JP2005262597A - ハードコートフィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】ペン入力透明タッチパネルのペン入力面側の、表面カバーフィルムや透明導電性フィルムとして用いられる、ペンの滑り性に優れたハードコートフィルムを提供する。
【解決手段】基材フィルムの少なくとも片面に紫外線硬化型アクリレート樹脂100重量部に対して分子量が500〜20000の紫外線硬化型シリコーン樹脂0.1〜10重量部を含む樹脂組成物からなるコート層を設けてなり、前記紫外線硬化型シリコーン樹脂が、紫外線硬化型アクリレート樹脂と反応可能なアクリル基又はメタクリル基を含有するモノマーからなるハードコートフィルム。
【選択図】 図1
【解決手段】基材フィルムの少なくとも片面に紫外線硬化型アクリレート樹脂100重量部に対して分子量が500〜20000の紫外線硬化型シリコーン樹脂0.1〜10重量部を含む樹脂組成物からなるコート層を設けてなり、前記紫外線硬化型シリコーン樹脂が、紫外線硬化型アクリレート樹脂と反応可能なアクリル基又はメタクリル基を含有するモノマーからなるハードコートフィルム。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ハードコートフィルムに関し、更にはペン入力タイプの透明タッチパネルに好適に使用することができる透明ハードコートフィルムに関する。
ハードコートフィルムはそれ自体単体で用いられる場合もあるが、透明タッチパネルや透明シールド板の表層に用いられる場合がある。透明タッチパネルは、ディスプレイ表面を指やペンで触れることで、描画や文字入力を可能とする装置である。液晶ディスプレイなどの表示装置上に設置されることで使用されており、マンマシンインターフェースに必要不可欠なディスプレイ構成部品として広く普及している。
タッチパネルはその位置検出原理から様々な方式に分類されるが、特に抵抗膜式透明タッチパネルは、片側に透明電極を有する入力側透明導電性フィルムと、片側に透明電極を有するディスプレイ側透明導電性ガラス又はフィルムを透明導電層上に形成した絶縁性マイクロドットスペーサを介して、透明電極同士を対向させてなるスイッチ構造を持ち、フィルム上を指やペンで押圧又は摺動することで入力がはかられ、X−Y座標として認識されるものである。
透明導電性フィルムとは、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)などの透明プラスチックフィルムの片面又は両面に、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などによるいわゆるハードコート層を設けたものを透明プラスチック基材として、少なくともその片面に透明電極が形成されたものをいう。
透明導電性フィルムを、特にペン入力タイプの抵抗膜式透明タッチパネルの入力側透明導電性フィルムとして使用する場合は、先端の曲率半径が小さなナイロンやポリアセタール製のペン先を用いて入力側透明導電性フィルムの入力面を押圧することで、描画や文字入力をおこなうことになる。このため、ペンが直接触れる入力面には、傷つき防止のためのハードコート層が必須となる。このハードコート層を入力面ハードコート層と呼ぶことにする。入力面ハードコート層にはある程度の硬度(JIS−K5600−5−4における測定で3H以上)と、劣化などにより硬度が経時的に低下しないことが必要である。一般に、アクリル性樹脂やシリコーン樹脂などをハードコート層の材質とすることで、十分な硬度を維持することが可能である。
入力面ハードコート層には、書きやすさを維持するための適度な滑性が必要とされる。滑り性対応としては、入力ペン自体の滑り性を改善する方法と、ハードコートフィルムを改善する方法がある。入力ペン自体の滑り性を改善する方法として、「 座標入力装置に座標を入力する入力ペンであって、入力ペンの先端部が平均分子量100万〜500万の超高分子量ポリエチレンから構成されてなる入力ペン。」がある(例えば、特許文献1参照。)。また、ハードコートフィルムを改善する方法として、「(A)分子内に(メタ)アクリロイル基を少なくとも3つ含む多官能(メタ)アクリル化合物、(B)重合性不飽和基とウレタン結合基と式で示される有機基とを有するアルコキシシラン化合物およびシリカ粒子を反応させて得られる反応生成物、(C)シリコーン重合体、並びに(D)放射線重合開始剤を含有することを特徴とする液状硬化性樹脂組成物。」がある(例えば、特許文献2参照。)。「 タッチパネル用上部透明電極板であって、透明基板と、前記透明基板の下面上に形成された透明電極層と、前記透明基板の上面上に設けられた反射防止層と、前記反射防止層の上面上に形成されたパーフルオロアルキル基含有有機化合物からなる摩擦係数制御層とを備えた、タッチパネル用上部透明電極板。」もある(例えば、特許文献3参照。)。
そこで、本発明は滑り性と耐擦傷性を兼備え、しかもその滑り性を更に向上させたハードコートフィルムを提供することをその課題とするものである。
上記課題を達成するために、請求項1の発明のハードコートフィルムは、基材フィルムの少なくとも片面に紫外線硬化型アクリレート樹脂100質量部に対して、分子量が500〜20000の紫外線硬化型シリコーン樹脂0.1〜10重量部を含む樹脂組成物からなるコート層を設けたことを特徴としている。
請求項2の発明のハードコートフィルムは、請求項1に記載のハードコートフィルムにおいて、前記紫外線硬化型シリコーン樹脂が、紫外線硬化型アクリレート樹脂と反応可能なアクリル基又はメタクリル基を含有するモノマーからなることを特徴としている。
請求項3の発明のハードコートフィルムは、請求項1〜2のいずれかに記載のハードコートフィルムにおいて、前記樹脂組成物中に、フィラー0.5〜50質量部を含んでなることを特徴としている。
請求項4の発明のハードコートフィルムは、請求項1〜3のいずれかに記載のハードコートフィルムにおいて、前記フィラーが、粒径3〜10000nmのSiO2フィラーであることを特徴としている。
請求項5の発明のハードコートフィルムは、請求項1〜4のいずれかに記載のハードコートフィルムにおいて、片面の表層に透明導電層を有することを特徴としている。
請求項6の発明のハードコートフィルムは、請求項1〜5のいずれかに記載のハードコートフィルムにおいて、タッチパネルのペン入力面に用いられることを特徴としている。
請求項7の発明のハードコートフィルムは、請求項1〜6のいずれかに記載のハードコートフィルムにおいて、
前記ペンのペン先形がR=0.8mmのポリアセタールからなり、ペンを45°の傾斜で取り付け、ペンへの垂直荷重を250gf(2450mN)とし、ペンの滑り速度が300mm/minのとき、滑り荷重が60gf(588mN)以下であることを特徴としている。
前記ペンのペン先形がR=0.8mmのポリアセタールからなり、ペンを45°の傾斜で取り付け、ペンへの垂直荷重を250gf(2450mN)とし、ペンの滑り速度が300mm/minのとき、滑り荷重が60gf(588mN)以下であることを特徴としている。
本発明のハードコートフィルムは耐擦傷性と滑り性に優れる。ペン入力透明タッチパネルのペン入力面側の、表面カバーフィルムや透明導電性フィルムとして用いられ、優れた書き味を提供する。
本発明の実施の形態を以下に述べる。各図面は構成が分かり易いように描いたため、実寸比でなく、部分的に拡大または縮小されている。
(実施の形態)図1は本発明によるハードコートフィルムの基本例の説明図である。基材フィルム10の片面にハードコート層20が設けられている。
基材フィルム
この発明のハードコートフィルムの、基材フィルム10としては、透明性を有する各種のプラスチックフィルムを使用出来、具体的にはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアリレート(PAR)、セルローストリアセテート(TAC)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリカーボネイト(PC)、脂肪族環状ポリオレフィン、ノルボルネン系熱可塑性透明樹脂等、またはそれらの積層体などがあげられる。また付着強度の改善を目的とした各種下塗りを施したフィルムであっても良い。基材フィルムの厚みとしては通例6〜250μm程度のものが用いられる。
この発明のハードコートフィルムの、基材フィルム10としては、透明性を有する各種のプラスチックフィルムを使用出来、具体的にはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアリレート(PAR)、セルローストリアセテート(TAC)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリカーボネイト(PC)、脂肪族環状ポリオレフィン、ノルボルネン系熱可塑性透明樹脂等、またはそれらの積層体などがあげられる。また付着強度の改善を目的とした各種下塗りを施したフィルムであっても良い。基材フィルムの厚みとしては通例6〜250μm程度のものが用いられる。
ハードコート層
基材フィルム10上に形成されるハードコート層20の、樹脂組成物を構成する紫外線硬化型アクリレート樹脂の主成分としては、
ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等の2官能基以上を有する紫外線硬化型のアクリレートであれば特に限定されるものではないが、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ネオペンチルグリコールPO変性ジアクリレート、EO変性ビスフェノールAジアクリレートのような2官能性アクリレートやトリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート、PO変性グリセリントリアクリレート、トリヒドロキシエチルイソシアヌレートトリアクリレートのような多官能アクリレート等の使用が好ましい。
基材フィルム10上に形成されるハードコート層20の、樹脂組成物を構成する紫外線硬化型アクリレート樹脂の主成分としては、
ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等の2官能基以上を有する紫外線硬化型のアクリレートであれば特に限定されるものではないが、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ネオペンチルグリコールPO変性ジアクリレート、EO変性ビスフェノールAジアクリレートのような2官能性アクリレートやトリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート、PO変性グリセリントリアクリレート、トリヒドロキシエチルイソシアヌレートトリアクリレートのような多官能アクリレート等の使用が好ましい。
また、紫外線硬化型アクリレート樹脂には、通常、光重合開始剤を添加して使用する。光重合開始剤として、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア 184 チバ・スペシャリティー・ケミカルズ株式会社製)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−1−フェニル−プロパン−1−オン等を添加することにより、充分な硬化被膜を得ることができる。その他、ベンゾイン、ベンゾイン誘導体、ベンゾフェノン、ベンゾフェノン誘導体、チオキサントン、チオキサントン、チオキサントン誘導体、ベンジルジメチルケタール、α−アミノアルキルフェノン、モノアシルホスフィンオキサイド、ビスアシルホスフィンオキサイド、アルクルフェニルグリオキシレート、ジエトキシアセトフェノン、チタノセン化合物等の光重合開始剤も使用できる。
これらの光重合開始剤の配合割合は紫外線硬化型アクリレート樹脂100重量部に対し1〜10重量部が好ましい。1重量部未満では充分に重合が開始せず、また、10重量部を超えると場合によっては耐久性が低下するからである。
また、紫外線硬化型シリコーン樹脂としては、ラジカル重合型として(メタ)アクリル末端ポリジメチルシロキサン、カチオン重合型としてエポキシ末端ポリジメチルシロキサン、ラジカル付加型としてメルカプト末端ポリジメチルシロキサン、ヒドロシリル化反応型として水素原子末端ポリジメチルシロキサン等が用いられるが、好ましくは(メタ)アクリル基を含有するラジカル重合型やエポキシ基を含有するカチオン重合型の樹脂である。(メタ)アクリル基含有のシリコーン樹脂としては、例えば、アクリロキシプロピル末端ポリジメチルシロキサン、メタクリロキシプロピル末端ポリジメチルシロキサン、エポキシ基含有のシリコーン樹脂としては、エポキシプロポキシプロピル末端ポリジメチルシロキサン、(エポキシシクロヘキシルエチル)メチルシロキサン−ジメチルシロキサンコポリマー等が用いられる。
これらの紫外線硬化型シリコーン樹脂は分子量によって得られる特性が異なる。ペンの滑り性を発現するためには分子量が500〜20000が好ましい。500未満ではペンの滑り性が発現せず、20000を越えると紫外線硬化型アクリレート樹脂との相溶性が悪くなり、膜性能が劣化するからである。また、塗工時においても塗工ムラが生じることとなる。
前記の紫外線硬化型アクリレート樹脂と紫外線硬化型シリコーン樹脂の樹脂組成物中には、シリカ(コロイド状シリカを含む)系、アクリル系等のフィラーを含ませて防眩性を持たせるようにしてもよい。この場合、フィラーは紫外線硬化型アクリレート樹脂100重量部に対して、0.5〜50重量部が好ましい。0.5重量部未満であると防眩性が得られず、50重量部を超えると被膜強度が低下するからである。
前記構成のハードコートフィルムは、コート厚みや基材フィルムにもよるが、通常H〜3Hの鉛筆硬度となる。図2は、本発明によるハードコートフィルムの他の一例の説明図で、透明基材10の両側に、ハードコート層20とハードコート層30を設けている。ハードコート層20とハードコート層30は、同じ厚み、同じ材質であってもよいし、異なってもよい。
透明導電層
図3のように基材フィルム10のハードコート層20の反対面に透明導電層40を設けても良い。また図2の様に両面ハードコートの場合、どちらかの面に透明導電層40を設けて透明導電性フィルムとしてもよい。
図3のように基材フィルム10のハードコート層20の反対面に透明導電層40を設けても良い。また図2の様に両面ハードコートの場合、どちらかの面に透明導電層40を設けて透明導電性フィルムとしてもよい。
透明導電層40を形成する一般的な方式としては、スパッタ法、真空蒸着法、イオンプレーティング法等のPVD法、あるいはCVD法、塗工法、印刷法等がある。なお透明導電層の形成材としては特に制限されるものではなく、例えば、インジュウム・スズ複合酸化物(ITO)、スズ酸化物、銅、アルミニウム、ニッケル、クロムなどがあげられ、異なる形成材が重ねて形成されてもよい。また透明導電層40は、透明導電層を形成する前に、透明性や光学特性等を向上させるためのアンダーコート層を設ける場合もある。さらに密着性を向上させるために、上記アンダーコート層と基材フィルムとの間に単一の金属元素又は2種以上の金属元素の合金からなる金属層を設ける場合もある。金属層にはシリコン、チタン、錫及び亜鉛からなる群から選ばれた金属を用いることが望ましい。
(実施例1)厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A4300」]の易接着コート面に、紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[GE東芝シリコーン(株)製、商品名「UVHC1105」固形分濃度100重量%]100部、紫外線硬化型シリコーン樹脂[チッソ(株)製、商品名「サイラプレーンFM-7711」(分子量1000)]0.2部、イソプロピルアルコール100部を硬化後の膜厚が5μmになるようにマイヤーバーで塗工し、80℃で2分間乾燥した後、紫外線を照射量1000mJ/cm2で照射してハードコート層を形成した。
次に鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3H、滑り荷重は58.9gf(577.2mN)で良好であった。
試験方法
試験方法
鉛筆硬度についてはJIS−K5600−5−4に準拠して評価した。
滑り性評価については次のようにして試験した。測定には表面性測定機トライボキア HEIDON−14DR(新東科学(株)製)に測定用アダプターとして45°鉛筆ホルダーをセットして、さらに鉛筆の代わりに、ペン先形が、R=0.8mmのポリアセタールのペンをセットしたものを使用した。垂直に掛ける荷重は250gf(2450mN)とし、滑り速度は300mm/minとして評価した。滑り荷重が60gf(588mN)以下であれば、滑り性が良い。図4はペンの装着状態を示す説明図である。
(実施例2)厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A4300」]の易接着コート面に、紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[GE東芝シリコーン(株)製、商品名「UVHC1105」固形分濃度100重量%]100部、紫外線硬化型シリコーン樹脂[チッソ(株)製、商品名「サイラプレーンFM-7711」(分子量1000)]0.4部、イソプロピルアルコール100部を硬化後の膜厚が5μmになるようにマイヤーバーで塗工し、80℃で2分間乾燥した後、紫外線を照射量1000mJ/cm2で照射してハードコート層を形成した。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3H、滑り荷重は45.2gf(443.0mN)で良好であった。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3H、滑り荷重は45.2gf(443.0mN)で良好であった。
(実施例3) 厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A4300」]の易接着コート面に、紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[GE東芝シリコーン(株)製、商品名「UVHC1105」固形分濃度100重量%]100部、紫外線硬化型シリコーン樹脂[信越化学工業(株)製、商品名「X−62−7570」(分子量10000)]0.5部、酢酸ブチル100部を硬化後の膜厚が5μmになるようにマイヤーバーで塗工し、80℃で2分間乾燥した後、紫外線を照射量1000mJ/cm2で照射してハードコート層を形成した。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3H、滑り荷重は22.8gf(223.4mN)で良好であった。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3H、滑り荷重は22.8gf(223.4mN)で良好であった。
(実施例4) 厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A4300」]の易接着コート面に、紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[大日本インキ化学工業(株)製、商品名「ユニディックC7−164」固形分濃度50重量%]100部、紫外線硬化型シリコーン樹脂[信越化学工業(株)製、商品名「X−62−7570」(分子量10000)]0.5部を硬化後の膜厚が5μmになるようにマイヤーバーで塗工し、80℃で2分間乾燥した後、紫外線を照射量1000mJ/cm2で照射してハードコート層を形成した。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3H、滑り荷重は16.0gf(156.8mN)で良好であった。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3H、滑り荷重は16.0gf(156.8mN)で良好であった。
(実施例5) 厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A4300」]の易接着コート面に、紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[大日本インキ化学工業(株)製、商品名「ユニディックC7−164」固形分濃度50重量%]70部、フィラー含有紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[大日本インキ化学工業(株)製、商品名「ユニディックV−9101」固形分濃度45重量%]30部、紫外線硬化型シリコーン樹脂[チッソ(株)製、商品名「サイラプレーンFM-7711」(分子量1000)]0.4部を硬化後の膜厚が5μmになるようにマイヤーバーで塗工し、80℃で2分間乾燥した後、紫外線を照射量1000mJ/cm2で照射してハードコート層を形成した。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3H、滑り荷重は17.3gf(169.5mN)で良好であった。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3H、滑り荷重は17.3gf(169.5mN)で良好であった。
(比較例1) 厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A4300」]の易接着コート面に、紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[GE東芝シリコーン(株)製、商品名「UVHC1105」固形分濃度100重量%]100部、イソプロピルアルコール100部を硬化後の膜厚が5μmになるようにマイヤーバーで塗工し、80℃で2分間乾燥した後、紫外線を照射量1000mJ/cm2で照射してハードコート層を形成した。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3Hであったが、滑り荷重は74.4gf(729.1mN)で60gf(588mN)を上回った。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3Hであったが、滑り荷重は74.4gf(729.1mN)で60gf(588mN)を上回った。
(比較例2) 厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A4300」]の易接着コート面に、紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[大日本インキ化学工業(株)製、商品名「ユニディックC7−164」固形分濃度50重量%]100部を硬化後の膜厚が5μmになるようにマイヤーバーで塗工し、80℃で2分間乾燥した後、紫外線を照射量1000mJ/cm2で照射してハードコート層を形成した。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3Hであったが、滑り荷重は78.0gf(764.4mN)で60gf(588mN)を上回った。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3Hであったが、滑り荷重は78.0gf(764.4mN)で60gf(588mN)を上回った。
(比較例3) 厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A4300」]の易接着コート面に、紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[大日本インキ化学工業(株)製、商品名「ユニディックC7−164」固形分濃度50重量%]70部、フィラー含有紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[大日本インキ化学工業(株)製、商品名「ユニディックV−9101」固形分濃度45重量%]30部を硬化後の膜厚が5μmになるようにマイヤーバーで塗工し、80℃で2分間乾燥した後、紫外線を照射量1000mJ/cm2で照射してハードコート層を形成した。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3Hであったが、滑り荷重は82.0gf(803.6mN)グラムで60gf(588mN)を上回った。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3Hであったが、滑り荷重は82.0gf(803.6mN)グラムで60gf(588mN)を上回った。
(比較例4) 厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A4300」]の易接着コート面に、紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[GE東芝シリコーン(株)製、商品名「UVHC1105」固形分濃度100重量%]100部、紫外線硬化型シリコーン樹脂[GE東芝シリコーン(株)製、商品名「TSL-9706」(分子量387)]0.6部、イソプロピルアルコール100部を硬化後の膜厚が5μmになるようにマイヤーバーで塗工し、80℃で2分間乾燥した後、紫外線を照射量1000mJ/cm2で照射してハードコート層を形成した。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3Hであったが、滑り荷重は86.6gf(848.7mN)で60gf(588mN)を上回った。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3Hであったが、滑り荷重は86.6gf(848.7mN)で60gf(588mN)を上回った。
(比較例5) 厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A4300」]の易接着コート面に、紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[大日本インキ化学工業(株)製、商品名「ユニディックC7−164」固形分濃度50重量%]70部、フィラー含有紫外線硬化型アクリレートハードコート剤[大日本インキ化学工業(株)製、商品名「ユニディックV−9101」固形分濃度45重量%]30部、紫外線硬化型シリコーン樹脂[GE東芝シリコーン(株)製、商品名「TSL-9706」(分子量387)]0.6部を硬化後の膜厚が5μmになるようにマイヤーバーで塗工し、80℃で2分間乾燥した後、紫外線を照射量1000mJ/cm2で照射してハードコート層を形成した。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3Hであったが、滑り荷重は93.0gf(911.4mN)グラムで60gf(588mN)を上回った。
実施例1と同様に、鉛筆硬度と滑り性を評価したところ、鉛筆硬度は3Hであったが、滑り荷重は93.0gf(911.4mN)グラムで60gf(588mN)を上回った。
ペン入力透明タッチパネルのペン入力面側の、表面カバーフィルムや透明導電性フィルムに適用できる。
10 基材フィルム
20、30 ハードコート層
40 透明導電層
50 ハードコートフィルム(試料)
51 ペン(45°セット)
52 定盤
53 重り
54 保持具
20、30 ハードコート層
40 透明導電層
50 ハードコートフィルム(試料)
51 ペン(45°セット)
52 定盤
53 重り
54 保持具
Claims (7)
- 基材フィルムの少なくとも片面に紫外線硬化型アクリレート樹脂100重量部に対して分子量が500〜20000の紫外線硬化型シリコーン樹脂0.1〜10重量部を含む樹脂組成物からなるコート層を設けたことを特徴とするハードコートフィルム。
- 前記紫外線硬化型シリコーン樹脂が、紫外線硬化型アクリレート樹脂と反応可能なアクリル基又はメタクリル基を含有するモノマーからなることを特徴とする請求項1記載のハードコートフィルム。
- 前記樹脂組成物中に、フィラー0.5〜50質量部を含んでなることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のハードコートフィルム。
- 前記フィラーが、粒径3〜10000nmのSiO2フィラーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のハードコートフィルム。
- 片面の表層に透明導電層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のハードコートフィルム。
- タッチパネルのペン入力面に用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のハードコートフィルム。
- 前記ペンのペン先形がR=0.8mmのポリアセタールからなり、ペンを45°の傾斜で取り付け、ペンへの垂直荷重を250gf(2450mN)とし、ペンの滑り速度が300mm/minのとき、
滑り荷重が60gf(588mN)以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のハードコートフィルム。
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