JP2005253837A - 自動洗髪機 - Google Patents

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武成 結城
Tatsuhiko Yoshii
達彦 吉井
Satoshi Nishimura
智 西村
Hideaki Matsunaga
英昭 松永
Masatsugu Ito
正継 伊藤
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Abstract

【課題】洗髪後の被洗髪者を移動させることなく、より効果的なトリートメントを安全に行う。
【解決手段】貯湯タンク25内の温水を予備タンク53内に貯めてヒータで加熱する。予備タンク53内の温水が所定温度(被洗髪者が頭部に火傷を負う危険性がない程度の温度、たとえば75℃)に到達した後、その温水をミスト発生装置55で超音波によって振動させることにより、水を霧状にしてミストを発生させる。コンディショニング行程で被洗髪者の髪にトリートメント液を塗布した後、ミスト発生装置55からミストを発生させ、ミスト搬送管59を介して噴霧口60からシンク2内に供給させることにより、蒸らし行程を行う。
【選択図】 図1

Description

この発明は、被洗髪者の頭部を収容するためのシンクを備え、このシンク内に収容された被洗髪者の頭部に水を噴射することにより自動洗髪を行うことができる自動洗髪機に関する。
従来から、美容院などでは、洗髪後の被洗髪者の髪にトリートメント液を塗布して洗い流すことにより、髪をトリートメントするサービスが行われている。最近では、パーマやヘアカラーの普及率が高まるにつれて、より効果的なトリートメントを望む客が増加している。そこで、美容院の中には、被洗髪者の髪にトリートメント液を塗布した後、蒸気発生装置によって被洗髪者の髪を蒸気に晒して蒸らすことにより、トリートメント液をより良好に化学反応させて、トリートメント効果の向上を図るサービス(いわゆるヘアエステ)を行っている美容院もある。
蒸気発生装置は、たとえば、被洗髪者の頭部を収容するための収容ボールを備えていて、椅子に座った被洗髪者の頭部を後方から収容ボール内に収容し、当該収容ボール内に蒸気を供給することにより、被洗髪者の髪を蒸らすことができるようになっている。このような構成を有する蒸気発生装置は、被洗髪者の髪を洗うための洗髪台に隣接して配置することは困難であるため、通常、洗髪後の被洗髪者は、洗髪台から他のスペースに移動し、そのスペースに設置されている椅子に座って蒸気発生装置による蒸らし行程を受けることとなる。そして、蒸気発生装置による蒸らし行程が終了すると、被洗髪者は再び洗髪台へと移動し、髪に塗布されているトリートメント液が洗い流される。
しかし、上記のようなサービスでは、被洗髪者は、洗髪台が設置されているスペースと蒸気発生装置が設置されているスペースとの間を行き来しなければならず、面倒である。そこで、蒸らし行程を実行可能な自動洗髪機を提供することにより、自動洗髪機で洗髪を行った後、被洗髪者の髪にトリートメント液を塗布し、移動することなく自動洗髪機で蒸らし行程を実行して、そのまま自動洗髪機でトリートメント液を洗い流すことができるような自動洗髪機が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平8−66226号公報
しかしながら、上記従来技術では、被洗髪者の頭部を収容するためのシンク内に高温(約100℃)の湯を霧状にして供給することにより蒸らし行程を行うので、シンク内に収容されている被洗髪者の頭部が高温の蒸気に晒され、被洗髪者が火傷を負う危険性がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、洗髪後の被洗髪者を移動させることなく、より効果的なトリートメントを安全に行うことができる自動洗髪機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、シンク(2)内に収容された被洗髪者の頭部にシャンプー液が混入した水を噴射することにより洗髪行程(S2,P2)を行った後、トリートメント液が混入した水を噴射することによりコンディショニング行程(S4,P6,P11)を行うことができる自動洗髪機(1,1A,1B,1C)であって、ミストを発生するミスト発生装置(55,61)と、上記ミスト発生装置から発生するミストの温度を調整するための温度調整手段(53,56,57,90,T6〜T8,E7〜E10)と、コンディショニング行程の後に、上記ミスト発生装置から発生するミストを上記シンク内に供給することにより蒸らし行程を行う蒸らし行程実行手段(90、S6,P8)とを含むことを特徴とする自動洗髪機である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、コンディショニング行程によって被洗髪者の髪にトリートメント液を塗布した後、被洗髪者を移動させることなく、蒸らし行程において、ミスト発生手段から発生するミストで被洗髪者の髪を蒸らすことができる。これにより、トリートメント液をより良好に化学反応させ、より効果的なトリートメントを行うことができる。
特に、温度調整手段によってミスト発生装置から発生するミストの温度を所定温度以下(被洗髪者が頭部に火傷を負う危険性がない程度の温度、たとえば75℃)に調整することができるので、シンク内に収容している被洗髪者の頭部が高温の蒸気に晒され、被洗髪者が火傷を負うのを防止でき、トリートメントを安全に行うことができる。
上記温度調整手段(53,56,57,90,T6〜T8,E7,E9,E10)は、上記ミスト発生装置(55,61)からミストを発生させるために使用する水を貯めるための貯水部(53)と、上記貯水部に貯められた水を加熱するためのヒータ(56)とを含むものであってもよい。
請求項2記載の発明は、上記シンク(2)内に配置され、被洗髪者の頭部に向けて水を噴射するためのノズル(69)と、蒸らし行程時に、上記ミスト発生装置(55,61)から発生するミストを上記ノズルから上記シンク内に供給するミスト供給手段(49,59,71)とを含むことを特徴とする請求項1記載の自動洗髪機(1B)である。
この構成によれば、洗髪行程時やコンディショニング行程時に被洗髪者の頭部に向けて水を噴射するためのノズルからシンク内にミストを供給して、蒸らし行程を行うことができる。
したがって、ミスト発生装置から発生するミストをシンク内に供給するための噴霧口を別途設ける必要がないので、自動洗髪機の製造コストを低減できる。
また、被洗髪者の頭部に比較的近い位置から、被洗髪者の頭部に向けてミストが噴射されることとなるので、被洗髪者の髪をミストに良好に晒すことができ、より効果的なトリートメントを行うことができる。このように、被洗髪者の頭部に向けてミストが噴射されるような構成であっても、ミスト発生装置から発生するミストの温度を温度調整手段によって調整すれば、被洗髪者が頭部に火傷を負う危険性はなく、トリートメントを安全に行うことができる。
上記ミスト供給手段(49,59,71)は、上記ノズル(69)側に水を供給するための水供給管(49)と、この水供給管と上記ミスト発生装置(55,61)とを接続し、上記ノズル側にミストを供給するためのミスト供給管(59)と、上記水供給管と上記ミスト供給管との接続部に設けられ、上記水供給管を介して上記ノズル側に水を供給可能な水供給状態と、上記ミスト供給管および上記水供給管を介して上記ノズル側にミストを供給可能なミスト供給状態とに切り替え可能な切替バルブ(71)とを含むような構成であってもよい。
請求項3記載の発明は、上記ノズル(69)は、コンディショニング行程時(S4,P6,P11)に、トリートメント液が混入した水を被洗髪者の頭部に向けて噴射するものであることを特徴とする請求項2記載の自動洗髪機(1B)である。
この構成によれば、蒸らし行程の直前に行われるコンディショニング行程時に使用したノズルからミストがシンク内に供給される。コンディショニング行程時には、たとえば、トリートメント液が混入した温水がノズルから噴射され、コンディショニング終了時におけるノズルの温度は温水の温度と同程度の温度(40℃程度)となっている。したがって、蒸らし行程時には、温度調整手段によって温度が調整されたミストを温度が比較的高いノズルからシンク内に供給することにより、ミストが冷めてしまうのを防止できるので、より効果的なトリートメントを行うことができる。
請求項4記載の発明は、上記ミスト発生装置(55,61)からミストを発生させるために使用する水に対して所定の水処理を行う水処理手段(70,72,90,E8,E11,E12)を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動洗髪機(1B)である。
この構成によれば、ミストを発生させるために使用する水に対して所定の水処理(たとえば、電解水を生成する処理、磁化水を生成する処理、純水を生成する処理、オゾン水を生成する処理などのいずれか、または、これらの処理のうち2つ以上の処理の組み合わせ)を行うことにより、ミスト発生装置から発生するミストを被洗髪者の髪に浸透しやすくすることができる。したがって、より効果的なトリートメントを行うことができる。
請求項5記載の発明は、洗髪行程(S2,P2)が終了した後、コンディショニング行程(S4,P6,P11)が開始されるまでの間に所定時間だけすすぎ行程を実行するすすぎ行程実行手段(90,P3)と、上記所定時間が経過したときに上記水処理手段(70,72,90,E8,E11,E12)による水処理が終了していない場合に(P5でNO)、すすぎ行程を延長するすすぎ行程延長手段(90,P12)とを含むことを特徴とする請求項4記載の自動洗髪機(1B)である。
この構成によれば、すすぎ行程が終了する時点で水処理が終了していない場合には、すすぎ行程が延長されるので、すすぎ行程およびコンディショニング行程が終了した後に、水処理後の水を用いた蒸らし行程を直ちに行うことができる。したがって、コンディショニング行程が終了してから蒸らし行程が開始するまでの間に被洗髪者の髪が冷めてしまい、トリートメント効果が低減してしまうといった事態を防止できる。
請求項6記載の発明は、上記ミスト発生装置(55,61)は、超音波を発生して水を振動させることにより、水を霧状にしてミストを発生させるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自動洗髪機(1,1A,1B,1C)である。
この構成によれば、超音波を用いて水を霧状にすることによりミストを発生させるので、高温の湯を霧状にして噴射することにより蒸らし行程を行うような構成と比較して、比較的低温のミストを発生させることができ、安全である。
請求項7記載の発明は、上記ミスト発生装置(55,61)から発生したミストを上記シンク(2)側に送るためのファン(62)を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自動洗髪機(1,1A,1B,1C)である。
この構成によれば、ミスト発生装置から発生したミストを、ファンにより良好にシンク内へ送ることができる。したがって、トリートメント液を良好に化学反応させて、より効果的なトリートメントを行うことができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係る自動洗髪機1の内部構成を示す概略断面図である。また、図2は、この自動洗髪機1に使用する水の流れを示す水路図である。図1における左側を前方、右側を後方として説明する。
図1および図2を参照して、この自動洗髪機1は、被洗髪者の頭部を収容するためのシンク2と、シンク2を保持するシンク保持台3と、シンク保持台3の前方に配置され、被洗髪者が座るための椅子4と、椅子4を保持する椅子保持台5とを備えている。椅子4の左右両側方には、椅子保持台5の側面を構成するアームレスト6(図1では、内部構成を説明するために破線で示している。)が配置されていて、被洗髪者は、椅子4に座った状態でアームレスト6の上端面に腕を載せることができるようになっている。
シンク2は、その上面に開口部を有する碗状の部材である。シンク2の前側の上縁部は、シンク2内に向かって滑らかに折り返され、椅子4に座った状態で被洗髪者が仰向けで首を載せることができるネック台7が形成されている。
シンク2の上面の開口部は、カバー8により覆うことができる。カバー8は、その後端部が連結部9を介してシンク2の後端部に連結されていて、連結部9を中心にして鉛直面内で回動可能となっている。洗髪時などには、図1において2点鎖線で示すようにカバー8を開いた状態で、椅子4に座っている被洗髪者の首をネック台7に載せた後、図1において実線で示すようにカバー8を閉じることにより、被洗髪者の頭部をシンク2内に収容することができる。カバー8の前端部の下縁には、略半円状の切欠きが形成されていて、この切欠きの縁に沿って、軟らかく可撓性のある部材で形成されたフェイスシール10が取り付けられている。被洗髪者が仰向けでネック台7に首を載せた状態でカバー8を閉じると、フェイスシール10が被洗髪者の顔面の周囲に当接し、シンク2内が水密に閉じられる。
シンク2内には、被洗髪者の頭部および髪に向けて洗浄水(温水、シャンプー液が混入した温水、トリートメント液が混入した温水など)を噴射するための上ノズルリンク11および下ノズルリンク12が配置されている。
上ノズルリンク11は、被洗髪者の頭部に沿うように略半円弧状に湾曲した管状の部材であって、その左端部が回転可能に片持ち支持されている。この上ノズルリンク11は、被洗髪者の頭部に向かって洗浄水を噴射するためのものである。一方、下ノズルリンク12は、ほぼ真っ直ぐな管状の部材であって、その左端部が上ノズルリンク11よりも下方で回転可能に片持ち支持され、ほぼ水平右方向に延びている。この下ノズルリンク12は、後方に向かって洗浄水を噴射することにより、後方側に垂れ下がった被洗髪者の髪を洗浄するためのものである。
上下ノズルリンク11,12には、それぞれ複数のノズルが備えられていて、洗髪時には、上下ノズルリンク11,12内に送られてきた洗浄水が各ノズルから噴射される。上下ノズルリンク11,12の各ノズルから洗浄水を噴射しつつ上下ノズルリンク11,12を回動させることにより、被洗髪者の頭部および髪の全体に洗浄水を噴射することができる。
シンク2内の後側上部には、ハンドシャワー13が配置されている。オペレータ(美容院の従業者など)は、ハンドシャワー13の右方に配置されたコック14を回すことにより、ハンドシャワー13から放水する水量を調節して、手動で洗髪を行うことができる。
この自動洗髪機1で使用する水は、機外の水道設備および給湯設備(図示せず)からミキシングバルブ15および給水管16を介して機内に供給される。ミキシングバルブ15には、水道設備から水供給部17を介して水が与えられるとともに、給湯設備から湯供給部18を介して湯が与えられる。ミキシングバルブ15は、水供給部17および湯供給部18から与えられる水および湯を混合し、温水にして給水管16に送り出すためのものである。給水管16内の途中部には、ミキシングバルブ15から送り出される温水の温度を検知するための第1サーミスタ19が配置されている。第1サーミスタ19の検知結果に基づいてモータ20が駆動されることにより、ミキシングバルブ15が開閉されて水と湯との混合割合が調整され、所望の温度の温水が作られる。
給水管16は、途中部(第1サーミスタ19よりも下流側)からハンドシャワー用給水管21と貯湯用給水管22とに分岐している。ハンドシャワー用給水管21は、コック14によって開閉可能なハンドシャワー用バルブ23を介してハンドシャワー13に連通している。一方、貯湯用給水管22は、貯湯バルブ24を介して貯湯タンク25に連通していて、貯湯バルブ24を開くことにより、貯湯用給水管22から貯湯タンク25内に温水を供給することができる。
貯湯タンク25の内部には、当該貯湯タンク25に貯められている温水の水位を検知するための第1水位センサ26および第2水位センサ27が、上下方向に一定間隔を空けて配置されている。貯湯タンク25内の温水が使用されて、所定の最低水位に達したことが第2水位センサ27により検知された場合には、貯湯バルブ24が開かれて、貯湯タンク25内に温水が供給される。その後、貯湯タンク24内の温水が所定の最高水位に達したことが第1水位センサ26により検知されると、貯湯バルブ24が閉じられて、温水の供給が停止する。このようにして、貯湯タンク24内には、最低水位と最高水位との間で、常に温水が溜められた状態となっている。
貯湯タンク25の上部(第1水位センサ26よりも上方)には、第1水位センサ26の故障などに起因して貯湯タンク25内に最高水位以上の温水が供給された場合に、その余分な温水を貯湯タンク25の外部に溢れ出させるための溢水口28が形成されている。溢水口28から溢れ出した温水は、オーバフロータンク29によって受けられ、このオーバフロータンク29に連通する排水管30を通って機外に排出される。オーバフロータンク29内にはオーバフローセンサ31が配置されていて、たとえば、排水管30が詰まってオーバフロータンク29内の水位が最高水位に到達したことがオーバフローセンサ31によって検知された場合などには、自動洗髪機1の運転が停止されるようになっている。
貯湯タンク25の最下部には、一端がメインポンプ32に接続された吸込管33の他端が接続されている。メインポンプ32は、インバータ(図示せず)から交流電流が供給されることにより駆動され、吸込管33を介して貯湯タンク25内の温水を吸い込むものである。吸込管33の途中には、シャンプー液が収容されたシャンプー容器34に至るシャンプー供給管35と、トリートメント液が収容されたトリートメント容器36に至るトリートメント供給管37とが接続されている。シャンプー供給管35およびトリートメント供給管37の途中部には、それぞれシャンプー用ポンプ38およびトリートメント用ポンプ39が備えられていて、これらのシャンプー用ポンプ38およびトリートメント用ポンプ39の働きにより、吸込管33内を通る温水に、シャンプー液またはトリートメント液を混入することができるようになっている。シャンプー液およびトリートメント液の混入量を適当に調節することにより、メインポンプ32には、そのとき使用すべき洗浄水が汲み込まれることとなる。
吸込管33からメインポンプ32内に吸い込まれた洗浄水は、複数(たとえば、4つ)の分路を有する送水管40に送り出される。送水管40内には、フィルタ41が設けられていて、その下流側の4つの分路には、上ノズルバルブ42、下ノズルバルブ43、排水バルブ44および予備バルブ45の4つのバルブが設けられている。上ノズルバルブ42、下ノズルバルブ43、排水バルブ44および予備バルブ45が設けられた4つの分路には、それぞれ、分岐管46,47,48,49が延設されている。上ノズルバルブ42から延設された分岐管46の終端は上ノズルリンク11に接続されており、下ノズルリンク43から延設された分岐管47の終端は下ノズルリンク12に接続されている。
シンク2の底面には、当該シンク2内の水を排出するための排水口50が形成されていて、この排水口50は、逆流を防止するための排水トラップ51を介して排水管30に連通している。これにより、シンク2の排水口50から排出された水は、排水管30を通って機外に排水されるようになっている。排水バルブ44から延設された分岐管48の終端は、排水トラップ51に接続されている。
この実施形態に係る自動洗髪機1には、ミストを発生させるためのミスト発生機構52が備えられている。ミスト発生機構52には、予備バルブ45を介して分岐管49に送り出される温水を貯めておくための予備タンク53と、この予備タンク53の下部に一端が接続された接続管54の他端に接続され、予備タンク53に貯められた温水を用いてミストを発生させるためのミスト発生装置55と、予備タンク53内に貯められた温水を加熱するためのヒータ56と、予備タンク53内に貯められた温水の温度を検知するための第2サーミスタ57と、予備タンク53内の温水が最高水位に到達したか否かを検知するための第3水位センサ58とが備えられている。
ミスト発生装置55は、ミスト搬送管59を介してシンク2の前方下部に形成された噴霧口60に接続されていて、ミスト発生装置55から発生したミストは、ミスト搬送管59を介して噴霧口60からシンク2内に供給されるようになっている。ミスト発生装置55は、超音波を発生して、予備タンク53から接続管54を介して送られてくる温水を振動させることにより、温水を霧状にしてミストを発生させる超音波発生装置61と、この超音波発生装置61の働きにより発生したミストをミスト搬送管59へと送り出すためのファン62とを含む。
図3は、自動洗髪機1の電気的構成を示すブロック図である。
図3を参照して、この自動洗髪機1の動作は、マイクロコンピュータ90により制御される。マイクロコンピュータ90には、第1水位センサ26、第2水位センサ27、第3水位センサ58、オーバフローセンサ31、第1サーミスタ19および第2サーミスタ57の他、当該自動洗髪機1の動作内容を設定操作するための操作パネル63からの信号が入力されるようになっている。
また、マイクロコンピュータ90には、モータ20、貯湯バルブ24、シャンプー用ポンプ38、トリートメント用ポンプ39、インバータ64、上ノズルバルブ42、下ノズルバルブ43、排水バルブ44、予備バルブ45、超音波発生装置61、ファン62およびヒータ56などが制御対象として接続されている。モータ20にはミキシングバルブ15が接続されていて、マイクロコンピュータ90は、モータ20を駆動制御してミキシングバルブ15を開閉させることにより、給水管16へと送られる温水の温度を調節することができる。また、インバータ64にはメインポンプ32が接続されていて、マイクロコンピュータ90は、インバータ64を制御してメインポンプ32の吐出圧力を変化させることにより、送水管40に送り出される温水の水量を調節することができる。
図4は、この自動洗髪機1により自動洗髪を行う際のマイクロコンピュータ90による制御内容を示すフローチャートである。
図4を参照して、この自動洗髪機1による自動洗髪が開始されると、マイクロコンピュータ90は、まず、シャンプー用ポンプ38およびトリートメント用ポンプ39を駆動させることなくメインポンプ32を駆動させることにより、上下ノズルリンク11,12からシャンプー液およびトリートメント液が混入していない温水を噴射させて、予洗い行程を行う(ステップS1)。
その後、マイクロコンピュータ90は、シャンプー用ポンプ38およびメインポンプ32を駆動させることにより、上下ノズルリンク11,12からシャンプー液が混入した温水を噴射させて、洗髪行程を行う(ステップS2)。この洗髪行程により、被洗髪者の髪に付着した汚れが除去される。
洗髪行程が終了すると、マイクロコンピュータ90は、シャンプー用ポンプ38およびトリートメント用ポンプ39を駆動させることなくメインポンプ32を駆動させることにより、上下ノズルリンク11,12からシャンプー液およびトリートメント液が混入していない温水を噴射させて、すすぎ行程を行う(ステップS3)。このすすぎ行程により、被洗髪者の髪に残っているシャンプー液の成分が除去される。
その後、マイクロコンピュータ90は、トリートメント用ポンプ39およびメインポンプ32を駆動させることにより、上下ノズルリンク11,12からトリートメント液が混入した温水を噴射させて、コンディショニング行程を行う(ステップS4)。このコンディショニング行程が終了した時点では、被洗髪者の髪全体にトリートメント液の成分が付着した状態となる。
この実施形態では、操作パネル63を操作することにより、ミスト発生装置55からシンク2内にミストを供給し被洗髪者の髪をミストに晒して蒸らす行程(蒸らし行程)を行うか否かを予め設定しておくことができるようになっている。
蒸らし行程を行うと設定されている場合には(ステップS5でYES)、マイクロコンピュータ90は、蒸らし行程を行った後(ステップS6)、シャンプー用ポンプ38およびトリートメント用ポンプ39を駆動させることなくメインポンプ32を駆動させることにより、上下ノズルリンク11,12からシャンプー液およびトリートメント液が混入していない温水を噴射させてすすぎ行程を行い(ステップS7)、自動洗髪を終了する。一方、蒸らし行程を行わないと設定されている場合には(ステップS5でNO)、マイクロコンピュータ90は、蒸らし行程を行うことなくすすぎ行程を行い(ステップS7)、自動洗髪を終了する。
図5は、蒸らし行程中のマイクロコンピュータ90による制御内容を示すフローチャートである。
図5を参照して、蒸らし行程が開始されると、マイクロコンピュータ90は、まず、メインポンプ32を駆動させるとともに(ステップT1)、予備バルブ45を開く(ステップT2)。これにより、予備タンク53内に貯湯タンク25から送られてくる温水が貯められることとなる。そして、第3水位センサ58によって予備タンク53内の温水が最高水位に到達したと検知されると(ステップT3でYES)、マイクロコンピュータ90は、メインポンプ32を停止させて(ステップT4)、予備バルブ45を閉じることにより(ステップT5)、予備タンク53内への温水の供給を停止させる。
その後、マイクロコンピュータ90は、ヒータ56を駆動させることにより(ステップT6)、予備タンク53内に貯められている温水を加熱する。そして、第2サーミスタ57によって予備タンク53内の温水の温度が所定温度(たとえば、75℃)に到達したと検知されると(ステップT7でYES)、マイクロコンピュータ90は、ヒータ56の駆動を停止させることにより(ステップT8)、予備タンク53内の温水の加熱を停止させる。
このようにして、予備タンク53内に貯められている温水の温度を適当な温度にした後、マイクロコンピュータ90は、超音波発生装置61を駆動させることにより(ステップT9)、予備タンク53から接続管54を介してミスト発生装置55に供給される温水を超音波で振動させ、その温水を霧状にすることによりミストを発生させるとともに、ファン62を駆動させることにより(ステップT10)、超音波発生装置61から発生したミストを、ミスト搬送管59を介してシンク2内へと送り込む。これにより、シンク2内に収容されている被洗髪者の頭部がミストに晒され、被洗髪者の髪が蒸らされることとなる。
その後、所定時間が経過すると(ステップT11)、マイクロコンピュータ90は、超音波発生装置61およびファン62の駆動を停止させ(ステップT12,T13)、蒸らし行程を終了する。
この実施形態では、コンディショニング行程によって被洗髪者の髪にトリートメント液を塗布した後、被洗髪者を移動させることなく、蒸らし行程において、ミスト発生装置55から発生するミストで被洗髪者の髪を蒸らすことができる。これにより、トリートメント液をより良好に化学反応させ、より効果的なトリートメントを行うことができる。
特に、ヒータ56によってミスト発生装置55から発生するミストの温度を所定温度以下(被洗髪者が頭部に火傷を負う危険性がない程度の温度、たとえば75℃)に調整することができるので、シンク2内に収容している被洗髪者の頭部が高温の蒸気に晒され、被洗髪者が火傷を負うのを防止でき、トリートメントを安全に行うことができる。
また、この実施形態では、超音波発生装置61により、超音波を用いて水を霧状にすることによりミストを発生させるので、高温の湯を霧状にして噴射することにより蒸らし行程を行うような構成と比較して、比較的低温のミストを発生させることができ、安全である。
さらに、この実施形態では、ミスト発生装置55から発生したミストを、ファン62により良好にシンク2内へ送ることができる。したがって、トリートメント液を良好に化学反応させて、より効果的なトリートメントを行うことができる。
図6は、第1実施形態の変形例に係る自動洗髪機1Aの水路図である。ただし、図6において第1実施形態と同様の構成部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示す変形例では、第1実施形態のようにミスト搬送管59がシンク2の前方下部に形成された噴霧口60に接続されているのではなく、一端がミスト発生装置55に接続されたミスト搬送管59の他端部が、シンク2内に配置された噴霧部材65に接続されている。噴霧部材65には噴霧口66が形成されていて、ミスト発生装置55からミスト搬送管59を介して噴霧部材65に送られてきたミストは、噴霧口66からシンク2内に供給される。
噴霧口66が被洗髪者の髪に近接するように噴霧部材65を配置すれば、第1実施形態のようにシンク2に形成された噴霧口60からミストを供給するような構成と比較して、被洗髪者の髪をミストに良好に晒すことができるので、より効果的なトリートメントを行うことができる。
第1実施形態および上記変形例に係る自動洗髪機1,1Aは、噴霧口60,66からシンク2内にミストを供給するような構成となっているが、このような構成に限らず、たとえば、噴霧口60,66にノズルを取り付けることにより、シンク2内に供給するミストをノズルから勢いよく噴射させることができるようになっていてもよい。
図7は、第2実施形態に係る自動洗髪機1Bの水路図である。ただし、図7において第1実施形態と同様の構成部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
この自動洗髪機1Bでは、第1実施形態のように予備バルブ45を介して予備タンク53に温水を供給するのではなく、給水管16から分岐したミスト用給水管67を介して予備タンク53に温水が供給されるようになっている。ミスト用給水管67の途中部にはミスト用バルブ68が介装されていて、このミスト用バルブ68を開くことにより、ミスト用給水管67から予備タンク53内に温水を供給することができる。
予備バルブ45から延設された分岐管49の終端は、シンク2の後面に取り付けられた固定ノズル69に接続されている。予洗い行程、洗髪行程、すすぎ行程およびコンディショニング行程などでは、予備バルブ45を介して分岐管49に送られる洗浄水(温水、シャンプー液が混入した温水、トリートメント液が混入した温水など)が、固定ノズル69からシンク2内に収容された被洗髪者の頭部に向けて噴射されるようになっている。
この実施形態では、ミスト発生機構52には、予備タンク53、ミスト発生装置55、ヒータ56、第2サーミスタ57および第3水位センサ58の他、予備タンク53内の温水を電気分解するために通電される2本の電極70が備えられている。予備タンク53内に最高水位まで温水が貯められた状態で2本の電極70が通電されることにより、予備タンク53内の温水が電気分解され、殺菌効果を有する次亜塩素酸(HClO)や活性酸素を含む電解水が生成される。
ミスト発生装置55は、ミスト搬送管59を介して分岐管49の途中部に接続されている。ミスト搬送管59と分岐管49との結合部には、いわゆる三方弁により構成され、予備バルブ45側から分岐管49を介して送られてくる洗浄水を固定ノズル69側に供給可能な状態(洗浄水供給状態)と、ミスト発生装置55側からミスト搬送管59を介して送られてくるミストを固定ノズル69側に供給可能な状態(ミスト供給状態)とに切り替え可能な切替バルブ71が介装されている。初期状態(自動洗髪機1Bの運転開始時)では、切替バルブ71は洗浄水供給状態となっている。
切替バルブ71の近傍、ならびに、シンク2の内壁面のうち固定ノズル69の近傍およびそれ以外の所定位置には、それぞれ、ミストの温度を検知するための第3サーミスタ75が配置されている。ただし、第3サーミスタ75を3箇所に配置するような構成に限らず、たとえば、上記の3箇所のうちの1箇所にのみ第3サーミスタ75を配置するような構成であってもよいし、2箇所または4箇所以上に第3サーミスタ75を配置するような構成であってもよい。第3サーミスタ75の個数が多いほど、ミストの温度変化をより正確に検知することができ、ミストの温度を好適に制御することができる。
また、この実施形態では、給水管16およびミスト用給水管67の途中部に、それぞれ、管内を通る温水を磁化して磁化水を生成するための磁石72が配置されている。これらの磁石72で高密度の磁束を発生させることにより、給水管16およびミスト用給水管67を通る温水がイオン化され、通常は12〜15個の水分子の集合体からなる水のクラスター(塊)が半分以下(5〜6個)の水分子の集合体に細分化されるとともに、水分子のブラウン運動が活性化される。
このように、ミスト発生装置55からミストを発生させるために使用する水に対して所定の水処理(電解水を生成する処理や磁化水を生成する処理など)を行うことにより、ミスト発生装置55から発生するミストを被洗髪者の髪に浸透しやすくすることができる。したがって、より効果的なトリートメントを行うことができる。
ただし、磁石72は、給水管16およびミスト用給水管67の途中部にそれぞれ配置されたような構成に限らず、給水管16およびミスト用給水管67のいずれか一方の途中部にのみ配置されたような構成であってもよい。
また、この実施形態では、ミスト発生装置55からミストを発生させるために使用する水に対して、電解水を生成する処理および磁化水を生成する処理を行うような構成について説明したが、このような構成に限らず、上記処理の他、純水を生成する処理や、オゾン水を生成する処理などを行うような構成であってもよいし、これらの処理のいずれか1つを行ったり、これらの処理のうち2つ以上の処理を組み合わせて行うような構成であってもよい。ただし、電解水を生成する処理と純水を生成する処理とを組み合わせて行うことはできない。
図8は、自動洗髪機1Bの電気的構成を示すブロック図である。
図8を参照して、この自動洗髪機の動作は、マイクロコンピュータ90により制御される。マイクロコンピュータ90には、第1水位センサ26、第2水位センサ27、第3水位センサ58、オーバフローセンサ31、第1サーミスタ19、第2サーミスタ57および第3サーミスタ75の他、当該自動洗髪機1Bの動作内容を設定操作するための操作パネル63からの信号が入力されるようになっている。
また、マイクロコンピュータ90には、モータ20、貯湯バルブ24、ミスト用バルブ68、シャンプー用ポンプ38、トリートメント用ポンプ39、インバータ64、上ノズルバルブ42、下ノズルバルブ43、排水バルブ44、予備バルブ45、切替バルブ71、超音波発生装置61、ファン62、ヒータ56および電極70などが制御対象として接続されている。モータ20にはミキシングバルブ15が接続されていて、マイクロコンピュータ90は、モータ20を駆動制御してミキシングバルブ15を開閉させることにより、給水管16へと送られる温水の温度を調節することができる。また、インバータ64にはメインポンプ32が接続されていて、マイクロコンピュータ90は、インバータ64を制御してメインポンプ32の吐出圧力を変化させることにより、送水管40に送り出される温水の水量を調節することができる。
図9は、自動洗髪機1Bの電源が投入されたときのマイクロコンピュータ90による制御内容を示すフローチャートである。
図9を参照して、自動洗髪機1Bの電源が投入されると(ステップE1でYES)、マイクロコンピュータ90は、ミキシングバルブ15を開くとともに(ステップE2)、ミスト用バルブ68を開くことにより(ステップE3)、予備タンク53への温水の供給を開始させる。そして、第3水位センサ58によって予備タンク53内の温水が最高水位に到達したと検知されると(ステップE4でYES)、マイクロコンピュータ90は、ミキシングバルブ15を閉じるとともに(ステップE5)、ミスト用バルブ68を閉じることにより(ステップE6)、予備タンク53内への温水の供給を停止させる。
その後、マイクロコンピュータ90は、ヒータ56を駆動させることにより(ステップE7)、予備タンク53内の温水の加熱を開始させるとともに(ステップE7)、2本の電極70への通電を開始させることにより、予備タンク53内の温水の電気分解を開始させる(ステップE8)。
マイクロコンピュータ90は、第2サーミスタ57によって予備タンク53内の温水の温度が所定温度(たとえば、75℃)に到達したと検知されると(ステップE9でYES)、ヒータ56の駆動を停止させることにより(ステップE10)、予備タンク53内の温水の加熱を停止させる。
その後、マイクロコンピュータ90は、予備タンク53内の温水が所定濃度以上の電解水となって電気分解が完了したか否かを監視する(ステップE11)。予備タンク53内の電解水の濃度は、たとえば、予備タンク53内の水に残留している塩素濃度を検知するための残留塩素濃度センサ(図示せず)からの入力信号に基づいて検知することができる。予備タンク53内の温水の電気分解が完了すると(ステップE11でYES)、マイクロコンピュータ90は、電極70への通電を停止させることにより(ステップE12)、予備タンク53内の温水に対する電気分解処理を終了する。
蒸らし行程が開始されると(ステップE13でYES)、マイクロコンピュータ90は、蒸らし行程が終了するまで(ステップE19でYESとなるまで)、所定時間(たとえば、30秒)経過ごとに(ステップE14でYES)、第3サーミスタ75からの入力信号に基づいてミストの温度を検知する(ステップE15)。そして、マイクロコンピュータ90は、ミストの温度が所定温度未満であれば(ステップE16でNO)、ヒータ56を駆動させ(ステップE18)、ミストの温度が所定温度以上であれば(ステップE16でYES)、ヒータ56の駆動を停止させる(ステップE17)といったようにして、ミストの温度が上記所定温度近傍で維持されるようにフィードバック制御を行う。このようなフィードバック制御は、第2実施形態に係る自動洗髪機1Bに限らず、第1実施形態またはその変形例に係る自動洗髪機1,1Aにも適用可能である。
図9では、自動洗髪機1Bの電源が投入されることに応答して、予備タンク53内に温水が供給され、その温水が加熱されるとともに電気分解されるような構成について説明したが、このような構成に限らず、たとえば、操作パネル63が操作されて、蒸らし行程を行うと設定されたことに応答して、予備タンク53内に温水が供給され、その温水が加熱されるとともに電気分解されるような構成であってもよい。
図10は、この自動洗髪機1Bにより自動洗髪を行う際のマイクロコンピュータ90による制御内容を示すフローチャートである。
図10を参照して、この自動洗髪機1Bによる自動洗髪が開始されると、マイクロコンピュータ90は、まず、シャンプー用ポンプ38およびトリートメント用ポンプ39を駆動させることなくメインポンプ32を駆動させることにより、上下ノズルリンク11,12および固定ノズル69からシャンプー液およびトリートメント液が混入していない温水を噴射させ、予洗い行程を行う(ステップP1)。
その後、マイクロコンピュータ90は、シャンプー用ポンプ38およびメインポンプ32を駆動させることにより、上下ノズルリンク11,12および固定ノズル69からシャンプー液が混入した温水を噴射させ、洗髪行程を行う(ステップP2)。この洗髪行程により、被洗髪者の髪に付着した汚れが除去される。
洗髪行程が終了すると、マイクロコンピュータ90は、シャンプー用ポンプ38およびトリートメント用ポンプ39を駆動させることなくメインポンプ32を駆動させることにより、上下ノズルリンク11,12および固定ノズル69からシャンプー液およびトリートメント液が混入していない温水を噴射させ、すすぎ行程を行う(ステップP3)。このすすぎ行程により、被洗髪者の髪に残っているシャンプー液の成分が除去される。
この実施形態では、操作パネル63を操作することにより、ミスト発生装置55からシンク2内にミストを供給して被洗髪者の髪をミストに晒して蒸らす行程(蒸らし行程)を行うか否かを予め設定しておくことができるようになっている。
蒸らし行程を行うと設定されている場合には(ステップP4でYES)、マイクロコンピュータ90は、予備タンク53内の温水の電気分解が終了(図9のステップE12)しているか否かを判定する(ステップP5)。そして、電気分解が終了していれば(ステップP5でYES)、マイクロコンピュータ90は、トリートメント用ポンプ39およびメインポンプ32を駆動させることにより、上下ノズルリンク11,12および固定ノズル69からトリートメント液が混入した温水を噴射させ、コンディショニング行程を行う(ステップP6)。一方、予備タンク53内の温水の電気分解が終了していなければ(ステップP5でNO)、マイクロコンピュータ90は、電気分解が終了するまですすぎ行程を延長させ(ステップP12)、電気分解が終了した時点で(ステップP5でYES)、コンディショニング行程を行う(ステップP6)。コンディショニング行程が終了した時点では、被洗髪者の髪全体にトリートメント液の成分が付着した状態となる。
その後、マイクロコンピュータ90は、切替バルブ71を洗浄水供給状態からミスト供給状態に切り替えて(ステップP7)、蒸らし行程を行う(ステップP8)。蒸らし行程では、超音波発生装置61が駆動されることにより、予備タンク53から接続管54を介してミスト発生装置55に供給される温水が超音波で振動され、その温水が霧状にされることによりミストが発生するとともに、ファン62が駆動されることにより、超音波発生装置61から発生したミストが、ミスト搬送管59および分岐管49を介して固定ノズル69からシンク2内に噴射される。これにより、シンク2内に収容されている被洗髪者の頭部がミストに晒され、被洗髪者の髪が蒸らされることとなる。
蒸らし行程が終了すると、マイクロコンピュータ90は、切替バルブ71をミスト供給状態から洗浄水供給状態に戻した後(ステップP9)、シャンプー用ポンプ38およびトリートメント用ポンプ39を駆動させることなくメインポンプ32を駆動させることにより、上下ノズルリンク11,12および固定ノズル69からシャンプー液およびトリートメント液が混入していない温水を噴射させてすすぎ行程を行い(ステップP10)、自動洗髪を終了する。
一方、蒸らし行程を行わないと設定されている場合には(ステップP4でNO)、マイクロコンピュータ90は、蒸らし行程を行うことなく、トリートメント用ポンプ39およびメインポンプ32を駆動させることにより、上下ノズルリンク11,12および固定ノズル69からトリートメント液が混入した温水を噴射させ、コンディショニング行程を行う(ステップP11)。その後、マイクロコンピュータ90は、すすぎ行程を行い(ステップP10)、自動洗髪を終了する。
この実施形態では、コンディショニング行程によって被洗髪者の髪にトリートメント液を塗布した後、被洗髪者を移動させることなく、蒸らし行程において、ミスト発生装置55から発生するミストで被洗髪者の髪を蒸らすことができる。これにより、トリートメント液をより良好に化学反応させ、より効果的なトリートメントを行うことができる。
特に、ヒータ56によってミスト発生装置55から発生するミストの温度を所定温度以下(被洗髪者が頭部に火傷を負う危険性がない程度の温度、たとえば75℃)に調整することができるので、シンク2内に収容している被洗髪者の頭部が高温の蒸気に晒され、被洗髪者が火傷を負うのを防止でき、トリートメントを安全に行うことができる。
また、この実施形態では、洗髪行程時やコンディショニング行程時に被洗髪者の頭部に向けて洗浄水を噴射するための固定ノズル69からシンク2内にミストを供給して、蒸らし行程を行うことができる。
したがって、ミスト発生装置55から発生するミストをシンク2内に供給するための噴霧口を別途設ける必要がないので、自動洗髪機1Bの製造コストを低減できる。
また、固定ノズル69によって、被洗髪者の頭部に比較的近い位置から、被洗髪者の頭部に向けてミストが噴射されることとなるので、被洗髪者の髪をミストに良好に晒すことができ、より効果的なトリートメントを行うことができる。このように、被洗髪者の頭部に向けてミストが噴射されるような構成であっても、ミスト発生装置55から発生するミストの温度をヒータ56によって調整すれば、被洗髪者が頭部に火傷を負う危険性はなく、トリートメントを安全に行うことができる。
さらに、この実施形態では、蒸らし行程の直前に行われるコンディショニング行程時に使用した固定ノズル69からミストがシンク2内に供給される。コンディショニング行程時には、たとえば、トリートメント液が混入した温水が固定ノズル69から噴射され、コンディショニング終了時における固定ノズル69の温度は温水の温度と同程度の温度(40℃程度)となっている。したがって、蒸らし行程時には、ヒータ56によって温度が調整されたミストを温度が比較的高い固定ノズル69からシンク2内に供給することにより、ミストが冷めてしまうのを防止できるので、より効果的なトリートメントを行うことができる。
さらにまた、この実施形態では、すすぎ行程が終了する時点で予備タンク53内の温水に対する電気分解が終了していない場合には、すすぎ行程が延長されるので、すすぎ行程およびコンディショニング行程が終了した後に、電気分解後の温水を用いた蒸らし行程を直ちに行うことができる。したがって、コンディショニング行程が終了してから蒸らし行程が開始するまでの間に被洗髪者の髪が冷めてしまい、トリートメント効果が低減してしまうといった事態を防止できる。
また、この実施形態では、超音波発生装置61により、超音波を用いて水を霧状にすることによりミストを発生させるので、高温の湯を霧状にして噴射することにより蒸らし行程を行うような構成と比較して、比較的低温のミストを発生させることができ、安全である。
さらに、この実施形態では、ミスト発生装置55から発生したミストを、ファン62により良好にシンク2内へ送ることができる。したがって、トリートメント液を良好に化学反応させて、より効果的なトリートメントを行うことができる。
この実施形態では、固定ノズル69からシンク2内にミストを供給するような構成について説明したが、このような構成に限らず、たとえば、上ノズルリンク11や下ノズルリンク12の各ノズルからシンク2内にミストを供給するような構成であってもよい。
また、シンク2には、上下ノズルリンク11,12および固定ノズル69に限らず、他のノズルが設けられていてもよい。この場合、上記他のノズルからシンク2内にミストを供給するような構成であってもよい。
図11は、第3実施形態に係る自動洗髪機1Cの構成を示す図であって、図11(a)は背面図、図11(b)は左側面図をそれぞれ示している。
この自動洗髪機1Cは、図2または図6に示すような第1実施形態またはその変形例に係る自動洗髪機1,1Aとほぼ同様の構成を有しているが、第1実施形態またはその変形例のようにミスト発生機構52がシンク保持台3の内部に配置されているのではなく、ミスト発生機構52が自動洗髪機1Cの本体(シンク保持台3)の外部に配置されている。ミスト発生機構52は、その外形が略直方体形状のハウジング73内に収容されていて、ミストを発生させるために使用する水(または湯)を収容するための予備タンク53が、ハウジング73に対して着脱可能に取り付けられている。オペレータは、当該自動洗髪機1Cで蒸らし行程を行う前に、予め予備タンク53内に水(または湯)を入れてハウジング73内にセットしておくこととなる。
ハウジング73内には、第1実施形態と同様の構成を有するミスト発生装置55(超音波発生装置61およびファン62)が備えられていて、蒸らし行程時には、予備タンク53内の水がヒータ56により所定温度まで加熱された後、超音波発生装置61から発生される超音波で振動されて霧状にされることによりミストが発生する。そして、ファン62が駆動されることにより、発生したミストがミスト搬送管74を介してシンク2内へと送り込まれる。
このように、ミスト発生機構52を自動洗髪機1Cの本体(シンク保持台3)の外部に配置するような構成であれば、必要な場合にのみミスト発生機構52を自動洗髪機1Cに取り付けて蒸らし行程を行うことができるので、便利である。
また、この実施形態では、左側のアームレスト6の後方(シンク保持台3の左方)に形成された空きスペースにミスト発生機構52が配置されているので、ミスト発生機構52のハウジング73が左側のアームレスト6の左側面よりも左方に張り出さないようにすることができ、ミスト発生機構52が邪魔になるのを防止できる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、蒸らし行程は、自動洗髪中に自動的に行われるような構成に限らず、操作パネル63を操作することにより、必要なときに手動で蒸らし行程を行うことができるようになっていてもよい。
シンク2内に供給するミストを発生させるためのミスト発生装置55は、超音波発生装置61を含むような構成に限らず、たとえば、温水を熱交換器に振り掛けることによりミストを発生させるような構成であってもよい。
また、ミストを発生させるために使用する温水は、ヒータ56によって所定温度に温められるような構成に限らず、たとえば、水供給部17から供給される水と湯供給部18から供給される湯との混合割合によって所定温度に調整されるような構成であってもよい。
この発明の第1実施形態に係る自動洗髪機の内部構成を示す概略断面図である。 この自動洗髪機に使用する水の流れを示す水路図である。 自動洗髪機の電気的構成を示すブロック図である。 この自動洗髪機により自動洗髪を行う際のマイクロコンピュータによる制御内容を示すフローチャートである。 蒸らし行程中のマイクロコンピュータによる制御内容を示すフローチャートである。 第1実施形態の変形例に係る自動洗髪機の水路図である。 第2実施形態に係る自動洗髪機の水路図である。 自動洗髪機の電気的構成を示すブロック図である。 自動洗髪機の電源が投入されたときのマイクロコンピュータによる制御内容を示すフローチャートである。 この自動洗髪機により自動洗髪を行う際のマイクロコンピュータによる制御内容を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る自動洗髪機の構成を示す図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C 自動洗髪機
2 シンク
49 分岐管
53 予備タンク
55 ミスト発生装置
56 ヒータ
57 第2サーミスタ
59 ミスト搬送管
61 超音波発生装置
62 ファン
69 固定ノズル
70 電極
71 切替バルブ
72 磁石
90 マイクロコンピュータ

Claims (7)

  1. シンク内に収容された被洗髪者の頭部にシャンプー液が混入した水を噴射することにより洗髪行程を行った後、トリートメント液が混入した水を噴射することによりコンディショニング行程を行うことができる自動洗髪機であって、
    ミストを発生するミスト発生装置と、
    上記ミスト発生装置から発生するミストの温度を調整するための温度調整手段と、
    コンディショニング行程の後に、上記ミスト発生装置から発生するミストを上記シンク内に供給することにより蒸らし行程を行う蒸らし行程実行手段とを含むことを特徴とする自動洗髪機。
  2. 上記シンク内に配置され、被洗髪者の頭部に向けて水を噴射するためのノズルと、
    蒸らし行程時に、上記ミスト発生装置から発生するミストを上記ノズルから上記シンク内に供給するミスト供給手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の自動洗髪機。
  3. 上記ノズルは、コンディショニング行程時に、トリートメント液が混入した水を被洗髪者の頭部に向けて噴射するものであることを特徴とする請求項2記載の自動洗髪機。
  4. 上記ミスト発生装置からミストを発生させるために使用する水に対して所定の水処理を行う水処理手段を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動洗髪機。
  5. 洗髪行程が終了した後、コンディショニング行程が開始されるまでの間に所定時間だけすすぎ行程を実行するすすぎ行程実行手段と、
    上記所定時間が経過したときに上記水処理手段による水処理が終了していない場合に、すすぎ行程を延長するすすぎ行程延長手段とを含むことを特徴とする請求項4記載の自動洗髪機。
  6. 上記ミスト発生装置は、超音波を発生して水を振動させることにより、水を霧状にしてミストを発生させるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自動洗髪機。
  7. 上記ミスト発生装置から発生したミストを上記シンク側に送るためのファンを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自動洗髪機。
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