JP2005253909A - 座部の高さ調節可能な車椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車椅子に座ったまま、天井に当たることなくワンボックスカーに乗り込む。
【解決手段】 後部両側を大径後車輪5、前部両側を小径前車輪6で支持する車椅子において、主フレーム3の後背面に取り付け固定されたガイドプレール7に沿って、上下にスライドするスライドレール9を移動させることにより、スライドレール9に固定された大径車輪5の回転軸8が上下に移動し、スライドレールのロック機構11で所定の位置に高さを設定をできる構成とすることにより、簡単な操作で直接車椅子の座部15高さを調節することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 後部両側を大径後車輪5、前部両側を小径前車輪6で支持する車椅子において、主フレーム3の後背面に取り付け固定されたガイドプレール7に沿って、上下にスライドするスライドレール9を移動させることにより、スライドレール9に固定された大径車輪5の回転軸8が上下に移動し、スライドレールのロック機構11で所定の位置に高さを設定をできる構成とすることにより、簡単な操作で直接車椅子の座部15高さを調節することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、座部の高さを調節できる車椅子に関するものである。
車椅子の使用者が車椅子に座ったまま、リフト等によってワンボックスカーに乗り込むことができれば、車椅子使用者及び介護者の労力が省ける。しかし、現状の4WDのワンボックスカーでは後部の床面を可能分下げても、使用者を車椅子に座らせたままワンボックスカーに乗せると、使用者の頭がワンボックスカーの天井に当たってしまう。ワンボックスカーの天井を高くすることは、ボディサイズのランクアップにより自動車税の負担増を招来する。また、車椅子の座部を低くすることは、手回しホイールの操作性、足載せ台との関係上、大きな制約を受けるため実現できない。
そこで、本発明は車椅子の座部の高さを調節できるよう構成させ、ワンボックスカーに乗り込む場合には座部の高さを低く調節し、また、車椅子を道路上で使用する場合には座部を高く調節できるものにするにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明に到達したのである。
特開2001−258947号広報 特開2003−275252号広報 特開2003−230601号広報
本発明は、このような実情に鑑みなされたもので、その解決しようとする課題は、車椅子使用者が車椅子に座ったまま、ワンボックスカーの天井に頭部が当たることなく乗り込めるようにすることである。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は簡単な構成でありながら、操作性よく、しかも確実に座部の高さが調節できる車椅子を提供することにある。
上述した目的を達成するため本発明は、一対の主フレーム1、2、3、及び補助フレーム4で骨格が形成され、後部両側を大径後車輪5で、前部両側を小径前車輪6で支持し、主フレーム3の背面に取り付け固定されたガイドプレート7に沿って、大径車輪5の回転軸8が固定されたスライドレール9が上下に滑動可能に取り付けられ、スライドレール9にはガス反力により上下の滑動をアシストするガススプリング10が備えられ、ガイドレール7とスライドレール9との間には所定の位置で固定できるロック機能11を備えた構成となる。車椅子使用者をワンボックスカー等へ乗せるため座部15を低い位置に設定するには、ロック機能11を外し、取手12を押し下げることによりスライドレールが上昇しガススプリング10縮んだ状態になることにより、大径後車輪5に比し座部15が低い位置に移動し、所定の位置でロック機能11をロックさせるだけで高さが固定され、従って車椅子使用者の頭の位置も低くなる。逆に、ワンボックスカーから降車して車椅子を通常の高さに戻す場合には、ロック機能11を外し、取手12を持ち上げながら大径車輪5を押し下げ、所定の高さでロック機能をセットするだけで本来の車椅子の高さに復帰する。
本発明は、以上詳述した如く構成させたので、車椅子で道路を移動する際には、車椅子のフレーム即ち座部15を高くした状態で使用する。通常の車椅子と同様に使用者が手回しホイール17を回して走行できる。使用者を車椅子に乗せたまま、ワンボックスカーに搭載するには、まず介護者がロック機能11を解除する。使用者の体重がガススプリング10を縮める様に作用して縮み、座部15が下降し、所定の位置でロックする。上記状態で使用者を乗せたまま車椅子をワンボックスカーに搭載しても、使用者の頭がワンボックスカーの天井に当たることはない。
次に、本発明を図面に示した実施の形態について説明すると、図1乃至図6に示すように、車椅子のフレーム全体を後部両側の大径後車輪5と前部を小径前車輪6で支持し、後車輪5の外側には該後車輪5と一体に回転する手回しホイール17が取り付けられる。
補助フレーム4、4の延長部13、13前端には、キャスター式の小径前車輪6が設けられ、前車輪6と後車輪5が地面に接することによって主フレーム1は地面と略平行となる。
座部15は、一対の補助フレーム4に跨がって取り付けられ、補助フレーム4は前部に下向き延長部13を有し、先端部に折り畳み式の足載せ台14を備え、主フレーム3にはこれを跨がって背凭れ16を設けている。
一対の主フレーム3の上向き延長部の先端は、介護者が車椅子を押すための取手12となっている。又、主フレーム12上にはアームレスト18が固定されている。
本車椅子の座部15の昇降機構は下記の如く構成される。図1に示すように座部15が上昇した状態において昇降機構の構成を説明すると、主フレーム3の後背部にはガイドレール7が固定されており、このレールに沿って、上下に自由にスライドするスライドレール9が一体としてある。
スライドレール9には、ガス反力により上下の滑動をアシストするガススプリングと、スライドレール9をガイドレール7の所定の位置に固定するロック機能11が取り付けられている。
また、スライドレール9の略中央部には大径後車輪5を回転保持する枢軸8の固定金具19が取り付け固定されている。
本車椅子の機構は以上の構成であるので、座部15を下降させるには、まず介護者がロック解除手段18によってロック機能11を解除する。使用者の体重がガススプリング10を縮める様に作用して縮み、連動してスライドレール9が上昇することで大径後車輪5が上昇し、結果、座部15をはじめ車椅子全体が低い態勢となる。また、逆に座部15を上昇させるには、ロック機能11をロック解除手段18で解除し、取手12を引き上げ大径後車輪5を押し下げロック機能11をセットさせるだけで良い。
上記ガススプリングが10は、一般に市販されているもので、ガス反力により伸縮力をアシストするもので、最適な速度と反力で伸縮ができるように調節されたものでよい。
然して、車椅子で道路を移動する際には、図1に示す如く、車椅子の座部15を高くした状態で使用し、通常の車椅子と同様に使用者が手回しホイール17を回して走行できる。介護者が車椅子を押す場合も、取手12の位置が高いため、無理なく押すことができる。
使用者を車椅子に乗せたまま、ワンボックスカーに搭載するには、まず介護者がロック解除手段18を操作してロック機能11を解除する。車椅子使用者の体重がガススプリングを10を縮め、ガススプリング10が縮むと図1の状態から、スライドレール9がガイドレール7に沿って上昇して図2の状態になる。スライドレール9が上昇すれば連動して大径後車輪5が上昇し、その分だけ座部15が下降し使用者の頭の位置は一層低くなる。上記状態で使用者を乗せたまま車椅子をワンボックスカーに搭載しても、使用者の頭がワンボックスカーの天井に当たることはない。
目的地に到着すれば、使用者を乗せたまま車椅子をワンボックスカーから下ろし、介護者がロック解除手段18によってロック機能11をを解除し、取手12を引き上げ、同時に大径後車輪5を押し下げることにより、座部が持ち上がり車椅子は元の高さに復帰する。以上、本発明の最良あるいは好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲内において多くの変更が可能である。
1、2、3 主フレーム
4 補助フレーム
5 大径後車輪
6 小径前車輪
7 ガイドレール
8 大径車輪5の回転軸
9 スライドレール
10 ガススプリング
11 ロック機構
15 座部
16 背凭れ
17 ベアリング球
18 アームレスト
4 補助フレーム
5 大径後車輪
6 小径前車輪
7 ガイドレール
8 大径車輪5の回転軸
9 スライドレール
10 ガススプリング
11 ロック機構
15 座部
16 背凭れ
17 ベアリング球
18 アームレスト
Claims (4)
- 一対の主フレーム1、2、3及び補助フレーム4で骨格が形成され、後部両側を大径後車輪5で支持し、前部両側は小径前車輪6で支持し、フレームに固定された座部15及び背凭れ16を有する車椅子であって、主フレーム3の背面に取り付け固定されたガイドレール7に沿って、大径後車輪5の回転軸8が固定されたスライドレール9が上下に滑動可能に取り付けられ、スライドレール9にはガス反力により上下動をアシストするガススプリングが10が備えられ、ガイドレール7とスライドレール9の間には車椅子を所定の高さで固定できるロック機能11を備えた構成とし、ロック機能11を外し取手12を押し下げガススプリング10が縮んだ状態にすることにより、スライドレール9に回転保持するよう取り付け固定された大径後車輪5の回転軸8が上方に移動することにより座部15が押し下げられ、逆に取手12を持ち上げなからスライドレール9に固定された大径後車輪5を押し下げ、ロック機能11をセットすることにより座部15が上昇した状態になり、車椅子が通常の高さに復帰できるよう構成させることを特徴とする車椅子。
- 主フレーム3の背部に取り付け固定されるガイドトレール7と、これに沿って上下に滑動可能に取り付け固定されるスライドレール9との間にベアリング球17を介在させ、スライドレール9の滑動がスムーズになるよう構成させた請求項1記載の車椅子。
- 主フレーム3に背凭れ16と、補助フレーム4の先の下向き延長部13には足載せ台14が設けられている請求項1乃至2記載の車椅子。
- 多様な車椅子のフレーム構成において、ガイドレール7とスライドレール9及びスライドレール9に回転保持される大径後車輪5を請求項1同様に構成させた、請求項2及び請求項3の機能を有する車椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004112567A JP2005253909A (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | 座部の高さ調節可能な車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004112567A JP2005253909A (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | 座部の高さ調節可能な車椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005253909A true JP2005253909A (ja) | 2005-09-22 |
Family
ID=35080206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004112567A Pending JP2005253909A (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | 座部の高さ調節可能な車椅子 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005253909A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109813036A (zh) * | 2017-11-21 | 2019-05-28 | 合肥华凌股份有限公司 | 滑轮支脚装置和冰箱 |
-
2004
- 2004-03-09 JP JP2004112567A patent/JP2005253909A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109813036A (zh) * | 2017-11-21 | 2019-05-28 | 合肥华凌股份有限公司 | 滑轮支脚装置和冰箱 |
CN109813036B (zh) * | 2017-11-21 | 2020-12-08 | 合肥华凌股份有限公司 | 滑轮支脚装置和冰箱 |
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