JP3665842B2 - リヤシート装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、荷室との隔壁がない車両に設けられ、シートクッションに連設されたシートバックが荷物の荷重を直接受けないようにするリヤシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワゴン車のように、リヤシート装置とその後方の荷室との間に隔壁がない車両では、急制動時や衝突事故時に車両に大きな負の加速度が作用し、荷室内の荷物がフロアー上を滑ったり転がったりしてリヤシート装置に衝突する。
【0003】
特に、リヤシート装置のシートバックがボディ側に固定されていない場合には、このシートバックが前記荷物の衝突により直接受けるダメージが過大となる。
【0004】
このために、従来から、そのダメージを回避するために、図4に示すような車両のフロアー12上にプロテクターとしての障壁を取り付けたり、シートバック11の後方に保護バー13を配置し、これの両端を車室内ボディの両サイド、ここでは車輪対応部位の一対の突円状フロア12a,12b上に、それぞれ固定したりするものが提案されている。14はシートバック11を折り畳み自在に支持しているシートクッションである。
【0005】
しかしながら、かかる従来のリヤシート装置にあっては、シートクッション14に対してシートバック11を折り畳み、さらにそのシートクッション14を運転席方向へ立ち上げて、車両内に十分な荷室スぺースを有効活用しようとする際、前記保護バー13が荷室に残り、荷役効率を悪化させるという課題があった。
【0006】
また、前記保護バー13を取り外し可能とすることができるものの、その取り外しや取り付け作業が必要になり、荷積みを行う際の使い勝手が悪くなり、このため、その保護バー13を取り外したままにすることがあるが、この場合には、本来のシートバックの保護などが図れず、また、前記急制動時や衝突事故時における乗員の安全性が危惧され、商品性の低下を免れ得ないという課題があった。
【0007】
この発明は、前記のような従来の課題を解決するものであり、極めて簡単かつローコストな構成にて、荷物によるシートバックへの衝撃荷重を軽減でき、これによって、シートバックの荷物による損傷を確実に防止でき、合せて運転者や乗員等の安全性を確保できるリヤシート装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1の発明にるリヤシート装置は、荷室との隔壁がない車両のリヤシートにおいて、該リヤシートのシートクッションの後端に、少なくとも一部がシートバックよりも後方に突出するシートバック保護部材が取り付けられたものである。
【0009】
また、請求項2の発明にるリヤシート装置は、荷室との隔壁がない車両のフロアー上に、一部がレッグヒンジ部によって回動自在に支持されたシートクッションと、該シートクッションに対し折り畳み自在に取り付けられたシートバックと、少なくとも一部がシートバックよりも後方に突出するように前記シートクッションの後端に取り付けられたシートバック保護部材とを備えたものである。
【0010】
また、請求項3の発明にるリヤシート装置は、前記シートバック保護部材をシートクッションの後端に両端が固定されたプロテクトバーとしたものである。
【0011】
また、請求項4の発明にるリヤシート装置は、前記シートバック保護部材をシートクッション後部のリヤシートフレームに取り付けたものである。
【0012】
さらに、請求項5の発明に係るリヤシート装置は、前記リヤシートにフロアロック手段が設けられ、該フロアロック手段のロック解除バンドがシートバック保護部材の片手掴み範囲に設けられているものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図について説明する。図1および図2はこの発明のリヤシート装置を示す斜視図および側面図、図3は一部を取り除いた斜視図であり、同図において、1は車両のフロアー,2はこの車両のフロアー1上に固有されたレッグヒンジ部で、このレッグヒンジ部2には、支軸3によってシートクッション4の前部が垂直方向に回動自在に支持されている。
【0015】
また、5は前記シートクッション4の後部底面に突設されたフロアーロックで、これがフロアー1上に設けたストライカー(図示しない)に嵌合および嵌合解除可能とされている。従って、この嵌合解除によってシートクッション4は前記支軸3を中心に、フロアー1上に起立可能となっている。
【0016】
なお、前記フロアーロック5はシートクッション4後部の剛性が高いリヤシートフレーム10(図3参照)に取り付けられ、これによりビルトインされたシートベルトを介して入力される大荷重に耐えられるようにされている。
【0017】
さらに、6はシートクッション4の上部後方に設置されたシートバックで、これがシートクッション4の側部に取り付けられたヒンジ部材7に支持されて、前方へ折り畳み可能(回動可能)とされている。
【0018】
そして、8はシートクッション4後端の、前記リヤクロスメンバ等に固着されたシートバック保護部材としてのプロテクトバーで、これが全体として長い‘コ’字状をなし、両端部がシートクッション4の後端に固定されている。
【0019】
このプロテクトバー8は少なくとも一部が前記シートバック6よりもさらに後方に突出するように、シートクッション4に取り付けられており、それ自身の弾発力によって荷室R側のフロアー1上にある荷物Wが干渉するときのショックを和らげるように機能する。
【0020】
また、このプロテクトバー8はフロアー1上を滑った荷物が直接シートクッションや、特にシートバックに衝突するのを回避するように機能する。なお、9はシートクッション4の後端に取り付けられて、前記フロアロック5のロックを解除するのに用いるロック解除バンドである。
【0021】
かかる構成になるリヤシート装置では、荷室R側のフロアー1の全体に荷物を載置する場合には、ロック解除バンド9によりフロアロック5のストライカーに対するロックを解除し、シートバック6を前記のようにシートクッション4側に折り重ね、さらに、シートクッション4をレッグヒンジ部2の支軸3を中心として、図示の2点鎖線で示す位置に回動起立させる。
【0022】
一方、リヤシート装置を使用状態のままにして、これの後方のフロアー1上に荷物Wを設置した場合には、つまり、図2の実線で示す状態にした場合には、急制動時や衝突時に車両が大きな負の加速度を受けることにより、荷物Wがリヤシート装置側へ急速に移動する。
【0023】
そして、この移動した荷物Wはフロアー1上を滑ったり、転がったりした後、プロテクトバー8に衝突することとなる。このプロテクトバー8は前記のような衝撃吸収機能を持つため、その荷物Wの移動を止め、シートバック6に直接衝突するのを阻止する。
【0024】
また、プロテクトバー8に対する荷物Wの衝撃荷重は、シートクッション4の剛性支持部材であるレッグヒンジ部2およびフロアーロック5を介してフロアー1に分散され、シートバック6への荷重伝達が低減されることとなる。
【0025】
そして、シートバック6では荷物Wから受ける衝撃荷重が低い程、シートバックフレームや前倒れヒンジデバイスなどの剛性支持部材への影響は少なくなり、シートバックに対する保護が十分になされる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、リヤシートのシートクッションの後端に、シートバック保護部材の少なくとも一部を前記シートバックより後方に位置させるように構成したので、荷室のフロアー上の荷物が直接シートバックに衝突するのを確実に防止できるとともに衝撃力が緩和されるから、シートバックの荷物による損傷を確実に回避でき、かつ運転者や乗員等の安全性を確実にすることができる。
【0027】
また、請求項2の発明によれば、荷室との隔壁がない車両のフロアー上に、回動自在に支持されたシートクッションと、該シートクッションに対し折り畳み自在に取り付けられたシートバックと、少なくとも一部がシートバックよりも後方に突出するように前記シートクッションの後端に取り付けられたシートバック保護部材とを備えるように構成したので、極めて簡単かつローコストな構成にて、荷物のシートバックへの直撃を確実に防止できる。これによって、シートバックの荷物による損傷を確実に回避でき、かつ運転者や乗員等の安全性を確保できるという効果が得られる。
【0028】
また、請求項3の発明によれば、前記シートバック保護部材を、両端がシートクッションの後端に固定されたプロテクトバーとするように構成したので、フロアー上の荷物のシートクッションやシートバックに対する衝撃伝達を和らげることができ、各機構部分に過大な応力を及ぼすのを回避できるという効果が得られる。
【0029】
また、請求項4の発明によれば、前記シートバック保持部材を、リヤシートフレームに取り付けているので、強度が保持できると共にシートバック保護部材への衝撃を分散してシートバックへの衝撃を緩和することができるという効果が得られる。
【0030】
また、前記プロテクトバーはシートクッション側に直付けされているため、シートバックの折り畳み時や引き上げ時の操作に、別途部品の着脱や作業が不要となり、使い勝手がよくなり、特に、プロテクトバーはシートバックの折り畳み時や引き上げ操作に利用できる
【0031】
また、請求項5の発明によれば、ロック解除バンドがシ−トバック保護部材(プロテクトバー)の片手掴み範囲に設定されているので、そのプロテクトバーの掴み操作時に、同時にフロアロックのロック解除ができ、使い勝手がさらによくなるという利点が得られる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態によるリヤシート装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示すリヤシート装置の側面図である。
【図3】この発明の実施の一形態によるリヤシート装置の一部を取り除いた斜視図である。
【図4】従来のリヤシート装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フロアー
2 レッグヒンジ部
4 シートクッション
5 フロアーロック
6 シートバック
8 プロテクトバー(シートバック保護部材)
R 荷室
W 荷物

Claims (5)

  1. 荷室との隔壁がない車両のリヤシートにおいて、
    前記リヤシートのシートクッション後端に、少なくとも一部がシートバックよりも後方に突出するシートバック保護部材が取り付けられていることを特徴とするリヤシート装置。
  2. 荷室との隔壁がない車両のフロアー上に、回動自在に支持されたシートクッションと、
    該シートクッションに対し折り畳み自在に取り付けられたシートバックと、
    少なくとも一部がシートバックよりも後方に突出するように前記シートクッションの後端に取り付けられたシートバック保護部材とを備えたことを特徴とするリヤシート装置。
  3. 前記シートバック保護部材は、シートクッションの後端に両端が固定されたプロテクトバーであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリヤシート装置。
  4. 前記シートバック保護部材は、シートクッション後部のリヤシートフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のリヤシート装置。
  5. 前記リヤシートには、フロアロック手段が設けられ
    該フロアロック手段のロック解除バンドがシートバック保護部材の片手掴み範囲に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリヤシート装置。
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