JP2005262476A - 光ビーム発光制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の光ビームを同時発光する駆動回路系において、各光ビームの発光光量を基準値に維持しつつ、かつ消費電力を軽減することができると共に、当該消費電力の変動を抑えることにによって、光ビームの発光光量を制御する信号レベルの変動を抑制する。
【解決手段】 発光素子14Aの発光を制御する駆動部を構成するAPC制御回路64と駆動回路26に対して、APC制御回路64を必要時通電回路、駆動回路64を常時通電回路と位置付け、通電回路66からの通電を駆動回路26には常時通電するようにスイッチ素子68のオンを維持し、APC制御回路64への通電は、制御回路62からの選択信号に基づいて、スイッチ素子68のオン・オフを制御し、制御対象となるAPC制御回路64のみに通電するようにした。これにより、APC制御回路64の全てに常に通電していた従来に比べ、消費電力を大幅に軽減することができ、また、画像形成時にもAPC実行時に通電されたAPC制御回路と同数のAPC制御回路を通電することによって消費電力の変動が抑えられ、駆動回路26に流れる電流の変動を抑制することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像データに基づいて光源から発光する光ビームを走査し、像担持体上に静電潜像を形成した後に現像し、記録媒体上に画像を転写することで画像を形成する画像形成装置に用いられ、前記光源から発光する光ビームの発光を制御する光ビーム発光制御装置に関するものである。
従来、画像形成装置では、光源としてレーザーから発光する光ビームを画像データに基づいて照射し、これをポリゴンミラー等の走査手段で走査(主走査)し、fθレンズ等の光学系を介して、予め帯電露光された像担持体(感光体ドラム等)へ静電潜像を記録すると共に、トナーを供給して顕像化する現像処理を実行した後、トナー像を所定の記録媒体(記録用紙)に転写することで画像を得るようになっている。
ところで、近年、VCSELと称される面発光レーザーが、上記画像形成装置の光源として適用されている。この面発光レーザーでは、同時期に複数本(例えば32本)の光ビームを同一面から照射することが可能となっている。すなわち、複数本の主走査が同時に実行されるため、画像形成の処理速度を飛躍的に向上することができる。
面発光レーザーは、一般のレーザーに比べて、内部抵抗が高いため、従来端面発光レーザー同様に光量安定性に優れた電流駆動では変調速度が上がらない。そこで、立ち上がり時、立ち下がり時のみ電圧を印加しその後電流駆動とすることで変調速度と光量安定性を両立させている(特許文献1参照)。
ところで、レーザーから発光する光ビームは、その発光光量をフィードバック制御することがなされているが(APC制御)、前記面発光レーザーにおいては、それぞれの光ビームの光量を個別に検出し、全ての光ビームに対して統一の基準値と比較して補正することで、各光ビーム間の光量差を是正している。
APC制御では、光ビームの発光光量を光検出器で検出し、例えば電圧(電流)に変換した後、基準値と比較する。比較手段としては差動増幅器が一般に適用され、この差動増幅器での比較の結果、検出値と基準値と差分に基づいて、光ビームを所定の光量で発光させるための制御電圧が決まり、この制御電圧は、サンプルホールドスイッチを通りサンプルホールドコンデンサに保持される。
光ビーム発光駆動回路では、前記サンプルホールドコンデンサに保持された制御電圧に基づいて、光ビームを発光させる。実際の画像形成装置ではポリゴンミラーで走査する毎にその前後でAPCを行ってサンプルホールドコンデンサに制御電圧を設定し、APC後にサンプルホールドスイッチをOFFとしてサンプルホールドコンデンサを保持状態にしてレーザを感光体上で走査し再びAPCを行うことでレーザの温度変動などでレーザの電気工学的特性が変化してもその変動を1走査期間中に抑えるようにしている。このように実際の画像形成装置ではAPCは間欠動作となっているがここではAPC時期とはこの繰り返しAPCを行っている間欠動作の期間のこととし以下APC後に保持された制御電圧でレーザを走査している期間はAPC時期と称する。
ところで、上記のようなレーザー駆動回路はアナログ回路で構成する場合が多いがアナログ回路では、消費電力が大きく駆動回路系全体の消費電力を抑制することが好ましい。
このため、信号レベル(制御電圧)設定するための演算増幅器の電源のオン・オフを、発光素子のオン・オフと同期させることが提案されている(特許文献2)。
これにより、発光素子を順次発光させるとき、発光対象となる演算増幅器に通電が行われるため、消費電力を軽減することができる。
特開2003−347663公報 特開平11−233828号公報
しかしながら、上記特許文献2では、発光素子を順次発光させることが前提となっており、面発光レーザーにおいて、複数の発光素子を同時に発光させる場合は適用できず、例えば、特許文献2の演算増幅器には常に通電が行われることになり、消費電力の増大を解消することができない。もしくは、画像データと同期させ通電を制御する必要があるため制御が複雑になる。
本発明は上記事実を考慮し、複数の光ビームを同時発光する駆動回路系において、各光ビームの発光光量を基準値に維持しつつ、かつ消費電力を軽減することができると共に、特にAPC制御時と画像形成時における当該消費電力の変動を抑えることよって、光ビームの発光光量を制御する信号レベルの変動を抑制することができる光ビーム発光制御装置を得ることが目的である。
本発明は、画像データに基づいて光源から発光する光ビームを走査し、像担持体上に静電潜像を形成した後に現像し、記録媒体上に画像を転写することで画像を形成する画像形成装置に用いられ、前記光源から発光する光ビームの発光を制御する光ビーム発光制御装置であって、前記各光ビームを対象として、時系列で当該光ビームの発光量を基準光量に制御する光量制御手段と、光量制御手段による時系列での光量制御の対象となるときに適宜実行され、当該光量制御手段で制御された制御電圧を前記光ビームのそれぞれに対応して設けられる保持手段に保持する保持制御手段と、前記保持手段に保持された制御電圧に基づいて、前記光源から光ビームを基準光量で発光するように、画像データ(APC実行時は、発光指示データ)に応じて駆動する駆動手段と、前記保持制御手段の実行電力、並びに前記駆動手段の実行電力を、それぞれ独立して選択的に供給可能な通電回路と、を有している。
本発明によれば、通電回路では、保持手段に保持された制御電圧に基づいて、前記光源から光ビームを基準光量で発光するように、駆動する駆動手段と、前記保持制御手段の実行電力、並びに前記駆動手段の実行電力を、それぞれ独立して選択的に供給可能としたため、不必要な制御系への通電を選択的に止めることができ、全体的な消費電力の軽減を図ることができる。
本発明において、前記通電回路が、前記駆動手段へ常時通電すると共に、前記光量制御手段による光量制御時のみ、保持制御手段へ通電することを特徴としている。
上記発明により、通電回路では、駆動手段へは常時通電するが、保持制御手段へは前記光量制御手段による光量制御時のみ通電するといった選択が可能となる。
また、本発明において、前記通電回路が、前記駆動手段へ常時通電すると共に、前記光量制御手段による光量制御の対象となる保持制御手段を選択して通電することを特徴としている。
光量制御手段による光量制御の対象となる保持制御手段のみを選択して通電することで、さらに消費電力を軽減することができる。さらに、例えば、光量制御手段による光量制御の対象が、1つずつの場合には、常に1つの保持制御手段への通電がなされるため、消費電力が軽減されると共に電力の消費量の変化が少なく(すなわち、電流がほぼ一定に維持され)、保持手段に保持される信号レベル(制御電圧)をさらに安定させることができる。
さらに、本発明において、前記通電回路が、前記駆動手段へ常時通電すると共に、前記光量制御手段による光量制御の対象となる保持制御手段と、次の対象となる保持制御手段を選択して通電することを特徴としている。
通電回路による選択的な通電がアナログ的に実行される場合、その応答性を考慮する必要がある。そこで、光量制御手段による光量制御の対象となる保持制御手段と、次の対象となる保持制御手段を選択して通電することで、常に2つの保持制御手段への通電がなされるため、かつ、通電時の立ち上がりの応答性を考慮する必要がなくなる。もちろん、何個通電させるかは、応答性に応じて決めればよい。
また、本発明において、前記通電回路が、前記駆動手段へ常時通電すると共に、前記光量制御手段による光量制御の対象が複数ある場合に、当該複数の保持制御手段を選択して通電することを特徴としている。
上記では、光量制御手段による光量制御の対象が1つとしたが、複数を同時に光量制御の対象とする場合は、当該複数の保持制御手段を選択して通電すればよい。例えば、複数を光量制御の対象とする状況としては、光量制御の迅速化があり、常に、1つの光ビーム毎に光量制御を実行していると、処理の迅速化に影響を及ぼす。そこで、適宜、複数の光ビームを同時に発光して、その合成発光光量に基づいて、各光ビームの平均的な制御電圧を得るようにすれば、光量制御の時間を短縮することができる。
さらに、本発明において、前記通電回路が、通電信号線がアナログ的に完全に断続するスイッチの開閉によって、通電対象を選択することを特徴としている。
通電回路においては、通電信号線がアナログ的に完全に断続するスイッチの開閉によって、通電対象を選択する。これにより、通電しない回路は完全に遮断され、光量制御手段へ通電しないとき、保持手段に保持されている制御電圧が変動するようなことがない。
また、前記通電回路が、画像形成期間において、通電された前記光量制御手段と同数の前記光量制御手段を通電することを特徴としている。
画像形成時には、APC制御回路に対し、APC実行時に同時に通電されていたAPC制御回路個数分の通電を行うように制御されているのでAPC実行時と画像形成時の消費電力を一定となり、保持手段に保持されている制御電圧が変動するようなことがない。
以上説明した如く本発明では、複数の光ビームを同時発光する駆動回路系において、各光ビームの発光光量を基準値に維持しつつ、かつ消費電力を軽減することができると共に、特にAPC制御時と画像形成時における当該消費電力の変動を抑えることによって、光ビームの発光光量を制御する信号レベルの変動を抑制することができるという優れた効果を有する。
図1には、本発明の光ビーム発光制御装置が適用された画像形成装置10の走査光学系ユニット12の概略構成が示されている。
走査光学系ユニット12は、面発光レーザー(VCSEL)14を備えており、同時期に複数本(本実施の形態では32本)の光ビームを発光可能となっている。
面発光レーザー14から照射される光ビームの光軸方向下流側には、集光レンズ16が配設され、この集光レンズ16を通過した光ビームは、走査光学系としてのポリゴンミラー18へ入力するようになっている。ポリゴンミラー18は、図示しないポリゴンモータの駆動力で高速に一定速度で図1の矢印A方向へ回転するようになっている。
このため、ポリゴンミラー18の複数の反射面(図1では、8面)18Aに順次入射し、その反射光は、露光面上の走査速度を補正するfθレンズ20や走査方向にレンズパワーを持つ面倒れ補正用のシリンドリカルレンズ22等により構成された光学系を通過して、感光体ドラム24上で走査されるようになっている。
感光体ドラム24は、前記主走査と直交する方向へ回転(副走査)しており、この感光体ドラム24を回転させながら、主走査を繰り返すことで、感光体ドラム24上に所定領域の静電潜像を形成することができる。
なお、感光体ドラム24は、その周囲に帯電部、現像部、転写部(図示省略)が位置しており、帯電部によって一様に帯電された状態で、画像データに応じて発光制御される前記光ビームが照射されることで露光され、現像部によって現像処理されることでトナー像が形成され、転写部において記録媒体(記録用紙)に記録される。
前記走査光学系ユニット12の面発光レーザー14は、駆動回路26によって駆動制御されるようになっている。
駆動回路26は、各光ビームの発光点(発光素子14A)に対して、1:1の関係で設けられている。尚、駆動回路26は、画像データに応じて発光素子を発光させるが、例えば発光素子と負荷抵抗を相補的に駆動する構成とすることで、発光素子の発光、非発光によらず、消費電力は一定となるように構成されている。従って画像データに依存して消費電力が変動することはなく、画像形成時に駆動回路部での消費電力は常に一定となる。
(APC制御)
図2に示される如く、複数の発光素子14Aの近傍には、光検出器50が設けられている。光検出器50は、発光素子14Aから発光する光ビームの光量を検出し、電気信号に変換する光電変換素子を備えている。このため、光検出器50の出力は、発光光量に応じた電流値となる。
光検出器50の出力信号線52は、I/V54を介して差動増幅器56のマイナス側入力端に接続されている。
また、差動増幅器56のプラス側入力端には、基準値(基準電圧Vref)58が入力されている。
差動増幅器56では、入力される基準電圧と検出電圧とが入力され、両者の差分が0になるような出力電圧が出力されるようになっている。
この出力電圧が、前記駆動回路26における発光素子14Aを発光するための制御電圧(信号レベル)となる。
差動増幅器56の出力端には、直列にスイッチ素子60Aが接続されている。このスイッチ素子60Aは、制御回路62からの信号に基づいてオン・オフ制御されるものであり、複数の駆動回路26を選択的に時分割で差動増幅器56の出力端と接続するセレクタ60を構成する素子の一部である。
すなわち、光ビームの発光量を検出する場合は、個々の駆動回路26を独立した状態で検出する必要があり、制御回路62ではフィードバック制御時に所定の順序に従い、駆動回路26を選択する。
選択された駆動回路26を用いて発光素子14Aを駆動すると、光検出器50によって、選択された駆動回路26により発光する発光素子14Aの発光光量を検出し、光電変換によって電流に変換され、これがI/V54で電圧に変換され、固定電圧源Vと比較される。差動増幅器56からは、この差分が0となる電圧がAPC制御回路64へ出力され、このAPC制御回路64において、様々な演算処理(例えば、主走査方向の光量むら補正分や、副走査方向の光量むら補正分等の重畳処理等)が実行され、最終的に得られる制御電圧(信号レベル)がS/H部65(サンプルホールドコンデンサ)に蓄積されるようになっている。
例えば、発光素子14Aの発光光量が少ない場合は、差動増幅器56に入力する検出電圧が低く、基準電圧の方が高い電圧となる。差動増幅器56の出力は、増加された電圧が出力され、これが発光素子14Aの発光時の制御電圧(信号レベル)となり、発光素子14Aは光量が増加する。
逆に、発光素子14Aの発光光量が多い場合は、差動増幅器56に入力する検出電圧が高く、基準電圧の方が低い電圧となる。差動増幅器56の出力は、減少された電圧が出力され、これが発光素子14Aの発光時の制御電圧(信号レベル)となり、発光素子14Aは光量が減少する。
ところで、画像形成時には画像データに応じて発光素子14Aを発光させるため、前記駆動回路26は、常時通電する必要がある。一方、これに対して、APC制御回路64では、APC制御において時系列で選択されている以外は機能していないため、通電の必要がない。言い換えれば、駆動回路26は、常時通電回路ということができ、APC制御回路64は、必要時通電回路ということができる。
従来は、上記駆動回路26及びAPC制御回路64の双方に常時通電していたため、消費電力がといった問題があった。
そこで、本実施の形態では、駆動回路26とAPC制御回路64とを独立して通電するか否かを設定する構成とし、特にAPC制御回路64へは、セレクタ60のスイッチ素子64Aに同期して、選択的に通電する構成とした。
すなわち、外部電源(VDD)は、通電回路66に入力されるようになっており、この通電回路66には、制御回路62からスイッチ素子60Aの選択信号が入力されるようになっている。
この選択信号に基づいて、通電回路66では、APC制御回路64への通電信号線64Aに介在されるスイッチ素子68を接離を制御する。
なお、本実施の形態では、駆動回路26へ通電する通電信号線26Aにもスイッチ素子70が介在されている。このスイッチ素子70は、駆動回路26へ常時通電することが前提であるが、電源(VDD)がオフされたときに通電信号線26A、64Aを完全に遮断して、S/H部65に保持された制御電圧(信号レベル)の変動を防止する役目を有している。
前記通電回路66とAPC制御回路64とを接続する通電信号線64Aに介在されたスイッチ素子68は、図3に示される如く、APC−No.0からAPC−No.31までを順次一定期間毎にオンさせることで、APC制御時には、必ず1つのAPC制御回路64への通電がなされるようになっている。この結果、消費電力は1つのAPC制御回路64に相当する分となると共に、制御するAPC制御回路64の数が変わらないため、一定の電流が流れることになる。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
(画像形成プロセス)
まず、感光体ドラム24は所定の回転速度で回転駆動される。
そして、感光体ドラム24の表面は、帯電部の所定の帯電レベルの現像バイアス電圧を印加することによって、所定レベルに一様に帯電される。なお、現像バイアスは、直流電圧のみならず、交流成分を直流成分に重畳するように構成されている。
次に、一様な表面電位とされた各感光体ドラム24の表面に、走査光学系ユニット12の面発光レーザー14(発光素子14A)によって光ビームが照射され、画像データに応じた静電潜像が形成される。
すなわち、発光素子14Aから照射された光ビームは、ポリゴンミラー18によって偏向され、この走査光をfθレンズ20等を介して感光体ドラム24で主走査される。感光体ドラム24の光ビームによる露光部位の表面電位は所定レベルにまで除電される。
そして、各感光体ドラム24の表面に形成された静電潜像は対応する現像部によって現像され、各感光体ドラム24上の静電潜像は、トナー像として可視化される。
次に、各感光体ドラム24上に形成された各色のトナー像は、転写部によって記録媒体に転写される。なお、記録媒体は加熱定着されることでトナーが定着し、画像形成プロセスが終了する。
(APC制御)
ここで、上記画像形成における主走査のインタバル(画像書込前)には、発光素子14Aの光量が目標光量にとなるよう負帰還制御されるAPC制御が実行される。このAPC制御は、複数の発光素子14Aに対して順次、すなわち時系列で実行される。
APC制御時は、駆動回路26によって発光素子14Aを発光させる。発光素子14Aの発光状態で、光検出器14Aによって発光光量を検出する。
検出された光量は、光電変換され、光量に応じた電流がI/V54を介して差動増幅器56のマイナス側入力端に入力入力され、プラス側入力端に入力されている基準値(基準電圧Vref)と比較される。
差動増幅器56での比較の結果、その差分に応じて発光素子14Aを発光させるための制御電圧(信号レベル)が補正され、差動増幅器56から出力される。
発光素子14Aの発光光量が少ない場合は、差動増幅器56に入力する検出電圧が基準電圧よりも低いため、差動増幅器56の出力は、電圧値が増加されて出力され、これが発光素子14Aの発光時の制御電圧(信号レベル)となり、発光素子14Aは光量が増加する。
一方、発光素子14Aの発光光量が多い場合は、差動増幅器56に入力する検出電圧が基準電圧よりも高いため、差動増幅器56の出力は、電圧値が減少されて出力され、これが発光素子14Aの発光時の制御電圧(信号レベル)となり、発光素子14Aは光量が減少する。
これを繰り返すことで、制御電圧(信号レベル)は、基準電圧で発光するべき発光光量を制御する電圧に収束し、光ビームは安定した発光光量で発光する。
出力された制御電圧(信号レベル)は、APC制御回路64へ入力され、主走査方向の光量むらや副走査方向の光量むら分の補正がなされ、S/H部65へ補正された制御電圧(信号レベル)が保持される。
駆動回路26では、このS/H部65に保持された制御電圧(信号レベル)に基づいて発光素子14Aを発光制御する。
1つの発光素子14AのAPC制御が終了すると、次々と時系列で選択され、全ての発光素子14AのAPC制御が終了した時点で画像形成処理が開始される。
上記のようにAPC制御が時系列で選択されて実行されるとき、APC制御回路64は、選択されたときにも機能する。しかし、従来では、常に通電を行っているため、不必要な電力が消費され、全体として消費電力を増大させていた。 そこで、本実施の形態では、APC制御回路64を必要時通電回路、駆動回路26を常時通電回路と位置付け、通電回路6によってAPC制御回路64への通電を必要時のみとした。
すなわち、図3に示される如く、APC制御は、No.0〜No.31までを時系列で順次実行される。制御回路62ではセレクタ60へスイッチ素子60Aの選択信号を送出し、選択されたスイッチ素子60Aがオンすることで、差動増幅器56の出力端と接続する駆動部(No.0〜No.31の何れか)が選択される。
この選択信号を通電回路66にも送出し、選択される駆動部26のAPC制御回路64にのみ通電するべく、APC制御回路64とを接続する通電信号線64Aに介在されたスイッチ素子68をオンする。なお、駆動回路26へは常時通電する(スイッチ素子70のオン)。
これにより、図3に示される如く、APC制御時は、常に1個のAPC制御回路64へ通電がなされることになる。この結果、APC制御回路部での消費電力は1つのAPC制御回路64に相当する分となり、消費電力を抑制することができる。
また、制御対象となるAPC制御回路64の数が常に変わらないため、APC制御回路64側へは、ほぼ一定の電流が流れることになり、駆動回路26に流れる電流を安定させることができ、S/H部65に保持されている制御電圧(信号レベル)の変動等を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、制御対象となるAPC制御回路64のみを選択して、通電回路66から電力を供給(通電)したが、図4に示される如く、駆動部の何れか(図4では、No.0)に対応するAPC制御回路64には、画像形成時(変調)時にも通電するようにすれば、APC制御時と画像形成時との双方で、APC制御回路64及び駆動回路部の消費電力に変化がなくなり、S/H65に保持した制御電圧(信号レベル)の変動や、駆動部26に流れる電流の変動がなくなり、消費電力を軽減すると共に、発光素子14Aの発光量の安定化を図ることができる。
また、上記実施の形態では、スイッチ素子68の応答性、特に立ち上がり時についてなんら考慮しなかったが、立ち上がりがなまると、APC制御回路64の動作に影響を及ぼす。そこで、図5に示される如く、制御対象となるAPC制御回路64への通電時に次の制御対象となるAPC制御回路64への通電も開始する。すなわち、制御対象となる1回前から立ち上げておけば、スイッチ素子68自体の立ち上がりを考慮することなく、制御対象となった時点では既にオン状態を維持しているため、APC制御回路64の制御に影響を与えることがない。
以上説明したように本実施の形態では、発光素子14Aの発光を制御する駆動部を構成するAPC制御回路64と駆動回路26に対して、APC制御回路64を必要時通電回路、駆動回路64を常時通電回路と位置付け、通電回路66からの通電を駆動回路26には常時通電するようにスイッチ素子70のオンを維持し、APC制御回路64への通電は、制御回路62からの選択信号に基づいて、スイッチ素子68のオン・オフを制御し、制御対象となるAPC制御回路64のみに通電するようにした。
これにより、APC制御回路64の全てに常に通電していた従来に比べ、消費電力を大幅に軽減することができ、この消費電力の軽減によって、駆動回路26に流れる電流の変動を抑制することができる。
また、変形例として、駆動部の1つ(No.0〜No.31の何れか)に対して、画像形成時にも通電を継続した。これにより、常に、APC制御回路64の1つに通電されていることになり、APC制御回路64での消費電力の変動をなくすことができる。
さらに、他の変形例として、制御対象となるAPC制御回路64への通電時に、次に制御対象となるAPC制御回路64にも通電を開始した。これにより、スイッチ素子68の立ち上がりの応答性等を考慮する必要がなくなる。
本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本実施の形態に係る光ビーム発光制御装置の概略構成図である。 本実施の形態に係るAPC制御回路への通電タイミングチャートである。 変形例に係るAPC制御回路への通電タイミングチャートである。 他の変形例に係るAPC制御回路への通電タイミングチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
12 走査光学系ユニット
14 面発光レーザー
14A 発光素子
18 ポリゴンミラー
24 感光体ドラム
26 駆動回路(駆動手段)
26A 通電信号線
50 光検出器
52 出力信号線
54 I/V
56 差動増幅器(光量制御手段)
58 基準値(基準電圧Vref)
60 セレクタ
60A スイッチ素子
62 制御回路
64 APC制御回路(保持制御手段)
64A 通電信号線
65 S/H部(保持手段)
66 通電回路
68 スイッチ素子
70 スイッチ素子

Claims (7)

  1. 画像データに基づいて光源から発光する光ビームを走査し、像担持体上に静電潜像を形成した後に現像し、記録媒体上に画像を転写することで画像を形成する画像形成装置に用いられ、前記光源から発光する光ビームの発光を制御する光ビーム発光制御装置であって、
    前記各光ビームを対象として、時系列で当該光ビームの発光量を基準光量に制御する光量制御手段と、
    光量制御手段による時系列での光量制御の対象となるときに適宜実行され、当該光量制御手段で制御された制御電圧を前記光ビームのそれぞれに対応して設けられる保持手段に保持する保持制御手段と、
    前記保持手段に保持された制御電圧に基づいて、前記光源から光ビームを基準光量で発光するように、駆動する駆動手段と、
    前記保持制御手段の実行電力、並びに前記駆動手段の実行電力を、それぞれ独立して選択的に供給可能な通電回路と、
    を有する光ビーム発光制御装置。
  2. 前記通電回路が、前記駆動手段へ常時通電すると共に、前記光量制御手段による光量制御時のみ、保持制御手段へ通電することを特徴とする請求項1記載の光ビーム発光制御装置。
  3. 前記通電回路が、前記駆動手段へ常時通電すると共に、光量制御時のみ前記光量制御手段による光量制御の対象となる保持制御手段を選択して通電することを特徴とする請求項1記載の光ビーム発光制御装置。
  4. 前記通電回路が、前記駆動手段へ常時通電すると共に、光量制御時のみ前記光量制御手段による光量制御の対象となる保持制御手段と、少なくとも一つ手前となる保持制御手段を選択して通電することを特徴とする請求項1記載の光ビーム発光制御装置。
  5. 前記通電回路が、前記駆動手段へ常時通電すると共に、前記光量制御手段による光量制御の対象が複数ある場合に、当該複数の保持制御手段を選択して通電することを特徴とする請求項1記載の光ビーム発光制御装置。
  6. 前記通電回路が、通電信号線がアナログ的に完全に断続するスイッチの開閉によって、通電対象を選択することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の光ビーム発光制御装置。
  7. 前記通電回路が、画像形成期間において、通電された前記光量制御手段と同数の前記光量制御手段を通電することを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか1項記載の光ビーム発光制御装置。
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