JP2005260797A - 電圧制御発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 出力される発振信号のレベルが電源電圧によって変化するのを押さえる。
【解決手段】 発振周波数が周波数制御電圧によって変えられる発振回路30と、発振回路30から出力される発振信号を増幅する緩衝増幅回路46とを備え、発振回路30の出力端と緩衝増幅回路46の入力端とを相互に結合すると共に、発振信号を緩衝増幅回路46に入力する可変容量ダイオード60を設け、緩衝増幅回路46に印加される電源電圧の上昇にともなって容量値が減少するように電源電圧を可変容量ダイオード60に印加した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電圧制御発振器に関する。
従来の電圧制御発振器を図3に従って説明する。発振段1は、発振用トランジスタ6と、共振回路7と、結合コンデンサ8と、帰還用コンデンサ9と、負荷抵抗10と、ベースバイアス抵抗11、12と、コンデンサ13と、半固定コンデンサ(手動調整可能な可変容量)14とを備えている。共振回路7は、バラクタダイオード7と、第1インダクタ7と、第2インダクタ7と、結合コンデンサ7と、コンデンサ7と、バイパスコンデンサ7とを備えている。
バッファ段2は、増幅用トランジスタ15と、結合コンデンサ16、17と、負荷インダクタ18と、ベースバイアス抵抗19と、電源直列抵抗20と、バイパスコンデンサ21、22、23とを備えている。
発振段1においては、周波数制御電圧供給端子5に正電圧の周波数制御電圧が供給されると、その周波数制御電圧は第1インダクタ7を通してバラクタダイオード7に供給され、バラクタダイオード7に逆バイアスでんあつを加え、バラクタダイオード7の容量をその周波数制御電圧に対応した値に設定する。この容量の設定によって、共振回路7の共振周波数は、主として、第1インダクタ7及び第2インダクタ7の各インダクタンス値とバラクタダイオード7の容量値によって決定される。このとき、発振用トランジスタ6は、ベースに結合された共振回路7により、共振回路7の共振周波数にほぼ等しい周波数で発振し、そのエミッタから発振信号が出力され、次段のバッファ段2に供給される。
バッファ段2においては、発振信号が結合コンデンサ16を通して増幅用トランジスタ15のベースに供給され、増幅用トランジスタ15でエミッタ接地増幅された後、増幅された発振信号は増幅トランジスタ15のコレクタから結合コンデンサ17を通して信号出力端子3に供給される。
特開2000−357920号公報(図1)
発振段1が出力する発振信号のレベルは電源端子4に印加される電圧の値に依存し、電圧が高くなるとレベルが増加し、同様に、バッファ段2における増幅用トランジスタ15の利得は、電圧が高くなると利得が大きくなって、バッファ段2から出力される発振信号のレベルが大きくなる。
本発明は、出力される発振信号のレベルが電源電圧によって変化するのを押さえることを目的とする。
そのため、本発明では、発振周波数が周波数制御電圧によって変えられる発振回路と、前記発振回路から出力される発振信号を増幅する緩衝増幅回路とを備え、前記発振回路の出力端と前記緩衝増幅回路の入力端とを相互に結合すると共に、前記発振信号を前記緩衝増幅回路に入力する可変容量ダイオードを設け、前記緩衝増幅回路に印加される電源電圧の上昇にともなって容量値が減少するように前記電源電圧を前記可変容量ダイオードに印加した。
また、前記可変容量ダイオードのアノードを直流的に接地し、カソードに前記電源電圧を印加した。
また、前記緩衝増幅回路はベースを前記入力端とするトランジスタを有し、前記ベースにはバイアス抵抗によってバイアス電圧を印加し、前記可変容量ダイオードのアノードを前記発振回路の出力端に交流結合すると共に、カソードを前記トランジスタのベースに接続した。
請求項1に記載の電圧制御発振器は、発振回路の出力端と緩衝増幅回路の入力端とを相互に結合すると共に、発振信号を緩衝増幅回路に入力する可変容量ダイオードを設け、緩衝増幅回路に印加される電源電圧の上昇にともなって容量値が減少するように電源電圧を可変容量ダイオードに印加したので、電源電圧が高くなって発振信号のレベルと緩衝増幅回路の利得が大きくなってその出力レベルが増加するようになっても、可変容量ダイオードの容量値が減少するので、緩衝増幅回路に入力される発振信号のレベルが低下して緩衝増幅回路から出力される発振信号のレベル変化が押さえられる。
また、請求項2に記載の電圧制御発振器は、可変容量ダイオードのアノードを直流的に接地し、カソードに電源電圧を印加したので、電源電圧が高くなって緩衝増幅回路の利得が大きくなると可変容量ダイオードの容量値が減少する。
また、請求項3に記載の電圧制御発振器は、緩衝増幅回路はベースを入力端とするトランジスタを有し、ベースにはバイアス抵抗によってバイアス電圧を印加し、可変容量ダイオードのアノードを発振回路の出力端に交流結合すると共に、カソードをトランジスタのベースに接続したので、電源電圧が高くなったときにベースバイアス抵抗を利用して可変容量ダイオードの容量値を減少できる。よって専用の抵抗によって可変容量ダイオードのカソードに電源電圧を印加する必要がない。
図1及び図2に従って、本発明の電圧制御発振器を説明する。図1は第1の実施形態を示し、図2は第2の実施形態を示す。
先ず、図1において、発振回路30は、発振トランジスタ31と、発振トランジスタ31に結合された共振回路32と有する。発振トランジスタ31のコレクタはバイパスコンデンサ33によって高周波的に接地され、ベースとエミッタとの間、及びエミッタとグランドとの間にそれぞれ帰還コンデンサ34、35が接続される。そして、ベースにはベースバイアス抵抗36、37によってバイアス電圧が印加され、エミッタはエミッタバイアス抵抗38を介して接地される。
共振回路32は、インダクタ32aと、コンデンサ32bを介してインダクタ32aに並列接続された可変容量ダイオード32cとからなり、可変容量ダイオード32cのアノードは接地される。そして、共振回路32は結合コンデンサ39によって発振トランジスタ31のベースに結合される。また、可変容量ダイオード32cのカソードには電圧制御端子40に印加される制御電圧がインダクタ41を介して供給される。そして、発振トランジスタ31のコレクタとベースバイアス抵抗36とに電源端子45から電圧が供給される。
以上の構成により、発振回路30はコレクタ接地型の発振回路として構成され、発振周波数は可変容量ダイオード32cのカソードに印加される制御電圧の値に対応して変化し、発振信号は発振トランジスタ31のエミッタから出力される。
緩衝増幅回路46はエミッタ接地型として構成され、増幅トランジスタ47のコレクタには電源端子45からインダクタ48を介して電圧が供給される。コレクタは終端コンデンサ49を介して接地されると共に結合コンデンサ50を介して出力端子51に接続される。エミッタはバイパスコンデンサ52によって高周波的に接地されると共に、エミッタバイアス抵抗53を介して接地される。また、入力端となるベースにはベースバイアス抵抗54、55からバイアス電圧が印加される。
発振回路30の出力端と緩衝増幅回路46の入力端とは結合用の可変容量ダイオード(バラクタダイオード)60によって結合される。例えば、可変容量ダイオード60のアノードは発振トランジスタ31のエミッタに交流結合され、カソードは増幅トランジスタ47のベースに交流結合されるが、逆に、可変容量素子60のアノードを増幅トランジスタ47のベースに交流結合し、カソードを発振トランジスタ31のエミッタに交流結合してもよい。そして、可変容量ダイオード60のアノードを抵抗61を介して直流的に接地し、カソードには抵抗62を介して電源電圧を印加する。
以上の構成によって、発振回路30から出力された発振信号は可変容量ダイオード60を介して緩衝増幅回路46に入力される。このとき、緩衝増幅回路46に入力される発振信号のレベルは、可変容量ダイオード60の容量値が大きければ高くなり、容量値が小さければ低くなる。
また、一般に、発振回路30の発振レベルは、電源電圧が高くなると発振トランジスタ31のコレクタ電流が増加して大きくなる。同様に、増幅トランジスタ47も、印加される電源電圧が高くなればコレクタ電流が増加して利得が増加し、低くなれば利得は低くなる。しかし、図1の構成では、例えば、電源電圧が高くなって発振レベルが大きくなり、しかもランジスタ47の利得が大きくなってその出力レベルが増加するようになっても、可変容量ダイオード60の容量値が減少するので、緩衝増幅回路46に入力される発振信号のレベルが低下して緩衝増幅回路46から出力される発振信号のレベル変化が押さえられる。
図2においては、発振回路30及び緩衝増幅回路46は図1に示す構成と同じであるが、可変容量ダイオード60のカソードに電源電圧を印加する抵抗62が削除され、代わりに、可変容量ダイオード60のカソードが直接増幅トランジスタ47のベースに接続される点で図1とは異なる。この場合、可変容量ダイオード60のカソードにはベースバイアス抵抗54を介して電源電圧が印加される。図2の構成においても、全く同じ理由で緩衝増幅回路46から出力される発振信号のレベルは電圧依存性が緩和されてレベル変化が押さえられる。また、可変容量ダイオード60のカソードにはベースバイアス抵抗54を利用して電源電圧を印加するので、逆バイアス用の抵抗62(図1)が不要となる。従って、可変容量ダイオード60のアノードは発振回路30の出力端側に接続する必要がある。
本発明の電圧制御発振器に関わる第1の実施形態の構成を示す回路図である。 本発明の電圧制御発振器に関わる第2の実施形態の構成を示す回路図である。 従来の電圧制御発振器の構成を示す回路図である。
符号の説明
30:発振回路
31:発振トランジスタ
32:共振回路
32a:インダクタ
32b:コンデンサ
32c:可変容量ダイオード
33:バイパスコンデンサ
34、35:帰還コンデンサ
36、37:ベースバイアス抵抗
38:エミッタバイアス抵抗
39:結合コンデンサ
40:制御電圧端子
41:インダクタ
45:電源端子
46:緩衝増幅回路
47:増幅トランジスタ
48:インダクタ
49:終端コンデンサ
50、結合コンデンサ
51:出力端子
52:バイパスコンデンサ
53:エミッタバイアス抵抗
54、55:ベースバイアス抵抗
60:可変容量ダイオード
61、62:抵抗

Claims (3)

  1. 発振周波数が周波数制御電圧によって変えられる発振回路と、前記発振回路から出力される発振信号を増幅する緩衝増幅回路とを備え、前記発振回路の出力端と前記緩衝増幅回路の入力端とを相互に結合すると共に、前記発振信号を前記緩衝増幅回路に入力する可変容量ダイオードを設け、前記緩衝増幅回路に印加される電源電圧の上昇にともなって容量値が減少するように前記電源電圧を前記可変容量ダイオードに印加したことを特徴とする電圧制御発振器。
  2. 前記可変容量ダイオードのアノードを直流的に接地し、カソードに前記電源電圧を印加したことを特徴とする請求項1に記載の電圧制御発振器。
  3. 前記緩衝増幅回路はベースを前記入力端とするトランジスタを有し、前記ベースにはバイアス抵抗によってバイアス電圧を印加し、前記可変容量ダイオードのアノードを前記発振回路の出力端に交流結合すると共に、カソードを前記トランジスタのベースに接続したことを特徴とする請求項2に記載の電圧制御発振器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8686795B2 (en) 2012-02-09 2014-04-01 Mitsubishi Electric Corporation Power amplifier

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