JP2005256707A - スタッドボルト式ターミナル - Google Patents
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Abstract
【課題】モールド成型樹脂とスタッドボルトの埋設部との結合構造を強化でき、スタッドボルトを小型化できるため省スペースが可能であるとともに、低コストに形成できるスタッドボルト式ターミナルの提供。
【解決手段】リード線が接続されるネジ部61、径大の鍔部62および端子部63を有し、この鍔部62および端子部63がモールド成型された樹脂ヘッド5に埋設されるスタッドボルト式ターミナル4において、鍔部62にモールド成形時に樹脂が流入する横穴8を形成している。このため横穴8に流れ込んだ樹脂により、モールド成形後に樹脂が縮小し、スタッドボルトと樹脂との接合面が剥離し隙間が生じても、スタッドボルトは軸方向および回転方向に確実に保持される。
【選択図】図1
【解決手段】リード線が接続されるネジ部61、径大の鍔部62および端子部63を有し、この鍔部62および端子部63がモールド成型された樹脂ヘッド5に埋設されるスタッドボルト式ターミナル4において、鍔部62にモールド成形時に樹脂が流入する横穴8を形成している。このため横穴8に流れ込んだ樹脂により、モールド成形後に樹脂が縮小し、スタッドボルトと樹脂との接合面が剥離し隙間が生じても、スタッドボルトは軸方向および回転方向に確実に保持される。
【選択図】図1
Description
この発明は、スタッドボルト式ターミナルを備えた電気機器のターミナル部の強化および小型化にかかわり、とくに内燃機関の電磁式燃料噴射弁など強振動の使用条件において耐久性および装着性に優れたスタッドボルト式ターミナルに関する。
ディーゼルエンジンなどの蓄圧式燃料噴射装置に用いられる電磁式の燃料噴射弁(インジェクタ)は、コモンレールから供給される高圧燃料をエンジンの燃焼室に噴射する。この燃料噴射弁は、噴射ノズルを有する弁本体と、該弁本体を制御する電磁ソレノイドとからなる。電磁ソレノイドには、電磁弁に設けたターミナルを介してエンジン制御装置(ECU)から制御信号が送出される。
大型のディーゼルエンジンでは、燃料噴射弁がシリンダヘッドに設置されており、絶えず強振動を受けているため、防振性の観点から、およびエンジンオイルの被液があるため、電磁ソレノイドのターミナルにはカプラータイプのコネクタが採用できない。このため、燃料噴射弁の電磁ソレノイドのターミナルには、スタッドボルトに丸端子を係合し、ナットで締め付けるスタッドボルト式ターミナルが採用されている。スタッドボルトは、ナットによる締め付け及び振動による外力を受けるため、下部が燃料噴射弁の頂部にモールド成型される樹脂製ヘッドに埋設されるとともに、埋設部に周り止め機構および抜け止め機構が設けられている。
従来のスタッドボルト10は、図5の(イ)に示すように、上側にネジ部11、中間に径大の鍔部12、下側に径小の端子部13を有している。鍔部12には、抜け止め機構として上位に周溝14、下位に周溝15が設けられている。周溝14と周溝15との間には、周り止め機構としてスプライン16が周設されている。スタッドボルト10は、モールド成形により、周溝14の上までモールド成型される樹脂製ヘッドに埋設される(図1参照)。
スタッドボルト10は、モールド成形した後の樹脂の引け(体積縮小)による周溝14、周溝15およびスプライン16の金属面とモールド成型樹脂との隙間の形成を考慮する必要がある。このため、周溝14、周溝15およびスプライン16の大きさ(深さ又は長さ)を小さくしてスタッドボルト10を小型化することが困難である。また、スプライン16は、加工に手間がかかるため、加工コストが高いという問題がある(先行技術文献情報なし)。
この発明の目的は、モールド成型樹脂とスタッドボルトの埋設部との結合構造を強化でき、スタッドボルトを小型化できるため省スペースが可能であるとともに、低コストに形成できるスタッドボルト式ターミナルの提供にある。
請求項1の発明では、リード線が接続されるネジ部、径大の鍔部および端子部を有し、鍔部および端子部がモールド成型された樹脂部材に埋設されるスタッドボルト式ターミナルにおいて、鍔部にモールド成形時に樹脂が流入する横穴を形成している。この構成では、スタッドボルトのモールド成形時に樹脂が交差する横穴に流れ込み、鍔部が樹脂部材に強固に固着される。このため、モールド成形後に樹脂が縮小し、スタッドボルトと樹脂との接合面が剥離し隙間が生じても、スタッドボルトは軸方向および回転方向に確実に保持される。この結果、この発明のスタッドボルト式ターミナルは、強振動の使用条件においても十分な耐久性を有する。
請求項2の発明では、横穴が、スタッドボルトと、中心を指向し、かつ等間隔に形成された複数の横穴であることを特徴とする。この構成では、横穴は貫通穴であっても、盲穴であってもよく、横穴の形成が容易であるとともに、スタッドボルトの保持力が安定する。
請求項3の発明では、複数の横穴は、スタッドボルトの中心で交差(図示の実施例では直交)する2つの貫通穴である。この構成では、4個の横穴群を等間隔に形成するために、2つの貫通穴を開ければよいため、横穴の形成が容易で加工コストが安価にできる。なお、横穴の形成は、ドリルによる切削がコストの面から有利であるが、鍛造、鋳造など他の加工方法を採用してもよい。
請求項4の発明では、横穴は入口部が径大に形成されていることを特徴とする。径大に形成された入口部は、テーパー状の錐穴(面取り穴)であっても、曲率を有する穴であってもよい。この構成では、横穴に流入する樹脂は根元が太いため、モールド樹脂によるスタッドボルトの保持力を増大できるとともに、モールド成型時に樹脂が横穴に流入し易い利点がある。
請求項5の発明では、横穴に端部が露出するピンを嵌合したことを特徴とする。この構成でも、請求項1〜3の発明と同様な効果が得られるとともに、固着強度が大きい特徴がある。
この発明の最良の実施形態を、実施例1〜5とともに説明する。
図1および図2は、ディーゼルエンジンに取り付けられる燃料噴射弁(インジェクタ)の電磁ソレノイド2を示す。燃料噴射弁1は、図3に示す如く、噴射弁本体3と該噴射弁本体3の頭部に設置され、噴射弁本体3を開閉駆動する電磁ソレノイド2とからなる。噴射弁本体3は周知のものであり、電磁ソレノイド2は、円筒状のハウジング21により包囲されるとともに、この発明のスタッドボルト式ターミナル4が装着されている。
スタッドボルト式ターミナル4は、電磁ソレノイド2の頂部にモールド成型されたナイロンまたはPPSからなる樹脂ヘッド(樹脂部材)5と、下部が樹脂ヘッド5に埋設された一対のスタッドボルト6とを備えている。スタッドボルト6は、図4に示す如く、ネジが切られたボルト部61、径大の鍔部62および径小の脚部63からなる。
ボルト部61には、リード線7の環状端子71が接続され、ワッシャ72を介してナット73で締結される。ボルト部61、環状端子71、ワッシャ72およびナット73を含む電磁ソレノイド2の頭部は、リード線7の端部に備えられたゴム製カバー74で覆われている。端子部63の下端には、電磁ソレノイド2の電磁コイル22から上方に延長された接続端子23との間を接続するための接続部材24が固着されている。鍔部62の下面64、端子部63および接続部材24のスタッドボルト側部は、絶縁樹脂体25で被覆されている。
鍔部62のほぼ上下方向中間位置には、横穴8が開けられている。この実施例では、横穴8は、スタッドボルト6の中心で直交する2つの貫通穴81、81からなり、2つの貫通穴81、81は、鍔部62の板厚の1/2〜1/3の直径を有する。スタッドボルト6は、鍔部62の横穴8の上まで、樹脂ヘッド5に埋設され、端子との接触面である上面65は、樹脂ヘッド5から上方に露出している。
このスタッドボルト式ターミナル4は、樹脂ヘッド5のモールド成型時に横穴8内に樹脂が流入する。このため、スタッドボルト6は各横穴8に入り込んだ樹脂により上下方向および回転方向に強固に保持される。この結果、モールド成型後の降温で樹脂が収縮する、いわゆるモールド樹脂の引けが生じ、2つの貫通穴81、81の金属面と樹脂との間に隙間が生じても、樹脂ヘッド5によるスタッドボルト6の固着が緩む不具合は確実に防止できる。
図5の(イ)に示す従来のスタッドボルト10は、上側にネジ部11、中間に径大の鍔部12、下側に径小の端子部13を有している。鍔部12には、抜け止め機構として下位に周溝14、上位に周溝15が切られている。周溝14と周溝15との間には、周り止め機構としてスプライン16が周設されている。この構造では、モールド成型時に樹脂の引け(収縮)により、周溝14、15、およびプライン16の金属面と樹脂ヘッド5の樹脂面とが、剥離して隙間が生じ、樹脂ヘッド5によるスタッドボルト1Aの保持力が低下する。この保持力の低下を防ぐために、周溝14、15およびプライン16を十分に深く形成すると、加工コストが増大する。
図5の(イ)に示すこの発明のスタッドボルト6では、モールド成型時に横穴8内に樹脂が充填されるため、樹脂の引けが生じても樹脂ヘッド5により上方向および回転方向に強固に保持される。また、横穴8は錐による切削などで低コストに形成できる。このため、この発明のスタッドボルト式ターミナル4は、図5の(イ)に示す従来のスタッドボルト1Aに比較し、軸方向の寸法Hを20%程度小さくできる。
図6の(イ)はこの発明の実施例2を示し、横穴8の入口にテーパー部82を形成している。これにより、横穴8内に充填された樹脂は、根元が太くスタッドボルト6の保持力が増大できる。
図6の(ロ)はこの発明の実施例3を示し、横穴8は先端が塞がった4つの盲穴83を鍔部62の外周に等間隔に形成した構成を有する。この構成でも同様な作用、効果を有するとともに、横穴8が浅い盲穴83からなるため、加工が容易である。
図6の(ハ)はこの発明の実施例4を示し、横穴8に先端が露出したピン84を嵌め込んでいる。この構成では、鍔部62の外径を小さくできるとともに、実施例1〜3と同様の効果が得られる。
1 燃料噴射弁
2 電磁ソレノイド
3 噴射弁本体
4 スタッドボルト式ターミナル
5 樹脂ヘッド(樹脂部材)
6 スタッドボルト
61 ボルト部
62 鍔部
63 端子部
7 リード線
71 環状端子
8 横穴
81 貫通穴
2 電磁ソレノイド
3 噴射弁本体
4 スタッドボルト式ターミナル
5 樹脂ヘッド(樹脂部材)
6 スタッドボルト
61 ボルト部
62 鍔部
63 端子部
7 リード線
71 環状端子
8 横穴
81 貫通穴
Claims (5)
- リード線が接続されるネジ部、径大の鍔部および端子部を有し、前記鍔部および端子部がモールド成型された樹脂部材に埋設されるスタッドボルト式ターミナルにおいて、前記鍔部にモールド成形時に樹脂が流入する横穴を形成したことを特徴とするスタッドボルト式ターミナル。
- 請求項1に記載のスタッドボルトにおいて、前記横穴は前記スタッドボルトの中心を指向して等間隔に複数個形成されたことを特徴とするスタッドボルト式ターミナル。
- 請求項2に記載のスタッドボルトにおいて、前記横穴は前記スタッドボルトの中心で交差する2つの貫通穴であることを特徴とするスタッドボルト式ターミナル。
- 請求項1〜3のいずれか1に記載のスタッドボルトにおいて、前記横穴は入口部が径大に形成されていることを特徴とするスタッドボルト式ターミナル。
- 請求項1〜3のいずれか1に記載のスタッドボルトにおいて、前記横穴に端部が露出するピンを嵌合したことを特徴とするスタッドボルト式ターミナル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004068718A JP2005256707A (ja) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | スタッドボルト式ターミナル |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2004068718A JP2005256707A (ja) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | スタッドボルト式ターミナル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005256707A true JP2005256707A (ja) | 2005-09-22 |
Family
ID=35082684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004068718A Pending JP2005256707A (ja) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | スタッドボルト式ターミナル |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2005256707A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010174822A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Denso Corp | 燃料噴射弁 |
-
2004
- 2004-03-11 JP JP2004068718A patent/JP2005256707A/ja active Pending
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