JP2005259645A - 電子放出素子の製造方法およびそれを用いた電子源並びに画像表示装置の製造方法 - Google Patents

電子放出素子の製造方法およびそれを用いた電子源並びに画像表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電子放出部の形成を簡略かつ低コストで作成することが出来、且つ、電子放出効率が高く、特性の揃った電子放出素子を再現性良く製造する。
【解決手段】 基体上に一対の電極を配置し、一対の電極間を接続する高分子膜を配置し、分子膜の少なくとも一部を覆うと共に、前記一対の電極に接続する導電性膜を配置し、導電性膜に電流を流すことにより、高分子膜を低抵抗化し、高分子膜を低抵抗化することにより得た膜に間隙を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子放出素子、電子源、画像表示装置の製造方法に関する。
電子放出素子には電界放出型(以下、「FE型」という。)や表面伝導型電子放出素子等がある。
表面伝導型電子放出素子の例としては、たとえば特許文献1には、フォーミングを終えた素子に対して活性化処理と呼ばれる処理を施すものが開示されている。一方、特許文献2〜4などには、上記活性化処理を用いずに、高分子膜を用いた電子放出素子の製造方法が開示されている。
特開平7−235255号公報 特開平9−237571号公報 特開2000−90819号公報 特開2002−150930号公報
しかし、従来の電子放出素子の製造方法においては、工程が煩雑であったり、安価に大量にかつ安定的に製造することが困難であったり、また、電子放出素子毎のばらつき(電子放出特性の再現性)は充分ではなかったなどの、課題を有している。また、電子放出部の位置や形状にばらつきが生じ易く、その結果、個々の電子放出素子のIV特性が不均一になる場合があった。このような電子放出素子を多数配列した電子源を用いた画像表示装置においては、輝度ムラなどを生じてしまう問題が生じていた。
本発明は上述する課題を解決するために鋭意検討を行ってなされたものであり、下述する構成のものである。
本発明の電子放出素子の製造方法は、基体上に一対の電極を配置する工程と、前記基体上に配置された前記一対の電極の各々の少なくとも一部を覆うことで、前記一対の電極間を接続する高分子膜を配置する工程と、前記一対の電極間を接続する前記高分子膜の少なくとも一部を覆うと共に、前記一対の電極に接続する導電性膜を配置する工程と、を有する電子放出素子の製造方法であって、前記一対の電極を介して前記導電成膜に電流を流すことにより、前記高分子膜を低抵抗化する工程と、前記高分子膜を低抵抗化することにより得た膜に間隙を形成する工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の別の形態に係る電子放出素子の製造方法は、基体上に一対の電極を配置する工程と、前記基体上に配置された前記一対の電極の各々の少なくとも一部を覆うことで、前記一対の電極間を接続する高分子膜を配置する工程と、前記一対の電極間を接続する前記高分子膜の少なくとも一部を覆うと共に、前記一対の電極に接続する導電性膜を配置する工程と、を有する電子放出素子の製造方法であって、前記一対の電極を介して前記導電成膜に電流を流すことにより、前記高分子膜の少なくも一部領域を低抵抗化すると共に、該低抵抗化された領域内に間隙を形成する工程と、を有することを特徴とする。
そして、上記本発明においては、前記間隙内に、前記一対の電極の一方の一部が露出してなることをも特徴とする。
また上記本発明は、また、電子放出素子を複数配列した電子源、および該電子源と、該電子源から放出された電子の照射によって発光する蛍光体などの発光部材を用いた画像表示装置に好ましく適用可能である。
本発明の製造方法によれば、電子放出部を構成する間隙の位置を制御することができ、結果、電子放出特性が揃った電子放出素子を再現性良く製造することができる。また、本発明の製造方法によれば、均一性の高い電子源、画像表示装置を製造することができる。
本発明によれば、高分子膜の直上に配置した導電性膜に通電して高分子膜を低抵抗化することにより、電子放出部の形成を簡略かつ低コストで作成することが出来、且つ、電子放出効率が高く、特性の揃った電子放出素子を再現性良く製造することができる。さらには、本発明の電子放出素子、及びその製造方法を利用して、電子放出素子を複数配列した電子源、あるいは画像表示装置を製造することができ、大面積の均一で良好な画質の画像を表示できる画像表示装置が実現できる。
以下、本発明の実施形態例を図面を参照して説明するが、本発明はこれらの形態例に限定されるものではない。
図1は、本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示す模式図であり、(A)は基体1上に一対の電極2,3を配置する工程、(B)は前記基体1上に配置された前記一対の電極2,3の各々の少なくとも一部を覆うことで、前記一対の電極2,3間を接続する高分子膜4を配置する工程、(C)は前記一対の電極2,3間を接続する前記高分子膜4の少なくとも一部を覆うと共に、前記一対の電極2,3に接続する導電性膜5を配置する工程、(D)は前記一対の電極2,3を介して前記導電性膜5に電流を流すことにより、前記高分子膜4を低抵抗化する工程、(E)は前記高分子膜4を低抵抗化することにより得た膜に間隙6を形成する工程を示した断面図および平面図である。
図1において、1は基体、2と3は電極、4は高分子膜、4’は高分子膜を低抵抗化することで得た膜、5は間隙である。6は間隙であり、電子放出部の一部を構成する。
以下に図1を使って本発明の製造方法の詳細を各工程毎に説明する。
(A)まず、一対の電極2、3を形成する。
ガラスなどからなる基板(基体)1を洗剤、純水および有機溶剤等を用いて十分に洗浄し、真空蒸着法、スパッタ法等により電極材料を堆積後、例えばフォトリソグラフィー技術を用いて基体1上に電極2、3を形成する(図2(a))。尚、基体1の材料としては、後述する基体裏面からの光照射を行う場合などにおいては、ガラスなどの透明な基体を用いることが好ましいが、基本的には絶縁性の基体であれば良い。
ここで、電極材料としては、比抵抗の低い材料からなる膜を用いることができる。そして、特に、図1(E)に示した間隙6が近傍に配置される、電極2の材料としては、後述する低抵抗化処理および間隙6を形成するための電圧印加工程を終えた後の、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’とは異なる材料である。そして、さらには、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の比抵抗よりも、電極2の比抵抗が低い材料で構成することが好ましい。即ち、図1において、基体1表面に対して垂直方向(電極2と高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’とが積層される方向)において、電極2と接続される高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の比抵抗が、電極2の比抵抗よりも高くなるような材料を電極2の材料として選ぶことが好ましい。そのため、電極2の材料としては、具体的には金属または金属を主成分とする材料を用いることが好ましい。具体的には、Ni,Cr,Au,Mo,W,Pt,Ti,Al,Cu,Pd等の金属あるいは合金、In−SnO等の透明導電体、およびポリシリコン等の半導体材料等から適宜選択することができる。
また、素子電極2,3間の間隔L、素子電極2,3の長さおよび厚さは最終的に要求される形態等を考慮して、設計される。素子電極間隔Lは、好ましくは1μm〜100μmの範囲とすることができる。厚さは好ましくは数nm〜数μmの範囲とすることができる。
(B)次に、電極2、3を設けた基体1上に、電極2,3間を繋ぐ高分子膜4を形成する(図1(V))。
本発明における「高分子」とは、少なくとも炭素原子同士の結合を有するものを意味する。炭素原子間の結合を有する高分子に熱を加えると、炭素原子間の結合の解離、再結合が生じて導電性が上昇する場合があり、この様に熱を加えた結果導電性が上昇した高分子を「熱分解高分子(Pyrolytic Polymer)」と呼ぶ。
ただし、本発明においては、熱等の要因による高分子の構造的変化及び導電特性の変化を総称して「改質」と表記する。
熱分解高分子では、高分子中の炭素原子間の共役二重結合が増加することで導電性が増すと解釈することができ、改質の進行の度合いにより導電性が異なる。
炭素原子間の結合の解離・再結合によって導電性が発現しやすい高分子、すなわち炭素原子間の二重結合が生成しやすい高分子としては、芳香族系高分子が挙げられる。特に芳香族ポリイミドは、比較的低温で高い導電性を有する熱分解高分子が得られる高分子である。一般に芳香族ポリイミドは、それ自身絶縁体であるが、ポリフェニレンオキサジアゾール、ポリフェニレンビニレンなど、熱分解を行う前から導電性を有する高分子もある。これらの高分子も、熱分解により更なる導電性が発現するため、本発明において好ましく用いることができる高分子である。
高分子膜4の形状および長さW、厚さは最終的に要求される形態等を考慮して設計される。長さは好ましくは数μm〜数百μm、膜厚は後述する低抵抗化処理や成膜の再現性等の関係から、好ましくは1nm〜1μmの範囲とすることができる。
高分子膜4の形成方法は、公知の種々の方法、すなわち、回転塗布法、印刷法、ディッピング法等を用いることができる。特に、印刷法によれば、安価に高分子膜4を形成できるため、好ましい手法である。中でも、インクジェット方式の印刷法を用いれば、パターニング工程を不要とすることができ、また、数百μm以下のパターンの形成も可能であるため、フラットディスプレイパネルに適用されるような、高密度に電子放出素子を配置した電子源の製造に対しても有効である。
インクジェット方式によって高分子膜4を形成する場合、高分子材料の溶液を液滴付与し、乾燥させればよいが、必要に応じて、所望の高分子の前駆体溶液を液滴付与し、加熱等により高分子化させることもできる。
本発明においては、上記高分子材料としては、芳香族系高分子が好ましく用いられるが、これらの多くは溶媒に溶けにくいため、その前駆体溶液を塗布する手法が有効である。一例を挙げれば、芳香族ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸溶液を塗布し、加熱等によりポリイミド膜を形成することができる。
なお、高分子の前駆体を溶かす溶媒としては、例えば、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどが使用でき、また、n−ブチルセロソルブ、トリエタノールアミンなどと併用することもできるが、本発明が適用できれば特に制限は無く、これらの溶媒に限定されるわけではない。
また、高分子膜4の形状は、電子放出部を形成したい電極(図1においては電極2)の選択性を確保するために、該電極と高分子膜4との交差長を短くすることが好ましい。但し電子放出部を形成したい電極の選択性の確保は、この他にも方法が開示されており、本発明に記述した限りではない。
(C)次に導電性膜5を形成する。
後述するように、通電を施すことによって、高分子膜4を低抵抗化することが、導電性膜5の役割である。そのため、導電性膜5を構成する材料は、金属材料、合金もしくは半導体材料から選定される。
導電性膜5を制御よく形成するためには、導電性膜5を構成する好ましい材料としては、Al,Ge,Ti,Cr,Co,Ni,Cu,Mo,Ru,Pd,Ag,Hf,Ta,W,Pt,Au等の金属あるいは合金、In−SnO等の透明導電体、およびポリシリコン等の半導体材料等から適宜選択することができる。
また、導電性膜5は、図1(C)のように高分子膜4の少なくとも一部または全部を覆うように直上に、かつ、電極2、3を導電性膜5を介して接続するように配置される。形状および膜厚は、最終的に要求される形態等を考慮して設計される。図2に代表的な形状の例示した。図2(a)は高分子膜4をほぼ同一の形状で覆うように形成した導電性膜5である。図2(b)は高分子膜4の一部を覆う導電性膜5である。図2(c)は高分子膜4の全てを充分に覆う導電性膜5である。図2(d)は、高分子膜4および導電性膜5いずれもIJ(インクジェット法)で形成した一例である。高分子膜4は、電極間の中心からずらして形成してあり、また導電性膜は3回IJ形成することによって、高分子膜4の一部を覆いかつ各々の電極を接続している。
導電性膜5の膜厚は後述する低抵抗化処理や成膜の再現性等の関係から、好ましくは1nm〜1μmの範囲とすることができる。
導電性膜5の形成方法は、公知の種々の方法、すなわち、スパッタ法や真空蒸着法、また有機金属溶液を用いた回転塗布法、印刷法、ディッピング法等を用いることができる。特に、印刷法によれば、安価に高分子膜4を形成できるため、好ましい手法である。中でも、インクジェット方式の印刷法を用いれば、パターニング工程を不要とすることができ、また、数百μm以下のパターンの形成も可能であるため、フラットディスプレイパネルに適用されるような、高密度に電子放出素子を配置した電子源の製造に対しても有効である。
インクジェット方式以外の方法を選定した場合、導電性膜の形状形成は、金属フィルムマスキング方法やあらかじめレジストをフォトリソグラフィーでパターン形成した後に導電性膜5を形成し、後にレジストを剥離する方法等が選択できる。
尚、後述する間隙形成工程によって、導電性膜5が完全に凝集することが出来ずオーミックなり−ク電流等によって電子放出特性に影響が生じないよう、材料、成膜条件、膜厚等を適宜最適に設計することができる。
(D)次に、高分子膜4を低抵抗化せしめる「低抵抗化処理」を行う。
「低抵抗化処理」は、高分子膜4に導電性を発現せしめ、高分子膜4を所望の抵抗値を有する膜4’(高分子膜を低抵抗化することにより得た膜)とする処理である。なお、この「低抵抗処理」により形成される膜(導電膜)4’は、「炭素を主成分とする導電性膜」、あるいは単に「カーボン膜」と言うこともできる。
この工程では、後述の間隙6の形成工程の観点から、高分子膜4を、シート抵抗が、10Ω/□以上10Ω/□以下の範囲に変化するまで低抵抗化処理を行う。低抵抗化処理においては、導電性膜5に通電処理をすることにより、その発生するジュール熱を用いて高分子膜4を加熱することにより、高分子膜4を低抵抗化することができる。加熱により高分子膜4が低抵抗化する(導電化する)理由としては、高分子膜4内の炭素原子間の結合の解離、再結合を行うことで導電性を発現する。
加熱による「低抵抗化処理」は、前記高分子膜4を構成する高分子を分解温度以上の温度で加熱することで達成することができる。また、上記高分子膜4の加熱は不活性ガス雰囲気中や真空中といった酸化抑制雰囲気下において行うことが特に好ましい。
前述した芳香族高分子、特に芳香族ポリイミドは、高い熱分解温度を有するが、その熱分解温度を超えた温度、典型的には、700℃から800℃以上で加熱することにより、高い導電性を発現せしめることができる。
しかしながら、電子放出素子を構成する部材である高分子膜4が熱分解するまでの加熱を行う場合、オーブンやホットプレートなどによって全体を加熱する方法では、電子放出素子を構成する他の部材の耐熱性の観点から、制約を受ける場合がある。特に、基体1においては、石英ガラスやセラミックス基板など、特に高い耐熱性を有するものに限定され、大面積のディスプレイパネル等への適用を考えると、非常に高価なものになってしまう。
また、電子ビームやイオンビームなどの粒子ビーム照射手段、またはレーザービームなどの光照射手段から、粒子ビームまたは光を高分子膜4に照射することにより、該高分子膜4を低抵抗化することは、光照射手段を得るための装置が非常に高価なものとなり、電子放出素子および電子源、画像表示装置を安価に大量にかつ安定的に製造することが困難であった。また、外部エネルギー照射工程の難易度が高く、素子毎のばらつきは充分ではなかった。
以上の課題を克服するために、本発明においては、高分子膜4の直上に覆うようにして配置した導電性膜5に通電処理をすることにより、その発生するジュール熱によって高分子膜4を加熱し、高分子膜4を低抵抗化した。このとき印加する電圧は、DCでもACでもよく、また、矩形パルス等のパルス状の電圧であってもよい。
図3に低抵抗化工程における導電性膜通電処理の印加パルスの一例を示す。図3では、三角波を示している。ある一定の周波数、dutyの三角波を時間とともに電圧波高値を逓増させて印加する。図4に、印加する電圧Vfと高分子膜4および導電性膜5に流れる電流Ifの時間変化を示す。印加直後は、導電性膜5の抵抗値に比例して、電流Ifが増大する(図4のIの領域)。しかるべき後に、Ifが導電性膜の抵抗値を示す傾きよりも急峻に増大する(図4のIIの領域)。このIIの領域において、導電性膜5に流れる電流によるジュール熱によって、高分子膜4が低抵抗化される。高分子膜4は、低抵抗化すると半導体膜となるため、低抵抗化⇒電流増加⇒ジュール熱による昇温⇒更なる低抵抗化といった正帰還が働き、図4のIIの領域のようにVIカーブは上昇する。また、電流Ifがある一定値に到達した後に、昇圧を止め、定電圧印加とした後も、前述した正帰還は働くため、電流Ifは緩やかに上昇を続ける。(図4領域III)
高分子膜4の低抵抗化工程は、領域IIもしくは領域IIIにおいて、あるあらかじめ定めた電流値で終了することができる。
本工程は、図2で例示したどのタイプの導電性膜5においても有効である。図2(b)や(d)のように、高分子膜4の一部直上に導電性膜5が覆われていない場合においても、基体の熱伝導率や比熱、電極2,3の熱伝導率や比熱・膜厚、高分子膜4の大きさ・膜厚、導電性膜5の大きさ・膜厚等を最適に設計することにより、導電性膜5に発生するジュール熱は基体を介して伝導させることができ、高分子膜4の導電性膜5が覆われていない部分を低抵抗化することができる。
本発明における本工程の特徴は、外部エネルギーを用いずに高分子膜4を低抵抗化できることにある。外部エネルギーを用いた場合、低抵抗化の度合いをモニタリングすることが難しく、外部エネルギーの付与制御が困難であった。そのため、素子によっては低抵抗化の度合いがばらつき、このことが後述する間隙を形成する工程にも影響を与え、ひいては素子特性ばらつきの起因する所であった。
本発明により、低抵抗化の度合いを素子毎にばらつきなく終了することが可能となった。
(E)次に、高分子膜を低抵抗化することにより得た膜4’に間隙を形成する工程を行う。
間隙を形成する工程は、高分子膜を低抵抗化することにより得た膜4’にさらなる通電をほどこすことにより、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の一部に間隙6が形成される。このとき印加する電圧は、DCでもACでもよく、また、矩形パルス等のパルス状の電圧であってもよい。
低抵抗化工程と同様、図3に一例を例示したパルスを電極2,3間に印加し、低抵抗化工程の時に印加した以上の電圧を逓増印加する。そのときの電圧と電流Ifの増加の関係を図5に示す。図5の領域IIIは、前述した低抵抗化工程の領域IIIに相当する。その後、電圧Vfを逓増させると、低抵抗化工程と同様、低抵抗化⇒電流増加⇒ジュール熱による昇温⇒更なる低抵抗化といった正帰還が働く(図5領域IV)。このとき、導電性膜5がジュール熱に絶えられず、凝集が開始する。その後、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’が破断する温度に達すると、膜破談が生じ、電流Ifが低下する(図5領域V)。導電性膜5も、破断時の温度によって、激しく凝集する。その後も電圧Vfを逓増しつづけ、Ifが充分小さくなるまで(抵抗値で1MΩ以上)に至らしめた時点で、本工程は終了となる。
なお、上記電圧印加工程は、前述の「低抵抗化処理」と同時に、電極2、3間に電圧を連続的に印加することによっても行うことができる。図6に、低抵抗化工程と間隙を形成する工程を連続的に実施した場合の電圧Vfおよび電流Ifの変化を図示する。前述した、工程を分けて実施したときに設けた領域IIIは連続実施の場合は出現しないが、逓増させる電圧の昇圧レートを制御することによって、ピーク電流のばらつきを小さくすることができ、素子特性ばらつきを工程を分けて実施した場合と遜色なく形成することができる。
また、上記電圧印加工程は、減圧雰囲気下で行うことが好ましく、特には1.3×10−3Pa以下の圧力の雰囲気下で行うのが望ましい。
上記電圧印加工程により、間隙6が高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’に形成されるメカニズムは定かではないが、以下に、推測される間隙の形成メカニズムを述べる。
まず、上記電圧印加工程で電圧を印加することで発生したジュール熱によって、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’は昇温する。そして高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’は、負の抵抗温度係数を持つために、更に比抵抗が下がる。その結果、電圧印加期間中に、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’には時間経過とともに、より大きなジュール熱を発生し、比抵抗を下げるといった反応が進行する場合が大勢であると考えている。特に前述したように、高分子膜4の形状を、電子放出部の位置を制御するために、該電極と高分子膜4との交差長を短くした場合には、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4‘の該電極(図1においては電極2)近傍の方が、他方の電極近傍の高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’よりも電流集中が大きくなる。そのため、上記電圧印加工程において発生するジュール熱が、該電極(図1においては電極2)の電極近傍で多くなる。一方、発生したジュール熱は、基体1や、電極2、3を介して放熱されるため、一般に、基体1の材料よりも熱伝導性に優れた材料から構成される電極2,3の近傍では、温度勾配が大きくなる。そして、ある一定の温度、及び温度勾配を超えると、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’は歪に耐え切れなくなり、膜厚が薄く温度勾配の大きい電極端部において、破断に至り、その結果、間隙6が形成されるものと発明者らは推測している。
尚、前述の「低抵抗化処理」を経て得られた、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’は、上記した様に電圧印加工程において更に抵抗を下げる場合が大勢である。そのため、「低抵抗化処理」を行った後の膜4’と、上記電圧印加工程を経て間隙6が形成された後の膜4’とでは、その電気的特性や、膜質などに若干の差が生じている場合がある。しかし、若干の差であるため、本発明においては、特に断りがない限り、高分子膜に「低抵抗化処理」を行った結果として得られたカーボン膜(高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’)と、上記電圧印加工程を経て間隙6が形成された後の高分子膜を低抵抗化することで得た膜(カーボン膜)との区別をしない。
また、上記の様にして形成した間隙6を有する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’に、破断時に電極2,3間に印加されていた電圧よりも高い電圧を印加すると間隙6をトンネル電流が流れる。そして、このときに、基体1に対向して配置されたアノード電極(不図示)に高電圧を印加する。この様にすると、上記トンネル電流の一部が散乱され、そして、その散乱されたトンネル電流の一部をアノード電極に到達させることができる。
電子線分布観察顕微鏡等を用いて、電子放出点の分布を詳細に観察すると、電子放出点は、間隙6に沿って、離散的、或いは連続的(離散的放出点が分離観察不可能な程度に密接に連なっている場合を含む)に形成されていることがわかる。
上記した電圧印加工程により配置される間隙5は、図1(E)の断面模式図に示したような形態の他にも、図7に示すような形態をとり得る。
図1(E)などに示す様に、本発明の電子放出素子においては、電極2,3間を通り、電極2,3が配置された基体1の表面に対して実質的に垂直な平面(断面)において、一方の電極3に接続する高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’は、電極2、3間の基体1表面上に配置される。
そして、図1(E)などに示す様に、本発明の電子放出素子の間隙6内においては、基体1の表面と、電極3に接続する高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’との間に、空隙部6が存在する。このため、本発明の電子放出素子の間隙6の幅は、基体1の表面よりも上方に離れた位置において、その幅が狭くなっている。また導電性膜5は基本的に間隙部6に存在しない。空隙部6は、前記したトンネル現象を生じる領域を基体1の表面から離すことになり、基体1中に含まれるイオン等が前記したトンネル現象を生じる領域へ悪影響を及ぼすことを抑制することができる。その結果として、電子放出特性を安定化させると共に、電極3側に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’と電極2との間の無効なリーク電流を抑制する作用がある。
そして、本発明の電子放出素子においては、図1(E)などに示す様に、間隙6内の少なくともその一部において、電極2の表面が露出(存在)している構成が好ましい。この構成を換言すると、間隙6内において、電極3に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜(カーボン膜)4’と、電極2(電極2の表面の一部)とが対向している形態とも言える。あるいはまた、間隙6が、電極3に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜(カーボン膜)4’と、電極2(電極2の表面の一部)と、基体1とによって構成される形態とも言える。
そしてまた、本発明の電子放出素子においては、特に、間隙6内において、電極3側に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜(カーボン膜)4’と、電極2および電極2に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜(カーボン膜)4’の積層体とが対向している形態が好ましい。この構成を換言すると、間隙6内において、電極3側に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜(カーボン膜)4’に、電極2と電極2に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’との界面が対向している形態とも言える。あるいは、また、間隙6が、電極3に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜(カーボン膜)4’と、電極2(電極2の表面の一部)と、電極2に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜(カーボン膜)4’と、基体1とによって構成される形態とも言える。より正確に記せば、本発明の電子放出素子の間隙6は、電極3に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の表面の一部と、基体1の表面の一部と、電極2の表面の一部と、電極2に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の表面の一部によって構成され、基本的には導電性膜は構成要素にはならない。尚、電極2の表面は必ずしも間隙6内の全てに渡って露出する必要はない。また、導電性膜は極一部がまれに間隙6内に露出している場合がある。また、電極3は間隙6から離れているために、電極3は間隙6内には露出(存在)しない。
本発明者らの研究によれば、間隙6内に電極2と電極2に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’とが存在する形態であると、電子放出効率が特に向上することが分かっている。この理由は定かではないが、電極3に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’側からトンネルした電子が、電極2と電極2上のカーボン膜との界面における電場などの影響により、間隙6を抜け出してアノード電極に確保される放出電子となる確立が高くなり、その結果、優れた電子放出効率、電子放出特性を得ることができると考えている。
また、本発明の電子放出素子の間隙6内においては、電極2の表面が露出する構成であるが、導電性膜5および電極3は間隙6から離れているために、導電性膜5および電極3は間隙6内には露出(存在)しない。この様な構成とすることで、電極2,3間に印加する電圧の極性に対する、電子放出特性の非対称性を顕著にすることができる。これは、電極2と、電極3に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’とのどちらから電子をトンネルさせるかによる電子放出効率の違いに起因すると思われる。そのため、間隙6内に電極2の表面が露出する様な構成とすることで、電子放出素子を多数マトリクス状に配置し、各々の電子放出素子を、走査信号が印加される走査配線と、走査配線に直交し、走査信号に同期して変調信号が印加される信号配線とに接続し、走査配線に、順次、走査信号パルスを印加して線順次駆動した場合において、電子放出させるための順バイアスとは逆のバイアスが電子放出素子に印加されても、不要な電子放出を抑制することができる。その結果、ディスプレイなどの場合には表示中の不要な発光を抑制できるため、コントラストに優れたディスプレイを形成することができる。
また、前記間隙6の幅(電極3に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の、電極2側に向かう部分の先端と、間隙6内に露出する電極2の表面(または間隙6を構成する、電極2上に配置される、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の表面)との距離)は、好ましくは50nm以下であり、より好ましくは10nm以下、さらに好ましくは5nm以下である。この様にすることで、本発明の電子放出素子は数十Vで駆動することができる。
本発明の電子放出素子においては、また、前記電圧印加工程における間隙6形成時のジュール熱を制御することで、間隙6内の基体1を変質させることができる。その結果、図7等に示すように、間隙6内の基体1に凹部7を形成することが出来る。凹部7を形成した場合には、前記した間隙6の一部を、前述した構成部材に加えて、さらに、凹部7が構成することになる。
凹部7は間隙6を挟んで対向する部材(電極3に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’と電極2(あるいは電極2に接続する、高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’))間の沿面距離を長くすることができる。その結果、非常に高い電界が印加される間隙6内において、基板1の表面を介した、望まない放電現象を回避することができる。その結果、不意な高電圧が電子放出素子に印加されても破壊しにくい耐久性のある電子放出素子を得ることができる。
以上のような工程を経て得られた本発明の電子放出素子の電圧−電流特性を図8に示した測定装置によって計測したところ、図9に模式的に示した特性を有していた。即ち、本発明の電子放出素子は、しきい値電圧Vthを持っており、この電圧より低い電圧を電極2,3間に印加しても、電子は実質的に放出されないが、この電圧より高い電圧を印加することによって、素子からの放出電流(Ie)、電極2,3間を流れる素子電流(If)が増加しはじめる。
本発明の電子放出素子は、上記した特性を有するため、同一基板上にマトリックス状に上記電子放出素子を複数配した電子源を構成し、所望の素子を選択して駆動する単純マトリックス駆動が可能である。
尚、図8において、図1などで用いた符合と同じ符号を用いた部材は、同じ部材を指す。84はアノードであり、83は高圧電源、82は電子放出素子から放出された放出電流Ieを測定するための電流計、81は電子放出素子に駆動電圧Vfを印加するための電源、80は電極2,3間を流れる素子電流Ifを測定するための電流計である。電子放出素子の上記素子電流If、放出電流Ieの測定にあたっては、電極2、3に電源81と電流計80とを接続し、該電子放出素子の上方に電源83と電流計82とを接続したアノード電極84を配置している。また、本電子放出素子及びアノード電極84は真空装置内に設置されており、その真空装置には不図示の排気ポンプ及び真空計等の真空装置に必要な機器が具備されており、所望の真空下で本素子の測定評価を行えるようになっている。
図14は、本発明の製造方法により形成した電子放出素子を多数配列形成した電子源を有する基板(リアプレート)1と、蛍光体とメタルバックとを有する透明基板(フェースプレート)101とを、支持枠102を介して対向させて封着し、内部を真空に維持した画像表示装置の模式図である。また、103は高圧端子である。各電子放出素子は、複数のX方向配線92のうちの一つと複数のY方向配線93のうちの一つとに接続され、個別に駆動することができる。
以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。
[実施例1]
本実施例は、図1に示したような本発明の電子放出素子を製造した例である。
基体1としては、ガラス基板を用い、対向する電極2、3の材料としては、以下の高分子膜4の低抵抗化工程に対して耐熱性が高く、特に熱伝導性が高い白金を用いた。高分子膜4としては、芳香族ポリイミドを用いた。
以下、図1、2、4、8を用いて、本実施例の電子放出素子の製造方法を述べる。
(工程1)
基板1として石英ガラス基板を用い、基体1を洗剤、純水および有機溶剤等を用いて十分に洗浄し、真空蒸着法、スパッタ法等により素子電極材料を堆積後、例えばフォトリソグラフィー技術を用いて基体1上に電極2、3を形成する(図1(A))。この時、電極間隔Lは10μmとし、電極の幅Wを500μm、その厚さを100nmとした。
(工程2)
電極2、3を形成した基板に、芳香族ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸(日立化成工業(株)製:PIX−L110)溶液を、樹脂分3%までN−メチルピロリドン/トリエタノールアミン溶媒で希釈した溶液をスピンコータにより回転塗布し、真空中で、350℃まで昇温しベークして、イミド化を行った。この工程により形成されたポリイミド膜の膜厚は30nmであった。このポリイミド膜をフォトリソグラフィー技術により、電極2,3を跨ぐ様に、幅W’が電極2側が150μm、電極3側が300μmとなるようにパターニングし、所望の形状の高分子膜4を形成した(図1(B))
(工程3)
次に導電性膜5を形成した。パターニング形成方法は、レジストをフォトリソグラフィー法によりパターニングした上で導電性膜をスパッタ法成膜し、後にレジストを剥離するというリフトオフ法を採用した。導電性膜には、反応性が低く電極とのオーミックコンタクトに優れ、薄膜成膜制御性の良い材料としてPtを選択した。あらかじめネガレジスト(光反応硬化型)をフォトリソグラフィー法によりパターニング形成した上で、Ptをスパッタ法を用いて、20nm成膜した。Ptの形状は、図2(a)のように、高分子膜4をほぼ同等の形状で覆うような形状とした。
(工程4)
次に、図8に示す真空装置内に、電極2,3、高分子膜4の形成された基体1を移し、低抵抗化工程を行った。具体的には、電極2,3間に、パルス幅1msec、パルス間隔10msecの矩形パルスを3Vから毎秒50mV逓増させながら連続的に印加した。印加開始約20秒後、約5V程度で、導電性膜のIV特性から大きく外れる電流が流れ始めた。(図4領域II)その後電圧印加開始後約30秒経過後、6Vで逓増を停止し、一定電圧で連続的にパルス電圧を印加しつづけ、(図4領域III)、電流Ifが20mAになったところで、パルス印加を停止した。このとき、電極2,3間の抵抗(高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の抵抗)は500Ωであった。
(工程5)
次に、図8に示す真空装置内に入れたまま、間隙6の形成工程を行った。具体的には、電極2,3間に、6V、パルス幅1msec、パルス間隔10msecの矩形パルスを連続的に6Vから毎秒100mV逓増させながら連続的に印加した(図5領域IV以降)。その後電圧印加開始後約10秒経過後、7Vで電流Ifのピークを迎え、その後急激に電流Ifが低下した。(図6領域V)その後も約10Vまで電圧を逓増させ、電流Ifが10μA以下になっていることを確認し、パルス印加を停止した。
次に、図8に示した真空装置内で、アノード電極84に1kVを印加しながら、本実施例で製造した電子放出素子の電極2,3間に、19V、パルス幅1msec、パルス間隔10msecの矩形パルスを、電極3側を負の極性で印加した。その時に流れる素子電流If及び放出電流Ieを測定したところ、If=0.6mA、Ie=4.2μAであった。
本実施例で製造した電子放出素子の電子放出特性は印加電圧の極性に対して非対称であり、高分子膜4との接触長さの長い電極3側を正の極性で電圧印加すると、その逆の極性の場合に比べて、1/10程度の電流しか流れなかった。
また本実施例で製造した電子放出素子を、光学顕微鏡、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡を用いて詳細に観察したところ、高分子膜4との接触長さの短い電極2の近傍に間隙6が形成されており、導電性膜は間隙6より数μm離れた位置にまで凝集・後退していた。また、間隙6内において、基体1と高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’との間に、空隙6’が形成されていた。また、間隙6内に電極2の一部が露出していることが確認された。(図1(E))
[実施例2]
本実施例では、基本的に、実施例1と同様の工程で電子放出素子を製造するが、本実施例では、高分子膜4の低抵抗化工程および間隙6の形成工程を同一工程で実施した。従って、ここでは実施例1の工程4,5について図6を使って説明する。
(工程4)
次に、図8に示す真空装置内に、電極2,3、高分子膜4の形成された基体1を移し、低抵抗化工程を行った。具体的には、電極2,3間に、パルス幅1msec、パルス間隔10msecの矩形パルスを3Vから毎秒50mV逓増させながら連続的に印加した。印加開始約20秒後、約5V程度で、導電性膜のIV特性から大きく外れる電流が流れ始めた。(図6領域II)その後電圧印加開始後約30秒経過後、7Vで電流Ifのピークを迎え、その後急激に電流Ifが低下した。(図6領域V)
約10Vまで電圧を逓増させ、電流Ifが10μA以下になっていることを確認し、パルス印加を停止した。
次に、図8に示した真空装置内で、アノード電極84に1kVを印加しながら、本実施例で製造した電子放出素子の電極2,3間に、19V、パルス幅1msec、パルス間隔10msecの矩形パルスを、電極3側を負の極性で印加した。その時に流れる素子電流If及び放出電流Ieを測定したところ、If=0.6mA、Ie=4.2μAであった。
本実施例で製造した電子放出素子の電子放出特性は印加電圧の極性に対して非対称であり、高分子膜4との接触長さの長い電極3側を正の極性で電圧印加すると、その逆の極性の場合に比べて、1/10程度の電流しか流れなかった。
また本実施例で製造した電子放出素子を、光学顕微鏡、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡を用いて詳細に観察したところ、高分子膜4との接触長さの短い電極2の近傍に間隙6が形成されており、導電性膜は間隙6より数μm離れた位置にまで凝集・後退していた。また、間隙6内において、基体1と高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’との間に、空隙6’が形成されていた。また、間隙6内に電極2の一部が露出していることが確認された。(図1(E))
[実施例3]
本実施例では、基本的に、実施例1と同様の工程で電子放出素子を製造するが、本実施例では、高分子膜4の形成工程および導電性膜5の形成工程をインクジェット法を用いた。従って、ここでは、実施例1の工程1、2,3の工程について図10を用いて説明する。
(工程1)
実施例1同様、基板1として石英ガラス基板を用い、基体1を洗剤、純水および有機溶剤等を用いて十分に洗浄し、真空蒸着法、スパッタ法等により素子電極材料を堆積後、例えばフォトリソグラフィー技術を用いて基体1上に電極2、3を形成する(図1(A))。この時、電極間隔Lは20μmとし、電極の幅Wを500μm、その厚さを100nmとした。
(工程2)
電極2、3を形成した基板に、芳香族ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸(日立化成工業(株)製:PIX−L110)溶液を、樹脂分3%までN−メチルピロリドン/トリエタノールアミン溶媒で希釈した溶液をインクジェットにより図10(c)に示すように電極3の端部を中心に塗布し、真空中で、350℃まで昇温しベークして、イミド化を行った。インクジェットのドット径は50μmで、このときの電極2の端部と高分子膜4の交差長は30μmであった。この工程により形成されたポリイミド膜の膜厚は30nmであった。
(工程3)
次に導電性膜5を形成した。本実施例では、白金の有機金属溶液を用い、インクジェット噴射装置で30μm径の導電性膜を3個形成した。このとき、高分子膜4の一部を覆い、電極2,3を接続するように形成した。(図10(d)、(e))
尚、工程2で350℃ベークを行わずに120℃10分の乾燥のみとし、工程3の導電性膜と一緒に350℃ベークを実施することもできる。
次に、図8に示した真空装置内で、アノード電極84に1kVを印加しながら、本実施例で製造した電子放出素子の電極2,3間に、19V、パルス幅1msec、パルス間隔10msecの矩形パルスを、電極3側を負の極性で印加した。その時に流れる素子電流If及び放出電流Ieを測定したところ、If=0.14mA、Ie=0.85μAであった。
本実施例で製造した電子放出素子の電子放出特性は印加電圧の極性に対して非対称であり、高分子膜4との接触長さの長い電極3側を正の極性で電圧印加すると、その逆の極性の場合に比べて、1/10程度の電流しか流れなかった。
また本実施例で製造した電子放出素子を、光学顕微鏡、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡を用いて詳細に観察したところ、高分子膜4との接触長さの短い電極2の近傍に間隙6が形成されており、導電性膜は間隙6より数μm離れた位置にまで凝集・後退していた。また、間隙6内において、基体1と高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’との間に、空隙6’が形成されていた。また、間隙6内に電極2の一部が露出していることが確認された。
[実施例4]
本実施例においては、対向する電極2,3の、高分子膜4と接続する端部(エッジ)において、電極の断面形状を先端(対向する電極側)に向かって徐々に膜厚が減少するようなテーパー状にした。
以下に、本実施例の電子放出素子の製造方法を図11及び図12を用いて説明する。
基体1として石英ガラス基板を用い、基体1を洗剤、純水および有機溶剤等を用いて十分に洗浄し、真空蒸着法、スパッタ法等により電極材料(Pt)9を堆積した。次に、基体1上に堆積したPt薄膜9上に、通常のフォトリソグラフィーの手法により電極2,3の形状に対応するフォトレジストパターン10を形成した(図6(a))。
次に、CF/Oを用いたRIE(反応性イオンエッチング)を施し、電極のパターニングを行った(図11(b))。
次に、有機溶剤でレジスト10を溶解剥離し、電極2,3を形成した(図11(c))。尚、電極間隔Lは10μm、電極の幅Wを500μmとし、電極膜厚tは30nmとした。
以上のようにして形成された電極2,3は、異方性エッチングの結果、電極2,3の対向する領域のエッジ部において、テーパー状の構造11を有している。即ち、本実施例における、電極の形成方法では、両電極のエッジにテーパー構造が形成され、このテーパー長さL’は500nmであった。
以上のように作製した電極2,3間に、実施例1と同様に、ポリイミド膜からなる高分子膜4形成した。高分子膜4の膜厚は30nmとし、この高分子膜4をフォトリソグラフィー技術により、幅W’が300μmとなるようにパターニングし、所望の形状のポリイミド膜4を作製した。(図12(a))。その後、白金からなる導電性膜5を形成した。実施例1と同様にあらかじめフォトリソグラフィー法によりレジストをパターニング形成し、スパッタ法で白金を20nm成膜した。その後、レジストを剥離した。この導電性膜5の形状は、高分子膜4とほぼおなじ形で、高分子膜を覆いかつ電極2,3を接続するように形成した(図12(b))。
次に、実施例1と同様に、パルス通電によって低抵抗化処理を行い、高分子膜4を高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’に変化させた。
上記のように作成された高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’に対して実施例1と同様に通電による間隙形成工程を行ったところ、電極2のエッジ近傍に間隙6が形成された。
透過電子顕微鏡等を用いて、間隙近傍の構造を調べたところ、テーパー11を形成していた電極2のエッジ部は、凝集、変形8して後退していた。また、間隙6に沿って、基体1が変質し凹部7が形成され、更に間隙6に沿って、基体1と高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’との間には空隙6が形成されていた。更には、また、間隙6内に電極2が露出していることが確認された。さらに導電性膜5は間隙から数μmはなれた位置まで凝集・後退していた。(図12(c))。
実施例1における空隙6は、電極2エッジ部に部分的に形成されていたが、本実施例における空隙6は、全間隙6に渡って形成されていることがわかった。即ち、テーパー状の構造11の存在により、より効率的に空隙6が形成されることがわかった。
そして、また、本実施例の間隙6においては、電極2上の高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の表面(「上面」、あるいは「先端」)が、電極3に接続する高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の先端よりも上方に配置されていた。電極2上の高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の表面と、電極3に接続する高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’の先端との高さの差は、実施例1のそれよりも、本実施例の方が大きかった。
本実施例で製造した電子放出素子を実施例1と同様にして評価したところ、実施例1の電子放出素子よりも高い電子放出効率を長期に渡って安定に維持することができた。
[実施例5]
本実施例は、本発明の電子放出素子をマトリックス配置させた電子源および画像表示装置を作製したものである。
図13に、本実施例の電子源の製造過程を説明する概略図を、図14に、本実施例の画像表示装置の概略図を示す。
図13は、本実施例の電子源の一部を拡大して示しており、図1と同様の符号のものは、同様の部材を示している。92はX方向配線、93はY方向配線、94は層間絶縁層である。
図14において、図1及び図13と同様の符号のものは、同様の部材を示している。101はガラス基板上に蛍光膜とAlメタルバックが積層されたフェースプレートであり、102は基板1とフェースプレート101とを貼り付けるための支持枠であり、基板1、フェースプレート101、支持枠102で真空密閉容器が形成される。また、103は高圧端子である。
以下、図13、図14を用いて、本実施例を説明する。
高歪点ガラス基板(旭硝子(株)製、PD200、軟化点830℃、徐冷点620℃、歪点570℃)上に、スパッタリング法により、厚さ100nmのPt膜を堆積し、フォトリソグラフィ技術を用いてPt膜からなる電極2,3を複数形成した(図13(a))。なお、電極2、3の間隔は10μmとした。
次に、スクリーン印刷法によりAgペーストを印刷し、加熱焼成することにより、複数の電極3に接続するX方向配線92を形成した(図13(b))。
続いて、X方向配線92とY方向配線93の交差部になる位置に、スクリーン印刷法により絶縁性ペーストを印刷し、加熱焼成して絶縁層94を形成した(図13(c))。
次に、スクリーン印刷法によりAgペーストを印刷し、加熱焼成することにより、複数の電極2に接続するY方向配線92を形成し、基板1上にマトリックス配線を形成した(図13(d))。
以上のようにしてマトリックス配線を形成した基板1の電極2,3間に跨る位置に、インクジェット法により、ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸の3%N−メチルピロリドン/トリエタノールアミン溶液をY配線側の電極端部を中心として塗布した。これを、N2雰囲気下で120℃で乾燥した。
次にPtの有機金属溶液をインクジェット法により3発、高分子膜4を覆い、且つ各々の電極を接続するように形成した。その後、真空雰囲気下で350℃ベークを実施し、直径約100μm、膜厚30nmの円形のポリイミド膜からなる高分子膜4および、直径60μm膜厚20nmの導電性膜3個を得た。導電性膜毎の交差長は20μmであった。(図13(f))。
作製した基板1、フェースプレート101、支持枠102からなる密閉容器の内部を不図示の排気管を通じ真空ポンプにて排気し、さらに真空度を維持するために不図示の非蒸発型ゲッターを密閉容器内で加熱処理(ゲッターの活性化処理)した後、排気管をガスバーナーで溶着して容器を封止した。
最後に、X方向配線92、Y方向配線93を通じて、各々の素子、すなわち電極2,3間にパルス幅1msec、パルス間隔10msecの両極性矩形パルスを3V〜10Vまで毎秒0.05V逓増させながら連続的に印加し、高分子膜4の低抵抗化工程および間隙6形成工程を行った。この工程により電極2際の高分子膜を低抵抗化することで得た膜4’に間隙6を形成し、本実施例の電子源、および画像表示装置を作製した。
以上のようにして完成した画像表示装置において、X方向配線、Y方向配線を通じて、所望の電子放出素子を選択して20Vの電圧を印加し、高圧端子103を通じてメタルバックに8kVの電圧を印加したところ、長時間にわたって輝度むらがなく均一で良好な画像を表示することができた。
本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示す模式図である。 本発明の電子放出素子の製造方法を複数例を示す模式図である。 本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示す模式図である。 本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示す模式図である。 本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示す模式図である。 本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示す模式図である。 本発明の電子放出素子の製造方法の結果得られた伝書放出素子の例を示す模式図である。 測定評価機能を備えた真空装置の一例を示す模式図である。 本発明の電子放出素子の電子放出特性を示す模式図である。 本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示す模式図である。 本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示す模式図である。 本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示す模式図である。 本発明の単純マトリクス配置の電子源の製造工程の一例を示す模式図である。 本発明の単純マトリクス配置の画像表示装置の表示パネルの一例を示す模式図である。
符号の説明
1 基体
2、3 電極
4 高分子膜
4’ 低抵抗化した高分子膜
5 導電性膜
6 間隙
6’ カーボン膜と基体との間の空隙
7 基体表面の凹部
7 基体表面の凹部
8 変形部(凝集部)
9 電極材料
10 フォトレジストパターン
11 テーパー状の構造
12 アノード電極
80 素子電流Ifを測定するための電流計
81 素子電圧Vfを印加するための電源
82 放出電流Ieを測定するための電流計
83 アノード電極に電圧を印加するための高圧電源
84 アノード電極
92 X方向配線
93 Y方向配線
94 層間絶縁層
101 フェースプレート
102 支持枠
103 高圧端子

Claims (5)

  1. 電子放出素子の製造方法であって、
    基体上に一対の電極を配置する工程と、
    前記基体上に配置された前記一対の電極の各々の少なくとも一部を覆うことで、前記一対の電極間を接続する高分子膜を配置する工程と、
    前記一対の電極間を接続する前記高分子膜の少なくとも一部を覆うと共に、前記一対の電極に接続する導電性膜を配置する工程と、
    前記一対の電極を介して前記導電性膜に電流を流すことにより、前記高分子膜を低抵抗化する工程と、
    前記高分子膜を低抵抗化することにより得た膜に間隙を形成する工程と、
    を有することを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  2. 電子放出素子の製造方法であって、
    (A)基体上に一対の電極を配置する工程と、
    (B)前記基体上に配置された前記一対の電極の各々の少なくとも一部を覆うことで、前記一対の電極間を接続する高分子膜を配置する工程と、
    (C)前記一対の電極間を接続する前記高分子膜の少なくとも一部を覆うと共に、前記一対の電極に接続する導電性膜を配置する工程と、
    (D)前記一対の電極を介して前記導電成膜に電流を流すことにより、前記高分子膜の少なくも一部領域を低抵抗化すると共に、該低抵抗化された領域内に間隙を形成する工程と、
    を有することを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  3. 前記間隙内に、前記一対の電極の一方の一部が露出してなることを特徴とする請求項1または2に記載の電子放出素子の製造方法。
  4. 複数の電子放出素子を有する電子源の製造方法であって、該電子放出素子が請求項1乃至3に記載の方法により製造されることを特徴とする電子源の製造方法。
  5. 複数の電子放出素子を有する電子源と、発光部材とを有する画像表示装置の製造方法であって、該電子源が請求項4に記載の方法により製造されることを特徴とする画像表示装置の製造方法。
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