JP2005260044A - 半導体装置および半導体発光装置および光伝送システムおよび光ディスク記録装置および電子写真装置 - Google Patents

半導体装置および半導体発光装置および光伝送システムおよび光ディスク記録装置および電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 Se等のn型不純物の拡散を防止することの可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】 n型GaAs基板501上に、n型GaAsコレクタ層502、p型GaAsベース層503、p型GaNAs拡散防止層504、n型AlGaAsエミッタ層505、n型GaAsコンタクト層506が結晶成長によって順に積層されて構成されている。p型GaNAs拡散防止層504は、n型AlGaAsエミッタ層505にドーピングされたn型不純物であるSeが、結晶成長中またはプロセス中にp型GaAsベース層503に拡散することを防止している。
【選択図】 図5

Description

本発明は、半導体装置および半導体発光装置および光伝送システムおよび光ディスク記録装置および電子写真装置に関する。
近年、光ディスクへの情報書き込み速度を向上させるために、ピックアップ光源に用いられる半導体レーザの高出力化が要求されている。DVDに用いられている波長650nm帯の半導体レーザは、AlGaInP系材料で構成されているが、伝導帯の電子に対するエネルギー障壁高さが不十分であるため、高温高出力動作において電子が活性層からオーバーフローして、注入電流を増加させても光出力が飽和してしまう。電子のオーバーフローを抑制する有効な手段として、p型クラッド層の不純物濃度を高くする方法がある。しかしながら、p型不純物、例えばZnの拡散係数が大きいため、p型クラッド層の不純物濃度を高くしすぎると、結晶成長中やプロセス中の熱処理によって、不純物が意図せず活性層に拡散して、半導体レーザ特性を低下させてしまう。
Znが活性層に拡散することを防止するための方法として、以下の従来例が報告されている。
例えば、特許文献1,特許文献2には、As元素を含む半導体層によって、Zn不純物の拡散を防止することが示されている。
また、特許文献3,特許文献4には、AlGaAsのAl組成を低くすることで、Zn等の拡散を抑制することが示されている。
特開平11−274635号公報 特開2003−110200号公報 特開平6−188508号公報 特開平5−121823号公報
上述したように、従来注目されていた不純物の拡散は、主にZn元素(p型不純物)に関してであった。また、ZnはAlGaInP材料系やInGaAsP材料系等のV族元素としてPを含む材料系において拡散定数が大きいために、Pを含む材料系に対する不純物拡散防止層が検討されてきた。
しかしながら、本願の発明者は、V族元素としてAsを含む材料系(GaAsやAlGaAs等)において、結晶成長中やプロセス中の熱処理等により、n型不純物としてセレン(Se)が拡散することを確認した。この場合、Seが光導波層に拡散することで光吸収損失の増加を招いたり、また、Seが活性層に拡散することで発光効率の低下が生じてしまう。そのため、半導体レーザの特性劣化を引き起こしてしまう。
本発明は、Se等のn型不純物の拡散を防止することの可能な半導体装置および半導体発光装置および光伝送システムおよび光ディスク記録装置および電子写真装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型半導体層と、ノンドープまたはp型不純物がドーピングされた半導体層とが設けられている半導体装置であって、該半導体装置には、さらに、n型半導体層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、基板上に、p型不純物がドーピングされたp型半導体層とn型不純物がドーピングされたn型半導体層とから構成されたトンネル接合を有する半導体装置であって、該半導体装置には、n型半導体層からのn型不純物の拡散を防止するために、n型半導体層に隣接して、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の半導体装置において、前記n型不純物はセレン(Se)であることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置であって、該半導体発光装置には、さらに、n型クラッド層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の半導体発光装置において、クラッド層と活性層との間に光導波層を備えており、n型クラッド層からのn型不純物の拡散を防止するために、光導波層中、または、光導波層とクラッド層との間に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、n型半導体層とp型半導体層とを含む電流ブロック構造を備えており、n型半導体層とp型半導体層との間に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された、n型半導体層中のn型不純物の拡散を防止する不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、活性層は多重量子井戸構造で構成され、活性層の一部にn型不純物が拡散された混晶化領域が形成されており、混晶化領域からのn型不純物の拡散を防止するために、活性層よりも基板側の位置に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、活性層は多重量子井戸構造で構成され、共振器端面近傍にn型不純物が拡散された窓構造が形成されており、窓構造からのn型不純物の拡散を防止するために、活性層よりも基板側の位置に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、基板上に、少なくとも、下部多層膜反射鏡と、活性層と、上部多層膜反射鏡とを有し、下部多層膜反射鏡,上部多層膜反射鏡のいずれか一方の多層膜反射鏡またはコンタクト層には、n型不純物がドーピングされている垂直共振器型面発光の半導体発光装置であって、該半導体発光装置には、n型不純物がドーピングされている多層膜反射鏡またはコンタクト層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項4乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、活性層は、量子井戸層とn型不純物が添加された障壁層とが積層された多重量子井戸構造で構成されており、障壁層からのn型不純物の拡散を防止するために、量子井戸層と障壁層との界面近傍に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項4乃至請求項10のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、活性層または量子井戸層は、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成されていることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項4乃至請求項10のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、前記n型不純物はセレン(Se)であることを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、請求項4乃至請求項12のいずれか一項に記載の半導体発光装置が光信号用光源として用いられていることを特徴とする光伝送システムである。
また、請求項14記載の発明は、請求項4乃至請求項12のいずれか一項に記載の半導体発光装置が光源として用いられていることを特徴とする光ディスク記録装置である。
また、請求項15記載の発明は、請求項4乃至請求項12のいずれか一項に記載の半導体発光装置が書き込み用光源として用いられていることを特徴とする電子写真装置である。
請求項1記載の発明によれば、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型半導体層と、ノンドープまたはp型不純物がドーピングされた半導体層とが設けられている半導体装置であって、該半導体装置には、さらに、n型半導体層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられているので、n型不純物の拡散を抑制して、急峻なドーピングプロファイルを形成することが可能となる。
また、請求項2記載の発明によれば、基板上に、p型不純物がドーピングされたp型半導体層とn型不純物がドーピングされたn型半導体層とから構成されたトンネル接合を有する半導体装置であって、該半導体装置には、n型半導体層からのn型不純物の拡散を防止するために、n型半導体層に隣接して、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられているので、n型半導体層においてn型不純物の拡散による不純物濃度低下を抑制でき、低抵抗のトンネル接合を形成することができる。
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の半導体装置において、前記n型不純物はセレン(Se)であるので、特に高い不純物拡散抑制効果が得られる。
また、請求項4記載の発明によれば、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置であって、該半導体発光装置には、さらに、n型クラッド層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられているので、n型不純物の意図していないドーピングが抑制されて、設計通りの半導体発光装置を提供することが可能となる。また、基板面内やロット間で、不純物濃度プロファイルのばらつきに起因した半導体発光装置の特性ばらつきを抑制することができ、歩留まりが向上する。
また、請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の半導体発光装置において、クラッド層と活性層との間に光導波層を備えており、n型クラッド層からのn型不純物の拡散を防止するために、光導波層中、または、光導波層とクラッド層との間に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられているので、n型クラッド層中のn型不純物拡散に起因する活性層の発光効率低下,閾電流増加,外部量子効率低下,信頼性低下,高温高出力特性劣化等の特性劣化を引き起こすことなく、良好な特性の半導体発光装置を提供することができる。
また、請求項6記載の発明によれば、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、n型半導体層とp型半導体層とを含む電流ブロック構造を備えており、n型半導体層とp型半導体層との間に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された、n型半導体層中のn型不純物の拡散を防止する不純物拡散防止層が設けられているので、電流ブロック構造のn型半導体層にドーピングされたn型不純物が、隣接するp型半導体層に拡散することを抑制することができる。従って、電流ブロック構造のキャリア濃度低下が生じず、高い電圧までストライプ外部の電流リークを抑制することができ、高出力動作を得ることができる。
また、請求項7記載の発明によれば、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、活性層は多重量子井戸構造で構成され、活性層の一部にn型不純物が拡散された混晶化領域が形成されており、混晶化領域からのn型不純物の拡散を防止するために、活性層よりも基板側の位置に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられているので、n型不純物の拡散深さを容易に制御することができ、光導波損失の増加を避けることができる。
また、請求項8記載の発明によれば、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、活性層は多重量子井戸構造で構成され、共振器端面近傍にn型不純物が拡散された窓構造が形成されており、窓構造からのn型不純物の拡散を防止するために、活性層よりも基板側の位置に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられているので、n型不純物の拡散深さを容易に制御することができる。従って、光吸収損失を増加させることなく窓構造を形成でき、高出力を得ることができる。
また、請求項9記載の発明によれば、基板上に、少なくとも、下部多層膜反射鏡と、活性層と、上部多層膜反射鏡とを有し、下部多層膜反射鏡,上部多層膜反射鏡のいずれか一方の多層膜反射鏡またはコンタクト層には、n型不純物がドーピングされている垂直共振器型面発光の半導体発光装置であって、該半導体発光装置には、n型不純物がドーピングされている多層膜反射鏡またはコンタクト層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられているので、多層膜反射鏡にドーピングされたn型不純物の拡散を抑制することができる。従って、n型不純物の拡散に起因する活性層の発光効率低下、閾電流増加、光出力低下、信頼性低下等の特性劣化を引き起こすことなく、良好な垂直共振器型面発光の半導体発光装置を提供することができる。
また、請求項10記載の発明によれば、請求項4乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、活性層は、量子井戸層とn型不純物が添加された障壁層とが積層された多重量子井戸構造で構成されており、障壁層からのn型不純物の拡散を防止するために、量子井戸層と障壁層との界面近傍に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられているので、障壁層に変調ドーピングされたn型不純物が量子井戸層に拡散することを抑制することができ、急峻なドーピングプロファイルを形成できる。従って、量子井戸層の結晶性を低下させることなく、低閾電流を実現することができる。
また、請求項11記載の発明によれば、請求項4乃至請求項10のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、活性層または量子井戸層は、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成されており、この場合には、不純物拡散防止層と活性層を同じ材料系で構成できるため、半導体発光装置の作製が容易となる。
また、請求項12記載の発明によれば、請求項4乃至請求項10のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、前記n型不純物はセレン(Se)であるので、特に高い不純物拡散抑制効果が得られる。
また、請求項13記載の発明によれば、請求項4乃至請求項12のいずれか一項に記載の半導体発光装置が光信号用光源として用いられていることを特徴とする光伝送システムであるので、低消費電力で信頼性の高い光伝送システムを提供することができる。
また、請求項14記載の発明によれば、請求項4乃至請求項12のいずれか一項に記載の半導体発光装置が光源として用いられていることを特徴とする光ディスク記録装置であるので、低消費電力で高速の情報読み出しまたは書き込みが可能な光ディスク記録装置を提供することができる。
また、請求項15記載の発明によれば、請求項4乃至請求項12のいずれか一項に記載の半導体発光装置が書き込み用光源として用いられていることを特徴とする電子写真装置であるので、低消費電力で高速プリント可能な電子写真装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、GaAs基板上にセレン(Se)ドープAlGaAs層とアンドープGaAs層を積層し、660℃で1時間熱履歴を加えたウエハにおけるSe濃度の深さ方向プロファイルの測定結果を示す図である。ここで、測定は、2次イオン質量分析測定法(SIMS)を用いて行った。SeドープAlGaAs層のSeドーピング濃度は、3×1018cm−3としている。測定の結果、図1に示すように、Seを意図してドーピングしていないGaAs層において、Seが2〜3×1017cm−3の濃度で検出された。
この測定におけるSeの検出下限は2×1015cm−3であり、検出下限よりも2桁高い濃度でSeがドーピングされていることが確認された。
図2は、GaAs基板上にセレン(Se)ドープGaInP層とアンドープGaAs層を積層し、660℃で1時間熱履歴を加えたウエハにおけるSe濃度の深さ方向プロファイルの測定結果を示す図である。ここで、SeドープGaInP層のSeドーピング濃度は、1.5×1018cm−3としている。図2の場合も、図1と同様に、Seを意図してドーピングしていないGaAs層において、Seが2〜4×1017cm−3の濃度で検出された。
従来例である、特許文献1や特許文献2においては、As元素を含む半導体層によってZn不純物の拡散を防止している。しかしながら、図1、図2においては、As元素を含むGaAs中においてもn型不純物であるSeの濃度が1017cm−3台で検出されており、As元素を含む半導体層によってSe不純物の混入を抑制することができていないことを示している。
また、特許文献3や特許文献4においては、AlGaAsのAl組成を低くすることでZn等の拡散を抑制している。しかし、図1,図2においてはAl組成が最も小さい零のGaAsを用いているが、Se濃度が1017cm−3台で検出されている。
このことから、n型不純物であるSeをドーピングした層に隣接した半導体層に、Seの混入を防止するための層として、従来の拡散防止層は有効に機能しないことが明らかである。
図3は、GaAs基板上に、セレン(Se)ドープGaInP層、アンドープGaAs層、GaNAs層、アンドープGaAs層を積層し、660℃で1時間熱履歴を加えたウエハにおけるSe濃度の深さ方向プロファイルの測定結果を示す図である。ここで、結晶成長は、有機金属気相成長法(MOCVD)で行った。窒素原料としては、有機窒素原料であるジメチルヒドラジンを用いた。
図3において、GaNAs層よりも基板側のアンドープGaAs層においては、Seが2〜4×1017cm−3の濃度でドーピングされているが、GaNAs層よりも上側のアンドープGaAs層では、Se濃度が1×1016cm−3以下に低減されている。この濃度は、測定の検出下限に近く、ほぼバックグラウンドレベルまでSeの混入が抑制できていることを示している。
図3においては、GaNAs層の層厚を25nmで形成している。しかしながら、Se濃度プロファイルの結果より、GaNAs層の層厚が10nm程度でSe濃度の急激な低下が見られており、GaNAs層の層厚としては、10nmあれば十分機能する。
また、GaNAs層は、単層である必要はなく、複数層設けたり、薄膜を周期的に積層した超格子構造で形成することもできる。
Seは拡散以外にメモリ効果があることが知られている。即ち、Se原料ガスの供給を停止しても、配管や反応室に残留したSeが次の層にドーピングされてしまう現象である。図1,図2に示したアンドープGaAs層に混入したSeの起源は、SeドープAlGaAs層またはSeドープGaInP層からの拡散とメモリ効果でドーピングされた可能性がある。従って、GaNAs層は、Seの拡散を停止させる機能、またはメモリ効果を除去する機能を有していると考えられる。
図4は、GaAs基板上に、アンドープGaAs層、GaNAs層、アンドープGaAs層、SeドープAlGaAs層を積層し、700℃で1時間熱履歴を加えたウエハにおけるSe濃度の深さ方向プロファイルの測定結果を示す図である。
Seは、SeドープAlGaAs層の下側に設けたアンドープGaAs層中で1×1018〜3×1017cm−3の濃度で検出された。このことから、図4においてアンドープGaAs層中にドーピングされたSeは、メモリ効果ではなく拡散によるものであると考えられる。
そして、図4においても、GaNAs層よりも基板側のアンドープGaAs層ではSe濃度が1×1016cm−3以下に低減されている。従って、GaNAs層はSeの拡散を抑制する効果があることが明らかとなった。
図3,図4に示したように、本願の発明者は、GaNAs等の、窒素と他のV族元素との混晶半導体を不純物拡散防止層に用いることで、Se不純物の混入を有効に抑制できることを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本願の発明者は、GaNAs等の窒素と他のV族元素との混晶半導体を不純物拡散防止層に用いることで、n型不純物であるSe不純物の拡散を抑制して急峻なドーピングプロファイルを形成することが可能となることを見出した。
(第1の形態)
本発明の第1の形態は、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型半導体層と、ノンドープまたはp型不純物がドーピングされた半導体層とが設けられている半導体装置であって、該半導体装置には、さらに、n型半導体層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
ここで、窒素と他のV族元素との混晶半導体としては、GaNAsの他に、GaNAsP、GaInNAs、GaInNAsP、GaPN、GaInNP等を用いても、拡散防止効果がある。また、Sb,Al等の元素を上記混晶半導体に添加することもできる。
有機窒素原料を用いてMOCVD法で成長した窒素と他のV族元素との混晶半導体層中には水素が含まれている。このプラスに分極した水素とマイナスに分極したSeドナーとが結合することにより、Seの拡散が停止すると考えられる。従って、Se以外にも、S,Te,Si,Ge,Sn等のn型不純物について拡散を抑制することが可能である。
上記不純物拡散防止層を用いた半導体積層構造は、ショットキーゲート電界効果トランジスタ(MESFET)、高移動度トランジスタ(HEMT)やヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)等の電子デバイス、pinダイオードやアバランシェフォトダイオード(APD)等の受光素子、LEDやLD等の発光素子、光増幅素子、光変調素子等に適用することが可能である。
(第2の形態)
p型不純物がドーピングされたp型半導体層とn型不純物がドーピングされたn型半導体層とから構成されたトンネル接合では、n型半導体層の伝導帯からp型半導体層の価電子帯に、電子がトンネル効果で遷移することにより電流が流れる。このとき、トンネル接合を形成する半導体層の不純物濃度を1019cm−3以上と高くしないと、抵抗が高くなってしまう。
本発明の第2の形態は、基板上に、p型不純物がドーピングされたp型半導体層とn型不純物がドーピングされたn型半導体層とから構成されたトンネル接合を有する半導体装置であって、該半導体装置には、n型半導体層からのn型不純物の拡散を防止するために、n型半導体層に隣接して、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
すなわち、本発明の第2の形態の半導体装置では、トンネル接合を形成するn型半導体層に隣接して、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層を備えており、この不純物拡散防止層によって、n型不純物が高濃度にドーピングされたn型半導体層から、結晶成長やプロセス時の熱処理によりn型不純物が拡散することを防止することができる。従って、拡散によるn型半導体層の不純物濃度低下を抑制でき、低抵抗のトンネル接合を形成することができる。
上記トンネル接合を垂直共振器型面発光半導体レーザ(VCSEL)に適用すると、上下の分布ブラッグ反射鏡(DBR)を共にn型半導体で構成することができる。p型DBRはn型DBRに比べて自由キャリア吸収による光吸収損失が大きいことが知られている。従って、トンネル接合を用いることで、吸収損失を低減した高効率のVCSELを作製することができる。また、低抵抗のトンネル接合を形成できるため、VCSELの動作電圧を低減することができる。
(第3の形態)
本発明の第3の形態は、第1または第2の形態の半導体装置において、前記n型不純物がセレン(Se)であることを特徴としている。
(第4の形態)
本発明の第4の形態は、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置であって、該半導体発光装置には、さらに、n型クラッド層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
この第4の形態の半導体発光装置では、Se等のn型不純物の拡散を、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層により抑制することで、急峻なキャリア濃度プロファイルを形成できる。これにより、n型不純物の意図していないドーピングが抑制されて、設計通りの半導体発光装置を提供することが可能となる。また、基板面内やロット間で、不純物濃度プロファイルのばらつきに起因した半導体発光装置の特性ばらつきを抑制することができ、歩留まりが向上する。
(第5の形態)
基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられており、さらに、クラッド層と活性層との間に光導波層を備えている半導体発光装置では、n型クラッド層にドーピングされているSe等のn型不純物が光導波層にまで拡散すると、光導波層中のキャリア濃度が増加するため、自由キャリア吸収による光導波損失が増加して、半導体レーザの閾電流増加や、外部量子効率の低下が生じる。
また、n型不純物が活性層まで拡散すると、活性層の発光効率低下や信頼性の低下を招いてしまう。
さらに、n型不純物がp型クラッド層まで拡散してしまうと、pn接合位置がクラッド層中に形成されてしまい、活性層の発光効率が一層低下する。あるいは、p型クラッド層のキャリア濃度が補償されて低下するため、伝導帯電子の障壁高さが低下し、高温高出力特性の劣化を招いてしまう。
本発明の第5の形態は、第4の形態の半導体発光装置において、クラッド層と活性層との間に光導波層を備えており、n型クラッド層からのn型不純物の拡散を防止するために、光導波層中、または、光導波層とクラッド層との間に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
これにより、n型クラッド層中のn型不純物の拡散を抑制することができる。従って、n型不純物の拡散に起因する活性層の発光効率低下、閾電流増加、外部量子効率低下、信頼性低下、高温高出力特性劣化等の特性劣化を引き起こすことなく、良好な特性の半導体発光装置を提供することができる。
(第6の形態)
半導体レーザにおいては、ストライプ領域にのみ電流を狭窄するために、ストライプ領域の外側に電流ブロック構造が設けられる。電流ブロック構造としては、p型半導体層とn型半導体層を逆バイアス方向に接合させた構造が用いられる。pn接合において、逆バイアス方向に電流が流れない特性を応用している。しかし、pn接合に逆バイアスを印加していくと、pn接合に形成された空乏層が伸びていく。p型半導体層またはn型半導体層が全て空乏化してしまうと、電流ブロック構造がショートして電流阻止機能が失われてしまう。空乏層幅はキャリア濃度が低いほど大きくなる。従って、電流ブロック構造におけるキャリア濃度を高くする必要がある。このとき、高濃度にドーピングされた電流ブロック構造において、不純物が拡散してしまうと、キャリア濃度が低下してしまう。
本発明の第6の形態は、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、n型半導体層とp型半導体層とを含む電流ブロック構造を備えており、n型半導体層とp型半導体層との間に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された、n型半導体層中のn型不純物の拡散を防止する層を備えたことを特徴としている。
これにより、電流ブロック構造におけるn型半導体層にドーピングされたn型不純物が、隣接するp型半導体層に拡散することを抑制している。従って、電流ブロック構造のキャリア濃度低下が生じず、高い電圧までストライプ外部の電流リークを抑制することができ、高出力動作を得ることができる。
(第7の形態)
半導体レーザにおいて、活性層の多重量子井戸構造に不純物を拡散させると、周期構造が無秩序化して混晶化する現象が知られている。この現象を応用した半導体レーザの構造として、電流注入ストライプの外側の多重量子井戸活性層を無秩序化する埋め込みヘテロ構造が提案されている。多重量子井戸が無秩序化された領域は、無秩序化していない領域に比べてバンドギャップが大きくなる。そのため、無秩序化していない多重量子井戸構造にキャリアを閉じ込める効果がある。また、多重量子井戸が無秩序化された領域は、無秩序化していない領域に比べて屈折率が低下するため、無秩序化していない多重量子井戸構造に光導波機能を持たせることができる。
不純物を拡散させる方法において、不純物の拡散深さを制御することが重要である。量子井戸活性層を無秩序化させるために不純物を量子井戸活性層に達するまで拡散させる必要があるが、過剰に不純物を拡散させると光導波損失の増加を招いてしまう。
本発明の第7の形態は、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、活性層は多重量子井戸構造で構成され、活性層の一部にn型不純物が拡散された混晶化領域が形成されており、混晶化領域からのn型不純物の拡散を防止するために、活性層よりも基板側の位置に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
このように、活性層よりも基板側の位置に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層を設けることで、不純物の拡散深さを容易に制御することができる。
特に、量子井戸活性層と下部クラッド層との間の光導波層内で不純物拡散フロントを正確に止めることも可能である。これにより、光導波層に対する過剰な不純物拡散を抑制し、光導波損失の増加を避けることができる。
(第8の形態)
本発明の第8の形態は、基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、活性層は多重量子井戸構造で構成され、共振器端面近傍にn型不純物が拡散された窓構造が形成されており、窓構造からのn型不純物の拡散を防止するために、活性層よりも基板側の位置に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
共振器端面近傍の多重量子井戸活性層を不純物拡散により無秩序化することで、無秩序化していない多重量子井戸活性層よりもバンドギャップが大きくなる。そのため、発振したレーザ光に対して端面近傍は透明化する。これにより、共振器端面での光吸収による発熱が抑制され、高出力レベルまで端面破壊が生じないようにすることができる。
そして、活性層よりも基板側の位置に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層を設けることで、不純物の拡散深さを容易に制御することができる。これにより、過剰な不純物拡散を抑制し、光吸収損失の増加を避けることができる。
(第9の形態)
垂直共振器型面発光半導体レーザ(VCSEL)においては、反射鏡として、屈折率の異なる半導体層を交互に積層した分布ブラッグ反射鏡(DBR)が用いられる。分布ブラッグ反射鏡の反射率を99%以上と高反射率にするためには、積層周期を20周期以上も積層する必要があり、端面発光型半導体レーザに比べて結晶成長時間が長くなってしまう。そのため、垂直共振器型面発光半導体レーザにおいては、端面発光型半導体レーザよりも、結晶成長時の熱履歴による不純物の拡散がより顕著となってしまう。
垂直共振器型面発光半導体レーザ(VCSEL)において、下部DBRをn型不純物がドーピングされた半導体多層膜で形成する場合には、この下部DBRにドーピングされたn型不純物の熱拡散が問題となる。また、上部DBRにおいても、これをn型不純物がドーピングされた半導体多層膜で構成した場合には、上部DBRのn型不純物が拡散してしまう。また、上部または下部のDBRをアンドープで形成し、DBRを通らずに活性層に電流を通電するVCSEL構造として、イントラキャビティコンタクト構造が提案されている。イントラキャビティコンタクト型VCSELでは、共振器を構成するスペーサ層中にコンタクト層が設けられる。このコンタクト層は、低抵抗のオーミック電極を形成する必要があるため、1018cm−3以上の高濃度にn型不純物をドーピングする。従って、イントラキャビティコンタクト型VCSELでは、コンタクト層のn型不純物拡散が問題となる。
上記n型不純物が共振器を形成するスペーサ層(特に光定在波分布の腹の位置)に拡散すると、自由キャリア吸収による光導波損失が増加して、閾電流増加や光出力の低下が生じてしまう。また、n型不純物が活性層まで拡散すると、活性層の発光効率低下や信頼性の低下を招いてしまう。
本発明の第9の形態は、基板上に、少なくとも、下部多層膜反射鏡と、活性層と、上部多層膜反射鏡とを有し、下部多層膜反射鏡,上部多層膜反射鏡のいずれか一方の多層膜反射鏡またはコンタクト層には、n型不純物がドーピングされている垂直共振器型面発光の半導体発光装置であって、該半導体発光装置には、n型不純物がドーピングされている多層膜反射鏡またはコンタクト層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
このように、第9の形態では、下部多層膜反射鏡,上部多層膜反射鏡のいずれか一方の多層膜反射鏡、または、コンタクト層に、n型不純物がドーピングされている垂直共振器型面発光の半導体発光装置であって、該半導体発光装置には、n型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられているので、多層膜反射鏡またはコンタクト層にドーピングされたn型不純物の拡散を抑制することができる。従って、n型不純物の拡散に起因する活性層の発光効率低下、閾電流増加、光出力低下、信頼性低下等の特性劣化を引き起こすことなく、良好な垂直共振器型面発光の半導体発光装置を提供することができる。
(第10の形態)
量子井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸構造を活性層とする半導体レーザにおいて、障壁層にのみドーピングを行う変調ドーピング構造が提案されている。障壁層に変調ドーピングを行うことにより、利得を発生させる注入キャリア密度を低減できるため、閾電流を低減することができる。
しかしながら、障壁層にのみドーピングした不純物が、熱処理により量子井戸層にまで拡散すると、量子井戸層の結晶性が低下してしまう。そのため、変調ドーピングした本来の性能が得られなくなってしまう。
本発明の第10の形態は、第4乃至第9のいずれかの形態の半導体発光装置において、活性層は、量子井戸層とn型不純物が添加された障壁層とが積層された多重量子井戸構造で構成されており、障壁層からのn型不純物の拡散を防止するために、量子井戸層と障壁層との界面近傍に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴としている。
これにより、障壁層に高濃度ドーピングされたn型不純物が量子井戸層に拡散することを抑制し、急峻なドーピングプロファイルを形成できる。従って、量子井戸層の結晶性を低下させることなく、低閾電流を実現することができる。
(第11の形態)
窒素と他のV族元素との混晶半導体の一例であるGaInNAsは、GaAs基板上に結晶成長可能な長波長帯材料系である。GaInNAsは、GaAs等の障壁層との伝導帯電子の閉じ込め障壁高さを300meV以上と高くすることができるため、これを活性層または量子井戸層に用いた半導体発光装置は、電子のオーバーフローが抑制され、良好な温度特性を有する。
また、AlGaAs材料系を用いた、高反射率,高熱伝導性の分布ブラッグ反射鏡を用いることができ、長波長帯で良好な性能の垂直共振器型面発光半導体レーザを形成可能である。
本発明の第11の形態は、第4乃至第10のいずれかの形態の半導体発光装置において、活性層または量子井戸層が、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成されていることを特徴としている。
このように、活性層または量子井戸層が、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成されている場合には、不純物拡散防止層と活性層を同じ材料系で構成できるため、半導体発光装置の作製が容易となる。すなわち、不純物拡散防止層が活性層と同じ窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成されているため、不純物拡散防止層を成長するのに、新たに原料を追加したり、結晶成長装置を変更する必要がない。
(第12の形態)
本発明の第12の形態は、第4乃至第10のいずれかの形態の半導体発光装置において、前記n型不純物がセレン(Se)であることを特徴としている。このように、n型不純物がSeである場合には、特に高い拡散抑制効果が得られる。
(第13の形態)
第4乃至第12の形態の半導体発光装置は、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることにより、n型不純物の拡散を抑制して、低閾電流,高温高出力,高信頼性の半導体発光装置を提供できる。また、不純物濃度プロファイルのばらつきに起因した半導体発光装置の特性ばらつきを抑制することができ、歩留まりが向上する。
本発明の第13の形態は、第4乃至第12の形態のいずれかの半導体発光装置が光信号用光源として用いられている光伝送システムである。
このように、第4乃至第12の形態のいずれかの半導体発光装置が光信号用光源として用いられていることにより、低消費電力で信頼性の高い光伝送システムを提供することができる。
(第14の形態)
また、本発明の第14の形態は、第4乃至第12の形態のいずれかの半導体発光装置が光源として用いられている光ディスク記録装置である。
このように、第4乃至第12の形態のいずれかの半導体発光装置が光源として用いられていることにより、低消費電力で高速の情報読み出しまたは書き込みが可能な光ディスク記録装置を提供することができる。
(第15の形態)
また、本発明の第15の形態は、第4乃至第12の形態のいずれかの半導体発光装置が書き込み用光源として用いられている電子写真装置である。
このように、第4乃至第12の形態のいずれかの半導体発光装置が書き込み用光源として用いられていることにより、低消費電力で高速プリント可能な電子写真装置を提供することができる。
図5は、本発明の実施例1の半導体装置を示す図である。図5を参照すると、実施例1の半導体装置は、n型GaAs基板501上に、n型GaAsコレクタ層502、p型GaAsベース層503、p型GaNAs拡散防止層504、n型AlGaAsエミッタ層505、n型GaAsコンタクト層506が結晶成長によって順に積層されて構成されている。
ここで、結晶成長は、有機金属気相成長法(MOCVD)を用いて行った。Ga原料としてトリメチルガリウム、Al原料としてトリメチルアルミニウム、As原料としてAsH、N原料としてジメチルヒドラジンを使用した。n型GaAsコレクタ層502のキャリア濃度は1×1017cm−3としている。また、p型GaAsベース層503は、層厚30nmであり、Cをドーピングしてキャリア濃度1×1019cm−3とした。また、p型GaNAs拡散防止層504は層厚10nmであり、Cをドーピングしてキャリア濃度1×1019cm−3とした。また、n型AlGaAsエミッタ層505は、Seをドーピングして、キャリア濃度3×1018cm−3とした。
また、n型GaAsコンタクト層506の表面には、エミッタ電極507が形成されており、n型GaAs基板501の裏面には、コレクタ電極509が形成されている。また、表面からp型GaNAs拡散防止層504までエッチングにより除去し、p型GaNAs拡散防止層504上にベース電極508が形成されている。
図5の半導体装置は、npn型のヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)として動作する。図5の半導体装置の特徴は、n型AlGaAsエミッタ層505とp型GaAsベース層503との間に、p型GaNAs拡散防止層504が設けられている点である。p型GaNAs拡散防止層504は、n型AlGaAsエミッタ層505にドーピングされたn型不純物であるSeが、結晶成長中またはプロセス中にp型GaAsベース層503に拡散することを防止している。これにより、ベース抵抗の増加を抑制することができる。また、不純物拡散によるドーピングプロファイルのばらつきを抑制できるため、HBTの特性を均一化することができる。
図6は、本発明の実施例2の半導体発光装置(半導体レーザ)を示す図である。図6を参照すると、実施例2の半導体発光装置(半導体レーザ)は、n型GaAs基板501上に、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601、アンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層602、アンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603、GaInAs/GaAs多重量子井戸活性層604、Al0.15Ga0.85As上部光導波層605、p型Al0.4Ga0.6Asクラッド層606、p型GaAsコンタクト層607が順に積層されて構成されている。
また、p型GaAsコンタクト層607上には、p側電極608が形成されており、n型GaAs基板501の裏面には、n側電極609が形成されている。
n型GaAs基板501上の半導体積層構造は、MOCVD法を用いてエピタキシャル成長を行って形成した。n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601にはSeがドーピングされており、キャリア濃度1.5×1018cm−3とした。図6の半導体レーザにおいては、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601とアンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603との間に、アンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層602が層厚20nmで設けられている。この拡散防止層602によって、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601にドーピングされたSeがアンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603に拡散することを防止している。従って、アンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603における光導波損失の増加が抑制され、半導体レーザの閾電流増加や、外部量子効率の低下を生じさせることがない。
また、SeがGaInAs/GaAs多重量子井戸活性層604にまで拡散してしまうと、活性層の発光効率低下や信頼性の低下を招いてしまうが、この実施例2では、GaInAs/GaAs多重量子井戸活性層604に達する前に、アンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層602によりSeをバックグラウンドレベルまで低減することができるため、活性層の劣化を生じさせることがない。
図7は、本発明の実施例3の半導体発光装置(半導体レーザ)を示す図である。図7を参照すると、実施例3の半導体発光装置(半導体レーザ)は、n型GaAs基板501上に、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601、アンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層602、アンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603、GaAs/Al0.15Ga0.85As多重量子井戸活性層701、アンドープAl0.15Ga0.85As上部光導波層605、p型Al0.4Ga0.6As第1クラッド層702、p型GaNAs拡散防止層703、n型GaAs電流ブロック層704、p型GaNAs拡散防止層705が順に積層されて構成されている。
そして、電流注入するストライプ領域において、p型GaNAs拡散防止層705、n型GaAs電流ブロック層704、p型GaNAs拡散防止層703がエッチングにより除去され、溝構造が形成されている。
さらに、p型Al0.4Ga0.6As第2クラッド層706、p型GaAsコンタクト層607が全面に積層されている。
また、GaAsコンタクト層607上には、p側電極608が形成されており、n型GaAs基板501の裏面には、n側電極609が形成されている。
上記積層構造の結晶成長はMOCVD法を用いて行った。n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601には、Seがドーピングされており、キャリア濃度1.5×1018cm−3とした。また、n型GaAs電流ブロック層704にも、Seがドーピングされており、キャリア濃度3×1018cm−3とした。また、p型Al0.4Ga0.6As第1クラッド層702及びp型Al0.4Ga0.6As第2クラッド層706には、p型不純物としてCがドーピングされており、キャリア濃度は1.5×1018cm−3とした。
溝部では、p側電極608から注入された電流は、p型GaAsコンタクト層607、p型Al0.4Ga0.6As第2クラッド層706、p型Al0.4Ga0.6As第1クラッド層702を通って、活性領域に注入される。一方、溝部の外側では、n型GaAs電流ブロック層704が設けられているためpnpn構造となり、電流はpn逆バイアス接合により流れなくなる。これにより、電流を溝部に集中させてレーザ発振させている。
図7の半導体レーザにおいては、実施例2と同様に、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601とアンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603との間に、アンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層602が設けられており、この拡散防止層602によって、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601にドーピングされたSe不純物がアンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603に拡散することを防止している。従って、実施例2と同様の効果を有している。
また、溝部に電流を集中させるためのn型GaAs電流ブロック層704は、逆バイアス時の耐圧を高くするために、n型キャリア濃度を3×1018cm−3と高くしている。Seは、Si等の他のn型不純物に比べて高濃度ドーピングを行うことが可能であり、電流ブロック層704の高耐圧化に適した不純物である。
しかしながら、n型GaAs電流ブロック層704に高濃度ドーピングしたSeが、p型Al0.4Ga0.6As第1クラッド層702またはp型Al0.4Ga0.6As第2クラッド層706に拡散すると、p型クラッド層のキャリア濃度が補償されて低下しまう。
そこで、図7の半導体レーザにおいては、n型GaAs電流ブロック層704とp型Al0.4Ga0.6As第1クラッド層702との間、及び、n型GaAs電流ブロック層704とp型Al0.4Ga0.6As第2クラッド層706との間に、p型GaNAs拡散防止層703,705がそれぞれ設けられている。これにより、n型GaAs電流ブロック層704にドーピングされたSeが、隣接するクラッド層に拡散することを抑制することができる。従って、設計通りに高電圧まで溝外部の電流リークを抑制することができ、高出力動作を得ることができる。
図8は、本発明の実施例4の半導体発光装置(半導体レーザ)を示す図である。図8を参照すると、半導体発光装置(半導体レーザ)は、n型GaAs基板501上に、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601、アンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603、アンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層801、GaAs/Al0.15Ga0.85As多重量子井戸活性層802、アンドープAl0.15Ga0.85As上部光導波層605、p型Al0.4Ga0.6Asクラッド層606、p型GaAsコンタクト層607が順に積層されて構成されている。
そして、電流注入するストライプ領域を除いて、p型GaAsコンタクト層607がエッチングにより除去されている。
さらに、エッチングされた面からSeを熱拡散して、不純物拡散領域803が形成されている。
804はストライプ領域に電流を狭窄するSiO絶縁膜であり、608はp型GaAsコンタクト層607上に形成されたp側電極であり、609はn型GaAs基板501裏面に形成されたn側電極となっている。
図8の半導体レーザにおいては、不純物拡散領域803からのSeの拡散により、GaAs/Al0.15Ga0.85As多重量子井戸活性層802が無秩序化された領域は、無秩序化していない領域に比べてバンドギャップが大きくなる。そのため、無秩序化していない多重量子井戸活性層にキャリアを閉じ込めることができる。
また、GaAs/Al0.15Ga0.85As多重量子井戸活性層802が無秩序化された領域は、無秩序化していない領域に比べて屈折率が低下するため、無秩序化していない多重量子井戸構造に光導波機能を持たせることができる。以上の効果により、埋め込みヘテロ構造の半導体レーザを形成している。
また、図8の半導体レーザにおいては、GaAs/Al0.15Ga0.85As多重量子井戸活性層802の直下に、アンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層801が設けられている。このアンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層801により、Seの拡散フロント位置を制御して止めることが可能となる。従って、アンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603にまでSeが過剰に拡散せず、光導波損失の増加を避けることができる。従って、半導体レーザの閾電流増加や、外部量子効率の低下を生じさせることがない。
図9は、本発明の実施例5の半導体発光装置(半導体レーザ)を示す図(側断面図)である。図9を参照すると、実施例5の半導体発光装置(半導体レーザ)は、n型GaAs基板501上に、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601、アンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603、アンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層801、GaAs/Al0.15Ga0.85As多重量子井戸活性層802、アンドープAl0.15Ga0.85As上部光導波層605、p型Al0.4Ga0.6Asクラッド層606、p型GaAsコンタクト層607が順に積層されて構成されている。
そして、光出射端面(前端面)近傍にSeがイオン注入されており、熱処理することによってSeが拡散し、不純物拡散領域803が形成されている。また、光出射前端面近傍のp型GaAsコンタクト層607がエッチングにより除去され、SiO絶縁膜804が形成されている。
また、p型GaAsコンタクト層607上には、p側電極608が形成されており、n型GaAs基板501の裏面には、n側電極609が形成されている。さらに、光出射する前端面には、低反射率誘電体コーティング901が形成され、後端面には高反射率誘電体コーティング902が形成されている。
図9において、レーザ光は図中の矢印の方向に主に出射される。
図9の半導体レーザにおいては、光出射端面近傍に、不純物拡散領域803からのSeが拡散されて、GaAs/Al0.15Ga0.85As多重量子井戸活性層802の一部が無秩序化することにより、無秩序化していない多重量子井戸活性層802よりもバンドギャップが大きくなる。そのため、発振したレーザ光に対して光出射端面近傍の活性層が透明化し、窓構造が形成される。これにより、光出射端面の活性層における光吸収で発生する発熱が抑制され、高出力レベルまで端面破壊が生じないようにすることができる。
また、図9の半導体レーザにおいては、GaAs/Al0.15Ga0.85As多重量子井戸活性層802の直下に、アンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層801が設けられていることにより、Seの拡散フロントをアンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層801で停止することができる。従って、アンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603にまでSeが過剰に拡散せず、光吸収損失の増加を低減することができる。従って、半導体レーザの閾電流増加や、外部量子効率の低下を抑制できる。
図10は、本発明の実施例6の半導体発光装置(面発光型半導体レーザ(VCSEL))を示す図である。図10を参照すると、n型GaAs基板501上には、n型分布ブラッグ反射鏡(DBR)1001が積層されている。n型分布ブラッグ反射鏡1001は、n型GaAs層とn型Al0.9Ga0.1As層とを交互に35周期積層して形成されている。
そして、n型分布ブラッグ反射鏡1001上には、アンドープGaNAs拡散防止層1002、アンドープGaAs下部スペーサ層1003、GaInNAs/GaAs多重量子井戸活性層1004、アンドープGaAs上部スペーサ層1005、p型分布ブラッグ反射鏡1007が積層されている。ここで、p型分布ブラッグ反射鏡1007は、p型GaAs層とp型Al0.9Ga0.1As層とを交互に25周期積層して形成されている。また、アンドープGaAs上部スペーサ層1005に近いp型分布ブラッグ反射鏡1007中には、p型AlAs層1006が設けられている。
上記積層構造の表面から、n型分布ブラッグ反射鏡1001に達するまで、円筒状にエッチングされてメサ構造が形成されている。そして、メサ構造の側面からp型AlAs層1006が選択的に酸化されて、AlO絶縁領域1008が形成されている。
また、メサ頂上部のp型GaAsコンタクト層(p型分布ブラッグ反射鏡1007の最上層)上には、光出射窓をのぞいてリング状のp側電極608が形成されており、n型GaAs基板501の裏面にはn側電極609が形成されている。
電流はAlO絶縁領域1008によって狭窄され、酸化されていないp型AlAs層1006を通ってGaInNAs/GaAs多重量子井戸活性層1004に注入される。GaInNAs/GaAs多重量子井戸活性層1004で発生した光は、n型分布ブラッグ反射鏡1001とp型分布ブラッグ反射鏡1007との間で共振して、基板と垂直上方に出射される。発振波長は1.3μmとした。
図10の積層構造はMOCVD法を用いて成長した。Ga原料としてトリメチルガリウム、Al原料としてトリメチルアルミニウム、In原料としてトリメチルインジウム、As原料としてターシャリブチルアルシン、N原料としてジメチルヒドラジンを使用した。また、n型分布ブラッグ反射鏡1001を構成するn型GaAs層とn型Al0.9Ga0.1As層のn型ドーピング(n型不純物)にはSeを用いた。n型GaAs層のSeドーピング濃度は1×1018cm−3、n型Al0.9Ga0.1As層のSeドーピング濃度は3×1018cm−3とした。
p型GaAs層とp型Al0.9Ga0.1As層とを交互に25周期積層したp型分布ブラッグ反射鏡1007は、層厚が約5μmもあり、成長時間が2〜3時間程度かかる。そのため、成長温度650〜750℃の熱履歴が2〜3時間かかることになる。従って、図1,図2に示したように、n型分布ブラッグ反射鏡1001にドーピングされたSeの拡散が生じてしまう。
そこで、図10では、n型分布ブラッグ反射鏡1001とアンドープGaAs下部スペーサ層1003との間に、20nmの厚さのアンドープGaNAs拡散防止層1002を設けている。アンドープGaNAs拡散防止層1002によりSeの拡散が停止して、GaAs下部スペーサ層1003におけるドーピング濃度の増加が抑制される。これにより、共振器を構成するGaAs下部スペーサ層1003の光吸収損失が低減され、閾電流増加や光出力の低下が抑制される。
図11は、実施例7の半導体発光装置(半導体レーザ)における多重量子井戸活性層を示す図である。図11において、3層のGaInNAs量子井戸層1102の上下に、SeドープGaAs障壁層1101が設けられている。そして、GaInNAs量子井戸層1102とSeドープGaAs障壁層1101との界面には、アンドープGaNAs拡散防止層1103が設けられている。
多重量子井戸活性層の発光波長は1.3μm帯であり、実施例7の半導体レーザは1.3μmでレーザ発振する。
また、GaInNAs量子井戸層1102の層厚は8nm、SeドープGaAs障壁層1101の層厚は15nm、アンドープGaNAs拡散防止層1103の層厚は5nmとした。
ドーピングは、GaAs障壁層1101にのみSeをドーピング濃度5×1018cm−3でドーピングしており、変調ドープ構造となっている。
図11の構成によれば、GaAs障壁層1101に高濃度ドーピングされたSeがGaNAs拡散防止層1103により拡散を抑制されて、急峻なドーピングプロファイルを形成できる。従って、GaInNAs量子井戸層1102にSeが拡散して結晶性を低下させることがない。
また、障壁層にn型変調ドーピングを行うことにより、利得を発生させる注入キャリア密度を低減できるため、閾電流を低減することができる。
図15は、本発明の実施例8の半導体発光装置(面発光型半導体レーザ(VCSEL))を示す図である。図15を参照すると、n型GaAs基板501上に、n型分布ブラッグ反射鏡(DBR)1001が積層されている。n型分布ブラッグ反射鏡1001は、n型GaAs層とn型Al0.9Ga0.1As層とを交互に35周期積層して形成されている。
そして、n型分布ブラッグ反射鏡1001上には、アンドープGaNAs拡散防止層1002、アンドープGaAs下部スペーサ層1003、GaInNAs/GaAs多重量子井戸活性層1004、アンドープGaAs上部スペーサ層1005、p型AlAs層1006、p型GaNAs層1501、n型GaNAs層1502、アンドープGaNAs拡散防止層1503、n型分布ブラッグ反射鏡1504が積層されている。n型分布ブラッグ反射鏡1504は、n型GaAs層とn型Al0.9Ga0.1As層とを交互に25周期積層して形成されている。また、p型AlAs層1006,p型GaNAs層1501,n型GaNAs層1502は、光定在波分布における節の位置近傍に設けられている。
上記積層構造の表面から、n型分布ブラッグ反射鏡1001に達するまで、円筒状にエッチングされてメサ構造が形成されている。そして、メサ構造の側面からp型AlAs層1006が選択的に酸化されて、AlO絶縁領域1008が形成されている。
また、メサ頂上部には、光出射窓をのぞいてリング状の上部電極608が形成されており、n型GaAs基板501裏面には下部電極609が形成されている。
p型GaNAs層1501はCが5×1019cm−3ドーピングされており、n型GaNAs層1502にはSeが2×1019cm−3ドーピングされている。p型GaNAs層1501とn型GaNAs層1502との界面にはトンネル接合が形成されている。
上部電極608に正極、下部電極609に負極を接続すると、電流はn型分布ブラッグ反射鏡1504からトンネル接合を通って流れる。このとき、トンネル接合でキャリアが電子から正孔に変換される。正孔はAlO絶縁領域1008によって狭窄され、酸化されていないp型AlAs層1006を通ってGaInNAs/GaAs多重量子井戸活性層1004に注入される。一方、下部電極609からn型分布ブラッグ反射鏡1001を通って電子がGaInNAs/GaAs多重量子井戸活性層1004に注入される。GaInNAs/GaAs多重量子井戸活性層1004では正孔と電子が再結合して、1.3μm帯で発光する。光は、n型分布ブラッグ反射鏡1001とn型分布ブラッグ反射鏡1504との間で共振して、基板と垂直上方に出射される。
p型GaAs/AlGaAs DBRはn型GaAs/AlGaAs DBRに比べて抵抗が高いため、低抵抗化するためにキャリア濃度を高くする必要がある。さらに、p型GaAs/AlGaAs DBRは、n型GaAs/AlGaAs DBRに比べて、同じキャリア濃度であっても自由キャリア吸収損失が大きいことが知られている。一方、図15に示した面発光半導体レーザは、トンネル接合を用いることで、上下のDBRが共にn型半導体で構成されている。従って、吸収損失を低減した高効率のVCSELを作製することができる。
また、n型分布ブラッグ反射鏡1001とアンドープGaAs下部スペーサ層1003との間に、アンドープGaNAs拡散防止層1002を設けており、n型分布ブラッグ反射鏡1001にドーピングしたn型不純物が、結晶成長中の熱処理でGaAs下部スペーサ層1003に拡散することを防止している。これにより、共振器を構成するGaAs下部スペーサ層1003において不用な光吸収損失が低減される。
また、トンネル接合を形成するp型GaNAs層1501は窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成されており、n型GaNAs層1502にドーピングされたn型不純物であるSeがp型層に拡散することを防止している。また、アンドープGaNAs拡散防止層1503は、n型GaNAs層1502にドーピングされたn型不純物であるSeが、n型分布ブラッグ反射鏡1504に拡散することを防止している。これにより、p型GaNAs層1501とn型GaNAs層1502のキャリア濃度が低下することを抑制でき、低抵抗のトンネル接合を形成することができる。従って、VCSELの動作電圧を低減することができる。
なお、以上の各実施例においては、AlGaAs材料系を用いた半導体装置で説明してきたが、材料系としてAlGaAs系以外に、AlGaInP系や、GaInAsP系、AlGaInAsP系等を用いることも可能である。
図12は、実施例9の光伝送システムを示す図である。図12を参照すると、実施例9の光伝送システムでは、光送信部1201において、電気信号が光信号に変換されて光ファイバケーブル1204に導入される。光ファイバケーブル1204を導波した光は、光受信部1202で再び電気信号に変換されて出力される。
光送信部1201と光受信部1202は、1つのパッケージに集積されて、光送受信モジュール1203を構成している。光ファイバケーブル1204は、送り用と受け用の2本が1対となっており、双方向に通信可能となっている。
図12の光伝送システムの光送信部には、光源として実施例6の面発光型半導体レーザが用いられている。実施例6の面発光半導体レーザは、GaInNAs/GaAs多重量子井戸活性層1004を用いており、1.3μmで発振する。また、AlO絶縁領域1008による電流狭窄開口径を制御することにより、単一モードで動作する。従って、石英製光ファイバケーブル1204の伝送損失が低く、またモード分散も小さいので、10Gbpsの大容量光伝送が可能である。
さらに、ドーパントであるSeの拡散を抑制することで、低閾電流で動作し、高信頼性が得られる。従って、上記の半導体レーザを光信号用光源として備えたことにより、低消費電力で信頼性の高い光伝送システムを構築できる。
図13は、実施例10の光ディスク記録装置を示す図である。図13を参照すると、実施例10の光ディスク記録装置では、半導体レーザ1307から出射されたレーザ光は、レンズ1306を通り、追従鏡1303で反射されて、絞り込みレンズ1302で集光されて光ディスク1301の記録面に照射される。追従鏡1303は、レーザ光のスポット位置が情報トラックの所定位置にくるように制御している。また、絞り込みレンズ1302は、光ディスク1301との距離を調整して、焦点を制御している。
光ディスク1301で反射された光信号は、絞り込みレンズ1302,追従鏡1303を通った後に、ビームスプリッタ1304で反射されて光検出器1305に導かれ、情報が読み取られる。
図13の光ディスク記録装置においては、半導体レーザ1307として、実施例5の半導体レーザを用いている。実施例5の半導体レーザは、光出射端面近傍にSeが拡散されて、GaAs/Al0.15Ga0.85As多重量子井戸活性層802が無秩序化することにより、窓構造が形成されており、100mW以上の高出力が得られる。
また、GaAs/Al0.15Ga0.85As多重量子井戸活性層802の直下に、アンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層801が設けられていることにより、Seの拡散フロントをアンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層801で停止しており、不用な光吸収損失を抑制することができる。従って、低消費電力で高速の情報読み出しまたは書き込みが可能な光ディスク記録装置を提供することができる。
図14は、実施例11の電子写真装置を示す図である。図14を参照すると、1407は、感光体ドラム1404の表面を帯電させる帯電器である。半導体レーザ1401は書き込む画像パターンに応じてレーザ光強度が変調されて出力される。出力されたレーザ光は、回転多面鏡1402で水平方向に走査され、Fθレンズ1403で感光体ドラム1404表面に結像される。このとき、レーザ光が照射された位置のみ電位が低下し、静電潜像が形成される。そして、現像器1408でトナーが静電潜像に選択的に付着される。そして、転写器1409で用紙にトナー像を転写する。その後、定着部1410で用紙を加熱して、トナーを用紙に融着する。転写が終わった感光体ドラム1404表面は、除電器1405で電位が消去され、残ったトナーが清掃器1406で除去される。
図14の電子写真装置においては、半導体レーザ1401として、実施例3の半導体レーザを用いている。実施例3の半導体レーザは、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601とアンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603との間に、アンドープAl0.15Ga0.85NAs拡散防止層602が設けられているため、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層601にドーピングされたSeがアンドープAl0.15Ga0.85As下部光導波層603やGaInAs/GaAs多重量子井戸活性層604に拡散することがない。従って、低閾電流で動作させることができる。
また、n型GaAs電流ブロック層704とp型Al0.4Ga0.6As第1クラッド層702との間、及び、n型GaAs電流ブロック層704とp型Al0.4Ga0.6As第2クラッド層706との間に、p型GaNAs拡散防止層703,705がそれぞれ設けられており、n型GaAs電流ブロック層704にドーピングされたSeが隣接するクラッド層に拡散することを抑制することができる。従って、高電圧まで溝外部の電流リークを抑制することができ、高出力動作を得ることができる。
従って、実施例3の半導体レーザを電子写真装置の書き込み用光源として用いることにより、低消費電力で高速プリント可能な電子写真装置を提供することができる。
GaAs/AlGaAsのSIMSプロファイルを示す図である。 GaAs/GaInPのSIMSプロファイルを示す図である。 GaNAs層を設けたGaAs/GaInPのSIMSプロファイルを示す図である。 GaNAs層を設けたAlGaAs/GaAsのSIMSプロファイルを示す図である。 実施例1の半導体装置を示す図である。 実施例2の半導体レーザを示す図である。 実施例3の半導体レーザを示す図である。 実施例4の半導体レーザを示す図である。 実施例5の半導体レーザを示す図である。 実施例6の面発光半導体レーザを示す図である。 実施例7の多重量子井戸構造を示す図である。 実施例9の光伝送システムを示す図である。 実施例10の光ディスク記録装置を示す図である。 実施例11の電子写真装置を示す図である。 実施例8の面発光半導体レーザを示す図である。
符号の説明
501 n型GaAs基板
502 n型GaAsコレクタ層
503 p型GaAsベース層
504 p型GaNAs拡散防止層
505 n型AlGaAsエミッタ層
506 n型GaAsコンタクト層
507 エミッタ電極
508 ベース電極
509 コレクタ電極
601 n型AlGaAsクラッド層
602 AlGaNAs拡散防止層
603 アンドープAlGaAs下部光導波層
604 GaInAs/GaAs多重量子井戸活性層
605 アンドープAlGaAs上部光導波層
606 p型AlGaAsクラッド層
607 p型GaAsコンタクト層
608 p側電極
609 n側電極
701 GaAs/AlGaAs多重量子井戸活性層
702 p型AlGaAs第1クラッド層
703 GaNAs拡散防止層
704 n型GaAs電流ブロック層
705 GaNAs拡散防止層
706 p型AlGaAs第2クラッド層
801 AlGaNAs拡散防止層
802 GaAs/AlGaAs多重量子井戸活性層
803 不純物拡散領域
804 SiO絶縁膜
901 低反射率コーティング
902 高反射率コーティング
1001 n型GaAs/AlGaAs DBR
1002 GaNAs拡散防止層
1003 GaAs下部スペーサ層
1004 GaInNAs/GaAs多重量子井戸活性層
1005 GaAs上部スペーサ層
1006 AlAs層
1007 p型GaAs/AlGaAs DBR
1008 AlO絶縁領域
1101 Se dope GaAs障壁層
1102 アンドープGaInNAs量子井戸層
1103 GaNAs拡散防止層
1201 光送信部
1202 光受信部
1203 光送受信モジュール
1204 光ファイバケーブル
1301 ディスク
1302 絞り込みレンズ
1303 追従鏡
1304 ビームスプリッタ
1305 光検出器
1306 レンズ
1307 半導体レーザ
1401 半導体レーザ
1402 回転多面鏡
1403 Fθレンズ
1404 感光体ドラム
1405 除電器
1406 清掃器
1407 帯電器
1408 現像器
1409 転写器
1410 定着部
1501 p型GaNAs
1502 n型GaNAs
1503 アンドープGaNAs拡散防止層
1504 上部n型DBR

Claims (15)

  1. 基板上に、n型不純物がドーピングされたn型半導体層と、ノンドープまたはp型不純物がドーピングされた半導体層とが設けられている半導体装置であって、該半導体装置には、さらに、n型半導体層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  2. 基板上に、p型不純物がドーピングされたp型半導体層とn型不純物がドーピングされたn型半導体層とから構成されたトンネル接合を有する半導体装置であって、該半導体装置には、n型半導体層からのn型不純物の拡散を防止するために、n型半導体層に隣接して、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の半導体装置において、前記n型不純物はセレン(Se)であることを特徴とする半導体装置。
  4. 基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置であって、該半導体発光装置には、さらに、n型クラッド層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴とする半導体発光装置。
  5. 請求項4記載の半導体発光装置において、クラッド層と活性層との間に光導波層を備えており、n型クラッド層からのn型不純物の拡散を防止するために、光導波層中、または、光導波層とクラッド層との間に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴とする半導体発光装置。
  6. 基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、n型半導体層とp型半導体層とを含む電流ブロック構造を備えており、n型半導体層とp型半導体層との間に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された、n型半導体層中のn型不純物の拡散を防止する不純物拡散防止層が設けられていることを特徴とする半導体発光装置。
  7. 基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、活性層は多重量子井戸構造で構成され、活性層の一部にn型不純物が拡散された混晶化領域が形成されており、混晶化領域からのn型不純物の拡散を防止するために、活性層よりも基板側の位置に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴とする半導体発光装置。
  8. 基板上に、n型不純物がドーピングされたn型クラッド層と、活性層と、p型不純物がドーピングされたp型クラッド層とが設けられている半導体発光装置において、活性層は多重量子井戸構造で構成され、共振器端面近傍にn型不純物が拡散された窓構造が形成されており、窓構造からのn型不純物の拡散を防止するために、活性層よりも基板側の位置に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴とする半導体発光装置。
  9. 基板上に、少なくとも、下部多層膜反射鏡と、活性層と、上部多層膜反射鏡とを有し、下部多層膜反射鏡,上部多層膜反射鏡のいずれか一方の多層膜反射鏡またはコンタクト層には、n型不純物がドーピングされている垂直共振器型面発光の半導体発光装置であって、該半導体発光装置には、n型不純物がドーピングされている多層膜反射鏡またはコンタクト層からのn型不純物の拡散を防止するために、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴とする半導体発光装置。
  10. 請求項4乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、活性層は、量子井戸層とn型不純物が添加された障壁層とが積層された多重量子井戸構造で構成されており、障壁層からのn型不純物の拡散を防止するために、量子井戸層と障壁層との界面近傍に、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成された不純物拡散防止層が設けられていることを特徴とする半導体発光装置。
  11. 請求項4乃至請求項10のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、活性層または量子井戸層は、窒素と他のV族元素との混晶半導体で構成されていることを特徴とする半導体発光装置。
  12. 請求項4乃至請求項10のいずれか一項に記載の半導体発光装置において、前記n型不純物はセレン(Se)であることを特徴とする半導体発光装置。
  13. 請求項4乃至請求項12のいずれか一項に記載の半導体発光装置が光信号用光源として用いられていることを特徴とする光伝送システム。
  14. 請求項4乃至請求項12のいずれか一項に記載の半導体発光装置が光源として用いられていることを特徴とする光ディスク記録装置。
  15. 請求項4乃至請求項12のいずれか一項に記載の半導体発光装置が書き込み用光源として用いられていることを特徴とする電子写真装置。
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