JP2005262633A - 画像処理装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 画像処理装置の設置場所の湿度を監視して、画像処理装置に装填されているプリント用紙にダメージが生じるか若しくは生じている可能性がある場合、オペレータにその旨を報知することの出来る画像処理装置を提供する。
【解決手段】 プリント用紙の収容部と、プリント用紙の搬送機構と、搬送機構により搬送されるプリント用紙に画像をプリントするためのプリント装置とが備えられた画像処理装置において、画像処理装置周りの湿度を検出するための湿度検出器を設けると共に、湿度検出器により検出した湿度が予め設定された設定値であるか否かを判別し、予め設定された設定値である場合にその旨をディスプレイに表示させるの湿度判別機能をサブコントローラを構成するコンピュータに構築した。
【選択図】 図３

Description

本発明は、画像をプリント用紙にプリント処理するための画像処理装置に関する。

一般に、この種の画像処理装置の一例として、液状のインクをプリント用紙に適宜吹き付けてプリント処理を行なうようにした所謂インクジェット式の画像処理装置が見受けられる。

このインクジェット式の画像処理装置は、ロール状に巻かれたプリント用紙を収容するためのプリント用紙収容部と、このプリント用紙を搬送するための搬送機構と、搬送機構により搬送されるプリント用紙にインクを吹き付けるためのプリントヘッドを有するプリント装置とが備えられ、これら構成機器はハウジング内に搭載されている。（特許文献１参照）
特開２００３−２３７０４２号 ところで、以上の画像処理装置のプリント収容部に収容されるプリント用紙は、湿気を吸い易く、画像処理装置が設置された場所の湿度が例えば７５パーセントを超えるようになると、プリント用紙が湿気を吸って波打つ場合があり、特に画像処理装置の設置場所の空調機器の稼動が停止される夜間などにこのような状態と成り易いのである。

しかしながら、以上の画像処理装置では、プリントヘッドと搬送機構で搬送されるプリント用紙との隙間が約２ｍｍ程度と非常に狭く設定されているため、前述のごとくプリント用紙が波打つと、画像処理装置内で紙詰まりが生じたり、あるいはプリントヘッドにプリント用紙が衝突するなどして、プリントヘッドやプリント用紙にダメージを与える不具合がある。

また例えば湿度が極端に低くなると、プリント用紙の表面が硬くなって、プリント用紙に割れなどのダメージが生じる不具合もある。

そこで従来では、以上のトラブルを回避するのに、プリント作業を行なう際に予めオペレータが目視によりプリント用紙の浪打ちの有無を点検するようにしているが、以上の方法では、オペレータにそれだけ負担となるばかりか、場合によっては、点検忘れなども考えられる。

本発明は以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは、画像処理装置の設置場所の湿度を監視して、画像処理装置に装填されているプリント用紙にダメージが生じるか若しくは生じている可能性がある場合、オペレータにその旨を報知することの出来る画像処理装置を提供することにある。

以上の目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、プリント用紙の収容部と、プリント用紙の搬送機構と、搬送機構により搬送されるプリント用紙に画像をプリントするためのプリント装置とが備えられた画像処理装置において、画像処理装置周りの湿度を検出するための湿度検出手段と、湿度検出手段により検出した湿度が予め設定された設定値であるか否かを判別し、予め設定された設定値である場合にその旨を報知手段を介して報知させるための湿度判別機能とが備えられていることを特徴とするものである。

また請求項２に記載の発明は、プリント用紙の収容部と、プリント用紙の搬送機構と、搬送機構により搬送されるプリント用紙に画像をプリントするためのプリント装置とが備えられた画像処理装置において、画像処理装置周りの湿度を検出するための湿度検出手段と、湿度検出手段により検出した湿度が予め設定された設定値になりそうか否かを判別し、予め設定された設定値になりそうな場合にその旨を報知手段を介して報知させるための湿度判別機能とが備えられていることを特徴とするものである。

更に請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記載のプリント装置がプリント用紙にインクを吹き付けるインクジェット式であることを特徴とするものである。

請求項１に記載の発明によれば、例えば、画像処理装置の運転休止時に、設置場所の湿度が高くなったり若しくは低くなったりして、プリント用紙に波打ちなどのダメージが生じている可能性がある場合に、湿度判別機能により、その旨が報知手段を介して報知されるので、画像処理装置の運転によるプリントヘッドなどの構成機器やプリント用紙の損傷を未然に防止することが出来る。

請求項２に記載の発明によれば、例えば画像処理装置の稼動時において、設置場所の空調機器が故障するなどして、湿度が予め設定された設定値になりそうな場合には、湿度判別機能により、その旨が報知手段を介して報知されるので、プリント用紙が波打つなどの支障が出る前に、画像処理装置が設置されている場所の環境の悪化を未然に防止することが出来る。

請求項３に記載の発明によれば、特に、インクヘッドとの間隔が狭いインクジェット式のプリント装置が搭載された画像処理装置において有効である

図１は、インクジェット式の画像処理装置を示したものであって、この画像処理装置は、受付機１とプリンタ２とから構成されている
受付機１は、ワゴン型のハウジング１０上に搭載された受付機本体１１と、ハウジング１０の上下方向中間部に搭載されたフラットベッドタイブのスキャナ１２とが備えられ、受付機本体１１には、各種情報を表示するためのディスプレイ１３と、各種記録媒体を読み取るための読取装置１４と、コンピュータから構成されるメインコントローラ１５とが搭載されている。

プリンタ２は、ボックス状のハウジング２０内に、ロール状に巻かれたプリント用紙Ｐを収容するためのプリント用紙収容部３と、このプリント用紙Ｐを搬送するための搬送機構４と、搬送機構４により搬送されるプリント用紙Ｐに各種インクを吹き付けるためのプリントヘッド５０を備えたインクジェット式のプリント装置５とが搭載され、またハウジング２０の上面部には、搬送コンベヤ２１を介して送り出されて来る比較的小さいサイズのプリントを仕分けるための仕分け部２２と、大きいサイズのプリントを収容する受け皿２３とが備えられている。

搬送機構４には、ループ形成部４ａと、プリント用紙のカッター機構４ｂと、プリントの反転機構４ｃと、プリントの搬出機構４ｄとが備えられている。

そして、プリント用紙Ｐに画像データのプリントを行う際には、２つのプリント用紙収容部３の何れか一方に収容したプリント用紙Ｐを搬送機構４によりプリント装置５に搬送して、このプリント装置５のプリントヘッド５０によりプリント用紙Ｐにインクを吹き付けて画像データのプリントを行なうようにしている。

また画像がプリントされたプリント用紙Ｐは、ループ形成ユニット４ａからカッター機構４ｂに送られて、このカッター機構４ｂにより所定のプリントサイズに切断され、反転機構４ｃで表裏が反転された後、排出機構４ｄからハウジング上の仕分け部２１若しくは受け皿２２に送り出されるようにしている。

プリント装置５は、プリントヘッド５０を主走査方向にガイドするためのガイドレール５２と、プリント時にプリント用紙Ｐを吸引作用により保持するためのプリント用紙保持部５３とが備えられ、プリント用紙保持部５３には、プリント用紙Ｐのガイドプレート５４が備えられている。

以上の構成から成る画像処理装置において、プリンタ２には、マイクロコンピュータから構成されるサブコントローラ６が搭載されると共に、画像処理装置周りの湿度を検出するための湿度検出器６０がプリンター２のハウジング２０内におけるプリント用紙収容部３の近くに設けられて、このこの湿度検出器６０をサブコントローラ６の入力部に接続している。

そしてサブコントローラ６には、湿度検出器６０で定期的に検出される湿度を記録するための湿度記録部６１と、湿度記録部６１に記録される湿度データに基づいて、湿度検出器６０により検出された湿度が予め設定された設定値であるか否か若しくは予め設定された設定値になりそうか否かを判別し、予め設定された設定値である場合若しくは予め設定された設定値になりそうな場合に、その旨をディスプレイ１３に表示させるための湿度判別機能６２とが構築されている。

即ち、以上の実施形態では、湿度判別機能６２には、湿度が７５パーセント以上または３０パーセント以下の値を前述の設定値として設定している。

また以上の画像処理装置では、運転中だけでなく運転休止中においても湿度検出器６０により定期的に湿度を検出して、随時、サブコントローラ６の湿度記録部６１に記録するようにしている。

そして湿度判別機能６２は、画像処理装置の運転休止中において、湿度が予め設定した設定値となった時には、画像処理装置の運転開始時に、サブコントローラ６からメインコントローラ１５を介してディスプレイ１３に例えば「運転休止中に湿度が７５パーセント以上となりましたので、プリント用紙を点検して下さい」旨または「運転休止中に湿度が30パーセント以下となりましたので、プリント用紙を点検してください」のメツセージを表示させるようしている。

また湿度判別機能６２は、画像処理装置の運転時においては、湿度記録部６１に定期的に記録されるデータから時間当たりの湿度の変化率を算出して、この変化率に基づいて湿度が例えば３０分以内に予め設定された設定値（湿度が７５パーセント以上または３０パーセント以下の値）になりそうか否かを判別して、予め設定された設定値になりそうな場合には、サブコントローラ６からメインコントローラ１５を介してその旨、例えば「湿度の上昇が異常ですので、空調機器の点検を行なってください」のメッセージをディスプレイ１３に表示させるようしている。

以上の画像表示装置では、例えば画像処理装置の運転休止中に湿度が７５パーセント以上若しくは３０パーセント以下となった場合、画像処理装置の運転開始に伴い、サブコントローラ６の湿度判別機能６２による判別に基づいて、メインコントローラ１５を介してディスプレス１３にその旨が表示されるのである。

従って、オペレータは、プリンタ２のプリント用紙収容部３に収容しているプリント用紙Ｐの点検を行えばよく、これにより、プリント用紙Ｐがプリントヘッド５０に衝突するなどの事故を未然に防止することが出来る。

また例えば画像処理装置の運転中においても、湿度が７５パーセント以上若しくは３０パーセント以下になりそうになると、湿度判別機能６２が、湿度記録部６１に定期的に記録されるデータに基づいて、湿度が３０分以内に７５パーセント以上または３０パーセント以下の値になりそうであると判別して、メインコントローラ１５を介してその旨がディスプレイ１３に表示されるのである。

従ってオペレータは、ディスプレイ１３に表示されたメッセージに基づいて、空調機器などの点検を行なえばよく、これにより、プリント用紙Ｐが波打つなどの支障が出る前に、画像処理装置が設置されている場所の環境を改善することが出来るのである。

以上の実施形態では、インクジェット式のプリント装置が搭載された画像処理装置に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例えばレーザー式のプリント装置が搭載された画像処理装置に本発明を適用してもよい。

また以上の実施形態では、受付機１のディスプレイ１３にメッセージを表示するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えばプリンタ２にディスプレイ若しくは警告ランプあるいはスピーカを別途設けて、このディスプレイにメッセージを表示するか、若しくはランプを点灯させるか、あるいはスピーカから音声によるメッセージを流すようにしてもよい。

本発明にかかる画像処理装置の斜視図。 本発明にかかる画像処理装置におけるプリンタの説明図。 本発明にかかる画像処理装置の要部の構成図。

符号の説明

１ 受付機
１３ ディスプレイ
１５ メインコントローラ
２ プリンタ
３ プリント用紙収容部
４ 搬送機構
５ プリント装置
５０ プリントヘッド
６ サブコントローラ
６０ 湿度検出器
６１ 湿度記録部
６２ 湿度判別機能
Ｐ プリント用紙

Claims (3)

1. プリント用紙の収容部と、プリント用紙の搬送機構と、搬送機構により搬送されるプリント用紙に画像をプリントするためのプリント装置とが備えられた画像処理装置において、
   画像処理装置周りの湿度を検出するための湿度検出手段と、湿度検出手段により検出した湿度が予め設定された設定値であるか否かを判別し、予め設定された設定値である場合にその旨を報知手段を介して報知させるための湿度判別機能とが備えられていることを特徴とする画像処理装置。
2. プリント用紙の収容部と、プリント用紙の搬送機構と、搬送機構により搬送されるプリント用紙に画像をプリントするためのプリント装置とが備えられた画像処理装置において、
   画像処理装置周りの湿度を検出するための湿度検出手段と、湿度検出手段により検出した湿度が予め設定された設定値になりそうか否かを判別し、予め設定された設定値になりそうな場合にその旨を報知手段を介して報知させるための湿度判別機能とが備えられていることを特徴とする画像処理装置。
3. プリント装置がプリント用紙にインクを吹き付けるインクジェット式であることを特徴とする請求項１または２に記載の画像処理装置。

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