JP6317175B2 - 溶接用電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電流センサを用いた出力制御を行う溶接用電源装置に関する。
特許文献1に開示の電源装置等、出力電流値を検出する電流センサを設置し、該電流センサにて検出した出力電流値に基づいてインバータ回路のスイッチング動作を制御し、所望の出力電力とする出力制御を行う構成となっている。
特開2009−131007号公報
ところで、電流センサは電流値の検出範囲が仕様毎に決まっているため、例えば出力電流値が数百[A]の大電流から数[A]の極小電流まで大きく変化するアーク溶接用電源装置等、出力電流値が大きく変化する電源装置では特に、全範囲を適切に検出可能な電流センサを選定するのが難しい。
例えば、大電流から極小電流までの広い電流域を検出可能な電流センサを用いる場合、電流センサの分解能が粗い設定となっていることから、分解能の限界に近い数[A]程度の極小電流域での検出精度は低く、極小電流域では適切な出力制御が行えない。反対に、極小電流域に適した分解能の細かい電流センサでは検出可能な電流域が狭く、数百[A]の大電流域までは検出不能、つまり使用ができなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、広い電流域に亘って出力電流値を適切に検出でき、全域で適切な出力制御を行うことができる溶接用電源装置を提供することにある。
上記課題を解決する溶接用電源装置は、出力電力を生成する電力生成回路と、出力電流値を検出する電流センサとを備えており、前記検出した出力電流値に基づいて前記電力生成回路を制御し所望の出力電力を得る出力制御を行う制御回路を備え、交流入力電力から溶接用の直流出力電力を生成するように構成され溶接用電源装置であって、前記電流センサには、検出可能な電流域と分解能とを含む仕様の異なるものが複数用いられ、前記出力電流値が大きい程、検出可能な電流域が広く分解能の粗い仕様の電流センサにて前記出力電流値の検出が行われ、前記出力電流値が小さい程、検出可能な電流域が狭く分解能の細かい仕様の電流センサにて前記出力電流値の検出が行われるように、前記出力電流値に対応して複数の電流センサの内の何れかを選択的に切り替えるセンサ切替手段を備え、前記電力生成回路は、スイッチング素子のオンオフ動作により直流電力から高周波交流電力への電力変換を行うインバータ回路を含んで構成され、前記制御回路は、出力要求が大となる期間では前記インバータ回路のスイッチング素子のオンパルス幅を可変とするパルス幅変調制御を選択し、出力要求が小となる期間では同組で動作するスイッチング素子のオンパルス幅をスイッチング素子が十分オン可能な最小幅に固定しつつ同組のオンパルスに位相差を生じさせる位相シフト制御に切り替える制御切替手段を備え、出力要求に応じたスイッチング制御を実施するように構成されており、前記制御切替手段は、前記インバータ回路のスイッチング素子のオンパルス幅が出力大となるパルス幅から前記スイッチング素子が十分オン可能な最小幅まで前記パルス幅変調制御を行わせ、それ以下の低出力要求時には前記スイッチング素子のオンパルス幅を最小幅で固定しつつ前記位相シフト制御に切り替えるものであって、前記制御回路は、前記制御の切り替えと前記電流センサの切り替えとを同期させて行うものであって、前記パルス幅変調制御から前記位相シフト制御に切り替わるときには、前記分解能の粗い仕様の電流センサから前記分解能の細かい仕様の電流センサに切り替わった後に、前記同組のオンパルスに位相差が生じる
この構成によれば、出力電流値が大きい程、検出可能な電流域が広く分解能の粗い仕様の電流センサが選択され、出力電流値が小さい程、検出可能な電流域が狭く分解能の細かい仕様の電流センサが選択されて、各電流センサにて検出した出力電流値に基づく出力制御が行われる。つまり、広い電流域を扱う溶接用電源装置においては特に、各電流域に適した電流センサが選択されることで各電流域の出力電流値を適切に検出でき、各電流域毎で適切な出力制御を行うことが可能となる。
この構成によれば、インバータ回路のスイッチング制御において、出力要求の大きい期間ではパルス幅変調制御(PWM制御)が実施され、出力要求が小さい期間になると位相シフト制御(PSM制御)に切り替えられる。つまり、出力要求の小さい期間でPWM制御を実施したとするとインバータ回路のスイッチング素子が十分にオンできない虞があるが、これに代わってPSM制御を用いることでスイッチング素子のオンパルス幅を十分オン可能な所定幅としつつも出力を下げることが可能である。これにより、PWM制御とPSM制御とを切り替えることで広い電流域での適切な出力制御が可能で、電流センサを切り替える上記構成との組み合わせによる相乗的効果が期待できる。
の構成によれば、PWM制御−PSM制御の切り替えと電流センサの切り替えとを同期させて行うようにすることで、簡易な切り替え制御とすることが可能となる。
また上記の溶接用電源装置において、前記センサ切替手段は、複数の前記電流センサ毎の電路を並列接続し、何れの電路を選択的に接続するかで前記電流センサを切り替える回路を含んで構成されることが好ましい。
この構成によれば、電流センサを切り替える回路は、並列接続した電流センサ毎の電路を選択的に接続するかで切り替えを行う構成である。つまり、各電路上には各電流センサの耐性に合った電流が流れるため、電流センサの保護等の効果が期待できる。
また上記の溶接用電源装置において、前記センサ切替手段は、電源装置の動作開始時には常に、検出可能な電流域が広く分解能の粗い仕様の電流センサを選択するように構成されることが好ましい。
この構成によれば、溶接用電源装置の動作開始時には常に、検出可能な電流域が広く分解能の粗い仕様の電流センサが選択される構成、即ち耐性の高い電流センサが先に選択される構成としたため、電流センサの保護等の効果が期待できる。
本発明の溶接用電源装置によれば、広い電流域に亘って出力電流値を適切に検出でき、全域で適切な出力制御を行うことができる。
一実施形態における溶接用電源装置の構成図である。 電源装置の動作を説明するための説明図である。 別例における電源装置の一部を示す構成図である。
以下、電源装置(溶接用電源装置)の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の電源装置10は、一次側変換回路11、インバータ回路12、溶接トランスINT、二次側変換回路13を備えるアーク溶接用電源装置よりなり、商用電源から供給される三相の交流入力電力からアーク溶接に適した直流出力電力を生成する。
一次側変換回路11は、整流回路DR1及び平滑コンデンサC1を備え、交流入力電力を一旦直流電力に変換してインバータ回路12に出力する。インバータ回路12は、IGBT等の半導体スイッチング素子TR1〜TR4を用いたブリッジ回路にて構成され、スイッチング素子TR1〜TR4によるスイッチング動作にて直流電力を高周波交流電力に変換する。これらスイッチング素子TR1〜TR4に対しては、制御回路20による出力制御としてスイッチング制御(PWM制御及びPSM制御)が実施される。インバータ回路12は、生成した高周波交流電力を溶接トランスINTに出力する。
溶接トランスINTは、インバータ回路12から出力される高周波交流電力を二次側交流電力に変換して二次側変換回路13に出力する。二次側変換回路13は、整流回路DR2及び直流リアクトルDCLを備え、二次側交流電力をアーク溶接に適した直流出力電力に変換する。そして、電源装置10のプラス側出力端子に溶接トーチTHを、マイナス側出力端子に溶接対象Mをそれぞれ接続し、電源装置10にて生成した出力電力に基づき溶接トーチTHの電極と溶接対象Mとの間にアークを生じさせ、溶接対象Mのアーク溶接が行われる。
制御回路20は、アーク溶接を良好に行うべくその時々の出力電力を適正値とするための出力制御として、インバータ回路12のスイッチング素子TR1〜TR4に対してスイッチング制御を実施する。本実施形態の制御回路20は、スイッチング制御としてパルス幅変調制御(PWM制御)と位相シフト制御(PSM制御)とを適宜切り替えて行っている(制御切替部20a)。
制御回路20のスイッチング制御について、インバータ回路12のスイッチング素子TR1,TR4を組とし、スイッチング素子TR2,TR3を組として、各組を交互にオンオフ動作させる。例えば数百[A]の大電流から数[A]の極小電流までの出力電流を出力可能な電源装置10である場合、図2に示すように、出力大時から出力小時、即ち数百[A]から数十[A]の電流域ではPWM制御が選択され、出力極小時、即ち数[A]の極小電流域ではPSM制御が選択される。
PWM制御は、スイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅を可変とする制御であるが、出力大時では、溶接トランスINT側に大きな電力伝達を行うためにスイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅が幅広のパルス幅Wxに設定される。また、出力を小さくするのに伴い、溶接トランスINT側への電力伝達を小さくするためにスイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅が次第に幅狭に設定される。オンパルス幅が極めて幅狭になると、スイッチング素子TR1〜TR4のオンへの切り替わりが不安定となって溶接トランスINTが偏磁へと進む虞があるのを懸念して、十分オン可能な最小のパルス幅W0に設定される出力小時がPWM制御を下限とし、それよりも小さい出力を行う出力極小時ではPSM制御とする。
PSM制御は、組をなすスイッチング素子TR1,TR4間、及びスイッチング素子TR2,TR3間のオンパルスの位相を可変とする制御である。つまり、出力小時よりも小さい出力を行う出力極小時では、PWM制御の臨界時であるその出力小時のオンパルス幅をパルス幅W0で固定した状態で、同組のスイッチング素子TR1,TR4間、及びスイッチング素子TR2,TR3間のオンパルスが位相α分ずらされる。この位相α(位相差)が大きいほど溶接トランスINT側への電力伝達が一層小さくなり、出力極小を達成しつつもスイッチング素子TR1〜TR4のオン動作の安定化が図られる。
従って、制御回路20内部で次に設定すべきオンパルス幅の算出が行われた際、制御切替部20aは、その算出幅とPWM−PSM制御の臨界時点のパルス幅W0との比較を行い、算出幅がパルス幅W0よりも大であればPWM制御を選択する。そして、制御回路20は、その算出幅をそのままオンパルス幅としたPWM制御を実施する。一方、算出幅がパルス幅W0よりも小となった場合、制御切替部20aはPWM制御からPSM制御に切り替える。そして、制御回路20は、その算出幅ではなくパルス幅W0をオンパルス幅とし、同組のスイッチング素子TR1,TR4間、及びスイッチング素子TR2,TR3間のオンパルスの位相αを算出値に応じて調整するPSM制御を実施する。
また、インバータ回路12のスイッチング制御(スイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅の設定)を含む制御回路20の各種制御においては、出力電流値を把握する必要がある。
ここで、電源装置10の内部では、マイナス側出力端子に接続されるマイナス側電源線に出力電流が流れることから、このマイナス側電源線上に電流センサが設置、本実施形態では第1及び第2電流センサID1,ID2の2つの電流センサが設置されている。第1電流センサID1は、マイナス側電源線上に並列に設けた第1,第2電路の第1電路側に選択スイッチSW1と共に設置され、第2電流センサID2は、第2電路側に選択スイッチSW2と共に設置されている。因みに、第1及び第2電流センサID1,ID2は、例えばホール素子を用いるホール式電流センサであり、選択スイッチSW1,SW2はIGBT等の半導体スイッチである。
第1電流センサID1は、大電流から小電流域に合わせた広い電流域の検出が可能で分解能の粗い仕様の電流センサにて構成され、第2電流センサID2は、極小電流域に合わせた狭い電流域の検出が可能で分解能の細かい仕様の電流センサにて構成されている。例えば、出力電流500[A]仕様の電源装置10である場合、第1電流センサID1には500[A]仕様の電流センサが、第2電流センサID2には30[A]仕様の電流センサが用いられ、出力電流200[A]仕様の電源装置10である場合、第1電流センサID1には300[A]仕様の電流センサが、第2電流センサID2には30[A]仕様の電流センサが用いられるというように、仕様の異なる2つの電流センサID1,ID2が設置されている。第1及び第2電流センサID1,ID2は、制御回路20(センサ切替部20b)の制御に基づく選択スイッチSW1,SW2の相補の切り替え動作により、何れか一方がマイナス側電源線に接続されてその時々の出力電流の検出を行い、その検出信号を制御回路20に出力する。
制御回路20のセンサ切替部20bは、大電流から小電流域では第1電流センサID1による電流検出を行わせるべく選択スイッチSW1をオン(閉路)、選択スイッチSW2をオフ(開路)し、極小電流域では第2電流センサID2による電流検出を行わせるべく選択スイッチSW1をオフ、選択スイッチSW2をオンする。つまり本実施形態では、大電流から小電流域で実施されるPWM制御時には第1電流センサID1による電流検出に基づく制御とし、極小電流域で実施されるPSM制御時には第2電流センサID2による電流検出に基づく制御とすべく、PWM制御とPSM制御との切り替えと同期して第1及び第2電流センサID1,ID2による検出態様が切り替えられている。
次に、電源装置10の動作(作用)を説明する。
アーク溶接を行うべく溶接トーチTHに備えられるトーチスイッチTSがオンされると、制御回路20は、所望の出力電力を生成すべく出力制御としてインバータ回路12のスイッチング制御を開始する。溶接動作開始時の状態として、制御回路20の制御切替部20aはPWM制御を選択しており、センサ切替部20bは選択スイッチSW1をオン(選択スイッチSW2をオフ)として第1電流センサID1による電流検出態様としている。
スイッチング制御の開始に際し、制御回路20は、第1電流センサID1の検出に基づく出力電流値と電流設定器IRによる設定電流値とに基づいて、PWM制御とした場合のスイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅の算出を行う。検出した出力電流値と設定電流値との差が大きいほど出力要求が大として、出力増大を図るべくオンパルス幅の算出値は大きくなる。オンパルス幅の算出値がパルス幅Wxからパルス幅W0の間、即ち出力大から出力小の電流域であれば、制御切替部20aはPWM制御を維持し、制御回路20は算出値をそのままオンパルス幅に設定するPWM制御を実施する。またセンサ切替部20bは、第1電流センサID1による検出態様を維持する。
一方、オンパルス幅の算出値がパルス幅W0より小さくなる、即ち出力極小の電流域になると、制御切替部20aはスイッチング制御をPWM制御からPSM制御に切り替え、制御回路20はオンパルス幅をパルス幅W0に固定すると共に算出値から位相αを算出してオンパルスに位相差を設定するPSM制御を実施する。またセンサ切替部20bは、選択スイッチSW2側をオン(選択スイッチSW1側をオフ)に切り替え、第2電流センサID2による検出態様に切り替える。そして、その時々のオンパルス幅の算出値に基づいて、制御回路20はPWM制御かPSM制御かを切り替えると共に、その制御の切り替えと同期させて電流検出態様を第1及び第2電流センサID1,ID2の何れかに切り替えている。
このように本実施形態では、電源装置10が扱う大電流から極小電流までの広い電流域の中で各電流域に適した電流センサID1,ID2に切り替えることで、出力電流の全域で適切な電流検出が可能となり、この電流検出に基づく出力制御(スイッチング制御)は全域で適切な制御となる。また、電流センサID1,ID2の切り替えと同期して各電流域に適したPWM制御かPSM制御かが切り替えられるため、適切な出力制御が行われることの相乗的効果が得られるものとなっている。結果として、アーク溶接に品質向上が図られる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)出力電流値が大きい側では、検出可能な電流域が広く分解能の粗い仕様の第1電流センサID1が選択され、出力電流値が小さい側では、検出可能な電流域が狭く分解能の細かい仕様の第2電流センサID2が選択されて、各電流センサID1,ID2にて検出した出力電流値に基づく出力制御(インバータ回路12のスイッチング制御)が行われる。つまり、広い電流域を扱う本実施形態の電源装置10においては特に、各電流域に適した電流センサID1,ID2が選択されることで各電流域の出力電流値を適切に検出でき、各電流域毎で適切な出力制御を行うことができる。
(2)インバータ回路12のスイッチング制御において、出力要求の大きい期間ではPWM制御が実施され、出力要求が小さい期間になるとPSM制御に切り替えられる。つまり、出力要求の小さい期間でPWM制御を実施したとするとインバータ回路12のスイッチング素子TR1〜TR4が十分にオンできない虞があるが、これに代わってPSM制御を用いることでスイッチング素子TR1〜TR4のオンパルス幅を十分オン可能な所定幅(幅W0)としつつも出力を下げることが可能である。これにより、PWM制御とPSM制御とを切り替えることで広い電流域での適切な出力制御が可能で、電流センサID1,ID2を切り替える構成との組み合わせによる相乗的効果が期待できる。
(3)電流センサID1,ID2の切り替えやスイッチング制御の切り替えを行うことで、1つの電源装置10であっても複数の出力仕様の電源装置として使用することができる。
(4)PWM制御−PSM制御の切り替えと電流センサID1,ID2の切り替えとを同期させて行うようにしたため、簡易な切り替え制御とすることができる。
(5)電流センサID1,ID2を切り替える回路は、並列接続した電流センサID1,ID2毎の電路を選択スイッチSW1,SW2にて選択的に接続するかで切り替えを行う構成である。つまり、各電路上には各電流センサID1,ID2の耐性に合った電流が流れるため、電流センサID1,ID2の保護等の効果が期待できる。
(6)電源装置10の動作開始時には常に、検出可能な電流域が広く分解能の粗い仕様の第1電流センサID1が選択される構成、即ち耐性の高い電流センサID1が先に選択される構成としたため、電流センサID1,ID2の保護、特に耐性の低い第2電流センサID2の保護等の効果が期待できる。
尚、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・マイナス側電源線上に並列に設けた第1,第2電路に電流センサID1,ID2をそれぞれ1つずつ設置し、選択スイッチSW1,SW2にて電路を切り替えて電流センサID1,ID2を選択する構成としたが、これに限らず適宜変更してもよい。
例えば図3に示すように、マイナス側電源線上に2つの電流センサID1,ID2を並べて設置し、制御回路20への検出信号の入力を選択スイッチSW1,SW2にて選択する構成としてもよい。またこの場合、制御回路20の内部で電流センサID1,ID2からの検出信号の入力を選択できれば、選択スイッチSW1,SW2を省略することもできる。
・検出した出力電流値と設定電流値との差に基づくオンパルス幅の算出値から、電流センサID1,ID2の切り替えやPWM−PSM制御の切り替えを行ったが、これ以外のパラメータに基づいて切り替えるようにしてもよい。
・電流センサID1,ID2の切り替えと、PWM−PSM制御の切り替えとを同期させたが、同期させなくてもよく、電流センサID1,ID2の切り替えと、PWM−PSM制御の切り替えとを個別に行うようにしてもよい。
・電流センサID1,ID2の切り替えにヒステリシスを設定してもよい。
・仕様の異なる2つの電流センサID1,ID2を切り替える態様であったが、仕様の異なる3以上の電流センサを切り替える態様としてもよい。
・PWM制御とPSM制御の両制御を用いる態様であったが、PWM制御のみの出力制御、PSM制御のみの出力制御等、1つのスイッチング制御を行うものであってもよい。
・上記実施形態の電源装置10はTIG溶接用を想定しているが、その他のアーク溶接用の電源装置に適用してもよい。またアーク溶接以外の溶接用の電源装置や溶接以外の電源装置に適用してもよい。
10 溶接用電源装置(電源装置)
11 一次側変換回路(電力生成回路)
12 インバータ回路(電力生成回路)
13 二次側変換回路(電力生成回路)
INT 溶接トランス(電力生成回路)
20 制御回路
20a 制御切替部(制御切替手段)
20b センサ切替部(センサ切替手段)
SW1,SW2 選択スイッチ(センサ切替手段)
ID1,ID2 電流センサ
TR1〜TR4 スイッチング素子

Claims (3)

  1. 出力電力を生成する電力生成回路と、出力電流値を検出する電流センサとを備えており、前記検出した出力電流値に基づいて前記電力生成回路を制御し所望の出力電力を得る出力制御を行う制御回路を備え、交流入力電力から溶接用の直流出力電力を生成するように構成され溶接用電源装置であって、
    前記電流センサには、検出可能な電流域と分解能とを含む仕様の異なるものが複数用いられ、
    前記出力電流値が大きい程、検出可能な電流域が広く分解能の粗い仕様の電流センサにて前記出力電流値の検出が行われ、前記出力電流値が小さい程、検出可能な電流域が狭く分解能の細かい仕様の電流センサにて前記出力電流値の検出が行われるように、前記出力電流値に対応して複数の電流センサの内の何れかを選択的に切り替えるセンサ切替手段を備え
    前記電力生成回路は、スイッチング素子のオンオフ動作により直流電力から高周波交流電力への電力変換を行うインバータ回路を含んで構成され、
    前記制御回路は、出力要求が大となる期間では前記インバータ回路のスイッチング素子のオンパルス幅を可変とするパルス幅変調制御を選択し、出力要求が小となる期間では同組で動作するスイッチング素子のオンパルス幅をスイッチング素子が十分オン可能な最小幅に固定しつつ同組のオンパルスに位相差を生じさせる位相シフト制御に切り替える制御切替手段を備え、出力要求に応じたスイッチング制御を実施するように構成されており、
    前記制御切替手段は、前記インバータ回路のスイッチング素子のオンパルス幅が出力大となるパルス幅から前記スイッチング素子が十分オン可能な最小幅まで前記パルス幅変調制御を行わせ、それ以下の低出力要求時には前記スイッチング素子のオンパルス幅を最小幅で固定しつつ前記位相シフト制御に切り替えるものであって、
    前記制御回路は、前記制御の切り替えと前記電流センサの切り替えとを同期させて行うものであって、
    前記パルス幅変調制御から前記位相シフト制御に切り替わるときには、前記分解能の粗い仕様の電流センサから前記分解能の細かい仕様の電流センサに切り替わった後に、前記同組のオンパルスに位相差が生じることを特徴とする溶接用電源装置。
  2. 請求項1に記載の溶接用電源装置において、
    前記センサ切替手段は、複数の前記電流センサ毎の電路を並列接続し、何れの電路を選択的に接続するかで前記電流センサを切り替える回路を含んで構成されたことを特徴とする溶接用電源装置。
  3. 請求項1又は2に記載の溶接用電源装置において、
    前記センサ切替手段は、電源装置の動作開始時には常に、検出可能な電流域が広く分解能の粗い仕様の電流センサを選択するように構成されたことを特徴とする溶接用電源装置。
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