JP2005261278A - 嵌合代を有するペットボトル - Google Patents
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Abstract
【課題】ペットボトルを再利用して植物を育てる場合において、ペットボトルを換気機能を有する温室として活用する。
【解決手段】ペットボトルを上下に2分割して、植物を育てる鉢部として利用されるペットボトル上部に、同形のペットボトルで底部を切り取り除いたものを嵌合して、底部を切り取り除いたペットボトルの注ぎ口のキャップの着脱により換気機能を有する温室として活用できる形状にペットボトルを形成する。
【選択図】図3
【解決手段】ペットボトルを上下に2分割して、植物を育てる鉢部として利用されるペットボトル上部に、同形のペットボトルで底部を切り取り除いたものを嵌合して、底部を切り取り除いたペットボトルの注ぎ口のキャップの着脱により換気機能を有する温室として活用できる形状にペットボトルを形成する。
【選択図】図3
Description
本発明はペットボトルを再利用することに係り、ペットボトルと通称される飲料用容器の廃棄物を用いて植物の栽培を行う場合において、特に保温と保湿に利用できるようにしたペットボトルの形状に関する。
植物の栽培に関して、水溜用の容器と植木鉢との間に不織布等を介在させることにより、不織布等の毛管現象を利用して鉢土に対して水の補給が行えるよう構成したものが提供されている。
またペットボトルを上下に2分割し、ペットボトル上部を反転させてペットボトル下部に載せ、上部を鉢部、下部を水容器部とし、ペットボトルの注ぎ口である開口を介して、鉢部と水容器部との間に不織布等を配置する植物栽培方法が提案されている。
この出願の発明に関する先行技術文献情報としては次のものがある。
特願平9−151661
上述のように、ペットボトルを再利用して植物を栽培する方法において、鉢部と水容器部との間に不織布等を介在させることにより、水分の確保は容易に行えるが、保温および保湿に関してはまったく対策が取られていない為に、気温の低い時期での植物の栽培は困難であり、本発明は保温および保湿の課題を解決するためになされたものである。
ペットボトルの再利用を促進するためには、ペットボトル製造の段階で再利用方法を考慮してペットボトルを形成する必要が有り、本発明は上述の課題を艦み構成された発明である。
ペットボトルを上下に2分割し、ペットボトル上部を植物を育てる鉢部、ペットボトル下部をこの鉢部に水を供給する水容器部として利用し、同形のペットボトルで底部を切り取り除いたものを、前記鉢部に嵌合して換気機能を有する温室として利用することを特徴とするペットボトルの形状である。
ペットボトルの急増が大きな社会問題となっている。ゴミとして捨てられるペットボトルは、まるで空気の固まりで空気をゴミに変えるとさえ言われている。容器や包装に使用されたゴミの埋立て処分場の確保が緊急の課題であり、ペットボトルの再利用などによるゴミの減量が強く求められている。
家庭においてペットボトルを再利用して植物を育てたり、あるいはペットボトルを再利用して育てた野菜を食卓に供することは、家庭から排出されるゴミの減量に役立つと共に資源のリサイクル意識を高めることにも役立つ。
ペットボトルの底部を切り取ったものを、温室として利用することにより、植物の成育環境を整備することができ、種子の発芽日数を短縮し、発芽を均一にし、発芽後の生育を促進することとなり、家庭で簡単にペットボトルを再利用して植物を育てたり、野菜を生産して食卓に供することができるようになる。
ペットボトルを上下に2分割し、ペットボトル上部を反転させてペットボトル下部に載せ、ペットボトル上部を鉢部、ペットボトル下部を水容器部とし、ペットボトルの注ぎ口である開口を介して鉢部と水容器部との間に不織布等の給水布を配置する。
次に前記水容器部に水、そして前記鉢部に用土を充填し、用土に植物の種子を播種した後に、同形のペットボトルで底部を切り取り除いたものを鉢部に嵌合し、温室として再利用し、保温および保湿を行う。
さらに、温室として再利用するペットボトルの注ぎ口のキャップを着脱することにより、温室内の空気の換気を行い、温室内の温度および湿度の調節を行う。
以下本発明の実施例を図面を参考に具体的に説明する。図1は清涼飲料水等の内容物を利用した後の容量2リットルのペットボトルである。このペットボトル1には凸状の嵌合代1aが設けられている。このペットボトル1を線L1に沿って上下二つに切断する。
図2は二つに切断されたペットボトルを利用した植物の栽培方法を示す。二分割されたペットボトル1のうち、ペットボトル上部は注ぎ口である開口2aが下に位置するようにした状態で用いられる。以下このペットボトル上部を鉢部2とする。この鉢部2の開口2aを覆うように鉢部2内には網3が配置され、かつこの網3を挿通して給水布4の一端が鉢部2内に位置するよう配置され、この状態で鉢部2には用土7を充填する。
一方上記ペットボトル1の下部は水容器部5として構成され水6が充填されている。この水容器部5に対しては、中心に開口2aが位置するテーパ部2bが水容器部5内に位置するように前記鉢部2を配置し用土7に種子を播種する。
3図はペットボトルを温室として利用する方法を示す。前記ペットボトル1と同形のペットボトル1を、今度は図1に示す線L2に沿って上下2つに切断し、底部を切り取り除いたものをペットボトル1の温室8とする。このペットボトル1の温室8を嵌合代1aを介して上述の播種を行った鉢部2に嵌合して保温及び保湿する。なお、キャップ9は注ぎ口2aに取り付けておく。
鉢部2内の用土7は給水布4の毛管現象により水容器部5内の水6が供給され、ペットボトル1の温室8の効果により、播種された種子は均一に発芽し苗Pとして生長していく。
苗が一定の大きさに育ったところでキャップ9の着脱によりペットボトル1の温室8内の温度および湿度の調節を行う。また、キャップ9をそのまま取り付けた状態にしておけば、茎の長く伸びた発芽野菜として収穫することができる。
図4および図5は凹状の嵌合代11aが設けられているペットボトル11の利用方法を示す。前記凸状の嵌合代を有するペットボトル1の場合と同様に、先ず線L1’に沿って上下二つに切断し、上部を鉢部12、下部を水容器部15として利用し、次に同形のペットボトル11を線L2’に沿って上下に切断し、底部を切り取り除いたものをペットボトル11の温室18として嵌合代11aを介して鉢部12に嵌合する。
1 凸状の嵌合代を有するペットボトル
1a 凸状の嵌合代
2 鉢部
3 網
4 給水布
5 水容器部
6 水
7 用土
8 ペットボトル1の温室
9 キャップ
11 凹状の嵌合代を有するペットボトル
11a 凹状の嵌合代
12 鉢部
15 水容器部
18 ペットボトル11の温室
P 苗
1a 凸状の嵌合代
2 鉢部
3 網
4 給水布
5 水容器部
6 水
7 用土
8 ペットボトル1の温室
9 キャップ
11 凹状の嵌合代を有するペットボトル
11a 凹状の嵌合代
12 鉢部
15 水容器部
18 ペットボトル11の温室
P 苗
Claims (2)
- 2本の同形のペットボトルをそれぞれ上部と下部に2分割した後に、注ぎ口を有する上部同士をそれぞれの注ぎ口が両端に位置する状態に嵌合することができることを特長とするペットボトルの形状。
- 凸状または凹状の嵌合代をペットボトルの側面に有することを特長とする請求項1記載のペットボトル形状。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004077719A JP2005261278A (ja) | 2004-03-18 | 2004-03-18 | 嵌合代を有するペットボトル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004077719A JP2005261278A (ja) | 2004-03-18 | 2004-03-18 | 嵌合代を有するペットボトル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005261278A true JP2005261278A (ja) | 2005-09-29 |
Family
ID=35086438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004077719A Pending JP2005261278A (ja) | 2004-03-18 | 2004-03-18 | 嵌合代を有するペットボトル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005261278A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006136309A (ja) * | 2004-10-14 | 2006-06-01 | Hiroshi Ueno | 給水分岐パイプおよびこれを用いた植物栽培ユニット。 |
JP2011099607A (ja) * | 2009-11-05 | 2011-05-19 | Kowa:Kk | 過冷却水生成装置 |
CN103340111A (zh) * | 2013-06-24 | 2013-10-09 | 叶一舟 | 壁挂式储水花盆 |
JP2017507666A (ja) * | 2014-02-10 | 2017-03-23 | ヴィヴィ ベスローテン フェンノートシャップ | 植物を生産するシステム及び方法 |
IT202000031337A1 (it) | 2020-12-23 | 2022-06-23 | Massimo Arturo Ramelli | Apparato perfezionato di idrocoltura |
-
2004
- 2004-03-18 JP JP2004077719A patent/JP2005261278A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006136309A (ja) * | 2004-10-14 | 2006-06-01 | Hiroshi Ueno | 給水分岐パイプおよびこれを用いた植物栽培ユニット。 |
JP4687118B2 (ja) * | 2004-10-14 | 2011-05-25 | 有限会社上野園芸 | 給水分岐パイプおよびこれを用いた植物栽培ユニット。 |
JP2011099607A (ja) * | 2009-11-05 | 2011-05-19 | Kowa:Kk | 過冷却水生成装置 |
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IT202000031337A1 (it) | 2020-12-23 | 2022-06-23 | Massimo Arturo Ramelli | Apparato perfezionato di idrocoltura |
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