JP2005257072A - 歯車伝動装置及び電子機器 - Google Patents

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貴之 里舘
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春彦 長谷川
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Abstract

【課題】 小形にできる歯車伝動装置を提供する。
【解決手段】 入力歯車4と、出力歯車3と、これら入力歯車4と出力歯車3とを伝動する1以上の中間歯車5〜10とを具備する。入力歯車4を含んで出力歯車3に回転を伝動する歯車列が、互いに噛合う円弧歯形歯車からなる歯車対5,6、歯車対7,8、歯車対9,10を有する。出力歯車3をインボリュート歯形歯車とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の歯車を用いて回転運動を減速し又は増速して伝える歯車伝動装置、及びこの歯車伝動装置を搭載して被動部材を歯車駆動装置により駆動する電子機器に関する。
従来、日付表示機能を有する時計で日車を回転させるのに、歯車列からなる歯車伝動装置を使用し、この伝動装置の各歯車を円弧歯形歯車で構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
又、時計分野以外の一般産業分野では、複数のインボリュート歯形歯車のみを噛合わせた歯車列からなる歯車伝動装置が多用されている。この他にも複数のサイクロイド歯形歯車のみを噛合わせた歯車列からなる歯車伝動装置も知られている。
特開平11−281772号公報(段落0002−0003)
特許文献1に代表される円弧歯形歯車のみを用いた歯車列からなる歯車伝動装置は、伝動される角度が一様ではないので、回転むらを生じ易い。これに対して、インボリュート歯形歯車のみを用いた歯車伝動装置では、互いに噛合う歯車対の中心間距離が多少ばらついても、角速度は変化せず正しい噛合いが可能であるので、回転むらを抑制可能である。
円弧歯形歯車とインボリュート歯形歯車とは噛合わすことができないので、これら異種の歯車を組合わせてなる歯車伝動装置は従来提案されていなかった。
又、時計分野以外の一般産業分野で多用されている歯車伝動装置に使用されているインボリュート歯形歯車のモジュールは、現状では最小で0.1mm、通常1.5 mm〜6.0mmと円弧歯形歯車に比較して遥かに大きいので、インボリュート歯形歯車は径が大きい。しかも、インボリュート歯形歯車のみからなる歯車伝動装置での歯数比は円弧歯形歯車に比較して小さい。
このようにインボリュート歯形歯車のモジュールが大きいことと相俟って、最小歯数を少なくすることには、ホブ加工時のアンダーカット限界や効率の低下等があるので、インボリュート歯形歯車の最小歯数は一般に14枚とされている。この点からもインボリュート歯形歯車は径が大きい。しかも、歯数比が小さいので、歯車伝動装置の増減速比を高くする上で不利である。これにより、所定の増減速比を得るには、インボリュート歯形歯車をより多く用いなければならない。
したがって、インボリュート歯形歯車のみを用いた歯車伝動装置は、小形に構成することが困難であって、この歯車伝動装置を搭載する機器の小形化を妨げる因子の1つとなっている。
又、以上のような事情は、各歯車をサイクロイド歯形歯車とした歯車伝動装置でも同様である。
本発明の目的は、小形にできる歯車伝動装置及び電子機器を提供することにある。
本発明に係る歯車伝動装置は、前記課題を解決するために、入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備し、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列が互いに噛合う1以上の円弧歯形歯車の歯車対とインボリュート歯形歯車とを有している。
本発明及び以下の各発明で、入力歯車とは動力機構例えばモータによって回転される駆動歯車と噛合って回転運動を与えられる歯車を指し、出力歯車とは回転運動を最終的に受ける被動部材が有する歯車と噛合う歯車を指す。更に、本発明及び以下の各発明で、中間歯車とは、入力歯車と出力歯車との間に配置されてこれらを連動させる歯車を指すとともに、歯車対とは互いに噛合っている一対の歯車を指している。又、本発明及び以下の各発明で、円弧歯形歯車とは円弧歯形(サイクロイド歯形を円弧と直線で近似した歯形)で作られた歯を有する歯車を指し、インボリュート歯形歯車とはインボリュート歯形で作られた歯を有する歯車を指している。又、サイクロイド歯形歯車とはサイクロイド歯形で作られた歯を有する歯車を指している。又、本発明及び以下の各発明の歯車伝動装置は、減速用、或いは増速用として使用できる。又、本発明及び以下の各発明で、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列は、互いに噛合うインボリュート歯形歯車からなる歯車対を一部に有していてもよく、互いに噛み合うサイクロイド歯形歯車からなる歯車対を一部に有していてもよく、インボリュート歯形歯車からなる歯車対とサイクロイド歯形歯車からなる歯車対との双方を一部に有していてもよい。
本発明に係る歯車伝動装置では、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列が円弧歯形歯車の歯車対とインボリュート歯形歯車とを備えている。円弧歯形歯車の形状精度は必要とされるが、幾何学的精度は緩和できるため、円弧歯形歯車のモジュールはインボリュート歯形歯車のモジュールより格段に小さくすることが可能である。このため、同じ歯数では、インボリュート歯形歯車より円弧歯形歯車の径を小さくすることができる。これにより、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。加えて、円弧歯形歯車は歯車列での歯数比を大きく確保できるので、小歯数の円弧歯形歯車を用いて所望の減速比又は増速比を得ることができる。このため、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。
又、本発明に係る歯車伝動装置は、前記課題を解決するために、入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備し、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列が互いに噛合う1以上の円弧歯形歯車の歯車対とサイクロイド歯形歯車とを有している。
本発明の歯車伝動装置では、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列が円弧歯形歯車の歯車対とサイクロイド歯形歯車とを備えている。円弧歯形歯車の形状精度は必要とされるが、幾何学的精度は緩和できるため、円弧歯形歯車のモジュールはサイクロイド歯形歯車のモジュールより格段に小さくすることが可能である。このため、同じ歯数では、サイクロイド歯形歯車より円弧歯形歯車の径を小さくすることができる。これにより、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。加えて、円弧歯形歯車は歯車列での歯数比を大きく確保できるので、小歯数の円弧歯形歯車を用いて所望の減速比又は増速比を得ることができる。このため、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。
又、本発明に係る歯車伝動装置は、前記課題を解決するために、入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備し、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列の一部の歯車を互いに噛合う円弧歯形歯車の歯車対とし、それ以外の歯車及び出力歯車をインボリュート歯形歯車としている。
本発明の歯車伝動装置では、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列の一部の歯車が円弧歯形歯車の歯車対からなる。既述のように円弧歯形歯車の形状精度は必要とされるが、幾何学的精度は緩和できるため、円弧歯形歯車のモジュールはインボリュート歯形歯車のモジュールより格段に小さくすることが可能である。このため、同じ歯数では、インボリュート歯形歯車より円弧歯形歯車の径を小さくすることができる。これにより、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。加えて、円弧歯形歯車は歯車列での歯数比を大きく確保できるので、小歯数の円弧歯形歯車を用いて所望の減速比又は増速比を得ることができる。このため、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。
更に、本発明では、前記歯車列により回転される出力歯車がインボリュート歯形歯車であるので、この出力歯車を被動部材が有したインボリュート歯形歯車からなる被動歯車に噛合わせて、本発明の歯車伝動装置を使用できる。そして、この出力段でのインボリュート歯形歯車同士の噛合わせによって、出力歯車以前の歯車列が少なくとも一部に有した円弧歯形歯車からなる歯車対に起因する回転むらを抑制できる。
又、本発明に係る歯車伝動装置は、前記課題を解決するために、入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備し、入力歯車を含んで前記出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列の一部の歯車を互いに噛合う円弧歯形歯車からなる1以上の歯車対とし、それ以外の歯車及び出力歯車をサイクロイド歯形歯車としている。
本発明の歯車伝動装置では、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列の一部の歯車が円弧歯形歯車の歯車対からなる。既述のように円弧歯形歯車の形状精度は必要とされるが、幾何学的精度は緩和できるため、円弧歯形歯車のモジュールはサイクロイド歯形歯車のモジュールより格段に小さくすることが可能である。このため、同じ歯数では、サイクロイド歯形歯車より円弧歯形歯車の径を小さくすることができる。これにより、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。加えて、円弧歯形歯車は歯車列での歯数比を大きく確保できるので、小歯数の円弧歯形歯車を用いて所望の減速比又は増速比を得ることができる。このため、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。
更に、本発明では、前記歯車列により回転される出力歯車がサイクロイド歯形歯車であるので、この出力歯車を被動部材が有したサイクロイド歯形歯車からなる被動歯車に噛合わせて、本発明の歯車伝動装置を使用できる。そして、この出力段でのサイクロイド歯形歯車同士の噛合わせによって、出力歯車以前の歯車列が少なくとも一部に有した円弧歯形歯車からなる歯車対に起因する回転むらを抑制できる。
又、本発明に係る歯車伝動装置は、前記課題を解決するために、入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備し、入力歯車を含んで前記出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列が互いに噛合う円弧歯形歯車からなる1以上の歯車対を有し、前記出力歯車をインボリュート歯形歯車としている。
本発明の歯車伝動装置では、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列の1以上の歯車対が円弧歯形歯車で形成されている。既述のように円弧歯形歯車の形状精度は必要とされるが、幾何学的精度は緩和できるため、円弧歯形歯車のモジュールはインボリュート歯形歯車のモジュールより格段に小さくすることが可能である。このため、同じ歯数では、インボリュート歯形歯車より円弧歯形歯車の径を小さくすることができる。これにより、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。加えて、円弧歯形歯車は歯車列での歯数比を大きく確保できるので、小歯数の円弧歯形歯車を用いて減速比又は増速比を得ることができる。このため、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。
更に、本発明では、前記歯車列により回転される出力歯車がインボリュート歯形歯車であるので、この出力歯車を被動部材が有したインボリュート歯形歯車からなる被動歯車に噛合わせて、本発明の歯車伝動装置を使用できる。そして、この出力段でのインボリュート歯形歯車同士の噛合わせによって、出力歯車以前の歯車列が少なくとも一部に有した円弧歯形歯車からなる歯車対に起因する回転むらを抑制できる。
又、本発明に係る歯車伝動装置は、前記課題を解決するために、入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備し、前記入力歯車を含んで前記出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列が互いに噛合う円弧歯形歯車からなる1以上の歯車対を有し、前記出力歯車をサイクロイド歯形歯車としている。
本発明の歯車伝動装置では、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列の1以上の歯車対が円弧歯形歯車で形成されている。既述のように円弧歯形歯車の形状精度は必要とされるが、幾何学的精度は緩和できるため、円弧歯形歯車のモジュールはサイクロイド歯形歯車のモジュールより格段に小さくすることが可能である。このため、同じ歯数では、サイクロイド歯形歯車より円弧歯形歯車の径を小さくすることができる。これにより、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。加えて、円弧歯形歯車は歯車列での歯数比を大きく確保できるので、小歯数の円弧歯形歯車を用いて減速比又は増速比を得ることができる。このため、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。
更に、本発明では、前記歯車列により回転される出力歯車がサイクロイド歯形歯車であるので、この出力歯車を被動部材が有したサイクロイド歯形歯車からなる被動歯車に噛合わせて、本発明の歯車伝動装置を使用できる。そして、この出力段でのサイクロイド歯形歯車同士の噛合わせによって、出力歯車以前の歯車列が少なくとも一部に有した円弧歯形歯車からなる歯車対に起因する回転むらを抑制できる。
又、本発明に係る歯車伝動装置の好ましい形態として、前記出力歯車以外の歯車の全てを円弧歯形歯車とするとよい。この構成により、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列を更に小形にできる。
又、本発明に係る歯車伝動装置の好ましい形態として、インボリュート歯形歯車又はサイクロイド歯形歯車が歯車対をなす円弧歯形歯車の一方とともに回転されるように、インボリュート歯形歯車又はサイクロイド歯形歯車を一方の円弧歯形歯車と同軸上に配設するとよい。この構成により、円弧歯車の歯車対に、インボリュート歯形歯車又はサイクロイド歯形歯車を組合せた歯車伝動装置とできるので、この伝動装置を小形にできる。
又、本発明に係る歯車伝動装置の好ましい形態として、歯車列の最終歯車が円弧歯形歯車からなり、この最終歯車とともに回転される出力歯車を最終歯車と一体として同軸上に配置するとよい。この構成により、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列の最終歯車と出力歯車とを、一体成形により作ることができるので、コストを低減できる。
又、本発明に係る歯車伝動装置の好ましい形態として、歯車列の最終歯車が円弧歯形歯車からなり、この最終歯車とともに回転される出力歯車と最終歯車とを、別々に成形して同軸上に配置するとよい。この構成により、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列の最終歯車に対して任意モジュールの出力歯車を組合わせることが可能であるので、出力歯車が噛合わされる各種の被動部材のインボリュート歯形歯車又はサイクロイド歯形歯車に対して、前記歯車列を共有できる。
又、本発明の好ましい形態として、歯車列の最終歯車が円弧歯形歯車からなり、この最終歯車とともに回転される出力歯車と、最終歯車と、これらの歯車を支持する軸とを一体にするとよい。この構成により、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列の最終歯車と出力歯車とこれらの歯車を支持する軸とを、一体成形により作ることができるので、コストを低減できる。
又、本発明に係る電子機器は、前記課題を解決するために、被動歯車を有した被動部材と、この被動部材を駆動する上記いずれかの歯車伝達装置と、を具備している。本発明では、上記いずれかの歯車伝達装置を備えているから、この歯車伝達装置の小形化に応じて電子機器の小形化が可能である。
本発明によれば、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列が円弧歯形歯車の歯車対とインボリュート歯形歯車又はサイクロイド歯形歯車を備えているので、小形な歯車伝動装置を提供できる。
又、本発明によれば、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列の一部の歯車が円弧歯形歯車の歯車対からなるので、小形な歯車伝動装置を提供できる。
又、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列の少なくとも一部の歯車対が円弧歯形歯車で形成されているので、小形な歯車伝動装置を提供できる。
又、本発明によれば、出力歯車以外の歯車の全てを円弧歯形歯車とすることにより、更に小形な歯車伝動装置を提供できる。
又、本発明によれば、歯車列の最終歯車とこれと同軸上に配置される出力歯車とを一体にしたことにより、コストの低減が可能な歯車伝動装置を提供できる。
又、本発明によれば、歯車列の最終歯車と出力歯車とを別々に成形して同軸上に配置したことにより、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列を、出力歯車が噛合わされる各種の被動部材のインボリュート歯形歯車又はサイクロイド歯形歯車からなる被動歯車に対して共有可能な歯車伝動装置を提供できる。
又、本発明によれば、歯車列の最終歯車とこれと同軸上に配置される出力歯車と、これらの歯車を支持する軸とを一体にしたことにより、コストの低減が可能な歯車伝動装置を提供できる。
又、本発明によれば、入力歯車を含んで出力歯車に回転を伝動する歯車列が円弧歯形歯車の歯車対を有して小形にできる歯車伝達装置を備えているから、小形化が可能な電子機器を提供できる。
図1〜図6を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1及び図2中符号1で示す歯車伝動装置は、出力歯車3と、入力歯車4と、1以上例えば複数具体的には3段減速をして入力歯車4と出力歯車3とを伝動する第1〜第6の中間歯車5〜10とを具備している。
図1に示すように入力歯車4は駆動部例えばモータ11の回転軸11aに取付けられた駆動歯車2に噛合わされる。モータ11には、超音波モータやステップモータ等の電気モータ、エアーモータ、油圧モータ等、各種のモータを使用できる。
図2に示すように出力歯車3及び中間歯車5〜10は、例えばプレート状をなす第1、第2の支持部材12、13間に配置されている。すなわち、相対向して設けられた支持部材12、13にわたって第1の軸14〜第4の軸17が互いに平行に固定されている。第1の軸14には、入力歯車4と第1の中間歯車5とが回転自在に支持されている。これにより同軸上に配置された入力歯車4と第1の中間歯車5とは一緒に回転する。これら入力歯車4と第1の中間歯車5とは一体となって第1の歯車ユニット18を形成している。入力歯車4は、駆動歯車2及び第1の中間歯車5よりも大径であって、駆動歯車2に噛合わされている。
第2の軸15には、第2の中間歯車6と第3の中間歯車7とが回転自在に支持されている。これにより同軸上に配置された第2、第3の中間歯車6、7は一緒に回転する。これら第2、第3の中間歯車6、7は一体となって第2の歯車ユニット19を形成している。第2の中間歯車6は、第1の中間歯車5及び第3の中間歯車7よりも大径であって、第1の中間歯車5に噛合わされている。
第3の軸16には、第4の中間歯車8と第5の中間歯車9とが回転自在に支持されている。これにより同軸上に配置された第4、第5の中間歯車8、9は一緒に回転する。これら第4、第5の中間歯車8、9は一体となって第3の歯車ユニット20を形成している。第4の中間歯車8は、第3の中間歯車7及び第5の中間歯車9よりも大径であって、第3の中間歯車7に噛合わされている。
第4の軸17には、第6の中間歯車10と出力歯車3とが回転自在に支持されている。これにより同軸上に配置された第6の中間歯車10と出力歯車3は一緒に回転する。これら第6の中間歯車10と出力歯車3は一体となって第4の歯車ユニット21を形成している。第6の中間歯車10は、第5の中間歯車9及び出力歯車3よりも大径であって、第5の中間歯車9に噛合わされている。
第1、第2の歯車ユニット18、19と第3、第4の歯車ユニット20、21とは、図1において互いに上下逆向きの姿勢で並べられている。これにより、各歯車ユニット18〜21をいずれも同じ向きの姿勢で並べる場合に比較して、図1中寸法Hで示す歯車伝動装置1の厚みの増加を抑制できる。各歯車ユニット18〜21は硬質合成樹脂や軽金属の一体成形品からなる。各歯車ユニット18〜21を一体成形品とすることは、夫々のユニットが有する大歯車(入力歯車4、及び中間歯車6、8、10)と小歯車(中間歯車5、7、9、及び出力歯車3)とを成形する手間及びこれら大歯車と小歯車とを連結する手間を要しないので、コストを低減できる点で好ましい。
入力歯車4及び第1〜第6の中間歯車5〜10は、モータ11によって回転される駆動歯車2の回転を出力歯車3に減速して伝動する歯車列を形成している。この歯車列は、入力歯車4と一体に回転する第1の中間歯車5とこれに噛合う第2の中間歯車6とからなる第1の歯車対、中間歯車6と一体に回転する第3の中間歯車7とこれに噛合う第4の中間歯車8とからなる第2の歯車対、及び中間歯車8と一体に回転する第5の中間歯車9とこれに噛合う第6の中間歯車10とからなる第3の歯車対を有している。又、入力歯車4とこれに噛合わされた駆動歯車2も歯車対をなしている。なお、この駆動歯車2を含めて前記歯車列とすることもできる。
図3、図4(A)〜(C)、及び図5(C)等で代表して示すように前記歯車列をなす歯車4〜10、及びこの歯車列を駆動する駆動歯車2は、いずれも円弧歯形歯車からなる。円弧歯形歯車は、サイクロイド歯形を円弧と直線で近似した形状の歯形で作られた歯を有する歯車である。円弧歯形歯車は、一般に多用されているインボリュート歯形歯車に比較して次の特徴がある。モジュールが0.06 mm〜0.2mmと非常に小さく、これに関連して歯数が少なく最小歯数は現在の技術では6枚である。これにより、歯車対での歯数比(減速比又は増速比)が最高10:1と大きい。更に、回転速度は低速に適しており、回転運動及びトルクの伝達に適している。その上、円弧歯形は単一の円弧と直線から成り立っているので、歯形検査のための標準を容易に得ることができる。
前記歯車列によって回転が伝動される出力歯車3は図5(A)に示すようにインボリュート歯形歯車からなる。図1及び図2に示すように出力歯車3には、被動部材25が有した被動歯車26と噛合わされる。被動歯車26は図6に示すようにインボリュート歯形歯車からなる。図1に示すように被動部材25は、一対の軸部25aを有していて、これらの軸部25aを例えば前記第1の支持部材12とこれに対応して配置された第3の支持部材27の夫々に設けた軸受孔12a、27aに回転自在に嵌入して設けられている。
前記歯車伝動装置1は、モータ11の回転を減速して出力歯車3に伝動する。この場合、モータ11の回転軸11aの回転は、まず、入力側の歯車対2、4で減速され、次に第1の歯車対5、6で減速され、更に第2の歯車対7、8で減速されてから、出力側の第3の歯車対9、10で減速される。こうして減速回転された第6の中間歯車(最終歯車)10とともに出力歯車3が回転されるので、この出力歯車3と被動歯車26との噛合いを介して被動部材25が従動回転される。
このように動作する歯車伝動装置1は、以上のように入力歯車4を含んで出力歯車3に回転を伝動する歯車列が有する全ての歯車対が円弧歯形歯車を用いて形成されている。既述のように円弧歯形歯車のモジュールはインボリュート歯形歯車のモジュールより格段に小さいので、同じ歯数では、インボリュート歯形歯車より円弧歯形歯車の径が小さい。このため、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。加えて、既述のように円弧歯形歯車は歯車列での歯数比を大きく確保できるので、小歯数の円弧歯形歯車で所定の減速比を得ることが可能であり、これにより、円弧歯形歯車の歯車対を含んだ歯車列を小形にできる。しかも、既述のように円弧歯形歯車は歯数比が大きいので、第1実施形態のように出力歯車3以外の全ての歯車を円弧歯形歯車とした構成では、第1〜第3の各歯車対及びこの前段の入力歯車対の夫々において大きな減速比を得ることができる。このため、出力歯車3に回転を伝動する歯車列を小形に構成できる。更に、所定の減速比を得るために必要とする歯車の数を削減可能である。これにより、第1実施形態の歯車伝動装置1の配置スペースを小さくできる。したがって、この歯車伝動装置1が搭載される小形機器の更なる小形化を促進することが可能である。
ちなみに、モータ11の回転軸11a及び第1の軸14〜第4の軸第17が図2に示すように直線上に並べて配置された構成で、かつ、歯車の使用個数及び各歯車の歯数が同じ(減速比が同じ)で、以下のように歯形及びモジュールを違えた歯車伝動装置の比較を次に述べる。各円弧歯形歯車のモジュールを最小の0.06mmとした条件での歯車伝動装置1の全長Lに対して、全ての歯車を最小モジュール0.1mmのインボリュート歯形歯車で構成した条件での歯車伝動装置の全長は1.67Lであった。つまり、後者の歯車伝動装置に比較して第1実施形態の歯車伝動装置1は小形に構成できた。したがって、同じ減速比を得る場合に、使用する歯車の数を削減することも可能であり、この場合には、更に歯車伝動装置1を小形に構成できる。
更に、前記歯車伝動装置1は、その出力段をなす出力歯車3がインボリュート歯形歯車である。このため、出力歯車3を被動部材25が有したインボリュート歯形歯車からなる被動歯車26に噛合わせて、歯車伝動装置1を使用できる。すなわち、インボリュート歯形歯車からなる出力歯車3を有した歯車伝動装置1は、一般的に多用されているインボリュート歯形歯車に対する伝動装置として適用できるので、円弧歯形歯車を有しているにも拘らず、汎用性を確保できる。
しかも、前記出力段では、インボリュート歯形歯車同士の噛合わせによって回転を伝動する。インボリュート歯形歯車同士での伝動では、これら歯車の中心間距離に多少ばらつきがあっても、同じ角度で回転を正しく伝動ができる。このため、出力歯車3より前段に配置された円弧歯形歯車からなる歯車対に起因する回転むらを、前記出力段での噛合いによって抑制できる。
図7は本発明の第2実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成については、同一符号を付してその説明を省略し、以下第1実施形態とは異なる構成を説明する。
第2実施形態では、第4の歯車ユニット21が、出力歯車(小歯車)3とこれとともに回転する第6の中間歯車(大歯車)10とが一体であるだけではなく、これらを支持して出力歯車3及び第6の中間歯車10から突出する第4の軸17も、出力歯車3及び第6の中間歯車10と一体に設けられている。この第4の歯車ユニット21は、第1の支持部材12の軸受孔12aと第3の支持部材27の軸受孔27aとに、第4の軸17を夫々回転自在に嵌入させて取付けられている。なお、軸受孔12a、27aに軸受を取付けて、この軸受に出力歯車3及び第6の中間歯車10を支持した第4の軸17を夫々支持させることによって、第4の歯車ユニット21を回転自在に取付けてもよい。又、この第4の歯車ユニット21と同様に同軸上に大歯車と小歯車とに軸を一体に成形した歯車ユニットの構成は、図7に示されない第1〜第3の歯車ユニットにも適用されている。
以上説明した点以外の構成は、図7に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。したがって、この第2実施形態でも本発明の課題を解決できる。しかも、第4の歯車ユニット21で代表したように、回転自在な第4の軸17と大歯車である第6の中間歯車及び小歯車である出力歯車3とを一体成形したので、これらを個別に成形する手間及び歯車ユニットを組立てる手間を要しない。このため、コストをより低減できる点で好ましい。
図8は本発明の第3実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成については、同一符号を付してその説明を省略し、以下第1実施形態とは異なる構成を説明する。
第3実施形態では、第4の歯車ユニット21の出力歯車(小歯車)3と、これとともに回転する第6の中間歯車(大歯車)10とが別体であって、これら2部材を組立てて第4の歯車ユニット21が形成されている。このために、中間歯車10は、その中央部片面から一体に突出して第4の軸(図示しないが第1図及び第2図中符号17参照)に回転自在に支持される筒部28を有している。この筒部28の外周に出力歯車3が嵌着されている。又、この第4の歯車ユニット21の構成は、図示されない第1〜第3の歯車ユニットにも適用されている。
なお、以上の構成に代えて、第4の軸(図示しないが第1図及び第2図中符号17参照)に回転自在に支持される筒部28を、出力歯車3の中央部片面から一体に突設し、この筒部28の外周に出力歯車3とは別に成形された第6の中間歯車(大歯車)10を嵌着することもできる。又、いずれの例にあっても、筒部28を軸部に代えるとともにこの軸部の両端中央部から第4の軸17を一体に突設することもできる。この場合、第4の歯車ユニット21は、第1、第3の支持部材12、27の軸受孔12a、27aに第4の軸17を直接又は軸受を介して回転自在に取付けられる。
以上説明した点以外の構成は、図8に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。したがって、この第3実施形態でも本発明の課題を解決できる。しかも、第4の歯車ユニット21で代表したように、出力歯車3と、これに回転を伝動する歯車列の最終歯車である第6の中間歯車10とは、別々に成形して同軸上に配置されている。このため、前記歯車列を、出力歯車3が噛合わされる各種の被動部材25(図2参照)のインボリュート歯形歯車からなる被動歯車26(図2参照)に対して共有できる点で好ましい。
図9及び図10は本発明の第4実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成については、同一符号を付してその説明を省略し、以下第1実施形態とは異なる構成を説明する。
図9及び図10中符号51はカメラモジュールを示している。このカメラモジュール51は、電子機器、例えば携帯型電子機器、具体的にはカード形デジタルカメラやカメラ付き携帯電話等の電子機器52(図10参照)が有した図示しないボディ内のプリント基板上に実装される。カメラモジュール51は、ケーシング53に、鏡筒54と、駆動装置55と、回路ブロック56と、検知部57と、撮像素子58等を取付けて形成されている。
ケーシング53は、歯車伝動装置1の第1の支持部材12にカバー61を連結してなる。ベースとして機能する第1の支持部材12の一部には開口12bが開けられている。カバー61は第1の支持部材12の一面を覆っていて、その一部に採光孔61aが開けられている。開口12bと採光孔61aとはケーシング53の厚み方向に対応して設けられている。
ケーシング53には、採光孔61aの周りに位置して被動部材例えばレンズ駆動部として機能する被動軸62と、少なくとも一本のガイド軸63とが設けられている。被動軸62の両端部は第1の支持部材12とカバー61とに回転自在に嵌合して支持されている。ガイド軸63の両端部は第1の支持部材12とカバー61とに回転自在に嵌合して固定されている。被動軸62とガイド軸63は平行である。
被動軸62は、その軸に例えば一体に成形された被動歯車26を有している。この被動歯車26はサイクロイド歯形歯車からなる。更に、被動軸62の被動歯車26からカバー61側の軸部分は送りねじ部62aに形成されている。
第1の支持部材12の裏面には回路基板65が取付けられている。この回路基板65の開口12bを塞いだ部分に撮像素子58が実装されている。撮像素子58にはCCD又はCMOSなどの半導体ディバイスが用いられている。回路基板65には図10に示した制御部101、モータドライバ102、及び信号処理部103等が実装されている。
図9に示すように鏡筒54はレンズホルダ71の円筒部に複数のレンズ72を内蔵して形成されている。レンズホルダ71の円筒部の外周には、複数例えば一対の凸部74,75が一体に張り出している。一方の凸部74には、これを厚み方向に貫通するねじ孔74aが開けられている。他方の凸部75には、これを厚み方向に貫通する孔75aが開けられている。
ねじ孔74aにはこれに送りねじ部62aを螺合させて被動軸62が貫通されている。孔75aにはガイド軸63が挿通している。このガイド軸63の軸方向に沿って凸部75は摺動自在である。そのため、鏡筒54は、被動軸62とガイド軸63とにわたって支持された状態でケーシング53に内蔵されていて、撮像素子58と採光孔61aとの間に配置されている。この鏡筒54は、被動軸62の回転に伴う送りねじ部62aとねじ孔74aとの噛み合いに応じて、被動軸62とガイド軸63との軸線が延びる方向に沿って、言い換えれば、鏡筒54の光軸Pが伸びる方向に沿って移動される。この移動により、光軸P上に配置されたレンズ72の位置を変えて、撮像素子58に対する合焦動作がなされる。
駆動装置55は、本実施形態では被動軸62を介して鏡筒54を駆動するものであって、例えばケーシング53に内蔵された駆動部としての電気式のモータ11と、これに連結された歯車伝動装置1とを備えている。なお、この駆動装置55と被動軸62とはレンズ駆動装置を形成している。
アクチュエータとして機能するモータ11には、好ましくはステッピングモータを用いることができる。このモータ11は第1の支持部材12に固定されたモータ支持部材59上に連結されている。歯車伝動装置1の構成は第1実施形態と同じである。この歯車伝動装置1の最終の歯車である出力歯車3は、サイクロイド歯形歯車からなり、被動軸62の被動歯車26に噛み合わされている。
図10に示すように回路ブロック56は、制御部101、モータドライバ102、信号処理部103等を備えている。制御部101は、CPU及びメモリなどを有している、撮像素子58の動作を制御すること等を含むカメラモジュール51全般の制御を担う。モータドライバ102は、駆動装置55のモータ11を駆動する場合に、このモータ11に必要な数の駆動パルスを印加する。信号処理部103は、撮像素子58から出力された映像信号を処理して、制御部101に供給する。なお、図10に示す検知部57は、鏡筒54を移動制御する場合に、その移動開始の位置、つまり、原点位置を例えば光学的に検出する。又、図10中符号105は電子機器52の外装に露出して設けられた表示部を示している。この表示部105は、LCD等からなり、撮像素子58が撮像した画像情報が前記メモリに記憶された各種の情報などを表示する。
この第4実施形態の電子機器52は電子カメラとして機能するものであって、それが備えるカメラモジュール51は、第1実施形態で説明した歯車伝動装置1を有しているので、この第4実施形態においても本発明の課題を解決することができる。このため、歯車伝動装置1の小形化に応じてカメラモジュール51の小形化が可能である。ひいては、電子機器52のボディ内へのカメラモジュール51の実装スペースの減少に応じて、電子機器52の小形化を図ることが可能であり、小形化をしない場合には前記ボディ内への部品実装密度を向上させることが可能である。
なお、第4実施形態では、レンズ72をオートフォーカスのために用いたが、このフォーカス用レンズとは別にズーム用レンズが内蔵された第2の鏡筒を備えて、このズーム用鏡筒を、被動軸62とは別に設けたズーム用の被動軸とガイド軸63とにわたって前記と同様に支持させた構成では、歯車伝動装置1を有したズーム用駆動装置によって、ズーム用の被動軸の回転に伴って第2の鏡筒を光軸が延びる方向に動かして、ズーミング動作を行わせることも可能である。同様に、歯車伝動装置1を有したアイリス用駆動装置によって、アイリスを駆動して絞り調節を行わせることも可能であり、或いは歯車伝動装置1を有した他の駆動装置によって他の光学部品を駆動することもできる。
第4実施形態で説明した電子カメラの他に、本発明を適用可能な電子機器として、被動部材として例えば針を有する電子時計(置時計、壁掛け時計、携帯時計など)、被動部材として例えば測定針を有する電子式計測器、被動部材としてステッピングモータの動力で紙送りする機構等を有するプリンタ及び印刷機、被動部材として例えば回転させるカッターなどの工具を有する工作機械、関節を被動部材としたロボット、X−Yステージなどの移動装置、磁気ディスクや光ディスク等のディスクを駆動する記憶装置などを挙げることができる。
又、第4実施形態の出力歯車3には、インボリュート歯形歯車を用いても良い。
なお、本発明は前記各実施形態には制約されない。例えば、駆動歯車2及び入力歯車4の内、少なくとも入力歯車4を含んで出力歯車3に回転を伝動する歯車列が、複数の歯車対を有する構成では、その内の少なくとも1つの歯車対を円弧歯形歯車で形成してもよい。この場合、入力歯車対をなす入力歯車4とこれに噛合う駆動歯車2とをインボリュート歯形歯車又はサイクロイド歯形歯車とすることも可能である。特に、駆動部として用いる市販の駆動機構の駆動歯車にはインボリュート歯形歯車が一般に多用されているので、入力歯車4をインボリュート歯形歯車とすることは、市販の駆動機構(駆動部)を使用できる点で好ましい。
又、本発明で円弧歯形歯車で形成する歯車対の数は、減速比(又は増速比)及び小形機器への配置スペース等に応じて設定すればよい。又、駆動歯車2及び入力歯車4の内の少なくとも入力歯車4を含んで出力歯車3に回転を伝動する歯車列が有する歯車対の数は少なくとも1つあればよい。したがって歯車対が1つだけの構成では、この歯車対は円弧歯形歯車からなる駆動歯車2と入力歯車4により形成される。
又、本発明は、歯車伝動装置の歯車列が有した円弧歯形歯車の歯車対以外のすべての中間歯車を、円弧歯形歯車、インボリュート歯形歯車、サイクロイド歯形歯車の内の2種以上の歯車を選択して、被動歯車の駆動に適した任意の組み合わせにして実施することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る歯車伝動装置を示す断面図。 図1の歯車伝動装置の歯車列を示す平面図。 図1の歯車伝動装置に対する駆動歯車を示す平面図。 (A)は図1の歯車伝動装置が備える歯車ユニットを示す平面図。(B)は図4(A)の歯車ユニットを示す断面図。(C)は図4(A)の歯車ユニットを示す下面図。 (A)は図1の歯車伝動装置が備える最終段の歯車ユニットを示す平面図。(B)は図5(A)の歯車ユニットを示す断面図。(C)は図5(A)の歯車ユニットを示す下面図。 図1の歯車伝動装置によって回転運動が伝動される被動歯車を示す平面図。 本発明の第2実施形態に係る歯車伝動装置が備える最終段の歯車ユニットを示す断面図。 本発明の第3実施形態に係る歯車伝動装置が備える最終段の歯車ユニットを示す断面図。 本発明の第4実施形態に係るカメラモジュールの構成を示す断面図。 図9のカメラモジュールを備えた電子カメラの構成を示すブロック図。
符号の説明
1…歯車伝動装置
2…駆動歯車
3…出力歯車
4…入力歯車
5…中間歯車
6…中間歯車
7…中間歯車
8…中間歯車
9…中間歯車
10…中間歯車(最終歯車)
11…駆動部
14〜16…軸
25…被動部材
26…被動歯車
51…カメラモジュール
52…電子機器
62…被動軸(被動部材)

Claims (12)

  1. 入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備する歯車伝動装置であって、
    前記入力歯車を含んで前記出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列が互いに噛合う1以上の円弧歯形歯車の歯車対とインボリュート歯形歯車とを有した歯車伝動装置。
  2. 入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備する歯車伝動装置であって、
    前記入力歯車を含んで前記出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列が互いに噛合う1以上の円弧歯形歯車の歯車対とサイクロイド歯形歯車とを有した歯車伝動装置。
  3. 入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備する歯車伝動装置であって、
    前記入力歯車を含んで前記出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列の一部の歯車を互いに噛合う円弧歯形歯車の歯車対とし、それ以外の歯車及び前記出力歯車をインボリュート歯形歯車とした歯車伝動装置。
  4. 入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備する歯車伝動装置であって、
    前記入力歯車を含んで前記出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列の一部の歯車を互いに噛合う円弧歯形歯車からなる1以上の歯車対とし、それ以外の歯車及び前記出力歯車をサイクロイド歯形歯車とした歯車伝動装置。
  5. 入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備する歯車伝動装置であって、
    前記入力歯車を含んで前記出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列が互いに噛合う円弧歯形歯車からなる1以上の歯車対を有し、前記出力歯車をインボリュート歯形歯車とした歯車伝動装置。
  6. 入力歯車と、出力歯車と、これら入力歯車と出力歯車とを伝動する1以上の中間歯車とを具備する歯車伝動装置であって、
    前記入力歯車を含んで前記出力歯車に回転を伝動する歯車列を備え、この歯車列が互いに噛合う円弧歯形歯車からなる1以上の歯車対を有し、前記出力歯車をサイクロイド歯形歯車とした歯車伝動装置。
  7. 前記出力歯車以外の歯車の全てを円弧歯形歯車とした請求項1から6の内のいずれか1項に記載の歯車伝動装置。
  8. 前記インボリュート歯形歯車又はサイクロイド歯形歯車が前記歯車対をなす円弧歯形歯車の一方とともに回転されるように、前記インボリュート歯形歯車又はサイクロイド歯形歯車を前記一方の円弧歯形歯車と同軸上に配設した請求項1から7の内のいずれか1項に記載の歯車伝動装置。
  9. 前記歯車列の最終歯車が円弧歯形歯車からなり、この最終歯車とともに回転される前記出力歯車を前記最終歯車と一体として同軸上に配置した請求項8に記載の歯車伝動装置。
  10. 前記歯車列の最終歯車が円弧歯形歯車からなり、この最終歯車とともに回転される前記出力歯車と前記最終歯車とを、別々に成形して同軸上に配置した請求項8に記載の歯車伝動装置。
  11. 前記歯車列の最終歯車が円弧歯形歯車からなり、この最終歯車とともに回転される前記出力歯車と、前記最終歯車と、これらの歯車を支持する軸とを一体にした請求項1から9の内のいずれか1項に記載の歯車伝動装置。
  12. 被動歯車を有した被動部材と、
    この被動部材を駆動する請求項1から11の内のいずれか1項に記載の歯車伝達装置と、を具備した電子機器。
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