JP2005259626A - 電磁調理器 - Google Patents

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Shuzo Kishimoto
秀三 岸本
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Abstract

【課題】 制御精度や安全性の向上を図ることが可能な電磁調理器を提供する。
【解決手段】 天板上に載置された調理鍋を加熱する本体と、調理鍋の温度を天板を介して検知する第1の温度検知部と、調理鍋の上方から温度を検知する第2の温度検知部と、第1の温度検知部の検知温度と第2の温度検知部の検知温度に基づき加熱制御すると共に、これらの検知温度が所定の条件を満たさない場合には加熱を停止する制御手段とを備えた。
【選択図】 図8

Description

本願発明は、天板上に載置された調理鍋の温度を天板を介して検知するサーミスタ等の温度検知部を備えた電磁調理器に関するものである。
従来の電磁調理器は、一般に、天板下に配置されたサーミスタにより天板を介して調理鍋の鍋底の温度を測定して、揚げ物制御や鍋空焚き判別等を行っている。
ところが、天板下に配置されたサーミスタは、セラミック等の天板を介して鍋底の温度を検知するので、サーミスタ検知温度と調理鍋内部の温度には差が生じる。しかも、使用する調理鍋の種類(鋳物,ホーロー,鉄等)や油量により、温度差は一様でないため、最適な制御が行えない。
また、調理鍋を誤って空焚きした場合には、鍋の温度上昇とサーミスタの温度上昇に時間差があるため、サーミスタ温度が一定温度以上になってから加熱停止させても、既に鍋が損傷を受けていることがある。
これに対して、例えば特許文献1には、加熱手段を備えた加熱調理機器の上方に、室内の空気を室外へ送風機により排気する換気装置を配置し、その加熱調理機器には加熱手段のオン/オフを電気信号として出力する出力手段を設け、前記換気装置には前記出力手段からの電気信号を受信する受信手段を設け、この受信手段が受信したオン/オフの電気信号に基づいてその送風機をオン/オフさせるようにし、また、換気装置に加熱調理機器上の加熱状態を検知する温度検知手段を設け、この温度検知手段の検知温度が設定値以上になった場合、前記加熱調理機器の加熱手段の加熱動作を停止させる制御手段を備えた加熱換気キッチンシステムが開示されている。
特開2002ー206758号公報(図1〜図3)
しかしながら、上記特許文献1に開示されたものでは、換気装置に設けられた温度検知手段の検知温度の送受信エラーやセンサ故障、あるいはセンサ汚れ等の異常が生じた場合には検知温度が上がらず、実際の温度が設定温度を超えても加熱が継続して、異常加熱や鍋空焚きが生じても検知できないため、制御精度や安全性に問題が生じる。
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、制御精度や安全性の向上を図ることが可能な電磁調理器を提供することを目的とするものである。
上記のような目的を達成するために、本願発明は、天板上に載置された調理鍋を加熱する本体と、前記調理鍋の温度を天板を介して検知する第1の温度検知部と、前記調理鍋の上方から温度を検知する第2の温度検知部と、前記第1の温度検知部の検知温度と第2の温度検知部の検知温度に基づき加熱制御すると共に、これらの検知温度が所定の条件を満たさない場合には加熱を停止する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、前記制御を揚げ物調理の制御に適用したことを特徴とするものである。
具体的には、前記本体は、前記第2の温度検知部に温度測定要求を送信する送信部と、前記第2の温度検知部からの温度データを受信する受信部とが前記制御手段に接続され、前記第2の温度検知部は、前記調理鍋内部の温度を上方から検知する赤外線センサと、前記本体からの温度測定要求を受信する受信部と、前記赤外線センサで検知した温度データを前記本体に送信する送信部と、前記受信部を介して前記本体からの温度測定要求を受信したときに前記赤外線センサを用いて調理鍋内部の温度を検知し、得られた温度データを前記送信部を介して前記本体に送信する制御部とを備えて成ることを特徴とするものである。
そして、前記制御手段は、前記第2の温度検知部からの温度データが正常に受信できなければ加熱を停止することを特徴とするものである。
また、前記制御手段は、前記第1の温度検知部により検知された温度データと前記第2の温度検知部により検知された温度データとを比較して、高い方の温度データを制御温度データとすることを特徴とするものである。
さらに、前記制御手段は、前記制御温度データが一定温度以上であれば、調理鍋が空焚き状態であると判断して加熱を停止することを特徴とするものである。
また、前記制御手段は、前記第1の温度検知部により検知された温度データと前記第2の温度検知部により検知された温度データとを比較して、その温度差が所定の運転時間以上継続して所定値以上であれば加熱を停止することを特徴とするものである。
また、前記制御手段は、前記加熱停止時に報知手段を用いてエラー報知することを特徴とするものである。
本願発明によれば、調理鍋の温度を天板を介して検知する第1の温度検知部と、調理鍋の上方から温度を検知する第2の温度検知部を備えて、第1の温度検知部の検知温度と第2の温度検知部の検知温度に基づき加熱制御すると共に、これらの検知温度が所定の条件を満たさない場合には加熱を停止するので、調理鍋の上方から温度をより精度良く検知できる第2の温度検知部の検知温度を用いて加熱制御を精度良く行うことができ、この第2の温度検知部の検知温度に異常が生じた場合にも第1の温度検知部の検知温度を用いて制御できると共に、これらの検知温度が所定の条件を満たさない場合には加熱を停止することにより、安全性の向上を図ることができる。
また、前記制御を揚げ物調理の制御に適用したことにより、揚げ物調理の場合には基本的に蓋をしないで調理を行うので、調理鍋の上方から温度を検知する第2の温度検知部により調理鍋内部の油温を正確に検知することができ、油温の最適制御が可能となる。
具体的には、本体と第2の温度検知部との間で温度測定要求や検知温度の送受信を行うので、第2の温度検知部の設置の自由度が向上する。
そして、第2の温度検知部からの温度データが正常に受信できなければ加熱を停止することにより、送受信エラーやセンサ故障等の際にも、異常加熱を確実に防止することができる。
また、第1の温度検知部により検知された温度データと第2の温度検知部により検知された温度データとを比較して、高い方の温度データを制御温度データとすることにより、基本的には天板を介さずに温度検知できる第2の温度検知部の検知温度の方が高くなるので、これを使用して精度良く加熱制御でき、調理鍋に蓋がされたり油の注ぎ足しがあって第2の温度検知部の検知温度が低下したような場合にも、第1の温度検知部の検知温度が使用されるので、不要な加熱停止を防ぐことができる。
さらに、前記制御温度データが一定温度以上であれば、調理鍋が空焚き状態であると判断して加熱を停止することにより、センサ故障や送受信エラー等の際や調理鍋に蓋がされた状態での空焚きも高い方の検知温度を使用した制御温度データで検知して加熱停止するので、調理鍋の損傷を確実に防ぐことができる。
また、第1の温度検知部により検知された温度データと第2の温度検知部により検知された温度データとを比較して、その温度差が所定の運転時間以上継続して所定値以上であれば加熱を停止することにより、回復不能で継続的な異常が生じた場合には確実に加熱停止できると共に、調理中の油の注ぎ足しや一時的な施蓋によって所定値以上の温度差が生じても、一時的であるので、加熱停止することなく調理を継続することができる。
また、上述したような加熱停止時には報知手段を用いてエラー報知するので、使用者はエラー発生による加熱停止であることを容易に認識することができる。
以下、本願発明に係る電磁調理器の一実施例となる組み込み式誘導加熱(IH)調理器を、各図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、組み込み式誘導加熱調理器の本体1の上面周囲に設けられた天板枠2には、セラミック製のトッププレート(天板)3が取り付けられており、天板枠2後部には本体1内への吸気口と排気口とを設けた通気部4が設けられている。この通気部4には、多数のパンチング孔を穿設した通気カバー4aが着脱自在に取付けられている。なお、ここで、天板枠2の前部とは、後述するシンク18に本体1が組み込まれ、使用者が使用するとき、使用者側の天板枠2の一側部であり、また後部とは前部の反対側、すなわち使用者から一番離れた側部である。
天板枠2の前部側には天板操作部5が設けられ、トッププレート3の前部側中央には表示部6が設けられている。本体1の前面左側には、内側に調理庫を有するロースタ部7が配置され、このロースタ部7は扉8を有している。一方、本体1の前面右側には、操作部9が配置されており、この操作部9には、誘導加熱部の出力設定部10、タイマー運転を行うためのタイマー設定部11、電源スイッチ12が設けられている。
前記表示部6は、トッププレート3下方に配置され、表示部6と対向するトッププレート部分は透明に形成され、使用者はトッププレート3を介して表示部6を見ることができるよう構成されている。
また、前記天板操作部5は、前面側の操作部9と同様な操作指示設定が可能となるよう構成されている。従って、天板操作部5は、従来、本体前面の操作部9しか存在しなかったため、操作を行う際、目線を移動させてかがみながら操作しなければならないという課題を解決し、本体上面のトッププレート3付近に集約することで、使用者は立ったままの姿勢で、調理鍋内の攪拌や火加減の調整などが行えるようになり、使い勝手を向上できるものである。
トッププレート3上の前部左右には、後述する2つの誘導加熱コイル部の位置が印刷により描かれた誘導加熱部13,14が形成され、後部中央には誘導加熱できないアルミ製鍋等のためのラジエントヒータの位置が印刷により描かれたヒータ加熱部15が形成されている。各誘導加熱部13,14の下には、トッププレート3上に載置された調理鍋を誘導加熱する誘導加熱コイル部が対応して配置され、またヒータ加熱部15の下には、トッププレート3上に載置した調理鍋をヒータ加熱するラジエントヒータが対応して配置されている。各誘導加熱部13,14の前側には、それらの出力を表示するLEDなどで形成された出力表示部16,17が設けられている。
上記本体1は、図3に示すように、一般家庭の台所に設置されているシンク18に設けられた凹所に、トッププレート3がシンク18の天板部18aに露出するように、またロースタ部7及び操作部9がシンク18の前面部18bから臨むように組み込まれる。それゆえに組み込み式と呼ばれているのである。なお、このシンク18の凹所には、ガスコンロなども置き換えて組み込めるように、大きさが統一されている。また、トッププレート3の上方に設けられた換気装置(図示せず)には、トッププレート3上に載置される調理鍋の上方から温度を検知する後述の第2の温度検知部が取り付けられている。
図1のA−A断面を示す図4において、トッププレート3の誘導加熱部13の直下には誘導加熱コイル部19が配置されている。また、その下方には、食品を出し入れするための前面開口を有するロースタ部7の調理庫20が設けられており、この調理庫20の底部20aには、扉8に着脱自在に連結された受け皿21が収納される。この調理庫20の上面20b外壁には、調理庫20内に収納された食品を加熱する平面ヒータから成る上ヒータ22が配置され、調理庫20の下部で受け皿21の上方には、調理庫20の後面20cから調理庫20内に突設させたシーズヒータから成る下ヒータ23が配置されている。また、受け皿21内には、下ヒータ23の上方に食品を載置するための平面部24aを有する食品載置台となる焼網24が載置され、この焼網24上に食品載置ネットとなるネット補助具25が着脱自在に載置される。
また、調理庫20には、その後面20cに開口20dが形成され、この開口20dと前記通気部4とが排気筒20eで連結されている。この排気筒20e内には、調理庫20側の開口20d近傍に配置された触媒用ヒータ20fと、この触媒用ヒータ20fの下流側に配置され、触媒用ヒータ20fによって加熱することで調理庫20内の食品から発生する煙や臭気を分解する脱煙触媒20gと、この脱煙触媒20gの下流側に配置され、調理庫20内の煙や臭気を前記触媒用ヒータ20f及び脱煙触媒20gを介して吸引し、通気部4から排気させる排気ファン20hが備えられている。
前記脱煙触媒20gは、プラチナ触媒(貴金属触媒)から構成され、触媒用ヒータ20fで加熱することで活性化し、有機成分を低温燃焼,すなわち酸化分解させることにより、通気部4から排気される煙や臭いを大幅に減少できるものである。このため、家庭のキッチンにおいて、組み込み式誘導加熱調理器専用の換気扇を使用していない場合、一般換気扇の吸引力が少ないために煙を十分に吸い込めず、キッチン全体に通気部4から排気される煙や臭気が拡散して壁面などが汚れるという課題を解決できるものである。特に、最近のキッチンは、オープンタイプが多く、キッチンに拡散した煙がリビングに流出することを抑制できるものである。
また、前記表示部6は、図2に示すように、天板枠2の近傍に1つの液晶表示素子で形成された第1表示部6aと、この第1表示部6aの後方に配置した第2表示部6bとを有している。図6の拡大図に示すように、第1表示部6aには、誘導加熱部13及び14での誘導加熱の様子を表示するものである。詳細には、中央に現在の加熱モード、すなわち加熱,湯沸し,保温,揚げ物調理,少量油での揚げ物調理を表示するモード表示部61と、モード表示部61の左右に各モード位置に対応させて三角印からなるモード指示部62,63とを有している。各モード指示部62,63は、現在の対応する誘導加熱部13,14の動作モードを三角印の点灯(他の三角印は消灯)により表示している。
また、第1表示部6aには、モード指示部62の左側上段にあって誘導加熱部13の現在の出力設定値、または揚げ物調理モードなら設定温度を表示する設定表示部64と、この設定表示部64の下段にあって誘導加熱部13のタイマー設定時の残り時間表示を行うタイマー時間表示部65と、モード指示部63の右側上段にあって誘導加熱部14の現在の出力設定値、または揚げ物調理モードなら設定温度を表示する設定表示部66と、この設定表示部66の下段にあって誘導加熱部14のタイマー設定時の残り時間表示を行うタイマー時間表示部67とを有している。
一方、第2表示部6bには、第1表示部6aに近傍する側にラジエントヒータ及びロースタ部7の各ヒータの駆動状態と設定出力を表示するヒータ設定表示部68とロースタ部7の自動調理メニュー表示部69とが配置されている。自動調理メニュー表示部69は、現在実行されているメニューを下方からLEDなどの点灯で、指示表示するよう構成されている。
図6は本実施例の組み込み式誘導加熱調理器本体1の制御ブロック図であり、誘導加熱制御部30は前述した誘導加熱コイル部19を有し、トッププレート3上に印刷した誘導加熱部13上に載置した調理鍋を誘導加熱し、誘導加熱制御部31は同じく図示しない誘導加熱コイル部を使用してトッププレート3上に印刷した誘導加熱部14上に載置した調理鍋を誘導加熱する。負荷検出部32は、各誘導加熱部13,14に載置された調理鍋が、誘導加熱できない例えばアルミ製鍋や土鍋などの場合や、フォークやナイフなど誤って載置したが加熱されたくない小物などを、各誘導加熱制御部30,31内を流れる電流によって検出し、加熱が不適切と判断したとき、後述する制御部を介して誘導加熱制御部30,31を駆動停止させる。
ラジエントヒータ33はヒータ加熱部15の下方に配置され、ロースタヒータ34はロースタ部7の上ヒータ22及び下ヒータ23を総称したものである。冷却ファン35は本体1内に配置され、通気部4から吸気して後述する制御部や誘導加熱コイル部などを冷却し、再び通気部4から排気させるものである。IHサーミスタ群36は前述のトッププレート3の下方で各誘導加熱コイル部上に配置されて本願発明の第1の温度検出部を構成し、ロースタサーミスタ37は調理庫20の側面外壁に取り付けられて調理庫20内の温度を検知し、基板サーミスタ群38は後述する制御部を載置したプリント基板上の温度や、誘導加熱制御部30,31に使用されるパワースイッチング素子やダイオードブリッジなどの温度を検知する。制御部39は、マイクロコンピュータ等から構成されて、天板操作部5や前面の操作部9からの指示、IHサーミスタ群36、ロースタサーミスタ37、基板サーミスタ群38からの情報を元に、誘導加熱制御部30,31やラジエントヒータ33、ロースタヒータ34、冷却ファン35等に駆動指示を出力して駆動制御する。さらに、この制御部39には、後述する第2の温度検知部に温度測定要求を送信する送信部28と、第2の温度検知部からの温度データを受信する受信部29とが接続されている。また、制御電源部40は商用電源から制御電源を形成して制御部39に供給する。
電源スイッチ12は、制御電源部40と商用電源との間に配置され、また触媒用ヒータ20f、排気ファン20h、誘導加熱制御部30,31、ラジエントヒータ33、ロースタヒータ34及び冷却ファン35は、電源スイッチ12と制御電源部40との間の電源ラインから分岐して、各部品に電源が供給されている。したがって、電源スイッチ12がオフされると、全ての電源がオフされる構成となっている。
図7は本実施例における第2の温度検知部の制御ブロック図であり、この第2の温度検知部41は、調理鍋内部の温度を上方から検知する赤外線センサ42と、本体1からの温度測定要求を受信する受信部43と、赤外線センサ42で検知した温度データを本体1に送信する送信部44と、受信部43を介して本体1からの温度測定要求を受信したときに赤外線センサ42を用いて調理鍋内部の温度を検知し、得られた温度データを送信部44を介して本体1に送信するマイクロコンピュータ等から成る制御部45とを備えている。このように、本体1と第2の温度検知部41との間で温度測定要求や検知温度の送受信を行うように構成したので、第2の温度検知部41の設置の自由度が向上する。
以上の構成における本願発明に係る動作を図8,図9に示すフローチャートに基づき以下に説明する。なお、図8は本実施例の組み込み式誘導加熱調理器本体1側の制御例を示すフローチャート、図9は本実施例の第2の温度検知部41側の制御例を示すフローチャートである。
本体1側の電源スイッチ12が投入されて図8に示す制御が開始されると、先ずステップS1にて操作部5,9からのキー入力有無のチェックを行う。ここで揚げ物キーが入力されるとステップS2からステップS3に進み、揚げ物コースを選択する。そして、スタートキーが入力されるとステップS4からステップS5に進み、誘導加熱コイル部19に通電を行い、本体1は運転を開始する。
次のステップS6では、制御部39を構成するマイクロコンピュータのメモリ内に設定されたエラー停止カウンタの初期化を行う。このエラー停止カウンタは、揚げ物運転において、上方の赤外線センサ42と天板3下のサーミスタ36の温度差が一定値以上あった場合、どちらかの温度データに問題があるとしてエラー停止を行うまでの遅延カウンタである。
揚げ物運転開始直後は、直前の調理器本体1使用状況により、上方の赤外線センサ42の検知温度と天板3下のサーミスタ36の検知温度に温度差が有ることが考えられる。
このため、エラー停止カウンタを設け、上方の赤外線センサ42と天板3下のサーミスタ36の温度差が一定値以内に入ると想定される運転時間以上継続して、上方の赤外線センサ42と天板3下のサーミスタ36の温度差が一定値以上あった場合にエラー停止を行うことにしている。本実施例では運転開始直後のエラー停止カウンタとして5分を設定している。
次のステップS7では送信部28から上方の第2の温度検知部41に温度測定要求を送信する。第2の温度検知部41側では、図9に示すようにステップS30,S31にて受信部43を介して温度測定要求を受け、ステップS32に進み、赤外線センサ42にて上方から調理鍋内部の温度測定を行う。そして、続くステップS33にて、得られた温度データを送信部44から調理器本体1に送信する。
調理器本体1側では、図8のステップS8にて上記第2の温度検知部41からの温度データを受信部29にて受信する。温度データが正常に受信できなければステップS9からステップS23に進み、表示部6にエラー表示を行い加熱運転を停止させる。これにより、送受信エラーやセンサ故障等の際にも、異常加熱を確実に防止することができる。また、使用者はエラー発生による加熱停止であることを容易に認識することができる。
温度データが正常に受信できればステップS9からステップS10に進み、天板3下のサーミスタ36による温度測定を行う。
次のステップS11では受信温度データとサーミスタ温度データの比較を行い、高い方の温度データを制御温度データとする。これにより、基本的には天板3を介さずに温度検知できる第2の温度検知部41の検知温度の方が高くなるので、これを使用して精度良く加熱制御でき、調理鍋に蓋がされたり油の注ぎ足しがあって第2の温度検知部41の検知温度が低下したような場合にも、天板3下のサーミスタ36の検知温度が使用されるので、不要な加熱停止を防ぐことができる。
続くステップS12では上記ステップS11にて決定した制御温度データにより鍋空焚きのチェックを行う。ステップS13で制御温度データが一定温度(本実施例では250℃)以上であれば、鍋が空焚き状態であると判断してステップS23に進み、表示部6にエラー表示を行い加熱運転を停止させる。これにより、センサ故障や送受信エラー等の際や調理鍋に蓋がされた状態での空焚きも高い方の検知温度を使用した制御温度データで検知して加熱停止するので、調理鍋の損傷を確実に防ぐことができる。また、この場合も、使用者はエラー発生による加熱停止であることを容易に認識することができる。
一方、制御温度データが一定温度(250℃)未満であれば、ステップS14に進み、揚げ物コースであるか否かの判定を行う。揚げ物コースであれば、ステップS15に進んで上記ステップS11にて決定した制御温度データにより揚げ物制御を行う。揚げ物調理の場合には基本的に蓋をしないで調理を行うので、調理鍋の上方から温度を検知する第2の温度検知部41により調理鍋内部の油温を正確に検知することができることにより、油温の最適制御が可能となる。
続くステップS16にて受信温度データとサーミスタ測定温度データを比較し、温度差が一定値(本実施例では20℃)未満であればステップS18,S19に進み、エラー停止カウンタが2分未満か否かを判断し、2分未満であればステップS20にてエラー停止カウンタを2分に設定する初期化を行う。
揚げ物運転開始後は、油を注ぎ足すことにより一時的に油の温度が低下することが考えられる。このため、油の温度が復帰すると想定される運転時間以上継続して上方の赤外線センサ42と天板3下のサーミスタ36の温度差が一定値以上あった場合にエラー停止を行うようにしている。本実施例では運転開始後のエラー停止カウンタとして2分を設定している。
一方、温度差が一定値(20℃)以上であれば、ステップS21にてエラー停止カウンタの減算を行う。運転開始から5分間継続して温度差が一定値以上であった場合、又は、運転途中から2分間継続して温度差が一定値以上であった場合、上方の赤外線センサ42のセンサ故障,センサ汚れ、又は天板3下のサーミスタ36の故障による異常状態と判断し、ステップS23に進み、表示部6にエラー表示を行い加熱運転を停止させる。これにより、回復不能で継続的な異常が生じた場合には確実に加熱停止できると共に、調理中の油の注ぎ足しや一時的な施蓋によって所定値以上の温度差が生じても、一時的であるので、加熱停止することなく調理を継続することができる。
以上、本願発明の一実施例について説明したが、本願発明は、上記の実施例の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上記実施例では、加熱停止と共に、エラー表示を行うようにしたが、加熱停止のみを行うようにしても、安全面での一定の効果が得られる。また、エラー報知としてエラー表示を行うようにしたが、ブザー音等の音によるエラー報知でも一定の効果が得られる。
本願発明に係わる電磁調理器の一実施例である組み込み式誘導加熱調理器本体の外観斜視図である。 図1の組み込み式誘導加熱調理器本体の上面図である。 上記組み込み式誘導加熱調理器本体を家庭のシンクに組み込んだ際の外観斜視図である。 図1中のA−A断面図である。 図1,図2中の表示部の拡大図である。 本実施例の組み込み式誘導加熱調理器本体の制御ブロック図である。 本実施例の第2の温度検知部の制御ブロック図である。 本実施例の組み込み式誘導加熱調理器本体側の制御例を示すフローチャートである。 本実施例の第2の温度検知部側の制御例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 本体
3 トッププレート
5 天板操作部
6 表示部
9 操作部
19 誘導加熱コイル部
28 送信部
29 受信部
30,31 誘導加熱制御部
36 IHサーミスタ群(第1の温度検知部)
39 制御部
41 第2の温度検知部
42 赤外線センサ
43 受信部
44 送信部
45 制御部

Claims (8)

  1. 天板上に載置された調理鍋を加熱する本体と、前記調理鍋の温度を天板を介して検知する第1の温度検知部と、前記調理鍋の上方から温度を検知する第2の温度検知部と、前記第1の温度検知部の検知温度と第2の温度検知部の検知温度に基づき加熱制御すると共に、これらの検知温度が所定の条件を満たさない場合には加熱を停止する制御手段とを備えたことを特徴とする電磁調理器。
  2. 前記制御を揚げ物調理の制御に適用したことを特徴とする請求項1に記載の電磁調理器。
  3. 前記本体は、前記第2の温度検知部に温度測定要求を送信する送信部と、前記第2の温度検知部からの温度データを受信する受信部とが前記制御手段に接続され、
    前記第2の温度検知部は、前記調理鍋内部の温度を上方から検知する赤外線センサと、前記本体からの温度測定要求を受信する受信部と、前記赤外線センサで検知した温度データを前記本体に送信する送信部と、前記受信部を介して前記本体からの温度測定要求を受信したときに前記赤外線センサを用いて調理鍋内部の温度を検知し、得られた温度データを前記送信部を介して前記本体に送信する制御部とを備えて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電磁調理器。
  4. 前記制御手段は、前記第2の温度検知部からの温度データが正常に受信できなければ加熱を停止することを特徴とする請求項3に記載の電磁調理器。
  5. 前記制御手段は、前記第1の温度検知部により検知された温度データと前記第2の温度検知部により検知された温度データとを比較して、高い方の温度データを制御温度データとすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電磁調理器。
  6. 前記制御手段は、前記制御温度データが一定温度以上であれば、調理鍋が空焚き状態であると判断して加熱を停止することを特徴とする請求項5に記載の電磁調理器。
  7. 前記制御手段は、前記第1の温度検知部により検知された温度データと前記第2の温度検知部により検知された温度データとを比較して、その温度差が所定の運転時間以上継続して所定値以上であれば加熱を停止することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の電磁調理器。
  8. 前記制御手段は、前記加熱停止時に報知手段を用いてエラー報知することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電磁調理器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008210533A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱調理器
JP2009059565A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Panasonic Corp 誘導加熱調理器
JP2011151034A (ja) * 2011-03-28 2011-08-04 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理器

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