する優先順位の情報を保有した記憶手段と、
    前記優先順位に従って前記開閉手段を選択的にオンオフ制御する制御手段と
    を備える車載電源分配装置。
  2. 請求項1に記載の車載電源分配装置であって、
    前記制御手段は、プリクラッシュ状況を認識した場合に、アクティブセイフティ機器に電源を集中的に供給するよう、前記アクティブセイフティ機器以外の機器に接続される開閉手段をオフにすることを特徴とする車載電源分配装置。
  3. 請求項2に記載の車載電源分配装置であって、
    前記制御手段は、前記アクティブセイフティ機器が作動しない場合に、前記バッテリの充放電の収支を安定させるよう、必要な電装品だけでなく、不要な電装品に接続された前記開閉手段をオンすることを特徴とする車載電源分配装置。
  4. 前記オルタネータの発電電圧をレギュレータにより調整可能とした請求項1から請求項3のいずれかに記載の車載電源分配装置であって、
    前記オルタネータで発電されて前記レギュレータから与えられる電圧を最大に保つよう調整するレギュレータ制御手段をさらに備える車載電源分配装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009078599A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Denso Corp 車載電子機器システム
JP2015120494A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 現代自動車株式会社 自動車のバッテリー電源遮断装置および方法
JP2017070057A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 バックアップ電源装置およびバックアップ電源装置を用いた車両
CN115635851A (zh) * 2022-10-31 2023-01-24 重庆长安新能源汽车科技有限公司 一种车载智能配电系统、控制方法及存储介质

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