JP2005254901A - 車両の操舵装置 - Google Patents
車両の操舵装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005254901A JP2005254901A JP2004066930A JP2004066930A JP2005254901A JP 2005254901 A JP2005254901 A JP 2005254901A JP 2004066930 A JP2004066930 A JP 2004066930A JP 2004066930 A JP2004066930 A JP 2004066930A JP 2005254901 A JP2005254901 A JP 2005254901A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- angle
- steering angle
- wheel
- active
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Steering Controls (AREA)
Abstract
【課題】 アクティブ操舵に起因した操舵ハンドルの異常な動きによる違和感を運転者に与えないようにする。
【解決手段】 操舵装置は、操舵ハンドル11と左右前輪FW1,FW2を機械的に連結している。操舵装置は、電動モータ27を有するアクティブ操舵装置20を備え、操舵ハンドル11の回動操作による左右前輪FW1,FW2の操舵に加え、左右前輪FW1,FW2をアクティブ操舵する。ECU54は、ハンドル操舵角センサ51によって検出されたハンドル操舵角と、アクティブ操舵によるアクティブ操舵角とを比較して、運転者による操舵ハンドル11の手離し状態を検出する。手離し状態の検出時には、ECU54は前記アクティブ操舵を停止する。
【選択図】 図1
【解決手段】 操舵装置は、操舵ハンドル11と左右前輪FW1,FW2を機械的に連結している。操舵装置は、電動モータ27を有するアクティブ操舵装置20を備え、操舵ハンドル11の回動操作による左右前輪FW1,FW2の操舵に加え、左右前輪FW1,FW2をアクティブ操舵する。ECU54は、ハンドル操舵角センサ51によって検出されたハンドル操舵角と、アクティブ操舵によるアクティブ操舵角とを比較して、運転者による操舵ハンドル11の手離し状態を検出する。手離し状態の検出時には、ECU54は前記アクティブ操舵を停止する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、操舵ハンドルと操舵輪とを機械的に連結していて操舵ハンドルの操舵操作に対応して操舵輪を操舵する操舵機構内に電動モータを備え、同電動モータの回転により操舵ハンドルの操舵操作に対応した操舵輪の操舵に加えて操舵輪を補正操舵することが可能な車両の操舵装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されているように、車両走行中の外乱横加速度による車両挙動の変化を予測し、同予測した車両挙動の変化をなくすための補正操舵角を計算して、同計算した補正操舵角に応じて操舵機構内に設けた補正操舵用の電動モータを回転させることにより、操舵ハンドルの操舵操作に対応した操舵輪の操舵に加えて操舵輪を補正操舵するようにした車両の操舵装置は知られている。そして、この車両の操舵装置においては、補正操舵による操舵反力が操舵ハンドルに伝達されて操舵トルクの増減が運転者に違和感を与えないようにするために、同操舵反力に対応した操舵アシスト力を計算し、同計算した操舵アシスト力に応じて操舵アシスト用の電動モータの回転を制御して、前記補正操舵に伴う操舵反力が操舵ハンドルに伝達されないようにしている。さらに、下記特許文献1には、前記操舵アシスト用の電動モータによる操舵アシスト力を操舵ハンドルに付与しないと、操舵ハンドルに対する運転者の手離し状態では、前記補正操舵用の電動モータの回転によるトルクが操舵ハンドルに伝達されてしまい、操舵輪は操舵されずに、操舵ハンドルだけが回転してしまうことも指摘している。
特開平5−77751号公報
しかし、上記従来の装置においては、外乱横加速度による車両挙動の変化をなくすための補正操舵角を正確に計算すること、補正操舵によって操舵ハンドルに伝達される操舵反力を正確に計算すること、および操舵反力に応じて操舵アシスト用の電動モータを正確に制御することは難しく、操舵ハンドルに対する運転者の手離し状態では、操舵ハンドルは前記補正操舵に起因して僅かながらでも回転してしまう。また、車両走行中における前記手離し状態では、操舵輪は路面反力によって中立位置に復帰するので前記補正操舵による効果も多くは期待できない。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、無駄な補正操舵角の制御を行わないようにするとともに、操舵ハンドルの異常な動きによる違和感を運転者に与えないようにした車両の操舵装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、操舵ハンドルと操舵輪とを機械的に連結していて操舵ハンドルの操舵操作に対応して操舵輪を操舵する操舵機構内に電動モータを備え、同電動モータの回転により操舵ハンドルの操舵操作に対応した操舵輪の操舵に加えて操舵輪を補正操舵することが可能な車両の操舵装置において、操舵輪を補正操舵するための補正操舵角を決定して電動モータの回転を補正操舵角に応じて制御する補正操舵制御手段と、操舵ハンドルに対する運転者の手離し状態を検出する手離し検出手段と、手離し検出手段により運転者の手離し状態が検出されたとき補正操舵制御手段による電動モータの回転制御を停止させる補正操舵停止手段とを設けたことにある。
上記のように構成した本発明においては、運転者が操舵ハンドルから手を離すと、手離し検出手段がこの手離し状態を検出して、補正操舵停止手段が補正操舵制御手段による操舵輪の補正操舵を停止させる。これにより、手離し状態にある操舵輪の無駄な補正操舵を停止させることができると同時に、運転者が操舵ハンドルから手を離している状態では操舵ハンドルの異常な動きを確実に回避して運転者に違和感を与えないようにすることができる。
また、本発明の他の特徴は、手離し検出手段が、操舵ハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段を備えるように構成して、補正操舵制御手段によって決定された補正操舵角と、操舵角検出手段によって検出された操舵ハンドルの操舵角とを用いて前記手離し状態を検出するように構成したことにある。運転者が操舵ハンドルから手を離した状態では、路面から操舵輪に入力される反力により操舵ハンドルは中立方向に戻されるとともに、電動モータの回転によるトルクは操舵ハンドルに伝達され、操舵輪は操舵されずに、操舵ハンドルだけが回転する。したがって、操舵ハンドルは、補正操舵角とは反対方向に補正操舵角に相当する分だけ回転されるので、補正操舵角と操舵ハンドルの操舵角とを比較すれば、操舵ハンドルに対する運転者の手離し状態が簡単かつ精度よく検出できる。また、この場合、前記補正操舵角と操舵ハンドルの操舵角との比較を所定時間続けるようにすれば、前記手離し状態の検出精度がより向上する。
また、本発明の他の特徴は、手離し検出手段が、操舵ハンドルに付与される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段を備えるように構成し、操舵トルク検出手段によって検出された操舵トルクに基づいて前記手離し状態を検出するように構成するとよい。運転者が操舵ハンドルから手を離した状態では、操舵トルクは、操舵機構内の部材の慣性、部材間の摩擦などに起因した極めて小さな値を示すので、検出操舵トルクの大きさを判定すれば、操舵ハンドルに対する運転者の手離し状態が簡単かつ精度よく検出できる。また、この場合も、前記操舵トルクの大きさの判定を所定時間続けるようにすれば、前記手離し状態の検出精度がより向上する。
さらに、本発明の他の特徴は、補正操舵停止手段を、手離し検出手段による手離し状態の検出に応答して、同手離し状態の検出直前に補正操舵制御手段によって決定された補正操舵角を徐々に「0」にするように構成するとよい。これによれば、補正操舵角により操舵ハンドルの回転が急に「0」に戻されないので、運転者に与える違和感を低減できる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明すると、図1は、同実施形態に係る車両の操舵装置の全体概略図である。この操舵装置は、操舵ハンドル11と操舵輪としての左右前輪FW1,FW2とを機械的に連結していて操舵ハンドル11の操舵操作に対応して左右前輪FW1,FW2を操舵する操舵機構と、同操舵機構を制御する電気制御装置とからなる。
操舵機構は、操舵ハンドル11に上端を一体回転するように接続したステアリングシャフト12を備え、同シャフト12の下端にはピニオンギヤ13が一体回転するように接続されている。ピニオンギヤ13は、ラックバー14に形成されたラック歯と噛み合ってラックアンドピニオン機構を構成する。ラックバー14の両端には左右前輪FW1,FW2が操舵可能に接続されており、左右前輪FW1,FW2はステアリングシャフト12の軸線回りの回転に伴うラックバー14の軸線方向の変位に応じて左右に操舵される。この操舵機構内には、アクティブ操舵装置20と、操舵アシスト装置40とが設けられている。
アクティブ操舵装置20は、図2に示すように、図示しない車体側に固定された段付き円筒状のハウジング21,22を備えており、ステアリングシャフト12は、これらのハウジング21,22内にて、詳しくは後述するハーモニックドライブ機構を介して動力伝達可能に連結されているが、上部ステアリングシャフト12aと下部ステアリングシャフト12bとに分離されている。上部ステアリングシャフト12aは、ハウジング21の内周面上にボールベアリング23を介して軸線回りに回転可能に支持されている。下部ステアリングシャフト12bは、ハウジング22の内周面上にボールベアリング24,25を介して軸線回りに回転可能に支持されている。上部ステアリングシャフト12aと下部ステアリングシャフト12bとの間には、ボールベアリング26が介装されて、両シャフト12a,12bは相対回転可能になっている。また、ハウジング21,22内にはアクティブ操舵用(すなわち補正操舵用)の電動モータ27と、ハーモニックドライブ機構とが収容されている。
電動モータ27は、ハウジング21の内周面上に固定されたコイルからなるステータ27aと、同ステータ27aに対向配置された永久磁石からなるロータ27bとからなる。ロータ27bは、段付き円筒状の回転体28の大径部外周面上に固定されている。回転体28の大径部内周面と上部ステアリングシャフト12aとの間にはボールベアリング31,32が介装されており、回転体28は電動モータ27のロータ27bの回転に応じて上部ステアリングシャフト12aに対して軸線回りに相対回転するようになっている。
ハーモニックドライブ機構は、図2および図3に示すように、ウェーブジェネレータ33、フレクスプライン34およびサーキュラスプライン35からなる。ウェーブジェネレータ33は、カム33aと、同カム33aの外周面上に設けたボールベアリング33bとからなる。カム33aは、金属剛体で楕円状に形成されて回転体28の外周面上に固着されている。ボールベアリング33bの内輪は金属剛体で構成されてカム33aの外周面に固定さているが、ボールベアリング33bの外輪は金属弾性体で構成されてボールを介して弾性変形する。フレクスプライン34は、薄肉の金属弾性体でカップ状に形成され、ボールベアリング33bの外輪上に同ボールベアリング33bの形状に合わせて楕円形状となるように組み付けられているとともに、その底面にて上部ステアリングシャフト12aに固定されている。このフレクスプライン34の外周面上には外歯が形成されている。
サーキュラスプライン35は、金属剛体で環状に形成されて、下部ステアリングシャフト12bに固着されている。このサーキュラスプライン35の内周面には、フレクスプライン34の外歯と噛み合う内歯が形成されている。サーキュラスプライン35の内歯の数はフレクスプライン34の外歯の数よりも僅かに多く(例えば、2個多く)、サーキュラスプライン35の内歯は、楕円状のフレクスプライン34の長軸部分でのみフレクスプライン34の外歯と噛み合っている。
操舵アシスト装置40は、図1に示すように、電動モータ41およびねじ送り機構42からなる。電動モータ41は、ラックバー14の外周面上に設けられてねじ送り機構42を駆動する。ねじ送り機構42は、電動モータ41の回転運動を直線運動に変えて、ラックバー14を軸線方向に駆動する。
電気制御装置は、ハンドル操舵角センサ51、実操舵角センサ52および車速センサ53を有する。ハンドル操舵角センサ51は、上部ステアリングシャフト12aの回転角を計測することにより、操舵ハンドル11のハンドル操舵角θhを検出する。このハンドル操舵角θhは、「0」により操舵ハンドル11の基準位置を表し、正の値により操舵ハンドル11の右回転角を表し、負の値により操舵ハンドル11の左回転角を表す。実操舵角センサ52は、下部ステアリングシャフト12bの回転角を計測することにより、左右前輪FW1,FW2の実操舵角δを検出する。なお、この実操舵角センサ52に代えて、ラックバー14の軸線方向の変位量を計測することにより、左右前輪FW1,FW2の実操舵角δを検出するようにしてもよい。この実操舵角δは、「0」により左右前輪FW1,FW2の中立状態を表し、正の値により左右前輪FW1,FW2の右操舵角を表し、負の値により左右前輪FW1,FW2の左操舵角を表す。ただし、実操舵角δは、ハンドル操舵角θhに換算された値を示している。車速センサ53は、車速Vを検出する。
これらのセンサ51〜53には、電子制御ユニット54(以下、単にECU54という)が接続されており、同ECU54には警報装置55および駆動回路56,57が接続されている。ECU54は、CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品とするもので、図4に示す操舵制御プログラムおよび図5の手離し検出プログラムをそれぞれ所定の短時間ごとに繰り返し実行する。警報装置55は、ブザー、ランプなどからなり、運転者に警報を発するものである。駆動回路56,57は、ECU54からの指示に従って電動モータ27,41に駆動電流を流し、電動モータ27,41の回転を制御する。駆動回路57は、電動モータ41に流れる駆動電流を検出してECU54に供給する駆動電流センサ57aを内蔵している。
次に、上記のように構成した実施形態の動作について説明する。運転者が車両を走行させて、操舵ハンドル11を回動操作すると、上部ステアリングシャフト12aは操舵ハンドル11の回転角に等しい角度だけ軸線回りに回転する。この上部ステアリングシャフト12aの回転はフレクスプライン34に伝達され、フレクスプライン34はボールベアリング33bの外輪と一体的に軸線回りに回転し、その外歯とサーキュラスプライン35の内歯との噛み合いによりサーキュラスプライン35を軸線回りに回転させる。ただし、フレクスプライン34の外歯の数は、サーキュラスプライン35の内歯の数よりも若干少ないので、微量ではあるが、サーキュラスプライン35の回転角は歯数の少ない分だけフレクスプライン34の回転角よりも小さい。このサーキュラスプライン35の回転は下部ステアリングシャフト12bに伝達され、ピニオンギヤ13を介してラックバー14を軸線方向に変位させる。そして、ラックバー14の軸線方向の変位により左右前輪FW1,FW2が左右に操舵される。したがって、左右前輪FW1,FW2は、操舵ハンドル11の回動操作により左右に操舵される。
一方、ECU54は、前記動作中、図4の操舵制御プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行している。この操舵制御プログラムの実行はステップS10にて開始され、ECU54は、ステップS11にてハンドル操舵角センサ51、実操舵角センサ52および車速センサ53からの検出値を入力する。そして、ステップS12に手離しフラグFLGが“1”であるか否かを判定する。この手離しフラグFLGは、“0”により運転者が操舵ハンドル11を把持している状態を表し、“1”により運転者が操舵ハンドル11から手を離した状態を表すもので、初期には“0”に設定されている。したがって、運転者が操舵ハンドル11を把持していれば、ステップS12にて「Yes」と判定してステップS13に進む。
ステップS13においては、ROM内に記憶されているアクティブ操舵角テーブルを参照して、ハンドル操舵角θhに対応した補正操舵角としてのアクティブ操舵角θaを計算する。アクティブ操舵角テーブルは、図6に示すように、ハンドル操舵角θhの増加に従って増加するアクティブ操舵角θaを記憶している。なお、このアクティブ操舵角テーブルを利用するのに代えて、ハンドル操舵角θhとアクティブ操舵角θaとの関係を示す関数を予め用意しておき、同関数を利用してアクティブ操舵角θaを計算するようにしてもよい。
また、前記アクティブ操舵角θaに代えまたは加えて、車両の走行状態に応じたアクティブ操舵角を計算するようにしてもよい。例えば、図1に破線で示すように、車両の実ヨーレートγを検出するヨーレートセンサ61をECU54に接続する。そして、ROM内に記憶されている目標ヨーレートテーブルを参照して、前記入力したハンドル操舵角θhおよび車速Vに応じた目標ヨーレートγ*を計算する。目標ヨーレートテーブルは、図7に示すように、ハンドル操舵角θhの増加に従って増加するとともに、車速Vの増加に従って絶対値の増加する目標ヨーレートγ*を記憶している。なお、この目標ヨーレートテーブルを利用するのに代えて、ハンドル操舵角θhおよび車速Vと目標ヨーレートγ*との関係を示す関数を予め用意しておき、同関数を利用して目標ヨーレートγ*を計算するようにしてもよい。次に、ヨーレートセンサ61によって検出された実ヨーレートγが目標ヨーレートγ*に等しくなるようなアクティブ操舵角(=k・(γ*−γ))を計算する。ただし、kは予め決められた係数である。そして、この計算したアクティブ操舵角を前述したアクティブ操舵角θaに代えて用い、または前述したアクティブ操舵角θaに加えて用いるようにしてもよい。
さらに、前記ヨーレートセンサ61に代えて、図1に破線で示すように、車両の実横加速度Gyを検出する横加速度センサ62をECU54に接続して、横加速度センサ62によって検出された実横加速度Gyが目標横加速度Gy*に等しくなるような補正操舵角としてのアクティブ操舵角(=k・(Gy*−Gy))を計算する。そして、この計算したアクティブ操舵角を前述したアクティブ操舵角θaに代えて用い、または前述したアクティブ操舵角θaに加えて用いるようにしてもよい。この場合も、目標横加速度Gy*の計算は、図7に示す特性を有するデータを記憶したテーブルを用いてもよいし、関数を用いてもよい。
前記ステップS13の処理後、ステップS15にて、アクティブ操舵制御を実行すなわち前記アクティブ操舵角θaだけ左右前輪FW1,FW2を操舵制御する。このアクティブ操舵制御においては、アクティブ操舵角θaに対応した回転角だけ電動モータ27を回転させるように駆動回路56を制御する。言い換えれば、実操舵角センサ52によって検出される実操舵角δがハンドル操舵角θhとアクティブ操舵角θaの和θh+θaに等しくなるように、駆動回路56を介して電動モータ27の回転を制御する。なお、前記のように、操舵ハンドル11の回動のみによる上部ステアリングシャフト12aの回転角と下部ステアリングシャフト12bの回転角との間には若干の差が存在するが、これは操舵機構内のステアリングギヤ比の問題であると同時に、実操舵角δがハンドル操舵角θhに換算された値を示しているので問題ない。
前記のように電動モータ27が回転制御されると、ロータ27bおよび回転体28の回転により、ウェーブジェネレータ33のカム33aが軸線回りに回転し、フレクスプライン34は弾性変形しながらその外歯のサーキュラスプライン35の内歯に対する噛み合い位置を移動させる。そして、フレクスプライン34の外歯の数とサーキュラスプライン35の内歯の数とを異ならせてあるので、この歯数の差に対応した角度だけ、フレクスプライン34の回転角とサーキュラスプライン35の回転角との間には差が生じる。このことは、フレクスプライン34とサーキュラスプライン35との間に相対回転が発生していることを意味する。そして、運転者が操舵ハンドル11を把持していて上部ステアリングシャフト12aおよびフレクスプライン34の回転を規制している状態では、カム33aの回転により、サーキュラスプライン35がフレクスプライン34に対して回転することになる。これにより、上部ステアリングシャフト12aに対して下部ステアリングシャフト12bがアクティブ操舵角θa分だけ多く回転する。
そして、この下部ステアリングシャフト12bの回転も、ピニオンギヤ13を介してラックバー14の軸線方向の変位に変換される。したがって、左右前輪FW1,FW2は、前記操舵ハンドル11の回動操作による操舵に加えて、アクティブ操舵角θaだけ操舵されることになる。その結果、左右前輪FW1,FW2は、補正操舵角としてのアクティブ操舵角θaだけ補正操舵されるので、車両の操舵特性を任意に選択できるようになるとともに、同操舵特性を良好にすることもできる。
前記ステップS15のアクティブ操舵制御後、ECU54は、ステップS16にて目標アシストトルクTa*を計算する。この目標アシストトルクTa*の計算においては、ROM内に記憶されているアシストトルクテーブルを参照して、前記入力したハンドル操舵角θhおよび車速Vに応じた目標アシストトルクTa*を計算する。アシストトルクテーブルは、図8に示すように、ハンドル操舵角θhの増加に従って増加するとともに、車速Vが小さくなる従って絶対値の増加する目標アシストトルクTr*を記憶している。なお、このアシストトルクテーブルを利用するのに代えて、ハンドル操舵角θhおよび車速Vと目標アシストトルクTr*との関係を示す関数を予め用意しておき、同関数を利用して目標アシストトルクTr*を計算するようにしてもよい。
次に、ステップS17にて手離しフラグFLGが“1”であるか否かを判定するが、この場合も前記ステップS12の場合と同様に「Yes」と判定してステップS18に進む。ステップS18においては、前記アクティブ操舵によって操舵ハンドル11への反力を低減するための反力低減値Taaを計算する。この反力低減値Taaの計算においては、ROM内に記憶されている反力低減値テーブルを参照して、前記計算したアクティブ操舵角θaに応じた反力低減値Taaを計算する。反力低減値テーブルは、図9に示すように、アクティブ操舵角θaの増加に従って増加する反力低減値Taaを記憶している。なお、この反力低減値テーブルを利用するのに代えて、アクティブ操舵角θaと反力低減値Taaとの関係を示す関数を予め用意しておき、同関数を利用して反力低減値Taaを計算するようにしてもよい。
次に、ステップS20にて、前記計算した目標アシストトルクTa*に前記計算した反力低減値Taaを加算することにより、反力低減値Taaにより補正した目標アシストトルクTa*(=Ta*+Taa)を計算する。そして、ステップS21にて、駆動回路57を介して電動モータ41を駆動制御して、ステップS22にて操舵制御プログラムの実行を一旦終了する。この駆動制御においては、ECU54は、駆動電流センサ57aによって検出された駆動電流を入力して、電動モータ41が目標アシストトルクTa*を発生するように駆動回路57を制御する。この制御のもとに、駆動回路57は、電動モータ41に目標アシストトルクTa*に対応した駆動電流をそれぞれ流して、電動モータ41を駆動する。
このような電動モータ41の駆動制御により、電動モータ41は、ねじ送り機構42を介してラックバー14に動力を伝達してラックバー14をその軸線方向に直線駆動する。これにより、運転者が操舵ハンドル11を回動操作して左右前輪FW1,FW2を操舵しようとすると、電動モータ41により前記運転者による操舵ハンドル11の回動操作がアシストされ、運転者は小さな操舵力で左右前輪FW1,FW2を操舵することができる。また、前記ステップS21の反力低減値Taaを用いた目標アシストトルクTa*の補正により、アクティブ操舵に起因した操舵反力も打ち消されるので、運転者はアクティブ操舵制御による左右前輪FW1,FW2の操舵による反力も感じない。
前記操舵制御プログラムに並行して、ECU54は、図5の手離し検出プログラムも所定の短時間ごとに繰り返し実行している。この手離し検出プログラムの実行はステップS30にて開始され、ステップS31にて、アクティブ操舵制御が実行されているか、具体的には図4のステップS13,S14の処理によって計算されたアクティブ操舵角θaの絶対値|θa|が「0」よりも大きいかを判定する。アクティブ操舵制御が行われておらず、絶対値|θa|が「0」であれば、ステップS31にて「No」と判定して、ステップS33にて手離しフラグFLGを“0”に設定し、ステップS36にてこの手離し検出プログラムの実行を一旦終了する。一方、アクティブ操舵制御が実際に行われていて、絶対値|θa|が「0」よりも大きければ、ステップS31にて「Yes」と判定して、ステップS32に進む。ステップS32においては、前記アクティブ操舵角θaとハンドル操舵角センサ51によって検出されたハンドル操舵角θhとを加算した加算値θa+θhの絶対値|θa+θh|が正の小さな所定値θo未満であるかを判定する。
このステップS32の判定は、運転者が操舵ハンドル11から手を離している状態を検出するものである。運転者が操舵ハンドル11を把持していれば、図4のステップS15にてアクティブ操舵制御が実行されると、前述したように、左右前輪FW1,FW2は操舵ハンドル11による操舵に加えてアクティブ操舵される。ゆえに、運転者が操舵ハンドル11を把持している状態では、前記絶対値|θa+θh|はある程度大きな正の値となる。一方、運転者が操舵ハンドル11から手を離した状態で、図4のステップS15にてアクティブ操舵制御が実行されると、左右前輪FW1,FW2は路面からの反力によってアクティブ操舵されない。このことは下部ステアリングシャフト12bおよびサーキュラスプライン35が回転不能に拘束されていることを意味する。そして、前記アクティブ操舵制御による電動モータ27の駆動による回転体28の回転はウェーブジェネレータ33およびフレクスプライン34を介して上部ステアリングシャフト12aに伝達されて、上部ステアリングシャフト12aがアクティブ操舵角θaの絶対値|θa|に等しい角度だけアクティブ操舵による方向とは反対方向に回転する。ゆえに、運転者が操舵ハンドル11から手を離している状態では、前記絶対値|θa+θh|はほぼ「0」になる。
したがって、前記絶対値|θa+θh|が所定値θo以上であれば、ステップS32にて「No」と判定して、前記ステップS33にて手離しフラグFLGを“0”に設定し、ステップS36にてこの手離し検出プログラムの実行を一旦終了する。一方、前記絶対値|θa+θh|が所定値θo未満のときには、ステップS32にて「Yes」と判定して、ステップS34にて手離しフラグFLGを“1”に設定する。その後、ステップS35にて車両が走行していることを条件(車速Vが「0」よりも大きいことを条件)に、警報装置55を作動させて運転者に警告を発し、ステップS36にてこの手離し検出プログラムの実行を一旦終了する。このような手離し検出プログラムの実行により、操舵ハンドル11に対する運転者の手離し状態が簡単かつ精度よく検出される。
このようにして運転者の操舵ハンドル11に対する手離し状態が検出されて、手離しフラグFLGが“1”に設定されると、前述した図4のステップS12にて「No」と判定されるようになり、ステップS13の処理に代えてステップS14の処理が実行される。ステップS14においては、アクティブ操舵角θaが「0」に設定される。したがって、この状態で、ステップS15のアクティブ操舵制御処理が実行されても、左右前輪FW1,FW2はアクティブ操舵されず、実質的に左右前輪FW1,FW2のアクティブ操舵制御が停止される。
また、この手離しフラグFLGが“1”に設定された状態では、前述した図4のステップS17においても「No」と判定されるようになり、ステップS18の処理に代えてステップS19の処理が実行される。ステップS19においては、反力低減値Taaも「0」に設定される。したがって、この状態で、ステップS20,S21の操舵アシスト制御処理が実行されても、目標アシストトルクTa*には、アクティブ操舵による操舵ハンドル11への操舵反力の影響をなくすための反力低減値Taaも考慮されなくなる。
上記作動説明のように、上記実施形態によれば、運転者が操舵ハンドル11から手を離すと、この手離し状態が検出されて左右前輪FW1,FW2のアクティブ操舵(補正操舵)が停止する。これにより、手離し状態にある左右前輪FW1,FW2の無駄なアクティブ操舵を停止させることができると同時に、運転者が操舵ハンドル11から手を離している状態では、アクティブ操舵に起因して操舵ハンドル11の異常な動きを確実に回避して運転者に違和感を与えないようにすることができる。
次に、上記実施形態の各種変形例について説明する。第1変形例は、図4のステップS14の処理を図10(A)のステップS41〜S45の処理に変更するとともに、図4のステップS19の処理を図10(B)のステップS46の処理に変更したものである。この第1変形例によれば、ステップS41にて、前回の操舵制御プログラムの実行時における手離しフラグFLGが“0”であったか、すなわち手離しフラグFLGが今回の操舵制御プログラムの実行時に始めて“1”になったかを判定する。
手離しフラグFLGが今回の操舵制御プログラムの実行時に始めて“1”になった場合には、ステップS41にて「Yes」と判定し、ステップS42にて現在のアクティブ操舵角θaをホールド操舵角θaoとして設定し、現在の反力低減値Taaをホールド低減値Taaoとして設定し、時間カウント値tを「0」に初期設定する。そして、ステップS43にて、時間カウント値tにこの操舵制御プログラムの実行時間間隔に対応した微小時間値Δtを加算して、ステップS44にてROM内に記憶されているゲインテーブルを参照して、前記手離し状態の検出からの時間経過に従ったゲインGを計算する。ゲインテーブルは、図11に示すように、時間カウント値tの「0」からの増加に従って「1」から「0」まで徐々に減少するゲインGを記憶している。なお、このゲインテーブルを利用するのに代えて、時間カウント値tとゲインGとの関係を示す関数を予め用意しておき、同関数を利用してゲインGを計算するようにしてもよい。また、ゲインGの時間変化を表す特性線は、直線でなくて曲線であってもよい。
前記ステップS44の処理後、ステップS45にて前記ホールド操舵角θaoにゲインGを乗算して、アクティブ操舵角θa(=G・θao)を計算する。そして、前述した図4のステップS15の処理により、左右前輪FW1,FW2は前記ゲインGを乗算したアクティブ操舵角θaにより操舵制御される。一方、手離しフラグFLGが“1”に設定された状態で、次に操舵制御プログラムが実行された場合には、ステップS41にて「No」と判定されて、ステップS43〜S45の処理のみが実行される。したがって、時間カウント値tは徐々に大きくなるとともにゲインGは徐々に小さくなり、アクティブ操舵角θaは徐々に「0」に向かって変化する。その結果、この第1変形例においては、運転者による操舵ハンドル11からの手離し状態の検出時には、左右前輪FW1,FW2のアクティブ操舵は、運転者による操舵ハンドル11からの手離し状態の検出直前のアクティブ操舵角θaから時間経過に従って徐々に小さくなるように制御される。そして、最終的にアクティブ操舵制御が中止される。これにより、アクティブ操舵角θaにより操舵ハンドル11の回転が急に「0」に戻されないので、運転者に与える違和感を低減できる。
また、図10(B)のステップS46においては、前記ホールド低減値Taaoに前記ゲインGを乗算して、反力低減値Taa(=G・Taao)を計算する。そして、前述した図4のステップS20,S21の処理により、操舵アシスト制御される。その結果、操舵アシストも前記アクティブ操舵に連動して変更制御されるので、運転者に与える違和感を低減できる。
次に、第2変形例について説明する。第2変形例は、上記実施形態の図5の手離し検出プログラムを図12に示す手離し検出プログラムに変更したものである。この第2変形例に係る手離し検出プログラムも、所定の短時間ごとに実行される。また、この第2変形例に係る手離し検出プログラムは、図5のステップS33の処理に若干の処理を追加してステップS33’とするとともに、ステップS32,S34の間にステップS51,S52の処理を追加したものである。
ステップS33’においては、手離し検出フラグFLGを“0”に設定するのに加えて、時間カウント値CTを「0」に初期設定する。すなわち、ステップS31,S32の判定処理により、運転者による操舵ハンドル11からの手離し状態が判定されない場合には、手離し検出フラグFLGが“0”に保たれるのに加えて、時間カウント値CTが「0」に保たれる。
また、ステップS51においては、時間カウント値CTにこの手離し検出プログラムの実行時間間隔に等しい微小時間値ΔCTを加算する。ステップS52においては、時間カウント値CTが所定時間値CTo以上であるかを判定する。そして、時間カウント値CTが所定時間値CTo以上であれば、ステップS52にて「Yes」と判定して、ステップS34以降の処理を実行する。一方、時間カウント値CTが所定時間値CTo未満であれば、ステップS52にて「No」と判定して、ステップS36にてこの手離し検出プログラムの実行を終了する。これにより、ステップS31,S32にて共に「Yes」と所定時間値CTo以上判定され続けたときにのみ、運転者による操舵ハンドル11からの手離し状態が検出されることになる。その結果、この第2変形例によれば、手離し状態の誤検出が回避され、検出精度が向上する。
次に、第3変形例について説明する。第3変形例は、図1に破線で示すように、上部ステアリングシャフト12aに操舵トルクセンサ63を配置するとともに、上記実施形態の図5の手離し検出プログラムを図13に示す手離し検出プログラムに変更したものである。操舵トルクセンサ63は、上部ステアリングシャフト12aに組みつけられて、操舵ハンドル11に付与される操舵トルクTrを検出して、同検出した操舵トルクTrをECU54に出力する。この場合、操舵トルクセンサ63は、例えば、上部ステアリングシャフト12aの一部をトーションバーで構成しておき、トーションバーの両端の回転角をそれぞれ検出して、同両端の回転角の差により操舵トルクTrを検出するように構成できる。
また、この第3変形例に係る手離し検出プログラムも、所定の短時間ごとに実行される。第3変形例に係る手離し検出プログラムにおいては、図5のステップS32の処理に代えてステップS53の判定処理が実行される。このステップS53の判定処理は、操舵トルクセンサ63から操舵トルクTrを入力して、同操舵トルクTrの絶対値|Tr|が所定値Tro以下であるかを判定するものである。この判定処理は、運転者が操舵ハンドル11から手を離した状態では、操舵トルクTrがほとんど「0」になることを利用したものである。すなわち、前記絶対値|Tr|が所定値Troよりも大きければ、ステップS53にて「No」すなわち手離し状態ではないと判定して、ステップS33に進む。一方、前記絶対値|Tr|が所定値Tro以下であれば、ステップS53にて「Yes」すなわち手離し状態であると判定してステップS34,S35に進む。その結果、この第3変形例によっても、運転者による操舵ハンドル11からの手離し状態が簡単かつ精度よく検出される。
次に、第4変形例について説明する。第4変形例は、前記第3変形例と同様な操舵トルクセンサ63を備え、上記実施形態の図5の手離し検出プログラムを図14に示す手離し検出プログラムに変更したものである。この図14の手離し検出プログラムにおいては、前記第3変形例で説明したステップS53の操舵トルクTrに関する判定処理を実行するとともに、前記第2変形例で説明したステップS33’,S51,S52の時間カウント値CTを用いた検出処理を実行する。したがって、この第4変形例によれば、前記第3変形例による手離し状態の誤検出がなくなり、運転者による操舵ハンドル11からの手離し状態がより精度よく検出されるようになる。
次に、第5変形例について説明する。第5変形例は、前記第3変形例と同様な操舵トルクセンサ63を備え、上記実施形態の図5の手離し検出プログラムを図15に示す手離し検出プログラムに変更したものである。この図15の手離し検出プログラムにおいては、上記実施形態の手離し状態の判定処理に、前記第3変形例で説明したステップS53の操舵トルクTrに関する判定処理を追加したものである。したがって、この第5変形例によれば、アクティブ操舵角θaおよびハンドル操舵角θhによる判定処理に、操舵トルクTrを用いた判定処理が加えられる。したがって、運転者による操舵ハンドル11からの手離し状態がより精度よく検出されるようになる。特に、上記実施形態のようにアクティブ操舵角θaとハンドル操舵角θhとによって手離し状態を検出した場合には、操舵ハンドル11の手離し状態と同じ態様で操舵ハンドル11を回動操作すると、手離し状態が誤検出される可能性があるが、この第5変形例のように操舵トルクTrの判定を加味することにより前記誤検出を回避できる。
次に、第6変形例について説明する。第6変形例は、前記第5変形例と同様な操舵トルクセンサ63を備え、上記実施形態の図5の手離し検出プログラムを図16に示す手離し検出プログラムに変更したものである。この図16の手離し検出プログラムにおいては、前記第5変形例で説明したステップS53の操舵トルクTrに関する判定処理を実行するとともに、前記第2変形例で説明したステップS33’,S51,S52の時間カウント値CTを用いた検出処理を実行する。したがって、この第6変形例によれば、前記第5変形例による手離し状態の誤検出がなくなり、運転者による操舵ハンドル11からの手離し状態がより精度よく検出されるようになる。
さらに、本発明は上記実施形態および各種変形例に限定されることなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
例えば、上記実施形態および各種変形例においては、操舵アシスト用の電動モータ41でラックバー41を軸性方向に駆動するようにした。しかし、これに代えて、操舵アシスト用の電動モータ41で減速機構を介して下部ステアリングシャフト12bを回転駆動するようにしてもよい。
また、車両の操舵ハンドル11の回動操作によって左右前輪FW1,FW2を操舵する車両の操舵装置に本発明を適用した。しかし、本発明は、ジョイスティックなどのように直線的な操作により左右前輪FW1,FW2を操舵する車両の操舵装置にも適用される。
11…操舵ハンドル、12…ステアリングシャフト、12a…上部ステアリングシャフト、12b…下部ステアリングシャフト、13…ピニオンギヤ、14…ラックバー、20…アクティブ操舵装置、27…電動モータ、40…操舵アシスト装置、51…ハンドル操舵角センサ、52…実操舵角センサ、53…車速センサ、54…ECU、61…ヨーレートセンサ、62…横加速度センサ、63…操舵トルクセンサ。
Claims (4)
- 操舵ハンドルと操舵輪とを機械的に連結していて操舵ハンドルの操舵操作に対応して操舵輪を操舵する操舵機構内に電動モータを備え、同電動モータの回転により前記操舵ハンドルの操舵操作に対応した操舵輪の操舵に加えて操舵輪を補正操舵することが可能な車両の操舵装置において、
操舵輪を補正操舵するための補正操舵角を決定して前記電動モータの回転を補正操舵角に応じて制御する補正操舵制御手段と、
操舵ハンドルに対する運転者の手離し状態を検出する手離し検出手段と、
前記手離し検出手段により運転者の手離し状態が検出されたとき前記補正操舵制御手段による電動モータの回転制御を停止させる補正操舵停止手段と
を設けたことを特徴とする車両の操舵装置。 - 前記手離し検出手段は、前記操舵ハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、前記補正操舵制御手段によって決定された補正操舵角と、前記操舵角検出手段によって検出された操舵ハンドルの操舵角とを用いて前記手離し状態を検出する請求項1に記載した車両の操舵装置。
- 前記手離し検出手段は、前記操舵ハンドルに付与される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段を備え、前記操舵トルク検出手段によって検出された操舵トルクに基づいて前記手離し状態を検出する請求項1に記載した車両の操舵装置。
- 前記補正操舵停止手段は、前記手離し検出手段による手離し状態の検出に応答して、同手離し状態の検出直前に前記補正操舵制御手段によって決定された補正操舵角を徐々に「0」にする請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載した車両の操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004066930A JP2005254901A (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | 車両の操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004066930A JP2005254901A (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | 車両の操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005254901A true JP2005254901A (ja) | 2005-09-22 |
Family
ID=35081069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004066930A Pending JP2005254901A (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | 車両の操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005254901A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007261550A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Showa Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2007296900A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Showa Corp | 電動パワーステアリング装置 |
-
2004
- 2004-03-10 JP JP2004066930A patent/JP2005254901A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007261550A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Showa Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2007296900A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Showa Corp | 電動パワーステアリング装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6030459B2 (ja) | 車両の操舵制御装置 | |
EP1935757A1 (en) | Vehicle steering apparatus | |
JP5131513B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2018114845A (ja) | ステアバイワイヤ式操舵装置 | |
JP2007296900A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2008114641A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5273929B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2007071784A (ja) | トルク検出装置 | |
JP4929892B2 (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP2005254901A (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP4858694B2 (ja) | 伝達比可変操舵装置 | |
JP5428415B2 (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP4289183B2 (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP3605885B2 (ja) | 車両の自動操舵装置 | |
JP2005306184A (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP4251126B2 (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP2005254902A (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP3758556B2 (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP2009274609A (ja) | 反力制御装置および反力設定方法 | |
JP2009184370A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2009056996A (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
JP2007331552A (ja) | 船用操舵装置 | |
JP2006151241A (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP2006076453A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP2012141276A (ja) | 回転角度検出装置 |