JP2005262419A - マシニングセンタの工具ホルダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スロッティング加工時に主軸を位置決めされた回転割出位置にに確実に固定すると共に、切削工具の刃先の潤滑、冷却、切削屑の排除等を効果的に行う。
【解決手段】 スロッティング加工用の切削工具15を取り付け、スラスト荷重を支持可能な軸受8を介して案内部材7に回転自在に支持された工具ホルダ5を、主軸ヘッド1の主軸2に装着すると共に、案内部材7を調整ボルト22a,22bを介して主軸ヘッド1に支持し、工具ホルダ5を主軸2内の牽引手段6によって主軸2の軸方向へ牽引することにより、軸受8に予圧を付与した状態でワークのスロッティング加工を行う工具ホルダ装置Aにおいて、工具ホルダ5と案内部材7との間には、スロッティング加工におけるワークの切削行程時に、案内部材7に対する工具ホルダ5の軸回りの相対回転を阻止するブレーキ手段Bを設けたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主軸に装着した切削工具に主軸の軸方向における往復運動を与えて内径キー溝、角穴、歯車、曲面等の加工をスロッティング加工により行うことができるマシニングセンタの工具ホルダ装置に関するものである。
従来、この種のマシニングセンタの工具ホルダ装置として、先端部にスロッティング加工用の切削工具を取り付けた工具ホルダを、スラスト荷重を支持可能な軸受を介して案内部材に回転自在に支持すると共に、前記案内部材に該案内部材をマシニングセンタの主軸ヘッドに支持する支持部材を取り付け、前記工具ホルダのシャンク部が、前記主軸ヘッドに主軸受で回転自在に支持した主軸に装着されて、該主軸内の牽引手段によって主軸の後方向へ牽引された際に、前記支持部材が、スラスト荷重を支持可能な前記軸受に予圧を付加した状態にし、かつスロッティング加工時に、前記切削工具によって生じる主軸後方へのスラスト荷重を前記案内部材を介して受け止め、該スラスト荷重が前記主軸受に作用しないようにし、また、前記切削工具の刃先に対して主軸ヘッドの前面に設けたクーラント噴射ノズルからクーラントを噴射させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−293624号公報
しかしながら、マシニングセンタにおいては、主軸を回転させる主軸モータとして一般的に誘導電動機が使用されているが、この誘導電動機は同期速度に対するすべりで制御され、負荷に対するトルク発生に遅れが生じるトルク特性を有するため、例えば、鋼等の比較的に被切削抵抗値の高い被削材のワークを歯切り加工する場合、切削工具に生じる主軸回転方向への大きな切削抵抗が工具ホルダを介して主軸に伝達されて、該主軸が回転方向へ位置ずれを起こすことがあり、これに起因して、歯切り加工面に歯すじ方向の誤差が生じて加工精度が低下するおそれがあった。
また、主軸ヘッドに設けたクーラント噴射ノズルは、その噴射口と工具ホルダの切削工具までの間隔が離れているために、切削工具の形状、大きさが変わると、クーラントを切削工具の刃先に向けて的確に噴射させることができず、切削工具の刃先の潤滑、冷却、切削屑の排除等を効果的に行えない問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、スロッティング加工に伴って生ずる主軸の回転方向における切削抵抗が主軸に伝達するのを防ぎ、主軸モータが発生しうる保持トルクに依存せずに、スロッティング加工時に回転割出位置に位置決めされた主軸を該回転割出位置に確実に固定することができるマシニングセンタの工具ホルダ装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、スロッティング加工用の切削工具による加工点にクーラントを的確に噴射して、該切削工具の刃先の潤滑、冷却、切削屑の排除等を効果的に行うことができるマシニングセンタの工具ホルダ装置を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置は、先端部にスロッティング加工用の切削工具を取り付け、スラスト荷重を支持可能な軸受を介して案内部材に回転自在に支持された工具ホルダを、主軸ヘッドの主軸に装着すると共に、前記案内部材を該案内部材と前記主軸ヘッドとの間に設けた支持部材を介して主軸ヘッドに支持し、前記工具ホルダを前記主軸内の牽引手段によって主軸の軸方向へ牽引することにより、前記軸受に予圧を付与した状態でワークのスロッティング加工を行う工具ホルダ装置において、
前記工具ホルダと前記案内部材との間には、前記スロッティング加工におけるワークの切削行程時に、前記案内部材に対する工具ホルダの軸回りの相対回転を阻止するブレーキ手段を設けたことを特徴としている。
請求項2に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置は、請求項1に記載の工具ホルダ装置において、前記ブレーキ手段は、前記工具ホルダに取り付けたブレーキディスクと、前記案内部材に固定され、前記ブレーキディスクを挟み着けてその回転を止めるディスクブレーキとを備えたディスクブレーキ装置であることを特徴としている。
請求項3に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置は、請求項2に記載の工具ホルダ装置において、前記ディスクブレーキにエアシリンダで作動して前記ブレーキディスクを挟み着けるブレーキパッドが設けられ、また、前記案内部材に、前記工具ホルダの主軸への装着時に主軸ヘッドに当接して一方に移動して案内部材と工具ホルダとの相対回転を許容し、工具ホルダの主軸からの取り外し時にばねの付勢力により他方に移動して前記相対回転を阻止する回り止め手段が設けられ、さらに、該回り止め手段に主軸ヘッド側の圧縮空気供給装置から供給された圧縮エアを流す空気通路が設けられ、該空気通路内の圧縮エアを前記エアシリンダに流す空気通路が前記案内部材に設けられたことを特徴としている。
請求項4に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の工具ホルダ装置において、前記工具ホルダには、クーラント供給装置によって前記主軸の後端部から主軸の内部を通して主軸の前方に供給されたクーラントを先端側へ向けて流すクーラント用通路が設けられ、該クーラント用通路の先端には切削工具の切刃に向けてクーラントを噴射するクーラント噴射ノズルが設けられたことを特徴としている。
請求項5に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置は、請求項4に記載の工具ホルダ装置において、前記クーラント噴射ノズルは、前記工具ホルダの先端に切削工具を固定する中空の固定ボルトと、該固定ボルトの先端に所定の隙間をあけて固定され、固定ボルトの先端の周囲に前記中空孔と連絡する開口を形成する円板とを備えていることを特徴としている。
本発明によれば、以下の優れた効果を奏する。
すなわち、請求項1に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置によれば、前記スロッティング加工におけるワークの切削行程時に、ブレーキ手段によって工具ホルダが案内部材に対して回転方向の相対移動がしっかりと固定されるので、切削工具に作用する切削負荷によって工具ホルダに回転トルクが発生しても、該回転トルクは前記案内部材および支持部材を通して主軸ヘッドに強固に支持されることとなり、工具ホルダ自体が主軸の回転方向へ回転するのを確実に防止され、したがって、主軸モータの発生する保持トルクに依存せずに工具ホルダの回転を止めることができるので、切削工具が切削加工中に切削負荷によって主軸の回転方向のずれを生じることがなく、難削材でも高精度加工を行うことができる。
また、請求項2に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置によれば、ブレーキ手段を構造が簡単で小型にすることができ、かつディスクブレーキで強力にブレーキディスクを挟み着けて案内部材に対する工具ホルダの固定を強固に行うことができる。
また、請求項3に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置によれば、ディスクブレーキのエアシリンダに、主軸ヘッド側から供給された圧縮エアを、支持部材と案内部材の内部に設けた空気通路を通して供給するので、工具ホルダ装置は、その回りに付設する圧縮エア供給用の配管類を少なくて済み、切屑等の堆積が無く、配管類が損傷するおそれがなく、外形構造を簡単にすることができる。また、圧縮エアを使用するので、エアシリンダの作動が速く、高頻度のスロッティング加工の加工サイクルに対応して、工具ホルダの案内部材に対する固定、解除の動作を円滑、迅速に行うことができる。また、工具ホルダが主軸より取り外された際に、工具ホルダ内の残留流体の漏れを防止する手段が不要であり、さらに、電磁ブレーキの場合に必要な、主軸から切り離される案内部材側に対する切り離し可能な電源供給手段が不要となるので、構成が簡単で取り扱いがし易い利点がある。
また、請求項4に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置によれば、工具ホルダの内部を通してその前端部に設けたクーラント噴射ノズルに導き、該クーラント噴射ノズルからスロッティング加工用の切削工具に向けてクーラントを噴射するので、クーラント噴射ノズルと切削工具の切刃との間に障害物がなく、該切刃による加工点にクーラントを的確に噴射させることができ、該切刃の潤滑、冷却、切削屑の排除等を効果的に行うことができる。
また、請求項5に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置によれば、切削工具を工具ホルダに固定する固定ボルトの部分にクーラント噴射ノズルが形成されるので、切削工具とクーラント噴射ノズルとを組み合わせ部品として構成することにより、切削工具の切刃に対するクーラントの噴射を一層的確に行える切削工具とクーラント噴射ノズルの組み合わせを容易に設定することができる。
以下、本発明の一実施の形態に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置を添付図面を参照して説明する。図において、1は汎用のマシニングセンタの主軸ヘッドであり、該主軸ヘッド1には前後部の主軸受1a(後部の主軸受は図示せず)により主軸2が軸回りに回転自在に支持されている。該主軸2は、主軸ヘッド1に内蔵された、所謂、ビルトイン型の誘導電動機である主軸モータ(図示せず)によって回転され、かつ所定の回転割出位置に位置決め、固定されるようになっている。そして、前記主軸2に対し着脱される実施の形態に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置Aが設けられている。
前記工具ホルダ装置Aは、シャンク部3の後端側(図1で右端側)に前記主軸2のテーパ穴2aに着脱自在に挿入されるテーパ軸部4を有する工具ホルダ5を備えている。
前記工具ホルダ5は、従来周知の工具ホルダと同様に、シャンク部3の中央部の外周に設けたフランジ5aに、工具交換装置の工具グリッパGに係合する環状の把持溝5bと、主軸2に固定された一対のキー2bに係合する一対のキー溝5cが形成されていると共に、前記テーパ軸部4の後端部に、工具ホルダ5が主軸2内に装着されたとき、前記主軸2内に設けたドローバー6aとその先端のコレット(クランプ機構)6b等とからなる従来周知の牽引手段6により、主軸2の軸方向後方(図1で右方)へ牽引されるドローボルト5dが固定されている。前記工具ホルダ5とドローボルト5dの中心軸線上には、主軸ヘッド1の後部から前記ドローバー6aの軸孔6cを通して供給されたクーラントを流す軸孔(クーラント用通路)5e,5fが相互に連絡して設けられている。
前記工具ホルダ5のシャンク部3の先端側には、正面視(図2参照)が概略菱形をした平板状の案内部材7が、その中心部の軸穴に装着した軸受(主軸2の後方側へのスラスト荷重を支持可能な軸受であるテーパローラベアリング)8を介して相対回転自在に装着されている。そして、工具ホルダ5は、前記シャンク部3の先端から前方へ突き出して設けた小径軸部3aに嵌合され、ボルト9aでシャンク部3の先端面に当接されて固定された円盤状のフランジ部材9の後面(図1で右側面)が、前記軸受8の先端面に当接されると共に、シャンク部3のフランジ5aの前側(図1で左方)に装着したリテーナ10が、前記案内部材7の後端面、具体的には、シャンク部3の外周に装着したオイルシール11を保持するため案内部材7に固定したシール押さえ12の後端面に当接されており、案内部材7に対して軸方向における自由な相対移動が阻止されるようになっている。
前記フランジ部材9の前面には、円板状のブレーキディスク13が前記小径軸部3aに中心部の軸孔を嵌合させて配置され、工具ホルダ部14と一緒に複数本のボルト13aによって前記フランジ部材9に固定されている。前記工具ホルダ部14は、前後にフランジ14a,14bを有する円筒状部材からなり、後部の軸穴14cを前記小径軸部3aに嵌合させ、前記ブレーキディスク13を前記フランジ部材9とで挟むようにして、後部フランジ14bに挿通した前記ボルト13aで前記フランジ部材9に固定されて、前記工具ホルダ5に一体的に結合されている。
前記工具ホルダ部14の先端には、ピニオンカッタからなる切削工具15が、その中心部の軸穴15aを工具ホルダ部14の嵌合軸部14dに嵌合させ、後面を前記前部フランジ14aの前端面に当接させて配置され、かつ前記工具ホルダ14の前部に設けたねじ穴14eにねじ部を螺合させた中空の固定ボルト16により、座金17を介して固定されて設けられている。前記フランジ部材9と工具ホルダ部14は切削工具15を保持する工具ホルダ5の一部を構成している。
前記固定ボルト16の頭部16aには、その前面との間にスペーサ18によって所定間隔の隙間19をあけるようにして、前記頭部16aの外径より僅かに大きな直径を有する円板20が、その周方向に等間隔をあけて配置された複数個のボルト20aによって固定されている。そして、前記固定ボルト16の前端部の中央には中空孔(クーラント用通路)16bに連絡した六角穴からなるスパナ掛け用穴(クーラント用通路)16cが設けられ、前記工具ホルダ5の軸孔5e側から供給されるクーラントが、前記工具ホルダ部14の軸孔14c、中空孔16b、スパナ掛け用穴16cを経て、前記円板19の外周部から前記切削工具15の切刃部に噴射されるようになっている。前記固定ボルト16と前記スペーサ18と前記円板20とでクーラントを切削工具15の切刃に向けて噴射させるクーラント噴射ノズル21を構成している。
また、前記案内部材7の菱形の長径方向における1つの頂点部分7aを除く3つの頂点部分7b,7c,7dには、前記工具ホルダ5の中心を中心とする円の周方向における等間隔位置に、それぞれ、外周にねじを形成した調整ボルト22a,22b,22bが、その先端側(図1で左端側)を案内部材7のねじ孔にねじ込まれて、ロックナット23により固定されて取り付けられている。これらの調整ボルト22a,22b22bは、工具ホルダ5の軸方向に平行にして案内部材7から後端側(主軸ヘッド1側)に向けて延長されており、それらのうちの1つの調整ボルト22a(図1、図2で下側のもの)は、主軸ヘッド1側の後端部(図1で右端部)にテーパ部22a1が設けられている。各調整ボルト22a,22b,22bは、案内部材7に対するねじ込み量を調節して、その後端部の主軸2の軸方向における案内部材7からの突き出し長さを調整し得るようになっている。
そして、前記調整ボルト22a,22b,22bに対応する主軸ヘッド1の前面の3つの位置には、それぞれ、位置決め部材24a,24b,24b(1つは図示されていない)がボルト、ねじ等で取り付けられている。1つの位置決め部材24a(図1で下側のもの)には、前記調整ボルト22aのテーパ部22a1の勾配に合致する勾配を有するテーパ溝24a1が形成されており、工具ホルダ5が主軸2に装着されたとき、前記テーパ部22a1がテーパ溝24a1に嵌合され、前記調整ボルト22aを介して前記案内部材7が主軸ヘッド1に対して主軸2の軸方向と周方向に位置決めされ、また、他の2つの位置決め部材24b,24bは、それらの先端の平面を前記調整ボルト22b,22bの後端部に当接させて、前記案内部材の主軸方向への位置決めを行うようになっている。
前記調整ボルト22a,22b,22bと前記位置決め部材24a,24b,24bは前記案内部材7を主軸ヘッド1に支持する支持部材を構成している。
また、前記位置決め部材24aには、前記テーパ溝24a1より工具ホルダ5の中心側に寄った位置に設けた嵌合穴24cに挿通して取り付けた円筒状の受け金25が、主軸2の軸方向の前側に突き出して設けられており、該受け金25には前端面と後方外周部に開口する空気の流通孔25aが設けられ、該流通孔25aは、その後方外周部の開口を通して前記位置決め部材24aに設けた空気の流通孔26に連絡されている。そして、前記位置決め部材24aの流通孔26は、主軸ヘッド1に設けた空気の供給孔27を介して、主軸ヘッド1に後部側等に設けた圧縮空気供給装置(図示せず)に連絡されている。
なお、前記受け金25の流通孔25aは、位置決め部材24aの流通孔26を介さずに、直接に前記供給孔27に連絡させるようにしてもよい。この場合には、前記位置決め部材24aを設けずに、主軸ヘッド1の対応位置に直接にテーパ溝17bを設けるようにしてもよい。
さらに、工具ホルダ5が主軸2に装着されて前記ドローボルト5dが前記牽引手段6により主軸2の軸方向の後方へ牽引されたとき、前記調整ボルト22a,22b,22bと前記位置決め部材24a,24b,24bとによって主軸ヘッド1に支持された前記案内部材7と前記フランジ部材9の後端面とにより、前記軸受8に予圧(予荷重)が付加され、前記リテーナ10と案内部材7の後端面(シール押さえ14の後端面)との間に僅かな隙間(例えば0.03mm程度)があけられるようになっている。すなわち、案内部材7に装着した軸受8は、その外輪が主軸2の軸方向の後方への移動を固定され、その内輪がシャンク部3に嵌合されており、シャンク部3が主軸2内の牽引手段6により主軸2の軸方向の後方へ牽引されると、前記内輪の先端面がフランジ部材9の後端面(当接面)を介して前記軸方向の後方側へ押圧されることにより、周知の通りに軸受8に予圧が付加されるものである
また、前記案内部材7には工具ホルダ5の軸方向と平行に挿通穴7eがあけられ、該挿通穴7eには、先端側の外周部と後端面に開口を有する空気の流通孔(空気通路)28aを設けた回り止め部材(回り止め手段)28が軸方向(工具ホルダ5の軸方向)に摺動自在に挿入されており、該回り止め部材28の先端には回り止め部材の外径より大径の円板からなる回り止め駒(回り止め手段)29がボルト29aで固定され、該回り止め部材28の後端側には、径大部28bと前記案内部材7の後端面との間に座金30を介して圧縮ばね31が装着されている。
そして、回り止め部材28は、常時(工具ホルダが主軸から取り外されたとき)は、前記圧縮ばね31により付勢されて後端側(他方)へ移動し、前記回り止め駒29が前記フランジ部材9の外周に形成した円弧状の係合凹所(係合部)9bに係合され、案内部材7に対し工具ホルダ5の周方向における相対回転を阻止して両者の周方向の関係位置が一定に保持され、また、工具ホルダ5が主軸2に装着されたときは、後端が主軸ヘッド1に固定した受け金25に当接されて軸方向の前方(一方)(図1で左方)へ移動し、前記回り止め駒29が前記フランジ部材9の係合凹所9bから離脱されて前記係合が解除されることにより、案内部材7に対する工具ホルダ5の相対回転が許容され、主軸2の回転による切削工具15の回転位相の移動(割出回転)が許容されるようになっている。なお、受け金25を設ける代わりに、主軸ヘッド1の対応位置に直接に回り止め部材28との当接面を形成し、該当接面に前記流通孔28aと連絡する前記供給孔27を開口させるようにしてもよい。
また、前記案内部材7の菱形の長径方向における頂点部7aの前面側(図1、図2で上側)には、空圧式のディスクブレーキ32が、案内部材7に後面側から挿通したボルト33により取り付けられている。該ディスクブレーキ32は、前記ブレーキディスク13の外周部を前後から挟むように配置した一対のエアシリンダ32a,32aによって作動して前記ブレーキディスクを13を締め付けてその回転を止めるブレーキパッドを設けたものであり、各エアシリンダ32a,32aに圧縮エアを供給するエア配管34,34が接続されている。各エア配管34,34は、前記案内部材7に設けられた空気通路36に連絡され、さらに前記回り止め部材28の流通孔28aに連絡されている。すなわち、前記空気通路36は、前記回り止め部材28の流通孔28aに連絡された環状室36aと、一端側を流路36bを介して前記環状室36aに連絡され、前記工具ホルダ5がある中心部側を迂回するようにして他端側を流路36cに連絡する連絡流路36dと、前記流路36cに連絡された一対の出口流路36e,36eとからなり、該出口流路36e,36eが前記一対のエア配管34,34に管継ぎ手37,37を介して連絡されている。
なお、図中38は、主軸ヘッド1に前面において主軸2の回りに適宜間隔をあけた設けた複数個(図1では1個のみ図示)のクーラント噴射ノズルであり、スロッティング用の切削工具以外の通常の切削工具でワークを切削するときに、該通常の切削工具の切刃にクーラントを噴射するものである。
次に、上記のように構成された工具ホルダ装置Aの作用について説明する。
マシニングセンターによってワークに内径キー溝、角穴、セレーション、歯車等をスロッティング加工により形成する(図示の例では歯切り加工する)場合には、工具交換装置の工具グリッパGで工具ホルダ5のフランジ5aが把持され、工具ホルダ装置Aが工具貯蔵装置から取り出されて主軸2の位置まで搬送され、前記シャンク部3のテーパ軸部4が前記主軸2のテーパ穴2aに装着されると共に、前記工具ホルダ5のフランジ5aのキー溝5cが主軸2に固定したキー2bに係合される。
このとき、前記案内部材7に取り付けられている調整ボルト22aと回り止め部材28の工具ホルダ5の周方向における位置が、それぞれ、主軸ヘッド1に固定されている位置決め部材24aと受け金25の位置と一致すると共に、他の調整ボルト22b,22bbと位置決め部材24b,24bとの工具ホルダ5の周方向における位置が一致し、回り止め部材28は、その後端が受け金25に当接して軸方向の前方へ移動させられるので、前記回り止め駒29がフランジ部材9の係合凹所9bから離脱し、案内部材7に対し工具ホルダ5が相対回転し得るようになる。同時に、回り止め部材28の流通孔28aが受け金25の流通孔25aと位置決め部材24aの流通孔26とを介して主軸ヘッド1の前記供給孔27に連絡される。
そして、前記主軸2内の牽引手段6が作動してそのコレット6bによってドローボルト5dを介して工具ホルダ5が後方へ牽引されると、前記調整ボルト22aの後端部のテーパ部22a1が主軸ヘッド1に固定した位置決めブロック24aのテーパ溝24a1に嵌合されると共に、他の調整ボルト22b,22bの後端部が位置決め部材24b,24bに当接して、前記案内部材7が主軸ヘッド1に対して、主軸2の軸方向と周方向に位置決め固定されて支持される。これにより、主軸ヘッド1に支持定された案内部材7と、後方へ牽引される工具ホルダ5に固定されたフランジ部材9とにより前記軸受8に予圧が付加され、前記工具ホルダ5に装着されたリテーナ10との間に僅少な隙間があけられる。その際には、工具ホルダ5のドローボルト5dの後端と前記ドローバー6aの前端とが当接して、それらに設けた軸孔5f,6cが相互に液密に連通される。
このようにして、前記工具ホルダ5が主軸2に装着され、案内部材7の主軸ヘッド1に対する位置決め、固定が終了すると、主軸ヘッド1が主軸2の軸方向に往復駆動されて、主軸2とワーク(図示せず)との間に往復運動(スロッティング運動)が行われると共に、各往復運動に連係させた前記主軸モータ(図示せず)による主軸2の周方向への回転位相の移動(割出回転)と回転位相位置(割出回転位置)での位置決めが行われる。これによって、工具ホルダ部14の先端部に固定した切削工具8の刃先に、スロッティング運動と回転位相の移動とによる切削動作が与えられ、ワークに対し、回転工具の3軸方向への送りによる切削動作では加工ができないキー溝、角穴、セレーション、歯車等のスロッティング加工(図示の例ではピニオン歯車、ラック等の刃切り加工)が行われる。
前記スロッティング加工中においては、前記主軸モータによる主軸2の回転位相の移動が行われてその位置決めが完了すると同時に、図示しない圧縮空気供給装置から主軸ヘッド1の供給孔27を経て前記位置決め部材24aの流通孔26に圧縮空気が供給され、該圧縮空気は、前記受け金25と回り止め部材28の各流通孔25a,28aを通って案内部材7の環状室36aに入り、前記空気通路36(36b,36d,36c,36e)を通ってエア配管34,34から前記ディスクブレーキ32の各エアシリンダ32a,32aに供給され、各エアシリンダ32a内のブレーキパッドが前記ブレーキディスク13を前後面から挟み着けてその回転を止めるので、前記工具ホルダ5(切削工具15)が前記案内部材7に対して前記ブレーキディスク32を介して回転方向に関して一体的に結合された状態となり、前記切削工具15の切削負荷から工具ホルダ5に伝達する回転方向の負荷トルクは、前記案内部材7と前記調節ボルト22aと位置決め部材24aを介して主軸ヘッド1でしっかりと受け止められる。
したがって、スロッティング加工中に前記負荷トルクが主軸モータが発生する保持トルクを上まわような場合があっても、前記主軸モータが前記負荷トルクを主軸2を介して保持する必要がないので、スロッティング加工の切削行程において切削工具15が工具ホルダ5の回転方向に微動することがなく、ワークの加工精度が低下するといった問題は生じない。
また、前記スロッティング加工中においては、図示しないクーラント供給装置が作動して、クーラントが主軸の後端部側から前記ドローバー6aの軸孔6cを経て工具ホルダ5とドローボルト5dの軸孔5f、5eに供給されるので、該クーラントは、工具ホルダ部14の軸孔14cと固定ボルト16の中空孔16b、スパナ掛け用穴16cとを経て、固定ボルト16と円板20との外周の隙間19から放射方向に切削工具15の切刃に向けて噴射され、該切刃の冷却、潤滑と切削屑の排除に働く。
なお、図示の例のように、切削工具15がピニオンカッターの場合には、スロッティング運動の復工程が終了して往工程によるワークの切削動作に入る直前に、前記主軸モータによる主軸2(切削工具15)の回転位相の移動が行われてその位置決めが完了すると同時に、前記ディスクブレーキ32によるブレーキディスク13の固定が行われ、往行程によるワークの切削動作が終了して復行程中に、前記ディスクブレーキ32によるブレーキディスク13の固定の解除が行われて、往行程の終了と同時に前記主軸モータによる主軸2(切削工具15)の回転位相の移動が行われる。このような動作が繰り返えされてワークの歯切り加工が行われる。
前記スロッティング加工が終了すると、前記クーラント供給装置による工具ホルダ5に軸孔5e,5fへのクーラントの供給が停止されると共に、圧縮空気供給装置による前記ディスクブレーキ32への圧縮空気の供給が停止される。そして、主軸2が所定の回転角度位置に停止された後、主軸2内の牽引手段6のコレット6bが前進して工具ホルダ5のドローボルト5dを解放する。その後、工具交換装置の工具グリッパGが工具ホルダ5のフランジ部5aを把握して工具ホルダ5を主軸2から取り外す。その際、前記工具ホルダ5が主軸2から引き抜かれる動作に伴って、回り止め部材28が圧縮ばね31の付勢力により後方へ(主軸2側へ)移動されるので、前記回り止め部材28に固定した回り止め駒29がフランジ部材9の係合凹所9bに係合し、前記案内部材7に対する工具ホルダ5の相対回転を阻止し、両者の工具ホルダ5の周方向における一定の関係位置が保持される。主軸2から取り外された工具ホルダ5は、上記関係位置を保持した状態で工具グリッパGにより工具貯蔵装置まで搬送されてそこに格納される。
前記切削工具15のスロッティング運動による切削加工においては、前記の通り工具ホルダ5の主軸2への装着時に前記軸受8に予圧が付加されて、リテーナ10と案内部材7の後端面との間に僅少な隙間があけられた状態になるので、切削工具15から工具ホルダ5にかかる主軸2の軸方向の切削反力は、工具ホルダ部14、フランジ部材9から軸受8を経て案内部材7、前記調整ボルト22a,22bを通して主軸ヘッド1に確実に支持され、工具ホルダ5を通して主軸2に作用することがなく、したがって、主軸2を支持する主軸受1aにスロッティング加工に伴う過大なスラストの負荷がかかることはない。
なお、前記主軸受1aの予圧の大きさの調整は、調整ボルト22a,22bの後端部の案内部材7から後方(主軸ヘッド1側)への突き出し長さを調整することにより行うことができる。
前記のように、実施の形態に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置Aは、前記工具ホルダ5と、支持部材(調節ボルト22a,22b,22bと位置決め部材24a,24b,24b)によって主軸ヘッド1に位置決め支持される前記案内部材7との間に、スロッティング加工におけるワークの切削行程時に、前記案内部材7に対する工具ホルダ5の軸回りの相対回転を阻止するブレーキ手段Bを設け、該ブレーキ手段Bを、前記工具ホルダ5に取り付けたブレーキディスク13と、前記案内部材7に固定され、前記ブレーキディスク13を両面からエアシリンダ32a,32aで作動するブレーキパッドで挟み着けて、ブレーキディスク13の回転を止める空圧式のディスクブレーキ32とを備えたディスクブレーキ装置で構成されている。そして、前記案内部材7に設けた空気通路と、前記工具ホルダ5の主軸への着脱時に案内部材7と工具ホルダ5との相対回転の許容、阻止を行うための案内部材7に設けた回り止め手段(回り止め部材28と回り止め駒29)の内部に設けた空気通路(流通孔28a)とによって、主軸ヘッド側の圧縮空気供給装置から供給された圧縮エアを前記エアシリンダに流すように構成されている。
したがって、実施の形態に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置Aによれば、前記スロッティング加工におけるワークの切削行程時に、ブレーキ手段Bによって工具ホルダ5が案内部材7に対して回転方向の相対移動がしっかりと固定されるので、切削工具15に作用する切削負荷によって工具ホルダ5に回転トルクが発生しても、該回転トルクは前記案内部材7および支持部材を通して主軸ヘッドに強固に支持されることとなり、工具ホルダ5自体が主軸2の回転方向へ回転するのを確実に防止され、これにより、主軸2を回転させる主軸モータの発生する保持トルクに依存せずに工具ホルダ5の回転を止めることができるので、切削工具15が切削加工中に切削負荷によって主軸2の回転方向のずれを生じることがなく、難削材でも高精度加工を行うことができる。
また、ブレーキ手段Bは空圧式のディスクブレーキ装置であるから、構造が簡単で小型にすることができ、かつディスクブレーキ32で強力にブレーキディスク13を挟み着けて案内部材7に対する工具ホルダ5の固定を強固に行うことができる。しかも、前記ディスクブレーキ32のエアシリンダ32a,32aに対する圧縮エア供給用の配管類を工具ホルダ装置Aの回りに多く付設する必要がなく、切屑等の堆積が無く、配管類が損傷するおそれがないと共に外形構造を簡単にすることができる。また、圧縮エアを使用するので、エアシリンダ32a,32aの作動が速く、高頻度のスロッティング加工の加工サイクルに対応して、工具ホルダ5の案内部材7に対する固定、解除の動作を円滑、迅速に行うことができる。また、工具ホルダ5が主軸2より取り外された際に、工具ホルダ5内の残留流体の漏れを防止する手段が不要であり、構成が簡単で取り扱いがし易い利点がある。
また、実施の形態に係るマシニングセンタの工具ホルダ装置Aによれば、前記工具ホルダ5に、クーラント供給装置によって前記主軸2の後端部から主軸の内部を通して主軸2の前方に供給されたクーラントを先端側へ向けて流すクーラント用通路(軸孔5e,5f軸穴14c、中空孔16b)が設けられると共に、該クーラント用通路の先端に切削工具15の切刃に向けてクーラントを噴射するクーラント噴射ノズル21が設けられ、該クーラント用ノズル21が、前記工具ホルダ5の先端に切削工具15を固定する中空の固定ボルト16と、該固定ボルト16の先端にスペーサ18を介して所定の隙間19をあけて固定し、固定ボルト16の先端の周囲に前記中空孔16bと連絡する開口を形成する円板20とを備えた構成とされているので、クーラント噴射ノズル21と切削工具15の切刃との間に障害物がなく、該切刃による加工点にクーラントを的確に噴射させることができ、該切刃の潤滑、冷却、切削屑の排除等を効果的に行うことができる。また、切削工具15とクーラント噴射ノズル21とを組み合わせ部品として構成することにより、切削工具15の切刃に対するクーラントの噴射を一層的確に行える切削工具15とクーラント噴射ノズル21の組み合わせを容易に設定することができる。
なお、前記実施の形態に係る工具ホルダ装置Aにおいては、前記ブレーキディスク13を、工具ホルダ5に固定してフランジ部材9を介して工具ホルダ5に取り付けるようにしたが、これに限らず、ブレーキディスク13をフランジ部材9と一体に形成して工具ホルダ5に取り付けるようにしてもよい。また、前記工具ホルダ5(切削工具15)が前記案内部材7に対して相対回転するのを阻止するブレーキ手段Bを、ブレーキディスク13と該ブレーキディスク13を一対のブレーキパッドで締め付けるディスクブレーキ32とからなるディスクブレーキ装置として構成したので、ブレーキ手段Bが小型となり、強力な工具ホルダ5の回転阻止力を得ることができて好ましいが、これに限らず、シリンダで開閉動作する一対の鋏状のクランプレバーを1つないし複数個前記案内部材7に取り付け、該クランプレバーにより前記ブレーキディスク13を両面側から挟み着ける構成のブレーキ装置としたり、電磁ブレーキ装置とすることもできる。電磁ブレーキ装置の場合には、主軸2から切り離される案内部材7に取り付けられる電磁ブレーキに対する電源供給手段の構成に工夫を要する。
また、前記調整ボルト22a,22bが案内部材7に取り付けられ、位置決め部材24a,24bが主軸ヘッド本体1に固定されているが、これに代えて、調整ボルト22a,22bを主軸ヘッド1に取り付け、位置決め部材24a,24bを案内部材7に固定するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態におけるマシニングセンタの工具ホルダ装置の縦断面図である。 同じく切削工具の部分の図示を省略した正面図である。
符号の説明
1 主軸ヘッド
2 主軸
3 シャンク部
5 工具ホルダ
5e,5f 軸孔(クーラント用通路)
6 牽引手段
7 案内部材
8 軸受
9 フランジ部材
13 ブレーキディスク
14 工具ホルダ部
14c 軸穴(クーラント用通路)
15 切削工具
16 固定ボルト
16b 中空孔(クーラント用通路)
16c スパナ掛け用穴(クーラント用通路)
18 円板
21 クーラント噴射ノズル
22a,22b 調整ボルト
24a,24b 位置決め部材
25 受け金
25a,28a 流通孔(空気通路)
26,27 供給孔
28 回り止め部材(回り止め手段)
29 回り止め駒(回り止め手段)
32 ディスクブレーキ
32a エアシリンダ
36 空気通路
A 工具ホルダ装置
B ブレーキ手段

Claims (5)

  1. 先端部にスロッティング加工用の切削工具を取り付け、スラスト荷重を支持可能な軸受を介して案内部材に回転自在に支持された工具ホルダを、主軸ヘッドの主軸に装着すると共に、前記案内部材を該案内部材と前記主軸ヘッドとの間に設けた支持部材を介して主軸ヘッドに支持し、前記工具ホルダを前記主軸内の牽引手段によって主軸の軸方向へ牽引することにより、前記軸受に予圧を付与した状態でワークのスロッティング加工を行う工具ホルダ装置において、
    前記工具ホルダと前記案内部材との間には、前記スロッティング加工におけるワークの切削行程時に、前記案内部材に対する工具ホルダの軸回りの相対回転を阻止するブレーキ手段を設けたことを特徴とするマシニングセンタの工具ホルダ装置。
  2. 前記ブレーキ手段は、前記工具ホルダに取り付けたブレーキディスクと、前記案内部材に固定され、前記ブレーキディスクを挟み着けてその回転を止めるディスクブレーキとを備えたディスクブレーキ装置であることを特徴とする請求項1に記載のマシニングセンタの工具ホルダ装置。
  3. 前記ディスクブレーキにエアシリンダで作動して前記ブレーキディスクを挟み着けるブレーキパッドが設けられ、また、前記案内部材に、前記工具ホルダの主軸への装着時に主軸ヘッドに当接して一方に移動して案内部材と工具ホルダとの相対回転を許容し、工具ホルダの主軸からの取り外し時にばねの付勢力により他方に移動して前記案内部材と工具ホルダとの相対回転を阻止する回り止め手段が設けられ、さらに、該回り止め手段に主軸ヘッド側の圧縮空気供給装置から供給された圧縮エアを流す空気通路が設けられ、該空気通路内の圧縮エアを前記エアシリンダに流す空気通路が前記案内部材に設けられたことを特徴とする請求項2に記載のマシニングセンタの工具ホルダ装置。
  4. 前記工具ホルダには、クーラント供給装置によって前記主軸の後端部から主軸の内部を通して主軸の前方に供給されたクーラントを先端側へ向けて流すクーラント用通路が設けられ、該クーラント用通路の先端には切削工具の切刃に向けてクーラントを噴射するクーラント噴射ノズルが設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマシニングセンタの工具ホルダ装置。
  5. 前記クーラント噴射ノズルは、前記工具ホルダの先端に切削工具を固定する中空の固定ボルトと、該固定ボルトの先端に所定の隙間をあけて固定され、固定ボルトの先端の周囲に前記中空孔と連絡する開口を形成する円板とを備えていることを特徴とする請求項4に記載のマシニングセンタの工具ホルダ装置。
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