JP2005261036A - 電力変換器の制御装置 - Google Patents

電力変換器の制御装置

Info

Publication number
JP2005261036A
JP2005261036A JP2004067197A JP2004067197A JP2005261036A JP 2005261036 A JP2005261036 A JP 2005261036A JP 2004067197 A JP2004067197 A JP 2004067197A JP 2004067197 A JP2004067197 A JP 2004067197A JP 2005261036 A JP2005261036 A JP 2005261036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage command
current
phase
error
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004067197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4448351B2 (ja
Inventor
Akira Satake
彰 佐竹
Shinichi Furuya
真一 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2004067197A priority Critical patent/JP4448351B2/ja
Publication of JP2005261036A publication Critical patent/JP2005261036A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4448351B2 publication Critical patent/JP4448351B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】 誘起電圧に高調波を含む負荷を駆動する場合にも、精度良く電圧指令誤差の補正を行うことができる電力変換器の制御装置を得る。
【解決手段】 電流検出器3が永久磁石モータ1の電流を検出し、座標変換器4、加算器5,6はdq軸電流検出値と電流指令値idr,iqrとの偏差を計算し、d軸及びq軸電流制御器7,8はdq軸電圧指令vd,vqを算出し、座標変換器9が三相電圧指令を発する。位相計算器10、加算器11は、電流位相差Δθと回転子位相角θを加算して電流位相θiを求め、信号発生器12により電流位相θiに同期した電圧指令誤差検出信号を出力する。電圧指令誤差特徴信号発生器13はdq軸電流検出値idd,iqd及びdq軸電圧指令vd,vqに基づいて電圧指令誤差の負荷誘起電圧に直交する方向の値に比例する誤差信号verrを抽出、演算器15にて比例積分し電圧指令誤差補正信号として加算器18に与え電圧指令を補正する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電力変換器の制御装置、特にPWMインバータ等の出力電圧を指令する電圧指令の誤差を精度良く補正できる電力変換器の制御装置に関するものである。
PWMインバータ(以下、インバータという)においては、インバータの正側と負側素子とを交互にオンオフ制御し、電圧指令のパルス幅を変化させることにより、出力電圧を電圧指令に従い制御する。このとき、両素子が同時にオンして直流短絡を生じないように、素子のターンオフタイムを考慮し、オンオフ変化時に両素子ともオフとする期間を設けている。このために、出力電圧歪が発生する。インバータにより駆動される電動機は、この出力電圧歪のために、トルクリプルが発生し、トルクおよび速度の制御精度が劣化する。出力電圧歪を抑制するために、出力電流の基本波成分ベクトルに直交する電圧指令成分及び出力電流成分(基本波以外の変動成分)により、インバータの電圧指令誤差を推定し、補正するものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところが、インバータにより駆動される負荷には、例えば永久磁石モータのように誘起電圧に高調波を含むものがある。このような負荷で運転力率が1でない状態、すなわち出力電圧(電圧指令)と出力電流に位相差がある場合には、出力電流の基本波成分ベクトルに直交する電圧指令成分が存在するので当該直交する電圧指令成分及び出力電流成分にも、上記誘起電圧高調波による成分が含まれる。
また、従来のインバータの制御装置における電圧指令誤差の補正では、補正値は全ての相で共通であるが、実際のインバータにおいては素子ごとの特性ばらつきがあり、このため導通している素子により電圧指令誤差が異なる場合がある。
特開平08−126335号公報(段落番号0007〜0009、(数2),(数3)、図1及び図2参照)
従来の電力変換器の制御装置における電圧指令誤差の補正では、出力電流の基本波成分ベクトルに直交する電圧指令成分及び検出された出力電流成分を用いるので、これらの信号に上記のように負荷が発生する誘起電圧高調波に伴う誤差成分が含まれる場合には、精度良く電圧指令誤差の補正を行うことができなかった。また、従来の電力変換器の制御装置における電圧指令誤差の補正では、補正値は全ての相で共通で同じ値であるため、素子ごとの特性ばらつきにより相ごとの電圧指令誤差が異なる場合には、精度のよい電圧指令誤差の補正を行うことができなかった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、誘起電圧に高調波を含む負荷を駆動する場合にも、精度良く出力電圧指令誤差の補正を行うことができる電力変換器の制御装置を得ることを目的とする。また、第2の目的は、例えば素子ごとの特性ばらつきにより相ごとの出力電圧指令誤差が異なる場合にも、適切に出力電圧指令誤差の補正を行うことができる電力変換器の制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電力変換器の制御装置は、電力変換器に出力電圧指令値を与える出力電圧指令手段と、電力変換器の出力電流値を検出する電流検出手段と、出力電圧指令値と出力電流値との少なくとも一方に基づいて負荷の誘起電圧に直交する方向を求めるとともに出力電圧指令値及び出力電流値から推定した電力変換器の出力電圧誤差の誘起電圧に直交する方向の値を求めこの直交する方向の値と出力電流値とに基づいて出力電圧指令値を補正する出力電圧指令値補正手段とを備えたものである。
そして、電力変換器に各相ごとに出力電圧指令値を与える各相出力電圧指令手段と、電力変換器の出力電流値を検出する電流検出手段と、出力電圧指令値と出力電流値とに基づいて出力電圧指令値を各相ごとに補正する各相出力電圧指令値補正手段とを備えたものである。
この発明に係る電力変換器の制御装置においては、電力変換器に出力電圧指令値を与える出力電圧指令手段と、電力変換器の出力電流値を検出する電流検出手段と、出力電圧指令値と出力電流値との少なくとも一方に基づいて負荷の誘起電圧に直交する方向を求めるとともに出力電圧指令値及び出力電流値から推定した電力変換器の出力電圧誤差の誘起電圧に直交する方向の値を求めこの直交する方向の値と出力電流値とに基づいて出力電圧指令値を補正する出力電圧指令値補正手段とを備えたので、誘起電圧に高調波を含む負荷を駆動する場合にも、精度良く出力電圧指令誤差の補正を行うことができる。
また、電力変換器に各相ごとに出力電圧指令値を与える各相出力電圧指令手段と、電力変換器の出力電流値を検出する電流検出手段と、出力電圧指令値と出力電流値とに基づいて出力電圧指令値を各相ごとに補正する各相出力電圧指令値補正手段とを備えたので、例えば素子ごとの特性ばらつきにより相ごとの出力電圧指令誤差が異なる場合にも、適切に出力電圧指令誤差の補正を行うことができる。
実施の形態1.
図1〜図4は、この発明の実施の形態1による電力変換器の制御装置を示すものであり、図1は制御装置の構成図、図2は電圧指令誤差特徴信号発生器の詳細構成を示す構成図である。図3は、動作を説明するための信号の波形図、図4はベクトル図である。この実施の形態においては、従来の永久磁石モータの電流制御系に、電圧指令誤差の補正系を加えて改良したものである。まず、永久磁石モータの電流制御系の構成について説明する。図1において、永久磁石モータ1の回転軸に角度検出器2が取り付けられ、この角度検出器2が出力する永久磁石モータ1の回転子の永久磁石磁束の位相角θに基づいて電流制御が行われる。
永久磁石モータ1の図示しない三相巻線に流れる電流は電流検出器3により出力電流として検出されて電流検出値iu,iv,iwが得られる。この電流検出値は座標変換器4により、位相角θ方向の成分であるd軸電流検出値iddと、その直交成分であるq軸電流検出値iqdに変換される。加算器5,6によりdq軸電流検出値idd,iqdと電流指令値idr,iqrとの偏差がそれぞれ計算され、d軸電流制御器7及びq軸電流制御器8によりdq軸電圧指令vd,vqが算出される。dq軸電圧指令vd,vqは座標変換器9により三相電圧指令に変換される。
次に電圧指令誤差の補正系の構成について説明する。位相計算器10はdq軸電流検出値idd,iqdよりd軸に対する電流の位相差Δθを求める。加算器11は電流位相差Δθと回転子位相角θを加算して電流位相θiを求め、信号発生器12はこの電流位相θiに同期した、電圧指令誤差検出信号verrdtを発生する。一方、電圧指令誤差特徴信号発生器13はdq軸電流検出値idd,iqd及びdq軸電圧指令vd,vqから、電流に同期して発生する電圧指令誤差がもたらす特徴的な電圧指令誤差特徴信号verrftを算出する。この電圧指令誤差特徴信号verrftは乗算器14により電圧指令誤差検出信号verrdtと乗算され、電圧指令誤差に比例した誤差信号verrが抽出される。
この誤差信号verrは演算器15により比例積分され、電圧指令誤差補正信号vcompが得られる。符号検出器16は電流検出値iu,iv,iwのそれぞれの符号を検出して各電流符号を出力し、この各電流符号と電圧指令誤差補正信号vcompが乗算器17により乗ぜられ、各相電圧に対応した電圧指令補正値vucomp,vvcomp,vwcompが算出される。この電圧指令補正値は加算器18により座標変換器9が出力する三相電圧指令に加算され、最終的な電圧指令vu,vv,vwが得られる。この電圧指令によりPWMインバータ19がスイッチング制御されて永久磁石モータ1を駆動する。なお、電圧指令誤差特徴信号発生器13、乗算器14、演算器15、符号検出器16、乗算器17及び加算器18が、この発明における電圧指令値補正手段である。
次に、電圧指令誤差特徴信号発生器13の詳細について説明する。図2は電圧指令誤差特徴信号発生器13の詳細構成を示す図であるが、図2において、磁束位相演算器20は、dq軸電流検出値idd,iqdを元に電機子鎖交磁束のd軸に対する位相差αを算出する。具体的には、例えば次の(1)式による演算を行う。但し(1)式において、Ldはd軸インダクタンス、Lqはq軸インダクタンス、Φfは永久磁石磁束である。
α=arctan(Lq・iqd/(Ld・idd+Φf) ・・・(1)
一方、電圧演算器21、22はdq軸電流検出値idd,iqdによって発生する電圧Δvd,Δvqをそれぞれ計算する。具体的には、例えば(2)式による演算を行う。但し(2)式において、Rは電機子抵抗である。
Δvd=R・idd+Ld(d(idd)/dt)及び
Δvq=R・iqd+Ld(d(iqd)/dt) ・・・(2)
加算器23、24は、dq軸電圧指令vd,vqから電流分電圧Δvd,Δvqを減じて、修正後電圧vde,vqeを算出する。座標変換器25はこの修正後電圧vde,vqeから電機子鎖交磁束位相差αを用いて電機子鎖交磁束方向の成分を算出する。また加算器26は、位相差Δθから電機子鎖交磁束位相差αとπ/2を減じて電機子鎖交磁束ベクトルΦと電流ベクトルIの位相差β(後述の図4参照)を求める。演算器27は位相差βの余弦値の逆数(1/cosβ)を算出し、乗算器28は位相差βの余弦値の逆数と前記修正後電圧vde,vqeの電機子鎖交磁束方向成分を乗算して、電圧指令誤差特徴信号発生器13の出力である電圧指令誤差特徴信号verrftを発生する。
ここで、電圧指令誤差の検出における信号の様子を図3及び図4を用いて説明する。例えば電流指令値として図4に示すような電流ベクトルIが与えられて理想的に電流制御が行われている場合のU相電流の波形は、図3(a)のように表され、このときにPWMインバータの短絡防止時間により発生するU相の電圧指令誤差は図3(b)のようになる。このU相の電圧指令誤差を電流ベクトルIの方向成分とその直交方向成分に座標変換したものが図3(c)、(d)の波形である。V相及びW相の電圧指令誤差は、図3(b)の位相がそれぞれ120°、240°ずれたものであり、各相の電圧指令誤差を同様に座標変換して合計すれば、図3(e)、(f)のような波形の信号になる。
すなわち、電流ベクトル方向の電圧指令誤差成分は概ね直流成分であり、電流ベクトル直交方向の電圧指令誤差成分は電気角6倍周期のノコギリ波信号であって、その信号が正から負へ急変する位相が、各相電流が0になる位相と一致していることがわかる。図4に電流ベクトル方向の電圧指令誤差成分をベクトルverr0、電流ベクトル直交方向の電圧指令誤差成分をベクトルverr1で示す。理想的に電流制御が行われている場合は、電圧指令に上記の電圧指令誤差を補償する逆信号が含まれる。
一方永久磁石モータにおいては、永久磁石が発生する磁束が基本波以外の高調波成分を含んでいる。また、モータ電流によって発生する電機子反作用磁束にも、固定子の構造に起因する高調波成分が含まれる場合がある。このためこれらの磁束による誘起電圧にも高調波成分が含まれ、その中には電気角6倍周期の成分が含まれる場合が多い。この誘起電圧は、上記の永久磁石磁束Φmと電機子反作用磁束Φaを合成した電機子鎖交磁束ベクトルΦに直交する方向に発生するが、この誘起電圧に含まれる高調波成分を図4に電圧ベクトルvbemfで示す。
なお、このときd軸と電機子鎖交磁束ベクトルΦは、先に示した(1)式で表される位相差αを有する。理想的に電流制御が行われている場合は、電圧指令にこの誘起電圧高調波成分を補償する逆信号も含まれ、最終的に電圧指令には、先に述べた電圧指令誤差と、上記の誘起電圧高調波成分の二つを補償する逆信号が含まれることになる。但し、図4より明らかなように、磁束による誘起電圧(電圧ベクトルvbemf)と直交する方向、すなわち電機子鎖交磁束ベクトルΦと同じ方向の電圧指令には、誘起電圧高調波による成分は含まれず、電圧指令誤差による成分のみが含まれる。またこの場合、電流ベクトル直交方向の電圧指令誤差成分ベクトルverr1を電機子鎖交磁束ベクトル方向において観測した成分は、電圧指令誤差成分ベクトルverr1と電機子鎖交磁束ベクトルΦとの間に(Δθ−α−π/2)の位相差があることから、振幅はcos(Δθ−α−π/2)を乗じた値となり、その分だけ減少することが分かる。
本実施の形態による電圧指令誤差の補正系においては、図2に示したように、電圧演算器21、22及び加算器23、24により、dq軸電圧指令vd,vqから電流分電圧Δvd,Δvqをそれぞれ減じて修正後電圧vde,vqeを算出する。この修正後電圧vde,vqeは、電圧指令誤差成分と誘起電圧分の和である。一方、磁束位相演算器20は電機子鎖交磁束ベクトル(図4のΦ)とd軸との位相差αを算出し、座標変換器25にて修正後電圧vde,vqeの電機子鎖交磁束ベクトルΦと同じ方向の成分を求める。
上述のように、同成分には誘起電圧高調波による成分は含まれないが、電流ベクトルIと直交する方向の電圧指令誤差成分ベクトルverr1に比べてcos(Δθ−α−π/2)を乗じた分だけ振幅が減少する。このため、(Δθ−α−π/2)を加算器26で求めた後に、演算器27及び乗算器28によりcos(Δθ−α−π/2)の逆数を座標変換器25の出力に乗じて、電流ベクトルIと直交する方向の電圧指令誤差成分ベクトルverr1と同じ振幅の電気角6倍周期のノコギリ波信号が得られるようにしている。以上のような処理を行った結果、図4(g)に示すような電圧指令誤差特徴信号verrftが得られる。このとき、電圧指令誤差特徴信号verrftには、誘起電圧及び電流ベクトル方向の電圧指令誤差成分の直流成分が加わる。
図3より分かるように、図3(g)の電圧指令誤差特徴信号verrftに含まれるノコギリ波の振幅と図3(b)の電圧指令誤差の大きさに相関があるので、電圧指令誤差を低減するには、上記ノコギリ波成分の振幅を観測しながら補正すべき矩形波電圧の大きさを調整すればよい。図3(g)の電圧指令誤差特徴信号verrftのノコギリ波の振幅を誤差信号verrとして取り出すには様々な方法が考えられるが、例えば図1に示すように乗算器14により出力電流(図3(a)U相電流参照)と同期した交流信号である電圧指令誤差検出信号verrdt(図3(h)参照)を乗じれば、平均すれば上記ノコギリ波の振幅に相当する誤差信号verrが得られる。この誤差信号verrは、電圧指令誤差の負荷誘起電圧に直交する方向すなわち電機子鎖交磁束方向の値に比例する値である。
このため、位相計算器10及び加算器11により電流位相θiを求め、この位相に同期した電圧指令誤差検出信号verrdtを信号発生器12より発生させるのである。この場合の電圧指令誤差検出信号verrdtとしては、電圧指令誤差特徴信号verrftに同期して符号が変化する信号であればよいが、例えば図3(h)に示すように図3(g)と同様の波形で振幅一定のノコギリ波で直流成分を持たない波形を用いれば、電圧指令誤差特徴信号verrftの特徴成分をより正確に検出できるので有効である。また図3(i)に示すように、1相分の誤差信号である図3(d)の逆符号の信号波形を用いれば、特に対象となる相の誤差成分と相関をもつ誤差信号が抽出できるが、電圧指令誤差は各相で概ね同じであることが多いので、図3(i)の電圧指令誤差検出信号verrdtを乗じて得られる誤差信号verrを用いてもよい。
実施の形態2.
図5、図6は、この発明の実施の形態2を示すものであり、図5は電力変換器の制御装置の構成図、図6は動作を説明するための波形図である。先の実施の形態1においては、各相の電圧指令誤差は同一の補正系による同じ補正値で補正されていたが、この実施の形態2においては、個別の補正系により、それぞれ独立した補正値で補正される。図5において、位相計算器10及び加算器11により電流位相θiを算出する。信号発生器12a、12b、12cは、算出された電流位相θiに対して、それぞれ前記電流位相θiから算出される各相電流に同期した電圧指令誤差検出信号verrdtu、verrdtv、verrdtwを発生する。各相電流iu,iv,iwと各相電圧指令誤差検出信号verrdtu、verrdtv、verrdtwの関係を図6(a)〜(f)に示す。電圧指令誤差検出信号verrdtu、verrdtv、verrdtwとしては、図3(d)に示すような各相分の誤差信号に同期して符号が変化する信号であればよいが、図6に示すような各相分の誤差信号の逆符号波形を用いれば、特に対象となる相の誤差成分と相関をもつ誤差信号が良好に抽出できるので好都合である。
一方、電圧指令誤差特徴信号発生器13は、実施の形態1と同様に電圧指令誤差特徴信号verrftを算出するが、この電圧指令誤差特徴信号verrftは、乗算器14a、14b、14cにより各電圧指令誤差検出信号verrdtu、verrdtv、verrdtwとそれぞれ乗算され、各相の電圧指令誤差に比例した誤差信号verru、verrv、verrwが出力される。この誤差信号verru、verrv、verrwは、演算器15a、15b、15cによりそれぞれ比例積分され、電圧指令誤差補正信号vcompu、vcompv、vcompwが得られる。
符号検出器16a、16b、16cは電流検出値iu,iv,iwのそれぞれの符号を検出して各電流符号を出力し、この各電流符号と各電圧指令誤差補正信号vcompu、vcompv、vcompwが乗算器17a、17b、17cにより乗ぜられ、各相電圧指令に対応した電圧指令補正値vucomp,vvcomp,vwcompが算出される。この電圧指令補正値は加算器18により座標変換器9が出力する三相電圧指令に加算され、最終的な電圧指令vu,vv,vwが得られる。本実施の形態による電力変換器の制御装置では、各相の電圧指令誤差は個別に補正されるので、各相における電圧指令誤差にばらつきがある場合でも正確に誤差を補正することができる。なお本実施の形態は、実施の形態1に述べた電圧指令誤差特徴信号発生器13の構成に依存するものではなく、従来の電力変換器における電圧指令誤差補正方式においても適用可能なものである。
さらに本方式を拡張して、各相の電圧指令補正値を電流の符号により異なる値に調整することも可能である。例えば、各相電流値の符号に対応した6つの信号発生器を用意し、これに対応する乗算器、演算器を各6つ用いれば、各相の正負にそれぞれ対応する電圧指令誤差補正信号が算出でき、これより符号検出器と乗算器により各相の電圧指令補正値を算出すれば、各相の電圧指令誤差を電流の符号により異なる値に調整することが可能になる。
この発明に係る電力変換器の制御装置においては、電力変換器に出力電圧指令値を与える出力電圧指令手段と、電力変換器の出力電流値を検出する電流検出手段と、出力電圧指令値と出力電流値との少なくとも一方に基づいて負荷の誘起電圧に直交する方向を求めるとともに出力電圧指令値及び出力電流値から推定した電力変換器の出力電圧誤差の誘起電圧に直交する方向の値を求めこの直交する方向の値と出力電流値とに基づいて出力電圧指令値を補正する出力電圧指令値補正手段とを備えたので、誘起電圧に高調波を含む負荷を駆動する場合にも、精度良く電圧指令誤差の補正を行うことができる。
そして、この発明に係る電力変換器の制御装置においては、電力変換器に各相ごとに出力電圧指令値を与える各相出力電圧指令手段と、電力変換器の出力電流値を検出する電流検出手段と、出力電圧指令値と出力電流値とに基づいて出力電圧指令値を各相ごとに補正する各相出力電圧指令値補正手段とを備えたので、例えば素子ごとの特性ばらつきにより相ごとの出力電圧指令誤差が異なる場合にも、適切に出力電圧指令誤差の補正を行うことができる。
さらに、出力電圧指令値補正手段は、各相ごとに出力電圧指令値を補正するものであることを特徴とするので、相ごとの出力電圧指令誤差が異なる場合にも、適切に出力電圧指令誤差の補正を行うことができる。
この発明の実施の形態1である電力変換器の制御装置の構成を示す構成図である。 図1の電圧指令誤差特徴信号発生器の詳細構成を示す構成図である。 図1の電力変換器の制御装置の動作を説明するための信号の波形図である。 図1の電力変換器の制御装置の動作を説明するためのベクトル図である。 この発明の実施の形態2である電力変換器の制御装置の構成を示す構成図である。 図5の電力変換器の制御装置の動作を説明するためのベクトル図である。
符号の説明
1 永久磁石モータ、3 電流検出器、7,8 d軸及びq軸電流制御器、
13 電圧指令誤差特徴信号発生器、14,14a,14b,14c 乗算器、
15,15a,15b,15c 演算器、16,16a,16b,16c 符号検出器、
17 乗算器、18 加算器、19 PWMインバータ。

Claims (3)

  1. 電力変換器に出力電圧指令値を与える出力電圧指令手段と、上記電力変換器の出力電流値を検出する電流検出手段と、上記出力電圧指令値と上記出力電流値との少なくとも一方に基づいて負荷の誘起電圧に直交する方向を求めるとともに上記出力電圧指令値及び上記出力電流値から推定した上記電力変換器の出力電圧誤差の上記誘起電圧に直交する方向の値を求めこの直交する方向の値と上記出力電流値とに基づいて上記出力電圧指令値を補正する出力電圧指令値補正手段とを備えた電力変換器の制御装置。
  2. 電力変換器に各相ごとに出力電圧指令値を与える各相出力電圧指令手段と、上記電力変換器の出力電流値を検出する電流検出手段と、上記出力電圧指令値と上記出力電流値とに基づいて上記出力電圧指令値を各相ごとに補正する各相出力電圧指令値補正手段とを備えた電力変換器の制御装置。
  3. 上記出力電圧指令値補正手段は、各相ごとに上記出力電圧指令値を補正するものであることを特徴とする請求項1に記載の電力変換器の制御装置。
JP2004067197A 2004-03-10 2004-03-10 電力変換器の制御装置 Expired - Lifetime JP4448351B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004067197A JP4448351B2 (ja) 2004-03-10 2004-03-10 電力変換器の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004067197A JP4448351B2 (ja) 2004-03-10 2004-03-10 電力変換器の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005261036A true JP2005261036A (ja) 2005-09-22
JP4448351B2 JP4448351B2 (ja) 2010-04-07

Family

ID=35086232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004067197A Expired - Lifetime JP4448351B2 (ja) 2004-03-10 2004-03-10 電力変換器の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4448351B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2444833C1 (ru) * 2010-06-30 2012-03-10 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Новосибирский государственный технический университет" Векторный способ управления трехфазным статическим преобразователем при несимметричной нагрузке
JP2018046654A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 富士電機株式会社 電力変換器の制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2444833C1 (ru) * 2010-06-30 2012-03-10 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Новосибирский государственный технический университет" Векторный способ управления трехфазным статическим преобразователем при несимметричной нагрузке
JP2018046654A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 富士電機株式会社 電力変換器の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4448351B2 (ja) 2010-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4674525B2 (ja) 磁極位置推定方法及びモータ制御装置
JP4022630B2 (ja) 電力変換制御装置、電力変換制御方法、および電力変換制御用プログラム
JP5156352B2 (ja) 交流モータの制御装置
JP4631672B2 (ja) 磁極位置推定方法、モータ速度推定方法及びモータ制御装置
US9112436B2 (en) System for controlling controlled variable of rotary machine
US10199979B2 (en) Power conversion device
EP2784928A2 (en) Motor control apparatus and magnetic-pole position estimating method
US20170264227A1 (en) Inverter control device and motor drive system
KR101485989B1 (ko) 모터 제어 장치
JP6091446B2 (ja) 電動機制御装置
JP2004289926A (ja) モーター制御装置
JP2008219966A (ja) 永久磁石モータ制御装置
JP5543388B2 (ja) 永久磁石同期電動機の制御装置
WO2012066800A1 (ja) 電流検出装置及びモータ制御装置
JP4722002B2 (ja) Pwmインバータ制御装置及びpwmインバータ制御方法並びに冷凍空調装置
JP2010068581A (ja) 電動機駆動装置
JP2009195049A (ja) モータ制御装置
JP7304891B2 (ja) 回転機の制御装置および電動車両の制御装置
WO2017030055A1 (ja) 回転機の制御装置および制御方法
JP2004289927A (ja) モーター制御装置
JP4448351B2 (ja) 電力変換器の制御装置
US20240171109A1 (en) Power conversion apparatus
JP2018125955A (ja) モータ制御装置
JP6116449B2 (ja) 電動機駆動制御装置
JP2007082380A (ja) 同期モータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090625

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4448351

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250