JP2005256490A - セラミックタイル - Google Patents

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Junji Kameshima
順次 亀島
Hirohisa Okuda
拓央 奥田
Hideo Kato
秀雄 加藤
Makoto Hayakawa
信 早川
Mitsumasa Sugano
充誠 菅野
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Abstract

【課題】 タイルを被施工面に接着してタイル張り施工を進める際、コーナー部や窓部材周辺等の終端部に貼り付けるタイルの加工を容易にし、切断のための工具を特に必要とせず、容易に所望の大きさに分割可能なタイルを提供する。
【解決手段】 セラミックタイルの裏面に直線状の溝が形成され、該溝の断面形状がV字型またはU字型であることを特徴とする。特に前記溝は複数形成されており、複数の溝は平行に、または直交して形成されていることが好ましい。さらに、前記溝を前記セラミックタイルの一方の側端部から他方の側端部に亘って形成することが好ましい。

【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物の壁面や床面に使用する、陶磁器やガラスにて製造されるタイルに関する。
従来、タイルを被施工面に接着してタイル張り施工を進める際、コーナー部や窓部材周辺等の終端部では端部処理を行う場合がある。一般的に端部処理は、タイルよりも短い幅の被施工面にタイルが収まるように、タイルをカットして得られるタイル片を貼着する。タイルのカットには、ディスクグラインダーや、直線状のノッチを形成後に押し割りができるタイルカッターを使用する。ディスクグラインダーは比較的簡便に加工が可能ではあるが、粉塵の発生があり作業環境を悪化させる。また、上記タイルカッターの使用は作業者の熟練が必要であるために必ずしも普及されているとはいえない。
ところで、タイル貼着作業を簡便にするために、複数のタイルを連結紙や樹脂で連接したタイルユニットが提案されている。タイルを1枚1枚貼り付ける作業に比べて、ユニット数だけの貼り付けで済むため、施工の手間は低減される。1ユニットでカバーできる被施工面積が大きいため、施工面積に合わせて適宜分割可能なタイルユニットが提案されている。(例えば、特許文献1および2参照。)
特許文献1に記載のタイルユニットは、複数のモザイクタイル部と目地溝部とが一体に成形されたタイルユニットであって、タイルユニット表面の目地溝に沿って分割することが可能となっている。また、特許文献2に記載のタイルユニットは、複数のタイル片の側面同士が突き合わされて融着により結合されたタイルユニットであって、目地部に相当する融着部分に沿って容易に分割することが可能となっている。これらのような構成のタイルユニットを使用する場合、被施工面の終端部においては、タイル部の大きさが小さいタイルユニットでは目地部を分割することで被施工面のサイズに収めることができるが、タイル部が大きいタイルユニットでは目地部以外の部位でカットしなければならないという問題があった。目地部以外の部位でカットするためには、上述したようなグラインダーやタイルカッター等の工具を使用しなければならない。
特開平7−127220号公報 特開平8−302962号公報(第3頁)
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、切断のための工具を特に必要とせず、容易に所望の大きさに分割可能なタイルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、セラミックタイルの裏面に直線状の溝が形成され、該溝の断面形状がV字型またはU字型であることを特徴とするセラミックタイルを提供する。
前記溝を、底部が無く傾斜面のみからなるか、底部が凹条からなる形状とすることで、溝に沿って折り割ることが可能となり、直線的に割断することができる。
請求項2に記載の発明によれば、上記溝を複数、平行に形成することにより、タイルを所望の大きさに分割することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、上記複数の溝を直交するように配置することにより、タイルを平面から見て縦・横2方向に分割することができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、上記溝を一方の側端部から他方の側端部に亘って形成することにより、確実に直線的な分割することができる。
本発明によれば、切断のための工具を特に必要とせず、容易に所望の大きさに分割可能なタイルを提供すること可能となる。
以下に、本発明の具体的な実施形態について、図に基づき説明する。図1は本発明のセラミックタイルの一例を示す底面図である。45二丁厚さ6mmの裏足のないせっ器質タイル1において、タイル短辺に平行な直線状の複数の溝2が端部まで形成されている。
タイルは、陶磁器製、ガラス製のセラミックスからなり、施釉タイルでも無釉タイルでも利用できる。また、素地にフライアッシュバルーン、シラスバルーン、ガラスバルーンなどの軽量骨材や、炭化珪素などの発泡材を添加した軽量タイルも好適に利用できる。さらに、タイル表面に光触媒層等の機能層を形成しても良い。
本例において、タイル裏面は裏足のない形状としたが、裏足の有無は特に限定されない。裏足のないタイルは合成樹脂を主成分とする接着剤で基材に貼着固定する工法において、接着剤の使用量が少なくて済むので好適に利用できる。
タイル裏面には、直線状のV字溝が短側辺に平行に複数形成されている。V字溝とすることで、応力が溝の最深部に集中し、直線的に割断することができる。同様の効果は溝がU字型の断面形状でも得られる。また、溝を平行に、複数形成することによって、複数のサイズのタイル片を作製することが可能となる。
(溝サイズ)
図1においては最大溝幅を1mm、溝深さ1mmとした。このような寸法は特に限定するものではなく、タイルの材質、サイズや厚み、要求される強度等によって任意に決定できる。
溝の間隔は、溝幅の中心から隣接する溝幅の中心までの距離を5mm以上50mm未満とする。5mm未満ではタイルを押し割る際に直線性が得られなくなるので好ましくない。より好ましくは10mm以上45mm以下であり、さらに好ましくは15mm以上40mm以下である。
なお、本例においては、裏足のないタイルを用いたが、本発明は裏足を備えたタイルにも適用できる。タイル裏面に裏足と前記溝を形成する場合、裏足は溝と溝との間に位置するように設計すればよい。このようにすることで、溝部位のタイル厚みが薄くなり、押し割り作業が容易になる。
溝の形成方法は、焼成前に形成する方法と焼成後に形成する方法とに大別できる。焼成前の溝形成は、プレス成型や押し出し成型によるタイル素地形成時に同時に形成する方法と、タイル素地形成後に型押しや切削加工により溝を形成する方法とがある。焼成後の溝形成は、ディスクグラインダーによる切削加工や円盤状のダイヤモンドカッターを押し付けながら転がすことによってノッチを形成する方法等を挙げることができる。
図2は本発明のセラミックタイルの他の実施形態を示す底面図である。45二丁厚さ6mmの裏足のないせっ器質タイルにおいて、タイル短辺およびタイル長辺にそれぞれ平行な複数の溝が縦横に直交している。このようにすることで、縦、横2方向のサイズを調整することができる。
また、図2に示した実施形態においては、タイル裏面の周縁部には溝が形成されていない。特に溝深さが1mm以上となるような場合、このような構成とすれば、接着剤を介して基材に固定した後でもタイル周縁の端面から溝が露出することがない。そのため、外観上好ましいばかりでなく、タイルと接着剤との界面に雨水等の侵入を防ぐことが可能となり、耐候性が低下しないという効果を奏する。
本発明のセラミックタイルの一例を示す底面図である。 本発明のセラミックタイルの他の実施形態を示す底面図である。
符号の説明
1…タイル
2…溝




Claims (4)

  1. セラミックタイルの裏面に直線状の溝が形成され、該溝の断面形状がV字型またはU字型であることを特徴とするセラミックタイル。
  2. 前記溝が複数形成され、該複数の溝は互いに平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のセラミックタイル。
  3. 前記溝が複数形成され、該複数の溝は互いに直交するように配置されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のセラミックタイル。
  4. 前記溝が前記セラミックタイルの一方の側端部から他方の側端部に亘って形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のセラミックタイル。

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