JP2005253242A - 電圧調整装置及び電圧調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】急激で大きな電圧変動をともなう負荷に対して迅速且つ十分に電圧調整可能な低コストの電圧調整装置、及び当該電圧調整装置の電圧調整方法を提供する。
【解決手段】配電線が接続される変圧器のタップを切り換えて配電線の電圧を調整する電圧調整装置であって、タップを切り換える切換用リレーと、タップ間を橋絡する橋絡用リレーと、橋絡用リレーによって橋絡されたタップ間を流れる電流を限流する限流手段と、切換用リレーによってタップを切り換える際に、橋絡用リレー及び限流手段によってタップ間を限流橋絡する制御手段と、を備えてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば配電線の電圧降下に備えて、変圧器のタップを切り換えることによって配電線の電圧を調整する電圧調整装置、及び当該電圧調整装置の電圧調整方法に関する。
電力供給における電圧の安定化は必須であるため、例えば変電設備では電圧調整装置によって配電線の電圧調整が行われる。特に、変電設備からユーザまでの配電線が長い場合、当該ユーザにおける負荷の軽重に応じて電圧変動も大きくなる。そこで、変電設備は、電圧調整装置の備える変圧器によってユーザの使用レベルまで電圧を下げて配電する際、当該変圧器のタップ切り換えを自動的に行い規定の電圧を維持している。
特開平9−84266号公報
しかしながら、例えば特許文献1にて開示された電圧調整装置における変圧器のタップは、当該変圧器の有する複数のタップの何れかに対して可動接触子が接することによって切り換えられていた。ここで、出力側の負荷を遮断することなく可動接触子が1つのタップから他のタップに移るために、当該可動接触子は当該2つのタップにまたがる動作をしなければならない。このタップ間の短絡による変圧器の損傷を回避するために、前述の電圧調整装置は、可動接触子が2つのタップにまたがるとき当該2つのタップ間に限流抵抗又は限流リアクトルが挿入される構成を有さなければならなかった。このように、可動接触子が機械的にタップを選択する電圧調整装置は、その構造が複雑な上に、タップの切り換え時間の制御が容易ではなかった。このため、前述の電圧調整装置は、高コストの上に、モータ負荷等による急激な電圧変動に対して迅速に電圧調整ができなかった。
また、前述した電圧調整装置は、例えば、配電線の電流及び電圧のうち何れか一方のみに基づいてユーザまでの電圧降下を算出し、当該電圧降下を補償すべく変圧器のタップを切り換えていた。このため、例えばモータといった誘導起電力を発生する負荷に起因する大きな電圧変動に対する十分な補償ができなかった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、急激で大きな電圧変動をともなう負荷に対して迅速且つ十分に電圧調整可能な低コストの電圧調整装置、及び当該電圧調整装置の電圧調整方法を提供することにある。
前記課題を解決するための発明は、配電線が接続される変圧器のタップを切り換えて当該配電線の電圧を調整する電圧調整装置であって、前記タップを切り換える切換用リレーと、前記タップ間を橋絡する橋絡用リレーと、前記橋絡用リレーによって橋絡された前記タップ間を流れる電流を限流する限流手段と、前記切換用リレーによって前記タップを切り換える際に、前記橋絡用リレー及び前記限流手段によって前記タップ間を限流橋絡する制御手段と、を備えてなる。
この電圧調整装置は、前記切換用リレーによって前記変圧器のタップを切り換えるため、例えば可動接触子といった機械的に複雑な構成を必要としない。このような構成の簡素化にともない、前記タップの切り換え動作は精密に制御可能となる。また、前記橋絡用リレー及び前記限流手段は、前記タップの切り換え時に、当該タップ間を限流橋絡する。これにより、この電圧調整装置は、前記タップ間の短絡を回避して前記変圧器を保護しつつ、例えば出力側の負荷を遮断することなしに当該負荷の電圧を調整できる。更に、前記制御手段は、前記切換用リレー及び前記橋絡用リレーの動作タイミングを適宜設定することにより、前記タップの切換タイミング及び切換時間を精密に制御できる。従って、この電圧調整装置は、急激で大きな電圧変動をともなう負荷に対して迅速且つ十分に電圧調整が可能であり、しかも低コストである。
また、前記課題を解決するための発明は、配電線に接続される変圧器のタップを切り換えて当該配電線の電圧を調整する電圧調整装置であって、オン又はオフの状態が前記タップ毎に対応付けられた切換用リレーと、オフからオンの状態に変化することによって前記タップ間を橋絡する橋絡用リレーと、前記橋絡用リレーによって橋絡された前記タップ間を流れる電流を限流する限流手段と、前記タップを切り換える際に、前記切換用リレーを切り換え前のオン又はオフの状態に保持しつつ、前記橋絡用リレーをオフからオンの状態に変化させて、前記タップ間を限流橋絡し、前記切換用リレーを切り換え後のオン又はオフの状態に保持しつつ、前記限流橋絡手段の前記橋絡用リレーをオンからオフの状態に変化させて、前記限流橋絡を解除する、制御手段と、を備えてなる。
この電圧調整装置の前記制御手段は、前記タップの例えば切換初期に、前記切換用リレーの状態を保持したまま、前記橋絡用リレーをオフからオンの状態に変化させて前記タップ間を限流橋絡する。次に、前記タップを切り換えるべく前記切換用リレーを所定の状態に変化させた後、前記制御手段は、前記タップの例えば切換終期に、前記橋絡用リレーをオンからオフの状態に変化させて前記限流橋絡を解除する。前記制御手段は、少なくとも切換初期及び切換終期において前記切換用リレー及び前記橋絡用リレーを前述のように制御すれば、前記タップ間の短絡を回避して前記変圧器を保護しつつ、例えば出力側の負荷を遮断することなしに当該負荷の電圧を調整できる。
また、かかる電圧調整装置において、前記限流手段は、前記橋絡用リレーと直列接続される限流用抵抗であることが好ましい。
この電圧調整装置によれば、前記橋絡用リレーによって橋絡された前記タップ間を流れる電流は前記限流用抵抗によって限流される。これにより、前記タップ間の短絡を回避して前記変圧器を保護できる。
また、前記課題を解決するための発明は、配電線に接続される変圧器に対して電圧の高低順に設けられた第1タップ、第2タップ、第3タップ、及び第4タップを切り換えて当該配電線の電圧を調整する電圧調整装置であって、オン又はオフの状態が前記タップ毎に対応付けられた第1切換用リレー、第2切換用リレー、第3切換用リレー、及び第4切換用リレーと、オフからオンの状態に変化することによって前記タップ間を橋絡する橋絡用リレーと、前記橋絡用リレーによって橋絡された前記タップ間を流れる電流を限流する第1限流用抵抗及び第2限流用抵抗と、を備え、前記第1タップ又は前記第3タップに対応する電圧をオン又はオフの状態に応じて出力すべく当該2つのタップに対して前記第1切換用リレーが接続されて第1リレー回路をなし、前記電圧をオンの状態で更に出力すべく出力側と前記第1リレー回路との間に前記第4切換用リレーが接続され、前記第2タップ又は前記第4タップに対応する電圧をオン又はオフの状態に応じて出力すべく当該2つのタップに対して前記第2切換用リレーが接続されて第2リレー回路をなし、前記電圧をオンの状態で更に出力すべく出力側と前記第2リレー回路との間に前記第3切換用リレーが接続され、相互に直列接続された前記第1限流用抵抗及び前記橋絡用リレーと、相互に直列接続された前記第2限流用抵抗及び前記橋絡用リレーとが、前記第4切換用リレーと前記第3切換用リレーとにそれぞれ並列接続されてなる。
この電圧調整装置によれば、前記第1切換用リレー及び前記第4切換用リレーのオン又はオフの状態に応じて、前記第1タップ又は前記第3タップに対応する電圧を出力できる。また、前記第2切換用リレー及び前記第3切換用リレーのオン又はオフの状態に応じて、前記第2タップ又は前記第4タップに対応する電圧を出力できる。更に、前記第1限流用抵抗及び前記橋絡用リレーと、前記第2限流用抵抗及び前記橋絡用リレーとが、前記第4切換用リレーと前記第3切換用リレーとにそれぞれ並列接続されている。よって、前記5つのリレーのそれぞれが所定のオン又はオフの状態に設定されれば、前記4つのタップに対応する4通りの電圧、又は高低順で隣接する何れか2つの電圧の範囲内で前記2つの限流用抵抗に応じた電圧が出力される。従って、例えば出力側の負荷を遮断することなしに当該負荷の電圧を調整できる。
また、かかる電圧調整装置において、前記配電線の電圧を計測する電圧計測装置、及び/又は当該配電線の電流を計測する電流計測装置と、前記電圧計測装置及び/又は前記電流計測装置によってそれぞれ計測された電圧及び/又は電流に基づいて前記タップを選択するタップ選択手段と、を更に備えたことが好ましい。
前記電圧計測装置及び前記電流計測装置によって、もし前記配電線の電圧及び電流をともに計測すれば、当該電圧及び当該電流の位相差から、例えば出力側の負荷の力率を得ることができる。例えば前記配電線の電圧降下はこの力率に応じて変化するため、もし前記タップ選択手段がこの力率に基づいた電圧降下を算出すれば、当該電圧降下を補償するため前記タップを効果的に選択できる。
また、かかる電圧調整装置において、前記タップ選択手段は、前記電流計測装置によって計測された前記配電線の電流に基づいて当該配電線の所定点における電圧降下を算出し、前記配電線の電圧から前記電圧降下と前記所定点における所定電圧とを減算する演算部と、前記演算部によって得られた減算値の絶対値と所定値とを比較する比較部と、を有することが好ましい。
前記所定点を例えば前記配電線の出力側の負荷とすれば、前記演算部は、当該負荷に至るまでの当該配電線の電圧降下を算出できる。また、前記所定電圧を例えば出力側の負荷において期待される電圧とすれば、前記演算部は、前記負荷において前記期待される電圧と実際の電圧との差を算出できる。前記所定値をこの差の例えば許容値とすれば、前記比較部は、前記実際の電圧が許容範囲にあるか否かを判定できる。よって、前記タップ選択手段は、前記電圧降下を補償するため前記タップをより効果的に選択できる。
また、かかる電圧調整装置において、前記演算部は、前記電流計測装置によって計測された前記配電線の電流に対して当該配電線のインピーダンスを乗算して前記電圧降下を算出することが好ましい。また、かかる電圧調整装置において、前記タップ選択手段は、前記配電線の断面積のデータ及び当該配電線の前記所定点までの長さのデータを記憶する記憶部を更に備え、前記演算部は、前記記憶部から読み出された前記データに基づいて前記配電線のインピーダンスを算出することが好ましい。
前記タップ選択手段は、前記記憶部から前記配電線の前記データを読み出し、当該データに基づいて前記配電線のインピーダンスを算出し、当該インピーダンスを用いて前記電圧降下を算出できる。よって、例えば適宜な入力手段によって前記データが入力され前記記憶部に記憶されていれば、前記タップ選択手段は、前記データに応じた前記電圧降下を補償するため前記タップをより効果的に選択できる。
また、かかる電圧調整装置において、前記タップ選択手段は、前記比較部によって前記減算値の絶対値が前記所定値より大きいと判定された場合、1ステップ分上昇又は下降した前記タップを選択することが好ましい。また、かかる電圧調整装置において、前記タップ選択手段は、前記比較部によって前記減算値の絶対値が前記所定値より大きいと所定時間内に判定され続けた場合、1ステップ分上昇又は下降した前記タップを選択することが好ましい。また、かかる電圧調整装置において、前記タップ選択手段は、前記所定時間はおよそ5秒乃至およそ30秒であることが好ましい。また、かかる電圧調整装置において、前記所定値はおよそ20V乃至およそ25Vであることが好ましい。
この電圧調整装置によれば、前記所定値を、例えば前記配電線の出力側の負荷において期待される電圧と実際の電圧との差(前記減算値の絶対値)の許容値とすれば、前記比較部によって前記実際の電圧が許容範囲にないと判定されたときには、電圧調整装置の電圧を上昇又は下降させるべく前記タップが選択されることになる。よって、前記タップ選択手段は、電圧変動を補償するため前記タップを効果的に選択できる。また、前記判定が前記所定時間内に行われ続けた場合に前記タップが選択されれば、前記判定はより確実となるため、前記タップをより効果的に選択できる。
また、前記課題を解決するための発明は、配電線が接続される変圧器のタップを切換用リレーによって切り換えて当該配電線の電圧を調整する電圧調整装置の電圧調整方法であって、オン又はオフの状態が前記タップ毎に対応付けられた前記切換用リレーを切り換え前のオン又はオフの状態に保持しつつ、前記タップ間を限流橋絡する限流橋絡開始ステップと、前記切換用リレーを切り換え後のオン又はオフの状態に保持しつつ、前記限流橋絡を解除する限流橋絡解除ステップと、を備えてなる。また、かかる電圧調整方法において、前記限流橋絡開始ステップに先立って、前記配電線の電圧、及び/又は当該配電線の電流に基づいて前記タップを選択するタップ選択ステップ、を更に備えたことが好ましい。また、かかる電圧調整方法において、前記タップ選択ステップは、前記配電線の電流に基づいて当該配電線の所定点における電圧降下を算出し、当該配電線の電圧から前記電圧降下と前記所定点における所定電圧とを減算し、減算値の絶対値と所定値とを比較する、ことが好ましい。また、かかる電圧調整方法において、前記タップ選択ステップは、前記減算値の絶対値が前記所定値より大きいと判定した場合、1ステップ分上昇又は下降した前記タップを選択する、ことが好ましい。また、かかる電圧調整方法において、前記タップ選択ステップは、前記減算値の絶対値が前記所定値より大きいと所定時間内に判定し続けた場合、1ステップ分上昇又は下降した前記タップを選択する、ことが好ましい。
急激で大きな電圧変動をともなう負荷に対して迅速且つ十分に電圧調整可能な低コストの電圧調整装置、及び当該電圧調整装置の電圧調整方法を提供できる。
===電圧調整装置の構成===
<<<切換用リレー、橋絡用リレー、限流用抵抗>>>
図1の回路図に例示されるように、本実施の形態の電圧調整装置10は、主として、調整変圧器(変圧器)20と、直列変圧器30と、切換用リレー41、42、43、44、橋絡用リレー50、及び限流用抵抗(限流手段、第1限流用抵抗、第2限流用抵抗)61、62からなるリレー回路70と、を備えて構成されている。ここで、調整変圧器20は電圧調整器10の入力側として配電線S、Tに接続される。また、直列変圧器30は電圧調整器10の出力側として配電線S、Tに接続される。また、切換用リレー41、42、43、44は調整変圧器20に設けられ、後述するタップを切り換える。また、橋絡用リレー50はタップ間を橋絡し、限流用抵抗61、62はタップ間の電流を限流する。
尚、本実施の形態の電圧調整装置10の入力側端子UV間には420Vの電圧が印加され、出力側端子uv間からは後述するように420V乃至540Vの電圧が出力される。また、本実施の形態の電圧調整装置10は、例えば、およそ400Vの電圧を有する電力を、軽負荷時にはおよそ30A、重負荷時にはおよそ80Aの電流をもって、およそ1.5kmの配電線を通じて一般ユーザに供給するシステムに適用され得る。
調整変圧器20は、電位が420Vである第1タップ(A1)21、電位が280Vである第2タップ(A2)22、電位が140Vである第3タップ(A3)23、電位が0Vである第4タップ(A4)24の計4つのタップ21、22、23、24を有している。
リレー回路70について説明する。第1タップ(A1)21及び第3タップ(A3)23に対しては、リレー回路70の中間側(X1、図1参照)の電位が420V又は140Vとなるように第1切換用リレー(Ry1)41を介して第1リレー回路71が形成されている。ここで、第1切換用リレー(Ry1)41は、図1におけるA1・X1間及びA3・X1間の一方を接続するとともに他方を遮断する構成となっている。
本実施の形態においては、後の説明上、A1・X1間を接続しA3・X1間を遮断する第1切換用リレー(Ry1)41の状態をオンの状態とし、逆にA1・X1間を遮断しA3・X1間を接続する第1切換用リレー(Ry1)41の状態をオフの状態とする。つまり、第1切換用リレー(Ry1)41がオンの状態の場合、中間側X1には420Vの電位が生じ、第1切換用リレー(Ry1)41がオフの状態の場合、中間側X1には140Vの電位が生じる。また、前述した中間側X1とリレー回路70の出力側B1(図1参照)とには第4切換用リレー(Ry4)44が接続されており、当該第4切換用リレー(Ry4)44は、そのオン又はオフ状態に応じてX1・B1間をそれぞれ接続又は遮断する構成を有している。
第2タップ(A2)22及び第4タップ(A4)24に対しては、リレー回路70の中間側(X2、図1参照)の電位が280V又は0Vとなるように第2切換用リレー(Ry2)42を介して第2リレー回路72が形成されている。ここで、第2切換用リレー(Ry2)42は、図1におけるA2・X2間及びA4・X2間の一方を接続するとともに他方を遮断する構成となっている。
本実施の形態においては、後の説明上、A2・X2間を接続しA4・X2間を遮断する第2切換用リレー(Ry2)42の状態をオンの状態とし、逆にA2・X2間を遮断しA4・X2間を接続する第2切換用リレー(Ry2)42の状態をオフの状態とする。つまり、第2切換用リレー(Ry2)42がオンの状態の場合、中間側X2には280Vの電位が生じ、第2切換用リレー(Ry2)42がオフの状態の場合、中間側X2には0Vの電位が生じる。また、前述した中間側X2とリレー回路70の出力側B4(図1参照)とには第3切換用リレー(Ry3)43が接続されており、当該第3切換用リレー(Ry3)43は、そのオン又はオフ状態に応じてX2・B4間をそれぞれ接続又は遮断する構成を有している。
また、前述した中間側X1とリレー回路70の出力側B3(図1参照)とには、相互に直列接続された限流用抵抗61及び橋絡用リレー(Ry5)50が接続され、前述した中間側X2とリレー回路70の出力側B2(図1参照)とには、相互に直列接続された限流用抵抗62及び橋絡用リレー(Ry5)50が接続されている。ここで、橋絡用リレー(Ry5)50は、図1におけるX1・B3間及びX2・B2間をともに接続又は遮断する構成となっている。
直列変圧器30は、前述したリレー回路70の出力側(例えば図1のB1)における電位0V乃至420Vを例えば3.5分の1である0V乃至120Vに変圧する機能を有している。この直列変圧器30からの出力が、入力側端子UV間の電圧420Vに加えられて、出力側端子uv間の電圧は420V乃至540Vとなる。
尚、図1の回路図に例示されるように、本実施の形態の電圧調整装置10は、出力側端子uv間の電圧を計測するための計器用変圧器(PT、電圧計測装置)90と、当該出力側端子uにて流れる電流を計測するための変流器(CT、電流測定装置)100とを備えている。
また、図1の回路図に例示されるように、本実施の形態の切換用リレー41、42、43、44、橋絡用リレー50、計器用変圧器90、及び変流器100の動作は、所定の回路が形成された制御基板110によって制御される。次に、この制御基板110上に形成された回路について説明する。
<<<制御手段、タップ選択手段>>>
図2のブロック図に例示されるように、制御基板110(図1)上に形成された回路は、前述したリレー41、42、43、44、50等を制御する制御部200を有している。
後述するように、制御部200は、切換用リレー41、42、43、44及び橋絡用リレー50を、所定タイミングで所定時間だけオン又はオフとする。この時間はタイマ210によって計時される。これらのオン・オフ制御にあたって、制御部200は、計器用変圧器(PT)90及び変流器(CT)100にそれぞれ電圧及び電流を計測させる。この電圧及び電流は適宜なAC/DC変換器を介して制御部200に送信される。この電圧及び電流と、ROMやRAM等のメモリ(記憶部)220から読み出した配電線S、Tに関するデータとに適宜な演算を施して、制御部200は、出力用端子u、vから負荷120(図1参照)までの配電線S、Tの電圧降下を算出する。この電圧降下に基づいて更に算出される、負荷120における電圧の期待値に応じて、制御部200は、切り換えるべきタップ21、22、23、24を選択し、切換用リレー41、42、43、44及び橋絡用リレー50をオン又はオフとする。
また、後述するように、制御部200は、計器用変圧器90及び変流器100にそれぞれ電圧及び電流を計測させてから、負荷120における電圧の期待値を算出するまでの一連の動作を所定の周期で繰り返し行う機能を有する。
尚、このような制御部200の動作は、メモリ220に記憶された適宜なプログラムに基づいて実現される。
===電圧調整方法===
<<<タップ選択動作>>>
図3のフローチャートに例示されるように、先ず、制御部200はタイマ210に計時を開始させる(S101)。計器用変圧器(PT)90及び変流器(CT)100にそれぞれ電圧及び電流を常時計測させている制御部200は、変流器(CT)100から電流(I)のデータを受信すると、当該電流(I)に対して配電線S、Tのインピーダンス(Z)を乗算し、出力用端子u、vから負荷120までの配電線S、Tの電圧降下(VD)を算出する(S102)。ここで、配電線S、Tのインピーダンス(Z)は予めメモリ220に記憶されており、制御部200はステップS102においてメモリ220から当該インピーダンス(Z)を読み出してもよい。若しくは、メモリ220には配電線S、Tの線種(断面積)及び長さが記憶されており、制御部200はステップS102においてメモリ220から当該線種及び長さを読み出してこれからインピーダンス(Z)を算出してもよい。
また、計器用変圧器(PT)90から電圧(V)のデータを受信した制御部200は、当該電圧(V)から、前述した電圧降下(VD)と負荷120における電圧の期待値(所定電圧、E)とを減算し、減算値(D)を算出する(S103)。尚、この期待値(E)は、負荷120における所謂基準電圧であり、本実施の形態においては365V、375V、385V、395V、405V、又は415Vである。この期待値(E)は、予めメモリ220に記憶され、ステップS103における演算時に当該メモリ220から読み出されてもよい。
次に、制御部200は、減算値(D)の絶対値(DA)が変動許容値(所定値、VC)より大きいか否かを判定する(S104)。もし、減算値(D)の絶対値(DA)が変動許容値(VC)以下であると判定すれば(S104:N)、制御部200は後述するステップS108以後の動作を継続する。尚、本実施の形態の変動許容値(VC)は20V乃至25Vである。この変動許容値(VC)は、予めメモリ220に記憶され、ステップS104における判定時に当該メモリ220から読み出されてもよい。
もし、減算値(D)の絶対値(DA)が変動許容値(VC)より大であると判定すれば(S104:Y)、制御部200は、タイマ210を参照して、ステップS101からの経過時間(T)が所定時間(TC)以上であるか否かを判定する(S105)。尚、本実施の形態の所定時間(TC)は5秒乃至30秒である。この所定時間(TC)は、予めメモリ220に記憶され、ステップS105における判定時に当該メモリ220から読み出されてもよい。もし、経過時間(T)が所定時間(TC)未満であると判定すれば(S105:N)、制御部200はステップS102以後の動作を継続する。
もし、経過時間(T)が所定時間(TC)以上であると判定すれば(S105:Y)、減算値(D)が正の値の場合(S106:D>0)、制御部200は、1ステップ分上昇したタップ21、22、23を選択し、後述する当該各タップ21、22、23への切り換えに応じたオン・オフ信号を、切換用リレー41、42、43、44及び橋絡用リレー50に送信し(S107)、タイマ210をリセットする(S108)。一方、減算値(D)が負の値の場合(S106:D<0)、制御部200は、1ステップ分下降したタップ22、23、24を選択し、後述する当該各タップ22、23、24への切り換えに応じたオン・オフ信号を、切換用リレー41、42、43、44及び橋絡用リレー50に送信し(S109)、タイマ210をリセットする(S110)。
本実施の形態においては、制御部200及び当該制御部200にステップS101乃至S110の動作をさせる適宜なプログラムがタップ選択手段に相当する。また、制御部200及び当該制御部200にステップS102及びS103の動作をさせる適宜なプログラムがタップ選択手段における演算部に相当する。また、制御部200及び当該制御部200にステップS105の動作をさせる適宜なプログラムがタップ選択手段における比較部に相当する。
<<<420Vから460Vへのタップ切換動作>>>
出力用端子uv間の電圧を420Vから460Vへ切り換えるべく、制御部200(図2)が第4タップ24から第3タップ23へ切り換える動作について説明する。
図4のダイアグラムにおける時間領域T1では、第1切換用リレー(Ry1)41はオフの状態にあり、第2切換用リレー(Ry2)42はオフの状態にあり、第3切換用リレー(Ry3)43はオンの状態にあり、第4切換用リレー(Ry4)44はオフの状態にあり、橋絡用リレー(Ry5)50はオフの状態にある。これを例えば(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(OFF、OFF、ON、OFF、OFF)と略記する。この場合、A4からX2及びB4を介して直列変圧器30に至り当該直列変圧器30から入力側端子Vに至るループ(図5の矢印参照)における電位はいたる所で0Vである。つまり、第4タップ(A4)24が選択されていることになり、出力用端子uv間の電圧は420Vである。
図4のダイアグラムにおける時間領域T2では、制御部200(図2)から橋絡用リレー(Ry5)50へオンの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(OFF、OFF、ON、OFF、ON)とする。本実施の形態の限流用抵抗61の抵抗値は、A4からX2及びB4を介して直列変圧器30に至り当該直列変圧器30から入力側端子Vに至るループ(図6の矢印参照)における電位がいたる所で0Vとなるように予め設定されている。この場合、第4タップ(A4)24が選択された状態が保持され、出力用端子uv間の電圧は420Vである。
図4のダイアグラムにおける時間領域T3では、制御部200(図2)から第3切換用リレー(Ry3)43へオフの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(OFF、OFF、OFF、OFF、ON)とする。本実施の形態においては、制御部200が橋絡用リレー(Ry5)50へオンの信号を送信してから第3切換用リレー(Ry3)43へオフの信号を送信するまでの時間差は200msである。この場合、リレー回路70内の電流はA3、X1、B3、B2、X2、A4の順に流れる(図7の矢印参照)。負荷電流が0Aの場合には、B2及びB3の電位は70Vである。この70Vは、第3タップ(A3)23の電位140Vと第4タップ(A4)24の電位0Vとの平均の電位である。一方、本実施の形態においては、負荷電流が例えば23.8Aの場合は、B2及びB3の電位が2Vとなるように、限流用抵抗61、62の抵抗値が予め設定されている。よって、直列変圧器30の出力側の電位はおよそ1V(=2V/3.5)乃至20V(=70V/3.5)となり、出力用端子uv間の電圧はおよそ421V乃至440Vである。
図4のダイアグラムにおける時間領域T4では、制御部200(図2)から第4切換用リレー(Ry4)44へオンの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(OFF、OFF、OFF、ON、ON)とする。本実施の形態においては、制御部200が第3切換用リレー(Ry3)43へオフの信号を送信してから第4切換用リレー(Ry4)44へオンの信号を送信するまでの時間差は100msである。また、本実施の形態の限流用抵抗62の抵抗値は、電流が主としてA3からX1及びB1を介して直列変圧器30に流れるように(図8の矢印参照)予め設定されている。この場合、第3タップ(A3)23が選択されたこととなり、出力用端子uv間の電圧は460V(=420V+140V/3.5)となる。
図4のダイアグラムにおける時間領域T5では、制御部200(図2)から橋絡用リレー(Ry5)50へオフの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(OFF、OFF、OFF、ON、OFF)とする。本実施の形態においては、制御部200が第4切換用リレー(Ry4)44へオンの信号を送信してから橋絡用リレー(Ry5)50へオフの信号を送信するまでの時間差は200msである。電流はA3からX1及びB1を介して直列変圧器30に流れる(図9の矢印参照)。つまり、第4タップ(A4)24が選択された状態が保持され、出力用端子uv間の電圧は460Vである。
<<<460Vから500Vへのタップ切換動作>>>
出力用端子uv間の電圧を460Vから500Vへ切り換えるべく、制御部200が第3タップ23から第2タップ22へ切り換える動作について説明する。
図10のダイアグラムにおける時間領域T1では、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(OFF、ON、OFF、ON、OFF)である。ここで、第2切換用リレー(Ry2)42の状態は、オン及びオフの何れでも出力電圧(460V)は同じである。そこで、後述する動作との関係から、第2切換用リレー(Ry2)42の状態はオンであるとする。
図10のダイアグラムにおける時間領域T2では、制御部200から橋絡用リレー(Ry5)50へオンの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(OFF、ON、OFF、ON、ON)とする。この場合、第3タップ(A3)23が選択された状態が保持され、出力用端子uv間の電圧は460Vである。
図10のダイアグラムにおける時間領域T3では、制御部200から第4切換用リレー(Ry4)44へオフの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(OFF、ON、OFF、OFF、ON)とする。本実施の形態においては、制御部200が橋絡用リレー(Ry5)50へオンの信号を送信してから第4切換用リレー(Ry4)44へオフの信号を送信するまでの時間差は200msである。出力用端子uv間の電圧は、リレー回路70内を流れる電流に応じておよそ460Vからおよそ500Vまでの値を取り得る。
図10のダイアグラムにおける時間領域T4では、制御部200から第3切換用リレー(Ry3)43へオンの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(OFF、ON、ON、OFF、ON)とする。本実施の形態においては、制御部200が第4切換用リレー(Ry4)44へオフの信号を送信してから第3切換用リレー(Ry3)43へオンの信号を送信するまでの時間差は100msである。この場合、第2タップ(A2)22が選択されたこととなり、出力用端子uv間の電圧は500V(=420V+280V/3.5)となる。
図10のダイアグラムにおける時間領域T5では、制御部200から橋絡用リレー(Ry5)50へオフの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(OFF、ON、ON、OFF、OFF)とする。本実施の形態においては、制御部200が第3切換用リレー(Ry3)43へオンの信号を送信してから橋絡用リレー(Ry5)50へオフの信号を送信するまでの時間差は200msである。第2タップ(A2)22が選択された状態が保持され、出力用端子uv間の電圧は500Vである。
<<<500Vから540Vへのタップ切換動作>>>
出力用端子uv間の電圧を500Vから540Vへ切り換えるべく、制御部200が第2タップ22から第1タップ21へ切り換える動作について説明する。
図11のダイアグラムにおける時間領域T1では、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(ON、ON、ON、OFF、OFF)である。ここで、第1切換用リレー(Ry1)41の状態は、オン及びオフの何れでも出力電圧(500V)は同じである。そこで、後述する動作との関係から、第1切換用リレー(Ry1)41の状態はオンであるとする。
図11のダイアグラムにおける時間領域T2では、制御部200から橋絡用リレー(Ry5)50へオンの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(ON、ON、ON、OFF、ON)とする。この場合、第2タップ(A2)22が選択された状態が保持され、出力用端子uv間の電圧は500Vである。
図11のダイアグラムにおける時間領域T3では、制御部200から第3切換用リレー(Ry3)43へオフの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(ON、ON、OFF、OFF、ON)とする。本実施の形態においては、制御部200が橋絡用リレー(Ry5)50へオンの信号を送信してから第3切換用リレー(Ry3)43へオフの信号を送信するまでの時間差は200msである。出力用端子uv間の電圧は、リレー回路70内を流れる電流に応じておよそ500Vからおよそ540Vまでの値を取り得る。
図11のダイアグラムにおける時間領域T4では、制御部200から第4切換用リレー(Ry4)44へオンの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(ON、ON、OFF、ON、ON)とする。本実施の形態においては、制御部200が第3切換用リレー(Ry3)43へオフの信号を送信してから第4切換用リレー(Ry4)44へオンの信号を送信するまでの時間差は100msである。この場合、第1タップ(A1)21が選択されたこととなり、出力用端子uv間の電圧は540V(=420V+480V/3.5)となる。
図11のダイアグラムにおける時間領域T5では、制御部200から橋絡用リレー(Ry5)50へオフの信号を送信し、(Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5)=(ON、ON、OFF、ON、OFF)とする。本実施の形態においては、制御部200が第4切換用リレー(Ry4)44へオンの信号を送信してから橋絡用リレー(Ry5)50へオフの信号を送信するまでの時間差は200msである。第1タップ(A1)21が選択された状態が保持され、出力用端子uv間の電圧は540Vである。
尚、出力用端子uv間の電圧を540Vから500Vへ切り換えるべく制御部200が第1タップ21から第2タップ22へ切り換える動作、出力用端子uv間の電圧を500Vから460Vへ切り換えるべく制御部200が第2タップ22から第3タップ23へ切り換える動作、及び出力用端子uv間の電圧を460Vから420Vへ切り換えるべく制御部200が第3タップ23から第4タップ24へ切り換える動作については、前述したタップ21、22、23、24を上昇させる動作の逆順の動作となる。
また、本実施の形態においては、制御部200及び当該制御部200に前述したタップ切り換えの動作をさせる適宜なプログラムが制御手段に相当する。
本実施の形態の電圧調整装置10は、切換用リレー41、42、43、44によってタップ21、22、23、24を切り換えるため、例えば可動接触子といった機械的に複雑な構成を必要としない。このような構成の簡素化にともない、タップ21、22、23、24の切り換え動作は精密に制御可能となる。また、橋絡用リレー50及び限流用抵抗61、62は、タップ21、22、23、24の切り換え時に、当該タップ21、22、23、24間を限流橋絡する。これにより、この電圧調整装置10は、タップ21、22、23、24間の短絡を回避して調整変圧器20を保護しつつ、負荷120を遮断することなしに当該負荷120の電圧を調整できる。更に、制御部200はタップ21、22、23、24の切換タイミング及び切換時間を精密に制御している。従って、本実施の形態の電圧調整装置10は、急激で大きな電圧変動をともなう負荷120に対しても迅速(500ms以内)且つ十分に電圧調整が可能であり、しかも低コストとなり得る。
また、本実施の形態の電圧調整装置10は、タップ21、22、23、24の切換初期(図4、図10、及び図11の時間領域T1からT2)に切換用リレー21、22、23、24の状態を保持したまま、橋絡用リレー50をオフからオンの状態に変化させてタップ21、22、23、24間を限流橋絡している。次に、タップ21、22、23、24を切り換えるべく切換用リレー41、42、43、44を所定の状態に変化させた後、当該タップ21、22、23、24の例えば切換終期(図4、図10、及び図11の時間領域T4からT5)に、橋絡用リレー50をオンからオフの状態に変化させて限流橋絡を解除している。よって、本実施の形態の電圧調整装置10は、タップ21、22、23、24間の短絡を回避して調整変圧器20を保護しつつ、負荷120を遮断することなしに当該負荷120の電圧を調整できる。
また、本実施の形態の電圧調整装置10は、計器用変圧器(PT)90及び変流器(CT)100を備えている。これにより、配電線S、Tの電圧(V)及び電流(I)をともに計測すれば、その位相差(φ)から、負荷120の力率(cosφ)を得ることができる。配電線S、Tの電圧降下(VD)はこの力率(cosφ)に応じて変化する。よって、この力率(cosφ)に基づいた電圧降下(VD)を算出すれば、これを補償するためタップ21、22、23、24を効果的に選択できる。
前述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
前述した実施の形態においては、タップ21、22、23、24間の電流を限流する限流手段には限流用抵抗61、62を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば限流リアクトルであってもよい。
本実施の形態の電圧調整装置の回路図である。 本実施の形態の電圧調整装置の制御ブロック図である。 本実施の形態の電圧調整装置のタップ選択動作を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態の電圧調整装置の切換用リレー及び橋絡用リレーの動作タイミングを説明するためのダイアグラムである。 時間領域T1における切換用リレー及び橋絡用リレーの状態を説明するための回路図である。 時間領域T2における切換用リレー及び橋絡用リレーの状態を説明するための回路図である。 時間領域T3における切換用リレー及び橋絡用リレーの状態を説明するための回路図である。 時間領域T4における切換用リレー及び橋絡用リレーの状態を説明するための回路図である。 時間領域T5における切換用リレー及び橋絡用リレーの状態を説明するための回路図である。 本実施の形態の電圧調整装置の切換用リレー及び橋絡用リレーの動作タイミングを説明するためのもう一つのダイアグラムである。 本実施の形態の電圧調整装置の切換用リレー及び橋絡用リレーの動作タイミングを説明するための更にもう一つのダイアグラムである。
符号の説明
10 電圧調整装置
20 調整変圧器
21、22、23、24 タップ
30 直列変圧器
41、42、43、44 切換用リレー
50 橋絡用リレー
61、62 限流用抵抗
70 リレー回路
71 第1リレー回路
72 第2リレー回路
90 計器用変圧器
100 変流器
110 制御基板
120 負荷
200 制御部
210 タイマ
220 メモリ

Claims (17)

  1. 配電線が接続される変圧器のタップを切り換えて当該配電線の電圧を調整する電圧調整装置であって、
    前記タップを切り換える切換用リレーと、
    前記タップ間を橋絡する橋絡用リレーと、
    前記橋絡用リレーによって橋絡された前記タップ間を流れる電流を限流する限流手段と、
    前記切換用リレーによって前記タップを切り換える際に、前記橋絡用リレー及び前記限流手段によって前記タップ間を限流橋絡する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電圧調整装置。
  2. 配電線に接続される変圧器のタップを切り換えて当該配電線の電圧を調整する電圧調整装置であって、
    オン又はオフの状態が前記タップ毎に対応付けられた切換用リレーと、
    オフからオンの状態に変化することによって前記タップ間を橋絡する橋絡用リレーと、
    前記橋絡用リレーによって橋絡された前記タップ間を流れる電流を限流する限流手段と、
    前記タップを切り換える際に、
    前記切換用リレーを切り換え前のオン又はオフの状態に保持しつつ、前記橋絡用リレーをオフからオンの状態に変化させて、前記タップ間を限流橋絡し、
    前記切換用リレーを切り換え後のオン又はオフの状態に保持しつつ、前記限流橋絡手段の前記橋絡用リレーをオンからオフの状態に変化させて、前記限流橋絡を解除する、
    制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電圧調整装置。
  3. 前記限流手段は、前記橋絡用リレーと直列接続される限流用抵抗であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電圧調整装置。
  4. 配電線に接続される変圧器に対して電圧の高低順に設けられた第1タップ、第2タップ、第3タップ、及び第4タップを切り換えて当該配電線の電圧を調整する電圧調整装置であって、
    オン又はオフの状態が前記タップ毎に対応付けられた第1切換用リレー、第2切換用リレー、第3切換用リレー、及び第4切換用リレーと、
    オフからオンの状態に変化することによって前記タップ間を橋絡する橋絡用リレーと、
    前記橋絡用リレーによって橋絡された前記タップ間を流れる電流を限流する第1限流用抵抗及び第2限流用抵抗と、
    を備え、
    前記第1タップ又は前記第3タップに対応する電圧をオン又はオフの状態に応じて出力すべく当該2つのタップに対して前記第1切換用リレーが接続されて第1リレー回路をなし、前記電圧をオンの状態で更に出力すべく出力側と前記第1リレー回路との間に前記第4切換用リレーが接続され、
    前記第2タップ又は前記第4タップに対応する電圧をオン又はオフの状態に応じて出力すべく当該2つのタップに対して前記第2切換用リレーが接続されて第2リレー回路をなし、前記電圧をオンの状態で更に出力すべく出力側と前記第2リレー回路との間に前記第3切換用リレーが接続され、
    相互に直列接続された前記第1限流用抵抗及び前記橋絡用リレーと、相互に直列接続された前記第2限流用抵抗及び前記橋絡用リレーとが、前記第4切換用リレーと前記第3切換用リレーとにそれぞれ並列接続された、
    ことを特徴とする電圧調整装置。
  5. 前記配電線の電圧を計測する電圧計測装置、及び/又は当該配電線の電流を計測する電流計測装置と、
    前記電圧計測装置及び/又は前記電流計測装置によってそれぞれ計測された電圧及び/又は電流に基づいて前記タップを選択するタップ選択手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電圧調整装置。
  6. 前記タップ選択手段は、
    前記電流計測装置によって計測された前記配電線の電流に基づいて当該配電線の所定点における電圧降下を算出し、前記配電線の電圧から前記電圧降下と前記所定点における所定電圧とを減算する演算部と、
    前記演算部によって得られた減算値の絶対値と所定値とを比較する比較部と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の電圧調整装置。
  7. 前記演算部は、前記電流計測装置によって計測された前記配電線の電流に対して当該配電線のインピーダンスを乗算して前記電圧降下を算出することを特徴とする請求項6に記載の電圧調整装置。
  8. 前記タップ選択手段は、前記配電線の断面積のデータ及び当該配電線の前記所定点までの長さのデータを記憶する記憶部を更に備え、
    前記演算部は、前記記憶部から読み出された前記データに基づいて前記配電線のインピーダンスを算出することを特徴とする請求項7に記載の電圧調整装置。
  9. 前記タップ選択手段は、前記比較部によって前記減算値の絶対値が前記所定値より大きいと判定された場合、1ステップ分上昇又は下降した前記タップを選択することを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の電圧調整装置。
  10. 前記タップ選択手段は、前記比較部によって前記減算値の絶対値が前記所定値より大きいと所定時間内に判定され続けた場合、1ステップ分上昇又は下降した前記タップを選択することを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の電圧調整装置。
  11. 前記所定時間はおよそ5秒乃至およそ30秒であることを特徴とする請求項10に記載の電圧調整装置。
  12. 前記所定値はおよそ20V乃至およそ25Vであることを特徴とする請求項6乃至11の何れかに記載の電圧調整装置。
  13. 配電線が接続される変圧器のタップを切換用リレーによって切り換えて当該配電線の電圧を調整する電圧調整装置の電圧調整方法であって、
    オン又はオフの状態が前記タップ毎に対応付けられた前記切換用リレーを切り換え前のオン又はオフの状態に保持しつつ、前記タップ間を限流橋絡する限流橋絡開始ステップと、
    前記切換用リレーを切り換え後のオン又はオフの状態に保持しつつ、前記限流橋絡を解除する限流橋絡解除ステップと、
    を備えたことを特徴とする電圧調整装置の電圧調整方法。
  14. 前記限流橋絡開始ステップに先立って、前記配電線の電圧、及び/又は当該配電線の電流に基づいて前記タップを選択するタップ選択ステップ、
    を更に備えたことを特徴とする請求項13に記載の電圧調整装置の電圧調整方法。
  15. 前記タップ選択ステップは、
    前記配電線の電流に基づいて当該配電線の所定点における電圧降下を算出し、当該配電線の電圧から前記電圧降下と前記所定点における所定電圧とを減算し、減算値の絶対値と所定値とを比較する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の電圧調整装置の電圧調整方法。
  16. 前記タップ選択ステップは、
    前記減算値の絶対値が前記所定値より大きいと判定した場合、1ステップ分上昇又は下降した前記タップを選択する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の電圧調整装置の電圧調整方法。
  17. 前記タップ選択ステップは、
    前記減算値の絶対値が前記所定値より大きいと所定時間内に判定し続けた場合、1ステップ分上昇又は下降した前記タップを選択する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の電圧調整装置の電圧調整方法。

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