JP2005255126A - 緩衝装置及びそれを備えた車両後部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車室内にてリヤシート10の背後に配設して後方衝突時の乗員を保護するための緩衝装置1であって、第1座席の後方に配設し内部に第2座席10Lを格納する空間を備えたボックス2と、車両のフロアパネル30に並設して固定した一対のベース3A,3Bと、ボックス2を貫通するように両ベース間に架設したレール4と、レール4に沿って車幅方向に移動するサイドガードパネル5と、サイドガードパネル5とボックス2とに連結した少なくとも1つの伸縮自在の緩衝部材6A,6Bとを具備し、第2座席10Lを折り畳んだ状態でレール4に沿ってボックス2内にスライド移動することができるようにした。
【選択図】 図1
Description
現在の車両の多くは、エネルギー吸収バンパーとして、鋼板のバンパーに発泡ウレタンの衝撃吸収材をウレタンゴムでカバーして構成したウレタンバンパーを装備しており、衝突のショックやぶつかった相手へのダメージを和らげるようにしている。
なお、第2座席を折り畳み可能に構成し、折り畳み状態でレールに沿ってボックス内にスライド移動するように構成するのが望ましい。緩衝部材は1本でもよいが、上下方向に離隔して一対で並設すると、車両後部衝突時のエネルギーをより効果的に吸収できる。
そのため、本発明の緩衝装置では、例えば、前記緩衝部材を、筒状の第1緩衝器と第1緩衝器に対して出没可能に取り付けた第2緩衝器とから伸縮自在に構成し、第2緩衝器を第1緩衝器の中空内部から延出したり中空内部に格納し得るようにしている。また、第2緩衝器は第1緩衝器に案内支持されて第1緩衝器から延出する。
また、本発明の緩衝装置は、前記レールを、フロアパネルに並設して固定した一対のベース間に架設し、また、サイドガードパネルを第2座席の側面に取り付けている。
図1及び図2はそれぞれ本発明の実施形態に係るリヤシート10まわりを示す斜視図である。リヤシート10は、左座席10Lと右座席10Rとを車幅方向に並設した分割式シートであり、本例では、左座席10Lがリヤシート10の背後に配設した緩衝装置1にスライド可能に取り付けられている。
図3(A)は第1緩衝器6Aの断面図、図3(B)は第2緩衝器6Bの断面図であり、第2緩衝器6Bの括れ部6B1に第1緩衝器6Aの凸部6A1が当接することで、第2緩衝器6Bは、第1緩衝器6Aに案内支持されて第1緩衝器6Aから延出するようになっている。
そして、左座席10Lは収納状態時にレール4に沿って右座席側に摺動して、前述のボックス2の内部に格納することができるようになっている。なお、左座席10Lが使用状態にあるときには、左座席10Lのシートクッション8A(後述)が右座席のシートクッション8Aに衝接することで、右座席方向へのスライドが規制されているが、別個に左座席10Lのスライドをロックする部材を設けてもよい。
ここで、摺動部7は、レール4に内接する一対の筒部材7A,7Bと、左右の筒部材7A,7Bに対応する端部を連結した略コ字状の連結部材7Cと、から構成されており、連結部材7Cの中間部位がレール4の軸から外方向に向けて張り出している。この外方向に膨出した部位にシートクッション8Aの後端部が連結している。なお、シートクッション8Aの後端部は、連結部材7Cを介さずに、少なくとも一つの筒部材7A,7Bに直かに固定されていても良い。
なお、レール4,サイドガードパネル5及びベース3A,3Bも、緩衝部材6と同様に、高い剛性を備えた鋼材により構成されている。
左座席10Lに乗員が着座可能なときには、図1に示すように、左座席10Lは、右座席10Rの左側で、シートクッション8Aを水平に、且つ、シートバック8Cを起立させて展開状態(通常の使用状態)であるので、この姿勢のままボックス2内に左座席10Lを格納することはできない。
なお、図2及び図5に示す状態から図1に示す状態にする手順は、前述の手順を逆に行えばよい。
そして、1人用及び2人用として活用する何れの場合においても、各座席10L.10Rの後に緩衝部材6が必ず配置されることになる。
2 ボックス
2A ボックスの底壁
2B ボックスの前壁
2C ボックスの右壁
2D ボックスの後壁
2E ボックスの上壁
3A,3B ベース
4 レール
5 サイドガードパネル
5A サイドガードパネルに開設した穴
5B ハンドル
5C,5D ローラ
6 緩衝部材
6A 第1緩衝器
6A1 第1緩衝器の凸部
6B 第2緩衝器
6B1 第2緩衝器の括れ部
7 摺動部
7A,7B 筒部材
7C 連結部材
8A シートクッション
8B ブラケット
8C シートバック
8D 脚
10 (分割式)リヤシート
10L 左座席
10R 右座席
30 フロアパネル
50 パンパー
Claims (9)
- 車室内にて、リアシートの背後に、少なくとも1つの緩衝部材を車幅方向に横架することにより車両ボディ側に固設したことを特徴とする、緩衝装置。
- 車幅方向に並設して第1座席と第2座席とに分割構成したリヤシートの後側で、且つ、車室内に配設して後方衝突時に乗員を保護するための緩衝装置であって、
上記第1座席の後方に配設し内部に第2座席を格納する空間を備えた第2座席格納用のボックスと、上記第2座席を上記ボックスの内部空間に案内支持するレールと、該レールに沿って車幅方向に移動するサイドガードパネルと、該サイドガードパネルと上記ボックスとに連結した少なくとも1つの伸縮自在の緩衝部材と、から構成したことを特徴とする、緩衝装置。 - 前記緩衝部材が、筒状の第1緩衝器と該第1緩衝器の中空内部に対して出没可能な第2緩衝器とで伸縮自在に構成され、第2緩衝器が第1緩衝器に案内支持されて第1緩衝器から延出するようになっており、
前記第1座席及び前記第2座席の展開状態では、第2緩衝器が第1緩衝器の中空内部から延出することにより、緩衝部材が二つの座席の背後で二つの座席の幅長に対応して車幅方向に延設され、
第2座席を前記ボックスの内部空間に格納した状態では、第2緩衝器が第1緩衝器の中空内部に埋没することにより、緩衝部材が、第1座席の背後でこの第1座席の幅長に対応した分だけ車幅方向に延設されることを特徴とする、請求項2に記載の緩衝装置。 - 前記第1緩衝器は前記ボックスの内面に固定して取り付けられ、
前記第2緩衝器は、先端部が前記サイドガードパネルに固定され、基端部が第1緩衝器の中空内部に出没可能に支持されることを特徴とする、請求項3に記載の緩衝装置。 - 前記緩衝部材を一対、上下方向に離隔して並設していることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の緩衝装置。
- 車両の後端にバンパーを備えると共に、
リヤシートの後側で、且つ、車室内に緩衝装置を配設し、
上記バンパーと上記緩衝装置とによって、後方衝突時のエネルギーを吸収するようにしたことを特徴とする、車両後部構造。 - 車両の後端に配設したバンパーと、車室内で第1座席と第2座席とに分割構成したリヤシートの背後に配設した緩衝装置とで、後方衝突時に乗員を保護するようにした車両後部構造であって、
上記緩衝装置が、リヤシートの第1座席の後方に配設し内部に第2座席を格納する空間を備えた第2座席格納用のボックスと、上記第2座席を上記ボックスの内部空間に案内支持するレールと、該レールに沿って車幅方向に移動するサイドガードパネルと、該サイドガードパネルと上記ボックスとに連結した少なくとも1つの伸縮自在の緩衝部材と、で成り、第2座席を折り畳み状態にて上記レールに沿ってスライド移動して上記ボックスに格納するよう構成され、
上記バンパーと上記緩衝部材とによって、後方衝突時のエネルギーを吸収するようにしたことを特徴とする、車両後部構造。 - 前記緩衝部材は、筒状の第1緩衝器と該第1緩衝器の中空内部に対して出没可能な第2緩衝器とで伸縮自在に構成され、第2緩衝器が第1緩衝器に案内支持されて第1緩衝器から延出するようになっており、
第1緩衝器は前記ボックスの内面に固定して取り付けられ、第2緩衝器は、先端部が前記サイドガードパネルに固定され、基端部が第1緩衝器の中空内部に出没可能に支持されていて、
前記第1座席及び前記第2座席の展開状態では、第2緩衝器が第1緩衝器の中空内部から延出することにより、緩衝部材が二つの座席の背後で二つの座席の幅長に対応して車幅方向に延設され、
第2座席を前記ボックスの内部空間に格納した状態では、第2緩衝器が第1緩衝器の中空内部に埋没することにより、緩衝部材が、第1座席の背後でこの第1座席の幅長に対応した分だけ車幅方向に延設されることを特徴とする、請求項7に記載の車両後部構造。 - 車両の後端にバンパーを配設すると共に、車室内にてリヤシートの後側に請求項2〜5の何れかに記載の緩衝装置を配設し、上記バンパーと上記緩衝装置とによって、後方衝突時のエネルギーを吸収することにより、車両後部の空間領域を縮小し得るようにしたことを特徴とする、車両後部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004073529A JP2005255126A (ja) | 2004-03-15 | 2004-03-15 | 緩衝装置及びそれを備えた車両後部構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004073529A JP2005255126A (ja) | 2004-03-15 | 2004-03-15 | 緩衝装置及びそれを備えた車両後部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005255126A true JP2005255126A (ja) | 2005-09-22 |
JP2005255126A5 JP2005255126A5 (ja) | 2009-04-16 |
Family
ID=35081271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004073529A Pending JP2005255126A (ja) | 2004-03-15 | 2004-03-15 | 緩衝装置及びそれを備えた車両後部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005255126A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109131149A (zh) * | 2017-06-16 | 2019-01-04 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 用于具有可收纳折叠椅的车辆的可移动隔板系统 |
JP2020171620A (ja) * | 2019-04-15 | 2020-10-22 | 康治 川添 | 椅子 |
-
2004
- 2004-03-15 JP JP2004073529A patent/JP2005255126A/ja active Pending
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