JP2005256582A - 水上浮遊物体係留方法及び緩衝フック - Google Patents

水上浮遊物体係留方法及び緩衝フック Download PDF

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Abstract

【課題】 人工浮島のように一定箇所に浮かべて植生させる場合は転覆や破損の起きないようにしなければならない。そこで、人工浮島の周囲にロープを張り、四方に設置した水底の重りに固定することで人工浮島を係留することができると考えていた。現在この方法で人工浮島を係留しているが、強力な風波に遭い、転覆や破損が生じている。そこで、従来の方法に代わる対策が必要であるが、適当な方法が提供されていない。
【解決手段】 本発明においては、人工浮島の外側からロープで引っ張っている状態を改め、重りの位置を人工浮島の真下に集約して、人工浮島の周囲から下げたロープを重りに装着する方法である。従来の四散していた重りは一体化したものとなり、人工浮島の片側を波が持ち上げようとしても、重りとロープに作用する力は全体に同時に働くのでロープの張力のバランスが崩れることがなくなる。更に、本発明になる緩衝フックを併用すると効果が倍増する。
【選択図】 図1

Description

本発明は水上に浮かべて使用する各種の物体や船舶を係留する際に、風波による衝撃を緩和するための緩衝フック及び池、湖沼、河川、海等における人工浮島を風波により転覆するのを防止する係留方法に関している。
数本のロープに重りを付けて水底に沈めて固定した人工浮島が、風波の影響で大量に転覆した例があり、人工浮島の破損例も多い。人工浮島の上部には植物が生い茂っており、一度転覆すると起こすことができない。破損物の処理費、新規設置物の材料費、工事費、運搬費等を考慮すると、多大の損失になる。これは、人工浮島のコーナーから水底の四方に設置した重りにロープを張る係留方法が風波の影響に対応できないため、ロープの切断や人工浮島の転覆が生ずる。
従来、船舶や浮遊物体に緊縛したロープの他端を杭や係留用建造物に緊縛して係留する方法が取られている。しかし、水上に浮かべる船舶や浮遊物体は風波の影響を大きく受けロープが切れたり、絡まったりする。これは、連結部が繰り返しの衝撃で疲労し、損傷するためで、ロープに風波の力を緩和する緩衝装置が必要である。
人工浮島のように一定箇所に浮かべて植生させる場合は転覆したり、破損しないようにしなければならない。そこで、人工浮島の周囲にロープを張り、四方に散った水底の重りに固定することで人工浮島を係留することができると考えていた。現在この方法で人工浮島を係留しているが、強力な風波に遭い、転覆や破損が生じている。この方法では、人工浮島の片側が波で押し上げられたとき、反対側が同じように浮き上がらず反対側を引っ張る状態になる。このため押し上げられた側の重りが移動して人工浮島が転覆する。そこで、従来の方法に代わる対策が必要であるが、適当な方法が提供されていない。
従来のロープによる係留方法では風波が係留物を急激な力で持ち上げたり、押し下げたり、或いは押し流したりするため、ロープの切断及び接続部の破損が生ずることがある。たとえロープの強度と重りの重量を増しても、何千、何万回の風波による衝撃を受けるので、ロープの切断及び接続部の破損を避けることができない。また、ロープの強度及び接続部の強化には限度があるため、従来のロープを使用して張力の強化を図る必要がある。
請求項1においては水上浮遊物体の係留方法を提案している。特に人工浮島の係留に問題が多いので、人工浮島が破損したり、転覆しないための斬新な方法である。従来の人工浮島の係留方法は、水上の人工浮島を外側から引っ張るために、重りを人工浮島より離した周囲の水底に沈めて、人工浮島に結束したロープの端末を重りに結束する。このように四方の水底にある重りで人工浮島を引っ張っているので、波が穏やかなときは十分に人工浮島を固定している。しかし、一旦波が高くなると、人工浮島を固定する力が弱くなり、人工浮島の片側が持ち上がったとき、反対側との張力のバランスが崩れ、水面付近で回転することができるようになり、ロープの切断、接続部の破損、人工浮島の破損や転覆といった事態が生ずる。
本発明においては、人工浮島を外側からロープで引っ張っている状態を改め、重りの位置を人工浮島の真下に集約して、人工浮島の周囲から下げたロープを重りに結束する方法である。重りは一体化して人工浮島の重心となる。人工浮島の片側を波が持ち上げようとしても、重りとロープに作用する力は全体に同時に働くので張力のバランスが崩れることがなくなる。この応用例として、水位変動に追従することができるように人工浮島の周囲から下げたロープを集約して一本のロープに結束して重心用重りを付け、ロープの下端を係留用重りに結束する方法も考えられる。
請求項2に記載の本発明になる緩衝フックは、風波が係留しているロープに与える衝撃を緩和する装置である。中央部分のコイルスプリングをカバーで覆い、両端にフックを装着した構成である。フックは固定されているが、可動式にすることも可能である。コイルスプリングは伸ばしても復元する力が働くため、風波が係留物を押し流す力と繰り返しの衝撃を減少させることができる。ロープの両端に本発明の緩衝フックを装着すると、更に大きく風波の力を弱めることができる。
従来の係留フック、本体、本体取付部、ロープ、チェーン等は引っ張り強度に限度があり、急激な作用に対しての抵抗力が弱く、破損や切断しやすい。その点、コイルスプリングは限界まで引き伸ばすには大きな力を必要とし、巻き方を変えることにより作動や強度を変えることができるので、風波の衝撃を受ける人工浮島自体の姿勢回復と係留部及び本体の保護に役立つ。本発明の緩衝フックは単独でも使用できるが、ロープ、チェーン、棒、その他の製品と組み合わせて使用することもできる。
請求項2に記載の緩衝フックを請求項1に記載の水上浮遊物体の係留方法と組み合わせた方法が請求項3に記載の水上浮遊物体の係留方法である。請求項2に記載の緩衝フックの優れた特性を請求項1に記載の独特な水上浮遊物体の係留方法に応用することで、従来課題となっていた人工浮島の係留を完全に行うことができ、人工浮島の破損や転覆による損害を減少することが可能になる。
本発明の効果は下記の通りである。
請求項1に記載の水上浮遊物体の係留方法によると、水上浮遊物体の破損、転覆等を避けることができる。
請求項1に記載の水上浮遊物体の係留方法によると、係留部、ロープ等の破損や切断、重りの紛失が減少する。
請求項1に記載の水上浮遊物体の係留方法によると、水上浮遊物体を係留する手間が掛からなくなる。
請求項1に記載の水上浮遊物体の係留方法によると、水上浮遊物体の係留に要する費用が減少する。
請求項2に記載の緩衝フックを使用すると、係留物体に与えられた急激な衝撃力を緩和することができる。
請求項2に記載の緩衝フックを使用すると、係留物体に与えられた引っ張り強度を緩和することができる。
請求項2に記載の緩衝フックを使用すると、緩衝フックを装着した本体、係留部、ロープ等の寿命を長引かせることができる。
人工浮島をロープで係留する際に、従来にない斬新な方法を採用することで人工浮島の破損と転覆を防ぐことができるようになった。水底におけるロープの固定箇所を人工浮島の真下にすることで、人工浮島はどの方向にも漂うことができ、風波の影響を緩和することができるようになった。また、本発明になる緩衝フックを使用すると、人工浮島においては風波の衝撃を緩和し、他の各種の衝撃緩和の用途に使用するもできる。
図1の斜視図においては、四角形の人工浮島(1)の四隅にロープ(2)を固着し、ロープ(2)の下端を水底に設置する係留重り(3)のフック(4)に固定した状態を示している。人工浮島(1)の形状は一定したものでなく、各種の形状があり、ロープ(2)を固着する箇所も固定したものではない。図2の側面図に示す通り、係留重り(3)は人工浮島(1)の真下の水底に位置している。
図3と図4では係留重り(3)と重心重り(5)を使用した係留方法を説明している。重心重り(5)は人工浮島(1)と係留重り(3)の間にあり、水位の変動に追従するので図4で示すように、風波に衝撃を受ける人工浮島(1)の重心を水底近くに保つことで人工浮島(1)の転覆を防ぐことができる。
従来の人工浮島の係留方法は図5に示す通りであり、その欠陥について説明する。
四角形の人工浮島(1)の四隅よりロープ(2)が水底に設置した係留重り(3)に張られている。人工浮島(1)の上部には植物(6)が植生されている。風波の衝撃を側面に受けたとき図6に示すように人工浮島(1)の矢印の側面が押し上げられて回転運動を起こし、係留重り(3)は人工浮島(1)に接近するため張っていたロープ(2)に緩みが生じ、係留効果が無くなって人工浮島(1)は転覆する。風波の影響を側面でなくコーナー側に受けたときは植物(6)の抵抗により、そのコーナーに張っているロープ(2)を装着した係留重り(3)を軽く引き寄せることになる。
図7は請求項2に記載の緩衝フック(11)を断面にした状態を示し、コイルスプリング(12)の両端にラチェット付きフック(13)を装着している。コイルスプリング(12)部分はカバー(14)で覆われていて、危険防止と防錆効果の役割を果たしている。カバー(14)は軟質ポリチューブが適しているが、他の素材でもよい。コイルスプリングは限界まで引き伸ばすには大きな力を必要とし、巻き方を変えることにより作動や強度を変えることができる。水上浮遊物体が風波の繰り返しの衝撃を受ける際も、姿勢回復と係留部及び本体の保護に役立つ。水上ばかりでなく陸上や空中での衝撃緩和にも使用できる。
図8は請求項3に記載の水上浮遊物体係留方法を示している。図1の人工浮島(1)の係留に使用するロープ(2)の上下両端に緩衝フック(11)を装着しているので、風波が人工浮島(1)に与える衝撃を緩和することができる。本発明の緩衝フック(11)は広範囲に使用でき、ロープ、チェーン、棒、その他の製品と組み合わせて使用することもでき、一個或いは複数個を使用してもよい。
人工浮島を係留した状態の斜視図 人工浮島を係留した状態の側面図 人工浮島を係留した状態の説明図 人工浮島を係留した状態の説明図 従来の方法により人工浮島を係留した状態の説明図 従来の方法により人工浮島を係留した状態の説明図 本発明の緩衝フックの断面図 本発明の緩衝フックを人工浮島係留に使用した状態の説明図
符号の説明
1 人工浮島
2 ロープ
3 係留重り
4 フック
5 重心重り
6 植物
11 緩衝フック
12 コイルスプリング
13 ラチェット付きフック
14 カバー

Claims (3)

  1. 水上浮遊物体より垂らしたロープの下端を、水上浮遊物体下の水底に設置した重りに固定することで水上浮遊物体が風波で転覆するのを防御したことを特徴とする水上浮遊物体係留方法。
  2. コイルスプリングの両端にフックを装着し、コイルスプリングをカバーで覆った構成であることを特徴とする緩衝フック。
  3. 水上浮遊物体を水底の重りに固定する際に、ロープの上下両端に請求項2に記載の緩衝フックを使用したことを特徴とする請求項1に記載の水上浮遊物体係留方法
JP2004113666A 2004-03-11 2004-03-11 水上浮遊物体係留方法及び緩衝フック Withdrawn JP2005256582A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013527378A (ja) * 2010-05-28 2013-06-27 シーベイスト アクチボラグ 波力発電装置、その使用、及び、電気エネルギー生成方法
CN111893943A (zh) * 2020-08-04 2020-11-06 湖北省交通规划设计院股份有限公司 一种半潜式分层防冲促淤装置

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